2. 真理発見訳

真理発見訳新約聖書

マタイ
マタイ 第1章

Mt.01:01.〈練語版〉 アブラハムの息子であり、ダビデの息子であるイエス・キリストの系図の本。
Mt.01:01.〈逐語版〉 アブラハムの息子の、ダビデの息子の、イエス・キリストの生成の巻物である。
Mt.01:02.〈練語版〉 アブラハムはイサクをもうけた、またイサクはヤコブをもうけた、またヤコブはユダと彼の兄弟たちをもうけた、
Mt.01:02.〈逐語版〉 アブラハムはイサクをもうけることになっていた。その上で、イサクはヤコブをもうけることになっていた。その上で、ヤコブはユダを、そして、かのユダの兄弟たちをもうけることになっていた。
Mt.01:03.〈練語版〉 またユダはタマルからパレスとザラをもうけた、またパレスはエスロンをもうけた、またエスロンはアラムをもうけた、
Mt.01:03.〈逐語版〉 その上で、ユダは、タマルの中から外へ、パレスを、そしてザラをもうけることになっていた。その上で、パレスはエスロンをもうけることになっていた。その上で、エスロンはアラムをもうけることになっていた。
Mt.01:04.〈練語版〉 またアラムはアミナダブをもうけた、またアミナダブはナアソンをもうけた、またナアソンはサルモンをもうけた、
Mt.01:04.〈逐語版〉 その上で、アラムはアミナダブをもうけることになっていた。その上で、アミナダブはナアソンをもうけることになっていた。その上で、ナアソンはサルモンをもうけることになっていた。
Mt.01:05.〈練語版〉 またサルモンはラハブからボアズをもうけた、またボアズはルツからオベデをもうけた、またオベデはエッサイをもうけた、
Mt.01:05.〈逐語版〉 その上で、サルモンは、ラハブの中から外へ、ボアズをもうけることになっていた。その上で、ボアズは、ルツの中から外へ、オベデをもうけることになっていた。その上で、オベデはエッサイをもうけることになっていた。
Mt.01:06.〈練語版〉 またエッサイはダビデ王をもうけた、またダビデはウリヤの妻からソロモンをもうけた、
Mt.01:06.〈逐語版〉 その上で、エッサイは王ダビデをもうけることになっていた。その上で、ダビデは、ウリヤの者の中から外へ、ソロモンをもうけることになっていた。
Mt.01:07.〈練語版〉 またソロモンはレハベアムをもうけた、またレハベアムはアビヤをもうけた、またアビヤはアサをもうけた、
Mt.01:07.〈逐語版〉 その上で、ソロモンはレハベアムをもうけることになっていた。その上で、レハベアムはアビヤをもうけることになっていた。その上で、アビヤはアサをもうけることになっていた。
Mt.01:08.〈練語版〉 またアサはヨサパテをもうけた、またヨサパテはヨラムをもうけた、またヨラムはウジヤをもうけた、
Mt.01:08.〈逐語版〉 その上で、アサはヨサパテをもうけることになっていた。その上で、ヨサパテはヨラムをもうけることになっていた。その上で、ヨラムはウジヤをもうけることになっていた。
Mt.01:09.〈練語版〉 またウジヤはヨタムをもうけた、またヨタムはアハズをもうけた、またアハズはヒゼキヤをもうけた、
Mt.01:09.〈逐語版〉 その上で、ウジヤはヨタムをもうけることになっていた。その上で、ヨタムはアハズをもうけることになっていた。その上で、アハズはヒゼキヤをもうけることになっていた。
Mt.01:10.〈練語版〉 またヒゼキヤはマナセをもうけた、またマナセはアモンをもうけた、またアモンはヨシヤをもうけた、
Mt.01:10.〈逐語版〉 その上で、ヒゼキヤはマナセをもうけることになっていた。その上で、マナセはアモンをもうけることになっていた。その上で、アモンはヨシヤをもうけることになっていた。
Mt.01:11.〈練語版〉 またヨシヤは、バビロン移動のころ、エコニヤと彼の兄弟たちをもうけた。
Mt.01:11.〈逐語版〉 その上で、ヨシヤは、バビロンの流浪の上に、エコニヤを、そして、かのエコニヤの兄弟たちをもうけることになっていた。
Mt.01:12.〈練語版〉 バビロン移動の後、エコニヤはサラテルをもうけた、またサラテルはゾロバベルをもうけた、
Mt.01:12.〈逐語版〉 バビロンの流浪の後、エコニヤはサラテルをもうけることになっていた。その上で、サラテルはゾロバベルをもうけることになっていた。
Mt.01:13.〈練語版〉 またゾロバベルはアビウデをもうけた、またアビウデはエリヤキムをもうけた、またエリヤキムはアゾルをもうけた、
Mt.01:13.〈逐語版〉 その上で、ゾロバベルはアビウデをもうけることになっていた。その上で、アビウデはエリヤキムをもうけることになっていた。その上で、エリヤキムはアゾルをもうけることになっていた。
Mt.01:14.〈練語版〉 またアゾルはサドクをもうけた、またサドクはアキムをもうけた、またアキムはエリウデをもうけた、
Mt.01:14.〈逐語版〉 その上で、アゾルはサドクをもうけることになっていた。その上で、サドクはアキムをもうけることになっていた。その上で、アキムはエリウデをもうけることになっていた。
Mt.01:15.〈練語版〉 またエリウデはエレアザルをもうけた、またエレアザルはマタンをもうけた、またマタンはヤコブをもうけた、
Mt.01:15.〈逐語版〉 その上で、エリウデはエレアザルをもうけることになっていた。その上で、エレアザルはマタンをもうけることになっていた。その上で、マタンはヤコブをもうけることになっていた。
Mt.01:16.〈練語版〉 またヤコブはキリストといわれるイエスをもうけたマリヤの夫ヨセフをもうけた。
Mt.01:16.〈逐語版〉 その上で、ヤコブは、マリアの男ヨセフをもうけることになっていた。かのマリアの中から外へ、キリストと言われる者イエスがもうけられることになっていた。
Mt.01:17.〈練語版〉 それで、すべての代は、アブラハムからダビデまで十四代、ダビデからバビロン移動まで十四代、バビロン移動からキリストまで十四代である。
Mt.01:17.〈逐語版〉 そのとき、すべての世代世代は、アブラハムからダビデまで十四の世代世代、そして、ダビデからバビロンの流浪まで十四の世代世代、そして、バビロンの流浪からキリストまで十四の世代世代、である。
Mt.01:18.〈練語版〉 イエス・キリストの誕生は次のようであった。彼の母マリヤはヨセフと婚約していたが、彼らが一緒になる前に見つけられた、聖霊から身ごもっていることを。
Mt.01:18.〈逐語版〉 その上で、イエス・キリストの生成はこのようでありだした。かのイエス・キリストの母マリアがヨセフに結婚されることになっていて、前に、あるいは、かのマリアらたちが一緒に来ることになっていたために、神聖な霊の中から外へ、腹部の中で持っている、かのマリアが、見つけられることになっていた。
Mt.01:19.〈練語版〉 彼女の夫ヨセフは正しくて、彼女をさらし者にしたくなかったので、ひそかに彼女を去らせようとした。
Mt.01:19.〈逐語版〉 その上で、かのマリアの男ヨセフは、真正であるのであって、そして、かのマリアを見せ物にすることになっていることを、ヨセフは望んでいなくて、かのマリアをひそかにおもてへほどくことになっていることを、ヨセフは決心させられることになっていた。
Mt.01:20.〈練語版〉 彼がこれらのことを熟考していると、見よ、主の使いの者が夢に現れて言った。「ダビデの息子ヨセフよ、あなたの妻マリヤを受け入れることを恐れてはいけない。彼女の内にもうけられたのは聖霊からなのだから。
Mt.01:20.〈逐語版〉 その上で、これらの事々を、かのヨセフが考え込まさせられることになっていて、あなたが見て取れとなっている。夢うつつに応じて、かのヨセフに、主の使いが見えることをさせられることになっていた。言っている、「ダビデの息子ヨセフよ。あなたの女マリアを受け入れることになっていることを、あなたは恐れさせられようとすることになっていません。かのマリアの中で、霊の中から外へ、もうけられることになっている者は神聖であるのですから。
Mt.01:21.〈練語版〉 彼女は息子を産む。あなたは彼の名をイエスと呼ぶ。彼は自分の民を彼らの罪から救うからである」。
Mt.01:21.〈逐語版〉 その上で、息子をかのマリアは自分自身でわざわざ産むこととします。そして、かの者の名をイエスとあなたは呼ぶこととします。かのイエスの民を、かの民らたちの罪々から、かのイエスが、救うこととするのですから。」
Mt.01:22.〈練語版〉 このことすべてが起こったのは、預言者を通して主によって語られたことが成就されるためである。こう言っている。
Mt.01:22.〈逐語版〉 その上で、このまるごとが起こっているままでずっといる。なぜなら、予断言者を通して、主によって宣言されることになっていた事が、成就されようとしていることになっていたからである。言っている、
Mt.01:23.〈練語版〉 「見よ、その処女は身ごもって息子を産む。彼らは彼の名をインマヌエルと呼ぶ」。これは、「神は私たちと共にいる」と訳される。
Mt.01:23.〈逐語版〉 「あなたが見て取れとなっています。その処女は腹部の中に持っていることとします。そして、かの処女は息子を産むこととします。そして、かの処女らたちは、かの者の名をインマヌエルと呼ぶこととします。」神がわたしたちと共に、と逐語訳される、かのインマヌエルであるのである。
Mt.01:24.〈練語版〉 ヨセフは眠りから覚め、主の使いの者が彼に命じたとおりに行ない、自分の妻を受け入れた。
Mt.01:24.〈逐語版〉 その上で、ヨセフが眠りから目覚めさせられることになっていて、かのヨセフに主の使いが価値設定することになっていたのと同様に、かのヨセフが行なうことになっていた。そして、かのヨセフがかのヨセフの女を受け入れることになっていた。
Mt.01:25.〈練語版〉 彼女が息子を産むまで彼女を知らなかった。そして、彼の名をイエスと呼ぶことになった。
Mt.01:25.〈逐語版〉 そして、かのマリアを、かのヨセフは知っていることをしだしていなかった。かの知っていることをしだしていなかった場面まで、かのマリアの息子を、かのマリアが産むことになっていた。そして、かの者の名をイエスと、かのヨセフが呼ぶことになっていた。

マタイ 第2章

Mt.02:01.〈練語版〉 イエスがヘロデ王の日々に、ユダヤのベツレヘムで生まれたとき、見よ、賢人たちが東からエルサレムに来て、
Mt.02:01.〈逐語版〉 その上で、王ヘロデの日々の中で、ユダヤのベツレヘムの中でイエスがもうけられることになっていて、あなたが見て取れとなっている。エルサレムの中へ、東からの賢人たちが、自分自身でわざわざ寄り添いやって来ることになっていた。
Mt.02:02.〈練語版〉 こう言った。「ユダヤ人の王として生まれた方は、どこにおられますか。わたしたちは東で彼の星を見たので、彼を拝みに来ました」。
Mt.02:02.〈逐語版〉 言っている、「産まさせられることになっているお方は、ユダヤ人の王は、どこにいるのですか。東の中で、かのお方の星をわたしたちは見て取ることになっているのですから。そして、かのお方に拝むことになっているために、わたしたちは来ることになっています。」
Mt.02:03.〈練語版〉 これを聞いてヘロデ王は動揺した。全エルサレムも彼と共に動揺した。
Mt.02:03.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっていたヘロデ王は動揺させられることになっていた。そして、あらゆるエルサレムが、かのヘロデ王と共に動揺させられることになっていた。
Mt.02:04.〈練語版〉 彼は民の祭司長たちと書記官たちとをみな集めて、キリストはどこに生まれるのかと彼らに尋ねた。
Mt.02:04.〈逐語版〉 そして、民の、すべての祭司長たちを、そして、記す者たちを、集め導くことになっている、かのヘロデ王は、どこでキリストがもうけられるのか、かの祭司長らたちのそばで、わざわざ尋ねさせられだした。
Mt.02:05.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者を通してこのように書かれているからです。
Mt.02:05.〈逐語版〉 その上で、かのヘロデ王に、かの祭司長らたちは言うことになっていた。「ユダヤのベツレヘムの中で、予断言者を通してこのように書かれているままでずっといるからです。
Mt.02:06.〈練語版〉 『ユダの地、ベツレヘムよ、あなたはユダの指導者たちの中で、決して最も小さいものではない。あなたから支配者が出て、わたしの民イスラエルを牧するからである』」。
Mt.02:06.〈逐語版〉 『そして、ベツレヘムよ。ユダの地よ。あなたは、ユダの先導する者たちの中で、いかなる点でも最も小さいものではありません。あなたの中から外へ、わざわざ先導させられる者が自分自身でわざわざ外へ来ることとするのですから。誰かが、かの先導する者が、わたしの民を、イスラエルを、牧羊することとするのですから。』」
Mt.02:07.〈練語版〉 そこで、ヘロデは賢人たちをひそかに呼んで、星の現れた時間を彼らから正確に聞き出した。
Mt.02:07.〈逐語版〉 そのとき、賢人たちをひそかに呼ぶことになっているヘロデは、かの賢人たちのそばで、星がわざわざ見えることをさせられる事の時間を、正確にすることになっていた。
Mt.02:08.〈練語版〉 彼らをベツレヘムに送ってこう言った。「行って、その子について正確に調べ、見つけたら、わたしに報告しなさい。わたしも彼を拝みに行くから」。
Mt.02:08.〈逐語版〉 そして、かの賢人たちをベツレヘムの中へ送ることになっている、かのヘロデは、言うことになっていた。「行かさせられることになっているあなたがたが、小さな子供について正確に尋ねなさいとなっています。その上で、もしも一度でもあなたがたが見つけようとすることになっているのならば、わたしにあなたがたが報告しなさいとなっています。来ることになっているわたしもが、かの小さな子供を拝もうとすることになっているために。」
Mt.02:09.〈練語版〉 彼らは王の言葉を聞いて行った。すると、見よ、東で見た星が彼らの先を行き、その子のいるところの上まで行って止まった。
Mt.02:09.〈逐語版〉 その上で、王の事を聞こえることになっていた者たちが、行かさせられることになっていた。そして、あなたが見て取れとなっている。星が、かの賢人たちの前で導きだした。かの星を、東の中で、かの賢人たちが見て取ることになっていた。来ることになっている、かの星が、直立させられることになっていた。その小さな子供がいだしたところの上で上に。
Mt.02:10.〈練語版〉 その星を見て、彼らはとても大きな喜びをもって喜んだ。
Mt.02:10.〈逐語版〉 その上で、星を見て取ることになっている、かの賢人たちは、とてつもなく偉大なうれしさを喜ばさせられることになっていた。
Mt.02:11.〈練語版〉 そして、家に入って、その子が自分の母マリヤと共にいるのを見て、ひれ伏して彼を拝んだ。そして、自分たちの宝箱を開けて、彼に黄金と乳香と没薬を贈り物としてささげた。
Mt.02:11.〈逐語版〉 そして、家屋の中へ来ることになっている、かの賢人たちが、かの子供の母マリアと共に、小さな子供を、見て取ることになっていた。そして、ひれ伏することになっている、かの賢人たちは、かの子供に拝むことになっていた。そして、かの賢人たちの宝々を開けることになっている、かの賢人たちは、かの子供に、供え物供え物を、黄金を、そして、乳香を、そして、没薬を、持ってくることになっていた。
Mt.02:12.〈練語版〉 そして、夢でヘロデのところに戻らないようにと警告されたので、他の道を通って自分たちの国へ行った。
Mt.02:12.〈逐語版〉 そして、夢うつつに応じて、通告されることになっている、かの賢人たちは、ヘロデの方へ戻ることになっていないために、他の道を通って、かの賢人たちの国の中へ引き上げることになっていた。
Mt.02:13.〈練語版〉 彼らが行ったとき、見よ、主の使いの者が夢でヨセフに現れて言った。「立って、その子と彼の母を連れて、エジプトに逃げ、わたしがあなたに知らせるまでそこにとどまっていなさい。ヘロデがその子をもうすぐ捜し出して、彼を殺そうとしているからです。」。
Mt.02:13.〈逐語版〉 その上で、かの賢人たちが引き上げることになっていて、あなたが見て取れとなっている。夢うつつに応じて、ヨセフに、主の使いが自分自身でわざわざ見えている。言っている、「目覚めさせられることになっているあなたは、小さな子供を、そして、かの子供の母を、連れて行きなさいとなっています。そして、エジプトの中へあなたが逃げなさい。そして、一度でもあなたにわたしが言おうとすることになっているまで、そこにあなたはいなさい。かの子供を滅ぼすことになっていることの、小さな子供を、探し求めていることを、ヘロデがもうすぐするのですから。」
Mt.02:14.〈練語版〉 彼は立って、夜のうちにその子と彼の母を連れてエジプトへ行き、
Mt.02:14.〈逐語版〉 その上で、目覚めさせられることになっている、夜の、かのヨセフが、小さな子供を、そして、かの子供の母を、連れて行くことになっていた。そして、エジプトの中へ、かのヨセフが引き上げることになっていた。
Mt.02:15.〈練語版〉 ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、預言者を通して主によって言われたことが成就するためであった。こう言われていた「わたしはエジプトからわたしの息子を呼び出した」。
Mt.02:15.〈逐語版〉 そして、ヘロデの死去まで、かのヨセフはそこにいだした。なぜなら、予断言者を通して、主によって宣言されることになっていた事が成就されようとしていることになっていたからである。言っている、「エジプトの中から外へ、わたしの息子をわたしが呼ぶことになっています。」
Mt.02:16.〈練語版〉 その時、ヘロデは賢人たちに騙されたことが分かると、非常に立腹した。そして人々を送って、賢人たちから正確に聞き出した時間に基いて、ベツレヘムとその附近の全地域にいる二歳以下の男の子のすべてを殺させた。
Mt.02:16.〈逐語版〉 そのとき、かのヘロデが賢人たちによって馬鹿にされていることになっていた、と、見て取ることになっているヘロデは、非常に激怒させられることになっていた。そして、派遣することになっている、かのヘロデが、ベツレヘムの中での、そして、かのベツレヘムのすべての境界地域地域の中での、二つの年々から、そして、もっと下の、すべての男の子たちを、つまみ上げることになっていた。時間に応じて。かの時間を、賢人たちののそばで、かのヘロデが正確にすることになっていた。
Mt.02:17.〈練語版〉 その時、預言者エレミヤを通して言われたことが成就された。こう言われていた。
Mt.02:17.〈逐語版〉 そのとき、予断言者エレミヤを通して宣言されることになっていたことが成就されることになっていた。言っている、
Mt.02:18.〈練語版〉 「ラマで声が聞えた。激しい泣き声と悲しみが。ラケルは自分の子供たちのために泣き、慰められることを願わなかった。彼らがいないからです」。
Mt.02:18.〈逐語版〉 「ラマの中で音が、たくさんの悲嘆が、そして、たくさんの苦悩が、聞こえることをさせられることになっています。かのラケルの子供たちを嘆き悲しんでいる、ラケルもが、慰められることになっていたことを、望みだしませんでした。なぜなら、かの子供たちがいないからです。」
Mt.02:19.〈練語版〉 ヘロデが死んだとき、見よ、主の使いの者が夢でエジプトにいるヨセフに現れて、
Mt.02:19.〈逐語版〉 その上で、ヘロデが死ぬことになっていて、あなたが見て取れとなっている。夢うつつに応じて、エジプトの中で、ヨセフに、主の使いがわざわざ見えることをさせられている。
Mt.02:20.〈練語版〉 言った。「立って、その子と彼の母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。その子の魂をねらっていた者たちは、死んだのだから」。
Mt.02:20.〈逐語版〉 言っている、「目覚めさせられることになっているあなたは、小さな子供を、そして、かの子供の母を、連れて行きなさいとなっています。そして、イスラエルの地の中へあなたがわざわざ行かさせられなさい。その小さな子供の魂を探し求めている者たちは、死んでいるままでずっといるのですから。」
Mt.02:21.〈練語版〉 そこで、ヨセフは立って、その子と彼の母を連れて、イスラエルの地に行った。
Mt.02:21.〈逐語版〉 その上で、目覚めさせられることになっている、かのヨセフは、小さな子供を、そして、かの子供の母を、連れて行くことになっていた。そして、かのヨセフはイスラエルの地の中へ入ることになっていた。
Mt.02:22.〈練語版〉 しかし、アケラオが自分の父ヘロデに代わりにユダヤを治めていると聞いて、そこへ行くのを恐れた。そして夢で警告されて、ガリラヤの地方に退き、
Mt.02:22.〈逐語版〉 その上で、ユダヤのアケラオが、かのアケラオの父ヘロデの代わりに治めている、と、聞こえることになっている、かのヨセフは、そこへおもてへ移動することになっていることを恐れさせられることになっていた。その上で、夢うつつに応じて、通告されることになっている、かのヨセフは、ガリラヤの地域地域の中へ引き上げることになっていた。
Mt.02:23.〈練語版〉 ナザレと呼ばれる町に来て住んだ。預言者たちを通して、「彼はナザレ人と呼ばれるであろう」と言われたことが成就されるためであった。
Mt.02:23.〈逐語版〉 そして、来ることになっている、かのヨセフは、ナザレと言われている町の中へ、住むことになっていた。予断言者たちを通して、宣言されることになっていたことが、成就されようとしていることになっていたために。「かの者はナザレ人と呼ばれることとします。」と。

マタイ 第3章

Mt.03:01.〈練語版〉 そのころ、バプテストのヨハネが来て、ユダヤの荒野で宣べ伝えて
Mt.03:01.〈逐語版〉 その上で、それらの事々の日々の中で、ユダヤの荒野の中で宣べ伝えている染浸漬沁バプテスマ者ヨハネがわざわざ寄り添いやって来させられている。
Mt.03:02.〈練語版〉 言った。「心変えよ、天々の王国は近づいているのだから」。
Mt.03:02.〈逐語版〉 そして、言っている、「あなたがたが心変えなさい。天々の王国は近づいているままでずっといるのですから。」
Mt.03:03.〈練語版〉 この者は、預言者イザヤを通して言われた者だからである。こう言われていた。「荒野で叫ぶ者の声がする。『そなたたち、主の道を整えよ、まっすぐに、彼の道筋をつけよ』」。
Mt.03:03.〈逐語版〉 この者は、予断言者イザヤを通して宣言されていることになっていた者であるのですから。予断言者イザヤが言っています、「荒野の中で請い叫んでいる者の音です。『主の道を、あなたがたが整えなさいとなっています。かの主のけもの道けもの道を、あなたがたがまっすぐに作りなさい。』」
Mt.03:04.〈練語版〉 ヨハネ自身は、らくだの毛からできた衣服を着、自分の腰のまわりに皮の帯をしめ、彼の食べ物はいなごと野蜜であった。
Mt.03:04.〈逐語版〉 その上で、かの者は、ヨハネは、らくだの毛々から、かのヨハネの衣服を、そして、かのヨハネの腰のまわりに、皮の帯を、持っていだした。その上で、かのヨハネの栄養物は、いなごたちで、そして、野蜜で、ありだした。
Mt.03:05.〈練語版〉 その時、エルサレムとユダヤ全体とヨルダン附近の全地方の人々が、ヨハネのところに出てきて、
Mt.03:05.〈逐語版〉 そのとき、エルサレムが、そして、あらゆるユダヤが、そして、ヨルダンのあらゆる附近地方が、かのヨハネの方へわざわざ外へ来させられだした。
Mt.03:06.〈練語版〉 自分たちの罪を告白し、ヨルダン川で彼によってバプテスマされた。
Mt.03:06.〈逐語版〉 そして、かのユダヤらたちの罪々を自分自身でわざわざ告白する、かのユダヤらたちは、ヨルダン川の中で、かのヨハネによって染浸漬沁バプテスマされだした。
Mt.03:07.〈練語版〉 多くのパリサイ人やサドカイ人が彼のバプテスマに来るのを見て、彼らに言った。「まむしの子らよ、差し迫ってきている怒りを逃れるようにと誰があなたがたに示したのか。
Mt.03:07.〈逐語版〉 その上で、かのヨハネの染浸漬沁バプテスマの上に来させられることになっていた、パリサイ派の人々の、そして、サドカイ派の人々の、多くの者たちを見て取っている、かのヨハネが、かのパリサイ派の人々らたちに言うことになっていた。「まむしたちの子孫たちよ。もうすぐする憤慨から逃れることになっているために、あなたがたに誰かがほのめかすことになっています。
Mt.03:08.〈練語版〉 だから、心変えにふさわしい実を結びなさい。
Mt.03:08.〈逐語版〉 そのとき、心変えに値する実をあなたがたが作りなさいとなっています。
Mt.03:09.〈練語版〉 わたしたちの父にアブラハムがいると自分たちの中で思ってもいけない。あなたがたに言っておく、神はこれらの石からアブラハムの子供を起すことができるのです。
Mt.03:09.〈逐語版〉 そして、わたしたちは父アブラハムを持っていますと自分たちの中で言うことを、あなたがたが想定しようとすることになっていません。あなたがたにわたしは言うのですから。神はわざわざできさせられるのです。これらの石々の中から外へ、子供たちを目覚めることになっていることを。アブラハムに。と。
Mt.03:10.〈練語版〉 斧がすでに木々の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木は、すべて切り倒されて、火に投げ込まれるのです。
Mt.03:10.〈逐語版〉 その上で、既に木々の根の方へ斧がわざわざ置かれています。そのとき、理想的な実を作っていないあらゆる木は、切り倒されます。そして、火の中へ、かの木が放り投げられます。
Mt.03:11.〈練語版〉 わたしは心変えのために、水であなたがたをバプテスマしています。しかし、わたしの後から来る方はわたしより力がある。わたしは彼の靴を運ぶ値うちもない。彼は、聖霊と火であなたがたをバプテスマされるだろう。
Mt.03:11.〈逐語版〉 実際、わたしが、あなたがたを、水の中で、心変えの中へ、染浸漬沁バプテスマしています。その上で、わざわざ来させられているわたしの後ろの者は、わたしより強いのです。わたしは、かのわたしの後ろの者のサンダルサンダルを負うことになっているための適任でありません。かのわたしの後ろの者が、あなたがたを、神聖な霊の中で、そして、火の中で、染浸漬沁バプテスマすることとします。
Mt.03:12.〈練語版〉 箕を自分の手に持って、自分の脱穀場をきれいにし、自分の小麦を倉に集め入れて、もみ殻は消すことができない火で焼き払われるだろう」。
Mt.03:12.〈逐語版〉 かのわたしの後ろの者の脱穀さおが、かのわたしの後ろの者の手の中に。そして、かのわたしの後ろの者が、かのわたしの後ろの者の脱穀場を、こすって洗うこととします。そして、かのわたしの後ろの者が、かのわたしの後ろの者の小麦を、倉の中へ、集め導くこととします。その上で、かのわたしの後ろの者が、もみ殻を、消えることのない火に焼き尽くすこととします。」
Mt.03:13.〈練語版〉 その時、イエスはガリラヤからヨルダンに来て、ヨハネのところに来る。彼によってバプテスマされるためである。
Mt.03:13.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、ガリラヤからヨルダンの上に、ヨハネの方へ、わざわざ寄り添いやって来させられている。かのヨハネによって染浸漬沁バプテスマされることになっていることのヨハネの方へ。
Mt.03:14.〈練語版〉 しかし、ヨハネは彼をとどめて言った。「わたしはあなたによってバプテスマされる必要がありますが、あなたがわたしのところへ来られるのですか」。
Mt.03:14.〈逐語版〉 その上で、ヨハネが、かのイエスを禁止しだした。言っている、「あなたによって染浸漬沁バプテスマされることになっているための必要を、わたしが持っています。そして、わたしの方へ、あなたがわざわざ来させられています。」
Mt.03:15.〈練語版〉 しかし、イエスは答えて彼に言った。「今はそうさせてもらいたい。すべての義を成就するのは、わたしたちにふさわしいことだから」。そこでヨハネはそうさせた。
Mt.03:15.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは、かのヨハネの方へ言うことになっていた。「今のところ、あなたが放って置いてくださいとなっています。このように、わたしたちに必然であることが、あらゆる真正しさを成就することになっているためであるのですから。」そのとき、かのヨハネが、かのイエスを放って置いている。
Mt.03:16.〈練語版〉 イエスはバプテスマされると、すぐに水の中から上がった。すると、見よ、天々が開いた。彼は、神の御霊が鳩のように下って自分の上に来るのを見た。
Mt.03:16.〈逐語版〉 その上で、染浸漬沁バプテスマされることになっているイエスが、直ちに水から上へ一歩ステップ進むことになっていた。そして、あなたが見て取れとなっている。かのイエスに天々が開かれることになっていた。そして、かのイエスが見て取ることになっていた。もしかしたら鳩のような、下へ一歩ステップ進み降りている神の霊を。かのイエスの上にわざわざ来させられている神の霊を。
Mt.03:17.〈練語版〉 また、見よ、天々の中からの声が言った。「これは、わたしの息子、愛する者、わたしは彼を喜ぶ」。
Mt.03:17.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。天々の中から外へ、音が言っている、「これは、わたしの最愛の息子であるのです。かの最愛の息子の中で、わたしが喜ぶことになっています。」

マタイ 第4章

Mt.04:01.〈練語版〉 その時、イエスは謗魔によってためされるために霊によって荒野に導かれた。
Mt.04:01.〈逐語版〉 そのとき、霊によって、荒野の中へ、イエスが上へ導かれることになっていた。謗魔ディアボロスによってためされることになっているために。
Mt.04:02.〈練語版〉 そして、四十日四十夜、断食をした後で、空腹になった。
Mt.04:02.〈逐語版〉 そして、四十の日々を、そして、四十の夜々を、断食をすることになっている、かのイエスはその後、空腹になることになっていた。
Mt.04:03.〈練語版〉 すると、ためす者が近づいてきて彼に言った。「神の息子なら、これらの石がパンになるよう言ってください」。
Mt.04:03.〈逐語版〉 そして、近づいて来ることになっている、ためす者が、かのイエスに言うことになっていた。「もしもあなたが神の息子であるのならば、あなたが言ってくださいとなっています。これらの石々がパンたちですと自分自身でわざわざ起ころうとすることになっています。と。」
Mt.04:04.〈練語版〉 彼は答えて言った。「『パンによってだけではなく、神の口を通して出て来るすべての言葉によっても、人は生きる』と書いてある」。
Mt.04:04.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「かの事は書かれているままでずっといます。『パンの上でだけではなく、人間は自分自身でわざわざ生きることとします。逆に、神の口を通してわざわざ外へ行かさせられるあらゆる宣言の上で、人間は自分自身でわざわざ生きることとします。』」
Mt.04:05.〈練語版〉 その時謗魔は、彼を聖なる都に連れて行き、彼を神殿の庇翼に立たせて、
Mt.04:05.〈逐語版〉 そのとき、謗魔ディアボロスは、かのイエスを聖なる都の中へ連れて行っている。そして、かの謗魔ディアボロスは、かのイエスを神殿の庇翼の上に置くことになっていた。
Mt.04:06.〈練語版〉 彼に言った。「神の息子なら、下へ自身を投げてください。『あなたに関し、自分の使いの者たちに命じて、手々であなたを上げる、あなたの足が石に打ち当たることのないように』と書いてあるからです」。
Mt.04:06.〈逐語版〉 そして、かの謗魔ディアボロスは、かのイエスに言っている。「もしもあなたが神の息子であるのならば、あなた自身を下へ放り投げてくださいとなっています。かの事が書かれているままでずっといるのですから。『あなたに関し、かのお方の使いたちに、かのお方がわざわざ指令させられることとします。そして、手々の上であなたを、かのお方が上げることとします。いつかあなたの足を石の方へ、あなたが打ち当たろうとすることになっているといけませんから。』と。」
Mt.04:07.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「『あなたの神、主をためしてはならない』とも書いてある」。
Mt.04:07.〈逐語版〉 かの謗魔ディアボロスにイエスは断言しだした。「再び、かの事が書かれているままでずっといます。『あなたの神を、主を、ためすこととしません。』」
Mt.04:08.〈練語版〉 謗魔はまた彼を非常に高い山に連れて行き、世界のすべての王国とその栄華とを見せて、
Mt.04:08.〈逐語版〉 再び、謗魔ディアボロスは、かのイエスを非常に高い山の中へ連れて行っている。そして、謗魔ディアボロスは、かのイエスに見せている。すべての世界システムの王国王国を、そして、かの王国王国の栄華を。
Mt.04:09.〈練語版〉 彼に言った。「ひれ伏してわたしを拝むなら、これらすべてをあなたにあげます」。
Mt.04:09.〈逐語版〉 そして、かのイエスに、かの謗魔ディアボロスが言うことになっていた。「これらのすべての事々をあなたにわたしが与えることとします。もしも一度でも、ひれ伏することになっているあなたが、わたしに拝もうとすることになっているのならば。」
Mt.04:10.〈練語版〉 するとイエスは彼に言った。「退け、サタンよ。『主、あなたの神を拝み、ただ彼にのみ神聖な奉仕をささげよ』と書いてある」。
Mt.04:10.〈逐語版〉 そのとき、かの謗魔ディアボロスにイエスが言っている。「あなたが身を元へ導きなさい。悪魔サタンよ。かの事は書かれているままでずっといるのですから。『主を、あなたの神を、あなたが崇拝することとします。そして、かのあなたの神だけに、あなたが奉仕をささげることとします。』」
Mt.04:11.〈練語版〉 そこで、謗魔は彼を離れ、そして、見よ、使いの者たちが近づいてきて彼に仕えた。
Mt.04:11.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスを謗魔ディアボロスは放って置いている。そして、あなたが見て取れとなっている。使いたちが近づいて来ることになっていた。そして、かのイエスに、かの使いたちが仕えだした。
Mt.04:12.〈練語版〉 しかし、ヨハネが引渡されたと聞いて、ガリラヤへ行った。
Mt.04:12.〈逐語版〉 その上で、ヨハネが引き渡されることになっている、と、聞こえることになっている、かのイエスが、ガリラヤの中へ、引き上げることになっていた。
Mt.04:13.〈練語版〉 そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリの地域にある海辺のカペナウムに来て住んだ。
Mt.04:13.〈逐語版〉 そして、ナザレを残し去ることになっている、かのイエスが、来ることになっていて、ゼブルンの、そして、ナフタリの、境界地域地域の中で、カペナウムの中へ、海のそばの中へ、かのイエスが住むことになっていた。
Mt.04:14.〈練語版〉 預言者イザヤを通して言われたことが、成就するためである。こう言われていた。
Mt.04:14.〈逐語版〉 なぜなら予断言者イザヤを通して宣言されることになっていたことが、成就されようとしていることになっていたからである。予断言者イザヤは言っている、
Mt.04:15.〈練語版〉 「ゼブルンの地、ナフタリの地、海の道、ヨルダンの向かい側、諸国の民々のガリラヤ、
Mt.04:15.〈逐語版〉 「ゼブルンの地よ。そして、ナフタリの地よ。海の道を。ヨルダンの向かい側で。諸国の民々のガリラヤよ。
Mt.04:16.〈練語版〉 暗闇の中に座っている民は大きな光を見、死の地とその陰に座っている人々に光が昇った」。
Mt.04:16.〈逐語版〉 暗闇の中でわざわざ座らさせられている民が、偉大な光を見て取ることになっています。そして、死の地方の中で、そして死の陰の中で、わざわざ座らさせられている者たちに、かの者たちに、光が発生することになっています。」
Mt.04:17.〈練語版〉 その時からイエスは宣べ伝え始めて言った。「心変えよ、天々の王国は近づいているのだから」。
Mt.04:17.〈逐語版〉 そのときから、宣べ伝えることを、そして、言うことを、イエスは自分自身でわざわざ始めることになっていた。「あなたがたが心変えなさい。天々の王国は近づいているままでずっといるのですから。」
Mt.04:18.〈練語版〉 ガリラヤの海辺を歩いている時、彼は二人の兄弟、ペテロと呼ばれたシモンと彼の兄弟アンデレが海に投げ網を打っているのを見た。彼らは漁師だったからである。
Mt.04:18.〈逐語版〉 その上で、ガリラヤの海のそばで歩いている、かのイエスは、見て取ることになっていた。海の中へ投げ網を放り投げている二人の兄弟たちを、ペテロと言われているシモンを、そして、かのシモンの兄弟アンデレを。かのシモンらたちは漁師たちでありだしたからである。
Mt.04:19.〈練語版〉 そして、彼は彼らに言った。「わたしについて来なさい。あなたがたを人々をとる漁師にします」。
Mt.04:19.〈逐語版〉 そして、かのシモンらたちに、かのイエスは言っている。「わたしの後ろにあなたがたがおいでなさい。そして、あなたがたを、わたしが作ることとします。人間たちの漁師たちを、わたしが作ることとします。」
Mt.04:20.〈練語版〉 彼らはすぐに網を残して、彼について行った。
Mt.04:20.〈逐語版〉 その上で、すぐに網々を放って置くことになっている、かのシモンらたちは、かのイエスについて行くことになっていた。
Mt.04:21.〈練語版〉 そこから進んで行って、彼は他の二人の兄弟、ゼベダイのヤコブと彼の兄弟ヨハネが彼らの父ゼベダイと一緒に舟の中で彼らの網を繕っているのを見た。彼は彼らを呼んだ。
Mt.04:21.〈逐語版〉 そして、そこから進んで行くことになっている、かのイエスは、見て取ることになっていた。他の二人の兄弟たちを、かのヤコブらたちの父のゼベダイと共に舟の中でかのヤコブらたちの網々を繕っている、ゼベダイのヤコブを、そして、かのヤコブの兄弟ヨハネを。そして、かのヤコブらたちを、かのイエスが呼ぶことになっていた。
Mt.04:22.〈練語版〉 彼らはすぐに舟と彼らの父を残して、彼について行った。
Mt.04:22.〈逐語版〉 その上で、舟を、そして、かのヤコブらたちの父を、すぐに放って置くことになっている、かのヤコブらたちは、かのイエスについて行くことになっていた。
Mt.04:23.〈練語版〉 彼はガリラヤの全地を巡って、彼らの諸会堂で教え、王国の良い知らせを宣べ伝え、民の中のあらゆる病気とあらゆる衰弱をいやした。
Mt.04:23.〈逐語版〉 そして、かのイエスが、まるごとのガリラヤの中であちこち導きだした。かのガリラヤたちのシナゴーグ一緒導会堂会堂の中で教えていた、かのイエスが。そして、王国の良い知らせを宣べ伝えていた、かのイエスが。そして、民の中で、あらゆる病気を、そして、あらゆる衰弱を、いやしていた、かのイエスが。
Mt.04:24.〈練語版〉 そこで、彼の噂はシリヤ全体に行って、彼らはすべてのわずらっている者、いろいろの病気を持つ者、試金石によってのように試される状態に押しつけられている者、悪霊に取り憑かれている者、てんかんの者、中風の者を彼のところに連れてきて、彼は彼らをいやした。
Mt.04:24.〈逐語版〉 そして、まるごとのシリヤの中へ、かのイエスの噂がおもてへ移動することになっていた。そして、かのイエスに、かのガリラヤたちは連れてくることになっていた。いろいろな病気病気に、わずらい悪く持っているすべての者たちを。そして、試金石により擦るように試される苦痛苦痛に押しつけられている者たちを。わざわざ悪霊に取り憑かれている者たちを。そして、わざわざ月に気を患い打たれている者たちを。そして、麻痺し痺れている者たちを。そして、かのイエスは、かのすべての者たちをいやすことになっていた。
Mt.04:25.〈練語版〉 ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ及びヨルダンの向こう側から、多くの群衆が彼について来た。
Mt.04:25.〈逐語版〉 そして、多くの群衆たちが、かのイエスについて来ることになっていた。ガリラヤから、そして、デカポリスから、そして、エルサレムから、そして、ユダヤから、そして、ヨルダンの向かい側から。

マタイ 第5章

Mt.05:01.〈練語版〉 彼は群衆を見て、山に登った。彼が座ると、彼の弟子たちが彼のところに近づいてきた。
Mt.05:01.〈逐語版〉 その上で、群衆たちを見て取ることになっている、かのイエスは、山の中へ上へ一歩ステップ進むことになっていた。そして、かのイエスが座ることになっていて、かのイエスの学習弟子たちがかのイエスに近づいて来ることになっていた。
Mt.05:02.〈練語版〉 そこで、彼は口を開き、彼らに教えて言った。
Mt.05:02.〈逐語版〉 そして、かのイエスの口を開くことになっている、かのイエスが、かの群衆らたちに教えてだした。言っている、
Mt.05:03.〈練語版〉 「霊に貧しい者たちは、しあわせだ。天々の王国は彼らのものなのだから。
Mt.05:03.〈逐語版〉 「霊にとぼしい者たちは幸せです。なぜなら、かのとぼしい者たちの天々の王国があるからです。
Mt.05:04.〈練語版〉 悲しんでいる者たちは、しあわせだ。彼らは慰められるのだから。
Mt.05:04.〈逐語版〉 悲しんでいる者たちは幸せです。なぜなら、かの悲しんでいる者たちは慰められることとするからです。
Mt.05:05.〈練語版〉 柔和な者たちは、しあわせだ。彼らは地を受け継ぐのだから。
Mt.05:05.〈逐語版〉 従順な者たちは幸せです。なぜなら、かの従順な者たちは地を継承する者として享受することとするからです。
Mt.05:06.〈練語版〉 義に飢え渇いている者たちは、しあわせだ。彼らは満たされるのだから。
Mt.05:06.〈逐語版〉 真正しさを飢えている者たちは、そして、真正しさを渇いている者たちは幸せです。なぜなら、かの飢えている者らたちは満たされることとするからです。
Mt.05:07.〈練語版〉 あわれみ深い者たちは、しあわせだ。彼らはあわれみを受けるのだから。
Mt.05:07.〈逐語版〉 あわれみ深い者たちは幸せです。なぜなら、かのあわれみ深い者たちはあわれみの気持ちを表されることとするからです。
Mt.05:08.〈練語版〉 心に関して清い者たちは、しあわせだ。彼らは神を見るのだから。
Mt.05:08.〈逐語版〉 心にきれいな者たちは幸せです。なぜなら、かの心にきれいな者たちは神を自分自身でわざわざはっきり見えることとするからです。
Mt.05:09.〈練語版〉 平和をつくる者たちは、しあわせだ。彼らは神の息子たちと呼ばれるのだから。
Mt.05:09.〈逐語版〉 平和をつくる者たちは幸せです。なぜなら、かのつくる者たちは神の息子たちと呼ばれることとするからです。
Mt.05:10.〈練語版〉 義のゆえに迫害される者たちは、しあわせだ。天々の王国は彼らのものなのだから。
Mt.05:10.〈逐語版〉 真正しさのゆえに、迫害されているままでずっといる者たちは幸せです。なぜなら、かの迫害されているままでずっといる者たちの天々の王国があるからです。
Mt.05:11.〈練語版〉 彼らが、わたしのゆえに、あなたがたをののしり、迫害し、あなたがたに対して偽ってあらゆる邪悪なことを言う時には、あなたがたはしあわせだ。
Mt.05:11.〈逐語版〉 あなたがたは幸せです。かの者たちが、あなたがたを叱責しようとすることになっている時にはいつであれ。そして、かの者たちが、迫害しようとすることになっている時にはいつであれ。そして、かの者たちが、あなたがたを下にあらゆる邪悪な事を言おうとすることになっている時にはいつであれ。わたしのゆえに、わざわざ誤りを論破されている、かの者たちが。
Mt.05:12.〈練語版〉 喜びなさい。大喜びしなさい。天々においてあなたがたの報いは大きいのだから。彼らは、このように、あなたがたより前の預言者たちを迫害したのです。
Mt.05:12.〈逐語版〉 喜びなさい。そして、わざわざ大喜びさせられなさい。なぜなら、天々の中であなたがたの対価はたくさんだからです。このように、あなたがたの以前の予断言者たちを、かの者たちが迫害することになっているのですから。
Mt.05:13.〈練語版〉 あなたがたは、地の塩です。しかし、その塩が味を失えば、何によってその塩気がつけられるでしょうか。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられて、人々にふみつけられるだけです。
Mt.05:13.〈逐語版〉 あなたがたは地の塩であるのです。その上で、もしも一度でも、何かの中で、塩が味をなくそうとすることになっているのならば、一つの事もない物の中へ、かの塩が塩味をつけられることとします。かの塩は今なお濃いのです。もしも、かの塩が、人間たちの下で、踏みにじられるために、外に放り投げられることになっていないのならば。
Mt.05:14.〈練語版〉 あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れることができない。
Mt.05:14.〈逐語版〉 あなたがたは、世界システムの光であるのです。山の上で上にわざわざ置かさせられている町は、隠されることになっていることを、わざわざできさせられません。
Mt.05:15.〈練語版〉 あかりをともして、それを枡の下におく者たちはいない。むしろ燭台の上において、家にいる者たちみなを照らす。
Mt.05:15.〈逐語版〉 その上で、かの町の者たちはランプを燃やしていません。そして、かの町の者たちは、かのランプを置いています。計量器具の下で、逆に、燭台の上で。そして、かの世界システムの光は、家屋の中で、すべての者たちに照らします。
Mt.05:16.〈練語版〉 このように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。彼らがあなたがたの良い行ないを見て、天々にいるあなたがたの父をたたえるためです。
Mt.05:16.〈逐語版〉 このように、人間たちの所の方の中で、あなたがたの光を、かのお方が輝かしてくださいとなっています。あなたがたの理想的なおこないおこないを、かの人間たちが見て取ろうとすることになっているために。そして、天々の中でのあなたがたの御父を、かの人間たちがたたえようとすることになっているために。
Mt.05:17.〈練語版〉 わたしが律法や預言者たちを廃止するために来たと思ってはならない。廃止するためではなく、成就するために来たのです。
Mt.05:17.〈逐語版〉 法を、あるいは、予断言者たちを、下へほどくことになっているためにわたしが来ることになっている、と、あなたがたが推察しようとしないことになっています。下へほどくことになっているために、わたしが来ないことになっています。逆に、成就することになっているために、わたしが来ることになっています。
Mt.05:18.〈練語版〉 だから、まことをもって、あなたがたに言っておく。天と地が過ぎ去り、すべてのことが成就するまでは、律法から一点もまたは一画も過ぎ去ることはない。
Mt.05:18.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言うのですから。一度でも、天が、そして、地が、過ぎ去ろうとすることになっているまで、一つの点イオタが、あるいは、一つの画ケライアが、法から過ぎ去ろうとすることに絶対になっていません。一度でも、すべての事々が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているまで。
Mt.05:19.〈練語版〉 それゆえ、これらの最も小さい戒めの一つでも破り、またそうするように人々に教える者は、天々の王国で最も小さい者と呼ばれるだろう。しかし、それを行ない、また教える者は、天々の王国で偉大な者と呼ばれるだろう。
Mt.05:19.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも、最も小さいこれらの指令指令の一つを、かの者が、無効にしようとすることになっているのならば、そして、このように、人間たちを、かの者が、教えようとすることになっているのならば、かの者は、天々の王国の中で、最も小さい者と呼ばれることとします。その上で、一度でも行おうとすることになっている者は誰でも、そして、一度でも教えようとすることになっている者は誰でも、天々の王国の中で、かの者は、この偉大な者と呼ばれることとします。
Mt.05:20.〈練語版〉 だから、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたの義が書記官たちとパリサイ人たちのものにはるかに勝っていなければ、決して天々の王国に入ることはない。
Mt.05:20.〈逐語版〉 あなたがたにわたしは言うのですから。もしも一度でもあなたがたの真正しさが、記す者たちよりも、そして、パリサイ派の者たちよりも、超えようとすることになっていないのならば、天々の王国の中へ、あなたがたが入ろうとすることに絶対になっていないのです。と。
Mt.05:21.〈練語版〉 昔の人々に『殺人を犯してはいけない。殺人を犯す者は裁きを免れない』とお告げされたことを、あなたがたは聞いた。
Mt.05:21.〈逐語版〉最初の者たちに、かの事が宣言されたことになっている、と、あなたがたは聞こえることになっています。『あなたが殺人を犯さないこととします。その上で、一度でも殺人を犯そうとすることになっている者は誰でも、かの者は、裁きに義務あることとします。』
Mt.05:22.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。自分の兄弟に対して腹を立てる者はみな、裁きを免れない。自分の兄弟に『無能者』と言う者は、サンヘドリンを免れない。『愚か者』と言う者は、火のヒンノムの谷を免れない。
Mt.05:22.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。かの者の兄弟に腹を立てるあらゆる者が、裁きに義務あることとします。その上で、一度でも、かの者の兄弟に『無能者。』と言おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、サンヘドリン議会に義務あることとします。その上で、一度でも、『愚か者。』と言おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、火のヒンノム谷ゲヘナ焼却場の中へ義務あることとします。と。
Mt.05:23.〈練語版〉 だから、祭壇に自分の供え物をささげようとする場合、自分の兄弟が自分に対して何か恨みを持っていることを、そこで思い出したなら、
Mt.05:23.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも、祭壇の上にあなたの供え物をあなたがささげようとするのならば、そしてそこで、あなたを下に何かをあなたの兄弟が持っている、と、あなたが思い出されようとするのならば、
Mt.05:24.〈練語版〉 自分の供え物を祭壇の前に残しておき、行きなさい。まず自分の兄弟と仲直りをし、それから来て、自分の供え物をささげなさい。
Mt.05:24.〈逐語版〉 あなたの供え物を、そこに、祭壇の所の方の中で、あなたは放って置きなさいとなっています。そして、まず、あなたは身を元へ導きなさい。あなたの兄弟にあなたがなだめられなさいとなっています。そして、そのとき、来ることになっているあなたが、あなたの供え物をささげなさい。
Mt.05:25.〈練語版〉 あなたは、あなたの告訴人と一緒に道を行くまでの間に、早く好意を示しなさい。さもないと、その告訴人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、そして、あなたは牢に投げ込まれる。
Mt.05:25.〈逐語版〉 すばやくあなたの告訴人に好意を見せるあなたがいなさい。道の中で、かのあなたの告訴人と共にあなたがいる何かの場面まで。いつか告訴人があなたを裁判官に引き渡そうとすることになっているといけませんから。そして、いつか裁判官が下役に引き渡そうとすることになっているといけませんから。そして、いつか牢の中へあなたが放り投げられることとするといけませんから。
Mt.05:26.〈練語版〉 まことをもって、あなたに言っておく。最後の一コドラントを返すまで、あなたは決してそこから出てはならないことになっている。
Mt.05:26.〈逐語版〉 まことをもって、あなたにわたしは言います。そこからあなたが外へ来ようとすることに絶対になっていません。一度でも、最後の一コドラント百円をあなたが返そうとすることになっているまで。
Mt.05:27.〈練語版〉 『姦淫するな』とお告げされたことを、あなたがたは聞いた。
Mt.05:27.〈逐語版〉 あなたがたは聞こえることになっています。かのお方が宣言させられたことになっていました。と。『あなたは姦淫しないこととします。』
Mt.05:28.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。誰でも、欲するために婦を見る者は、彼の心の中ですでに彼女を姦したのです。
Mt.05:28.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。かの女を欲情するための方へ女を見るあらゆる者は、かの者の心の中で、かの女を既に姦淫することになっています。と。
Mt.05:29.〈練語版〉 もしあなたの右の目があなたをわなにかけているのなら、それをえぐり出して、自分から捨てなさい。あなたの体の一部が滅びても、あなたの全身がヒンノムの谷に投げ込まれない方が、あなたにとって得策です。
Mt.05:29.〈逐語版〉 その上で、もしもあなたの右目があなたを罪の罠に仕掛け落としているのならば、かの右目をあなたがえぐり出しなさいとなっています。そして、あなたからあなたが放り投げなさいとなっています。かの事はあなたに得策であるのですから。かの事はあなたの体部体部の一つを自分自身でわざわざ滅ぼそうとすることになっています。そして、ヒンノム谷ゲヘナ焼却場の中へ、あなたのまるごとの体が放り投げられようとすることになっていません。と。
Mt.05:30.〈練語版〉 もしあなたの右の手があなたをわなにかけているのなら、それを切り取って、自分から捨てなさい。あなたの体の一部が滅びても、あなたの全身がヒンノムの谷へ行かない方が、あなたにとって得策です。
Mt.05:30.〈逐語版〉 そして、もしもあなたの右手があなたを罪の罠に仕掛け落としているのならば、かの右手をあなたが切り取りなさいとなっています。そして、かの右手をあなたがあなたから放り投げなさいとなっています。かの事はあなたに得策であるのですから。かの事はあなたの体部体部の一つを自分自身でわざわざ滅ぼそうとすることになっています。そして、あなたのまるごとの体が、ヒンノム谷ゲヘナ焼却場の中へ、おもてへ移動しようとすることになっていません。と。
Mt.05:31.〈練語版〉 『自分の妻を解き放す者は彼女に離縁状を与えよう』とお告げされた。
Mt.05:31.〈逐語版〉 その上、かのお方が宣言させられたことになっていました。『一度でも、かの者の女をおもてへほどこうとすることになっている者は誰でも、かの者が、かの女に、独立を与えなさいとなっています。』
Mt.05:32.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。誰でも、淫売以外の理由で自分の妻を解き放す者は、彼女に姦淫を犯させるのです。解き放された彼女と結婚する者は、姦淫を犯すのです。
Mt.05:32.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。かの者の女をおもてへほどくあらゆる者が、淫売の理由の外側で、姦淫されることになっているための彼女を作っています。そして、もしも一度でもおもてへほどかれているままでずっといる者を、かの者が結婚しようとすることになっているのならば、かの者はわざわざ姦淫させられています。と。
Mt.05:33.〈練語版〉 また昔の人々に『偽り誓ってはいけない。あなたの誓ったことを主に与えなさい。』とお告げされたことを、あなたがたは聞いた。
Mt.05:33.〈逐語版〉 再び、あなたがたは聞こえることになっています。最初の者たちに、かのお方が宣言させられたことになっていました。と。『あなたは偽り誓わないこととします。その上で、主にあなたの誓い誓いをあなたが払いなさい。』
Mt.05:34.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。いっさい誓ってはいけない。天をさして誓ってはいけない。神の玉座なのだから。
Mt.05:34.〈逐語版〉 その上で、いっさい、言い張り誓うことになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。天の中でも、いっさい、言い張り誓うことになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。なぜなら、神の玉座があるからです。
Mt.05:35.〈練語版〉 地をさして誓ってはいけない。彼の足の足台なのだから。エルサレムに向かって誓ってはいけない。偉大な王の都なのだから。
Mt.05:35.〈逐語版〉 地の中でも、いっさい、言い張り誓うことになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。なぜなら、かのお方の足々の足台があるからです。エルサレムの中へも、いっさい、言い張り誓うことになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。なぜなら、偉大な王の都があるからです。
Mt.05:36.〈練語版〉 自分の頭をさして誓ってはいけない。あなたは髪の毛一本さえ、白くも黒くもすることができないのだから。
Mt.05:36.〈逐語版〉 あなたの頭の中でも、いっさい、言い張り誓うことになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。あなたは言い張り誓おうとすることになっています。白いひとつの髪の毛を、あるいは、黒いひとつの髪の毛を、作ることになっていることを、あなたはわざわざできさせられません。と。
Mt.05:37.〈練語版〉 あなたがたの言葉は、はい、はい、いいえ、いいえ、であるべきです。それ以上のことは、邪悪な者から来るのです。
Mt.05:37.〈逐語版〉 その上で、あなたがたの言葉は、はい、はい、いいえ、いいえ、でありなさい。その上で、邪悪な者の中から外へ、かの事々の過剰があります。
Mt.05:38.〈練語版〉 『目には目を、歯には歯を』とお告げされたことを、あなたがたは聞いた。
Mt.05:38.〈逐語版〉 あなたがたは聞こえることになっています。かのお方が宣言されたことになっていました。と。『目の代わりに目を。そして、歯の代わりに歯を。』
Mt.05:39.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。邪悪な者に抵抗してはいけない。あなたの右の頬を打つ者には、他の頬をも彼に向けなさい。
Mt.05:39.〈逐語版〉 その上で、邪悪な者に、抵抗することになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。逆に、誰かが、かの邪悪な者が、右頬の中へあなたを平手打ちしています。他の頬をも、かの邪悪な者に、あなたが向けなさいとなっています。
Mt.05:40.〈練語版〉 あなたを訴えてあなたの上着を手に入れようとする者には、外衣をも与えなさい。
Mt.05:40.〈逐語版〉 そして、あなたに裁かれることになっていることを、望んでいる者に、抵抗することになっていないことを、あなたがたにわたしは言います。そして、あなたの上着を手に入れることになっていることを、あなたに望んでいる者に、かの者に、外衣をも、あなたが放って置きなさいとなってます。
Mt.05:41.〈練語版〉 あなたを徴集して一マイル行かせる者とは、彼と一緖に二マイル行きなさい。
Mt.05:41.〈逐語版〉 そして、誰かが、かの者が、あなたを、一マイル千歩を徴集することとします。かの者と共に、二マイル二千歩を、あなたが身を元へ導きなさい。
Mt.05:42.〈練語版〉 あなたに求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に背を向けてはいけない。
Mt.05:42.〈逐語版〉 あなたを請い頼んでいる者にあなたが与えなさいとなっています。そして、あなたから自分自身でわざわざ借りることになっていることを、望んでいる者を、あなたが見捨てようとすることになっていません。
Mt.05:43.〈練語版〉 『自分の隣り人を愛し、自分の敵を憎め』とお告げされたことを、あなたがたは聞いた。
Mt.05:43.〈逐語版〉あなたがたは聞こえることになっています。 かのお方が宣言させられたことになっていました。と。『あなたの隣り人をあなたが愛することとします。あなたの敵をあなたが憎むこととします。』
Mt.05:44.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。自分の敵を愛し、あなたを迫害する者のために祈りなさい。
Mt.05:44.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。あなたがたの敵たちをあなたがたが愛しなさい。そして、あなたがたを迫害する者たちを超えて、あなたがたがわざわざ祈らさせられなさい。
Mt.05:45.〈練語版〉 天々にいるあなたがたの父の息子たちとなるためです。邪悪な者の上にも良い者の上にも、自分の太陽を昇らせ、義人である者にも義人でない者にも、雨を降らせるのだから。
Mt.05:45.〈逐語版〉 天々の中のお方の、あなたがたの御父の、息子たちにあなたがたが自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているために。なぜなら邪悪な者たちの上に、そして、良い者たちの上に、かのお方の太陽を、かのお方が上げているからです。そして、真正な者たちの上に、そして、真正でない者たちの上に、かのお方が雨を降り注いでいるからです。
Mt.05:46.〈練語版〉 あなたがたが自分を愛する者を愛したからといって、何の褒美があろうか。取税人たちも同じことをしているではないか。
Mt.05:46.〈逐語版〉 もしも一度でもあなたがたを愛している者たちをあなたがたが愛そうとすることになっているのならば、何か対価をあなたがたが持っているのではないですか。取税人たちもが同じ事をしているのですから。
Mt.05:47.〈練語版〉 自分の兄弟だけに挨拶をしたからといって、優れた何かをしているだろうか。諸国の人々も同じことをしているではないか。
Mt.05:47.〈逐語版〉 そして、もしも一度でもあなたがたの兄弟たちだけをあなたがたが自分自身でわざわざ出迎えることになっているのならば、何か優れたことをあなたがたはしているのではないですか。諸国の民々もが同じ事をしているのですから。
Mt.05:48.〈練語版〉 従って、ちょうどあなたがたの天々の父が完全であるように、あなたがたは完全であることとします。
Mt.05:48.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたの天上の御父が完全であるように、あなたがたは完全であることとします。

マタイ 第6章

Mt.06:01.〈練語版〉 人々に注視されるためにあなたの義を人々の前で行うことのないよう気をつけなさい。でなければ、天々にいるあなたがたの父からの報酬を得ることはない。
Mt.06:01.〈逐語版〉 その上で、人間たちの所の方の中で、かの人間たちに見つめられることになっていることの方へ、あなたがたの真正しさを行わないことを、あなたがたが気をつけなさい。その上で、もしも確かにあなたがたが気をつけないのならば、天々の中で、あなたがたの御父のそばで、対価をあなたがたは持っていません。
Mt.06:02.〈練語版〉 だから、施しをする時には、偽善者たちが人々から栄光を受けようとして会堂や街頭でするような、ちょうどあなたの面前でトランペットを吹き鳴らすような吹聴をあなたはしてはいけない。まことをもって、あなたがたに言っておく。彼らは彼ら自身の報酬を集めているのです。
Mt.06:02.〈逐語版〉 そのとき、あなたが施しをしようとすることになっている時にはいつであれ、あなたの所の方の中で、あなたがトランペットを吹き鳴らそうとすることになっていません。見せかけの者たちが、シナゴーグ一緒導会堂会堂の中で、そして、街頭街頭の中で、トランペットを吹き鳴らそうとすることになっているようなものなのです。かの見せかけの者たちが、人間たちによって、賛美されようとすることになっているために。まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの見せかけの者たちは、かの見せかけの者たちの対価を集めています。
Mt.06:03.〈練語版〉 あなたが施しをする時には、あなたの右手のしていることをあなたの左手に知らせてはいけない。
Mt.06:03.〈逐語版〉 その上で、あなたが施しをしていて、あなたの右手がしている何かをあなたの左手が知っていてはいけないことになっています。
Mt.06:04.〈練語版〉 このようにあなたの施しが隱れてするものであるならば、ひそかに見ているあなたの父が、あなたに報います。
Mt.06:04.〈逐語版〉 あなたの施しがひそかなところの中であろうとするために。そして、あなたの御父が、ひそかなところの中で見ているお方が、あなたに報いることとするために。
Mt.06:05.〈練語版〉 あなたがたが祈る時には、偽善者たちのようにであってはならない。彼らは人々に見られるために、会堂や大通りの角に立って祈ることが好きなのです。まことをもって、あなたがたに言っておく。彼らは彼ら自身の報酬を集めているのです。
Mt.06:05.〈逐語版〉 そして、あなたがたがわざわざ祈ろうとさせられる時にはいつであれ、見せかけの者たちのようにしないこととします。なぜなら、わざわざ祈らさせられるために、立っているままでずっといる、かの見せかけの者たちは、シナゴーグ一緒導会堂会堂の中で、そして、大通り大通りの角々の中で、大変好むからです。かの見せかけの者たちが人間たちに見えることをさせられようとすることになっているために。まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの見せかけの者たちは、かの見せかけの者たちの対価を集めています。
Mt.06:06.〈練語版〉 あなたが祈る時には、自分の奧まった部屋に入り、自分の戸を閉じて、ひそかなところにいるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、ひそかに見ているあなたの父が、あなたに報いるだろう。
Mt.06:06.〈逐語版〉 その上で、あなたがわざわざ祈ろうとさせられる時にはいつであれ、あなたの奧まった部屋の中へあなたが入りなさいとなっています。そして、あなたの戸をあなたが閉じることになっていて、あなたの御父に、ひそかなところの中で見ているお方に、あなたが自分自身でわざわざ祈りなさいとなっています。そして、あなたの御父が、ひそかなところの中で見ているお方が、あなたに報いることとします。
Mt.06:07.〈練語版〉 祈る時は、諸国の人々のように、繰り返し言葉を言ってはいけない。彼らは言葉が多ければ聞き入れられると思っている。
Mt.06:07.〈逐語版〉 その上で、わざわざ祈らさせられるあなたがたは、繰り返し言葉を言おうとすることになっていません。諸国の民々が想定しているようなものなのですから。なぜなら、かの諸国の民々の言うたくさんの事の中で、かの諸国の民々は聞き入れられることとするからです。
Mt.06:08.〈練語版〉 だから、彼らのようであってはならない。あなたがたの父は、彼に願う前から、あなたがたに必要なものを知っているからです。
Mt.06:08.〈逐語版〉 そのとき、かの諸国の民々にあなたがたはなぞらえられようとすることになっていません。あなたがたの御父は、見て取っているままでずっといるのですから。かの御父をあなたがたが請い頼むことになっていることの前に、あなたがたはあなたがたの必要を持っています。
Mt.06:09.〈練語版〉 だから、あなたがたはこのように祈りなさい。『天々にいるわたしたちの父よ、あなたの名前が聖別なものとされますように。
Mt.06:09.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたはこのようにわざわざ祈らさせられなさい。『天々の中でのわたしたちの父よ。あなたの名前が聖別なものとされてくださいとなっています。
Mt.06:10.〈練語版〉 あなたの王国が来ますように。あなたの意志が行われますように、天におけるように地上においても。
Mt.06:10.〈逐語版〉 あなたの王国が来てくださいとなっています。あなたの意志が起こることをさせられてくださいとなっています。天の中でのように。そして、地の上でのように。
Mt.06:11.〈練語版〉 わたしたちの日ごとのパンを今日お与えください。
Mt.06:11.〈逐語版〉 わたしたちのパンを、施し物を、今日わたしたちにあなたが与えてくださいとなっています。
Mt.06:12.〈練語版〉 わたしたちの負い目をお許しください、わたしたちもわたしたちに負い目のある人々を許しましたように。
Mt.06:12.〈逐語版〉 そして、わたしたちにわたしたちの負債負債を、あなたが放って置いてくださいとなっています。わたしたちの負債負債のある者たちに、わたしたちもが放って置くことになっているように。
Mt.06:13.〈練語版〉 わたしたちを試みに陥らせないで、邪悪な者からお救い出しください』。
Mt.06:13.〈逐語版〉 そして、災い試すことの中へわたしたちにあなたが運び入れようとすることになっていません。逆に、邪悪な者からわたしたちをあなたが自分自身でわざわざ救い出してくださいとなっています。』
Mt.06:14.〈練語版〉 あなたがたが人々の過ちを赦すことになっているなら、あなたがたの天の父も、あなたがたを赦します。
Mt.06:14.〈逐語版〉 もしも一度でも、かの人間たちの犯す事々をあなたがたが人間たちに放って置こうとすることになっているのならば、あなたがたの天上の御父は、あなたがたにも放って置くこととするのですから。
Mt.06:15.〈練語版〉 しかし、あなたがたが人々を赦さないことになっているなら、あなたがたの父も、あなたがたの過ちを赦しません。
Mt.06:15.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でもあなたがたが人間たちに放って置こうとすることになっていないのならば、あなたがたの御父もが、あなたがたの犯す事々を放って置かないこととします。
Mt.06:16.〈練語版〉 断食をする時には、陰気な顔をする偽善者たちのようにであってはならない。彼らは断食していることが人々に見られるように、自分の顔をやつすのである。まことをもって、あなたがたに言っておく。彼らは彼ら自身の報酬を集めているのです。
Mt.06:16.〈逐語版〉 その上で、あなたがたが断食しようとする時にはいつであれ、陰気な表情の見せかけの者たちのようにあなたがたがわざわざ起こることをさせられてはいけません。かの見せかけの者たちの顔々をかの見せかけの者たちは偽り装し尽くし見えているのですから。かの見せかけの者たちは断食していて、かの見せかけの者たちが人間たちに見えることをさせられようとすることになっているために。まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの見せかけの者たちは、かの見せかけの者たちの対価を集めています。
Mt.06:17.〈練語版〉 あなたが断食する時には、自分の頭に油を塗り、自分の顔を洗いなさい。
Mt.06:17.〈逐語版〉 その上で、断食しているあなたが、あなたの頭を自分自身でわざわざ油塗りしていなさいとなっています。そして、断食しているあなたが、あなたの顔を自分自身でわざわざ洗っていなさいとなっています。
Mt.06:18.〈練語版〉 断食していることが人々に見られず、ひそかなところにいるあなたの父に見られるためです。そうすれば、ひそかに見ているあなたの父が、あなたに報います。
Mt.06:18.〈逐語版〉 断食しているあなたが、人間たちに見えることをさせられようとすることになっていないために。逆に、断食しているあなたが、あなたの御父に、ひそかなところの中でのお方に、見えることをさせられようとすることになっているために。そして、あなたの御父が、ひそかなところの中で見ているお方が、あなたに報いることとするために。
Mt.06:19.〈練語版〉 あなたがたは自分のために地上に宝を積んではいけない。そこでは蛾と錆びが食い尽くし、盗人たちが押し入って盗む。
Mt.06:19.〈逐語版〉 あなたがたが、あなたがたに、地の上に宝々を積んではいけません。その所に、蛾が、そして、錆びが、偽り装し尽くし見えます。そして、その所に、盗人たちが押し入ります。そして、かの盗人たちが盗みます。
Mt.06:20.〈練語版〉 あなたがたは自分のために天に宝を積みなさい。そこでは蛾も錆びも食い尽くすこともなく、盗人たちが押し入って盗むこともない。
Mt.06:20.〈逐語版〉 その上で、あなたがたが、あなたがたに、天の中に、宝々を積みなさい。その所に、蛾もが、錆びもが、偽り装し尽くし見えることをしません。そして、その所に、盗人たちが押し入りません。その上、盗人たちが盗みません。
Mt.06:21.〈練語版〉 あなたの宝のあるところには、あなたの心もあるからです。
Mt.06:21.〈逐語版〉 その所に、あなたの宝が、あるのですから。そこに、あなたの心もが、あることとするのですから。
Mt.06:22.〈練語版〉 体の明かりは目です。だから、あなたの目が澄んでいれば、あなたの全身は明るい。
Mt.06:22.〈逐語版〉 体のランプはまなざしであるのです。そのとき、もしも一度でもあなたのまなざしが一途であろうとするのならば、あなたのまるごとの体は明るいこととします。
Mt.06:23.〈練語版〉 しかし、あなたの目が邪悪であれば、あなたの全身は暗い。だから、あなたの内なる光が闇であれば、その闇は、どれくらいか。
Mt.06:23.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でもあなたのまなざしが邪悪であろうとするのならば、あなたのまるごとの体は暗いこととします。そのとき、もしも光があなたの中で闇であるのならば、どれくらいたくさんの闇があるのですか。
Mt.06:24.〈練語版〉 誰も、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方を支持して他方を軽蔑するのだから。あなたがたは、神とマモンとに仕えることはできない。
Mt.06:24.〈逐語版〉 一人の者もが、二人の主人たちに仕えることを、わざわざできさせられません。あるいは、かの者は一方を憎むすることとするのですから。そして、かの者は他方を愛することとするのですから。あるいは、かの者は一方を自分自身でわざわざ支持することとするのですから。そして、かの者は他方を軽蔑することとするのですから。神に、そして、貪魔マモンに、仕えることを、あなたがたはわざわざできさせられません。
Mt.06:25.〈練語版〉 だから、あなたがたに言っておく。自分の魂のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思いわずらってはいけない。魂は食物にまさり、体は着物にまさるではないか。
Mt.06:25.〈逐語版〉 このために、あなたがたにわたしは言います。あなたがたの魂に、何かをあなたがたが食べようとすることになっているか、あなたがたはわずらってはいけません。その上で、あなたがたの体に、何かをあなたがたが自分自身でわざわざ着ようとすることになっているか、あなたがたは思いわずらいをしてはいけません。食物よりも魂であるのではないですか。着物よりも体であるのではないですか。
Mt.06:26.〈練語版〉 天の鳥たちを見なさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に集め入れもしない。あなたがたの天の父はそれらを養っていてくださる。あなたがたはそれらよりも、もっとすぐれた者ではないか。
Mt.06:26.〈逐語版〉 天の鳥たちの中へあなたがたが見なさいとなっています。なぜなら、かの天の鳥たちは蒔かないからです。その上、かの天の鳥たちは刈り取らないからです。その上、かの天の鳥たちは倉々の中へ集め導かないからです。そして、かの天の鳥たちを、あなたがたの天上の御父が養っています。かの天の鳥たちよりも、あなたがたはもっと優れているのではないですか。
Mt.06:27.〈練語版〉 あなたがたのうち誰が、思いわずらったからといって、自分の寿命に一キュビトを加えることができるだろうか。
Mt.06:27.〈逐語版〉 その上で、あなたがたの中から外へ、思いわずらいをしている誰かが、かの思いわずらいをしている者の寿命の上に一キュビト五十センチメートルを加えることになっていることをわざわざできさせられます。
Mt.06:28.〈練語版〉 なぜ衣服のことで思いわずらうのか。野のゆりたちがどのように育つかを、よく観察しなさい。苦労しもせず、紡ぎもしない。
Mt.06:28.〈逐語版〉 そして、衣服について何かを、あなたがたが思いわずらいをしなさい。野のゆりたちを学びなさいとなっています。かの野のゆりたちはどのように育っていますか。かの野のゆりたちは一生懸命働きません。その上、かの野のゆりたちは紡ぎません。
Mt.06:29.〈練語版〉 しかし、あなたがたに言っておく。栄光を極めたときのソロモンでさえ、ゆりたちの一つほどにも着てはいなかった。
Mt.06:29.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。その上で、かのソロモンのあらゆる栄光の中で、かの野のゆりたちのように、ソロモンが自分自身でわざわざ着ていないことになっていました。と。
Mt.06:30.〈練語版〉 今日在って明日炉に投げ込まれる野の草にもこうして神が着せているのなら、ましてあなたがたにはなおさらのことではないか。信仰の小さい者たちよ。
Mt.06:30.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でも、今日、ある、野の草を、そして、明日、炉の中へ放り投げられる、野の草を、このように神が包んでいるのならば、あなたがたをもっとたくさんにではないですか。信じている事の小さい者たちよ。
Mt.06:31.〈練語版〉 だから、何を食べようか、また何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言ってあなたがたが思いわずらってはいけない。
Mt.06:31.〈逐語版〉 そのとき、言っている、あなたがたが、思いわずらいをしようとすることになっていません。何かをわたしたちが食べようとすることになっています。あるいは、何かをわたしたちが飲もうとすることになっています。あるいは、何かをわたしたちが自分自身でわざわざ着ようとすることになっています。
Mt.06:32.〈練語版〉 これらはすべて、諸国の民々が求めているものなのだから。これらはすべて、あなたがたに必要なことをあなたがたの天の父は知っているから。
Mt.06:32.〈逐語版〉 諸国の民々はすべてのこれらの事々を探し求めているのですから。あなたがたの天上の御父が見て取っているままでずっといるのですから。あなたがたがすべてのこれらの事々の必要性を作っています。と。
Mt.06:33.〈練語版〉 まずあなたがたは神の王国と彼の義を求めなさい。そうすれば、これらはすべてあなたがたに加えられます。
Mt.06:33.〈逐語版〉 その上で、まずあなたがたは神の王国を、そして、かの神の真正しさを探し求めなさい。そして、すべてのこれらの事々があなたがたに加えられることとします。
Mt.06:34.〈練語版〉 だから、あなたがたは明日のために思いわずらってはいけない。明日が明日自身を思いわずらいます。明日の悪はその日でも十分足ります。
Mt.06:34.〈逐語版〉 そのとき、明日の中へあなたがたが思いわずらいをしようとすることになっていません。明日が、かの明日の思いわずらいをすることとするのですから。日に、かの明日の足りている悪が、かの悪の思いわずらいをすることとするのですから。

マタイ 第7章

Mt.07:01.〈練語版〉 裁いてはいけない。裁かれないためです。
Mt.07:01.〈逐語版〉 あなたがたが裁いてはいけません。なぜならあなたがたが裁かれようとすることになっていないからです。
Mt.07:02.〈練語版〉 あなたがたが裁くその裁きであなたがたは裁かれ、あなたがたが量るその量りであなたがたは量られる。
Mt.07:02.〈逐語版〉 かの事の中で、裁きの中で、あなたがたが裁いているのですから。あなたがたは裁かれることとするのですから。そして、かの事の中で、量りの中で、あなたがたが量っているのですから。かの量りがあなたがたに量られることとするのですから。
Mt.07:03.〈練語版〉 なぜあなたは、自分の兄弟の目の中にあるちりを見て、自分の目の中にある角材を考えないのか。
Mt.07:03.〈逐語版〉 その上で、何かを、あなたの兄弟のまなざしの中でのちりを、あなたは見ています。その上で、あなたのまなざしの中での角材を、あなたは考えていないのです。
Mt.07:04.〈練語版〉 また、どうして自分の兄弟に『ちりをあなたの目から取っ払わせてくれ』と言うのか。見よ、自分の目の中に角材があるではないか。
Mt.07:04.〈逐語版〉 あるいは、どのようにあなたはあなたの兄弟に宣言することとするのですか。『あなたが放って置いてくださいとなっています。あなたのまなざしの中から外へ、ちりをわたしが外に放り投げようとすることになっています。』そして、あなたが見て取れとなっています。あなたの目の中に角材です。
Mt.07:05.〈練語版〉 偽善者よ、まず自分の目から角材を取っ払いなさい。そうすれば、自分の兄弟の目からちりを取っ払うために、はっきりと見えるだろう。
Mt.07:05.〈逐語版〉 見せかけの者よ。まずあなたのまなざしの中から外へ、角材を外に放り投げなさいとなっています。そして、そのとき、あなたははっきり見えることとします。あなたの兄弟のまなざしの中から外へ、ちりを取り払うことになっているために。
Mt.07:06.〈練語版〉 聖なるものを犬たちに与えてはいけない。また、あなたがたの真珠を豚たちの前に投げてはいけない。恐らく彼らはそれらを彼らの足で踏みつけ、向き直ってあなたがたを引き裂くだろう。
Mt.07:06.〈逐語版〉 犬たちに聖なるものをあなたがたが与えようとすることになっていません。その上、豚たちの所の方の中で、あなたがたの真珠真珠をあなたがたが放り投げようとすることになっていません。いつか、かの真珠真珠らを、かの豚らたちの足々の中で、かの豚らたちが踏みつけることとするといけませんから。そして、引き返すことになっているかの豚らたちが、あなたがたを引き裂こうとすることになっているといけませんから。
Mt.07:07.〈練語版〉 お願いしなさい。そうすればあなたがたに与えられるだろう。探しなさい。そうすれば見つかるだろう。叩きなさい。そうすれば開かれるだろう。
Mt.07:07.〈逐語版〉 あなたがたが請い頼みなさい。そして、かの聖なるものがあなたがたに与えられることとします。あなたがたが探し求めなさい。そして、あなたがたが見つけることとします。あなたがたが叩きなさい。そして、かの聖なるものがあなたがたに開かれることとします。
Mt.07:08.〈練語版〉 すべてお願いする者は得て、探す者は見つけ、叩く者には開かれるのだから。
Mt.07:08.〈逐語版〉 請い頼んでいるあらゆる者が得ているのですから。そして、探し求めているあらゆる者が見つけているのですから。そして、叩いている者に、あらゆる、かのお方が開かれることとするのですから。
Mt.07:09.〈練語版〉 あるいは、あなたがたのうちのどの人が、自分の息子がパンをお願いしているのに、彼に石を与えるだろうか。
Mt.07:09.〈逐語版〉 あるいは、あなたがたの中から外へ、誰かが人間です。かの人間を、かの人間の息子が、パンを請い頼むこととします。かの人間は、かの人間の息子に、石を与えることとしません。
Mt.07:10.〈練語版〉 また、魚をお願いしているのに、彼に蛇を与えるだろうか。
Mt.07:10.〈逐語版〉 あるいは、かの人間を、かの人間の息子が、魚をも請い頼むこととします。かの人間は、かの人間の息子に、蛇を与えることとしません。
Mt.07:11.〈練語版〉 であるのなら、邪悪な者であるあなたがたが自分の子供たちに良い贈り物を与えることを知っているのであれば、天々にいるあなたがたの父はなおさら、自分にお願いする者たちに良いものを与えないことがあるだろうか。
Mt.07:11.〈逐語版〉 そのとき、もしも邪悪な者であるあなたがたが、あなたがたの子供たちに良い贈り物贈り物を与えることを、見て取っているままでずっといるのならば、天々の中でのあなたがたの御父は、どれくらいもっとたくさん、かのお方を請い頼んでいる者たちに良い事々を与えることとしますか。
Mt.07:12.〈練語版〉 だから、何事でも人々からして欲しいことは、彼らにもそのようにしなさい。というのは、これこそが律法と預言者たちのことなのだから。
Mt.07:12.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも、人間たちがあなたがたにしようとします、と、あなたがたが望んでいようとするのならば、同じくらいすべての事々を、このようにあなたがたもが、かの人間たちにしなさい。法は、そして、予断言者たちは、この事であるのですから。
Mt.07:13.〈練語版〉 狭い門を通って入りなさい。滅びにいたる門は広く、道は広々として、それを通って入る者が多いのだから。
Mt.07:13.〈逐語版〉 あなたがたは窮屈な門を通って入りなさいとなっています。なぜなら、おもてへ導く、ゆったりと広い門は、そして、広々とした道は、破滅の中へ、だからです。そして、多くの者たちが、かの門を通ってわざわざ入らさせられる者たちであるからです。
Mt.07:14.〈練語版〉 命にいたる門は狭く、道は搾られ、それを見つける者が少ない。
Mt.07:14.〈逐語版〉 何かが、おもてへ導く、窮屈な門が、そして、狭くさせられているままでずっといる道が、命の中へ、だからです。そして、少ない者たちが、かの所を見つける者たちであるからです。
Mt.07:15.〈練語版〉 偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊たちの衣服を着てあなたがたに来るが、内側は貪欲な狼たちです。
Mt.07:15.〈逐語版〉 偽予断言者たちからあなたがたが気をつけなさい。誰かが、かの偽予断言者たちが、羊たちの衣服衣服の中であなたがたの方へわざわざ来させられます。その上で、内側で、かの偽予断言者たちは貪欲な狼たちであるのです。
Mt.07:16.〈練語版〉 あなたがたは、彼らの実によって彼らを見わけるだろう。いばらからぶどうを、あざみからいちじくを摘み集める者たちがいるだろうか。
Mt.07:16.〈逐語版〉 かの偽予断言者たちの実々から、かの偽予断言者たちをあなたがたが自分自身でわざわざ識別することとします。いばらいばらからぶどうぶどうを、あるいは、あざみあざみからいちじくいちじくを、かの偽予断言者たちが、摘み集めているのではありませんか。
Mt.07:17.〈練語版〉 このように、すべて良い木は良い実をならせ、腐った木は邪悪な実をならせる。
Mt.07:17.〈逐語版〉 このように、あらゆる良い木は理想的な実々を作ります。その上で、腐った木は邪悪な実々を作ります。
Mt.07:18.〈練語版〉 良い木が邪悪な実をならせることはできないし、腐った木が良い実をならせることはできない。
Mt.07:18.〈逐語版〉 良い木が邪悪な実々を作ることをわざわざできさせられません。その上で、腐った木が理想的な実々を作ることをわざわざできさせられません。
Mt.07:19.〈練語版〉 良い実をならせない木はみな切り倒されて、火に投げ込まれる。
Mt.07:19.〈逐語版〉 理想的な実を作らないあらゆる木は切り倒されます。そして、かの木は火の中へ放り投げられます。
Mt.07:20.〈練語版〉 だから、あなたがたはその実によって彼らを見わけるだろう。
Mt.07:20.〈逐語版〉 それゆえに、確実に、かの偽予断言者たちの実々から、かの偽予断言者たちを、あなたがたが識別することとします。
Mt.07:21.〈練語版〉 わたしに『主よ、主よ』と言う者が、みな天々の王国に入るのではなく、天々にいるわたしの父の意志を行う者が入るのです。
Mt.07:21.〈逐語版〉 わたしに『主よ。主よ。』と言うあらゆる者が、天々の王国の中へ自分自身でわざわざ入ることとするのではありません。逆に、天々の中で、わたしの御父の意志を行なう者が、天々の王国の中へ自分自身でわざわざ入ることとします。
Mt.07:22.〈練語版〉 その日には、多くの者が、わたしに『主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によって預言し、またあなたの名によって悪霊たちを追い出し、またあなたの名によって多くの力あるわざを行ったではありませんか』と言うだろう。
Mt.07:22.〈逐語版〉 その日の中で、多くの者たちが、わたしに宣言することとします。『主よ。主よ。あなたの名に、わたしたちは予断言しないことになっています。そして、あなたの名に、悪霊たちを、わたしたちは外に放り投げないことになっています。そして、あなたの名に、多くの力あるわざわざを、わたしたちは行なわないことになっています。』と。
Mt.07:23.〈練語版〉 その時、わたしは彼らに断言する、『わたしはあなたがたを全然知らない。不法を働くあなたがたよ、わたしから離れよ』と。
Mt.07:23.〈逐語版〉 そして、そのとき、かの多くの者たちに、わたしが公言することとします。『あなたがたを、わたしは決して知っていないことになっています。不法をわざわざ働かさせられるあなたがたは、わたしから離れなさい。』と。
Mt.07:24.〈練語版〉 だから、わたしのこれらの言葉を聞いてそれを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い男に例えられるだろう。
Mt.07:24.〈逐語版〉 そのとき、あらゆる、誰かが、かの者が、わたしのこれらの言葉たちを聞こえています。そして、あらゆる、誰かが、かの者が、わたしのこれらの言葉たちを行っています。かの者は、賢い男に例えられることとします。誰かが、かの賢い男が、岩の上で、かの賢い男の家人の家屋を建てることになっています。
Mt.07:25.〈練語版〉 雨が降り、川が来、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れなかった。岩の上に土台が置かれたからです。
Mt.07:25.〈逐語版〉 そして、雨が下へ一歩ステップ進み降ることになっています。そして、川々が来ることになっています。そして、風々が吹くことになっています。そして、かの川々らがその家人の家屋に打ち当たることになっています。そして、かの家人の家屋は倒れないことになっています。かの家人の家屋は岩の上に基礎を置かれていたままでずっといたのですから。
Mt.07:26.〈練語版〉 また、わたしのこれらの言葉を聞いてそれを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな男に例えられるだろう。
Mt.07:26.〈逐語版〉 そして、あらゆる、わたしのこれらの言葉たちを聞こえている者が、そして、かの言葉たちを行っていない者が、愚かな男に例えられることとします。誰かが、かの愚かな男が、砂の上で、かの愚かな男の家人の家屋を建てることになっています。
Mt.07:27.〈練語版〉 雨が降り、川が来、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れた。そしてその倒壊はすさまじかった」。
Mt.07:27.〈逐語版〉 そして、雨が下へ一歩ステップ進み降ることになっています。そして、川々が来ることになっています。そして、風々が吹くことになっています。そして、かの川々らがその家人の家屋にぶつかることになっています。そして、かの家人の家屋は倒れることになっています。そして、かの家人の家屋の倒壊は偉大でありだしました。」
Mt.07:28.〈練語版〉 イエスがこれらの言葉を終えた。すると、群衆は彼の教えに驚いた。
Mt.07:28.〈逐語版〉 そして、イエスがこれらの言葉たちを終えることになっていた時、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。かのイエスの教えの上で、群衆たちはびっくりさせられだした。
Mt.07:29.〈練語版〉 彼らの書記官たちのようにではなく、権威がある者のように彼らを教えたからである。
Mt.07:29.〈逐語版〉 かの群衆たちを教えている、かのイエスは、権威を持っている者のように、そして、かの群衆たちの記す者たちのようでなく、しだしたからであった。

マタイ 第8章

Mt.08:01.〈練語版〉 彼が山から下りると、多くの群衆が彼について来た。
Mt.08:01.〈逐語版〉 その上で、かのイエスが山から下へ一歩ステップ進み降りることになっていて、かのイエスに多くの群衆たちがついて来ることになっていた。
Mt.08:02.〈練語版〉 すると見よ、一人のうろこ症の人が近づいてきて、彼を拝んで言った。「主よ、もしもあなたがしようとしていることなのでしたら、あなたはわたしを清めることができます」。
Mt.08:02.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。近づいて来ることになっている、うろこ症の者が、かのイエスを拝みだした。言っている、「主よ。もしも一度でもあなたが望もうとするのならば、わたしを清めることになっていることを、あなたはわざわざできさせられます。」
Mt.08:03.〈練語版〉 手を伸ばして彼に触り、こう言った。「そうします。あなたは清められよ」。すると、うろこ症はすぐに清められた。
Mt.08:03.〈逐語版〉 そして、手を伸ばすことになっている、かのイエスが、かのうろこ症の者の所を自分自身でわざわざ触ることになっていた。言っている、「私が望んでいます。あなたは清められなさいとなっています。」そして、かのうろこ症の者のうろこ症はすぐに清められることになっていた。
Mt.08:04.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「誰にも話さないよう気をつけて。ただ行って、自分を祭司に見せ、そして彼らへの証明のために、モーセが命じた供え物をささげるように」。
Mt.08:04.〈逐語版〉 そして、かの者にイエスは言っている。「あなたが見えなさい。一人の者にもあなたが言おうとすることになっていません。逆に、あなたは身を元へ導きなさい。あなた自身を祭司にあなたが見せなさいとなっています。そして、供え物を、あなたが持って行きなさいとなっています。公表の中へ、かの祭司たちに、モーセが価値設定することになっていた供え物を。」
Mt.08:05.〈練語版〉 彼がカペナウムに入った時、一人の百人隊長が彼のところに近づいてきて、彼に懇願して、
Mt.08:05.〈逐語版〉 その上で、かのイエスがカペナウムの中へ入ることになっていて、百人隊の長が、かのイエスに近づいて来ることになっていた。かのイエスに請い叫んでいる百人隊の長が、
Mt.08:06.〈練語版〉 言った。「主よ、わたしの男の子が中風で家に横たわって、試金石によってのようにひどく試されているのです」。
Mt.08:06.〈逐語版〉 そして、言っている、「主よ。中風の、試金石により擦るように苦しみ痛み試されている、わたしの男の子供が、家屋の中に放り投げられているままでずっといます。」
Mt.08:07.〈練語版〉 彼は彼に言った。「わたしが来て彼をいやそう」。
Mt.08:07.〈逐語版〉 そして、かの百人隊の長に、かのイエスは言っている。「来ることになっている私が、かの男の子供を治すこととします。」
Mt.08:08.〈練語版〉 百人隊長は答えた、「主よ、わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはありません。ただお言葉を下さい。そうすればわたしの男の子は直るでしょう。
Mt.08:08.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっていた、百人隊の長は、断言しだした。「主よ。わたしの屋根の下で、あなたが入ろうとすることになっています、と、資格のあるわたしはいません。逆に、ただ言葉だけにあなたが言ってくださいとなっています、と、資格のあるわたしがいます。そして、わたしの男の子供は治らさせられることとします。
Mt.08:09.〈練語版〉 わたしも権威の下にある者ですが、わたしの下にも兵士たちがいます。わたしがこれに『行け』と言えば行き、ほかのに『来い』と言えば来、またわたしの奴隷に『これをしろ』と言えばするからです」。
Mt.08:09.〈逐語版〉 わたし自身の下での兵士たちを持っているわたしもが、権威の下での人間であるのですから。そして、わたしがこの者に言っているのですから。『あなたが行かさせられなさいとなっています。』そして、かのこの者がわざわざ行かさせられるのですから。そして、わたしがほかの者に言っているのですから。『あなたがわざわざ来させられます。』そして、かのほかの者がわざわざ来させられるのですから。そして、わたしの奴隷に言っているのですから。『あなたがこの事をしなさいとなっています。』そして、かの奴隷がするのですから。」
Mt.08:10.〈練語版〉 イエスは聞いて驚き、ついて来た者たちに言った。「まことをもって、あなたがたに言っておく。わたしはイスラエルのうちの誰にも、このような大きな信仰を見たことがない。
Mt.08:10.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっていたイエスが驚くことになっていた。そして、ついて来ている者たちに言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。こんなにたくさん信じている事を、イスラエルの中で、一人の者のそばでも、わたしは見つけないことになっています。
Mt.08:11.〈練語版〉 あなたがたに言うが、多くの者が東から西から来て、天々の王国でアブラハム、イサク、ヤコブと共に席に着くだろう。
Mt.08:11.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。東から、そして、西から、多くの者たちが到着することとします。そして、天々の王国の中で、アブラハム、そして、イサク、そして、ヤコブと共に、かの多くの者たちが横たわりくつろがさせられることとします。と。
Mt.08:12.〈練語版〉 しかし、王国の息子たちは外の闇に投げ出されるだろう。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう」。
Mt.08:12.〈逐語版〉 その上で、王国の息子たちは、闇の中へ、より外の中へ、外へ放り投げられることとします。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。」
Mt.08:13.〈練語版〉 そしてイエスは百人隊長に言った。「行きなさい。あなたの信じたとおりになるように」。すると、その時刻に、男の子は直った。
Mt.08:13.〈逐語版〉 そして、百人隊の長にイエスが言うことになっていた。「あなたは身を元へ導きなさい。あなたが信じていることになっているように、かのお方があなたに起こることをさせられてくださいとなっています。」そして、その時間の中で、男の子供が治らさせられることになっていた。
Mt.08:14.〈練語版〉 イエスはペテロの家に来て、彼のしゅうとめが熱で横たわっているのを見た。
Mt.08:14.〈逐語版〉 そして、ペテロの家屋の中へ来ることになっているイエスが、寝かされているままでずっといる、そして、発熱している、かのペテロのしゅうとめを、見て取ることになっていた。
Mt.08:15.〈練語版〉 彼女の手に触ると、熱は彼女を去った。そして彼女は起きて彼に仕えた。
Mt.08:15.〈逐語版〉 そして、かのしゅうとめの手の所を、かのイエスが自分自身でわざわざ触ることになっていた。そして、かのしゅうとめを、熱が放って置くことになっていた。そして、かのしゅうとめが目覚めさせられることになっていた。そして、かのイエスに、かのしゅうとめが仕えだした。
Mt.08:16.〈練語版〉 夕方になると、彼らは悪霊に取り憑かれている者を大勢、彼のところに連れてきた。彼は言葉で霊たちを追い出し、すべてのわずらっているをいやした。
Mt.08:16.〈逐語版〉 その上で、夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、かの多くの群衆たちが、わざわざ悪霊に取り憑かれている大勢の者たちを、かのイエスに連れてくることになっていた。そして、霊たちを言葉に、かのイエスが外へ放り投げることになっていた。そして、わずらい悪く持っているすべての者たちを、かのイエスが治すことになっていた。
Mt.08:17.〈練語版〉 預言者イザヤを通して言われたことが、成就するためであった。こう言われていた。「彼は自ら、わたしたちの疾患を受け入れ、わたしたちの病気を受け止めた」。
Mt.08:17.〈逐語版〉 予断言者イザヤを通して宣言されることになっていたことが成就されようとしていることになっていたために。予断言者イザヤは言っている、「かの者は、わたしたちの疾患疾患を手に入れることになっています。そして、かの者は、わたしたちの病気病気を受け止めることになっています。」
Mt.08:18.〈練語版〉 イエスは、多くの群衆が自分の周りにいるのを見て、向こう側に行くように命じた。
Mt.08:18.〈逐語版〉 その上で、かのイエスの周りの多くの群衆を見て取ることになっているイエスが、向かい側の中へ、おもてへ移動することになっていることを、命じることになっていた。
Mt.08:19.〈練語版〉 一人の書記官が近づいてきて言った。「先生、あなたの行かれるところなら、どこへでもついて行きます」。
Mt.08:19.〈逐語版〉 そして、近づくことになっている、一人の記す者が、かのイエスに言うことになっていた。「教師よ。もしも一度でもあなたがわざわざおもてへ移動しようとするのならば、その所に、あなたにわたしはついて行くこととします。」
Mt.08:20.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「キツネたちには穴があり、天の鳥たちにはねぐらがある。しかし、人の息子には頭を横たえるところがない」。
Mt.08:20.〈逐語版〉 そして、かの一人の記す者にイエスが言っている。「キツネたちは穴々を持っています。そして、天の鳥たちはねぐらねぐらを持っています。その上で、人間の息子は持っていません。どこでどこで、かの人間の息子が頭を横たわりくつろごうとすることになっているのですか。」
Mt.08:21.〈練語版〉 弟子のうち別の者が彼に言った。「主よ、まず、私が行ってわたしの父を葬ることをお許しください」。
Mt.08:21.〈逐語版〉 その上で、学習弟子たちの別の者が、かのイエスに言うことになっていた。「主よ。まず、わたしにあなたが許してくださいとなっています。わたしがおもてへ移動することになっていることを、そして、わたしがわたしの父を葬ることになっていることを。」
Mt.08:22.〈練語版〉 しかし、イエスは彼に言った。「わたしについて来なさい。そして、死んだ者たちに彼らの死んだ者たちを葬らせなさい」。
Mt.08:22.〈逐語版〉 その上で、かの別の者にイエスが言うことになっていた。「わたしにあなたがついて来なさい。そして、死んだ者たちをあなたは放って置きなさいとなっています。死んだ者たちが、自分たちの死んだ者たちを葬ることになっているために。」
Mt.08:23.〈練語版〉 それから、彼が舟に乗り込むと、彼の弟子たちが彼について来た。
Mt.08:23.〈逐語版〉 そして、舟の中へ、一歩ステップ進むことになっている、かのイエスに、かのイエスの学習弟子たちが、かのイエスについて来ることになっていた。
Mt.08:24.〈練語版〉 すると、見よ、大嵐が海に起こって、舟は波で覆われた。しかし彼は眠っていた。
Mt.08:24.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。海の中で偉大な嵐が自分自身でわざわざ起こることになっていた。舟が波々によって覆われるほどに。その上で、かのイエスが居眠りしだした。
Mt.08:25.〈練語版〉 彼らは近づいてきて彼を起こして言った。「主よ、わたしたちをお救いください。わたしたちは死んでしまいます」。
Mt.08:25.〈逐語版〉 そして、近づいて来ることになっている、かの学習弟子たちが、かのイエスを目覚めることになっていた。かの学習弟子たちが言っている、「主よ。わたしたちをあなたが救ってくださいとなっています。わたしたちは自分自身でわざわざ滅ぼします。」
Mt.08:26.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「なぜ小心なのか、信仰の小さい者たちよ」。それから彼が起きて、風と海をしかりつけた。すると大なぎになった。
Mt.08:26.〈逐語版〉 そして、かの学習弟子たちに、かのイエスが言っている。「何かが、あなたがたは小心であるのです。信じている事の小さい者たちよ。」そのとき、目覚めさせられることになっている、かのイエスが、風に、そして、海に、しかりつけることになっていた。そして、偉大な無風が自分自身でわざわざ起こることになっていた。
Mt.08:27.〈練語版〉 人々は驚いて言った。「これはどういう人なのだろう。風も海も彼に従うとは」。
Mt.08:27.〈逐語版〉 その上で、人間たちが驚くことになっていた。言っている、「これはなんてやり方であるのですか。なぜなら、風々もが、海もが、かのイエスに従っているからです。」
Mt.08:28.〈練語版〉 彼が向こう側のゲラサ人たちの地方に来て、悪霊に取り憑かれている二人の者が墓場から出て来て彼に出会った。彼らは非常に獰猛で、誰もその道を通ることができないほどであった。
Mt.08:28.〈逐語版〉 そして、向かい側の中へ、ゲラサ人たちの地方の中へ、かのイエスが来ることになっていて、墓場墓場の中から外へ、わざわざ外へ来させられている、わざわざ悪霊に取り憑かれている、非常に獰猛な二人の者たちが、かのイエスに会うことになっていた。強くないために、誰かがその道を通ってそばで導くことになっているほどに。
Mt.08:29.〈練語版〉 すると見よ、彼らは叫んで言った。「神の息子よ、わたしたちとあなたと何の関係があるのか。時節より前にここに来たのは、試金石をもってわたしたちを試すためですか」。
Mt.08:29.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。かの二人の者たちが叫ぶことになっていた。かの二人の者たちが言っている、「わたしたちに、何をですか。そして、あなたに、何をですか。神の息子よ。わたしたちを試金石により擦るように苦しみ痛み試すことになっているために、時節より前にここにあなたが来ることになっているのですか。」
Mt.08:30.〈練語版〉 さて、彼らから遠く離れたところで豚の大群が飼われていた。
Mt.08:30.〈逐語版〉 その上で、かの二人の者たちから遠くで、牧草を与えられている多くの豚たちの群れがいた。
Mt.08:31.〈練語版〉 悪霊たちはイエスに懇願して言った。「わたしたちを追い出すなら、あの豚の群れに遣わしてください」。
Mt.08:31.〈逐語版〉 その上で、かのイエスを悪霊たちが請い叫びだした。悪霊たちが言っている、「もしもわたしたちをあなたが外へ投げるのならば、豚たちの群れの中へわたしたちをあなたが派遣しろとなっています。」
Mt.08:32.〈練語版〉 彼は彼らに「行け」と言った。彼らは出て行って豚たちの中に入った。すると見よ、その群れ全体が険しいところを下って海に突進し、水の中で死んだ。
Mt.08:32.〈逐語版〉 そして、かの悪霊たちに、かのイエスが言うことになっていた。「あなたがたが身を元へ導きなさい。」その上で、外へ来ることになっている、かの悪霊たちが、豚たちの中へ、おもてへ移動することになっていた。そして、あなたが見て取れとなっている。あらゆる群れが、絶壁の下に、海の中へ、突進することになっていた。そして、かの豚たちが、水々の中で死ぬことになっていた。
Mt.08:33.〈練語版〉 飼っていた者たちは逃げて町に行き、悪霊に取り憑かれた者たちのことなど、いっさいを知らせた。
Mt.08:33.〈逐語版〉 その上で、牧草を与えている者たちが、逃げることになっていた。そして、町の中へ、おもてへ移動することになっている、かの牧草を与えている者たちが、すべての事々を、そして、わざわざ悪霊に取り憑かれている者たちの事々を、報告することになっていた。
Mt.08:34.〈練語版〉 すると見よ、町全体がイエスに会いに出て行った。彼を見ると、自分たちの地域から去るようにと願った。
Mt.08:34.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。あらゆる町が、イエスに出会うことの中へ、外へ来ることになっていた。そして、かのイエスを見て取ることになっている、かの町の者たちは、請い叫ぶことになっていた。かの町の者たちの境界地域地域から、かのイエスが前進しようとすることになっていたために。

マタイ 第9章

Mt.09:01.〈練語版〉 彼は舟に乗って渡り、自分の町に来た。
Mt.09:01.〈逐語版〉 そして、舟の中へ一歩ステップ進むことになっている、かのイエスは、渡ることになっていた。そして、かのイエスは自分の町の中へ来ることになっていた。
Mt.09:02.〈練語版〉 すると見よ、彼らが中風の者を寝台に横たえたまま彼のところに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に言った。「子よ、勇気を持ちなさい。あなたの罪は赦された」。
Mt.09:02.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。かのイエスに、かの町の者たちが、寝台の上に投げられているままでずっといる中風の者を運んで来だした。そして、かの町の者たちの信じている事を見て取ることになっていたイエスは、中風の者に言うことになっていた。「あなたが勇気を持ちなさい。子供よ。あなたの罪々は放って置かれています。」
Mt.09:03.〈練語版〉 すると見よ、ある書記官たちが自分の中で言った。「この人は冒とくしている」。
Mt.09:03.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。記す者たちの誰かたちが自分たちの中で言うことになっていた。「この人は冒涜しています。」
Mt.09:04.〈練語版〉 イエスは彼らの考えを見抜いて言った。「なぜ、あなたがたは自分の心の中で邪悪なことを考えているのか。
Mt.09:04.〈逐語版〉 そして、かの記す者たちの誰かたちの感情感情を見て取ることになっていたイエスが、言うことになっていた。「何のために、あなたがたはあなたがたの心々の中で邪悪な事々をわざわざ考え込まさせられているのですか。
Mt.09:05.〈練語版〉 『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩きなさい』と言うのと、どちらが簡単か。
Mt.09:05.〈逐語版〉 『あなたの罪々は放って置かれています。』と言うことになっていることより安易な何かがあるのですから。あるいは、『あなたが目覚めなさい。そして、あなたが歩きなさい。』と言うことになっていることより安易な何かがあるのですから。
Mt.09:06.〈練語版〉 しかし、人の息子が地上で罪を赦す権威をもっていることを、あなたがたは理解してもよいのでは」。その時、中風の者に言った。「起きて寝台を拾い上げ、自分の家に行きなさい」。
Mt.09:06.〈逐語版〉 その上で、あなたがたが見て取ろうとしているままでずっといます。罪々を放って置くために、地の上で、人間の息子が権威を持っています。と。」そのとき、かのイエスが中風の者に言っている。「目覚めさせられることになっているあなたが、あなたの寝台を拾い上げなさいとなっています。そして、あなたの家の中へ、あなたが身を元へ導きなさい。」
Mt.09:07.〈練語版〉 すると彼は起きて自分の家に行った。
Mt.09:07.〈逐語版〉 そして、目覚めさせられることになっている、かの中風の者が、かの中風の者の家の中へ、おもてへ移動することになっていた。
Mt.09:08.〈練語版〉 群衆はそれを見て恐ろしくなり、このような権威を人に与えた神をたたえた。
Mt.09:08.〈逐語版〉 その上で、見て取ることになっていた群衆たちは、おびえさせられることになっていた。そして、かの群衆たちは、人間たちに与えることになっているこのような権威を、神を、たたえることになっていた。
Mt.09:09.〈練語版〉 イエスはそこから行って、マタイという人が収税所に座っているのを見て彼に言った。「わたしについて来なさい」。すると立って、彼について行った。
Mt.09:09.〈逐語版〉 そして、そこからそばで導くことになっていたイエスが、収税所の上でわざわざ座らさせられているマタイと言われている人間を、見て取ることになっていた。そして、かのイエスが、かのマタイに言っている。「あなたはわたしについて来なさい。」そして、立ちあがることになっている、かのマタイが、かのイエスについて行くことになっていた。
Mt.09:10.〈練語版〉 それから、彼が家で食卓に着いていた時、見よ、多くの取税人や罪人が来て、イエスと彼の弟子たちと一緒に食卓に着いた。
Mt.09:10.〈逐語版〉 そして、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。かのマタイが家屋の中でわざわざ座にもたれさせられていて、そして、あなたが見て取れとなっている。来ることになっている、多くの取税人たちが、そして、罪人たちが、イエスに、そして、かのイエスの学習弟子たちに、一緒にわざわざ座にもたれさせられだした。
Mt.09:11.〈練語版〉 パリサイ人たちはこれを見て、彼の弟子たちに言った。「なぜ、あなたがたの先生は取税人たちや罪人たちと一緒に食事をするのか」。
Mt.09:11.〈逐語版〉 そして、見て取ることになっている、パリサイ派の者たちが、かのイエスの学習弟子たちに言いだした。「何かのために、あなたがたの教師は、取税人たちと共に、そして、罪人たちと共に、食事をしています。」
Mt.09:12.〈練語版〉 彼はこれを聞いて言った。「丈夫な者には医者はいらない。いるのはわずらっている者にだ。
Mt.09:12.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっている、かのイエスが、言うことになっていた。「医者の強さのある者たちは必要性を持っていません。逆に、わずらい悪く持っている者たちは必要性を持っています。
Mt.09:13.〈練語版〉 『わたしが望んでいるのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。わたしが来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためです」。
Mt.09:13.〈逐語版〉 その上で、越えさせられることになっているあなたがたが、学びなさいとなっています。何かがあります。『わたしはあわれみを望んでいます。そして、わたしはいけにえを望んでいません。』真正な者たちを呼ぶことになっているためにわたしは来ることになっていないのですから。逆に、罪人たちを呼ぶことになっているためにわたしは来ることになっているのですから。」
Mt.09:14.〈練語版〉 そのとき、ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て言った。「わたしたちとパリサイ人たちとがたびたび断食をしているのに、あなたの弟子たちは、なぜ断食をしないのですか」。
Mt.09:14.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスに、ヨハネの学習弟子たちがわざわざ来させられている。ヨハネの学習弟子たちが言っている、「何かのために、わたしたちは、そして、パリサイ派の者たちは、たくさん断食しています。その上で、何かのために、あなたの学習弟子たちは断食していません。」
Mt.09:15.〈練語版〉 するとイエスは彼らに言った。「婚礼の部屋の息子たちは、花婿が一緒にいる間、悲しむことができるだろうか。しかし花婿が彼らから引き離される日々が来る。その時には断食をするだろう。
Mt.09:15.〈逐語版〉 そして、かのヨハネの学習弟子たちにイエスが言うことになっていた。「悲しみであることを、婚礼部屋の息子たちはわざわざできさせられません。花婿が、かの婚礼部屋の息子たちと共にいることと同じくらいのことの上で。その上で、日々が自分自身でわざわざ来ることとします。かの婚礼部屋の息子たちから花婿が向こうへ連れて行かさせられようとすることになっている時にはいつであれ。そして、そのとき、かの婚礼部屋の息子たちが断食することとします。
Mt.09:16.〈練語版〉 誰も、縮んでいない布の切れ端を古い衣に当てはしない。その当て布が衣を引っ張り、破れはもっとひどくなるのだから。
Mt.09:16.〈逐語版〉 その上で、縮んでない切れ端の当て布を、古い衣服の上に、一人の者もが継ぎを当てません。かの縮んでない切れ端のふさぐものが衣服から持ち上がるのですから。そして、より悪い破れがわざわざなることをさせられるのですから。
Mt.09:17.〈練語版〉 誰も、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。もしそうすれば、その皮袋は裂け、酒は流れ出て、皮袋は駄目になる。新しいぶどう酒を新しい皮袋に入れる。そうすれば、両方とも保たれる」。
Mt.09:17.〈逐語版〉 その上で、かの婚礼部屋の息子たちは、若いワインを古い皮袋皮袋の中へ放り投げません。その上で、もしも条件なしならば、皮袋皮袋は破裂させられます。そして、ワインが外へ流れ出されます。そして、皮袋皮袋は滅ぼされます。逆に、かの婚礼部屋の息子たちは、若いワインを新しい皮袋皮袋の中へ放り込みます。そして、両方のものたちが保たれます。」
Mt.09:18.〈練語版〉 彼らにこれらの事を話していた時、見よ、一人の支配者が来て、彼を拝んで言った。「わたしの娘がただ今死にました。しかし、おいでになって、娘の上にあなたの手を置いてください。そうすれば生きることとなるでしょう」。
Mt.09:18.〈逐語版〉 かのヨハネの学習弟子たちに、かのイエスがこれらの事々を語っていて、あなたが見て取れとなっている。来ることになっていた一人の長が、かのイエスに拝みだした。かの一人の長が言っている、「わたしの娘が今にも死ぬことになっています。逆に、来ることになっていたあなたが、かの娘の上にあなたの手を置いてくださいとなっています。そして、かの娘は自分自身でわざわざ生きることとします。」と。
Mt.09:19.〈練語版〉 イエスは立って彼について行った、彼の弟子たちも一緒に。
Mt.09:19.〈逐語版〉 そして、目覚めさせられることになっていたイエスが、かの一人の長について行きだした。そして、かのイエスの学習弟子たちが、かの一人の長について行きだした。
Mt.09:20.〈練語版〉 すると、見よ、十二年間も出血にかかっている女が後ろから近づいて彼の衣の房飾りに触った。
Mt.09:20.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。十二の年々の、出血している女が、後ろから近づいて来ることになっていて、かのイエスの衣服の房飾りの所を、かの女が自分自身でわざわざ触ることになっていた。
Mt.09:21.〈練語版〉 彼女は、「彼の衣に触るだけで、わたしは救われることとなるでしょう」と自分の中で言っていたからである。
Mt.09:21.〈逐語版〉 かの女が自分の中で言いだしたのであるから。「もしも一度でも、かのイエスの衣服の所をだけでも触ろうとすることになっているのならば、わたしは救われることとします。」
Mt.09:22.〈練語版〉 イエスは振り向いて、彼女を見て言った。「娘よ、勇気を出しなさい。あなたの信仰があなたを救った」。するとその時から、その女は救われた。
Mt.09:22.〈逐語版〉 その上で、イエスは、振り向かされることになっていて、そして、かの女を見て取ることになっていて、言うことになっていた。「勇気を出しなさい。娘よ。あなたの信じている事があなたを救っているままでずっといます。」そして、その時間から、女は救われることになっていた。
Mt.09:23.〈練語版〉 イエスは支配者の家に来て、笛手たちや群衆が騒いでいるのを見て、
Mt.09:23.〈逐語版〉 そして、長の家屋の中へ来ることになっている、イエスは、そして、笛吹きたちを、そして、騒がさせられている群衆を、見て取ることになっていて、
Mt.09:24.〈練語版〉 言った。「行きなさい。少女は死んだのではなく、眠っているのだから」。すると彼らは彼をあざ笑った。
Mt.09:24.〈逐語版〉 イエスが言いだした。「あなたがたが引き上げなさい。少女は死んでいないことになっているのですから。逆に、かの少女は居眠りしているのですから。」そして、かの笛吹きらたちは、かのイエスをあざ笑いだした。
Mt.09:25.〈練語版〉 しかし、群衆が外に出されると、彼は入って、彼女の手を取った。すると少女は起き上がった。
Mt.09:25.〈逐語版〉 その上で、群衆が外に放り投げられることになっていた時、入ることになっている、かのイエスが、かの少女の手の所を握ることになっていた。そして、少女が目覚めさせられることになっていた。
Mt.09:26.〈練語版〉 そして、このうわさがその地方全体に広まった。
Mt.09:26.〈逐語版〉 そして、そのまるごとの地の中へ、この断言が出て行くことになっていた。
Mt.09:27.〈練語版〉 イエスがそこから行って、二人の盲人が彼について来て、叫んで言った。「ダビデの息子よ、わたしたちをあわれんでください」。
Mt.09:27.〈逐語版〉 そして、そこからそばで導くことになっていたイエスに、かのイエスに二人の盲人たちがついて来ることになっていた。かの二人の盲人たちが叫んでいて、そして、言っている、「わたしたちをあなたがあわれんでくださいとなっています。ダビデの息子よ。」
Mt.09:28.〈練語版〉 彼が家に来ると、その盲人たちは彼のところに来た。イエスは彼らに言った。「あなたがたはわたしにそれができると信じるか」。彼らは彼に言った。「はい、主よ」。
Mt.09:28.〈逐語版〉 その上で、家屋の中へ来ることになっている、かのイエスに、盲人たちが近づいて来ることになっていた。そして、かの盲人たちにイエスが言っている。「あなたがたが信じなさい。この事をすることになっていることをわたしがわざわざできさせられます。と。」かのイエスに、かの盲人たちが言っている。「はい。主よ。」
Mt.09:29.〈練語版〉 そこで、彼は彼らの目に触って言った。「あなたがたの信仰に従い、あるがままのあなたがたに」。
Mt.09:29.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスは、かの盲人たちの目々の所を自分自身でわざわざ触れることになっていた。かのイエスが言っている、「あなたがたの信じている事に応じて、かのお方があなたがたに起こることをさせられてくださいとなっています。」
Mt.09:30.〈練語版〉 すると彼らの目が開かれた。イエスは彼らに厳しく命じて言った。「誰にも知らせないように」。
Mt.09:30.〈逐語版〉 そして、かの盲人たちの目々が開かれることになっていた。そして、かの盲人たちにイエスが怒りを表させられることになっていた。イエスが言っている、「あなたがたが見えなさい。一人の者もが知っていてはいけません。」
Mt.09:31.〈練語版〉 しかし、彼らは出て行って、その地方全体に彼のことを言い広めた。
Mt.09:31.〈逐語版〉 その上で、外へ来ることになっている、かの盲人たちが、そのまるごとの地の中で、かのイエスを断言し広めることになっていた。
Mt.09:32.〈練語版〉 彼らが出て行くと、見よ、彼らは悪霊に取り憑かれている口の利けない人を彼のところに連れてきた。
Mt.09:32.〈逐語版〉 その上で、かの盲人たちがわざわざ外へ来させられていて、あなたが見て取れとなっている。わざわざ悪霊に取り憑かれている、口の利けない人間を、かのイエスに、かの盲人たちが連れて来ることになっていた。
Mt.09:33.〈練語版〉 すると、悪霊は追い出されて、口の利けない人が物を言った。群衆は驚いて言った。「このようなことがイスラエルの中で見られたことは、これまで一度もなかった」。
Mt.09:33.〈逐語版〉 そして、悪霊が外に放り投げられることになっていて、口の利けない者が語ることになっていた。そして、群衆たちが驚くことになっていた。かの群衆たちが言っている、「イスラエルの中で、このように、かの悪霊は決して見えることをさせられないことになっていた。」
Mt.09:34.〈練語版〉 しかし、パリサイ人たちは言った。「悪霊たちの支配者で彼は悪霊たちを追い出しているのだ」。
Mt.09:34.〈逐語版〉 その上で、パリサイ派の者たちは言いだした。「悪霊たちの長の中で、悪霊たちを、かのイエスは外に放り投げています。」
Mt.09:35.〈練語版〉 イエスはすべての町や村を歩き回って、彼らの諸会堂で教え、王国の良い知らせを宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆる衰弱をいやした。
Mt.09:35.〈逐語版〉 そして、すべての町々を、そして、村々を、イエスがあちこち導きだした。かの町々らの者たちのシナゴーグ一緒導会堂会堂の中で教えている、かのイエスが、そして、王国の良い知らせを宣べ伝えることになっている、かのイエスが、そして、あらゆる病気を、そして、あらゆる衰弱をいやすことになっている、かのイエスが、
Mt.09:36.〈練語版〉 また群衆を見ると、彼らに対する慈悲の念にかられた。彼らが羊飼いのいない羊のように困惑して放り出されていたからである。
Mt.09:36.〈逐語版〉 その上で、群衆たちを見て取ることになっている、かのイエスが、かの群衆たちについて、慈悲の念にかられることになっていた。なぜなら、困惑されているままでずっといる、かの群衆たちがいだしたからであった。そして、もしかしたら羊飼いを持っていない羊たちのような、投げ放られているままでずっといる、かの群衆たちがいだしたからであった。
Mt.09:37.〈練語版〉 そこで、彼は自分の弟子たちに言った。「確かに収穫は多いが、働き人が少ない。
Mt.09:37.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスは、かのイエスの学習弟子たちに言っている。「実際、収穫はたくさんなのです。その上で、働く者たちが少ないのです。
Mt.09:38.〈練語版〉 だから収穫の主に、彼の収穫に働く者たちを彼が送り出しますよう、お願いしなさい」。
Mt.09:38.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたが主の収穫の事をされるべきであるとなっています。かの主の収穫の中へ、働く者たちを、かの主が送り出そうとしていることになっているために。」

マタイ 第10章

Mt.10:01.〈練語版〉 そこで彼は自分の十二弟子を呼び寄せて、彼らに汚れた霊たちに対する権威を与えた。それらを追い出し、あらゆる病気とあらゆる衰弱をいやすためであった。
Mt.10:01.〈逐語版〉 そして、かのイエスの十二の学習弟子たちを自分自身でわざわざ呼び掛けることになっている、かのイエスが、かの十二の学習弟子たちに、不潔な霊たちの権限を与えることになっていた。かの不潔な霊たちを外に放り投げるほどに。そして、あらゆる病気を、そして、あらゆる衰弱を、治すほどに。
Mt.10:02.〈練語版〉 十二使徒の名はこれである。まずペテロと呼ばれるシモンと彼の兄弟アンデレ、ゼベダイのヤコブと彼の兄弟ヨハネ、
Mt.10:02.〈逐語版〉 その上で、派遣者たちの十二のこれらの名々がある。最初のシモンがペテロと言われている者がいる。そして、かのシモンの兄弟アンデレがいる。ゼベダイのヤコブがいる。そして、かのヤコブの兄弟ヨハネがいる。
Mt.10:03.〈練語版〉 ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨのヤコブとタダイ、
Mt.10:03.〈逐語版〉 ピリポがいる。そして、バルトロマイがいる。トマスがいる。そして、取税人マタイがいる。アルパヨのヤコブがいる。そして、タダイがいる。
Mt.10:04.〈練語版〉 熱心党のシモンとユダ・イスカリオテ。このユダは彼を裏切った。
Mt.10:04.〈逐語版〉 熱心党シモンがいる。そして、ユダ・イスカリオテがいる。かのイエスを引き渡すことになっている者でもある。
Mt.10:05.〈練語版〉 イエスはこれら十二人を遣わし、彼らに命じてこう言った。「諸国の民々の道に行ってはいけない。またサマリヤ人たちの町に入ってはいけない。
Mt.10:05.〈逐語版〉 十二のこれらの者たちをイエスが派遣することになっていた。かの十二のこれらの者たちに命じることになっている、イエスが、言っている、「諸国の民々の道の中へ、あなたがたはおもてへ移動しようとすることになっていません。そして、サマリヤ人たちの町の中へ、あなたがたは入ろうとすることになっていません。
Mt.10:06.〈練語版〉 むしろ、イスラエルの家の失われた羊たちのところに行きなさい。
Mt.10:06.〈逐語版〉 その上で、イスラエルの家の破滅をしているままでずっといる羊たちの方へ、むしろあなたがたはわざわざ行かさせられなさい。
Mt.10:07.〈練語版〉 行く時、『天々の王国は近づいている』と宣べ伝えて言いなさい。
Mt.10:07.〈逐語版〉 その上で、わざわざ行かさせられるあなたがたが公布しなさい。言っています、『天々の王国が近づいているままでずっといるのです。』と。
Mt.10:08.〈練語版〉 病弱の人をいやし、死んだ者たちを起こさせ、うろこ症の人を清め、悪霊たちを追い出しなさい。あなたがたはただで受けたのです、ただで与えなさい。
Mt.10:08.〈逐語版〉 病弱である者たちをあなたがたがいやしなさい。死んでいる者たちをあなたがたが目覚めさせなさい。うろこ症の者たちをあなたがたが清めなさい。悪霊たちをあなたがたが外に放り投げなさい。無償であなたがたが手に入れることになっています。無償であなたがたが与えなさいとなっています。
Mt.10:09.〈練語版〉 あなたがたの帯に、金も銀も銅も持って行ってはいけない。
Mt.10:09.〈逐語版〉 あなたがたの帯ポケット帯ポケットの中へ、金をあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。その上で、銀をあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。その上で、銅をあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。
Mt.10:10.〈練語版〉 旅のための袋も、二枚の上着も、サンダルも、つえも持って行ってはいけない。働く者が自分の食物を受けるに値するからだ。
Mt.10:10.〈逐語版〉 道の中へ、袋をあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。その上で、二つの上着上着をあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。その上で、サンダルサンダルをあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。その上で、つえをあなたがたは自分自身でわざわざ獲得しようとすることになっていません。働く者は、かの働く者の食物の値にふさわしいのですから。
Mt.10:11.〈練語版〉 どの町、どの村に入っても、その中で誰がふさわしい人か、たずね出しなさい。あなたがたが立ち去るべき時まで、そこにとどまっていなさい。
Mt.10:11.〈逐語版〉 その上で、一度でも、かの道の町の中へ、あるいは、かの道の村の中へ、あなたがたが入ろうとすることになっています。あなたがたが尋ねなさいとなっています。かの町らの中で、値にふさわしい誰かがいます。そして、一度でも、あなたがたが外へ来ようとすることになっているまで、あなたがたはそこにとどまっていなさいとなっています。
Mt.10:12.〈練語版〉 その家に入ったら、家の者たちに挨拶をしなさい。
Mt.10:12.〈逐語版〉 その上で、家屋の中へわざわざ入らさせられるあなたがたが、かの家屋を、自分自身でわざわざ挨拶しなさいとなっています。
Mt.10:13.〈練語版〉 その家がふさわしいなら、あなたがたの平安をそこに来させなさい。しかし、ふさわしくないなら、あなたがたの平安をあなたがたのところに戻らせなさい。
Mt.10:13.〈逐語版〉 そして、実際、もしも一度でも家屋が値にふさわしいのであろうとするのならば、かの家屋の上にあなたがたの平和が来なさいとなっています。その上で、もしも一度でも家屋が値にふさわしいのであろうとしないのならば、あなたがたの方へあなたがたの平安が戻らさせられなさいとなっています。
Mt.10:14.〈練語版〉 誰かがあなたがたを受け入れず、あなたがたの言葉を聞かないなら、その家、あるいはその町を立ち去る時に、自分の足のちりを払い落としなさい。
Mt.10:14.〈逐語版〉 そして、一度でも、かの誰かは、あなたがたを自分自身でわざわざ受け入れようとすることになっていません。その上で、かの誰かは、あなたがたの言葉たちを聞こえようとすることになっていません。家屋の中から外へ、あるいは、その町の中から外へ、わざわざ外へ来させられるあなたがたが、あなたがたの足々のちりを払い落としなさいとなっています。
Mt.10:15.〈練語版〉 まことをもって、あなたがたに言っておく。裁きの日には、その町よりもソドムとゴモラの地のほうが耐えやすいだろう。
Mt.10:15.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。裁きの日の中で、ソドムの地に、そして、ゴモラの地に、かのお方は我慢できることとします。その町によりも、かのお方は我慢できることとします。
Mt.10:16.〈練語版〉 見よ、わたしがあなたがたを遣わすのは、羊たちを狼たちの中に送るようなものです。だから、蛇のように賢く、鳩のように純真でありなさい。
Mt.10:16.〈逐語版〉 あなたが見て取れとなっています。羊たちが狼たちの真ん中の中でのように、わたしがあなたがたを派遣しています。そのとき、蛇たちが用心深いように、そして、鳩たちが純粋なように、あなたがたはわざわざなることをさせられなさい。
Mt.10:17.〈練語版〉 人々に用心しなさい。彼らはあなたがたをサンヘドリンに引き渡し、彼らの会堂であなたがたをむち打つだろう。
Mt.10:17.〈逐語版〉 その上で、人間たちからあなたがたが気をつけなさい。かの人間たちが、サンヘドリン議会議会の中へ、あなたがたを引き渡すこととします。そして、かの人間たちが、かの人間たちのシナゴーグ一緒導会堂会堂の中で、あなたがたをむち打つこととするのですから。
Mt.10:18.〈練語版〉 またあなたがたは、わたしのゆえに総督たちや王たちの前に引き出されるだろう。彼らと諸国の民々に対する証言のためです。
Mt.10:18.〈逐語版〉 そして、導総督たちの上で、そして、その上で、王たちの上で、かの人間たちに、そして、諸国の民々に、公表の中へ、わたしのゆえに、あなたがたは導かれることとします。
Mt.10:19.〈練語版〉 彼らがあなたがたを引き渡したとき、どのように、あるいは何を語ろうかと思いわずらってはいけない。語るべきことは、その時にあなたがたに与えられるからです。
Mt.10:19.〈逐語版〉 その上で、かの人間たちがあなたがたを引き渡そうとすることになっている時にはいつであれ、あなたがたは悩もうとすることになっていません。どのように、あるいは、何かを、あなたがたは語ろうとすることになっているのですか。かのお方は、あなたがたに与えられることとするのですから。その時間の中で、何かをあなたがたは語ろうとすることになっているのですか。
Mt.10:20.〈練語版〉 語る者は、あなたがたではなく、あなたがたの中で語るあなたがたの御父の霊だからです。
Mt.10:20.〈逐語版〉 あなたがたは、語る者たちであるのではないのですから。逆に、あなたがたの御父の霊が、あなたがたの中で語る者であるのですから。
Mt.10:21.〈練語版〉 兄弟は兄弟を、父親は子供を死へ引き渡すだろう。子供たちは親たちに逆らって立ち上がり、彼らを死に処するだろう。
Mt.10:21.〈逐語版〉 その上で、兄弟が、兄弟を、死の中へ引き渡すこととします。そして、父親が、子供を、死の中へ引き渡すこととします。そして、親たちの上で、子供たちが、自分自身でわざわざ反乱することとします。そして、かの子供たちが、かの親たちを死に処すこととします。
Mt.10:22.〈練語版〉 またあなたがたは、わたしの名のゆえにすべての者たちから憎まれるだろう。しかし、終結まで耐え忍ぶ者は救われるだろう。
Mt.10:22.〈逐語版〉 そして、わたしの名のために、すべての者たちによって憎まれているあなたがたがいることとします。その上で、終える事の中へ耐え忍ぶことになっている者が、この者が、救われることとします。
Mt.10:23.〈練語版〉 彼らがこの町であなたがたを迫害するなら、他の町へ逃げなさい。まことをもって、あなたがたに言っておく。あなたがたがイスラエルの町々を回り終らないうちに、人の息子は来るだろう。
Mt.10:23.〈逐語版〉 その上で、かのすべての者たちがこの町の中であなたがたを迫害しようとしている時にはいつであれ、他の町の中へ、あなたがたが逃げなさい。まことをもって、あなたがたにわたしは言うのですから。イスラエルの町々を、あなたがたが終えようとすることに絶対になっていません。一度でも人間の息子が来ようとすることになっているまで。
Mt.10:24.〈練語版〉 弟子は自分の師より上でなく、奴隷は自分の主人より上ではない。
Mt.10:24.〈逐語版〉 教師を超えて、学習弟子があるのではありません。その上で、かの奴隷の主人を超えて、奴隷があるのではありません。
Mt.10:25.〈練語版〉 弟子が自分の師のようになり、奴隷が自分の主人のようになれば、十分です。彼らが家の主人をベエルゼブルと呼んだのであれば、まして彼の家の者たちをどんなにか悪く言うだろう。
Mt.10:25.〈逐語版〉 かの学習弟子の教師は、学習弟子に満足です。なぜなら、かの学習弟子の教師が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているように、かの学習弟子が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているからです。そして、かの奴隷の主人が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているように、奴隷が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているからです。もしも、かの奴隷らたちが、家屋所有者を蠅魔ベエルゼブルと渾名で呼ぶことになっているのであるのならば、むしろ、かの奴隷らたちが、かの家屋所有者の世帯の者たちを、どれくらいに、渾名で呼ぶことになっているのですか。
Mt.10:26.〈練語版〉 だから、彼らを恐れてはいけない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られてこないものはないからです。
Mt.10:26.〈逐語版〉 そのとき、かの奴隷らたちを、あなたがたがおびえさせられなさいとなっていません。秘密のベールをあらわにされないこととする、覆われているままでずっといる一つの事もがないのですから。そして、知っていることをさせられないこととする、隠れた一つの事もがないのですから。
Mt.10:27.〈練語版〉 わたしが闇の中であなたがたに話すことを、光の中で話しなさい。耳もとで聞くことを、屋根の上で宣べ伝えなさい。
Mt.10:27.〈逐語版〉 闇の中であなたがたにわたしが話していることを、光の中であなたがたは話しなさいとなっています。そして、耳の中へあなたがたが聞こえていることを、屋根屋根の上であなたがたは宣べ伝えなさいとなっています。
Mt.10:28.〈練語版〉 体を殺しても、魂を殺すことのできない者たちを恐れてはいけない。むしろ、魂も体もヒンノムの谷で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
Mt.10:28.〈逐語版〉 そして、体を殺す者たちから、その上で、魂を殺すことになっていることをわざわざできさせられない者たちから、あなたがたがわざわざ恐れさせられてはいけません。その上で、むしろ、ヒンノム谷ゲヘナ焼却場の中で、魂をも、体をも、滅ぼすことになっていることをわざわざできさせられる者を、あなたがたはわざわざ恐れなさい。
Mt.10:29.〈練語版〉 スズメ二羽が一アサリオンで売られているが、あなたがたの御父によらずしては、その一羽も地に落ちることはない。
Mt.10:29.〈逐語版〉 一アサリオン五百円の二羽のスズメたちが売られているのではないですか。そして、あなたがたの御父なしで、かのスズメたちの中から外へ一羽が、地の上に自分自身でわざわざ落ちないこととします。
Mt.10:30.〈練語版〉 それどころか、あなたがたの頭の毛でさえも、すべて数えられている。
Mt.10:30.〈逐語版〉 その上で、数えられているままでずっといる、あなたがたの頭のすべての毛髪毛髪もがあります。
Mt.10:31.〈練語版〉 だから、恐れてはいけない。あなたがたは多くのスズメよりもまさっている。
Mt.10:31.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたがわざわざ恐れてはいけません。あなたがたは多くのスズメたちより優れているのです。
Mt.10:32.〈練語版〉 だから、人々の前でわたしを認める者はみな、わたしも天々にいるわたしの御父の前でその者を認めるだろう。
Mt.10:32.〈逐語版〉 そのとき、誰かが、かのあらゆる者が、人間たちの所の方の中で、わたしの中で、公に言うこととします。わたしもが、かのあらゆる者の中で、わたしの御父の所の方の中で、天々の中で、公に言うこととします。
Mt.10:33.〈練語版〉 しかし、人々の前でわたしを否認する者は、わたしも天々にいるわたしの御父の前でその者を否認するだろう。
Mt.10:33.〈逐語版〉 その上で、一度でも、誰かが、かの者が、人間たちの所の方の中で、わたしを、自分自身でわざわざ無関係と言おうとすることになっています。わたしもが、天々の中で、わたしの御父の所の方の中で、かの者を、自分自身でわざわざ無関係と言うこととします。
Mt.10:34.〈練語版〉 わたしが地上に平和をもたらすために来たと思ってはいけない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのです。
Mt.10:34.〈逐語版〉 地の上に平和を放り投げることになっているために、わたしが来ることになっていることを、あなたがたは推測しようとすることになっていません。平和を放り投げることになっているために、わたしが来ることになっていません。逆に、剣を放り投げることになっているために、わたしが来ることになっています。
Mt.10:35.〈練語版〉 わたしが来たのは、人を自分の父親と、娘を自分の母親と、嫁を自分のしゅうとめと仲たがいさせるためです。
Mt.10:35.〈逐語版〉 人間を、かの人間の父親を下に、不仲にすることになっているために、そして、娘を、かの娘の母親を下に、不仲にすることになっているために、そして、嫁を、かの嫁のしゅうとめを下に、不仲にすることになっているために、わたしが来ることになっているのですから。
Mt.10:36.〈練語版〉 人の敵たちは自分の家の者たちだろう。
Mt.10:36.〈逐語版〉 そして、人間の敵たちは、かの人間の世帯の者たちです。
Mt.10:37.〈練語版〉 わたしよりも父親や母親を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者は、わたしにふさわしくない。
Mt.10:37.〈逐語版〉 わたしを超えて、父親を、あるいは、母親を、大変好んでいる者は、わたしの値にふさわしくありません。そして、わたしを超えて、息子を、あるいは、娘を、大変好んでいる者は、わたしの値にふさわしくありません。
Mt.10:38.〈練語版〉 自分の十字架をとってわたしの後について来ない者はわたしにふさわしくない。
Mt.10:38.〈逐語版〉 そして、かの者の十字架を持って行っていない、かの者は、そして、わたしの後について来ていない、かの者は、わたしの値にふさわしくありません。
Mt.10:39.〈練語版〉 自分の魂を見いだす者はそれを滅ぼし、わたしのために自分の魂を滅ぼす者は、それを見いだすだろう。
Mt.10:39.〈逐語版〉 かの者の魂を見つけることになっている者は、かの魂を滅ぼすこととします。そして、わたしのゆえに、かの者の魂を滅ぼすことになっている者は、かの魂を見つけることとします。
Mt.10:40.〈練語版〉 あなたがたを受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方を受け入れるのです。
Mt.10:40.〈逐語版〉 あなたがたをわざわざ受け入れさせられる者は、わたしをわざわざ受け入れさせられます。そして、わたしをわざわざ受け入れさせられる者は、わたしを派遣することになっているお方をわざわざ受け入れさせられます。
Mt.10:41.〈練語版〉 預言者の名のゆえに預言者を受け入れる者は、預言者の報酬を受け取り、義人の名のゆえに義人を受け入れる者は、義人の報酬を受け取るだろう。
Mt.10:41.〈逐語版〉 予断言者の名の中へ、予断言者をわざわざ受け入れさせられる者は、予断言者の対価を自分自身でわざわざ手に入れることとします。そして、真正な者の名の中へ、真正な者をわざわざ受け入れさせられる者は、真正な者の対価を自分自身でわざわざ手に入れることとします。
Mt.10:42.〈練語版〉 弟子の名のゆえに、これらの小さい者の一人にほんの一杯の冷たい水を飲ませる者は、まことをもって、あなたがたに言っておくが、自分の報酬を決して失わないだろう」。
Mt.10:42.〈逐語版〉 そして、一度でも、学習弟子の名の中へ、これらの小さい者たちの一人を、ただ冷たいものの一杯を飲ませようとすることになっている者は誰でも、まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの者は、かの者の対価を失おうとすることに絶対になっていません。」

マタイ 第11章

Mt.11:01.〈練語版〉 イエスは、自分の十二弟子に指図し終えると、彼らの町々で教えたり宣べ伝えたりするために、そこから去った。
Mt.11:01.〈逐語版〉 そして、かのイエスの十二の学習弟子たちに指図するイエスが、終えることになっていた時、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。かの十二の学習弟子たちの町々の中で、教えるための、そして、宣べ伝えるための、かのイエスが、そこから、次に一歩ステップ進むことになっていた。
Mt.11:02.〈練語版〉 さて、ヨハネは獄中でキリストのわざを聞いて、自分の弟子たちを通して送って、
Mt.11:02.〈逐語版〉 その上で、拘置所の中でキリストのおこないおこないを聞こえることになっているヨハネが、かのヨハネの学習弟子たちを通して送ることになっていて、
Mt.11:03.〈練語版〉 彼に言った。「来るべき方はあなたですか。それとも、わたしたちはほかの方を待つべきでしょうか」。
Mt.11:03.〈逐語版〉 ヨハネが、かのイエスに言うことになっていた。「あなたが、わざわざ来させられているお方であるのですか。あるいは、ほかのお方をわたしたちは待ち望んでいるのですか。」
Mt.11:04.〈練語版〉 イエスは彼らに答えて言った「行って、あなたがたが見聞きしていることをヨハネに報告しなさい。
Mt.11:04.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっていたイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「あなたがたが聞こえている事々を、そして、あなたがたが見ている事々を、行かさせられることになっているあなたがたが、ヨハネに報告しなさいとなっています。
Mt.11:05.〈練語版〉 目の見えない者たちは見えるようになり、足の不自由な者たちは歩き、うろこ症の者たちは清められ、耳の聞こえない者たちは聞き、死んだ者たちは起こされ、貧しい者たちには良い知らせが宣べ伝えられている。
Mt.11:05.〈逐語版〉 目の見えない者たちは視力を回復しています。そして、足の不自由な者たちは歩いています。そして、うろこ症の者たちは清められています。そして、耳の聞こえない者たちは聞こえています。そして、死んだ者たちは目覚めさせられています。そして、貧しい者たちは良い知らせを宣べ伝えられています。
Mt.11:06.〈練語版〉 わたしの中にいて、つまずかせられることのない者は、幸せです」。
Mt.11:06.〈逐語版〉 そして、誰かが、もしも一度でも、わたしの中で罪の罠に仕掛け落とされようとすることになっていないのならば、かの者は幸せです。」
Mt.11:07.〈練語版〉 これらの者たちが行くと、イエスは群衆にヨハネについてこう言い始めた、「あなたがたは、何を見に荒野に出て行ったのか。風に揺らぐ葦か。
Mt.11:07.〈逐語版〉 その上で、これらの者たちがわざわざ行かさせられて、群衆たちにヨハネについて言うことを、イエスは自分自身でわざわざ始めることになっていた。「何かを見つめることになっているために荒野の中へあなたがたは外へ来ることになっているのですか。風によって揺らされる葦を見つめることになっているためですか。
Mt.11:08.〈練語版〉 では、何を見に出て行ったのか。柔らかい衣服をまとった人か。見よ、柔らかい衣服を着る者たちは、王の家にいる。
Mt.11:08.〈逐語版〉 逆に、何かを見て取ることになっているためにあなたがたは外へ来ることになっているのですか。柔らかい衣々の中で包まれているままでずっといる人間を見て取ることになっているためですか。あなたが見て取れとなっています。柔らかい衣々を着ている者たちは、王たちの家々の中にいます。
Mt.11:09.〈練語版〉 では、なぜ出て行ったのか。預言者を見るためか。そうだ、あなたがたに言うが、預言者以上の者です。
Mt.11:09.〈逐語版〉 逆に、何かを見て取ることになっているためにあなたがたは外へ来ることになっているのですか。予断言者を見て取ることになっているためですか。そうです。あなたがたにわたしは言います。そして、予断言者よりもはるかに超えた者です。
Mt.11:10.〈練語版〉 この者についてこう書かれている。『見よ、あなたの顔の前にわたしが遣わすわたしの使いの者は、あなたの前にあなたの道を整える』。
Mt.11:10.〈逐語版〉 この者が、かの事が書かれているままでずっといる者についてであるのです。『あなたが見て取れとなっています。あなたの顔の前にわたしの使いをわたしが派遣します。かの使いが、あなたの所の方の中で、あなたの道を整えることとします。』
Mt.11:11.〈練語版〉 まことをもって、あなたがたに言っておく。女から生まれた者たちの中で、バプテストのヨハネより偉大な者は起こされていない。しかし、天々の王国で小さいほうの者も、彼よりは偉大です。
Mt.11:11.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。女からの生まれた者たちの中で、染浸漬沁バプテスマ者ヨハネより偉大な者は目覚めさせられていないままでずっといます。その上で、天々の王国の中で、より小さい者が、かのヨハネより偉大な者であるのです。
Mt.11:12.〈練語版〉 バプテストのヨハネの日から今に至るまで、天々の王国は暴力を被っている。そして、暴力で襲う者たちがそれを奪い取っている。
Mt.11:12.〈逐語版〉 その上で、染浸漬沁バプテスマ者ヨハネの日々から現在まで、天々の王国は侵害されています。そして、侵害者たちが、かの天々の王国を奪い取っています。
Mt.11:13.〈練語版〉 すべての預言者たちと律法とは、ヨハネに至るまで預言したからです。
Mt.11:13.〈逐語版〉 すべての予断言者たちは、そして、法は、ヨハネまで予断言することになっているのですから。
Mt.11:14.〈練語版〉 そして、もしあなたがたが受け入れることを望めば、これは来たるべきエリヤなのです。
Mt.11:14.〈逐語版〉 そして、もしも自分自身でわざわざ受け入れることになっていることをあなたがたが望んでいるのならば、かの者はエリヤであるのです。わざわざ来させられることを、かの者はもうすぐする者であるのです。
Mt.11:15.〈練語版〉 耳のある者は聞きなさい。
Mt.11:15.〈逐語版〉 耳々を持っている者は聞こえなさい。
Mt.11:16.〈練語版〉 この世代を何に例えようか。それは子供たちが市場に座って、ほかの者たちに呼びかけ、
Mt.11:16.〈逐語版〉 その上で、この世代を何かにわたしは例えることとします。かのこの世代は、市場市場の中でわざわざ座っている少年少女たちと同様であるのです。異なる少年少女たちに呼びかけている、かの少年少女たちです。
Mt.11:17.〈練語版〉 『わたしたちが笛を吹いたのに、あなたたちは踊ってくれなかった。弔いの歌を歌ったのに、悲しんでくれなかった』と言うのに似ている。
Mt.11:17.〈逐語版〉 かの少年少女たちが言っています。『あなたがたにわたしたちは笛を吹くことになっています。そして、あなたがたは自分自身でわざわざ踊らないことになっています。わたしたちは弔いの歌を歌うことになっています。そして、あなたがたは自分自身でわざわざ悲しまないことになっています。』
Mt.11:18.〈練語版〉 というのも、ヨハネが来て、食べることも飲むこともしないと、『彼には悪霊がいる』と彼らは言う。
Mt.11:18.〈逐語版〉 食べることをもしない、飲むことをもしない、ヨハネが、来ることになっているのですから。そして、かのこの世代の者たちは言っています。『かのヨハネは悪霊を持っています。』
Mt.11:19.〈練語版〉 人の息子が来て、食べたり飲んだりすると、『見よ、食いしんぼうでぶどう酒を飲む人、取税人や罪人の友』と彼らは言う。しかし、知恵の正しいことは、その働きが証明する」。そして、知恵は自分のわざによって義とされる」。
Mt.11:19.〈逐語版〉 食べている、そして、飲んでいる、人間の息子が、来ることになっているのですから。そして、かのこの世代の者たちは言っています。『あなたが見て取れとなっています。くいしんぼう人間です、そして、のんべえ人間です。取税人たちの友人です、そして、罪人たちの友人です。』そして、かの知恵のわざわざから、知恵が真正しいと定められることになっています。」
Mt.11:20.〈練語版〉 それから彼は、彼の力あるわざの多くがなされた町々を責め始めた。それらが心変えなかったからである。
Mt.11:20.〈逐語版〉 そのとき、町々を叱責することを、かのイエスは自分自身でわざわざ始めることになっていた。かの町々の中で、かのイエスのはなはだ多数の力あるおこないおこないが自分自身でわざわざ起こることになっていた。かの町々は心変えしないことになっていた。と。
Mt.11:21.〈練語版〉 「コラジンよ、あなたは災いです。ベツサイダよ、あなたは災いです。あなたがたの中でなされた力あるわざがツロとシドンでなされていたなら、彼らはとっくの昔に荒布と灰の中で心変えただろう。
Mt.11:21.〈逐語版〉 「コラジンよ。あなたに災いあり。ベツサイダよ。あなたに災いあり。もしもツロの中で、そして、シドンの中で、あなたがたの中で自分自身でわざわざ起こることになっている力あるおこないおこないが、自分自身でわざわざ起こることになっているのならば、古い昔に、一度でも、荒布の中で、そして、灰の中で、かのツロらは、心変えることになっています。と。
Mt.11:22.〈練語版〉 しかし、あなたがたに言っておく。裁きの日には、ツロとシドンの方があなたがたよりも、耐えやすいだろう。
Mt.11:22.〈逐語版〉 さらに、あなたがたにわたしは言います。裁きの日の中で、あなたがたによりも、ツロに、そして、シドンに、かのお方は我慢できることとします。
Mt.11:23.〈練語版〉 カペナウムよ、あなたは天にまで上げられないだろうか。あなたは墓の領域にまで下るだろう。あなたの中でなされた力あるわざが、ソドムでなされていたなら、今日までも残っていただろう。
Mt.11:23.〈逐語版〉 そして、あなたは、カペナウムは、天まで高められることとしません。不見取冥界ハデスまで、あなたは自分自身でわざわざ下へ一歩ステップ進み降りることとします。もしもソドムの中で、あなたがたの中で自分自身でわざわざ起こることになっている力あるおこないおこないが起こることをさせられることになっているのならば、一度でも、かのソドムは今日まで残ることになっています。と。
Mt.11:24.〈練語版〉 しかし、あなたがたに言っておく。裁きの日には、ソドムの地の方があなたよりも、耐えやすいだろう」。
Mt.11:24.〈逐語版〉 さらに、あなたがたにわたしは言います。裁きの日の中で、あなたによりも、ソドムの地に、かのお方は我慢できることとします。と。」
Mt.11:25.〈練語版〉 その時節、イエスは答えて言った。「父よ、天と地の主よ、あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者から隠して、幼子たちに啓示してくださいました。
Mt.11:25.〈逐語版〉 その時節の中で、答えさせられることになっていたイエスは言うことになっていた。「あなたをわたしは自分自身でわざわざほめたたえます。御父よ。天の、そして、地の、主よ。知恵のある者から、そして、賢い者から、これらの事々を、あなたは隠すことになっています。そして、かのこれらの事々を、あなたは年少者たちに秘密のベールをあらわにすることになっています。と。
Mt.11:26.〈練語版〉 そうです、父よ、このようなことは、あなたのみ前でみこころにかなったことでした。
Mt.11:26.〈逐語版〉 そうです。御父よ。あなたの所の方の中で、このように喜びが自分自身でわざわざ起こることになっています。と。
Mt.11:27.〈練語版〉 すべての事がわたしの父によってわたしに渡されている。そして、息子を知る者は父のほかにはなく、父を知る者は息子と息子が啓示しようとする者のほか、誰もありません。
Mt.11:27.〈逐語版〉 わたしの御父によって、わたしにすべての事々が引き渡されていることになっています。そして、もしも御父がいないのであるのならば、一人の者もが息子を識別していません。その上で、もしも息子がいないのであるのならば、誰もが御父を識別していません。そして、かの息子に、すべての事々が引き渡されていることになっています。秘密のベールを外すために、もしも一度でも、息子がわざわざ意図されようとするのならば。
Mt.11:28.〈練語版〉 「労苦し、荷を負っているすべての者は、わたしに来なさい。そうすれば、わたしがあなたがたを休ませてあげよう。
Mt.11:28.〈逐語版〉 「わたしの方へあなたがたがおいでなさい。苦労して働いているすべての者たちが。そして、重荷を背負わされているままでずっといるすべての者たちが。そして、わたしがあなたがたを休ませることとします。
Mt.11:29.〈練語版〉 わたしは柔和で心のへりくだった者だから、わたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、あなたがたは自分の魂に安らぎを見いだすだろう。
Mt.11:29.〈逐語版〉 あなたがたの上にわたしのくびきをあなたがたが負いなさいとなっています。そして、わたしからあなたがたが学びなさいとなっています。なぜなら、わたしは柔和であるからです。そして、わたしは心にへりくだる者であるからです。そして、あなたがたはあなたがたの魂々に休憩を見つけることとします。
Mt.11:30.〈練語版〉 わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです」。
Mt.11:30.〈逐語版〉 わたしのくびきは心地よいのですから。そして、わたしの荷は軽いのですから。」

マタイ 第12章

Mt.12:01.〈練語版〉 その時節、安息日々に、イエスは麦畑を通った。彼の弟子たちは、空腹だったので、穂を摘んで食べ始めた。
Mt.12:01.〈逐語版〉 その時節の中で、麦畑麦畑を通って安息日々にイエスは行かさせられることになっていた。その上で、かのイエスの学習弟子たちは、腹すくことになっていた。そして、花穂花穂を摘むことを、そして、花穂花穂を食べることを、かのイエスの学習弟子たちは自分自身でわざわざ始めることになっていた。
Mt.12:02.〈練語版〉 しかし、パリサイ人たちがこれを見て彼に言った。「見よ、あなたの弟子たちは安息日に行なうことが許されていないことをしている」。
Mt.12:02.〈逐語版〉 その上で、見て取ることになっていたパリサイ派の者たちが、かのイエスに、言うことになっていた。「あなたが見て取れとなっています。安息日の中で行なうことを、かのお方が許していない、かの事を、あなたの学習弟子たちが行なっています。」
Mt.12:03.〈練語版〉 しかし、彼は彼らに言った。「あなたがたは、ダビデが、自分も共にいた者たちも空腹だったときに何をしたかを読まなかったのか。
Mt.12:03.〈逐語版〉 その上で、かのイエスは、かのパリサイ派の者たちに言うことになっていた。「ダビデが何かをすることになっていたのかを、あなたがたは読んでいないことになっているのですか。かのダビデが、そして、かのダビデと共の者たちが、腹すくことになっていた時に。
Mt.12:04.〈練語版〉 彼は神の家へ入り、祭司のほか、自分も共にいた者たちも食べることが許されていない供えのパンを彼らは食べたことを。
Mt.12:04.〈逐語版〉 かのダビデはどのように神の家の中へ入ったことになっていましたか。そして、どのようにお供えのパンたちを、かのダビデらたちは食べたことになっていましたか。かのお供えのパンたちを、かのダビデが食べることになっていたことを許さない、かのお方がいましたか。その上、かのダビデと共の者たちもが食べることになっていたことを許さない、かのお方がいましたか。祭司たちだけが食べることになっていた、祭司たちだけに許す、かのお方が、もしもいないのであるのならば。
Mt.12:05.〈練語版〉 また、安息日々に神殿にいる祭司たちが安息日を犯しても彼らが無罪であることを、律法で読まなかったのか。
Mt.12:05.〈逐語版〉 あるいは、法の中であなたがたは読んでいないことになっているのですか。安息日々に、神殿の中で、祭司たちが安息日を汚し冒涜しています。そして、かの祭司たちは間違いないのであるのです。と。
Mt.12:06.〈練語版〉 あなたがたに言っておく。神殿よりも偉大な者がここにいる。
Mt.12:06.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。神殿の、より偉大な者がここにいます。と。
Mt.12:07.〈練語版〉 『わたしが望むのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か知っていたなら、あなたがたは罪のない者たちをとがめなかっただろう。
Mt.12:07.〈逐語版〉 その上で、もしも何かがいることをあなたがたが知っていたままでずっといたならば、『わたしはあわれむことを望んでいます。そして、わたしはいけにえを望んでいません。』あなたがたは罪のない者たちを一度でも有罪宣告しないことになっていたのです。
Mt.12:08.〈練語版〉 人の息子は安息日の主なのです」。
Mt.12:08.〈逐語版〉 人間の息子は安息日の主であるのですから。」
Mt.12:09.〈練語版〉 彼はそこを去って、彼らの会堂に入った。
Mt.12:09.〈逐語版〉 そして、そこから次に一歩ステップ進むことになっている、かのイエスは、かのパリサイ派の者たちの一緒導シナゴーグ会堂の中へ来ることになっていた。
Mt.12:10.〈練語版〉 すると見よ、片手のなえた人がいた。彼らは彼に尋ねて言った。「安息日々にいやすことは許されているのか」。彼らが彼を訴えるためであった。
Mt.12:10.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。なえている片手を持っている人間が、そして、かのパリサイ派の者たちが、かのイエスを尋ねることになっていた。言っている、かのパリサイ派の者たちが、かのイエスの事を告発しようとすることになっている。と。もしも、安息日々に治すことを、かのイエスが許しているのならば。
Mt.12:11.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「あなたがたのうちの誰が、一匹の羊を持っていて、それが安息日々に穴に落ちたなら、それをつかんで引き上げないだろうか。
Mt.12:11.〈逐語版〉 その上で、かのパリサイ派の者らたちに、かのイエスは言うことになっていた。「あなたがたの中から外へ、誰かが人間であることとします。かの人間は一つの羊を持っていることとします。そして、もしも安息日々に、一度でもこれが穴の中へ落ちようとしていることになっているのならば、かの人間は、かの羊をつかむこととするのではないですか。そして、かの人間は引き上げることとするのではないですか。
Mt.12:12.〈練語版〉 人は羊よりも、どれほどすぐれているだろう。だから、安息日々に良いことを行なうことは許されているのです」。
Mt.12:12.〈逐語版〉 そのとき、人間は、どれくらいたくさん羊よりも優れているのですか。かのお方が許しています。安息日々に理想的に、行なうほどに。」
Mt.12:13.〈練語版〉 それから、その人に言った。「あなたの手を伸ばしなさい」。彼が伸ばすと直って、他方のように健やかになった。
Mt.12:13.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスは、人間に言っている。「あなたの片手をあなたが伸ばしなさいとなっています。」そして、かの人間は伸ばすことになっていた。そして、健やかな他方の手が、のように、かの片手は修復されることになっていた。
Mt.12:14.〈練語版〉 しかし、パリサイ人たちは出て行き、どのようにして彼を滅ぼそうかと、彼について相談した。
Mt.12:14.〈逐語版〉 その上で、外へ来ることになっている、パリサイ派の者たちは、かのイエスを下に、協議を手に入れることになっていた。かのイエスを、かのパリサイ派の者たちが滅ぼそうとすることになっていたために。
Mt.12:15.〈練語版〉 イエスはこれを知って、そこを去って行った。大勢の者が彼について行ったが、彼は彼らをみないやした。
Mt.12:15.〈逐語版〉 その上で、知っていることになっているイエスは、そこから引き上げることになっていた。そして、多くの者が、かのイエスについて行くことになっていた。そして、すべての、かの者たちを、かのイエスは治すことになっていた。
Mt.12:16.〈練語版〉 しかし、自分を明らかにしないようにと、彼らに戒めた。
Mt.12:16.〈逐語版〉 そして、かの者たちに、かのイエスは戒めることになっていた。かの者たちは、かのイエスを、明らかにしようとすることになっていない。と。
Mt.12:17.〈練語版〉 預言者イザヤを通して言われたことが、成就するためであった。こう言われていた。
Mt.12:17.〈逐語版〉 予断言者イザヤを通して宣言されることになっていたことが成就されようとしていることになっていた。と。予断言者イザヤが言っている、
Mt.12:18.〈練語版〉 「見よ、わたしが選んだわたしの男の子。わたしの魂が喜ぶわたしの愛する者。わたしはわたしの霊を彼の上に置く。彼は諸国の民々に正義を宣明するであろう。
Mt.12:18.〈逐語版〉 「あなたが見て取れとなっています。わたしの男の子です。かの男の子をわたしが準備することになっています。わたしの最愛の者です。かのわたしの最愛の者の中へ、わたしの魂が喜ぶことになっています。かのわたしの最愛の者の上に、わたしの霊をわたしは置くこととします。そして、かのわたしの最愛の者が、諸国の民々に正義を宣明することとします。
Mt.12:19.〈練語版〉 彼は争わず叫ばず、大通りで彼の声を聞く者もいない。
Mt.12:19.〈逐語版〉 かのわたしの最愛の者は争わないこととします。その上で、かのわたしの最愛の者は叫ばないこととします。その上で、大通り大通りの中で、かのわたしの最愛の者の音を誰もが聞こえないこととします。
Mt.12:20.〈練語版〉 彼はいためられた葦を折ることがなく、煙っている燈心を消すこともない。正義を勝利に送り出すまでは。
Mt.12:20.〈逐語版〉 いためられているままでずっといる葦を、かのわたしの最愛の者は折らないことになっています。そして、くすぶらさせられている燈心を、かのわたしの最愛の者は消さないこととします。かのわたしの最愛の者が、一度でも勝利の中へ、正義を外に放り投げようとすることになっているまで。
Mt.12:21.〈練語版〉 諸国の人々は彼の名に望みを置くであろう」。
Mt.12:21.〈逐語版〉 そして、かのわたしの最愛の者の名に、諸国の民々は期待することとします。」
Mt.12:22.〈練語版〉 そのとき、彼らが悪霊に取り憑かれている、目が見えず口のきけない人を連れてきた。彼は彼をいやした。そのため、口のきけない人はものを言い、見えるようになった。
Mt.12:22.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスに、目の見えない、そして、口のきけない、わざわざ悪霊に取り憑かれている者が、連れて来させられることになっていた。そして、かの者を、かのイエスが治すことになっていた。口のきけない者が、語るほどに。そして、見るほどに。
Mt.12:23.〈練語版〉 すると群衆はみな驚いて言った。「もしかしたらこれがダビデの息子ではないだろうか」。
Mt.12:23.〈逐語版〉 そして、すべての群衆たちは自分自身でわざわざ驚きだした。そして、かのすべての群衆たちは言いだした。「この者がダビデの息子であるのではありませんか。」
Mt.12:24.〈練語版〉 しかし、パリサイ人たちは聞いて言った。「この人が悪霊たちを追い出すのは、悪霊たちの支配者ベルゼブルによる以外にはない」。
Mt.12:24.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっているパリサイ派の者たちが、言うことになっていた。「この者は悪霊たちを外に放り投げていません。もしも、悪霊たちの長、ベルゼブルの中でないのならば。」
Mt.12:25.〈練語版〉 彼は彼らの考えを見抜いて彼らに言った。「内部分裂する王国はみな荒廃し、内部分裂する町や家はみな立ち行かないだろう。
Mt.12:25.〈逐語版〉 その上で、かのパリサイ派の者たちの考え考えを見て取っているままでずっといる、かのイエスが、パリサイ派の者たちに言うことになっていた。「自分を下に内部分裂させられることになっている、あらゆる王国は、荒廃させられます。そして、自分を下に内部分裂させられることになっている、あらゆる町が、あるいは、あらゆる家屋が、立っていることをさせられないこととします。
Mt.12:26.〈練語版〉 もしサタンがサタンを追い出すなら、彼は内部分裂している。それでは、どうして彼の王国は立ち行くだろうか。
Mt.12:26.〈逐語版〉 そして、もしもサタンがサタンを外に放り投げているのならば、自分の上で、かのサタンは内部分裂させられていることになっています。そのとき、どのように、かのサタンの王国は立っていることをさせられることとするのですか。
Mt.12:27.〈練語版〉 わたしがベルゼブルによって悪霊たちを追い出しているのなら、あなたがたの息子たちは誰によって追い出すのだろうか。だから、彼らがあなたがたの裁判官になるだろう。
Mt.12:27.〈逐語版〉 そして、もしもベルゼブルの中で、わたしが悪霊たちを外に放り投げているのならば、誰かの中で、あなたがたの息子たちが悪霊たちを外に放り投げています。このために、あなたがたの息子たちがあなたがたの裁判官たちであることとします。
Mt.12:28.〈練語版〉 しかし、わたしが神の霊によって悪霊たちを追い出しているのなら、神の王国は先にあなたがたの上に来たのです。
Mt.12:28.〈逐語版〉 その上で、もしも神の霊の中で、わたしが悪霊たちを外に放り投げているのならば、それゆえに、あなたがたの上で、神の王国が勝っていることになっています。
Mt.12:29.〈練語版〉 また、まず強い者を縛りあげなければ、どうして、強い者の家に入って彼の家財を略奪することができるだろうか。縛ってから、彼の家を略奪するだろう。
Mt.12:29.〈逐語版〉 あるいは、もしも一度でも強い者をまず縛ろうとすることになっていないのならば、強い者の家屋の中へ入ることになっていることを、そして、かの強い者の家具たちを略奪することになっていることを、誰かが、どのように、わざわざできさせられるのですか。そして、そのとき、かの強い者の家屋を、かの誰かが、略奪することとします。
Mt.12:30.〈練語版〉 わたしと共にいない者は、わたしに反対する者、わたしと共に集めない者は、散らす者です。
Mt.12:30.〈逐語版〉 わたしと共にいない者は、わたしの下にいます。そして、わたしと共に集め導いていない者は、まき散らしています。
Mt.12:31.〈練語版〉 だから、あなたがたに言っておく。人々には、あらゆる罪や冒とくも、赦される。しかし、霊を冒とくすることは赦されない。
Mt.12:31.〈逐語版〉 このために、あなたがたにわたしは言います。あらゆる罪は、そして、あらゆる冒涜は、人間たちに、放って置かれることとします。その上で、霊の冒涜は放って置かれないこととします。
Mt.12:32.〈練語版〉 また人の息子に逆らう言葉を語る者、赦されるだろう。しかし、聖霊に逆らう言葉を語る者、この世でも、来たるべき世でも、赦されることはない。
Mt.12:32.〈逐語版〉 そして、もしも一度でも人間の息子を下に言葉を言おうとすることになっている者ならば誰でも、かの者に、かの事が放って置かれることとします。その上で、一度でも神聖な霊を下に言葉を言おうとすることになっている者ならば誰でも、この世の中でも、もうすぐする世の中でも、かの者に、かの事が放って置かれないこととします。
Mt.12:33.〈練語版〉 木を良いとしてその実を良いとするか、木を腐ったものとしてその実を腐ったものとするかのどちらかにしなさい。木はその実によって見分けられるからです。
Mt.12:33.〈逐語版〉 あるいは、あなたがたが理想的な木を作りなさいとなっています。そして、かの理想的な木の理想的な実を作りなさいとなっています。あるいは、あなたがたが腐った木を作りなさいとなっています。そして、かの腐った木の腐った実を作りなさいとなっています。実の中から外へ、木が知っていることをさせられるのですから。
Mt.12:34.〈練語版〉 まむしの子孫よ。あなたがたは邪悪な者でありながら、どうして良いことを語ることができようか。心に満ちあふれているものの中から、口は語るからです。
Mt.12:34.〈逐語版〉 まむしたちの子孫よ。良い物々が語ることを、どのように邪悪であるあなたがたがわざわざできさせられるのですか。心の過剰の中から外へ、口は語っているのですから。
Mt.12:35.〈練語版〉 良い人は良い宝の中から良い物を取り出し、邪悪な人は邪悪な宝の中から邪悪な物を取り出す。
Mt.12:35.〈逐語版〉 良い宝の中から外へ、良い人間が良い物々を外に放り投げています。そして、邪悪な宝の中から外へ、邪悪な人間が邪悪な物々を外に放り投げています。
Mt.12:36.〈練語版〉 あなたがたに言うが、人々は自分が語るすべての無益な言葉について裁きの日に言い開きをすることになる。
Mt.12:36.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。あらゆる活動中でない宣言です。あらゆる活動中でない宣言を人間たちが語ることとします。裁きの日の中で、かのあらゆる活動中でない宣言について、言葉を、人間たちが提出することとします。と。
Mt.12:37.〈練語版〉 あなたは、自分の言葉によって義とされ、また自分の言葉によって罪に定められるからです」。
Mt.12:37.〈逐語版〉 あなた自身の言葉たちの中から外へ、あなたが真正しいと定められることとするのですから。そして、あなた自身の言葉たちの中から外へ、あなたが罪に定められることとするのですから。」
Mt.12:38.〈練語版〉 その時、書記官、パリサイ人のうちのある人々が彼に答えて言った。「先生、わたしたちはあなたからのしるしを見たいのですが」。
Mt.12:38.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスに、記す者たちの幾人かが、そして、パリサイ派の者たちの幾人かが、自分自身でわざわざ答えることになっていた。かの記す者たちの幾人らたちが言っている、「教師よ。あなたからしるしサインを見て取ることになっていることをわたしたちは望んでいます。」
Mt.12:39.〈練語版〉 しかし、彼は彼らに答えて言った。「邪悪な、姦淫の世代はしるしを求めるが、この世代に預言者ヨナのしるしのほかには何のしるしも与えられない。
Mt.12:39.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かの記す者たちの幾人らたちに言うことになっていた。「邪悪な世代が、そして、不誠実者が、しるしサインを探し求めています。そして、かの世代らにしるしサインが与えられないこととします。もしも予断言者ヨナのしるしサインが与えられることとしないのならば。
Mt.12:40.〈練語版〉 ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の息子も三日三晩、地の中にいることになるからです。
Mt.12:40.〈逐語版〉 三つの日々を、そして、三つの晩々を、大魚の腹の中にヨナがいたようなものなのですから。三つの日々を、そして、三つの晩々を、そのように、地の心臓の中に人間の息子がいることとするのですから。
Mt.12:41.〈練語版〉 ニネベの人々が、裁きの際にこの世代と共に立ち上がり、この世代を罪に定めるだろう。なぜなら、彼らはヨナの宣べ伝えによって、心変えたのだから。そして、見よ、ヨナにまさる者がここにいる。
Mt.12:41.〈逐語版〉 この世代と共に、男たちが、ニネベ人たちが、裁きの中で自分自身でわざわざ立ちあがることとします。そして、かのニネベ人たちが、かの世代を宣告下すこととします。なぜなら、ヨナの宣べ伝えの中へ、かのニネベ人たちが心変えることになっていたからです。そして、見て取れとなっています。ヨナよりも超えた者がここに。
Mt.12:42.〈練語版〉 南の女王が、裁きの際にこの世代と共に立ち上がり、この世代を罪に定めるだろう。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たのだから。そして、見よ、ソロモンにまさる者がここにいる。
Mt.12:42.〈逐語版〉 この世代と共に、南の女王が、裁きの中で目覚めることとします。そして、かの南の女王が、この世代を宣告下すこととします。なぜなら、ソロモンの知恵を聞こえることになっていたために、地の果て果ての中から外へ、かの南の女王が来ることになっていたからです。そして、見て取れとなっています。ソロモンより越えた者がここに。
Mt.12:43.〈練語版〉 汚れた霊が人から出ると、休み場を求めて水の無いところを通るが、見つからない。
Mt.12:43.〈逐語版〉 その上で、人間から不潔な霊が外へ来ようとすることになっている時にはいつであれ、水の無い所々を通って、休息を探し求める、かの不潔な霊が、自分自身でわざわざ移動させられます。そして、不潔な霊は見つけていません。
Mt.12:44.〈練語版〉 そこで、『出て来た自分の家に戻ろう』と言う。そして来て見ると、そこが空いていて、掃除され、飾り付けられていた。
Mt.12:44.〈逐語版〉 そのとき、かの不潔な霊は言っています。『わたしの家の中へ、わたしは戻ることとします。そこから、わたしが外へ来ることになっています。』そして、来ることになっている、かの不潔な霊は、見つけます。空いている家を。掃除されているままでずっといる家を。そして、飾り付けられているままでずっといる家を。
Mt.12:45.〈練語版〉 そこで出て行って、自分より邪悪な他の七つの霊を共に連れて来る。そして彼らは中に入ってそこに住みつく。その人の最後の状態は、最初よりも悪くなる。この邪悪な世代も、このようです」。
Mt.12:45.〈逐語版〉 そのとき、かの不潔な霊は自分自身でわざわざ行かさせられます。そして、自分よりも邪悪な七つの他の霊たちを、自分と共に、かの不潔な霊は連れて来ます。そして、中に来ることになっている、かの不潔な霊は、そこに住みつきます。そして、その人間の最後最後は、最初よりもわざわざ悪くさせられています。この邪悪な世代にもまた、このように、かの不潔な霊がいることとします。」
Mt.12:46.〈練語版〉 彼がまだ群衆に話している間に、見よ、彼の母と兄弟たちが外に立って、彼に話をしようとした。
Mt.12:46.〈逐語版〉 かのイエスが群衆たちにまだ話していて、あなたが見て取れとなっている。かのイエスに話すことになっていることを探し求めている、かのイエスの母が、そして、かのイエスの兄弟たちが、外に立っているままでずっといた。
Mt.12:47.〈練語版〉 ある人が彼に言った。「ご覧なさい。あなたの母上とあなたの兄弟たちが、外に立って、彼に話をしようとしています」。
Mt.12:47.〈逐語版〉 その上で、かのイエスに誰かが言うことになっていた。「あなたが見て取れとなっています。あなたに話すことになっていることを探し求めている、あなたの母が、そして、あなたの兄弟たちが、外に立っているままでずっといます。」
Mt.12:48.〈練語版〉 彼は自分に知らせた者に答えって言った。「わたしの母とは誰か。わたしの兄弟たちとは誰か」。
Mt.12:48.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かのイエスに言っている者に言うことになっていた。「誰かがわたしの母です。そして、誰かたちがわたしの兄弟たちです。」
Mt.12:49.〈練語版〉 そして、自分の弟子たちに手を伸ばして言った。「見よ、わたしの母とわたしの兄弟たちです。
Mt.12:49.〈逐語版〉 そして、かのイエスの学習弟子たちの上に、かのイエスの手を伸ばすことになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「あなたが見て取れとなっています。わたしの母です。そして、わたしの兄弟たちです。
Mt.12:50.〈練語版〉 天々にいるわたしの父のご意志を行う者は誰でも、それがわたしの兄弟、また姉妹、また母なのです」。
Mt.12:50.〈逐語版〉 一度でも、天々の中でのわたしの御父の意志を行おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、わたしの兄弟であるのですから。そして、わたしの姉妹であるのですから。そして、わたしの母であるのですから。」

マタイ 第13章

Mt.13:01.〈練語版〉 その日、イエスは家を出て、海辺に座っていた。
Mt.13:01.〈逐語版〉 その日の中で、その家屋の中から外へ来ることになっているイエスが、海のそばにわざわざ座らさせられだした。
Mt.13:02.〈練語版〉 すると、多くの群衆が彼のところに集まったので、彼は舟に乗って座った。群衆はみな岸辺に立っていた。
Mt.13:02.〈逐語版〉 そして、かのイエスの方へ、多くの群衆たちが集め導かれることになっていた。舟の中へ一歩ステップ進むことになっている、かのイエスが、わざわざ座らさせられるほどに。そして、あらゆる群衆が浜辺の上で立っていたままでずっといた。
Mt.13:03.〈練語版〉 彼はたとえで彼らに多くの事を語って、こう言った。「見よ、種をまく者が、種をまきに出て行った。
Mt.13:03.〈逐語版〉 そして、かの多くの群衆たちに、たとえたとえの中で、多くの事々を、かのイエスは語ることになっていた。言っている、「あなたが見て取れとなっています。種まく者が、種まくことの中から外へ来ることになっています。
Mt.13:04.〈練語版〉 彼がまいていると、あるものは道ばたに落ちた。すると、鳥たちが来てそれらを食べ尽くしてしまった。
Mt.13:04.〈逐語版〉 そして、彼が種まくことの中で、実際、かの種々が道のそばに落ちることになっています。そして、来ることになっている鳥たちが、そして、かの種々をむさぼり食い尽くすことになっています。
Mt.13:05.〈練語版〉 ほかのものは土の多くない岩地に落ちた。土が深くないため、すぐ芽を出した。
Mt.13:05.〈逐語版〉 その上で、他の種々が、岩場たちの上に落ちることになっています。かの所に、かの種はたくさんの地を持っていないことをしだしました。そして、地の深さを持っていないために、かの種はすぐに芽を出すことになっています。
Mt.13:06.〈練語版〉 しかし、太陽が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
Mt.13:06.〈逐語版〉 その上で、太陽が昇ることになっていて、かの種は焼かれることになっています。そして、根を持っていないために、かの種は枯らされることになっています。
Mt.13:07.〈練語版〉 ほかのものは、いばらの上に落ちた。すると、いばらが伸びて、それらをふさいだ。
Mt.13:07.〈逐語版〉 その上で、他の種々が、いばらたちの上に落ちることになっています。そして、いばらたちが上へ一歩ステップ進むことになっています。そして、かの種々をいばらたちがふさぐことになっています。
Mt.13:08.〈練語版〉 ほかのものは良い地の上に落ちて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。
Mt.13:08.〈逐語版〉 その上で、他の種々が、理想的な地の上に落ちることになっています。そして、かのお方は実を与えだしました。実際、かの種を百倍に。その上で、かの種を六十倍に。その上で、かの種を三十倍に。
Mt.13:09.〈練語版〉 耳のある者は聞きなさい。
Mt.13:09.〈逐語版〉 耳々を持っている者は聞こえなさい。」
Mt.13:10.〈練語版〉 それから、弟子たちが近づいてきて、彼に言った。「なぜ、彼らにたとえでお話しになるのですか」。
Mt.13:10.〈逐語版〉 そして、近づくことになっていた学習弟子たちが、かのイエスに言うことになっていた。「何かのために、たとえたとえの中で、かの多くの群衆たちに、あなたは語っています。」
Mt.13:11.〈練語版〉 彼は彼らに答えて言った。「あなたがたには天々の王国の秘密を知ることが授けられているが、彼らには授けられていない。
Mt.13:11.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「なぜなら、あなたがたに、かの物が与えられているままでずっといるからです。天々の王国の秘密秘密を知っていることになっているために。その上で、なぜなら、かの多くの群衆たちに、かの物が与えられていないままでずっといるからです。
Mt.13:12.〈練語版〉 誰でも持っている者は、彼に与えられて、あり余るほど持つことになるが、持っていない者は、彼から持っているものまでも取り上げられることになるからです。
Mt.13:12.〈逐語版〉 誰かが、かの者は、持っているのですから。かの誰かに、かの物は与えられることとするのですから。そして、かの物があり余るほど持たされることとするのですから。その上で、誰かが、かの者は、持っていないのですから。かの誰かが持っている物をも。かの誰かから、かの物は向こうへ持っていかれることとするのですから。
Mt.13:13.〈練語版〉 だから、わたしは彼らにたとえで話す。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また理解しないからです。
Mt.13:13.〈逐語版〉 このために、かの多くの群衆たちにたとえたとえの中でわたしは語っています。なぜなら、見ている者たちが見ていないからです。そして、聞こえている者たちが聞こえていないからです。その上で、かの多くの群衆たちは理解していないからです。
Mt.13:14.〈練語版〉 こうして彼らの上に、イザヤの預言が成就されるのです。こう言っている、『あなたがたは聞くには聞くが、決して理解しない。見るには見るが、決して認めない。
Mt.13:14.〈逐語版〉 そして、かの多くの群衆たちに、言っている、イザヤの預言が成就されます。『聞こえることに、あなたがたは聞こえることとします。そして、あなたがたは理解しようとすることに絶対になっていません。そして、見ているあなたがたが見ていることとします。そして、見て取ろうとすることに絶対になっていません。
Mt.13:15.〈練語版〉 この民の心は肥満になり、耳は聞くことに鈍くなり、自分の目を閉じてしまったからである。それは、彼らが目で認め、耳で聞き、心で理解し、立ち返り、わたしが彼らをいやすということがないためである』。
Mt.13:15.〈逐語版〉 この民の心は太らされることになっているのですから。そして、かの民の者たちは耳々に重たく聞こえることになっているのですから。そして、かの民の者たちの目々を、かの民の者たちは閉ざすことになっているのですから。いつか、かの民の者たちが目々に見て取ろうとすることになっているといけませんから。そして、かの民の者たちが耳々に聞こえていようとすることになっているといけませんから。そして、かの民の者たちが心に理解しようとすることになっているといけませんから。そして、かの民の者たちが立ち返ろうとすることになっているといけませんから。そして、かの民の者たちをわたしが自分自身でわざわざいやすこととしないように。』
Mt.13:16.〈練語版〉 しかし、あなたがたの目は見ているゆえに、またあなたがたの耳は聞いているゆえに幸せです。
Mt.13:16.〈逐語版〉 その上で、あなたがたの目々はしあわせです。なぜなら、かのあなたがたの目々が見ているからです。そして、あなたがたの耳々はしあわせです。なぜなら、かのあなたがたの耳々が聞こえているからです。
Mt.13:17.〈練語版〉 まことをもって、あなたがたに言っておく。多くの預言者や義人は、あなたがたが見ているものを認めたいと願ったのに認めず、あなたがたが聞いていることを聞きたいと願ったのに聞かなかったからです。
Mt.13:17.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。多くの予断言者たちが、そして、多くの真正な者たちが、見て取ることになっていることの上に心を置くことになっているのですから。かの事々を、あなたがたが見ています。そして、かの事々を、かの民の者たちが見て取っていないことになっています。そして、多くの予断言者たちが、そして、多くの真正な者たちが、聞こえていることになっていることの上に心を置くことになっているのですから。かの事々を、あなたがたが聞こえています。そして、かの事々を、かの民の者たちが聞こえていないことになっています。
Mt.13:18.〈練語版〉 それでは、あなたがたは、種をまく者のたとえを聞きなさい。
Mt.13:18.〈逐語版〉 そのとき、種まくことになっている者のたとえを、あなたがたは聞こえていなさいとなっています。
Mt.13:19.〈練語版〉 誰かが王国の言葉を聞いて理解しない場合、邪悪な者が来て、彼の心にまかれたものを奪い去る。これが、道ばたにまかれたものです。
Mt.13:19.〈逐語版〉 あらゆる者が王国の言葉を聞こえていて、そして、あらゆる者が王国の言葉を理解していなくて、邪悪な者がわざわざ来させられています。そして、かのあらゆる者の心の中でまかれているままでずっといるものを奪い去っています。この者が、道のそばにまかれることになっている者であるのです。
Mt.13:20.〈練語版〉 岩地にまかれたものとは、み言葉を聞くと、すぐに喜んでそれを受け入れる者です。
Mt.13:20.〈逐語版〉 その上で、岩場たちの上にまかれることになっている者が、この者が、言葉を聞こえている者であるのです。そして、喜びと共に、直ちに、かの言葉を受け取っている者であるのです。
Mt.13:21.〈練語版〉 しかし、自分の内に根がないので、一時は続きますが、み言葉のために苦難や迫害が起こると、すぐにつまずく。
Mt.13:21.〈逐語版〉 その上で、かの者は自分の中に根を持っていません。逆に、一時的な者であるのです。その上で、言葉のために、苦難が、あるいは、迫害が、自分自身でわざわざ起こることになっていて、直ちに、かの者は罪の罠に仕掛け落とされます。
Mt.13:22.〈練語版〉 いばらの上にまかれたものとは、み言葉を聞くと、この世の思いわずらいや富の惑わしがみ言葉をふさいで、実を結ばなくなる者です。
Mt.13:22.〈逐語版〉 その上で、いばらたちの中へまかれることになっている者が、この者が、言葉を聞こえている者であるのです。そして、世の思いわずらいが、そして、富の惑わしが、言葉をふさいでいます。そして、かの言葉がわざわざ実を結ばなくなることをさせられます。
Mt.13:23.〈練語版〉 良い地の上にまかれたものとは、み言葉を聞いて理解する者のことです。その者は本当に実を結び、ある者は百倍、ある者は六十倍、ある者は三十倍の実を生み出すのです」。
Mt.13:23.〈逐語版〉 その上で、理想的な地の上にまかれることになっている者が、この者が、言葉を聞こえている、そして、言葉を理解している者であるのです。かの者はもちろん実を持ち歩きます。そして、かの者はもちろん行なっています。実際、かの種が百倍に。その上で、かの種が六十倍に。その上で、かの種が三十倍に。」
Mt.13:24.〈練語版〉 彼は彼らにほかのたとえを示して言った。「天々の王国は、次のような人に例えられる。ある人が自分の畑に良い種をまいた。
Mt.13:24.〈逐語版〉 ほかのたとえを、かの学習弟子たちに、かのイエスはそばに置くことになっていた。言っている、「天々の王国は、かの人間の畑の中で理想的な種をまくことになっている人間に例えられることになっています。
Mt.13:25.〈練語版〉 人々が眠っている間に彼の敵がきて、小麦の中に毒麦をまいて立ち去った。
Mt.13:25.〈逐語版〉 その上で、人間たちが居眠りしていることの中で、かの人間の敵が来ることになっています。そして、かの人間の敵は穀物の真ん中の上へ毒麦たちをまきだしました。そして、かの人間の敵はおもてへ移動することになっています。
Mt.13:26.〈練語版〉 さて、葉が出て実を生み出すと、その時毒麦も現れた。
Mt.13:26.〈逐語版〉 その上で、葉が芽生えることになっているときに、そして、実を作ることになっているときに、そのとき、毒麦たちもが見えることをさせられることになっています。
Mt.13:27.〈練語版〉 家の主人の奴隷たちが来て、彼に言った。『ご主人様、あなたは自分の畑に良い種をまかれたのではありませんでしたか。この毒麦はどこから出て来たのでしょうか』。
Mt.13:27.〈逐語版〉 その上で、近づくことになっていた家屋所有者の奴隷たちが、かの家屋所有者に言うことになっています。『主よ。あなたの畑の中で理想的な種をあなたはまくことになっているのではないですか。そのとき、どこから、かの畑は毒麦たちを持っているのですか。』
Mt.13:28.〈練語版〉 彼は彼らに言った。『敵である人がそれをした』。奴隷たちは彼に言った。『わたしたちが行って、それらを摘み集めることをお望みですか』。
Mt.13:28.〈逐語版〉 その上で、かの家屋所有者の奴隷たちに、かの家屋所有者は断言しだしました。『敵の人間がこのことをすることになっています。』その上で、かの家屋所有者に奴隷たちは言っています。『そのとき、あなたは望んでいますか。おもてへ移動することになっているわたしたちが、かの毒麦たちを間引き摘み集めようとすることになっていることを。』
Mt.13:29.〈練語版〉 しかし、彼は言った。『いや、毒麦を集める時に、それらと一緒に小麦を引き抜いてしまうといけない。
Mt.13:29.〈逐語版〉 その上で、かの家屋所有者は断言しています。『いいえ。毒麦たちを間引き摘み集めているあなたがたが、かの毒麦たちに同時に、穀物をいつか根絶やししようとすることになっているといけませんから。
Mt.13:30.〈練語版〉 収穫まで両方とも一緒に成長させなさい。そして収穫の時節になったら、刈り取る者たちに、「まず毒麦を集めて、それらを縛って束にし、それらを燃やすように、しかし小麦はわたしの倉に集めなさい」と言おう』」。
Mt.13:30.〈逐語版〉 収穫まで、両方の物々を一緒に成長させられることを、あなたがたは放って置きなさいとなっています。そして、収穫の時節の中で、刈り取る者たちにわたしは宣言することとします。「まず毒麦たちをあなたがたは間引き摘み集めなさいとなっています。そして、かの毒麦たちを束の中へあなたがたは縛りなさいとなっています。かの毒麦たちを焼き落とすことになっている方へ。その上で、穀物をわたしの倉の中へあなたがたは集め導きなさいとなっています。」』」
Mt.13:31.〈練語版〉 彼は彼らにほかのたとえを示して言った。「天々の王国は一粒のからしの種のようです。人がそれを取って、自分の畑にまいた。
Mt.13:31.〈逐語版〉 ほかのたとえを、かの学習弟子たちに、かのイエスはそばに置くことになっていた。言っている、「天々の王国はマスタードの種と同様であるのです。かのマスタードの種を手に入れることになっている人間が、かの人間の畑の中でまくことになっています。
Mt.13:32.〈練語版〉 それはどんな種よりも小さいが、成長すると、野菜よりも大きくなり、木になる。そのため、天の鳥たちが来て、その枝に宿る」。
Mt.13:32.〈逐語版〉 実際、かのマスタードの種はすべての種たちよりも小さいのであるのです。その上で、かのマスタードの種が成長させられようとしていることになっている時にはいつであれ、かのマスタードの種は青野菜たちよりも偉大であるのです。そして、かのマスタードの種はわざわざ木になることをさせられます。天の鳥たちが来ることになっているほどに。そして、かのマスタードの種の枝々の中で止まるほどに。」
Mt.13:33.〈練語版〉 彼は彼らにほかのたとえを語った。「天々の王国はパン種のようです。女がそれを取って、三升の粉の中に隠すと、ついには全体が発酵した」。
Mt.13:33.〈逐語版〉 ほかのたとえを、かの学習弟子たちに、かのイエスは語ることになっていた。「天々の王国はパン種と同様であるのです。かのパン種を手に入れることになっている女が、粉の三升の中へ隠すことになっています。まるごとを、かのパン種が発酵させられることになっている場面まで。」
Mt.13:34.〈練語版〉 イエスはこれらのことをすべて、たとえで群衆に語った。たとえなしでは彼らに語らなかった。
Mt.13:34.〈逐語版〉 イエスはこれらのすべての事々を、たとえたとえの中で群衆たちに語ることになっていた。そして、かのイエスは、たとえを除いて、かの群衆たちに一つの事をも語りださなかった。
Mt.13:35.〈練語版〉 それは、預言者を通して言われたことが成就するためであった。こう言われていた。「わたしはたとえをもって口を開き、世界の基が置かれて以来隠されていることを語り出そう」。
Mt.13:35.〈逐語版〉 予断言者を通して宣言されることになっていたことが成就されようとしていることになっていたために。予断言者は言っている、「わたしはわたしの口をたとえたとえの中で開くこととします。下に放り投げる事から、隠されているままでずっといる事々を、わたしは自分自身でわざわざ吐き出すこととします。」
Mt.13:36.〈練語版〉 それから、彼は群衆を離れて家に入った。彼の弟子たちは彼のところに近づいてきて言った。「畑の毒麦のたとえをわたしたちに説明してください」。
Mt.13:36.〈逐語版〉 そのとき、群衆たちを放って置くことになっている、かのイエスは、家屋の中へ来ることになっていた。そして、かのイエスの学習弟子たちは、かのイエスに近づくことになっていた。言っている、「畑の毒麦たちのたとえをわたしたちに、あなたがはっきり解き明かしてくださいとなっています。」
Mt.13:37.〈練語版〉 彼は答えて言った。「良い種をまく者は、人の息子です。
Mt.13:37.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「理想的な種をまいている者は、人間の息子であるのです。
Mt.13:38.〈練語版〉 畑は世界です。良い種、それらは王国の息子たちです。毒麦は邪悪な者の息子たちです。
Mt.13:38.〈逐語版〉 その上で、畑は世界システムであるのです。その上で、理想的な種は、それらの事々は、王国の息子たちであるのです。その上で、毒麦たちは邪悪な者の息子たちであるのです。
Mt.13:39.〈練語版〉 それらをまいた敵は謗魔です。収穫は世の完結です。刈り取る者たちは使いの者たちです。
Mt.13:39.〈逐語版〉 その上で、敵は、かの毒麦たちをまくことになっている者は、謗魔ディアボロスであるのです。その上で、収穫は世の完結であるのです。その上で、刈り取る者たちは使いたちであるのです。
Mt.13:40.〈練語版〉 だから、毒麦が集められて火で燃やされるように、世の完結にもそのようになるだろう。
Mt.13:40.〈逐語版〉 そのとき、毒麦たちは、かのお方が間引き摘み集めることをさせられているようなものなのです。そして、毒麦たちは、かのお方が火に焼き落とすことをさせられているようなものなのです。そのように、かのお方が世の完結の中にあることとします。
Mt.13:41.〈練語版〉 人の息子は自分の使いの者たちを遣わし、彼らはつまずきとなるものと不法を行う者とを、すべて彼の王国から集め、
Mt.13:41.〈逐語版〉 人間の息子が、かの人間の息子の使いたちを派遣することとします。そして、罪の罠のすべての者たちを、そして、不法を行っているすべての者たちを、かの人間の息子の王国の中から外へ、かの使いたちが間引き摘み集めることとします。
Mt.13:42.〈練語版〉 彼らを火の炉に投げ入れるだろう。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう。
Mt.13:42.〈逐語版〉 そして、かの使いたちは、かの罪の罠のすべての者らたちを火の炉の中へ、外に放り投げることとします。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。
Mt.13:43.〈練語版〉 その時、義人たちは彼らの父の王国で太陽のように輝きわたるだろう。耳のある者は聞きなさい。
Mt.13:43.〈逐語版〉 そのとき、真正な者たちは、かの真正な者たちの御父の王国の中で太陽として輝きわたることとします。耳々を持っている者は聞こえていなさい。
Mt.13:44.〈練語版〉 天々の王国は、畑に隠されている宝のようです。人がそれを見つけると隠しておき、喜びながら行って持っているものをすべて売り払って、その畑を買う。
Mt.13:44.〈逐語版〉 天々の王国は、畑の中で隠されているままでずっといる宝と同様であるのです。かの宝を見つけることになっている人間が隠すことになっています。そして、かの宝の喜びから、かの人間が身を元へ導きます。そして、かの人間が持っているのと同じくらいすべての物々を、かの人間が売ります。そして、その畑を、かの人間が買います。
Mt.13:45.〈練語版〉 また天々の王国は、良い真珠を探している商人のようです。
Mt.13:45.〈逐語版〉 再び、天々の王国は、理想的な真珠たちを探し求めている商人の人間と同様であるのです。
Mt.13:46.〈練語版〉 一つの高価な真珠を見つけると、行って持っていたものをすべて売り払って、それを買った。
Mt.13:46.〈逐語版〉 その上で、一つの高い価値の真珠を見つけることになっている、かの商人の人間が、おもてへ移動することになっている、かの商人の人間が、持っていだしたのと同じくらいすべての物々を、かの商人の人間が処分しているままでずっといます。そして、かの一つの高い価値の真珠を、かの商人の人間が買うことになっています。
Mt.13:47.〈練語版〉 また天々の王国は、海に投げ入れられ、あらゆる種類のものを集める網のようです。
Mt.13:47.〈逐語版〉 再び、天々の王国は、海の中へ放り投げられることになっている底引網と、そして、あらゆる種類の中から外へ集め導くことになっている底引網と、同様であるのです。
Mt.13:48.〈練語版〉 それがいっぱいになると彼らは岸に引き上げ、座って、良いのを器に集め、腐ったものを外へ捨てた。
Mt.13:48.〈逐語版〉 かのあらゆる種類を、かの底引網がいっぱいにさせられることになっている時、岸の上に、上へ一歩ステップ進み上がることになっている者たちが、そして、座ることになっている者たちが、理想的なものたちを器々の中へ摘み集めることになっています。その上で、かの上へ一歩ステップ進み上がることになっている者らたちが、腐ったものたちを外へ放り投げることになっています。
Mt.13:49.〈練語版〉 世の完結にもそのようになるだろう。使いの者たちは出て行って、義人たちの中から邪悪な者たちをより分け、
Mt.13:49.〈逐語版〉 かの底引網は、このように、世の完結の中にあることとします。使いたちは自分自身でわざわざ外へ来ることとします。そして、かの使いたちは、真正な者たちの真ん中の中から外へ、邪悪な者たちをより分けることとします。
Mt.13:50.〈練語版〉 彼らを火の炉に投げ入れるだろう。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう。
Mt.13:50.〈逐語版〉 そして、かの使いたちは、火の炉の中へ、かの邪悪な者たちを放り投げることとします。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。
Mt.13:51.〈練語版〉 あなたがたはこれらのことをすべて理解したか」。彼らは彼に答えた、「はい」。
Mt.13:51.〈逐語版〉 これらのすべての事々をあなたがたは理解していることになっています。」かのイエスに、かの学習弟子たちが言っている。「はい。」
Mt.13:52.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「だから、天々の王国の弟子になった書記官はみな、自分の宝の中から新しいものと古いものを取り出す家の主人のようです」。
Mt.13:52.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちに、かのイエスは言うことになっていた。「このために、天々の王国に、学習弟子にさせされることになっているあらゆる記す者は、家屋所有者の人間と同様であるのです。誰かが、かの家屋所有者の人間が、かの家屋所有者の人間の宝の中から外へ、新しいものを、そして、古いものを、外に放り投げています。」
Mt.13:53.〈練語版〉 イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこから去って行った。
Mt.13:53.〈逐語版〉 そして、イエスがこれらのたとえたとえを終えることになっていた時、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。かのイエスはそこから去って行くことになっていた。
Mt.13:54.〈練語版〉 自分の故郷に来て、彼らの会堂で彼らを教えた。そこで彼らは驚いて言った。「この者はこの知恵とこれらの力あるわざとをどこから得たのだろう。
Mt.13:54.〈逐語版〉 そして、かのイエスの故郷の中へ来ることになっている、かのイエスは、かの故郷の者たちを、かの故郷の者たちのシナゴーグ一緒導会堂会堂の中で教えだした。かの故郷の者たちが驚かさせられるほどに。そして、かの故郷の者たちが言うほどに。「この知恵が、そしてこれらの力あるわざわざが、どこからこの男に。
Mt.13:55.〈練語版〉 これは大工の息子ではないか。彼の母はマリヤといい、彼の兄弟たちは、ヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。
Mt.13:55.〈逐語版〉 これは大工の息子であるのではないですか。かの男の母はマリアと言われているのではないですか。そして、かの男の兄弟たちは、ヤコブである、そして、ヨセフである、そして、シモンである、そして、ユダであるのではないですか。
Mt.13:56.〈練語版〉 彼の姉妹たちは、みなわたしたちと一緒にいるではないか。それでは、この者はこれらすべてのことをどこから得たのだろう」。
Mt.13:56.〈逐語版〉 そして、かの男のすべての姉妹たちは、わたしたちの方にいるのではないですか。そのとき、これらのすべての事々が、どこからこの男に。」
Mt.13:57.〈練語版〉 こうして、彼らは彼につまずいた。しかし、イエスは彼らに言った。「預言者は、故郷や自分の家以外では、敬われないことはない」。
Mt.13:57.〈逐語版〉 そして、かのお方の中で、かの故郷の者たちは罪の罠に仕掛け落とされだした。その上で、かの故郷の者たちにイエスは言うことになっていた。「予断言者は恥さらしであるのではありません。かの予断言者の故郷の中に、そして、かの予断言者の家屋の中に、もしもいないのであるのならば。」
Mt.13:58.〈練語版〉 そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは力あるわざを多くは行なわなかった。
Mt.13:58.〈逐語版〉 そして、かの故郷の者たちの信じていない事のために、多くの力あるわざわざを、そこで、かのイエスは行なわないことになっていた。

マタイ 第14章

Mt.14:01.〈練語版〉 その時節、領主ヘロデはイエスの噂を聞いて、
Mt.14:01.〈逐語版〉 その時節に、領主ヘロデはイエスの噂を聞こえることになっていた。
Mt.14:02.〈練語版〉 自分の男の子供たちに言った。「これはバプテストのヨハネだ。彼は死んだ者たちの中から起こされたのだ。それで、力あるわざが彼の内に働いているのだ」。
Mt.14:02.〈逐語版〉 そして、かの領主ヘロデの男の子たちに、領主ヘロデが言うことになっていた。「この者は染浸漬沁バプテスマ者ヨハネであるのです。かのヨハネは死んだ者たちから目覚めさせられることになっています。そして、このために、力あるわざわざが、かのヨハネの中で働いています。」
Mt.14:03.〈練語版〉 というのは、ヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、ヨハネを捕らえて彼を縛り、獄に入れていた。
Mt.14:03.〈逐語版〉 ヨハネを捕らえることになっていたヘロデは、かのヨハネを縛ることになっていたのであるから。そして、かのヘロデが自分自身でわざわざ獄の中で片付けることになっていたのであるから。かのヘロデの兄弟のピリポの女ヘロデヤのために。
Mt.14:04.〈練語版〉 それは、ヨハネが彼に、「あなたが彼女を有しているのは、許されることではない」と言ったからである。
Mt.14:04.〈逐語版〉 かのヘロデにヨハネが言いだしたのであるから。「かのヘロデヤを持っていることを、かのお方が許していません。」
Mt.14:05.〈練語版〉 彼を殺したかったが、群衆を恐れた。彼らは彼を預言者とみなしていたからである。
Mt.14:05.〈逐語版〉 そして、かのヨハネを殺すことになっていることを望んでいる、かのヘロデは、群衆を恐れさせられることになっていた。なぜなら、かの群衆の者たちは、予断言者として、かのヨハネを持っていたからである。
Mt.14:06.〈練語版〉 ところが、ヘロデの誕生日の祝に、ヘロデヤの娘が彼らの間で踊ってヘロデを喜ばせた。
Mt.14:06.〈逐語版〉 その上で、自分自身でわざわざ起こることになっていたヘロデの誕生日祝いに、真ん中の中でヘロデヤの娘が自分自身でわざわざ踊ることになっていた。そして、かのヘロデヤの娘がヘロデに喜ばせることになっていた。
Mt.14:07.〈練語版〉 それで彼は、彼女の願うものは何でも与えると、誓って約束した。
Mt.14:07.〈逐語版〉 そこから、もしも一度でも、かのヘロデヤの娘が自分自身でわざわざ請い頼もうとすることになっている物ならば何でも、与えることになっていることを、かのヘロデヤの娘に、かのヘロデが、誓いと共に、公言することになっていた。
Mt.14:08.〈練語版〉 彼女は自分の母に促されて言った。「バプテストのヨハネの首を盆に載せて、ここでわたしにお与えください」。
Mt.14:08.〈逐語版〉 その上で、かのヘロデヤの娘の母によって、前に一歩ステップ進みけしかけられたことになっている、かのヘロデヤの娘は、「わたしにあなたが与えてくださいとなっています。」かのヘロデヤの娘は、断言している。「ここで、盆の上に。染浸漬沁バプテスマ者ヨハネの頭を。」
Mt.14:09.〈練語版〉 王は悩んだが、誓い、また一緒に食卓に着いていた者たちのゆえに、与えられるように命じて、
Mt.14:09.〈逐語版〉 そして、誓い誓いのために、そして、一緒にわざわざ座にもたれさせられている者たちのために、悩まさせられることになっていた王は、命じることになっていた。与えられることになっていることを。
Mt.14:10.〈練語版〉 そして遣わして、獄の中でヨハネの首をはねさせた。
Mt.14:10.〈逐語版〉 そして、送ることになっている、かの王は、獄の中で、ヨハネを首切ることになっていた。
Mt.14:11.〈練語版〉 彼の首は盆に載せて持って来られ、少女に与えられた。そして彼女は自分の母のところに持って行った。
Mt.14:11.〈逐語版〉 そして、盆の上で、かのヨハネの頭が持って行かさせられることになっていた。そして、乙女に、かの頭が与えられることになっていた。そして、かの乙女は、かの乙女の母に持って行くことになっていた。
Mt.14:12.〈練語版〉 それから、彼の弟子たちが近づいてきて、死体を引き取って彼を葬った。そして、来てイエスに知らせた。
Mt.14:12.〈逐語版〉 そして、近づいたことになっている、かのヨハネの学習弟子たちが、死体を持ち上げることになっていた。そして、かの学習弟子たちは、かのヨハネを葬ることになっていた。そして、来ることになっている、かの学習弟子たちは、イエスに報告することになっていた。
Mt.14:13.〈練語版〉 イエスはこのことを聞くと、舟でそこを去り、自分だけで寂しい場所に退いた。群衆はそれを聞いて、町々から徒歩で彼について行った。
Mt.14:13.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっていたイエスは、舟の中でそこから引き上げることになっていた。自分に従って寂しい場所の中へ。そして、聞こえることになっていた群衆たちは、町々から徒歩で、かのイエスについて行くことになっていた。
Mt.14:14.〈練語版〉 彼は出て来て、大群衆を見た。彼らに慈悲の念にかられ、彼らの病気をいやした。
Mt.14:14.〈逐語版〉 そして、外へ来ることになっている、かのイエスは、莫大な群衆を見て取ることになっていた。そして、かの莫大な群衆の者たちの上に、かのイエスは慈悲の念にかられることになっていた。そして、かの莫大な群衆の者たちのやまいやまいを、かのイエスは治すことになっていた。
Mt.14:15.〈練語版〉 夕方になった時、弟子たちが彼のところに近づいてきて言った。「ここは寂しい場所、それにもう時間も過ぎました。群衆を去らせて、彼らが村々に行ってめいめいで食べ物を買うようにしてください」。
Mt.14:15.〈逐語版〉 その上で、夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、かのイエスに学習弟子たちが近づいて来ることになっていた。学習弟子たちが言っている、「場所が寂しいのであるのです。そして、既に時間が過ぎることになっています。群衆たちをあなたが引き上げてくださいとなっています。なぜなら、村々の中へ、おもてへ移動することになっている、かの群衆たちが、自分たちに食べ物を買おうとすることになっているからです。」
Mt.14:16.〈練語版〉 しかしイエスは彼らに言った。「彼らが出かけて行く必要はない。あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」。
Mt.14:16.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちにイエスは言うことになっていた。「おもてへ移動することになっていることの必要を、かの群衆たちは持っていません。かの群衆たちが食べることになっているものを、あなたがたが、かの群衆たちに与えなさいとなっています。」
Mt.14:17.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「わたしたちはここに、五つのパンと二匹の魚しか持っていません」。
Mt.14:17.〈逐語版〉 その上で、かのイエスに、かの学習弟子たちは言っている。「ここにわたしたちは持っていません。もしも五つのパンたちそして二匹の魚たちを持っていないのであるのならば。」
Mt.14:18.〈練語版〉 彼は言った。「それらをここに、わたしのところに持って来なさい」。
Mt.14:18.〈逐語版〉 その上で、かのイエスは言うことになっていた。「かのパンらたちを、ここにわたしに持って来なさい。」
Mt.14:19.〈練語版〉 彼は草の上に座るよう群衆に命じ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて祝福し、パンを裂いて弟子たちに与え、弟子たちが群衆に与えた。
Mt.14:19.〈逐語版〉 そして、草の上に横たわりくつろがさせられることになっていることを、群衆たちに命じることになっている、かのイエスが、五つのパンたちを、そして、二匹の魚たちを手に入れることになっている、かのイエスが、天の中へ見上げることになっている、かのイエスが、祝福することになっていた。そして、パンたちを裂くことになっている、かのイエスが、学習弟子たちに与えることになっていた。その上で、学習弟子たちが群衆たちに与えることになっていた。
Mt.14:20.〈練語版〉 みんなの者は食べて満腹した。彼らは余ったパン切れを、十二のかごいっぱいに拾い集めた。
Mt.14:20.〈逐語版〉 そして、すべての者たちが食べることになっていた。そして、すべての者たちが満たされることになっていた。そして、十二を上回るいっぱいのパンくずたちの枝かごたちを、かのすべての者たちが持ち上げることになっていた。
Mt.14:21.〈練語版〉 食べた者たちは、女と子供を別にして、およそ五千人の男たちであった。
Mt.14:21.〈逐語版〉 その上で、食べている者たちは、女たちを除いて、そして、少年少女たちを除いて、もしかしたら五千人のような男たちであった。
Mt.14:22.〈練語版〉 すぐに彼は、弟子たちを強いて舟に乗り込ませ、自分より先に向こう側に行かせ、その間に自分は群衆を去らせた。
Mt.14:22.〈逐語版〉 そして、すぐに、学習弟子たちを、かのイエスは強いることになっていた。舟の中へ一歩ステップ進むことになっていることを。そして、向こう側の中へ、かのイエスより前で導くことを。かのイエスが群衆たちを引き上げようとすることになっていた場面まで。
Mt.14:23.〈練語版〉 群衆を去らせてから、祈るために自分だけで山へ上って行った。夕方になって、一人でそこにいた。
Mt.14:23.〈逐語版〉 そして、群衆たちを引き上げることになっている、かのイエスは、自分自身でわざわざ祈ることになっていたために、自分に従って山の中へ、上へ一歩ステップ進むことになっていた。その上で、夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、かのイエスはそこに一人でいだした。
Mt.14:24.〈練語版〉 舟は陸から何スタディオンも離れていたが、波に試金石によってのように試されていた。向かい風だったからである。
Mt.14:24.〈逐語版〉 その上で、舟は既に陸から、多くのスタディオン百八十メートル距離距離を持っていた。大波たちによって試金石により擦るように苦しみ痛み試されている、逆の風がありだしたのであるから。
Mt.14:25.〈練語版〉 夜の第四見張り時に、彼は海の上を歩いて、彼らのところに来られた。
Mt.14:25.〈逐語版〉 その上で、夜の第四の見張り時に、海の上を歩いている、かのイエスは、かの学習弟子たちの方へ、来ることになっていた。
Mt.14:26.〈練語版〉 弟子たちは彼が海の上を歩いているのを見て、動揺しながら、「幻影だ」と言った。そして、恐れのあまり叫び声を上げた。
Mt.14:26.〈逐語版〉 その上で、海の上を歩いている、かのイエスを、見て取ることになっている、学習弟子たちは、動揺させられることになっていた。言っている、「お化けがいる。」と。そして、恐れから、かの学習弟子たちは叫ぶことになっていた。
Mt.14:27.〈練語版〉 しかし、イエスはすぐに彼らに話しかけて言った。「勇気を出しなさい。わたしです。恐れることはない」。
Mt.14:27.〈逐語版〉 その上で、すぐに、かの学習弟子たちにイエスは語ることになっていた。言っている、「あなたがたは勇気を持っていなさい。わたしがいるのです。あなたがたはわざわざ恐れさせられてはなりません。」
Mt.14:28.〈練語版〉 ペテロが彼に答えて言った。「主よ、あなたでしたら、水の上、あなたのところに来るよう、わたしにお命じください」。
Mt.14:28.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたペテロが、かのイエスに言うことになっていた。「主よ。もしもあなたであるのならば、水々の上であなたの方に来ることになっていると、わたしにあなたが命じてくださいとなっています。」
Mt.14:29.〈練語版〉 彼は言った。「来なさい」。そこでペテロは舟から降りて、水の上を歩いてイエスのほうへ行った。
Mt.14:29.〈逐語版〉 その上で、かのイエスは言うことになっていた。「あなたが来なさいとなっています。」そして、舟から下へ一歩ステップ進み降りることになっているペテロが、水々の上を歩くことになっていた。そして、イエスの方へペテロは来ることになっていた。
Mt.14:30.〈練語版〉 しかし、強い風を見て、怖くなり、沈み始めた時、叫んで言った。「主よ、お救いください」。
Mt.14:30.〈逐語版〉 その上で、強い風を見ている、かのペテロは、怖がらせられることになっていた。そして、沈まさせられることを自分自身でわざわざ始めることになっている、かのペテロは叫ぶことになっていた。言っている、「主よ。わたしをあなたが救ってくださいとなっています。」
Mt.14:31.〈練語版〉 イエスはすぐに手を伸ばして彼をつかみ、彼に言った。「信仰の小さい者よ、なぜ疑ったのか」。
Mt.14:31.〈逐語版〉 その上で、すぐに手を伸ばすことになっていたイエスは、かのペテロの手を自分自身でわざわざつかむことになっていた。そして、かのペテロに、かのイエスは言っている。「信じている事の小さい者よ。何かの中へ、あなたは疑うことになっています。」
Mt.14:32.〈練語版〉 彼らが舟に乗り込むと、風はやんだ。
Mt.14:32.〈逐語版〉 そして、かのイエスらたちが舟の中へ、上へ一歩ステップ進むことになっていて、風が尽きることになっていた。
Mt.14:33.〈練語版〉 舟の中にいた者たちは彼を拝んで言った。「本当にあなたは神の息子です」。
Mt.14:33.〈逐語版〉 その上で、舟の中の者たちは、かのイエスに拝むことになっていた。言っている、「本当にあなたは神の息子であるのです。」
Mt.14:34.〈練語版〉 それから、彼らは渡ってゲネサレの地に着いた。
Mt.14:34.〈逐語版〉 そして、渡ることになっている、かの舟の中の者たちは、地の上に、ゲネサレの中へ、来ることになっていた。
Mt.14:35.〈練語版〉 その場所の男たちは彼だと知って、その周囲のの地方全体に遣わして、すべてのわずらっているを彼のところに連れてきた。
Mt.14:35.〈逐語版〉 そして、かのイエスを認識することになっていた、その場所の男たちが、そのあたりのまるごとの地方の中へ派遣することになっていた。そして、わずらい悪く持っているすべての者たちを、かのイエスに、かのその場所の男たちが連れて来ることになっていた。
Mt.14:36.〈練語版〉 ただ彼の衣の房飾りにでも触らせていただきたいと彼らは彼に願った。そして触った者は皆いやされた。
Mt.14:36.〈逐語版〉 そして、かのわずらい悪く持っているすべての者たちが、かのイエスに願いだした。かのわずらい悪く持っているすべての者たちが、かのイエスの衣の房飾りの所に、ただ自分自身でわざわざ触ろうとすることになっているだけです。と。そして、自分自身でわざわざ触ることになっていたのと同じくらい多くの者たちが、わずらいから救い出されることになっていた。

マタイ 第15章

Mt.15:01.〈練語版〉 その時、パリサイ人たちと書記官たちとが、エルサレムからイエスのところに近づいてきて言った。
Mt.15:01.〈逐語版〉 そのとき、パリサイ派の者たちが、そして、記す者たちが、エルサレムからイエスにわざわざ来させられている。言っている、
Mt.15:02.〈練語版〉 「なぜあなたの弟子たちは、長老たちの言い伝えを犯すのですか。彼らはパンを食べる時に自分の手を洗っていません。」
Mt.15:02.〈逐語版〉 「何かのために、あなたの学習弟子たちは長老たちのしきたりを一歩ステップ進み的外れています。かの学習弟子たちはパンを食べようとする時にはいつであれ、かの学習弟子たちの手々を、かの学習弟子たちは自分自身でわざわざ洗っていないのですから。」
Mt.15:03.〈練語版〉 彼は彼らに答えて言った。「なぜあなたがたも自分たちの言い伝えのゆえに神の戒めを犯しているのですか。
Mt.15:03.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かのパリサイ派の者らたちに言うことになっていた。「何かのために、あなたがたのしきたりのために、あなたがたもが神の指令を一歩ステップ進み的外れています。
Mt.15:04.〈練語版〉 神は言われた、『父と母とを敬え』、また『父または母をののしる者は、死で死ななければならない』と。
Mt.15:04.〈逐語版〉 神は言ったことになっているのですから。『父親を、そして、母親を、敬いなさい。』そして、『父親を、または、母親を、死へののしっている者は、死になさい。』
Mt.15:05.〈練語版〉 ところがあなたがたはこう言う。『誰でも父または母に、あなたがわたしから益を得るものは供え物ですと言えば、
Mt.15:05.〈逐語版〉 その上で、あなたがたは言っています。『もしも一度でも、かの贈り物を、わたしの中から外へ、あなたが利益贈与されようとしていることになっているのならば、贈り物を、父親に、あるいは、母親に、一度でも言おうとすることになっている者は誰でも、』
Mt.15:06.〈練語版〉 その者は自分の父を敬ってはならない』と。あなたがたは自分たちの言い伝えのゆえに神の言葉を無効にしている。
Mt.15:06.〈逐語版〉 かの者は、かの者の父親を尊敬することに絶対になっていません。』そして、あなたがたのしきたりのために、あなたがたは神の言葉を無効にしていることになっています。
Mt.15:07.〈練語版〉 偽善者たちよ、イザヤがあなたがたについて適切な預言して言った。
Mt.15:07.〈逐語版〉 見せかけの者たちよ。あなたがたについて、イザヤが理想的に予断言したことになっていました。言っています、
Mt.15:08.〈練語版〉 『この民は、口先ではわたしを敬うが、彼らの心はわたしから遠く離れている。
Mt.15:08.〈逐語版〉 『この民は、唇々に、わたしを尊敬しています。その上で、かのこの民の心は、わたしから遠く離れています。
Mt.15:09.〈練語版〉 彼らがわたしをむなしく礼拝する。彼らが教えとして教えているのは、人々の戒めです。
Mt.15:09.〈逐語版〉 その上で、人間たちの、指令指令を、教え教えを、教えている、かの見せかけの者たちが、空虚にわたしをわざわざ礼拝させられています。』」
Mt.15:10.〈練語版〉 群衆を呼び寄せて、彼らに言った。「聞いて、理解しなさい。
Mt.15:10.〈逐語版〉 そして、群衆を自分自身でわざわざ呼び掛けることになっている、かのイエスは、かのパリサイ派の者らたちに言うことになっていた。「あなたがたが聞こえなさい。そして、あなたがたが理解しなさい。
Mt.15:11.〈練語版〉 口に入るものが人を汚すことはない。しかし、口から出るもの、これが人を汚すのです」。
Mt.15:11.〈逐語版〉 口の中へわざわざ入って来させられるものは、人を汚染しません。逆に、口の中から外へわざわざ出て行かさせられるこれが、人を汚染するのです。」
Mt.15:12.〈練語版〉 その時、弟子たちが近づいてきて彼に言った。「パリサイ人たちがこの言葉を聞いてつまずいたのをご存じですか」。
Mt.15:12.〈逐語版〉 そのとき、近づいて来ることになっていた学習弟子たちが、かのイエスに言っている。「言葉を聞こえていることになっているパリサイ派の者たちが、罪の罠に仕掛け落とされていることになっていると、あなたは見て取っているままでずっといますか。」
Mt.15:13.〈練語版〉 彼は答えて言った。「わたしの天の父が植えなかった植物は、すべて根こそぎにされるだろう。
Mt.15:13.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「わたしの天上の御父が植えないことになっているあらゆる植物は、根こそぎにされることとします。
Mt.15:14.〈練語版〉 彼らを放っておきなさい。盲人の手引をする盲人です。もし盲人が盲人を手引きするなら、両方とも穴に落ちてしまうだろう」。
Mt.15:14.〈逐語版〉 かのパリサイ派の者らたちをあなたがたは放って置きなさいとなっています。盲人の者たちは、盲人たちの案内道導者たちであるのです。その上で、もしも一度でも盲人が盲人を案内道導しようとするのならば、両方の者たちが穴の中へわざわざ落とされることとします。」
Mt.15:15.〈練語版〉 ペテロが答えて彼に言った。「そのたとえをわたしたちに説明してください」。
Mt.15:15.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたペテロは、かのイエスに言うことになっていた。「このたとえをわたしたちにあなたが解読してくださいとなっています。」
Mt.15:16.〈練語版〉 彼は言った。「あなたがたもまだ理解力がないのか。
Mt.15:16.〈逐語版〉 その上で、彼は言うことになっていた。「ちょうど今を、無知なあなたがたもがいるのです。
Mt.15:17.〈練語版〉 すべて口に入るものは、腹を通って便所に落ちることが分からないのか。
Mt.15:17.〈逐語版〉 あなたがたは心鍛えていないのです。なぜなら、口の中へ、わざわざ中へ行かさせられるすべてのものは、腸の中へ中身になるからです。そして、便所の中へ外に放り投げられるからです。
Mt.15:18.〈練語版〉 しかし、口から出るものは心から出るので、それらは人を汚す。
Mt.15:18.〈逐語版〉 その上で、口の中から外へ、わざわざ外へ行かさせられるものたちは、心の中から外へわざわざ外へ来させられます。そして、それらのものたちは人間を汚染します。
Mt.15:19.〈練語版〉 心から出るのは、邪悪な推論、殺人、姦淫、淫売、盗み、偽証、冒とくだからです。
Mt.15:19.〈逐語版〉 邪悪な理由づけたちが、殺人たちが、姦淫たちが、淫売たちが、盗みたちが、偽証たちが、冒涜たちが、心の中から外へ、わざわざ外へ来させられるのですから。
Mt.15:20.〈練語版〉 これらのものが人を汚すのです。しかし、洗っていない手で食事することが人を汚すことはない」。
Mt.15:20.〈逐語版〉 これらのものたちが人間を汚染するものたちであるのです。その上で、洗っていない手々に食べることになっていることは、人間を汚染しません。」
Mt.15:21.〈練語版〉 それから、イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方に退いた。
Mt.15:21.〈逐語版〉 そして、そこから外に来ることになっていたイエスは、ツロの、そして、シドンの、地方地方の中へ引き上げることになっていた。
Mt.15:22.〈練語版〉 見よ、カナンの女がその地域から出て来て、叫んで言った。「主よ、ダビデの息子よ、わたしをあわれんでください。わたしの娘がひどく悪霊に取り憑かれています」。
Mt.15:22.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。それらの境界地域地域から外へ来ることになっていたカナンの女が、叫びだしだ。言っている、「わたしをあわれんでくださいとなっています。主よ。ダビデの息子よ。わたしの娘が、わずらい悪く悪霊に、わざわざ取り憑かれています。」
Mt.15:23.〈練語版〉 しかし、彼は彼女に一言も答えなかった。そこで弟子たちが彼のところに近づいてきて彼に願って言った。「彼女を追い払ってください。わたしたちの後ろで叫んでいますから」。
Mt.15:23.〈逐語版〉 その上で、かのカナンの女に、かのイエスは言葉を自分自身でわざわざ答えないことになっていた。そして、近づくことになっている、かのイエスの学習弟子たちが、かのイエスを要請しだした。言っている、「かのカナンの女をあなたがおもてへほどいてくださいとなっています。なぜなら、わたしたちの後ろで、かのカナンの女が叫んでいるからです。」
Mt.15:24.〈練語版〉 彼は答えて言った。「わたしはイスラエルの家の失われた羊以外には遣わされなかった」。
Mt.15:24.〈逐語版〉その上で、 答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「もしもイスラエルの家が破壊されているままでずっといる羊たちの中へでないのならば、わたしは派遣されないことになっています。」
Mt.15:25.〈練語版〉 しかし、彼女は来て、彼を拝んで言った。「主よ、わたしをお助けください」。
Mt.15:25.〈逐語版〉 その上で、来ることになっている、かのカナンの女が、かのイエスに拝みだした。言っている、「主よ、わたしにあなたが助けてください。」
Mt.15:26.〈練語版〉 しかし、彼は答えて言った。「子供たちのパンを取って小犬たちに投げ与えるのは良くない」。
Mt.15:26.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「子供たちのパンを手に入れることになっていることは、そして、小犬たちに放り投げることになっていることは、理想的でありません。」
Mt.15:27.〈練語版〉 すると彼女は言った。「そうです、主よ。でも、小犬たちもその主人たちの食卓から落ちたパンくずを食べるのです」。
Mt.15:27.〈逐語版〉 その上で、かのカナンの女は言うことになっていた。「はい。主よ。小犬たちもが、食べているのですから。かの小犬たちの主人たちのテーブルから落ちるパンくずたちから。」
Mt.15:28.〈練語版〉 そこでイエスは答えて彼女に言った。「女よ、あなたの信仰は偉大です。あなたの望むとおり、あなたになるように」。すると、その時から、彼女の娘はいやされた。
Mt.15:28.〈逐語版〉 そのとき、答えさせられることになっていたイエスは、かのカナンの女に言うことになっていた。「ああ。女よ。あなたの信じている事は偉大です。あなたが望んでいるとして、かのお方があなたに起こることをさせられてくださいとなっています。」そして、その時間から、かのカナンの女の娘は治らさせられることになっていた。
Mt.15:29.〈練語版〉 イエスはそこを去って、ガリラヤの海辺に来た。そして山に登って、そこに座った。
Mt.15:29.〈逐語版〉 そして、そこから次に一歩ステップ進むことになっていたイエスは、ガリラヤの海のそばに来ることになっていた。そして、山の中へ、上へ一歩ステップ進むことになっている、かのイエスは、そこにわざわざ座りだした。
Mt.15:30.〈練語版〉 すると多くの群衆が、足の不自由な者たち、目の見えない者たち、体の不自由な者たち、口の利けない者たち、そのほか多くの者たちを連れて、彼のところに近づいてきた。そして、彼らを彼の足もとに投げ出して置いた。そして彼は彼らをいやした。
Mt.15:30.〈逐語版〉 そして、足の不自由な者たちを、目の見えない者たちを、体の不自由な者たちを、口の利けない者たちを、そして、多くの他の者たちを、自分たちと共に、持っている、多くの群衆たちが、かのイエスに近づいて来ることになっていた。そして、かのイエスの足々のそばに、かの足の不自由な者らたちを、かの多くの群衆たちは、投げて出すことになっていた。そして、かの多くの者たちを、かのイエスは治すことになっていた。
Mt.15:31.〈練語版〉 そのため群衆は、口の利けない者たちが語り、体の不自由な者たちが健康になり、足の不自由な者たちが歩き、目の見えない者たちが見えるようになったのを見て驚いた。そしてイスラエルの神をたたえた。
Mt.15:31.〈逐語版〉 見ている群衆が、驚くことになっていたほどに。語っている、口の利けない者たちを。健康である、身体障害者たちを。そして、歩いている、足の動かない者たちを。そして、見ている、目の見えない者たちを。そして、かの群衆の者らたちがイスラエルの神をたたえることになっていた。
Mt.15:32.〈練語版〉 イエスは自分の弟子たちを呼び寄せて言った。「わたしはこの群衆に慈悲の念にかられる。彼らはもう三日もわたしのもとにとどまるのに、何も食べる物がないからです。わたしは彼らを空腹のままで去らせたくない。おそらく、途中で弱り切ってしまうだろう」。
Mt.15:32.〈逐語版〉 その上で、かのイエスの学習弟子たちを自分自身でわざわざ呼び掛けることになっているイエスは、言うことになっていた。「わたしは群衆の上にわざわざ慈悲の念にかられます。なぜなら、既に三つの日々だからです。かの群衆の者たちがわたしにとどまっているからです。そして、かの群衆の者たちは何かを持っていません。かの群衆の者たちは食べようとしないことになっています。そして、かの群衆の断食の者たちをおもてへほどくことになっていることをわたしは望んでいません。いつか、道の中で、かの群衆の者たちが外へほどかれようとすることになっているといけませんから。」
Mt.15:33.〈練語版〉 弟子たちは彼に言った。「この寂しい場所で、これほどの大群衆を満足させるほど多くのパンをわたしたちはどこから得るのですか」。
Mt.15:33.〈逐語版〉 そして、かのイエスに学習弟子たちは言っている。「とてもたくさんのパンたちが、わたしたちに、どこからあるのですか。寂しい場所の中にですか。とてもたくさんの群衆を満たすことになっているほどに。」
Mt.15:34.〈練語版〉 イエスは彼らに言った。「あなたがたはパンを幾つ持っているのか」。彼らは言った。「七つあります。それに小さい魚が少しあります」。
Mt.15:34.〈逐語版〉 そして、かの学習弟子たちにイエスは言っている。「どれくらい多くのパンたちをあなたがたは持っていますか。」その上で、かの学習弟子たちは言うことになっていた。「七つのパンたちを。そして、少しの小さい魚たちを。」
Mt.15:35.〈練語版〉 そこで彼は群衆に、地に座るようにと命じた。
Mt.15:35.〈逐語版〉 そして、地の上で寝ころぶことになっていることを、かのイエスが、群衆に命じることになっていて、
Mt.15:36.〈練語版〉 彼は七つのパンと魚を取り、感謝をささげてからそれを裂いて弟子たちに与え、弟子たちが群衆に与えた。
Mt.15:36.〈逐語版〉 七つのパンたちを、そして、魚たちを、かのイエスが、手に入れることになっていた。そして、感謝をささげることになっている、かのイエスが、裂くことになっていた。そして、かのイエスが、学習弟子たちに与えだした。その上で、学習弟子たちが群衆たちに与えだした。
Mt.15:37.〈練語版〉 みんなは食べて満腹した。彼らは余ったパン切れを、七つのかごいっぱいに拾い集めた。
Mt.15:37.〈逐語版〉 そして、すべての者たちが食べることになっていた。そして、すべての者たちが満たされることになっていた。そして、パン切れたちの余りあふれているものを、七つのいっぱいの草かごたちを、かの学習弟子らたちは持ち上げることになっていた。
Mt.15:38.〈練語版〉 食べた者たちは、女と子供を別にして、四千人の男たちであった。
Mt.15:38.〈逐語版〉 その上で、食べている者たちは、女たちを除いて、そして、少年少女たちを除いて、四千人の男たちでありだした。
Mt.15:39.〈練語版〉 それから彼は群衆を去らせ、舟に乗り、マガダンの地域に来た。
Mt.15:39.〈逐語版〉 そして、群衆たちを引き上げることになっている、かのイエスは、舟の中へ一歩ステップ進むことになっていた。そして、マガダンの境界地域地域の中へ、かのイエスは来ることになっていた。

マタイ 第16章

Mt.16:01.〈練語版〉 パリサイ人たちとサドカイ人たちが近づいてきて、ためすために天からのしるしを彼らに見せるようにと彼に尋ねた。
Mt.16:01.〈逐語版〉 そして、ためしている、パリサイ派の者たちが、そして、サドカイ派の者たちが、近づくことになっていて、かのパリサイ派の者らたちに天の中から外へしるしサインを提示することになっていることを、かのイエスを尋ねることになっていた。
Mt.16:02.〈練語版〉 彼は答えて彼らに言った。「あなたがたは夕方になると、『天々が赤いだから、晴だ』と言う。
Mt.16:02.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かのパリサイ派の者らたちに言うことになっていた。「夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、あなたがたは言っています。『良い天気です。天が赤く燃えているのですから。』
Mt.16:03.〈練語版〉 朝には『天々が赤く曇っているので、今日は荒れだ』と言う。あなたがたは天々の模様を見分けることを知っているのに、時節のしるしを見分けることができないのか。
Mt.16:03.〈逐語版〉 そして、朝に。『今日は荒天です。曇っている天が赤く燃えているのですから。』実際、天の顔を見分けることをあなたがたは知っています。その上で、時節時節のしるしサインしるしサインを見分けることをあなたがたはわざわざできさせられません。
Mt.16:04.〈練語版〉 邪悪な、姦淫の世代はしるしを求めるが、この世代にヨナのしるしのほかには何のしるしも与えられない」。そして彼は彼らを残して去って行った。
Mt.16:04.〈逐語版〉 邪悪な世代が、そして、不誠実者が、しるしサインを探し求めています。そして、かの世代にしるしサインが与えられないこととします。もしもヨナのしるしサインが与えられることとしないのであるのならば。」そして、かのパリサイ派の者らたちを残し去ることになっている、かのイエスは、おもてへ移動することになっていた。
Mt.16:05.〈練語版〉 弟子たちは向こう側に来たが、パンを持って来るのを忘れた。
Mt.16:05.〈逐語版〉 そして、向かい側の中へ来ることになっている、学習弟子たちは、パンたちを手に入れることになっていることを、自分自身でわざわざ忘れることになっていた。
Mt.16:06.〈練語版〉 イエスは彼らに言った。「パリサイ人とサドカイ人とのパン種に注意して、気をつけなさい」。
Mt.16:06.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちにイエスは言うことになっていた。「あなたがたが見えなさい。そして、パリサイ派の人の、そして、サドカイ派の人の、パン種からあなたがたが気をつけなさい。」
Mt.16:07.〈練語版〉 彼らは互いに論じ合って言った。「わたしたちがパンを持って来なかったからだ」。
Mt.16:07.〈逐語版〉 その上で、自分たちの中で、かの学習弟子たちはわざわざ論じ合わさせられだした。言っている、「わたしたちはパンたちを手に入れていないことになっています。」と。
Mt.16:08.〈練語版〉 イエスはそれと知って言った。「パンを持っていないことで、なぜあなたがたは互いに論じ合っているのか、信仰の小さい者たちよ
Mt.16:08.〈逐語版〉 その上で、知っていることになっているイエスは、言うことになっていた。「自分たちの中であなたがたは何かをわざわざ論じ合わさせられています。信じている事の小さい者たちよ。あなたがたはパンたちを持っていません。と。
Mt.16:09.〈練語版〉 まだわからないのか。覚えていないのか。五千人の五つのパン、そしてあなたがたが幾つのかごに拾ったかを。
Mt.16:09.〈逐語版〉 あなたがたはまだ心鍛えていないのですか。その上で、あなたがたはまだ記憶していないのですか。五千人の五つのパンたちを。そして、どれくらい多くの枝かごたちをあなたがたは手に入れることになっているのですか。
Mt.16:10.〈練語版〉 また、四千人の七つのパン、そしてあなたがたが幾つのかごに拾ったかを。
Mt.16:10.〈逐語版〉 その上で、あなたがたはまだ記憶していないのですか。四千人の七つのパンたちを。そして、どれくらい多くの草かごたちをあなたがたは手に入れることになっているのですか。
Mt.16:11.〈練語版〉 あなたがたにパンについて言ったのではないことが、どうして分からないのか。ただ、パリサイ人たちとサドカイ人たちのパン種に気をつけなさい」。
Mt.16:11.〈逐語版〉 どれくらいあなたがたは心鍛えていないのですか。なぜなら、パンたちについて、あなたがたにわたしは言わないことになっているからです。その上で、パリサイ派の人の、そして、サドカイ派の人の、パン種からあなたがたが気をつけなさい。」
Mt.16:12.〈練語版〉 その時、彼らは、彼が気をつけるように言ったのは、パンのパン種のことではなく、パリサイ人たちとサドカイ人たちの教えのことだと理解した。
Mt.16:12.〈逐語版〉 そのとき、かの学習弟子たちは理解することになっていた。パンたちの、パン種から、気をつけることを、かのイエスは言っていないことになっていたのである。と。逆に、パリサイ派の者たちの、そして、サドカイ派の者たちの、教えから、気をつけることを、かのイエスが言っていることになっていたのである。と。
Mt.16:13.〈練語版〉 イエスはピリポ・カイザリヤの地方に来たとき、自分の弟子たちに尋ねて言った。「人々は人の息子を誰と言っているか」。
Mt.16:13.〈逐語版〉 その上で、ピリポのカイザリヤの地方地方の中へ来ることになっているイエスは、かのイエスの学習弟子たちを尋ねだした。言っている、「人間たちは、誰かを、人間の息子であることを、言っています。
Mt.16:14.〈練語版〉 彼らは言った。「ある者たちはバプテストのヨハネ、ほかの者たちはエリヤ、またほかの者たちはエレミヤか預言者たちの一人だと言っています」。
Mt.16:14.〈逐語版〉 その上で、かの人間たちは、実際、染浸漬沁バプテスマ者ヨハネを、言うことになっています。その上で、ほかの者たちは、エリヤを、言うことになっています。その上で、別の者たちは、エレミヤを、あるいは、予断言者たちの一人を、言うことになっています。」
Mt.16:15.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「だが、あなたがたはわたしを誰だと言うのか」。
Mt.16:15.〈逐語版〉 かのイエスは、かの学習弟子たちに言っている。「その上で、あなたがたは、わたしを、誰かであることを、言っています。」
Mt.16:16.〈練語版〉 シモン・ペテロが答えて言った。「あなたはキリスト、生ける神の息子です」。
Mt.16:16.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたシモン・ペテロが言うことになっていた。「あなたがキリストであるのです。生きている神の、息子があなたであるのです。」
Mt.16:17.〈練語版〉 イエスは答えて彼に言った。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いです。あなたに啓示したのは、肉と血ではなく、天々にいるわたしの父だからです。
Mt.16:17.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは、かのシモン・ペテロに言うことになっていた。「あなたは幸せであるのです。シモンよ。ヨナの息子よ。なぜなら、肉が、そして、血が、あなたに秘密のベールをあらわにしないことになっているからです。逆に、天々の中での、わたしの御父が、あなたに秘密のベールをあらわにすることになっているからです。
Mt.16:18.〈練語版〉 わたしもあなたに言う。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの集会を建てる。墓の領域の門もそれに打ち勝たない。
Mt.16:18.〈逐語版〉 その上で、わたしもがあなたに言います。なぜなら、あなたは岩盤ペテロであるからです。そして、この岩盤の上で、わたしの集会エクレシアをわたしは建てることとします。そして、不見取冥界ハデスの門々が、かの集会エクレシアに打ち勝たないこととします。
Mt.16:19.〈練語版〉 わたしは、あなたに天々の王国の鍵束を与えよう。そして、縛るものは天々でも縛られ、あなたが地上で解くものは天々でも解かれるだろう」。
Mt.16:19.〈逐語版〉 天々の王国の鍵々をあなたにわたしは与えることとします。そして、もしも一度でも、かの事を地の上であなたが縛ろうとすることになっているのならば、縛られているままでずっといることが天々の中であることとします。そして、もしも一度でも、かの事を地の上であなたがほどこうとすることになっているのならば、ほどかれているままでずっといることが天々の中であることとします。」
Mt.16:20.〈練語版〉 その時、彼は、自分がキリストであることを誰にも言ってはいけないと、弟子たちに命じた。
Mt.16:20.〈逐語版〉 そのとき、学習弟子たちに、かのイエスは自分自身でわざわざ命じることになっていた。かの学習弟子たちは一人の者にも言おうとしないことになっている。と。かのイエスがキリストである。と。
Mt.16:21.〈練語版〉 この時から、イエスは、自分がエルサレムに行き、長老たち、祭司長たち、書記官たちから多くの苦しみを受け、かつ殺され、そして三日目に起こされなければならないことを自分の弟子たちに示し始めた。
Mt.16:21.〈逐語版〉 そのときから、かのイエスの学習弟子たちに見せることを、イエスは自分自身でわざわざ始めることになっていた。かのお方がするべきである。と。かのイエスがエルサレムの中へおもてへ移動することになっていることを。長老たちから、そして、祭司長たちから、そして、記す者たちから、かのイエスがたくさん苦しむことになっていることを。そして、かのイエスが殺されることになっていることを。そして、かのイエスが三日目に目覚めさせられることになっていることを。
Mt.16:22.〈練語版〉 すると、ペテロは彼をわきに連れて行き、彼をしかり始めて言った。「あなたの上にあわれみがありますように、主よ。あなたには決してそのようにならないでしょう」。
Mt.16:22.〈逐語版〉 そして、かのイエスを自分自身でわざわざ連れて行くことになっていたペテロは、かのイエスに非難することを、自分自身でわざわざ始めることになっていた。言っている、「あなたにあわれみほどこしあり。主よ。あなたにこのことがあることに絶対になっていません。」
Mt.16:23.〈練語版〉 しかし、彼は振り向いてペテロに言った。「わたしの後ろに下がれ、サタンよ。あなたはわたしをつまずかせるものです。あなたは神のことではなく、人々のことを考えているからです」。
Mt.16:23.〈逐語版〉 その上で、振り向かせられることになっている、かのイエスは、ペテロに言うことになっていた。「わたしの後ろに、あなたが身を元へ導きなさい。サタンよ。あなたはわたしの罪の罠であるのです。なぜなら、あなたは神の事々を気にかけていません。逆に、人間たちの事々を気にかけています。」
Mt.16:24.〈練語版〉 その時、イエスは自分の弟子たちに言った。「誰でもわたしの後ろに来たいと思うなら、自分を拒み、自分の十字架を取り上げて、わたしについて来なさい。
Mt.16:24.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、かのイエスの学習弟子たちに言うことになっていた。「もしもわたしの後ろに来ることになっていることを誰かが望んでいるのならば、かの者が自分を自分自身でわざわざ放棄しなさいとなっています。そして、かの者が、かの者の十字架を持ち上げなさいとなっています。そして、かの者はわたしについて来なさい。
Mt.16:25.〈練語版〉 自分の魂を救いたいと思う者はそれを滅ぼし、わたしのために自分の魂を滅ぼす者は、それを見いだすからです。
Mt.16:25.〈逐語版〉 もしも一度でも、かの者の魂を救うことになっていることを望もうとする者は誰でも、かの者は、かの魂を滅ぼすこととするのですから。その上で、一度でも、わたしのゆえに、かの者の魂を滅ぼそうとすることになっている者は誰でも、かの者は、かの魂を見つけることとするのですから。
Mt.16:26.〈練語版〉 というのは、人が全世界をもうけても、自分の魂を損したら、何の益になるだろうか。人は自分の魂と引き換えに何を与えるだろうか。
Mt.16:26.〈逐語版〉 人間は何かを利益として与えられることとするのですから。もしも一度でも、かの人間がまるごとの世界システムを獲得しようとすることになっているのならば。その上で、かの人間の魂を、かの人間が損失させられようとすることになっています。あるいは、何かを、かの人間の魂の引き換えを、人間が与えることとします。
Mt.16:27.〈練語版〉 人の息子は彼の父の栄光のうちに、彼の使いの者たちと共に来るが、その時には、彼はそれぞれにその行ないに応じて報いるからです。
Mt.16:27.〈逐語版〉 人間の息子は、かの人間の息子の御父の栄光の中で、かの人間の息子の使いたちと共に、わざわざ来させられることを、もうすぐするのですから。そして、そのとき、それぞれの者に、かのそれぞれの者の実践に応じて、人間の息子は報いることとします。
Mt.16:28.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。ここに立っている者たちの中には、人の息子が自分の王国の中で来るのを見るまでは決して死を味わわない者たちがいる」。
Mt.16:28.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。立っているままでずっといる者たちの誰かたちががここにいます。と。その者たちは、かの御父の王国の中でわざわざ来させられている人間の息子を一度でも見て取ろうとすることになっているまで、死の事を自分自身でわざわざ味わおうとすることに絶対になっていません。」

マタイ 第17章

Mt.17:01.〈練語版〉 六日後、イエスはペテロとヤコブと彼の兄弟ヨハネを連れて、彼らだけを高い山へ連れて行った。
Mt.17:01.〈逐語版〉 そして、六つの日々の後、ペテロを、そして、ヤコブを、そして、かのヤコブの兄弟ヨハネを、イエスが連れて来る。そして、自分に従って、高い山の中へ、かのペテロらたちを、イエスが連れて行く。
Mt.17:02.〈練語版〉 彼は彼らの目の前で姿が変り、彼の顔は太陽のように輝き、彼の衣は光のように白くなった。
Mt.17:02.〈逐語版〉 そして、かのペテロらたちの所の方の中で、かのイエスが一変させられることになっていた。そして、かのイエスの顔が太陽のように輝くことになっていた。その上で、かのイエスの白い衣々が光のように自分自身でわざわざ起こることになっていた。
Mt.17:03.〈練語版〉 すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、彼と語り合っていた。
Mt.17:03.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。かのイエスと共に相談している、モーセが、そして、エリヤが、かのペテロらたちにはっきり見えることをされることになっていた。
Mt.17:04.〈練語版〉 ペテロは答えてイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいるのは良いことです。もしお望みでしたら、わたしはここに幕屋を三つ作りましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。
Mt.17:04.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたペテロが、イエスに言うことになっていた。「主よ。理想的な事はわたしたちがここにいることであるのです。もしもあなたが望んでいるのならば、ここに三つの幕屋たちをわたしは作ることとします。一つをあなたに、そして、一つをモーセに、そして、一つをエリヤに。」
Mt.17:05.〈練語版〉 彼がまだ話しているうちに、見よ、明るい雲が彼らを覆った。そして見よ、雲の中からの声が言った。「これは、わたしの息子、愛する者、わたしは彼を喜ぶ。彼に聞きなさい」。
Mt.17:05.〈逐語版〉 かのペテロがまだ語っていて、あなたが見て取れとなっている。かのイエスらたちを発光の雲が覆うことになっていた。そして、あなたが見て取れとなっている。雲の中から外へ、声が言っている、「これは、わたしの息子であるのです。これは、最愛の者であるのです。かの息子の中で、わたしが喜ぶことになっています。かの息子の事をあなたがたが聞こえなさい。」
Mt.17:06.〈練語版〉 これを聞くと、弟子たちは彼らの顔を伏せて非常に恐れた。
Mt.17:06.〈逐語版〉 そして、聞こえることになっていた、学習弟子たちは、かの学習弟子たちの顔面の上にひれ伏することになっていた。そして、かの学習弟子たちはものすごく恐れさせられることになっていた。
Mt.17:07.〈練語版〉 イエスが近づいてきて、彼らに触って言った。「起きなさい。恐れてはいけない」。
Mt.17:07.〈逐語版〉 そして、イエスが近づくことになっていた。そして、かの学習弟子たちの身を自分自身でわざわざしっかり触れることになっていた、かのイエスは、言うことになっていた。「あなたがたが目覚めなさいとなっています。そして、あなたがたがわざわざ恐れさせられてはいけません。」
Mt.17:08.〈練語版〉 彼らが目を上げると、イエス一人のほかには、誰も見えなかった。
Mt.17:08.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちの目々を上げることになっている、かの学習弟子たちが、もしも、ほかでもないイエスだけを見て取っていないのならば、かの学習弟子たちは一人の者をも見て取っていないことになっていた。
Mt.17:09.〈練語版〉 彼らが山を下りて行く時、イエスは彼らに命じて言った。「人の息子が死んだ者たちの中から起こされるまでは、見たことを誰にも言ってはいけない」。
Mt.17:09.〈逐語版〉 そして、かの学習弟子たちが山の中から外へ下へ一歩ステップ進み降りて、かの学習弟子たちにイエスは自分自身でわざわざ指令することになっていた。言っている、「光景を一人の者にもあなたがたは言おうとしないことになっています。死んだ者たちの中から外へ、人間の息子が目覚めさせられようとすることになっている場面まで。」
Mt.17:10.〈練語版〉 弟子たちは彼に尋ねて言った。「それでは、なぜ書記官たちは、エリヤが先に来るはずだと言うのですか」。
Mt.17:10.〈逐語版〉 そして、かのイエスに学習弟子たちは尋ねることになっていた。言っている、「そのとき、なぜ記す者たちは言っているのですか。来ることになっていることを、最初にエリヤがするべきであるのです。と。」
Mt.17:11.〈練語版〉 彼は言った。「確かにエリヤが来て、すべてのものを回復するだろう。
Mt.17:11.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「実際、エリヤはわざわざ来させられています。そして、すべての事々をエリヤが修復することとします。
Mt.17:12.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言っておく。エリヤはすでに来たのです。そして、彼らは彼を認めず、自分たちの望むことを彼に対して行ったのです。このように、人の息子も、彼らから苦しみを受けるだろう」。
Mt.17:12.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。エリヤは既に来たことになっています。と。そして、かのエリヤを、かの記す者たちは認識していないことになっています。逆に、かの記す者たちが望んでいることになっているのと同じくらいの事々を、かのエリヤの中で、かの記す者たちはしていることになっています。このように、人間の息子もが、もうすぐするのです。かの記す者たちの下で、苦しみ受けることを。」
Mt.17:13.〈練語版〉 その時、弟子たちは、彼がバプテストのヨハネについて自分たちに言ったのだと理解した。
Mt.17:13.〈逐語版〉 そのとき、学習弟子たちは理解することになっていた。染浸漬沁バプテスマ者ヨハネについて、かの学習弟子たちに、かのイエスが言うことになっていた。と。
Mt.17:14.〈練語版〉 彼が群衆のところに来ると、一人の人が彼のもとに近づいてきて、彼にひざまずいて、
Mt.17:14.〈逐語版〉 そして、かの者たちが群衆の方へ来ることになっていて、かのイエスにひざまずく人間が、かのイエスに近づいて来ることになっていた。
Mt.17:15.〈練語版〉 こう言った。「主よ、わたしの息子をあわれんでください。てんかんで、ひどく苦しんでいるからです。何度も火の中に、何度も水の中に倒れるのです。
Mt.17:15.〈逐語版〉 そして、言っている、「主よ。わたしの息子をあなたがあわれんでくださいとなっています。なぜなら、かの息子はわざわざ月に気を患い打たれているからです。そして、かの息子はわずらい悪く苦しみ受けているからです。火の中へ、多くの時々、そして、水の中へ、多くの時々、かの息子はひれ伏しているのですから。
Mt.17:16.〈練語版〉 そこで、彼をあなたの弟子たちのところに連れて来ましたが、彼らは彼をいやすことができませんでした」。
Mt.17:16.〈逐語版〉 そして、あなたの学習弟子たちに、かの息子をわたしは連れて来ることになっていました。そして、かの息子を治すことになっていることを、かの学習弟子たちはできないことになっていました。」
Mt.17:17.〈練語版〉 イエスは答えて言った。「ああ、不信仰で曲った世代よ。いつまで、わたしはあなたがたと一緒にいようか。いつまであなたがたに我慢しようか。彼をここに、わたしのところに連れてきなさい」。
Mt.17:17.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは言うことになっていた。「ああ。信じない世代よ。そして、歪められているままでずっといる世代よ。そして、いつまでわたしはあなたがたと共にいることとするのですか。いつまであなたがたにわたしは自分自身でわざわざ我慢することとするのですか。かの男の子をここに、わたしに連れてきなさい。」
Mt.17:18.〈練語版〉 イエスが彼をしかりつけると、悪霊は彼から出て行った。そして、その時から、男の子はいやされた。
Mt.17:18.〈逐語版〉 そして、かの悪霊をイエスがしかりつけることになっていた。そして、かの男の子から悪霊が出て行くことになっていた。そして、その時間から男の子は治されることになっていた。
Mt.17:19.〈練語版〉 その時、弟子たちは自分たちだけでイエスのところに近づいてきて言った。「なぜわたしたちはそれを追い出せなかったのでしょうか」。
Mt.17:19.〈逐語版〉 そのとき、近づいて来ることになっていた学習弟子たちは、自分に従ってイエスに言うことになっていた。「かの悪霊を外に放り投げることになっていることを、何のためにわたしたちはできることをさせられないことになっていたのですか。」
Mt.17:20.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「あなたがたの小さな信仰のためです。まことをもって、あなたがたに言っておく。もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があるなら、この山に『ここからあそこに移れ』と言えば、移るだろう。そして、あなたがたに不可能なことはないだろう。
Mt.17:20.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちに、かのイエスは言っている。「あなたがたの信じている事の小ささのためです。まことをもって、あなたがたにわたしは言うのですから。もしも一度でもマスタードの種のような信じている事をあなたがたが持っていようとするのならば、この山に『ここからそこに次に一歩ステップ進みなさいとなっています。』とあなたがたが宣言することとします。そして、かの山は自分自身でわざわざ次に一歩ステップ進むこととします。そして、一つの事もがあなたがたに不可能でないこととします。
Mt.17:21.〈練語版〉 〔無し〕
Mt.17:21.〈逐語版〉 〔無し〕
Mt.17:22.〈練語版〉 彼らがガリラヤで集まっていた時、イエスは彼らに言った。「人の息子は人々の手に渡されようとしている。
Mt.17:22.〈逐語版〉 その上で、ガリラヤの中で、かの学習弟子たちが集められていて、かの学習弟子たちにイエスは言うことになっていた。「人間たちの手々の中へ引き渡されることを、人間の息子はもうすぐするのです。
Mt.17:23.〈練語版〉 そして人々は彼を殺すだろう。そして三日目に彼は起こされるだろう」。彼らは非常に悲しんだ。
Mt.17:23.〈逐語版〉 そして、かの人間の息子を、かの人間たちは殺すこととします。そして、三番目の日に、かの人間の息子は目覚めさせられることとします。」そして、かの学習弟子たちはものすごく悲しまさせられることになっていた。
Mt.17:24.〈練語版〉 彼らがカペルナウムに来た時、二ドラクマ銀貨を集める者たちがペテロのところに近づいてきて言った。「あなたがたの先生は二ドラクマ銀貨を納めないのか」。
Mt.17:24.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちはカペルナウムの中へ来ることになっていて、二ドラクマ一万円銀貨を集めている者たちが、ペテロに近づいて来ることになっていた。そして、かの二ドラクマ一万円銀貨を集めている者たちは言うことになっていた。「あなたがたの教師は二ドラクマ一万円銀貨を納めていません。」
Mt.17:25.〈練語版〉 彼は言った。「はい」。そして彼が家に入ると、イエスは彼より先にこう言った。「シモン、あなたはどう思うか。地上の王たちは税金や人頭税を誰から受けるのか。自分の息子たちからか、それともよその者たちからか」。
Mt.17:25.〈逐語版〉 かのペテロは言っている。「はい。」そして、家屋の中へ来ることになっている、かのペテロを、イエスは、先回りすることになっていた。言っている、「かのお方はあなたに何かを想定しています。シモンよ。地の王たちは税金税金を、あるいは、人頭税を、誰かたちから集めているのですか。かの王たちの息子たちからですか、あるいは、よその者たちからですか。」
Mt.17:26.〈練語版〉 ペテロは言った。「よその者たちからです」。イエスは彼に言った。「それでは、息子たちは自由者たちです。
Mt.17:26.〈逐語版〉 その上で、かのペテロは言うことになっていた、「よその者たちからです。」イエスは、かのペテロに断言しだした。「それゆえに、確実に、息子たちは自由な者たちであるのです。
Mt.17:27.〈練語版〉 しかし、わたしたちが彼らをつまずかせないために、海に行って、釣り針を投げ、最初に上がる魚を取りなさい。その口を開くと、スタテル銀貨を見つけるだろう。それを取って、わたしとあなたのために彼らに与えなさい」。
Mt.17:27.〈逐語版〉 その上で、かの二ドラクマ一万円銀貨を集めている者たちをわたしたちが罪の罠に仕掛け落とそうとすることになっていません。海の中へ越え行かさせられることになっているあなたが、釣り針を放り投げなさいとなっています。そして、最初に上へ一歩ステップ進むことになっている魚をあなたが拾い上げなさいとなっています。そして、かの魚の口を開くことになっているあなたが、その一スタテル二万円銀貨を見つけることとします。その一スタテル二万円銀貨を手に入れることになっているあなたが、かの二ドラクマ一万円銀貨を集めている者たちに与えなさいとなっています。わたしの代わりに、そして、あなたの代わりに。と。」

マタイ 第18章

Mt.18:01.〈練語版〉 その時、弟子たちがイエスのところに近づいてきて言った。「それでは、天々の王国では、誰が一番偉いのですか」。
Mt.18:01.〈逐語版〉 その時間の中で、学習弟子たちがイエスに近づいて来ることになっていた。言っている、「それゆえに、天々の王国の中で、誰かがより偉大であるのですか。」
Mt.18:02.〈練語版〉 すると、彼は一人の小さい子供を呼び寄せ、彼らの真ん中に立たせて
Mt.18:02.〈逐語版〉 そして、小さい子供を自分自身でわざわざ呼び掛けることになっている、かのイエスは、かの学習弟子たちの真ん中の中に、かの小さい子供を立てることになっていた。
Mt.18:03.〈練語版〉 言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。立ち返って小さい子供たちのようにならなければ、あなたがたは決して天々の王国に入ることはない。
Mt.18:03.〈逐語版〉 そして、かのイエスは言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。もしも一度でもあなたがたが振り返させられようとすることになっていないのならば、そして、小さい少年少女たちのようにあなたがたが自分自身でわざわざ起ころうとすることになっていないのならば、天々の王国の中へあなたがたは入ろうとすることに絶対になっていません。
Mt.18:04.〈練語版〉 だから、この小さい子供のように自分をへりくだる者、その者が天々の王国で一番偉いのです。
Mt.18:04.〈逐語版〉 そのとき、この小さい子供のように自分をへりくだることとする誰かが、かの者が、この者が、天々の王国の中で、より偉大であるのです。
Mt.18:05.〈練語版〉 また、わたしの名のゆえにこのような小さい子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。
Mt.18:05.〈逐語版〉 そして、もしも一度でも、かの者が、わたしの名の上で、このような一人の小さい子供を自分自身でわざわざ受け入れようとすることになっている者ならば、かの者は、わたしをわざわざ受け入れさせられます。
Mt.18:06.〈練語版〉 しかし、わたしを信じるこれらの小さな者たちの一人をつまずかせる者は、ろばの回すような石うすを彼の首にかけられて海の深みに沈められる方が、その者にとっては益になる。
Mt.18:06.〈逐語版〉 その上で、一度でもわたしの中へ信じているこれらの小さい者たちの一人を罪の罠に仕掛け落とそうとすることになっている者は誰でも、かの事は、かの者に都合良いのです。なぜなら、かの者の首の中へ、回すのにろばを必要とするひきうすが、かけられようとしていることになっているからです。そして、海の深みの中に、かの者は、沈められようとしていることになっているからです。
Mt.18:07.〈練語版〉 つまずかせるもののゆえに、世界は災いです。つまずきが来ることはやむを得ませんが、しかし、つまずきをもたらす者は災いです。
Mt.18:07.〈逐語版〉 世界システムに災いあり。罪の罠たちから。避けがたい必要な事です。罠たちが来ることになっていることですから。さらに、人間に災いあり。かの人間を通して、かの避けがたい必要な事がわざわざ来させられています。
Mt.18:08.〈練語版〉 もしあなたの手かあなたの足があなたをつまずかせるなら、それを切り取って、自分から捨てなさい。二つの手または二つの足を持ったまま世々の特質ある火に投げ込まれるよりは、不具または足の不自由なまま命に入る方が、あなたにとっては良いのです。
Mt.18:08.〈逐語版〉 その上で、もしも、あなたの手が、あるいは、あなたの足が、あなたを罪の罠に仕掛け落としているのならば、かの手らをあなたが切り取りなさいとなっています。そして、あなたからあなたが放り投げなさいとなっています。不具の者が、あるいは、足の不自由なままの者が、命の中へ入ることになっていることが、あなたに理想的であるのです。あるいは、二つの手々を、あるいは、二つの足々を、持っている者たちが、世々の火の中へ放り投げられることになっていることが、あなたに理想的であるのです。
Mt.18:09.〈練語版〉 もしあなたの目があなたをつまずかせるなら、それをえぐり出して、自分から捨てなさい。二つの目を持ったまま火のヒンノムの谷に投げ込まれるよりは、片目で命に入る方が、あなたにとっては良いのです。
Mt.18:09.〈逐語版〉 そして、もしも、あなたの目が、あなたを罪の罠に仕掛け落としているのならば、かの目をあなたがえぐり出しなさいとなっています。そして、あなたからあなたが放り投げなさいとなっています。片目の者を、命の中へ入ることになっていることが、あなたに理想的であるのです。あるいは、二つの目々を持っている者たちが、火のヒンノム谷ゲヘナ焼却場に放り投げられることになっていることが、あなたに理想的であるのです。
Mt.18:10.〈練語版〉 あなたがたは、これらの小さな者たちの一人を軽蔑しないように注意しなさい。あなたがたに言うが、天々にいる彼らの使いの者たちは、天々にいるわたしの父のみ顔を、いつも見ているのです。
Mt.18:10.〈逐語版〉 あなたがたが眺め見なさい。これらの小さな者たちの一人をあなたがたは軽蔑しようとすることになっていません。あなたがたにわたしは言うのですから。天々の中でのかの小さな者たちの使いたちは、あらゆることを通して、天々の中でのわたしの御父の顔を見ています。と。
Mt.18:11.〈練語版〉 〔無し〕
Mt.18:11.〈逐語版〉 〔無し〕
Mt.18:12.〈練語版〉 あなたがたはどう思うか。ある人に百匹の羊がいて、その中の一匹が迷い出たなら、九十九匹を山に残して、迷い出ているものを捜しに行かないだろうか。
Mt.18:12.〈逐語版〉 かのお方はあなたに何かを想定しています。もしも一度でも、百匹の羊たちを誰か人間に、かのお方が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているのならば、そして、かの百匹の羊たちの中から外へ、一匹が道迷わさせられようとすることになっているのならば、山々の上で、かの人間は九十九匹を放って置くこととするのではないですか。そして、越え行かさせられることになっている、かの人間は、道迷わさせられているかの羊を探し求めるのではないですか。
Mt.18:13.〈練語版〉 もしそれを見つけたなら、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておくが、迷い出なかった九十九匹のこと以上に、それを喜ぶ。
Mt.18:13.〈逐語版〉 そして、もしも一度でも、かの一匹の羊を見つけることになっていることを、かのお方が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているのならば、まことをもって、あなたがたにわたしは言います。道迷わさせられているままでずっといない九十九匹の羊たちの上に、よりもむしろ、かの一匹の羊の上に、かの人間は喜ぶことを。
Mt.18:14.〈練語版〉 このように、これらの小さな者たちの一人が滅びることは、天々にいるあなたがたの父の前では、ご意志ではない。
Mt.18:14.〈逐語版〉 このように、天々の中でのあなたがたの御父の所の方の中で、これらの小さな者たちの一人を自分自身でわざわざ滅ぼそうとすることになっています、と、意志が、あることはないのです。
Mt.18:15.〈練語版〉 あなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って、あなたと彼だけの間で彼を責めなさい。彼があなた言うことを聞き入れたら、あなたは自分の兄弟を得たのです。
Mt.18:15.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でもあなたの中へあなたの兄弟が罪犯そうとすることになっているのならば、あなたが身を元へ導きなさい。かの兄弟と、そして、あなただけの間で、かの兄弟をあなたが責めなさいとなっています。もしも一度でも、かの兄弟があなたのことを聞こえようとすることになっているのならば、あなたの兄弟をあなたは味方につけることになっています。
Mt.18:16.〈練語版〉 しかし、聞き入れないなら、あなたと一緒にもう一人か二人を連れて行きなさい。二人か三人の証人の口によって、すべての言葉が立証されるためです。
Mt.18:16.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でも、かの兄弟が聞こえようとすることになっていないのならば、あなたと共に、さらに一人を、あるいは、さらに二人を、連れて来なさいとなっています。なぜなら、二人の、あるいは、三人の、証人たちの口の上で、あらゆる宣言が立証されようとすることになっているからです。
Mt.18:17.〈練語版〉 もし彼が彼らの言うことを聞かないなら、集会に告げなさい。もし彼が集会の言うことも聞かないなら、彼をあなたにとって諸国の民々の者また取税人のようであらせなさい。
Mt.18:17.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でも、かの兄弟が、かの証人たちのことを不服従しようとすることになっているのならば、集会に言いなさいとなっています。その上で、もしも一度でも、かの兄弟が集会のことをも不服従しようとすることになっているのならば、あなたに、かの兄弟が存在していなさい。あなたに、かの兄弟は、諸国の民々の者のようなものなのです。そして、あなたに、かの兄弟は、取税人のようなものなのです。
Mt.18:18.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたが地上で縛るものは天でも縛られ、あなたがたが地上で解くものは天でも解かれるだろう。
Mt.18:18.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。もしも一度でも地の上であなたがたが縛ろうとすることになっているのならば、天の中で縛られているままでずっといる事々と同じくらいの事々は、かのお方が自分自身でわざわざあることとします。そして、もしも一度でも地の上であなたがたがほどこうとすることになっているのならば、天の中でほどかれているままでずっといる事々と同じくらいの事々は、かのお方が自分自身でわざわざあることとします。
Mt.18:19.〈練語版〉 また、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたのうちの二人が、願い求めるどんな事についても地上で同意するなら、それは、天々にいるわたしの父によって、その彼らのためにそのようになるのです。
Mt.18:19.〈逐語版〉 再び、まことをもって、あなたがたにわたしは言います。もしも一度でも、かの二人が自分自身でわざわざ請い頼もうとすることになっている、あらゆる実践について、もしも一度でも、あなたがたの中から外へ、二人が地の上で同意しようとすることになっているのならば、天々の中でのわたしの御父のそばで、かの二人に、かの事は自分自身でわざわざ起こることとします。と。
Mt.18:20.〈練語版〉 二人か三人がわたしの名において共に集まっているところ、そこにわたしが彼らの真ん中にいるからです」。
Mt.18:20.〈逐語版〉 わたしの名の中へ、集め導かれているままでずっといる、二人が、あるいは、三人が、いるところで、そこで、かの者たちの真ん中の中で、わたしがいるのですから。」
Mt.18:21.〈練語版〉 その時、ペテロが彼のところに近づいてきて言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯すとき、彼を何回まで赦すべきでしょうか。七回までですか」。
Mt.18:21.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスに近づくことになっていたペテロが、言うことになっていた。「主よ。わたしの中へ、わたしの兄弟が罪を犯すこととします。そして、かのわたしの兄弟に、わたしは放って置くこととします。何回ですか。七回までですか。」
Mt.18:22.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「わたしはあなたに七回までとは言わない。七回を七十倍までです。
Mt.18:22.〈逐語版〉 かのペテロにイエスは言っている。「七回までですとあなたにわたしは言っていない。逆に、七回を七十回までです。
Mt.18:23.〈練語版〉 それゆえ、天々の王国は、自分の奴隷たちと精算しようとした一人の王のようです。
Mt.18:23.〈逐語版〉 このために、これは、天々の王国が人間の王に例えられることになっています。かの人間の王は、かの人間の王の奴隷たちと共に、言葉を一緒に拾い上げることになっていることを、望んでいることになっています。
Mt.18:24.〈練語版〉 彼が精算を始めると、一人の無数タラントの債務者が彼のところに連れて来られた。
Mt.18:24.〈逐語版〉 その上で、かの人間の王が、一緒に拾い上げることを、自分自身でわざわざ始めることになっていて、一人の一万タラント三千億円の債務者が、かの人間の王に連れて来させられることになっています。
Mt.18:25.〈練語版〉 しかし、彼には返済する手段がなかったので、主人は、彼と妻と子供たち、持つすべての物も売って返済するように命じた。
Mt.18:25.〈逐語版〉 その上で、払うことになっていることを、かの債務者は持っていないでいて、かの債務者を主人が命じることになっています。処分させられることになっていることを。妻をも。子供たちをも。そして、払わさせられることになっていることを。同じくらいのすべての物々をも。かの債務者が持っています。
Mt.18:26.〈練語版〉 そこで、その奴隷はひれ伏し、彼を拝んで言った。『わたしのことをご辛抱ください。あなたにすべてをお返しします』。
Mt.18:26.〈逐語版〉 そのとき、ひれ伏することになっている奴隷は、かの主人に拝みだしました。言っています、『わたしの上であなたが辛抱してくださいとなっています。そして、あなたにすべての物々をわたしが払うこととします。』
Mt.18:27.〈練語版〉 その奴隷の主人は、慈悲の念にかられ、彼を去らせ、彼の負債を許してやった。
Mt.18:27.〈逐語版〉 その上で、慈悲の念にかられることになっている、その奴隷の主人は、かの奴隷をおもてへほどくことになっています。そして、かの主人は、かの奴隷に負債を放って置くことになっています。
Mt.18:28.〈練語版〉 ところが、その奴隷は出て行って、自分に百デナリの負債のある仲間の奴隷たちの一人を見つけると、彼を捕まえて首を絞めて『借りているものを返せ』と言った。
Mt.18:28.〈逐語版〉 その上で、出て行くことになっている、その奴隷が、かの奴隷に百デナリ五十万円を借りだした奴隷仲間たちの一人を、見つけることになっています。そして、かの奴隷仲間たちの一人を捕まえることになっているその奴隷は、首を絞めだしました。言っています、『もしもあなたが何かを借りているのならば、わたしにあなたが返しなさいとなっています。』
Mt.18:29.〈練語版〉 それで、彼の仲間の奴隷はひれ伏して、彼に懇願して言った。『わたしのことをご辛抱ください。あなたにお返しします』。
Mt.18:29.〈逐語版〉 そのとき、ひれ伏することになっている、かの奴隷の奴隷仲間は、かの奴隷に請い叫びだしました。言っています、『わたしの上であなたが辛抱してくださいとなっています。そして、あなたにわたしが払うこととします。』
Mt.18:30.〈練語版〉 しかし、彼はそうしようとせず、行って、借りているものを返すまで、彼を獄に投げ込んだ。
Mt.18:30.〈逐語版〉 その上で、かの奴隷は望んでいることをしだしませんでした。逆に、おもてへ移動することになっている、かの奴隷は、借りられているものをかの奴隷仲間が払おうとすることになっているまで、かの奴隷仲間を獄の中へ放り投げることになっていました。
Mt.18:31.〈練語版〉 そこで、彼の仲間の奴隷たちは、起きたことを見て非常に悲しみ、そして来て、起きたことをすべて彼らの主人に説明した。
Mt.18:31.〈逐語版〉 そのとき、自分自身でわざわざ起こることになっている事々を見て取ることになっている、かの奴隷の奴隷仲間たちは、非常に心痛めさせられることになっていました。そして、来ることになっている、かの奴隷の奴隷仲間たちは、自分自身でわざわざ起こることになっているすべての事々を、かの奴隷仲間たちの主人に、はっきり解き明かすことになっていました。
Mt.18:32.〈練語版〉 すると彼の主人は彼を呼び寄せて彼に言った。『邪悪な奴隷よ、あなたがわたしに懇願したから、わたしはあなたが持っていたあの負債をすべて許してやったのです。
Mt.18:32.〈逐語版〉 そのとき、かの奴隷を自分自身でわざわざ呼び掛けることになっている、かの奴隷の主人は、かの奴隷に言っています。『邪悪な奴隷よ。あらゆるその負債をあなたにわたしは放って置くことになっていました。わたしにあなたが請い叫ぶことになっていましたので。
Mt.18:33.〈練語版〉 わたしがあなたを哀れみをかけたように、あなたも仲間の奴隷を哀れみをかけるべきではなかったか』。
Mt.18:33.〈逐語版〉 わたしもがあなたをあわれむことになっていたように、あなたもがあなたの奴隷仲間をあわれむことになっていたことを、かのお方が拘束しだしませんでしたか。』
Mt.18:34.〈練語版〉 そして、憤った彼の主人は、借りているものをすべて返すまで、試金石をもって試すたちに彼を引き渡した。
Mt.18:34.〈逐語版〉 そして、憤らさせられることになっている、かの奴隷の主人は、試金石により擦るように苦しみ痛み試す者たちに、かの奴隷を引き渡すことになっていました。かの奴隷の借りられているあらゆるものを、かの奴隷が払おうとすることになっている場面まで。
Mt.18:35.〈練語版〉 もしあなたがたがそれぞれ自分の兄弟を心から赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたにこうされるだろう」。
Mt.18:35.〈逐語版〉 このように、わたしの天上の御父もが、あなたがたにすることとします。もしも一度でも、かのペテロの兄弟に、あなたがたの心々から、あなたがたそれぞれが放って置こうとすることになっていないのならば。」

マタイ 第19章

Mt.19:01.〈練語版〉 イエスはこれらの言葉を終えた。するとガリラヤを去って、ヨルダンの向こうのユダヤの地域に来た。
Mt.19:01.〈逐語版〉 そして、イエスがこれらの言葉たちを終えることになっていた時、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。かのイエスはガリラヤから引き上げることになっていた。そして、ヨルダンの向かい側で、ユダヤの境界地域地域の中へ、かのイエスは来ることになっていた。
Mt.19:02.〈練語版〉 多くの群衆が彼について来た。そして彼はそこで彼らをいやした。
Mt.19:02.〈逐語版〉 そして、かのイエスに多くの群衆たちがついて来ることになっていた。そして、そこで、かの群衆たちを、かのイエスは治すことになっていた。
Mt.19:03.〈練語版〉 パリサイ人たちが彼に近づいてきて、彼をためして言った。「どんな理由でも、人が自分の妻を出すことは許されているのですか」。
Mt.19:03.〈逐語版〉 そして、かのイエスにパリサイ派の者たちが近づいて来ることになっていた。パリサイ派の者たちが、かのイエスをためしていて、そして、言っている、「もしも、男の人間が、かの人間の女をおもてへほどくことになっていることを、男の人間に、かのお方が許しているのならば、あらゆる原因に応じてなのですか。」
Mt.19:04.〈練語版〉 彼は答えて言った。「あなたがたは読んだことがないのか。創造した方は、初めから彼らを男性と女性に造られ、
Mt.19:04.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「あなたがたは読まないことになっているのですか。創造することになっていたお方が、最初から、かの者たちを、男性を、そして、女性を、作ることになっています。と。
Mt.19:05.〈練語版〉 そして言われた、『このゆえに、人は父と母を離れて、自分の妻と結び付き、二人は一つの肉体となる』。
Mt.19:05.〈逐語版〉 そして、かのお方は言うことになっていました。『このゆえに、男の人間は、父を、そして、母を、放って置くこととします。そして、かの人間の女にくっつけられることとします。そして、二人は、一つの肉体の中へ、いることとします。』
Mt.19:06.〈練語版〉 それで、彼らはもはや二人ではなく、一つの肉体です。だから、神が結び合わされたものを、人は離してはいけない」。
Mt.19:06.〈逐語版〉 これほどに、かの者たちは今なお二人であるのではないのです。逆に、かの者たちは一つの肉体であるのです。そのとき、神が結びつけることになっている、かの一つの肉体を、人間が離してはいけません。」
Mt.19:07.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「それでは、なぜモーセは、離縁状の書類を与えて彼女を出すことを命じたのですか」。
Mt.19:07.〈逐語版〉 かのイエスに、かのパリサイ派の者たちは言っている。「そのとき、何かをモーセは自分自身でわざわざ指令することになっていました。離縁状の書類を与えることになっていることを。そして、かの女をおもてへほどくことになっていることを。」
Mt.19:08.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「モーセは、あなたがたの心のかたくなさのゆえに、あなたがたが自分の妻を出すことを許したのだが、初めからそうではなかった。
Mt.19:08.〈逐語版〉 かのパリサイ派の者たちに、かのイエスは言っている。「あなたがたの心固さに向けて、あなたがたの女をおもてへほどくことになっていることを、あなたがたにモーセは許すことになっていました。その上で、最初から、かの事がこのように起こらないままでずっといます。と。
Mt.19:09.〈練語版〉 わたしはあなたがたに言う。淫売以外の理由で自分の妻を出して他の者と結婚する者は、姦淫を犯すのです。また出された者と結婚する者は、姦淫を犯すのです」。
Mt.19:09.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。一度でも、淫売の上でない、かの男の者の女を、おもてへほどこうとすることになっている男の者は誰でも、そして、一度でも他の者を結婚しようとすることになっている男の者は誰でも、かの男の者は、わざわざ姦淫させられています。そして、おもてへほどかれているままでずっといる女の者を、結婚することになっている男の者が、わざわざ姦淫させられています。と。」
Mt.19:10.〈練語版〉 弟子たちは彼に言った。「もし妻に対する人の実情がそのようなものであれば、結婚しないのは便法です」。
Mt.19:10.〈逐語版〉 かのイエスの学習弟子たちは、かのイエスに言っている。「もしも、このように、女と共に、男の人間の動機があるのならば、結婚することになっていることは方便でありません。」
Mt.19:11.〈練語版〉 しかし、彼は彼らに言った。「すべての者がこの言葉を受け入れるわけではなく、それが与えられている者だけです。
Mt.19:11.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちに、かのイエスは言うことになっていた。「すべての男の者たちがこの言葉を受け入れるのではありません。逆に、かの事が与えられているままでずっといる男の者たちに。
Mt.19:12.〈練語版〉 というのは、母の腹からそのように生まれついた去勢者がおり、人に去勢させられた去勢者がおり、天々の王国のために自分を去勢した去勢者がいるからです。これを受け入れることができる者は、受け入れなさい」。
Mt.19:12.〈逐語版〉 去勢男性たちがいるのですから。誰かが、かの去勢男性たちが、母の腹の中から外へ、このようにもうけられることになっています。そして、去勢男性たちがいるのですから。誰かが、かの去勢男性たちが、人間たちによって去勢することになっています。そして、去勢男性たちがいるのですから。誰かが、かの去勢男性たちが、天々の王国のために自分たちを去勢することになっています。受け入れることをわざわざできさせられる者が、受け入れなさい。」
Mt.19:13.〈練語版〉 その時、小さい子供たちが彼のところに連れて来られた。諸手を彼らの上に置いて祈っていただくためであった。ところが、弟子たちは彼らをしかった。
Mt.19:13.〈逐語版〉 そのとき、小さい少年少女たちが、かのイエスに連れて来させられることになっていた。なぜなら、かのイエスが、手々を、かの小さい少年少女たちの上に置こうとすることになっていたからである。そして、かのイエスが自分自身でわざわざ祈ろうとすることになっていたからである。その上で、かの小さい少年少女たちに、学習弟子たちが叱ることになっていた。
Mt.19:14.〈練語版〉 しかしイエスは言った。「小さい子供たちを放っておきなさい。彼らがわたしのところに来るのを妨げてはならない。天々の王国はこのような者たちのものだからです」。
Mt.19:14.〈逐語版〉 その上で、イエスは言うことになっていた。「小さい少年少女たちをあなたがたが放って置きなさいとなっています。そして、かの小さい少年少女たちがわたしの方へ来ることになっていることを、あなたがたが妨げてはいけません。このような者たちの天々の王国があるのですから。」
Mt.19:15.〈練語版〉 そして諸手を彼らの上に置いてから、そこを去って行った。
Mt.19:15.〈逐語版〉 そして、かの小さい少年少女たちに手々を置くことになっている、かのイエスは、そこから行かさせられることになっていた。
Mt.19:16.〈練語版〉 すると見よ、一人の者が彼に近づいてきて言った。「先生、世々の特質ある命を得るためには、どんな良いことをしたらよいでしょうか」。
Mt.19:16.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。かのイエスに近づいて来ることになっている、一人の者が、言うことになっていた。「教師よ。良い何かをわたしはしようとすることになっています。なぜなら世々渡る命をわたしが持っていようとすることになっているからです。」
Mt.19:17.〈練語版〉 彼は彼に言った。「なぜ良いことについてわたしに尋ねるのか。良いのはお一人です。しかし、あなたが命に入りたいなら、戒めを守りなさい」。
Mt.19:17.〈逐語版〉 その上で、かの一人の者に、かのイエスは言うことになっていた。「良いことについて、わたしにあなたは何かを尋ねています。良いことは一つであるのです。その上で、もしも命の中へ入ることになっていることをあなたが望んでいるのならば、指令指令をあなたが守りなさいとなっています。」
Mt.19:18.〈練語版〉 彼は彼に言った。「どの戒めですか」。イエスは言った。「『殺人を犯すな』、『姦淫するな』、『盗むな』、『偽証するな』、
Mt.19:18.〈逐語版〉 かのイエスに、かの一人の者は言っている。「どれですか。」その上で、イエスは言うことになっていた。「『あなたが殺人を犯さないこととします。』を。『あなたが姦淫しないこととします。』を。『あなたが盗まないこととします。』『あなたが偽証しないこととします。』を。
Mt.19:19.〈練語版〉 『あなたは父と母とを敬え』、そして、『あなたは自分自身のようにあなたの隣人を愛せよ』」。
Mt.19:19.〈逐語版〉 『父親を、そして、母親を、あなたが敬いなさい。』を。そして、『あなた自身のようにあなたの隣人をあなたが愛することとします。』を。」
Mt.19:20.〈練語版〉 その若者は彼に言った。「わたしはそれらをみな守ってきました。まだ何が足りないのでしょうか」。
Mt.19:20.〈逐語版〉 若者は、かのイエスに言っている。「それらのすべての事々をわたしは見張り守ったことになっています。わたしは何かをまだ欲しています。」
Mt.19:21.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「もしあなたが完全でありたいなら、行って、あなたの持ち物を売り、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、天々に宝を持つことになる。そして来て、わたしについて来なさい」。
Mt.19:21.〈逐語版〉 イエスは彼に断言しだした。「もしも完全であることをあなたが望んでいるのならば、あなたが身を元へ導きなさい。あなたの持っている物たちをあなたが売りなさいとなっています。そして、貧しい人たちに与えなさいとなっています。そして、天々の中に宝をあなたは持っていることとします。そして、あなたがおいでなさい。あなたがわたしについて来なさい。」
Mt.19:22.〈練語版〉 しかし、この言葉を聞くと、その若者は悲しみながら去って行った。多くの資産を持っていたからである。
Mt.19:22.〈逐語版〉 その上で、言葉を聞くことになっていた若者は、悲しまさせられて、おもてへ移動することになっていた。多くの資産資産を持っている、かの若者がいることをしだしたのだから。
Mt.19:23.〈練語版〉 イエスは自分の弟子たちに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。金持が天々の王国に、苦労して入るだろう。
Mt.19:23.〈逐語版〉 その上で、イエスは、かのイエスの学習弟子たちに言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。天々の王国の中へ、金持ちは自分自身でわざわざ実行不可能として入ることとします。と。
Mt.19:24.〈練語版〉 また、あなたがたに言う。金持が神の王国に入るよりは、らくだが針の穴を通る方が易しいのです」。
Mt.19:24.〈逐語版〉 その上で、再び、あなたがたにわたしは言います。金持ちが神の王国の中へ入ることになっていることより、らくだが針の穴を通って入ることになっていることが、より易しいのであるのです。」
Mt.19:25.〈練語版〉 弟子たちはこれを聞いて非常に驚いて言った。「それでは、誰が救われることができるのだろう」。
Mt.19:25.〈逐語版〉 その上で、聞こえることになっている、学習弟子たちは、非常に驚かさせられだした。言っている、「それゆえに、救われることになっていることを、誰かが、わざわざできさせられるのです。」
Mt.19:26.〈練語版〉 イエスは見つめて彼らに言った。「人々にはそれはできないが、神にはすべてのことができる」。
Mt.19:26.〈逐語版〉 その上で、じっと見ていることになっていたイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「人間たちのそばで、これはできない事であるのです。その上で、神のそばで、これは全部できる事々であるのです。」
Mt.19:27.〈練語版〉 その時、ペテロが答えて彼に言った。「ご覧ください、わたしたちはすべてを後にして、あなたについて来ました。それで、わたしたちにはどうなるのでしょうか」。
Mt.19:27.〈逐語版〉 そのとき、答えさせられることになっていたペテロが、かのイエスに言うことになっていた。「あなたが見て取ってくださいとなっています。わたしたちはすべてのものものを放って置くことになっています。そして、あなたにわたしたちはついて来ることになっています。それゆえに、わたしたちに、何かがあることとします。」
Mt.19:28.〈練語版〉 イエスは彼らに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。再生成において、人の息子が自分の栄光の座に座る時には、わたしについて来たあなたがたも十二の座に座り、イスラエルの十二部族を裁くだろう。
Mt.19:28.〈逐語版〉 その上で、かの学習弟子たちにイエスは言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。再生成の中で、わたしについて来ることになっているあなたがたは、人間の息子が、かの人間の息子の栄光の王座の上に座ろうとすることになっている時にはいつであれ、十二の王座王座に、イスラエルの十二の部族部族を裁くあなたがたもが、自分自身でわざわざ座ることとします。と。
Mt.19:29.〈練語版〉 わたしの名のために、家々、あるいは兄弟たち、あるいは姉妹たち、あるいは父、あるいは母、あるいは妻、あるいは子供たち、あるいは畑を後にする者は、百倍を受け、また世々の特質ある命を受け継ぐだろう。
Mt.19:29.〈逐語版〉 そして、あらゆる誰かが、わたしの名のゆえに、家屋家屋を、あるいは、兄弟たちを、あるいは、姉妹たちを、あるいは、父親を、あるいは、母親を、あるいは、子供たちを、あるいは、畑々を、放って置くことになっているあらゆる者が、百倍のものものを自分自身でわざわざ手に入れることとします。そして、世々渡る命を間借り享受することとします。
Mt.19:30.〈練語版〉 しかし、多くの最初の者が最後に、最後の者が最初になるだろう。
Mt.19:30.〈逐語版〉 その上で、多くの、最初の者たちが最後の者たちであることとします。そして、多くの、最後の者たちが最初の者たちであることとします。

マタイ 第20章

Mt.20:01.〈練語版〉 天々の王国は、自分のぶどう園に労働者を雇うために朝早く出かけた家の主人のようだからです。
Mt.20:01.〈逐語版〉 天々の王国は家屋所有者の人間に似ているのですから。かの家屋所有者の人間のぶどう園の中へ、働く者たちを自分自身でわざわざ雇うことになっていたために、誰かが、かの家屋所有者の人間が、朝の同じ時間に出かけることになっていました。
Mt.20:02.〈練語版〉 労働者たちと一日一デナリで合意すると、彼らを自分のぶどう園に遣わした。
Mt.20:02.〈逐語版〉 その上で、働く者たちと共に、一日を一デナリ五千円の中から外へ、同意することになっている、かの家屋所有者の人間は、かの家屋所有者の人間のぶどう園の中へ、かの働く者たちを派遣することになっていました。
Mt.20:03.〈練語版〉 第三時ごろに出て来て、他の者たちが市場で何もせずに立っているのを見た。
Mt.20:03.〈逐語版〉 そして、第三の時間ごろを外へ来ることになっていて、市場の中でぼんやり立っているままでずっといる他の者たちを、かの家屋所有者の人間は見て取ることになっていました。
Mt.20:04.〈練語版〉 その者たちに言った。『あなたがたもぶどう園に行きなさい。そうすれば、正当なものを与えよう』。
Mt.20:04.〈逐語版〉 そして、その者たちに、かの家屋所有者の人間は言うことになっていました。『ぶどう園の中へあなたがたもが身を元へ導きなさい。そして、もしも一度でも、かのお方がいようとするのならば何でも、真正な、かのぶどう園をあなたがたに与えることとします。』
Mt.20:05.〈練語版〉 そこで、彼らは出かけて行った。彼はまた、第六時と第九時ごろに出て来て、同じようにした。
Mt.20:05.〈逐語版〉 その上で、かの他の者たちはおもてへ移動することになっていました。再び、第六の時間ごろを、そして、第九の時間ごろを、外へ来ることになっている、かの家屋所有者の人間は、同じようにすることになっていました。
Mt.20:06.〈練語版〉 第十一時ごろに出て来ると、他の者たちが立っているのを見つけて、彼らに言った。『なぜあなたがたは何もしないで一日中ここに立っているのか』。
Mt.20:06.〈逐語版〉 その上で、第十一の時間ごろを外へ来ることになっている、かの家屋所有者の人間は、立っているままでずっといる他の者たちを見つけることになっていました。そして、かの他の者たちに、かの家屋所有者の人間は言っています。『まるごとの一日を、ここで何かをぼんやりあなたがたは立っているままでずっといるのですか。』
Mt.20:07.〈練語版〉 彼らは彼に言った。『誰もわたしたちを雇ってくれないからです』。彼は彼らに言った。『あなたがたもぶどう園に行きなさい』。
Mt.20:07.〈逐語版〉 かの家屋所有者の人間に、かの他の者たちは言っています。『わたしたちを一人の者もが自分自身でわざわざ雇わないことになっています。』と。かの他の者たちに、かの家屋所有者の人間は言っています。『ぶどう園の中へあなたがたもが身を元へ導きなさい。』
Mt.20:08.〈練語版〉 夕方になって、ぶどう園の主人は自分の管理人に言った。『労働者たちを呼んで、最後の者から始めて最初の者まで、彼らに賃金を払いなさい』。
Mt.20:08.〈逐語版〉 その上で、夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、ぶどう園の主人は、かのぶどう園の主人の管理人に、言っています。『働く者たちをあなたが呼びなさいとなっています。そして、最後の者たちから、最初の者たちまで、自分自身でわざわざ始めることになっていた、あなたが、かの働く者たちに賃金を払いなさいとなっています。』
Mt.20:09.〈練語版〉 第十一時ごろの者たちが来て、それぞれ一デナリを受けた。
Mt.20:09.〈逐語版〉 そして、来ることになっていた、第十一の時間ごろの者たちが、一人につき一デナリ五千円を手に入れることになっていました。
Mt.20:10.〈練語版〉 最初の者たちが来て、多く受けるだろうと思ったが、彼らもそれぞれ一デナリ受けた。
Mt.20:10.〈逐語版〉 そして、来ることになっていた、最初の者たちは、推察することになっていました。より多く、かの最初の者たちが、手に入れることになっています。と。そして、かの最初の者たちもが、一人につき一デナリ五千円を手に入れることになっていました。
Mt.20:11.〈練語版〉 受けると、彼らは家の主人に対してつぶやいて
Mt.20:11.〈逐語版〉その上で、 手に入れることになっている、かの最初の者たちは、家屋所有者を下に、つぶやきだしました。
Mt.20:12.〈練語版〉 言った。『これら最後の者たちは一時間働いた。あなたは彼らを、この日の重荷と焼けるような暑さを辛抱したわたしたちと同等にした』。
Mt.20:12.〈逐語版〉 言うことになっていました、『これらの最後の者たちは、一時間をしたことになっていました。そして、かのこれらの最後の者たちを、わたしたちに、あなたは同等としたことになっていました。その日の重荷を、そして、焼けるような暑さを、辛抱することになっていたわたしたちに。』
Mt.20:13.〈練語版〉 しかし、彼は彼らの一人に答えて言った。『仲間よ、わたしはあなたに不義をしていない。あなたはわたしと一デナリで合意したではないか。
Mt.20:13.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かの家屋所有者は、かの最初の者たちの一人に言うことになっていました。『仲間よ。あなたをわたしは傷つけているのではありません。一デナリ五千円のことをわたしにあなたは同意することになっていたのではないですか。
Mt.20:14.〈練語版〉 あなたのものを取って、行きなさい。この最後の者にもあなたと同じように与えたいのです。
Mt.20:14.〈逐語版〉 あなたのものをあなたが拾い上げなさいとなっています。そして、あなたが身を元へ導きなさい。その上で、わたしは望んでいます。この最後の者に与えることを。あなたにも与えることのように。
Mt.20:15.〈練語版〉 自分のもので自分がしたいようにするのは許されていないのか。それとも、わたしが善良なので、あなたの目は邪悪なのか』。
Mt.20:15.〈逐語版〉 わたしの事々の中ですることになっていることを、わたしが望んでいることを、わたしに、かのお方が許していないのですか。あるいは、あなたの目が邪悪であるのですか。なぜなら、わたしが善良であるからです。』
Mt.20:16.〈練語版〉 このように、最後の者が最初に、最初の者が最後になるだろう」。
Mt.20:16.〈逐語版〉 このように、最後の者たちが最初の者たちであることとします。そして、最初の者たちが最後の者たちであることとします。」
Mt.20:17.〈練語版〉 イエスはエルサレムに上って行く時、二弟子だけを連れて行き、その途上で彼らに言った。
Mt.20:17.〈逐語版〉 そして、エルサレムの中へ、上へ一歩ステップ進み登るイエスは、自分に従って、十二の学習弟子たちを連れて行くことになっていた。そして、道の中で、かの十二の学習弟子たちに、かのイエスは言うことになっていた。
Mt.20:18.〈練語版〉 「見よ、わたしたちはエルサレムに上って行く。そして、人の息子は祭司長たちと書記官たちに引き渡される。彼らは彼に死刑を宣告し、
Mt.20:18.〈逐語版〉 「あなたが見て取れとなっています。わたしたちはエルサレムの中へ、上へ一歩ステップ進み登ります。そして、人間の息子は、祭司長たちに、そして、記す者たちに、引き渡されることとします。そして、かの人間の息子を、死に、かの祭司長らたちは宣告下すこととします。
Mt.20:19.〈練語版〉 彼を諸国の民々の者たちに引き渡して、あざけり、むち打ち、はりつけにする。そして三日目に彼は起こされる」。
Mt.20:19.〈逐語版〉 そして、かの人間の息子を諸国の民々の者たちに、かの祭司長らたちは引き渡すこととします。あざけることになっていることの中へ。そして、むち打つことになっていることの中へ。そして、はりつけにすることになっていることの中へ。そして、三日目に、かの人間の息子は目覚めさせられることとします。」
Mt.20:20.〈練語版〉 その時、ゼベダイの息子たちの母が自分の息子たちと一緒に彼のところに近づいてきて、彼女がひれ伏し、何事かを彼に求めた。
Mt.20:20.〈逐語版〉 そのとき、ゼベダイの息子たちの母親が、かの母親の息子たちと共に、かのイエスに近づいて来ることになっていた。かの母親はひれ伏していて、そして、かの母親は、かのイエスからの何かを請い頼んでいて、
Mt.20:21.〈練語版〉 彼は彼女に言った。「何を望むのか」。彼女は彼に言った。「これらわたしの二人の息子が、あなたの王国で、一人はあなたの右に、一人はあなたの左に座るようにおっしゃってください」。
Mt.20:21.〈逐語版〉 その上で、かの母親に、かのイエスは言うことになっていた。「あなたは何かを望んでいます。」かのイエスに、かの母親は言っている。「あなたが言ってくださいとなっています。これらのわたしの二人の息子たちが、座ろうとすることになっています。と。あなたの右々の中から外へ一人が、そして、あなたの左々の中から外へ一人が、あなたの王国の中で、座ろうとすることになっています。と。」
Mt.20:22.〈練語版〉 イエスは答えて言った。「あなたがたは自分が何を求めているかを知っていない。あなたがたは、わたしが飲もうとしている杯を飲むことができますか」。彼らは彼に言った。「できます」。
Mt.20:22.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは言うことになっていた。「あなたがたが見て取っていないままでずっといます。何かをあなたがたが自分自身でわざわざ請い頼んでいます。盃を飲むことになっていることを、あなたがたがわざわざできさせられますか。かの盃を飲むことをわたしがもうすぐします。」かのゼベダイの息子たちは、かのイエスに言っている。「わたしたちはわざわざできさせられます。」
Mt.20:23.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになる。しかし、わたしの右や左に座ることは、わたしが与えるものではなく、わたしの父によって用意された者たちのためのものです」。
Mt.20:23.〈逐語版〉 かのゼベダイの息子たちに、かのイエスは言っている。「実際、わたしの盃をあなたがたは自分自身でわざわざ飲むこととします。その上で、わたしの、右々の中から外へ、そして、左々の中から外へ、座ることになっていることが、与えることになっていることは、わたしのことであるのではありません。逆に、わたしの父によって、かのあなたがたに、かの事は用意されているままでずっといます。」
Mt.20:24.〈練語版〉 十人の者はこれを聞いて、この二人の兄弟たちのことで憤慨した。
Mt.20:24.〈逐語版〉そして、 聞こえることになっていた十人は、二人の兄弟たちについて憤慨することになっていた。
Mt.20:25.〈練語版〉 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言った。「あなたがたが知っているように、諸国の民々の支配者たちは彼らに対して威張り、偉い者たちは彼らの上に権威を振るっている。
Mt.20:25.〈逐語版〉 その上で、かの十人を自分自身でわざわざ呼び掛けることになっていたイエスは、言うことになっていた。「あなたがたは見て取っているままでずっといます。諸国の民々の支配者たちが、かの諸国の民々のことを下へ威張っています。と。そして、偉大な者たちが、かの諸国の民々のことを抑圧しています。と。
Mt.20:26.〈練語版〉 あなたがたの間ではそうあるべきではないだろう。かえって、あなたがたの間で偉くなりたい者は、あなたがたのしもべとなるだろうし、
Mt.20:26.〈逐語版〉 あなたがたの中で、かの事はこのようにあることのないこととします。逆に、もしも一度でも、あなたがたの中で、自分自身でわざわざ起こることになっていることを、望もうとするのならば誰でも、偉大な、かの者は、あなたがたのしもべであることとします。
Mt.20:27.〈練語版〉 あなたがたの間で第一でありたい者は、あなたがたの奴隷となるだろう。
Mt.20:27.〈逐語版〉 そして、一度でもあなたがたの中であることを望もうとする者は誰でも、第一級の、かの者は、あなたがたの奴隷であることとします。
Mt.20:28.〈練語版〉 人の息子が来たのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また自分の魂を多くの者の身代金として与えるためであるのと、それは同じです」。
Mt.20:28.〈逐語版〉 仕えられることになっているために人間の息子が来ないことになっているようなものなのです。逆に、仕えることになっているために人間の息子が来ることになっているようなものなのです。そして、多くの者たちの代わりに、身代わりを、かの人間の息子の魂を、与えることになっていたために、人間の息子が来ることになっているようなものなのです。」
Mt.20:29.〈練語版〉 それから、彼らがエリコを出て行った時、大群衆が彼について来た。
Mt.20:29.〈逐語版〉 そして、エリコから、かのイエスらたちがわざわざ外へ行かさせられて、たくさんの群衆が、かのイエスについて来ることになっていた。
Mt.20:30.〈練語版〉 見よ、道ばたに座っている二人の盲人が、イエスが通って行くと聞いて、叫んで言った。「主よ、わたしたちをあわれんでください、ダビデの息子よ」。
Mt.20:30.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。道のそばにわざわざ座らさせられている二人の盲人たちは、イエスがそばで導いている、と、聞こえさせられることになっていて、叫ぶことになっていた。言っている、「主よ。わたしたちをあなたがあわれんでくださいとなっています。ダビデの息子よ。」
Mt.20:31.〈練語版〉 群衆は、黙っているようにと彼らをしかりつけたが、彼らはますます叫んで言った。「主よ、わたしたちをあわれんでください、ダビデの息子よ」。
Mt.20:31.〈逐語版〉 その上で、かの二人の盲人たちに群衆は叱ることになっていた。かの二人の盲人たちは沈黙しようとすることになっている。と。その上で、より偉大に、かの二人の盲人たちは叫ぶことになっていた。言っている、「わたしたちをあなたがあわれんでくださいとなっています。主よ。ダビデの息子よ。」
Mt.20:32.〈練語版〉 イエスは立ち止まって彼らを呼んで言った。「あなたがたに対し、何を私にしてもらいたいのか」。
Mt.20:32.〈逐語版〉 そして、立っていることになっているイエスは、かの二人の盲人たちを音声発することになっていた。そして、かのイエスは言うことになっていた。「何かをあなたがたは望んでいます。あなたがたにわたしがしようとすることになっています。」
Mt.20:33.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「主よ、わたしたちの目が開かれたら」。
Mt.20:33.〈逐語版〉 かの二人の盲人たちは、かのイエスに言っている。「主よ。わたしたちの目々が開かれようとすることになっています。と。」
Mt.20:34.〈練語版〉 イエスは慈悲の念にかられ、彼らの目に触った。すると、彼らはすぐに見えるようになり、彼について行った。
Mt.20:34.〈逐語版〉 その上で、慈悲の念にかられることになっていたイエスは、かの二人の盲人たちの目々の所を自分自身でわざわざ触ることになっていた。そして、かの二人の盲人たちはすぐに視力を回復することになっていた。そして、かの二人の盲人たちは、かのイエスについて行くことになっていた。

マタイ 第21章

Mt.21:01.〈練語版〉 彼らがエルサレムに近づき、オリーブ山のベテパゲに来たその時、イエスは二人の弟子を遣わして、
Mt.21:01.〈逐語版〉 そして、かのイエスらたちがエルサレムの中へ近づくことになっていた時、そして、オリーブたちの山の中へ、ベテパゲの中へ、来ることになっていた時、そのとき、イエスは二人の学習弟子たちを派遣することになっていた。
Mt.21:02.〈練語版〉 彼らに言った。「向こうの村に行きなさい。するとすぐに、ろばがつながれていて、一緒に子ろばがいるのを見つけるだろう。解いて、そしてわたしのところに連れて来なさい。
Mt.21:02.〈逐語版〉 かのイエスは、かの二人の学習弟子たちに言っている、「村の中へ、あなたがたの直面のかの村の中へ、あなたがたが行きなさい。そして、つながれているままでずっといるろばを、そして、かのろばと共に子ろばを、すぐにあなたがたが見つけることとします。ほどくことになっているあなたがたが、わたしに導いてくださいとなっています。
Mt.21:03.〈練語版〉 もし誰かがあなたがたに何か言うなら、『主がこれらを必要としているのです』と言いなさい。彼はすぐにそれらをよこすだろう」。
Mt.21:03.〈逐語版〉 そして、もしも一度でも誰かがあなたがたに何かを言おうとすることになっているのならば、あなたがたが宣言することとします。『かのろばたちの主が、必要を持っています。』と。その上で、かのろばたちを、かの者は直ちに派遣するすることとします。」
Mt.21:04.〈練語版〉 このことすべてが起こったのは、預言者を通して言われたことが成就するためであった。こう言われていた。
Mt.21:04.〈逐語版〉 その上で、この事が起こっているままでずっといる。なぜなら予断言者を通して宣言されることになっていたことが成就されようとしていることになっていたからである。言っている、
Mt.21:05.〈練語版〉 「シオンの娘に言え、見よ、あなたの王があなたのところに来られる、柔和で、ろばに乗って、くびきを負う獣の子なる子ろばに乗って」。
Mt.21:05.〈逐語版〉 「シオンの娘にあなたがたが言いなさいとなっています。あなたが見て取れとなっています。あなたの王があなたにわざわざ来させられています。柔和で、そして、乗っているままでずっといる王が。ろばの上に、そして、子ろばの上に。頸木下ろばの息子の上に。」
Mt.21:06.〈練語版〉 弟子たちは出て行き、イエスが彼らに命じたとおりに行なった。
Mt.21:06.〈逐語版〉 その上で、出て行かされることになっていた学習弟子たちは、そして、かの学習弟子たちにイエスが打ち合わせ設定することになっていたとおりに行なうことになっていた学習弟子たちは、
Mt.21:07.〈練語版〉 ろばと子ろばを連れて来て、それらの上に衣をかけた。すると彼はそれらの上に座った。
Mt.21:07.〈逐語版〉 ろばを、そして、子ろばを導くことになっていた。そして、かの学習弟子たちは、かのろばたちの上に、衣々をかけることになっていた。そして、かのろばたちの上に上へ、かのイエスは座ることになっていた。
Mt.21:08.〈練語版〉 多くの群衆が自分たちの衣を道に敷き、また、ほかの者たちは木から枝を切り落として道に敷いた。
Mt.21:08.〈逐語版〉 その上で、はなはだ大きい群衆が自分たちの衣々を道の中に敷くことになっていた。その上で、ほかの者たちは木々から枝々を切り落としだした。そして、かのほかの者たちは道の中に敷きだした。
Mt.21:09.〈練語版〉 群衆は、彼の前を行く者も後について行く者も、叫んで言った。「ダビデの息子にホサナ。主のみ名において来る者は祝福されている者です。いと高き所にホサナ」。
Mt.21:09.〈逐語版〉 その上で、かのイエスを前で導く群衆たちが、そして、後について行く者たちが、叫びだした。言っている、「ダビデの息子に祝福あり。祝福されているままでずっといる、主の名の中でわざわざ来させられているお方よ。最も高い者たちの中で祝福あり。」
Mt.21:10.〈練語版〉 彼がエルサレムに入ると、都全体が騒ぎ立ち、「これは誰だ」と言った。
Mt.21:10.〈逐語版〉 そして、エルサレムの中へ、かのイエスが入ることになっていて、あらゆる都が揺さぶられることになっていた。言っている、「誰かがこの者であるのです。」
Mt.21:11.〈練語版〉 群衆は言った。「これは、ガリラヤのナザレから出た預言者イエスだ」。
Mt.21:11.〈逐語版〉 その上で、群衆たちは言いだした。「この者は、予断言者イエスであるのです。この者は、ガリラヤのナザレからの者であるのです。」
Mt.21:12.〈練語版〉 イエスは神殿に入り、神殿で物を売る者たちや買う者たちをみな追い出し、両替屋たちの台と、はとを売る者たちの腰掛けをひっくり返した。
Mt.21:12.〈逐語版〉 そして、イエスは神殿の中へ入ることになっていた。そして、神殿の中で、売っているすべての者たちを、そして、買っているすべての者たちを、かのイエスは外へ放り投げることになっていた。そして、両替屋たちの机々を、かのイエスはひっくり返すことになっていた。そして、はとたちを売っている者たちの椅子椅子を、かのイエスはひっくり返すことになっていた。
Mt.21:13.〈練語版〉 彼らに言った。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれるだろう』と書いてあるのに、あなたがたはそれを強盗たちの洞くつにしている」。
Mt.21:13.〈逐語版〉 そして、かのすべての者たちに、かのイエスは言っている。「かの事は書かれているままでずっといます。『わたしの家は祈る人の家と呼ばれることとします。』その上で、あなたがたは、かの家を、強盗たちの洞窟を、作っています。」
Mt.21:14.〈練語版〉 また、神殿の中で、目の見えない人たちや足の不自由な人たちが彼に近づいてきたので、彼は彼らをいやした。
Mt.21:14.〈逐語版〉 そして、神殿の中で、目の見えない者たちが、そして、足の不自由な者たちが、かのイエスに近づいて来ることになっていた。そして、かのイエスは、かの目の見えない者らたちを治すことになっていた。
Mt.21:15.〈練語版〉 しかし、祭司長たちと書記官たちは、彼が行なった驚嘆すべき事柄、そして、子供たちが神殿の中で叫んで、「ダビデの息子にホサナ」と言っているのを見て憤慨し、
Mt.21:15.〈逐語版〉 その上で、見て取ることになっている、祭司長たちが、そして、記す者たちが、憤慨することになっていた。かのイエスが行なうことになっていた驚嘆すべき事々を。そして、神殿の中で、叫んでいる男の子たちを、そして、言っている男の子たちを。「ダビデの息子に祝福あり。」
Mt.21:16.〈練語版〉 彼に言った。「これらの者たちが何を言っているのか、聞いているのですか」。イエスは彼らに言った。「はい。あなたがたは、『幼子や乳飲み子の口から、あなたは賛美を備えられた』とあるのを読んだことがないのか」。
Mt.21:16.〈逐語版〉 そして、かのイエスに、かの祭司長らたちは言うことになっていた。「あなたは聞こえています。これらの者たちが何かを言っています。」その上で、かの祭司長らたちにイエスは言っている。「はい。あなたがたは決して読まないことになっています。『幼子たちの、そして、乳飲む子たちの、口の中から外へ、感謝を、あなたが自分自身でわざわざ合わせることになっています。』と。」
Mt.21:17.〈練語版〉 彼らを残して、都を出てベタニヤに行き、そこで夜を過ごした。
Mt.21:17.〈逐語版〉 そして、かの祭司長らたちを放って置くことになっている、かのイエスは、都の中から外へ、ベタニヤの中へ、外へ来ることになっていた。そして、かのイエスはそこで野営させられることになっていた。
Mt.21:18.〈練語版〉 朝、都に戻る時、空腹を感じた。
Mt.21:18.〈逐語版〉 その上で、朝、都の中へ、上へ上で導いている、かのイエスは、空腹になることになっていた。
Mt.21:19.〈練語版〉 道ばたに一本のいちじくの木があるのを見て、そこに来たが、その木には葉のほかには何も見つからなかった。それに言った。「もはや、世に渡り、おまえからは実が出ないように」。すると、いちじくの木はたちまち枯れた。
Mt.21:19.〈逐語版〉 そして、道の上で、一本のいちじくの木を見て取ることになっている、かのイエスは、かの一本のいちじくの木の上に来ることになっていた。そして、かの一本のいちじくの木の中で、もしも、かのイエスが葉々だけを見つけないのならば、かのイエスは一つの事もを見つけないことになっていた。そして、かのイエスは、かの一本のいちじくの木に言っている。「あなたの中から外へ、世の中へ、今後絶対に、実が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっていません。」そして、いちじくの木はたちまち枯れさせられることになっていた。
Mt.21:20.〈練語版〉 弟子たちはこれを見て、驚いて言った。「いちじくの木がどうして、たちまち枯れたのでしょう」。
Mt.21:20.〈逐語版〉 そして、学習弟子たちは見て取ることになっていた学習弟子たちは、驚くことになっていた。言っている、「どのようにいちじくの木がたちまち枯れさせられることになっていたのですか。」
Mt.21:21.〈練語版〉 イエスは答えて彼らに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。もしあなたがたに信仰があって疑わないなら、このいちじくにあったようなことが行なうだけでなく、この山に『持ち上げられて海の中に投げ込まれよ』と言っても、それは起きるだろう。
Mt.21:21.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。もしも一度でもあなたがたが信じている事を持っていようとして、そして、あなたがたが疑われようとすることになっていないのならば、そのいちじくの事をあなたがたが行なうこととするだけでなく、逆に、そして一度でも、この山にあなたがたが言おうとすることになっています。『あなたが拾い上げられなさいとなっています。そして、海の中へあなたが放り投げられなさいとなっています。』かの事は自分自身でわざわざ起こることとします。
Mt.21:22.〈練語版〉 また、あなたがたは信じて、祈りの中で願うものすべてを受けるだろう」。
Mt.21:22.〈逐語版〉 そして、一度でも、祈る人の中で、信じているあなたがたが請い頼もうとすることになっているのと同じくらいのすべての事々を、あなたがたは手に入れることとします。」
Mt.21:23.〈練語版〉 彼が神殿に入ると、祭司長たちと民の長老たちが、彼の教えているところに近づいてきて言った。「あなたは何の権威によってこれらの事をするのですか。そして、誰がその権威をあなたに与えたのか」。
Mt.21:23.〈逐語版〉 そして、かのイエスが神殿の中へ来ることになっていて、祭司長たちが、そして、人々の長老たちが、教えているかのイエスに近づいて来ることになっていた。言っている、「どの権威の中でこれらの事々をあなたはしているのですか。そして、この権威をあなたに誰かが与えていることになっています。」
Mt.21:24.〈練語版〉 イエスは答えて彼らに言った。「わたしもあなたがたに一つのことを尋ねよう。あなたがたがわたしに言うなら、わたしも何の権威によってこれらの事をするのかをあなたがたに言おう。
Mt.21:24.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは、かの祭司長らたちに言うことになっていた。「わたしもがあなたがたを尋ねることとします。一つのことばを。もしも一度でも、かの一つのことばを、わたしにあなたがたが言おうとすることになっているのならば、わたしもあなたがたに宣言することとします。どの権威の中で、これらの事々をわたしはしているのですか。
Mt.21:25.〈練語版〉 ヨハネのバプテスマはどこからのものだったか。天からか、それとも人々からか」。彼らは互いに論じ合って言った。「もし天からだと言えば、彼は『それでは、なぜ彼を信じなかったのか』とわたしたちに言うだろう。
Mt.21:25.〈逐語版〉 ヨハネの染浸漬沁バプテスマはどこからでありだしましたか。天の中から外へでありだしましたか、あるいは、人間たちの中から外へでありだしましたか。」その上で、その者たちは自分たちの中でわざわざ推論させられだした。言っている、「天の中から外へ、と、もしも一度でもわたしたちが言おうとすることになっているのならば、わたしたちに、かのイエスは宣言することとします。『そのとき、何かのために、かの天に、あなたがたは信じないことになっていました。』
Mt.21:26.〈練語版〉 しかし、もし人々からだと言えば、群衆が怖い。みながヨハネを預言者として見ているのだから」。
Mt.21:26.〈逐語版〉 その上で、人間たちの中から外へ、と、もしも一度でもわたしたちが言おうとすることになっているのならば、群衆をわたしたちはわざわざ怖れさせられます。予断言者のようにヨハネをすべての者たちが持っているのですから。」
Mt.21:27.〈練語版〉 彼らはイエスに答えて言った。「わたしたちは知らない」。彼も彼らに言った。「わたしも、何の権威によってこれらの事をするのかをあなたがたに言わない。
Mt.21:27.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かの祭司長らたちは、イエスに言うことになっていた。「わたしたちは見て取っていないままでずっといます。」かのイエスもが、かの祭司長らたちに断言しだした。「どの権威の中でこれらの事々をわたしがしているのか、わたしもがあなたがたに言わないのです。
Mt.21:28.〈練語版〉 あなたがたはどう思うか。ある人に二人の子供がいた。そして、一番目の者のところに近づいてきて言った。『子よ、今日、ぶどう園に行って働きなさい』。
Mt.21:28.〈逐語版〉 その上で、かのお方はあなたがたに何かを想定しています。人間が二人の子供を持っていることをしだしました。最初の子供に近づいて来ることになっている、かの人間は、言うことになっていました。『子供よ。あなたが身を元へ導きなさい。今日、ぶどう園の中で、あなたがわざわざ働かさせられなさい。』
Mt.21:29.〈練語版〉 この者は答えて言った。『行きたくありません』。しかし、後で後悔して出かけて行った。
Mt.21:29.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かの最初の子供は、言うことになっていました。『私は望んでいません。』その上で、その後、後悔させられることになっている、かの最初の子供は、おもてへ移動することになっていました。
Mt.21:30.〈練語版〉 二番目の者に近づいてきて、同じように言った。この者は答えて言った。『行きます。主よ』。しかし、行かなかった。
Mt.21:30.〈逐語版〉 その上で、別の子供に近づいて来ることになっている、かの人間は、同様に言うことになっていました。その上で、答えさせられることになっている、かの別の子供は、言うことになっていました。『私は望んでいます。主よ。』そして、かの別の子供はおもてへ移動しないことになっていました。
Mt.21:31.〈練語版〉 この二人のうち、どちらが父の意志を行なったか」。彼らは言った。「最初の者です」。イエスは彼らに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。取税人たちや売春婦たちのほうが、あなたがたより先に神の王国に入る。
Mt.21:31.〈逐語版〉 二人の中から外へ、誰かが、父親の意志を行なうことになっています。」かの祭司長らたちは言っている。「最初の者です。」かの祭司長らたちにイエスは言っている。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。あなたがたを、取税人たちが、そして、売春婦たちが、神の王国の中へ、先に先導します。と。
Mt.21:32.〈練語版〉 ヨハネは義の道の中であなたがたに来たのに、あなたがたは彼を信じなかったからです。しかし、取税人たちや売春婦たちが彼を信じた。あなたがたはそれを見ながら、後で後悔して彼を信じようとしなかった。
Mt.21:32.〈逐語版〉 真正しさの道の中で、あなたがたの方へ、ヨハネが来ることになっていたのですから。そして、かのヨハネにあなたがたが信じないことになっていました。その上で、取税人たちが、そして、売春婦たちが、かのヨハネに信じることになっていました。その上で、見て取ることになっているあなたがたが、その上で、かのヨハネに信じないことになっていることのその後、あなたがたは後悔させられることになっていました。
Mt.21:33.〈練語版〉 ほかのたとえを聞きなさい。ある人、すなわち家の主人がいた。彼はぶどう園を造り、その周りに垣根を巡らし、酒ぶねを掘り、やぐらを建て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。
Mt.21:33.〈逐語版〉 ほかのたとえをあなたがたが聞きなさいとなっています。人間は家屋所有者でありだしました。誰かが、かの家屋所有者が、ぶどう園を植えることになっていました。そして、かのぶどう園に垣根をかの家屋所有者はあちこち巡らすことになっていました。そして、かのぶどう園の中で酒樽をかの家屋所有者は掘り作ることになっていました。そして、やぐらをかの家屋所有者は建てることになっていました。そして、かのぶどう園を農夫たちにかの家屋所有者は自分自身でわざわざ貸すことになっていました。そして、かの家屋所有者は旅に出ることになっていました。
Mt.21:34.〈練語版〉 実りの時節が来た時、彼は実りを受け取るために自分の奴隷たちを農夫たちに遣わした。
Mt.21:34.〈逐語版〉 その上で、実々の時節が近づくことになっていた時、かの家屋所有者は、かの家屋所有者の実々を手に入れることになっていたために、かの家屋所有者の奴隷たちを農夫たちの方へ、かの家屋所有者は派遣することになっていました。
Mt.21:35.〈練語版〉 農夫たちは彼の奴隷たちを捕まえて、一人を打ちたたき、一人を殺し、一人を石打ちにした。
Mt.21:35.〈逐語版〉 そして、農夫たちは、かの家屋所有者の奴隷たちを手に入れることになっていて、実際、かの一人の奴隷を農夫たちは打ちたたくことになっていました。その上で、かの一人の奴隷を農夫たちは殺すことになっていました。その上で、かの一人の奴隷を農夫たちは石放り投げることになっていました。
Mt.21:36.〈練語版〉 彼はまた、ほかの奴隷たちを最初より多く遣わしたが、農夫たちは彼らをも同じようにした。
Mt.21:36.〈逐語版〉 再び、ほかの奴隷たちを最初の奴隷たちより多く、かの家屋所有者が派遣することになっていました。そして、かの奴隷たちに農夫たちは同様にすることになっていました。
Mt.21:37.〈練語版〉 その後、自分の息子を彼らに遣わして言った。『わたしの息子は敬ってくれるだろう』。
Mt.21:37.〈逐語版〉 その上で、その後、かの家屋所有者の息子を、かの農夫たちの方へ、かの家屋所有者が派遣することになっていました。言っています、『わたしの息子を、かの農夫たちは恥ずかしがらさせられることとします。』
Mt.21:38.〈練語版〉 しかし、農夫たちはその息子を見て、互いに言った。『これは相続人だ。来て、彼を殺して、彼の相続財産が手に入れよう』。
Mt.21:38.〈逐語版〉 その上で、息子を見て取ることになっていた農夫たちは、自分たちの中で言うことになっていました。『この者は割り当ての享受者であるのです。あなたがたがおいでなさい。かのこの者をわたしたちは殺そうとします。そして、かのこの者の割り当ての享受をわたしたちが持っていることをしようとすることになっています。』
Mt.21:39.〈練語版〉 そして彼らは彼を捕まえて、ぶどう園の外に追い出して殺した。
Mt.21:39.〈逐語版〉 そして、かの息子を手に入れることになっている、かの農夫たちは、ぶどう園の中から外へ放り投げることになっていました。そして、かの農夫たちが殺すことになっていました。
Mt.21:40.〈練語版〉 それで、ぶどう園の主人が来る時、これらの農夫たちにどうするだろうか」。
Mt.21:40.〈逐語版〉 そのとき、ぶどう園の主人が来ようとすることになっている時にはいつであれ、かのぶどう園の主人はこれらの農夫たちに、何かをすることとします。」
Mt.21:41.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「悪者たち。その者たちを意地悪く滅ぼし、そのぶどう園を、時節ごとに彼に実りを納めるほかの農夫たちに貸すだろう」。
Mt.21:41.〈逐語版〉 かの祭司長らたちはかのイエスに言っている。「悪い農夫たちをわずらい悪く、かの悪い農夫たちを、かの主人が滅ぼすこととします。そして、ぶどう園をほかの農夫たちに、かの主人は自分自身でわざわざ貸すこととします。誰かたちが、かのほかの農夫たちが、かのほかの農夫たちの時節時節の中で実々を、かの主人に納めることとします。」
Mt.21:42.〈練語版〉 イエスは彼らに言った。「あなたがたは聖書の中で読んだことがないのか。『建築者たちが捨てた石、それが隅のかしらになった。これは主から生じたことで、わたしたちの目には驚嘆すべきことです』。
Mt.21:42.〈逐語版〉 かの祭司長らたちにイエスは言っている。「あなたがたは書き物書き物の中で決して読まないことになっていたのですか。『石を。建てる者たちが、かの石を捨てることになっています。この石が、頂角の礎頭の中へ、起こることをさせられることになっています。この石が、主のそばで、自分自身でわざわざ起こることになっています。そして、わたしたちの目々の中で、かの素晴らしい頂角の礎頭があるのです。』
Mt.21:43.〈練語版〉 だから、あなたがたに言う。神の王国はあなたがたから取り上げられ、その実を結ぶ国民に与えられる。
Mt.21:43.〈逐語版〉 このために、あなたがたに私は言っています。神の王国はあなたがたから拾い上げられることとします。そして、かの神の王国は、かの王国の実々を作っている国民に与えられることとします。と。
Mt.21:44.〈練語版〉 この石の上に落ちる者は粉々になるだろう。それが誰かの上に落ちれば、彼をもみ殻のようにまき散らす」。
Mt.21:44.〈逐語版〉 そして、この石の上に落ちることになっていた者は粉々にされることとします。その上で、一度でも、かの者が落ちようとすることになっている、かの石の上で、かの石が、かの者をもみ殻のようにまき散らすこととします。」
Mt.21:45.〈練語版〉 祭司長たちやパリサイ人たちは彼のたとえを聞いた時、彼が自分たちについて言っていることを知った。
Mt.21:45.〈逐語版〉 そして、かのイエスのたとえたとえを聞こえることになっている、祭司長たちは、そして、パリサイ派の者たちは、知っていることになっていた。かの祭司長らたちについて、かのイエスが言っている。と。
Mt.21:46.〈練語版〉 彼らは彼を捕まえようとしたが、群衆を恐れた。彼らは彼を預言者と見ていたからである。
Mt.21:46.〈逐語版〉 そして、捕まえることになっているために、かのイエスを探し求めていた、かの祭司長らたちは、群衆たちを恐れさせられることになっていた。予断言者の中へ、かのイエスを、かの群衆たちは持っていることをしだしたので。

マタイ 第22章

Mt.22:01.〈練語版〉 イエスは答えて、またたとえで彼らに話して言った。
Mt.22:01.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっていたイエスは、再び、たとえたとえの中で、かの群衆たちに言うことになっていた。言っている、
Mt.22:02.〈練語版〉 「天々の王国は、自分の息子のために婚宴を用意した一人の王のようです。
Mt.22:02.〈逐語版〉 「天々の王国は、人間の王に例えられることになっています。誰かが、かの人間の王が、かの人間の王の息子に、婚宴婚宴を作ることになっています。
Mt.22:03.〈練語版〉 自分の奴隷たちを遣わして、その婚宴に招かれていた者たちを呼ばせたが、彼らは来たがらなかった。
Mt.22:03.〈逐語版〉 そして、婚宴婚宴の中へ招かれているままでずっといる者たちを呼ぶことになっているために、かの人間の王が、かの人間の王の奴隷たちを派遣することになっていました。そして、来ることになっていることを、かの奴隷たちは望みだしませんでした。
Mt.22:04.〈練語版〉 彼はまた、ほかの奴隷たちを遣わして言った。『招かれた者たちに言いなさい。見よ、わたしの午餐を用意した。わたしの牛と肥えた家畜はほふられて、すべての用意ができました。婚宴に来てください』。
Mt.22:04.〈逐語版〉 再び、かの人間の王は、ほかの奴隷たちを派遣することになっていました。言っています、『招かれているままでずっといる者たちに、あなたたちが言いなさいとなっています。あなたがたが見て取れとなっています。わたしの昼食会は、わたしが用意しているままでずっといます。わたしの牛たちは、わたしが用意しているままでずっといます。そして、ほふられているままでずっといる家畜たちは、わたしが用意しているままでずっといます。そして、すべての事々が用意整ってます。あなたがたは婚宴婚宴の中へおいでなさい。』
Mt.22:05.〈練語版〉 しかし、彼らは無関心で、一人は自分の畑に、一人は自分の商売に出かけて行った。
Mt.22:05.〈逐語版〉 その上で、無関心でいることになっている、かの招かれているままでずっといる者たちは、実際、一人が自分の畑の中へ、その上で、一人がかの者の商売の上に、おもてへ移動することになっていました。
Mt.22:06.〈練語版〉 また、残りの者たちは彼の奴隷たちを捕まえて、侮辱を加えて殺してしまった。
Mt.22:06.〈逐語版〉 その上で、かの人間の王の奴隷たちを捕まえることになっている残りの者たちは、侮辱することになっていました。そして、かの残りの者たちは、殺すことになっていました。
Mt.22:07.〈練語版〉 そこで王は憤り、自分の軍隊を遣わし、それらの人殺したちを滅ぼし、彼らの町を焼き払った。
Mt.22:07.〈逐語版〉 その上で、王は憤らさせられることになっていました。そして、かの王の軍隊たちを送ることになっている、かの王は、それらの人殺したちを滅ぼすことになっていました。そして、かの人殺したちの町を焼き払うことになっていました。
Mt.22:08.〈練語版〉 それから彼は自分の奴隷たちに言った。『婚宴の用意はできているのだが、招かれていた者たちはそれに値しなかった。
Mt.22:08.〈逐語版〉 そのとき、かの王の奴隷たちに、かの王は言っています。『実際、婚宴は用意整っています。その上で、招かれているままでずっといる者たちは値しだしませんでした。
Mt.22:09.〈練語版〉 だから、道々の出口に行って、あなたがたが見つける者をみな婚宴に招きなさい』。
Mt.22:09.〈逐語版〉 そのとき、道々の出口出口の上に、あなたがたがわざわざ行かさせられなさい。そして、もしも一度でも、あなたがたが見つけようとすることになっているのならば、同じくらいの多くの者たちを、婚宴婚宴の中へあなたがたが招きなさいとなっています。』
Mt.22:10.〈練語版〉 それらの奴隷たちは道々に出て行き、見つけた者をみな、邪悪な者も良い者も共に集めた。婚宴は食卓に着いた人たちでいっぱいになった。
Mt.22:10.〈逐語版〉 そして、道々の中へ、外へ来ることになっていたそれらの奴隷たちは、すべての者たちを集め導くことになっていました。かのすべての者たちを、かのそれらの奴隷たちが見つけることになっていました。すべての邪悪な者たちを。そして、また、すべての良い者たちを。そして、婚宴は、わざわざ食卓に着かさせられている者たちの事々でいっぱいにされることになっていました。
Mt.22:11.〈練語版〉 しかし、食卓に着いている人たちを見るために王が入って来た。そこに婚宴の着物を着ていない人を見つけた。
Mt.22:11.〈逐語版〉 その上で、わざわざ食卓に着かさせられている人たちを自分自身でわざわざ注視することになっていたために、入って来ることになっていた王は、そこに、婚宴の衣装を自分自身でわざわざ着ていないままでずっといる人間を見て取ることになっていました。
Mt.22:12.〈練語版〉 彼は彼に言った。『仲間よ、どうして婚宴の着物を持たないでここに入って来たのか』。彼は何も言えなかった。
Mt.22:12.〈逐語版〉 そして、かの人間に、かの王は言っています。『仲間よ。婚宴の衣装を持っていないあなたが、どのようにここに入って来ることになっていたのですか。』その上で、かの人間は黙らせられることになっていました。
Mt.22:13.〈練語版〉 そこで、王はしもべたちに言った。『彼の足と手を縛って、外の闇に投げ出せ。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう』。
Mt.22:13.〈逐語版〉 そのとき、王は奉公人たちに言うことになっていた。『かの者の足々を、そして、手々を、縛ることになっているあなたがたが、かの者を、闇の中へ、より外の中へ、外へ放り投げなさいとなっています。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。』
Mt.22:14.〈練語版〉 招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないからです」。
Mt.22:14.〈逐語版〉 呼ばれた多くの者たちがいるのですから。その上で、選ばれた少ない者たちがいるのですから。」
Mt.22:15.〈練語版〉 その時、パリサイ人たちが行って、どのようにして彼を言葉のわなにかけようかと、相談した。
Mt.22:15.〈逐語版〉 そのとき、行かさせられることになっていたパリサイ派の者たちは、協議を手に入れることになっていた。かのパリサイ派の者たちが、かのイエスを、言葉の中でわなにかけようとすることになっていたために。
Mt.22:16.〈練語版〉 そして、彼らは自分たちの弟子たちをヘロデ党の者たちと一緒に彼のところに遣わして言った。「先生、わたしたちはあなたが真実であり、真理に基いて神の道を教え、誰をも気にされないことを知っています。あなたは人々の顔をご覧にならないからです。
Mt.22:16.〈逐語版〉 そして、かのパリサイ派の者たちの学習弟子たちをヘロデ党の者たちと共に、かのイエスに、かのパリサイ派の者たちは派遣している。言っている、「教師よ。わたしたちは見て取っているままでずっといます。あなたは真実であるのです。と。そして、真理の中で、神の道をあなたは教えています。そして、あなたに、かのお方は、一人の者についても気にしていないのです。人間たちの顔の中へ、あなたは見ていないのですから。
Mt.22:17.〈練語版〉 それで、あなたはどう思われますか、言ってください。カイザルに人頭税を与えることは許されているでしょうか、許されていないでしょうか」。
Mt.22:17.〈逐語版〉 そのとき、わたしたちに、あなたが言ってくださいとなっています。あなたに、かのお方は何かを想定しています。カイザルに人頭税を与えることになっていることを、かのお方が許していますか。それとも、かのお方は許していないのですか。」
Mt.22:18.〈練語版〉 しかし、イエスは彼らの邪悪さを知って言った。「なぜあなたがたはわたしをためすのか、偽善者たちよ。
Mt.22:18.〈逐語版〉 その上で、かのパリサイ派の者たちの邪悪さを知っていることになっているイエスは、言うことになっていた。「何かを、わたしを、あなたがたはためしているのです。見せかけの者たちよ。
Mt.22:19.〈練語版〉 人頭税の硬貨をわたしに見せなさい」。彼らはデナリを彼に持って来た。
Mt.22:19.〈逐語版〉 人頭税の硬貨をわたしに提示しなさいとなっています。」その上で、一デナリ五千円硬貨を、かのイエスに、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちが、持って来ることになっていた。
Mt.22:20.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「これは誰の肖像と銘なのか」。
Mt.22:20.〈逐語版〉 そして、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちに、かのイエスは言っている。「この肖像は、そして、銘は、誰かのものです。」
Mt.22:21.〈練語版〉 彼らは彼に言った。「カイザルのです」。すると彼は彼らに言った。「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。
Mt.22:21.〈逐語版〉 かのイエスに、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちは言っている。「カイザルのものです。」そのとき、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちに、かのイエスは言っている。「そのとき、カイザルのものものをカイザルに、あなたがたが返しなさいとなっています。そして、神のものものを神に、あなたがたが返しなさいとなっています。」
Mt.22:22.〈練語版〉 彼らはこれを聞いて驚嘆し、彼を残して去って行った。
Mt.22:22.〈逐語版〉 そして、聞こえることになっている、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちは、驚嘆することになっていた。そして、かのイエスを放って置くことになっている、かのパリサイ派の者たちの学習弟子らたちは、おもてへ移動することになっていた。
Mt.22:23.〈練語版〉 その日、復活はないと言っているサドカイ人たちが、彼のところに近づいてきて彼に尋ねて
Mt.22:23.〈逐語版〉 その日の中で、復活があるのでないことを言っているサドカイ派の者たちが、かのイエスに近づいて来ることになっていた。そして、かのサドカイ派の者たちが、かのイエスの事を尋ねることになっていた。
Mt.22:24.〈練語版〉 言った。「先生、モーセは言っていました、『もしある者が子供たちを持たずに死んだ場合、彼に最も親等の近い兄弟が彼の妻をめとって、自分の兄弟のために子孫を起こせよ』。
Mt.22:24.〈逐語版〉 言っている、「教師よ。モーセは言ったことになっていました。『もしも一度でも子供たちを持っていない誰かが死に瀕しようとすることになっているのならば、かの者の兄弟が、かの者の女をめとることとします。そして、かの者が、かの者の兄弟に子孫を起こすこととします。』
Mt.22:25.〈練語版〉 さて、わたしたちのところに七人の兄弟がいました。最初の者が妻をめとったが死にました。そして子孫がいなかったので、彼の兄弟に彼の妻を残しました。
Mt.22:25.〈逐語版〉 その上で、わたしたちのそばに七人の兄弟たちがいました。そして、めとったことになっている最初の者が、死んだことになっていました。そして、子孫を持っていない、かの最初の者が、かの者の兄弟に、かの者の女を放って置いたことになっていました。
Mt.22:26.〈練語版〉 二番目も、三番目も、七番目まで同じようになりました。
Mt.22:26.〈逐語版〉 同様に、二番目もが、三番目もが、七番目まで。
Mt.22:27.〈練語版〉 みなの最後にその女も死にました。
Mt.22:27.〈逐語版〉 その上で、すべてのその後、女が死に瀕することになっていました。
Mt.22:28.〈練語版〉 それで、復活において彼女は七人のうち誰の妻になるのでしょうか。みなが彼女を得たのですから」。
Mt.22:28.〈逐語版〉 そのとき、復活の中で、女は七人の男たちの誰かの男のものであることとしますか。すべての男たちが、かの女を持っていることになっていたのですから。」
Mt.22:29.〈練語版〉 しかし、イエスは答えて彼らに言った。「あなたがたは道迷わされている。聖書も神の力も知らないからです。
Mt.22:29.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたイエスは、かのサドカイ派の者たちに言うことになっていた。「書き物書き物を、見て取っているままでずっといないあなたがたは、道迷わされなさい。その上で、神の力を見て取っているままでずっといないあなたがたは、道迷わされなさい。
Mt.22:30.〈練語版〉 復活において、彼らはめとったり、嫁いだりすることはない。天にいる神の使いの者たちのようになる。
Mt.22:30.〈逐語版〉 復活の中で、かの者たちは結婚することもないのですから。かの者たちはめとらさせられることもないのですから。逆に、天の中での神の使いたちとして、かの者たちははいるのですから。
Mt.22:31.〈練語版〉 死んだ者たちの復活について、神があなたがたに言われたことを読んだことがないのか。こう言っている。
Mt.22:31.〈逐語版〉 その上で、死んだ者たちの復活について、神によってあなたがたに宣言されることになっていたことを、あなたがたは読んでいないことになっていました。言っています、
Mt.22:32.〈練語版〉 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』。彼は死んだ者たちの神ではなく、生きている者の神です」。
Mt.22:32.〈逐語版〉 『わたしはアブラハムの神であるのです。そして、わたしはイサクの神であるのです。そして、わたしはヤコブの神であるのです。』かのお方は死んだ者たちの神であるのではありません。逆に、かのお方は生きている者の神であるのです。」
Mt.22:33.〈練語版〉 群衆はこれを聞いて、彼の教えに驚いた。
Mt.22:33.〈逐語版〉 そして、聞こえることになっていた群衆たちは、かのイエスの教えの上で驚かさせられだした。
Mt.22:34.〈練語版〉 しかし、パリサイ人たちは、彼がサドカイ人たちを黙らせたことを聞いて、一緒に彼のところに集まった。
Mt.22:34.〈逐語版〉 その上で、かのイエスがサドカイ派の者たちを黙らせることになっていた、と、聞こえることになっているパリサイ派の者たちが、同じところの上で集め導かれることになっていた。
Mt.22:35.〈練語版〉 彼らのうちの一人の律法学者が、彼をためして尋ねた。
Mt.22:35.〈逐語版〉 そして、かのパリサイ派の者たちの中から外へ、一人の法学者が、かのイエスをためして、尋ねることになっていた。
Mt.22:36.〈練語版〉 「先生、律法の中で、どの戒めが最大のものですか」。
Mt.22:36.〈逐語版〉 「教師よ。法の中で、偉大な指令はどれですか。」
Mt.22:37.〈練語版〉 彼は彼に言った。「『あなたの心を尽くし、あなたの魂を尽くし、あなたの思いを尽くして、主なるあなたの神を愛せよ』。
Mt.22:37.〈逐語版〉 その上で、かの一人の法学者に、かのイエスは断言しだした。「『あなたのまるごとの心の中で、そして、あなたのまるごとの魂の中で、そして、あなたのまるごとの脳の中で、あなたの主を、あなたの神を、あなたは愛することとします。』
Mt.22:38.〈練語版〉 これが最大で第一の戒めです。
Mt.22:38.〈逐語版〉 これが偉大な指令であるのです。そして、これが最も重要な指令であるのです。
Mt.22:39.〈練語版〉 第二はこれと同様です。『あなたの隣人を自分自身のように愛せよ』。
Mt.22:39.〈逐語版〉 その上で、二つ目は、かの最も重要な指令に似ています。『あなたの隣人を、あなた自身として、あなたが愛することとします。』
Mt.22:40.〈練語版〉 律法全体と預言者たちとは、これらの二つの戒めにかかっている」。
Mt.22:40.〈逐語版〉 これらの二つの指令指令の中で、まるごとの法が、吊るされています。そして、予断言者たちが、吊るされています。」
Mt.22:41.〈練語版〉 さて、パリサイ人たちが集まっていた時、イエスは彼らに尋ねて
Mt.22:41.〈逐語版〉 その上で、パリサイ派の者たちが集め導かれているままでずっといて、かのパリサイ派の者たちにイエスは尋ねることになっていた。
Mt.22:42.〈練語版〉 言った。「あなたがたはキリストについてどう思うか。彼は誰の息子ですか」。彼らは彼に言った。「ダビデの息子です」。
Mt.22:42.〈逐語版〉 言っている。「キリストについて、かのお方はあなたがたに何かを想定しています。かのキリストは誰かの息子ですか。」かのイエスに、かのパリサイ派の者たちは言っている。「ダビデの息子です。」
Mt.22:43.〈練語版〉 彼は彼らに言った。「それでは、どうしてダビデが霊の中で彼を主と呼んでいるのか。こう言っている。
Mt.22:43.〈逐語版〉 かのパリサイ派の者たちに、かのイエスは言っている。「そのとき、どのように、霊の中で、ダビデが、かのキリストを、主を、呼んでいますか。言っています。
Mt.22:44.〈練語版〉 『主はわたしの主に言われた、わたしがあなたの敵たちをあなたの足の下に置くまで、わたしの右に座っていなさい』。
Mt.22:44.〈逐語版〉 『主は、わたしの主に言うことになっていました。「わたしの右々の中から外へ、あなたはわざわざ座らさせられなさい。一度でも、あなたの足々の真下に、あなたの敵たちを、わたしが置こうとすることになっているまで。」』
Mt.22:45.〈練語版〉 それで、ダビデが彼を主と呼んでいるのなら、どうして彼は彼の息子だろうか」。
Mt.22:45.〈逐語版〉 そのとき、もしもダビデが、かのキリストを、主を、呼んでいるのならば、どのように、かのキリストは、かのダビデの息子であるのですか。」
Mt.22:46.〈練語版〉 誰も一言も彼に答えることはできなかった。その日から、誰もあえてそれ以上彼に尋ねなかった。
Mt.22:46.〈逐語版〉 そして、かのイエスに答えさせられることになっていたことを、一人の者もが、わざわざできさせられださなかった。その上で、言葉を、その日から、かのイエスを尋ねることになっていることを、誰もがもうあえてしないことになっていた。

マタイ 第23章

Mt.23:01.〈練語版〉 その時、イエスは群衆と彼の弟子たちとに語って
Mt.23:01.〈逐語版〉 そのとき、群衆たちに、そして、かのイエスの学習弟子たちにイエスは語ることになっていた。
Mt.23:02.〈練語版〉 言った。「書記官たちとパリサイ人たちはモーセの座に着いている。
Mt.23:02.〈逐語版〉 言っている、「記す者たちが、そして、パリサイ派の者たちが、モーセの座の上に着いていることになっています。
Mt.23:03.〈練語版〉 だから、彼らがあなたがたに言うことはすべて行ない、守りなさい。しかし、彼らの行ないを真似てはいけない。彼らは言いはするが、行わないからです。
Mt.23:03.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも、かの記す者らたちがあなたがたに言おうとすることになっているのならば、同じくらいのすべての事々を、あなたがたが行いなさいとなっています。そして、あなたがたが守りなさい。その上で、かの記す者らたちの行ない行ないに応じて、あなたがたが行なってはいけません。かの記す者らたちは言っているのだから。そして、かの記す者らたちは行なっていないのだから。
Mt.23:04.〈練語版〉 また、重い荷物をくくって人々の肩にのせるが、自分では指一本でもそれを動かそうともしない。
Mt.23:04.〈逐語版〉 その上で、重い荷物荷物を、かの記す者らたちが束ねています。そして、人間たちの肩々の上に、かの記す者らたちがのせています。その上で、かの記す者らたちの指に、かの荷物荷物を動かすことになっていることを、かの記す者らたちは、望んでいません。
Mt.23:05.〈練語版〉 彼らの行なうわざはすべて、人に見られるためです。彼らは自分たちの聖句入れを広くし、衣の房飾りを大きくするからです。
Mt.23:05.〈逐語版〉 その上で、人間たちに注視されることになっていることの方へ、かの記す者らたちのすべての行ない行ないを、かの記す者らたちが行なっています。かの記す者らたちの聖句入れたちを、かの記す者らたちは広くするのですから。そして、かの記す者らたちの房飾りたちを、かの記す者らたちは大きくするのですから。
Mt.23:06.〈練語版〉 彼らが好むのは宴会での上座や会堂での上席、
Mt.23:06.〈逐語版〉 その上で、かの記す者らたちは大変好みます。宴会宴会の中で上座を、そして、シナゴーグ一緒導会堂会堂の中で上席上席を、
Mt.23:07.〈練語版〉 市場でのあいさつや人々にラビと呼ばれることなのです。
Mt.23:07.〈逐語版〉 そして、市場市場の中であいさつあいさつを、そして、人間たちによって先生ラビと呼ばれることを。
Mt.23:08.〈練語版〉 しかし、あなたがたはラビと呼ばれてはならない。あなたがたの先生は、一人であって、あなたがたはみな兄弟だからです。
Mt.23:08.〈逐語版〉 その上で、あなたがたは先生ラビと呼ばれようとすることになっていません。あなたがたの先生は一人であるのですから。その上で、すべてのあなたがたは兄弟たちであるのですから。
Mt.23:09.〈練語版〉 また、地上の誰をも自分たちの父と呼んではならない。あなたがたの父は一人、天にいる方だからです。
Mt.23:09.〈逐語版〉 そして、地の上でのあなたがたの父親を、あなたがたが呼ぼうとすることになっていません。あなたがたの天上での御父は一人であるのですから。
Mt.23:10.〈練語版〉 また、あなたがたは教訓者と呼ばれてはならない。あなたがたの教訓者は一人、キリストだからです。
Mt.23:10.〈逐語版〉 その上で、導下教授者導下教授者は、あなたがたが呼ばれようとすることになっていません。なぜなら、あなたがたの導下教授者は、一人であるからです。キリストであるからです。
Mt.23:11.〈練語版〉 あなたがたの間で一番偉い者は、あなたがたのしもべになるだろう。
Mt.23:11.〈逐語版〉 その上で、あなたがたのより偉大な者は、あなたがたのしもべであることとします。
Mt.23:12.〈練語版〉 誰でも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるだろう。
Mt.23:12.〈逐語版〉 その上で、誰かが、かの者が、自分を高くすることとします。かの者は、低くされることとします。そして、誰かが、かの者が、自分を低くすることとします。かの者は、高くされることとします。
Mt.23:13.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは人々の前で天々の王国を閉ざすからです。あなたがたが入らないし、入ろうとする者たちが入ることをも許さないのです。
Mt.23:13.〈逐語版〉 その上で、あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、あなたがたは、人間たちの所の方の中で、天々の王国を閉ざしているからです。あなたがたはわざわざ入らないのですから。その上で、わざわざ入らさせられる者たちを、入ることになっていることを、あなたがたは放って置かないのですから。
Mt.23:14.〈練語版〉 〔無し〕
Mt.23:14.〈逐語版〉 〔無し〕
Mt.23:15.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは一人の改宗者を作るために海と陸を行き巡り、それができると、彼を自分に倍するほどのヒンノムの谷の息子とするからです。
Mt.23:15.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、一人の改宗者を作ることになっているために、海を、そして、陸を、あなたがたはあちこち導いているからです。そして、かの一人の改宗者が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっている時にはいつであれ、あなたがたの二倍以上のヒンノム谷ゲヘナ焼却場の息子を、かの一人の改宗者を、あなたがたは作っています。
Mt.23:16.〈練語版〉 盲目の手引き者たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは、『誰でも聖所をさして誓うなら、それは何でもない。しかし、聖所の黄金をさして誓うなら、その者には果たす義務がある』と言うのです。
Mt.23:16.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。盲目の案内道導者たちよ。言っている者たちよ。『一度でも聖堂の中で誓おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、その上で、一つの事もがありません。その上で、一度でも、聖堂の黄金の中で、誓おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、借りていて返す義務を持っています。』
Mt.23:17.〈練語版〉 愚か者たち、また盲目の者たちよ。黄金と、黄金を聖別する聖所と、どちらが偉大なのか。
Mt.23:17.〈逐語版〉 愚か者たちよ。そして、盲目の者たちよ。何かが、より偉大であるのですか。黄金が、より偉大であるのですか。それとも、黄金を神聖にすることになっている聖堂が、より偉大であるのですか。
Mt.23:18.〈練語版〉 また、あなたがたは、『誰でも祭壇をさして誓うなら、それは何でもない。しかし、その上にある供え物をさして誓うなら、その者には果たす義務がある』と言う。
Mt.23:18.〈逐語版〉 そして、『一度でも祭壇の中で誓おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、その上で、ひとつの事もがありません。その上で、一度でも、かの祭壇の上の供え物の中で、誓おうとすることになっている者は誰でも、かの者は、借りていて返す義務を持っています。』
Mt.23:19.〈練語版〉 盲目の者たちよ。供え物と、供え物を聖別する祭壇と、どちらが偉大なのか。
Mt.23:19.〈逐語版〉 盲目の者たちよ。何かが、どちらがより偉大であるのですか。供え物が、より偉大であるのですか。それとも、供え物を神聖にすることになっている祭壇が、より偉大であるのですか。
Mt.23:20.〈練語版〉 だから、祭壇をさして誓う者は、祭壇とその上にあるすべての物をさして誓うのです。
Mt.23:20.〈逐語版〉 そのとき、祭壇の中で誓うことになっている者は、かの祭壇の中で、そして、かの祭壇の上のすべての物々の中で、誓っています。
Mt.23:21.〈練語版〉 また、聖所をさして誓う者は、聖所とそこに住んでいる方をさして誓うのです。
Mt.23:21.〈逐語版〉 そして、聖堂の中で誓うことになっている者は、かの聖堂の中で、そして、かの聖堂を暮らしている者の中で、誓っています。
Mt.23:22.〈練語版〉 また、天をさして誓う者は、神のみ座とその上に座っている方をさして誓うのです。
Mt.23:22.〈逐語版〉 そして、天の中で誓うことになっている者は、神の玉座の中で、そして、かの玉座の上でわざわざ座らさせられているお方の中で、誓っています。
Mt.23:23.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたははっか、いのんど、クミンの十分の一を納めながら、律法のもっと重大な事柄、すなわち正義とあわれみと信仰を見のがしている。これらこそ行うべきことです。だが、あれらも見のがしてはならない。
Mt.23:23.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、ミントを、そして、ディルを、そして、クミンを、あなたがたは十分の一受け取っているからです。そして、より重大な法の事々を、正義を、そして、あわれみを、そして、信じている事を、あなたがたは放って置くことになっているからです。その上で、これらの事々を行なうことになっていることを、かのお方が拘束しだしました。そして、それらの所々を放って置かないことを、かのお方が拘束しだしました。
Mt.23:24.〈練語版〉 盲目の手引き者たちよ、あなたがたは、ぶよは濾しているが、らくだは飲み込んでいる。
Mt.23:24.〈逐語版〉 盲目の案内道導者たちよ。ぶよを濾している者たちは、その上で、らくだを飲み込んでいる者たちです。
Mt.23:25.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは杯と皿の外側は清めるが、内側は強奪と放縦で満ちているからです。
Mt.23:25.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、盃と皿の外側をあなたがたは清めているからです。その上で、内側で、かの物々はいっぱい満ち満ちています。欲深さの中から外へ。そして、無抑制の中から外へ。
Mt.23:26.〈練語版〉 盲目のパリサイ人よ。まず、杯と皿の内側を清めなさい。そうすれば、その外側も清くなる。
Mt.23:26.〈逐語版〉 盲目のパリサイ派の人よ。盃の内側を最初にあなたが清めなさいとなっています。なぜなら、かの物の外側もが自分自身でわざわざ清くなろうとすることになっているからです。
Mt.23:27.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは白く塗った墓に似ているからです。外側は美しく見えるが、内側は死んだ者たちの骨とあらゆる不潔なもので満ちている。
Mt.23:27.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、白く塗られているままでずっといる墓たちにあなたがたは似ているからです。実際、外側で、何かたちが、かの美しい墓たちが、わざわざ見えることをさせられています。その上で、内側で、かの墓たちは、死んだ者たちの骨たちの事々で、そして、あらゆる不潔さの事々で、いっぱい満ち満ちています。
Mt.23:28.〈練語版〉 このようにあなたがたも、人々には外側は義なる者たちのように見えるが、内側は偽善と不法でいっぱいです。
Mt.23:28.〈逐語版〉 このように、実際、外側で、人間たちに、真正な事々が、あなたがたもが、見えることをさせられています。その上で、内側で、あなたがたは見せかけの、そして、無法の、膨張であるのです。
Mt.23:29.〈練語版〉 偽善者である書記官たちとパリサイ人たちよ、あなたがたは災いです。あなたがたは預言者たちの墓を建て、義人たちの記念碑を飾って、
Mt.23:29.〈逐語版〉 あなたがたに災いあり。記す者たちよ。そして、パリサイ派の者たちよ。見せかけの者たちよ。なぜなら、予断言者たちの墓々をあなたがたは建てているからです。そして、真正な者たちの記念碑記念碑をあなたがたは飾っているからです。
Mt.23:30.〈練語版〉 こう言っている、『もしわたしたちがわたしたちの父祖たちの日々にいたなら、彼らと共に預言者たちの血にあずかる者たちにはならなかっただろう』と。
Mt.23:30.〈逐語版〉 そして、あなたがたは言っています。『もしも、わたしたちの父親たちの日々の中で、わたしたちがいだしたのならば、一度でも、予断言者たちの血の中で、かの父親たちの参与分担者たちに、決してわたしたちはいだしませんでした。』
Mt.23:31.〈練語版〉 こうしてあなたがたは、預言者たちを殺した者たちの息子たちであることを自分で証明している。
Mt.23:31.〈逐語版〉 これほどに、あなたがたは自分たちに証明しています。あなたがたは予断言者たちを殺すことになっていた者たちの息子たちである。と。
Mt.23:32.〈練語版〉 あなたがた、自分の父祖たちの枡目を満たしなさい。
Mt.23:32.〈逐語版〉 そして、あなたがたがあなたがたの父親たちの枡目を満たしなさいとなっています。
Mt.23:33.〈練語版〉 蛇たちよ、まむしの子孫よ、あなたがたはどうしてヒンノムの谷の裁きを逃れることができようか。
Mt.23:33.〈逐語版〉 蛇たちよ。まむしたちの子孫たちよ。どのようにヒンノム谷ゲヘナ焼却場の裁きからあなたがたが逃れようとすることになっているのですか。
Mt.23:34.〈練語版〉 このゆえに、見よ、わたしはあなたがたに預言者たちと賢い者たちと書記官たちを遣わす。あなたがたは、彼らのうちのある者たちを殺してはりつけにし、彼らのうちのある者たちを自分たちの会堂でむち打ち、町から町へと迫害するだろう。
Mt.23:34.〈逐語版〉 このために、あなたが見て取れとなっています。予断言者たちを、そして、賢い者たちを、そして、記す者たちを、あなたがたの方へわたしは派遣します。かの予断言者らたちの中から外へ、あなたがたは殺すこととします。そして、あなたがたははりつけにすることとします。そして、かの予断言者らたちの中から外へ、あなたがたのシナゴーグ一緒導会堂会堂の中で、あなたがたはむち打つこととします。そして、町から町の中へ、あなたがたは迫害することとします。
Mt.23:35.〈練語版〉 こうして義人アベルの血から、聖所と祭壇との間であなたがたが殺したバラキヤの息子ザカリヤの血に至るまで、地上に流されたすべての義なる血があなたがたの上に来るためです。
Mt.23:35.〈逐語版〉 地の上で注がれているあらゆる真正な血があなたがたの上に来ようとすることになっているために。真正な者アベルの血から、バラキヤの息子のザカリヤの血まで。かのザカリヤを、聖堂と、そして、祭壇との間で、あなたがたは殺したことになっていました。
Mt.23:36.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これらのことすべては、この世代の上に来るだろう。
Mt.23:36.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。すべてのこれらの事々がこの世代の上に到来することとします。
Mt.23:37.〈練語版〉 預言者たちを殺し、彼女のところに遣わされた者たちを石打ちにするエルサレム、エルサレムよ。めんどりが自分のひなを翼の下に集めるように、わたしは幾たびあなたの子供たちを集めたいと思ったことか。しかし、あなたがたはそれを望まなかった。
Mt.23:37.〈逐語版〉 エルサレムよ。エルサレムよ。予断言者たちを殺す者よ。そして、かのエルサレムの方へ派遣されているままでずっといる者たちを石放り投げる者よ。何度目ですか。あなたの子供たちを集め導くことになっていたことを、わたしは望んでいることになっていました。雌鳥が、翼々の下で、雌鳥の若鳥たちを集め導く、かの方法を、わたしは望んでいることになっていました。そして、あなたがたは望んでいることになっていませんでした。
Mt.23:38.〈練語版〉 見よ、あなたがたの家は荒れ果てたままあなたがたに残される。
Mt.23:38.〈逐語版〉 あなたが見て取れとなっています。荒れ果てたあなたがたの家があなたがたに放って置かれます。
Mt.23:39.〈練語版〉 わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたは、『主のみ名において来る者は祝福されている者です』と言う時までは、今後決してわたしを見ることはないだろう」。
Mt.23:39.〈逐語版〉 あなたがたにわたしは言うのですから。今から、一度でもあなたがたが言おうとすることになっているまで、わたしをあなたがたが見て取ろうとすることに絶対になっていません。『祝福されているままでずっといる、主の名の中でわざわざ来させられる者よ。』」

マタイ 第24章

Mt.24:01.〈練語版〉 イエスは神殿から出て行き、進んで行こうとした。すると、彼の弟子たちが彼に神殿の建物を示すために近づいてきた。
Mt.24:01.〈逐語版〉 そして、神殿から、外へ来ることになっていたイエスは、わざわざ行かさせられだした。そして、かのイエスに神殿の建物建物を提示することになっていたために、かのイエスの学習弟子たちが近づいて来ることになっていた。
Mt.24:02.〈練語版〉 しかし、彼は答えて彼らに言った。「あなたがたはこれらすべてのものを見ないか。まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。ここで石が石の上に残されて崩されないでいることは決してないだろう」。
Mt.24:02.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「あなたがたはこれらのすべての事々を見ていないのですか。まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの石が下へほどかれないこととする、石の上で、石がここで放って置かれようとすることに絶対になっていません。」
Mt.24:03.〈練語版〉 彼がオリブ山の上で座っていた時、弟子たちが自分たちだけで彼に近づいてきて言った。「わたしたちにお話しください。これらのことがいつあるのですか。そして、あなたの臨在と世の完結のしるしは何ですか」。
Mt.24:03.〈逐語版〉 その上で、オリーブたちの山の上で、かのイエスがわざわざ座らさせられていて、自分に従って学習弟子たちが、かのイエスに近づいて来ることになっていた。言っている、「わたしたちに話してくださいとなっています。いつ、これらの事々があることとするのですか。そして、何かがあなたの在臨のしるしサインであるのです。そして、何かが世の完結のしるしサインであるのです。」
Mt.24:04.〈練語版〉 イエスは彼らに答えて言った。「誰かがあなたがたを道迷わすことのないように注意しなさい。
Mt.24:04.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっていたイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「あなたがたが見ていなさい。誰かがあなたがたを道迷わそうとすることになっていません。
Mt.24:05.〈練語版〉 多くの者がわたしの名においてやって来て、『わたしがキリストだ』と言って、多くの者を道迷わすだろう。
Mt.24:05.〈逐語版〉 わたしの名の上で、多くの者たちが自分自身でわざわざやって来ることとするのですから。言っています、『わたしがキリストであるのです。』そして、多くの者たちを、かの者たちは道迷わすこととするのですから。
Mt.24:06.〈練語版〉 あなたがたは戦争と戦争のうわさを聞くだろう。注意していなさい。あわててはいけない。これらのことは起こらなければならないが、終結はまだなのです。
Mt.24:06.〈逐語版〉 その上で、戦争戦争を、そして、戦争戦争のうわさうわさを聞こえることを、あなたがたはもうすぐすることとします。あなたがたが見えなさい。あなたがたが驚かせられてはいけません。自分自身でわざわざ起こることになっていることを、かのお方が拘束しだしました。逆に、終結はまだあるのではないのですから。
Mt.24:07.〈練語版〉 国民は国民に、王国は王国に向かって立ち上がり、またあちこちでききんと地震があるからだろう。
Mt.24:07.〈逐語版〉 国民の上に国民が目覚めさせられることとするのですから。そして、王国の上に王国が目覚めさせられることとするのですから。そして、場所場所に応じて、飢饉飢饉が、そして、地震地震があることとするのですから。
Mt.24:08.〈練語版〉 しかし、これらのすべてのことは産みの苦しみの始まりです。
Mt.24:08.〈逐語版〉 その上で、これらのすべての事々は産みの苦しみたちの最初です。
Mt.24:09.〈練語版〉 その時、彼らはあなたがたを苦しみに引き渡し、あなたがたを殺すだろう。あなたがたはわたしの名のゆえにすべての国民に憎まれるだろう。
Mt.24:09.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたを苦しみの中へ、かのすべての事々が引き渡すこととします。そして、あなたがたを、かのすべての事々が殺すこととします。そして、わたしの名のために、国民国民のすべてによって、憎まれているあなたがたがあることとします。
Mt.24:10.〈練語版〉 その時、多くの者がつまずかれ、互いに引き渡し、互いに憎み合うだろう。
Mt.24:10.〈逐語版〉 そして、そのとき、多くの者たちが罪の罠に仕掛け落とされることとします。そして、かの多くの者たちが互いに引き渡すこととします。そして、かの多くの者たちが互いに憎み合うこととします。
Mt.24:11.〈練語版〉 多くの偽預言者たちが現れて、多くの者を道迷わすだろう。
Mt.24:11.〈逐語版〉 そして、多くの偽予断言者たちが目覚めさせられることとします。そして、かの多くの偽予断言者たちが多くの者たちを道迷わすこととします。
Mt.24:12.〈練語版〉 不法が増えるので、多くの者の愛が冷えるだろう。
Mt.24:12.〈逐語版〉 そして、不法を増えさせられることのために、多くの者たちの愛が冷えさせられることとします。
Mt.24:13.〈練語版〉 しかし、終結まで耐え忍ぶ者、その者が救われるだろう。
Mt.24:13.〈逐語版〉 その上で、終結の中へ耐え忍ぶことになっている、この者が救われることとします。
Mt.24:14.〈練語版〉 そして、王国のこの良い知らせは、あらゆる国民に対する証しのために、人の住む全地で宣べ伝えられるだろう。そしてそれから終結が来る。
Mt.24:14.〈逐語版〉 そして、王国のこの良い知らせは、まるごとの居住可能な地の中で、証明の中へ、すべての国民国民に、宣べ伝えられることとします。そして、それから、終結が到来することとします。
Mt.24:15.〈練語版〉 それで、預言者ダニエルを通して言われた、荒廃の憎悪のものが、聖なる場所に立っているのを見るなら(読者は理解しなさい)、
Mt.24:15.〈逐語版〉 そのとき、荒廃をもたらすものの嫌悪すべきことを、予断言者ダニエルを通して宣言されることになっていたことを、聖なる場所の中で立っているままでずっといることを、あなたがたが見て取ろうとすることになっている時にはいつであれ。読んでいる者が心鍛えなさい。
Mt.24:16.〈練語版〉 その時、ユダヤにいる者たちは山に逃げなさい。
Mt.24:16.〈逐語版〉 そのとき、ユダヤの中での者たちは山々の中へ逃げなさい。
Mt.24:17.〈練語版〉 屋上にいる者は自分の家から物を取り出そうとして下りてはいけない。
Mt.24:17.〈逐語版〉 屋上の上での者は、かの者の家屋の中から外へのものを拾い上げることになっているために下へ一歩ステップ進み降りなさいとなっていません。
Mt.24:18.〈練語版〉 畑にいる者は、自分の衣を取りに後へ戻ってはいけない。
Mt.24:18.〈逐語版〉 そして、畑の中での者は、かの者の衣を拾い上げることになっているために後ろに戻りなさいとなっていません。
Mt.24:19.〈練語版〉 それらの日には、身ごもっている者たちと乳を飲ませている者たちは災いです。
Mt.24:19.〈逐語版〉 その上で、それらの日々の中で、腹の中で持っている者たちに、そして、乳を吸っている者たちに、災いあり。
Mt.24:20.〈練語版〉 あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈りなさい。
Mt.24:20.〈逐語版〉 その上で、あなたがたがわざわざ祈らさせられなさい。その上で、安息日に、冬のあなたがたの逃走が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっていません。と。
Mt.24:21.〈練語版〉 その時には、世界の初めから今に至るまで起きたことがなく今後も決して起きないような大きな苦難があるからです。
Mt.24:21.〈逐語版〉 そのとき、世界システムの最初から今まで起こっていないままでずっといるような、その上で、自分自身でわざわざ絶対に起ころうとしないことになっているような、偉大な苦難があることとするのですから。
Mt.24:22.〈練語版〉 それらの日が短くされなかったなら、肉なる者は誰も救われないだろう。しかし、選ばれた者たちのために、それらの日は短くされるのです。
Mt.24:22.〈逐語版〉 そして、もしもそれらの日々が短縮されることになっていないのならば、あらゆる肉の者が一度でも救われないことになっています。その上で、選ばれた者たちのために、それらの日々が短縮されることとします。
Mt.24:23.〈練語版〉 その時、誰かがあなたがたに、『見よ、ここにキリストがいる』、また、『ここに』と言っても、それを信じてはいけない。
Mt.24:23.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも誰かがあなたがたに『見て取れとなっています。キリストがここに。』、あるいは、『ここに。』、言おうとすることになっているのならば、あなたがたは信じようとしないことになっています。
Mt.24:24.〈練語版〉 偽キリストたちや偽預言者たちが現れて、大きなしるしと不思議なわざを行ない、選ばれた者たちさえをもできれば道迷わそうとするからだろう。
Mt.24:24.〈逐語版〉 偽キリストたちが、そして、偽予断言者たちが、目覚めさせられることとするのですから。そして、偉大なしるしサインしるしサインを、そして、奇跡奇跡を、かの偽キリストらたちが与えることとするのですから。もしもできるのならば、選ばれた者たちをも、道迷わすことになっているほどに。
Mt.24:25.〈練語版〉 見よ、わたしはあなたがたに前もって言っておいた。
Mt.24:25.〈逐語版〉 あなたが見て取れとなっています。あなたがたにわたしは前もって宣言しているままでずっといます。
Mt.24:26.〈練語版〉 だから、彼らがあなたがたに、『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行ってはいけない。『見よ、奧まった部屋にいる』と言っても、それを信じてはいけない。
Mt.24:26.〈逐語版〉 そのとき、もしも一度でも、かの偽予断言者たちがあなたがたに、『あなたが見て取れとなっています。荒野の中に、かのキリストがいます。』、言おうとすることになっているのならば、あなたがたは出て行こうとしないことになっています。もしも一度でも、かの偽予断言者たちがあなたがたに、『あなたが見て取れとなっています。室々の中に。』、言おうとすることになっているのならば、あなたがたは信じようとしないことになっています。
Mt.24:27.〈練語版〉 稲妻が東から出て、西にまで輝きわたるように、人の息子の臨在もそのようだからです。
Mt.24:27.〈逐語版〉 稲妻が東からわざわざ外へ来させられるようなものなのですから。そして、稲妻が西までわざわざ見えることをさせられるようなものなのですから。そのように、人間の息子の在臨はあることとするのですから。
Mt.24:28.〈練語版〉 どこでも死体のあるところ、そこにワシたちも集まるだろう。
Mt.24:28.〈逐語版〉 もしも一度でも死体があろうとするのならばどこへでも、そこに、ワシたちが集め導かれることとします。
Mt.24:29.〈練語版〉 しかし、それらの日の苦難のすぐ後に、太陽は暗くなり、月はその光を放たず、星々は天から落ち、天々の勢力は揺り動かされるだろう。
Mt.24:29.〈逐語版〉 その上で、それらの日々の苦難のすぐ後に、太陽が暗くされることとします。そして、月が、かの月の光を与えないこととします。そして、星々が天からわざわざ落ちさせられることとします。そして、天々の力たちが揺さぶられることとします。
Mt.24:30.〈練語版〉 そしてその時、人の息子のしるしが天に現れるだろう。その時、地のすべての部族は悲しみ、人の息子が力と大いなる栄光をもって天の雲に乗って来るのを見るだろう。
Mt.24:30.〈逐語版〉 そして、そのとき、人間の息子のしるしサインが天の中で見えることをさせられることとします。そして、そのとき、地のすべての部族部族は自分自身でわざわざ悲嘆胸打つこととします。そして、力と共に、そして、大いなる栄光と共に、天の雲々の上で、わざわざ来させられる人間の息子を、かのすべての部族部族が自分自身でわざわざはっきり見えることとします。
Mt.24:31.〈練語版〉 彼は大いなるラッパと共に自分の使いの者たちを遣わし、彼らは四方の風から、天々の果てから果てに至るまで、自分の選ばれた者たちを集めるだろう。
Mt.24:31.〈逐語版〉 そして、かの人間の息子は、大きな音のトランペットと共に、かの人間の息子の使いたちを派遣することとします。そして、天々の果て果てから、かの天々の果て果てまで、四方の風々の中から外へ、かの人間の息子の選ばれた者たちを、かの人間の息子の使いたちが集め導くこととします。
Mt.24:32.〈練語版〉 いちじくの木からこのたとえを学びなさい。その枝がすでに柔らかくなり、葉を出すと、あなたがたは夏の近いことを知る。
Mt.24:32.〈逐語版〉 その上で、いちじくの木からたとえをあなたがたが学びなさいとなっています。かのいちじくの木の枝が既に、自分自身でわざわざ柔らかくなろうとすることになっている時にはいつであれ、そして、葉々を出そうとする時にはいつであれ、夏が近い、と、あなたがたは知っています。
Mt.24:33.〈練語版〉 そのようにあなたがたも、これらすべてのことを見たなら、それは戸口にまで近づいていることを知りなさい。
Mt.24:33.〈逐語版〉 このように、あなたがたもが、これらのすべての事々を見て取ろうとすることになっている時にはいつであれ、戸々の上で、かの人間の息子が近い、と、あなたがたは知っていなさい。
Mt.24:34.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これらのすべてのことが起こるまでは、この世代は決して過ぎ去らない。
Mt.24:34.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。一度でもこれらのすべての事々が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっているまで、この世代が過ぎ去ろうとすることに絶対になっていません。と。
Mt.24:35.〈練語版〉 天と地は過ぎ去るだろう。しかし、わたしの言葉は決して過ぎ去らないのです。
Mt.24:35.〈逐語版〉 天が、そして、地が、自分自身でわざわざ過ぎ去ることとします。その上で、わたしの言葉たちが過ぎ去ろうとすることに絶対になっていません。
Mt.24:36.〈練語版〉 しかし、その日と時については誰も知らない。天々の使いの者たちも、また息子も知らない、ただ父だけが知っている。
Mt.24:36.〈逐語版〉 その上で、その日について、そして、その時間について、もしも御父だけがないのならば、その上で、一人の者もが見て取っているままでずっといません。その上で、天々の使いたちもが見て取っているままでずっといません。その上で、息子もが見て取っているままでずっといません。
Mt.24:37.〈練語版〉 人の息子の臨在はノアの日々のようだからです。
Mt.24:37.〈逐語版〉 そのように、ノアの日々は、人間の息子の在臨であることとするようなものなのですから。
Mt.24:38.〈練語版〉 というのも、洪水前のそれらの日、ノアが箱舟に入るその日まで、彼らは食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。
Mt.24:38.〈逐語版〉 噛んで食べている、そして、飲んでいる、結婚している、そして、嫁にやっている、かの人間の息子の選ばれた者たちは、洪水の前に、方舟の中へノアが入ることになっている、かの日まで、それらの日々の中に、いだしたようなものなのですから。
Mt.24:39.〈練語版〉 そして、洪水が来てすべてのものを取り去るまで、彼らは知らなかったのです。人の息子の臨在もそのようになるだろう。
Mt.24:39.〈逐語版〉 そして、洪水が来ることになっているまで、そして、洪水がすべてのものたちを拾い上げることになっているまで、かの人間の息子の選ばれた者たちは知っていないことになっています。人間の息子の在臨もが、このようにあることとします。
Mt.24:40.〈練語版〉 その時、二人の者が畑にいるだろう。一人は取り去られ、一人は残される。
Mt.24:40.〈逐語版〉 そのとき、二人の者たちが畑の中でいることとします。一人の男の者は連れて行かれます。そして、一人の男の者は放って置かれます。
Mt.24:41.〈練語版〉 二人の者がうすをひいているだろう。一人は取り去られ、一人は残される。
Mt.24:41.〈逐語版〉 二人の女の者たちがうすの中でひいていて、一人の女の者は連れて行かれます。そして、一人の女の者は放って置かれます。
Mt.24:42.〈練語版〉 だから、目を覚ましていなさい。いつの日にあなたがたの主が来るのか、あなたがたは知らないからです。
Mt.24:42.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたが注意し見ていなさい。なぜなら、どれの日にあなたがたの主がわざわざ来るのかを、あなたがたは見て取っていないままでずっといるからです。
Mt.24:43.〈練語版〉 しかし、このことを知っておきなさい。家の主人は、夜のどの見張り時に盗人が来るかを知っているなら、目を覚ましていて、自分の家に押し入られることを許さなかっただろう。
Mt.24:43.〈逐語版〉 その上で、その事をあなたがたは知っていなさい。なぜなら、もしも、どれの見張りに盗人がわざわざ来させられているかを、家屋所有者が見て取っていたままでずっといたのならば、一度でも家屋所有者が注意し見ていることになっているからです。そして、かの家屋所有者の家屋をトンネル掘りされることになっていることを、家屋所有者が一度でも置き去りにしないことになっているからです。
Mt.24:44.〈練語版〉 だから、あなたがたも用意をしておきなさい。あなたがたの思いがけない時に人の息子は来るからです。
Mt.24:44.〈逐語版〉 このために、用意整ったあなたがたもが、わざわざ起こることをさせられなさい。なぜなら、あなたがたが想定していない時間に、人間の息子がわざわざ来させられるからです。
Mt.24:45.〈練語版〉 それでは、主人が自分の家の上に任命した、時節に応じて彼らに食物を与えさせる忠実で賢い奴隷は、誰だろうか。
Mt.24:45.〈逐語版〉 それゆえに、誰かが、忠実な、そして、賢い、奴隷です。時節の中で、かの家内奴隷衆の者たちに食物を与えることになっているための、かの主人の家内奴隷衆の上に、かの奴隷を、主人が任命することになっています。
Mt.24:46.〈練語版〉 自分の主人が来た時、そのようにしているのを見られるその奴隷は幸いです。
Mt.24:46.〈逐語版〉 その奴隷は幸せです。来ることになっている、かの奴隷の主人が、このようにしている、かの奴隷を、見つけることとします。
Mt.24:47.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。彼は彼を任命して自分のすべての持ち物の上に置くだろう。
Mt.24:47.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。かの主人の持っているすべての物々の上に、かの奴隷を、かの主人が任命することとします。と。
Mt.24:48.〈練語版〉 しかし、もしその悪い奴隷が、自分の心の中で、『わたしの主人は遅れている』と言い、
Mt.24:48.〈逐語版〉 その上で、もしも一度でも、その悪い奴隷が、かの悪い奴隷の心の中で、『わたしの主人が延期している。』言っているのならば、
Mt.24:49.〈練語版〉 自分の仲間の奴隷たちを打ちたたき始め、酔っぱらいたちと食べたり飲んだりしているなら、
Mt.24:49.〈逐語版〉 そして、かの悪い奴隷の仲間の奴隷たちを打ちたたくことを、かの悪い奴隷が自分自身でわざわざ始めようとすることになっているのならば、その上で、酔っている者たちと共に、かの悪い奴隷が食べようとするのならば、そして、かの悪い奴隷が飲もうとするのならば、
Mt.24:50.〈練語版〉 その奴隷の主人は、彼の思いがけない日、彼の知らない時に来て、
Mt.24:50.〈逐語版〉 その奴隷の主人は、到来することとします。かの悪い奴隷が待ち望んでいない日の中で、そして、かの悪い奴隷が知っていない時間の中で。
Mt.24:51.〈練語版〉 彼を二つに切り、彼の受け分を偽善者たちと共にならせるだろう。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう。
Mt.24:51.〈逐語版〉 そして、かの主人が、かの悪い奴隷を一刀両断することとします。そして、見せかけの者たちと共に、かの悪い奴隷の分け前を、かの主人が置くこととします。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。

マタイ 第25章

Mt.25:01.〈練語版〉 その時、天々の王国は、自分のともし火を持って花婿に会いに出て行った十人の処女に例えられるだろう。
Mt.25:01.〈逐語版〉 そのとき、天々の王国は、十人の処女たちに例えられることとします。自分たちのたいまつたいまつを手に入れることになっている、誰かたちが、かの処女たちが、花婿の出会いの中へ、外へ来ることになっています。
Mt.25:02.〈練語版〉 そのうち五人は愚かで、五人は賢かった。
Mt.25:02.〈逐語版〉 その上で、かの処女たちの中から外へ、五人の女の者たちは愚かでありだしました。そして、五人の女の者たちは賢くありだしました。
Mt.25:03.〈練語版〉 愚かな者たちは、自分のともし火を持っていたが、自分と一緒にオリーブ油を持っていなかった。
Mt.25:03.〈逐語版〉 かの愚かな処女たちのたいまつたいまつを手に入れることになっていた愚かな処女たちは、自分たちと共にオリーブ油を手に入れていないことになっているのですから。
Mt.25:04.〈練語版〉 しかし、賢い者たちは、自分のともし火と一緒に、器にオリーブ油を持っていた。
Mt.25:04.〈逐語版〉 その上で、賢い処女たちは、自分たちのたいまつたいまつと共に、器々の中にオリーブ油を手に入れていることになっています。
Mt.25:05.〈練語版〉 花婿が遅れている間に、彼女たちはみな、うとうとして寝てしまった。
Mt.25:05.〈逐語版〉 その上で、花婿が時間かかっていて、かのすべての処女たちはうとうとすることになっています。そして、かのすべての処女たちは居眠りしだしました。
Mt.25:06.〈練語版〉 ところが、夜中に、『見よ。花婿だ。彼を迎えに出なさい』という叫びが上がった。
Mt.25:06.〈逐語版〉 その上で、夜の真ん中の騒ぎが起こっているままでずっといます。『あなたが見て取れとなっています。花婿です。花婿の出会いの中へ、あなたがたがわざわざ外へ来させられなさい。』
Mt.25:07.〈練語版〉 その時、それらの処女はみな起きて、自分のともし火を整えた。
Mt.25:07.〈逐語版〉 そのとき、それらのすべての処女たちが目覚めることになっています。そして、かのすべての処女たちが自分たちのたいまつたいまつを整えることになっています。
Mt.25:08.〈練語版〉 愚かな者たちは賢い者たちに言った。『あなたがたのオリーブ油をわたしたちに分けてください。わたしたちのともし火は消えそうですから』。
Mt.25:08.〈逐語版〉 その上で、愚かな処女たちが賢い処女たちに言うことになっています。『あなたがたのオリーブ油の中から外へ、わたしたちにあなたがたが与えてくださいとなっています。なぜなら、わたしたちのたいまつたいまつが消えさせられているからです。』
Mt.25:09.〈練語版〉 しかし、賢い者たちは答えて言った。『わたしたちとあなたがたに足りるほどはないかも知れません。むしろ、商人たちのところに行って、自分のために買いなさい』。
Mt.25:09.〈逐語版〉 その上で、賢い処女たちは自分自身でわざわざ答えることになっています。言っています、『いつか、わたしたちに、そして、あなたがたに、かのオリーブ油が充分であろうとしないことになっていると絶対にいけませんから。むしろ、売っている者たちの方へ、あなたがたがわざわざ行かさせられてください。そして、あなたがたが自分たちに買うことになっています。』
Mt.25:10.〈練語版〉 彼女たちが買いに出ている間に、花婿が来た。そして、用意ができている者たちは、彼と共に婚宴に入った。そして戸が閉められた。
Mt.25:10.〈逐語版〉 その上で、買うことになっていたために、かの愚かな処女たちたちがわざわざおもてへ移動させられていて、花婿が来ることになっていました。そして、用意整った者たちは、かの花婿と共に婚宴の中へ入ることになっていました。そして、戸が閉められることになっていました。
Mt.25:11.〈練語版〉 その後、残りの処女たちも来て言った。『主よ、主よ、わたしたちに開けてください』。
Mt.25:11.〈逐語版〉 その上で、その後、残りの処女たちもが、わざわざ来ます。言っています、『主よ。主よ。わたしたちにあなたが開けてくださいとなっています。』
Mt.25:12.〈練語版〉 しかし、彼は答えて言った。『まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしはあなたがたを知らない』。
Mt.25:12.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かの花婿は、言うことになっていました。『まことをもって、あなたがたにわたしは言います。あなたがたをわたしは見て取っていないままでずっといます。』
Mt.25:13.〈練語版〉 だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日もその時も知らないからです。
Mt.25:13.〈逐語版〉 そのとき、あなたがたが注意し見ていなさい。なぜなら、日を、その上で、時間を、あなたがたは見て取っていないままでずっといるからです。
Mt.25:14.〈練語版〉 それは、人が旅に出かける時、自分の奴隷たちを呼んで、彼らに自分の持ち物を渡すようなものだからです。
Mt.25:14.〈逐語版〉 旅に出かける人間が、自分の奴隷たちを呼ぶことになっているようなものなのですから。そして、かの人間が、かの人間の持ち物たちを奴隷たちに渡すようなものなのですから。
Mt.25:15.〈練語版〉 彼は一人の者に五タラント、一人の者に二タラント、一人の者に一タラントを、それぞれの能力に応じて、与えた。そして彼はすぐに旅に出かけた。
Mt.25:15.〈逐語版〉 そして、実際、かの人間は一人のかの奴隷に五タラント一億五千万円を与えることになっていました。その上で、かの人間は一人のかの奴隷に二タラント六千万円を与えることになっていました。その上で、かの人間は一人のかの奴隷に一タラント三千万円を与えることになっていました。それぞれに自分の力に応じて。そして、かの人間は旅に出かけることになっていました。すぐに。
Mt.25:16.〈練語版〉 五タラントを受けた者は行って、それで商売をし、ほかに五タラントをもうけた。
Mt.25:16.〈逐語版〉 その上で、五タラント一億五千万円を手に入れることになっている者は、越え行かさせられることになっていて、かのタラント円の中で自分自身でわざわざ働くことになっていました。そして、かの五タラント一億五千万円を手に入れることになっている者は、ほかの五タラント一億五千万円を獲得することになっていました。
Mt.25:17.〈練語版〉 二タラントの者も、同じくほかに二タラントをもうけた。
Mt.25:17.〈逐語版〉 同様に、二タラント六千万円の者が、ほかの二タラント六千万円を獲得することになっていました。
Mt.25:18.〈練語版〉 しかし、一タラントを受けた者は、行って地を掘り、自分の主人の銀を隠しておいた。
Mt.25:18.〈逐語版〉 その上で、一タラント三千万円を手に入れることになっていた者は、おもてへ移動することになっていて、地を掘ることになっていました。そして、かの者の主人の銀を隠すことになっていました。
Mt.25:19.〈練語版〉 長い時ののち、それらの奴隷たちの主人が来て、彼らと勘定を清算した。
Mt.25:19.〈逐語版〉 その上で、たくさんの時の後、それらの奴隷たちの主人がわざわざ来させられます。そして、かの奴隷たちと共に、言葉を主人が一緒に取り上げています。
Mt.25:20.〈練語版〉 五タラントを受けた者が近づいてきて、ほかの五タラントを持って言った。『ご主人様、あなたはわたしに五タラントを渡されました。ご覧ください、わたしはほかに五タラントをもうけました』。
Mt.25:20.〈逐語版〉 そして、五タラント一億五千万円を手に入れることになっていた者が近づいて来ることになっていて、ほかの五タラント一億五千万円を持ってくることになっていました。言っています、『主よ。わたしにあなたは五タラント一億五千万円を渡したことになっていました。あなたが見て取れとなっています。ほかの五タラント一億五千万円をわたしは獲得することになっていました。』
Mt.25:21.〈練語版〉 彼の主人は彼に言った。『よくやった、良い忠実な奴隷よ。あなたはわずかなものに忠実だったから、多くのものの上に任命しよう。あなたの主人の喜びに入りなさい』。
Mt.25:21.〈逐語版〉 かの奴隷に、かの奴隷の主人が断言しだした。『立派です。奴隷よ。良いです。そして、忠実です。わずかなものものの上で、あなたは忠実でありだしました。多くのものものの上であなたをわたしが任命することとします。あなたの主人の喜びの中へあなたが入りなさいとなっています。』
Mt.25:22.〈練語版〉 二タラントの者も近づいてきて言った。『ご主人様、あなたはわたしに二タラントを渡されました。ご覧ください、わたしはほかに二タラントをもうけました』。
Mt.25:22.〈逐語版〉 その上で、近づいて来ることになっている二タラント六千万円の者もが、言うことになっていました。『主よ。わたしにあなたは二タラント六千万円を渡したことになっていました。あなたが見て取れとなっています。ほかの二タラント六千万円をわたしは獲得することになっていました。』
Mt.25:23.〈練語版〉 彼の主人は彼に言った。『よくやった、良い忠実な奴隷よ。あなたはわずかなものに忠実だったから、多くのものの上に任命しよう。あなたの主人の喜びに入りなさい』。
Mt.25:23.〈逐語版〉 彼に彼の主人が断言しだした。『立派です。奴隷よ。良いです。そして、忠実です。わずかなものものの上で、あなたは忠実でありだしました。多くのものものの上であなたをわたしが任命することとします。あなたの主人の喜びの中へあなたが入りなさいとなっています。』
Mt.25:24.〈練語版〉 一タラントを受けた者も近づいてきて言った。『ご主人様、わたしはあなたが厳しい人で、蒔かなかった所で刈り取り、散らさなかった所で集めることを知っていました。
Mt.25:24.〈逐語版〉 その上で、一タラント三千万円を手に入れているままでずっといる者もが、近づいて来ることになっていて、言うことになっていました。『主よ。あなたをわたしは知っていることになっています。あなたは厳しい人間であるのです。あなたは、あなたが蒔かなかったことになっている、かの所で、刈り取っている人間であるのです。そして、あなたは、あなたがまき散らさなかったことになっている、かの所から、集め導いている人間であるのです。と。
Mt.25:25.〈練語版〉 わたしは怖くなり、行ってあなたのタラントを地に隠しました。ご覧ください、これがあなたのものです』。
Mt.25:25.〈逐語版〉 そして、怖がらせられることになっていたわたしが、おもてへ移動することになっていて、あなたのタラント円をわたしは地の中に隠すことになっていました。あなたが見て取れとなっています。あなたはあなたのものを持っています。』
Mt.25:26.〈練語版〉 しかし、彼の主人は答えて彼に言った。『邪悪で無精な奴隷よ。あなたは、わたしが蒔かなかった所で刈り取り、散らさなかった所で集めることを知っていた。
Mt.25:26.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かの奴隷の主人は、かの奴隷に言うことになっていました。『邪悪な奴隷よ。そして、無精な奴隷よ。あなたは見て取っているままでずっといました。わたしが蒔かなかったことになっている、かの所で、わたしは刈り取っています。そして、わたしがまき散らさなかったことになっている、かの所から、わたしは集め導いています。と。
Mt.25:27.〈練語版〉 それで、わたしの銀を銀行家に預けておくべきだった。そうすれば、来た時、自分のものを利子と一緒に返してもらえただろうに。
Mt.25:27.〈逐語版〉 そのとき、わたしの銀々を銀行家たちにあなたが放り投げることになっていることを、かのお方が拘束しだしました。そして、来ることになっているわたしが、一度でも利子と一緒にわたしのものを自分自身でわざわざ提供することになっていました。
Mt.25:28.〈練語版〉 だから、そのタラントを彼から取り上げて、十タラントを持っている者に与えなさい。
Mt.25:28.〈逐語版〉 そのとき、かの奴隷からタラント円をあなたがたが拾い上げなさいとなっています。そして、十タラント三億円を持っている者にあなたがたが与えなさいとなっています。
Mt.25:29.〈練語版〉 すべて持っている者には与えられて、満ちあふれるようになるからです。しかし、持っていない者は、その者から持っているものまでも取り上げられるだろう。
Mt.25:29.〈逐語版〉 あらゆるものを持っている者に、かのお方が与えることをされることとするのですから。そして、あらゆるものを持っている者に、かのお方が満ちあふれることをされることとするのですから。その上で、その者は持っているのではなくて、かのその者が持っているものをも、かのその者から、かのお方が拾い上げることをされることとするのですから。
Mt.25:30.〈練語版〉 この役に立たない奴隷を外の闇に投げ出せ。そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう』。
Mt.25:30.〈逐語版〉 そして、役に立たない奴隷を、闇の中へ、より外の中へ、あなたがたが外へ放り投げなさいとなっています。悲嘆が、そして、歯々のきしりが、そこにあることとします。』
Mt.25:31.〈練語版〉 人の息子が自分の栄光の中に、またすべての使いの者たちが彼と共に来ると、その時彼は自分の栄光の座に座るだろう。
Mt.25:31.〈逐語版〉 その上で、人間の息子が、かの人間の息子の栄光の中で、来ようとすることになっている時にはいつであれ、そして、人間の息子と共にすべての使いたちが来ようとすることになっている時にはいつであれ、そのとき、かの人間の息子は、かの人間の息子の栄光の座の上に座ることとします。
Mt.25:32.〈練語版〉 諸国の民々すべてが彼の前に集められるだろう。そして彼は、羊飼いが羊を山羊から分けるように、彼らを互いに分ける。
Mt.25:32.〈逐語版〉 そして、すべての諸国の民々が、かの人間の息子の所の方の中で、集め導かれることとします。そして、かの人間の息子が、かのすべての諸国の民々を互いから分けることとします。羊飼いが羊たちを山羊たちから分けているようなものなのです。
Mt.25:33.〈練語版〉 羊を自分の右に、山羊を左に置くだろう。
Mt.25:33.〈逐語版〉 そして、実際、かの人間の息子は置くこととします。羊たちを、かの人間の息子の右々の中から外へ。その上で、山羊たちを、かの人間の息子の左々の中から外へ。
Mt.25:34.〈練語版〉 その時、王は自分の右にいる者たちに言う、『来なさい。わたしの父に祝福された者たち、世界の基が置かれて以来あなたがたのために用意されている王国を受け継ぎなさい。
Mt.25:34.〈逐語版〉 そのとき、王は、かの人間の息子の右々の中から外への者たちに宣言することとします。『あなたがたがおいでなさい。わたしの父の祝福をされているままでずっといる者たちが、世界システムの下に放り投げる事から、あなたがたに用意整えられているままでずっといる王国を、あなたがたが割り当て享受しなさいとなっています。
Mt.25:35.〈練語版〉 あなたがたは、わたしが飢えていた時、わたしに食べ物を与え、わたしが渇いていた時、わたしに飲み物を与え、よそ者であった時、わたしを迎え入れ、
Mt.25:35.〈逐語版〉 わたしが飢えていることになっているのですから。そして、食べることになっていることをわたしにあなたがたは与えることになっているのですから。わたしが渇いていることになっているのですから。そして、わたしをあなたがたは飲みもの与えることになっているのですから。私はよそ者でありだしていたのですから。そして、わたしをあなたがたは集め導くことになっているのですから。
Mt.25:36.〈練語版〉 裸であった時、わたしに着せ、病気であった時、わたしを見舞い、獄にいた時、わたしのところに来てくれたからです』。
Mt.25:36.〈逐語版〉 裸ですから。そして、わたしをあなたがたは衣服与えることになっているのですから。わたしが病気であることになっているのですから。そして、わたしをあなたがたは自分自身でわざわざ訪問することになっているのですから。わたしが獄の中でいだしたのですから。そして、わたしの方へあなたがたは来ることになっているのですから。』
Mt.25:37.〈練語版〉 その時、義なる者たちは彼に答えて言うだろう、『主よ、いつわたしたちは、あなたが飢えているのを見て食物を差し上げ、渇いているのを見て飲み物を差し上げましたか。
Mt.25:37.〈逐語版〉 そのとき、真正な者たちは、かの王に自分自身でわざわざ答えさせられることとします。言っています、『主よ。いつ、飢えているあなたを、わたしたちが見て取っていることになっていますか。そして、いつ、わたしたちが食べもの与えることになっていますか。あるいは、いつ、渇いているあなたを、わたしたちが見て取っていることになっていますか。そして、いつ、わたしたちが飲みもの与えることになっていますか。
Mt.25:38.〈練語版〉 いつわたしたちは、あなたがよそ者であるのを見て迎え入れ、裸なのを見て着せましたか。
Mt.25:38.〈逐語版〉 その上で、いつ、よそ者のあなたを、わたしたちが見て取っていることになっていますか。そして、いつ、わたしたちが集め導くことになっていますか。あるいは、いつ、裸のあなたを、わたしたちが見て取っていることになっていますか。そして、いつ、わたしたちが衣服与えることになっていますか。
Mt.25:39.〈練語版〉 いつわたしたちは、あなたが病気であり、あるいは獄にいるのを見て、あなたのところに参りましたか』。
Mt.25:39.〈逐語版〉 その上で、いつ、病気のあなたを、あるいは、あなたが獄の中でのあなたを、わたしたちが見て取っていることになっていますか。そして、いつ、あなたの方へわたしたちは来ることになっていますか。』
Mt.25:40.〈練語版〉 すると、王は答えて彼らに言うだろう、『まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これらわたしの兄弟たちの最も小さな者たちの一人にあなたがたがしたことは、わたしにしたのです』。
Mt.25:40.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっている王は、かの真正な者たちに宣言することとします。『まことをもって、あなたがたにわたしは言います。わたしの兄弟たちの、最も小さな者たちの、これらの者たちの一人に、あなたがたがすることになっていることと同じくらいのことの上で、わたしにあなたがたがすることになっています。』
Mt.25:41.〈練語版〉 その時、王はまた自分の左にいる者たちに言う、『のろわれた者たちよ、わたしから離れて、謗魔と彼の使いの者たちのために用意されている世々の特質ある火に入りなさい。
Mt.25:41.〈逐語版〉 そのとき、かの王は、左々の中から外への者たちにも宣言することとします。『呪われているままでずっといるあなたがたが、わざわざ行かさせられなさい。用意整えられているままでずっといる火の中へ。用意整えられているままでずっといる世々の中へ。わたしから、謗魔ディアボロスに、そして、かの謗魔ディアボロスの使いたちに。
Mt.25:42.〈練語版〉 あなたがたは、わたしが飢えていた時、わたしに食べ物を与えず、わたしが渇いていた時、わたしに飲み物を与えず、
Mt.25:42.〈逐語版〉 わたしが飢えていることになっているのですから。そして、食べることになっていることをわたしにあなたがたは与えないことになっているのですから。わたしが渇いていることになっているのですから。そして、わたしをあなたがたは飲みもの与えないことになっているのですから。
Mt.25:43.〈練語版〉 よそ者であった時、わたしを迎え入れず、裸であった時、わたしに着せず、病気であり、獄にいた時、わたしを見舞わなかったからです。
Mt.25:43.〈逐語版〉 私はよそ者でありだしたのですから。そして、わたしをあなたがたは集め導かないことになっているのですから。裸ですから。そして、わたしをあなたがたは衣服与えないことになっているのですから。病気ですから。そして、獄の中でですから。そして、わたしをあなたがたは自分自身でわざわざ訪問しないことになっているのですから。』
Mt.25:44.〈練語版〉 その時、彼らも答えて言うだろう、『主よ、いつわたしたちは、あなたが飢え、渇き、よそ者であり、裸であり、病気であり、あるいは獄にいるのを見て、あなたに仕えませんでしたか』。
Mt.25:44.〈逐語版〉 そのとき、かの左々の中から外への者たちもが、自分自身でわざわざ答えさせられることとします。言っています、『主よ。いつ、あなたをわたしたちが気づいていることになっていますか。飢えているあなたを。あるいは、渇いているあなたを。あるいは、よそ者のあなたを。あるいは、裸のあなたを。あるいは、病気のあなたを。あるいは、獄の中のあなたを。そして、あなたにわたしたちは仕えないことになっています。』
Mt.25:45.〈練語版〉 その時、彼は彼らに答えて言うだろう、『まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これら最も小さな者たちの一人にあなたがたがしなかったことは、わたしにしなかったのです』。
Mt.25:45.〈逐語版〉 そのとき、かの王は、かの左々の中から外への者たちに答えさせられることとします。言っています、『まことをもって、あなたがたにわたしは言います。最も小さな者たちの、これらの者たちの一人に、あなたがたがしないことになっていることと同じくらいのことの上で、その上で、わたしにあなたがたがしないことになっています。』
Mt.25:46.〈練語版〉 これらの者は世々の特質ある懲治に入るが、義なる者たちは世々の特質ある命に入るだろう」。
Mt.25:46.〈逐語版〉 そして、これらの者たちは、世々の懲治の中へ、自分自身でわざわざおもてへ移動することとします。その上で、真正な者たちは、世々の命の中へ、自分自身でわざわざおもてへ移動することとします。」

マタイ 第26章

Mt.26:01.〈練語版〉 イエスはこれらすべての言葉を終えた。すると、自分の弟子たちに言った。
Mt.26:01.〈逐語版〉 そして、イエスはこれらのすべての言葉言葉を終えることになっていた時、かの事が自分自身でわざわざ起こることになっていた。イエスは、かのイエスの学習弟子たちに言うことになっていた。
Mt.26:02.〈練語版〉 「あなたがたが知っているとおり、二日後には過ぎ越しになる。そして人の息子ははりつけにされるために引き渡される」。
Mt.26:02.〈逐語版〉 「あなたがたは見て取っているままでずっといます。二つの日々の後、過越祝いがわざわざ起こることをさせられます。と。そして、はりつけにされることになっていることの中へ、人間の息子が引き渡されます。と。」
Mt.26:03.〈練語版〉 その時、祭司長たちと民の長老たちが、カヤパという祭司長の中庭に集まった。
Mt.26:03.〈逐語版〉 そのとき、祭司長たちが、そして、民の長老たちが、カヤパと言われている祭司長の中庭の中へ、集め導かれることになっていた。
Mt.26:04.〈練語版〉 そして、彼らは策略によってイエスを捕まえて殺そうと相談した。
Mt.26:04.〈逐語版〉 そして、かの祭司長らたちは自分自身でわざわざ相談することになっていた。かの祭司長らたちがイエスを策略に捕まえようとすることになっている。と。そして、かの祭司長らたちが殺そうとする。と。
Mt.26:05.〈練語版〉 しかし、彼らは言った。「祭りの間はいけない。民の間に騒動が起こるかも知れないからだ」。
Mt.26:05.〈逐語版〉 その上で、かの祭司長らたちは言いだした。「祭りの中で、無しです。なぜなら、民の中で、騒動が自分自身でわざわざ起ころうとすることになっていないからです。」
Mt.26:06.〈練語版〉 さて、イエスがベタニヤで、うろこ症の人シモンの家にいた時、
Mt.26:06.〈逐語版〉 その上で、ベタニヤの中で、うろこ症の人シモンの家屋の中に、イエスが自分自身でわざわざ来ることになっていて、
Mt.26:07.〈練語版〉 一人の女が、高価な香油の雪花石膏の壷を持って彼に近づいてきて、食卓に着いている彼の頭に注いだ。
Mt.26:07.〈逐語版〉 高価なローズオイルの雪花石膏の壷を持っている女が、かのイエスに近づいて来ることになっていた。そして、座にわざわざもたれさせられている、かのイエスの頭の上に、かの女が注ぐことになっていた。
Mt.26:08.〈練語版〉 しかし、これを見て弟子たちは憤慨して言った。「こんな無駄遣いは何のためですか。
Mt.26:08.〈逐語版〉 その上で、見て取ることになっている、学習弟子たちが、憤慨することになっていた。言っている、「この無駄遣いが、何かの中へ、です。
Mt.26:09.〈練語版〉 これを高く売って、貧しい人たちに施すことができたのに」。
Mt.26:09.〈逐語版〉 たくさんの処分をされることになっていることを、これはわざわざできさせられだしたのですから。そして、貧しい人たちに与えられることになっていることを、これはわざわざできさせられだしたのですから。」
Mt.26:10.〈練語版〉 しかし、これを知ってイエスは彼らに言った。「なぜあなたがたはこの女を困らせるのか。彼女はわたしに良い行ないをしてくれたのです。
Mt.26:10.〈逐語版〉 その上で、知っていることになっているイエスは、かの学習弟子たちに言うことになっていた。「何かを、うんざりする事々を、女にあなたがたは与えています。わたしの中へ理想的な行ないを、かの女は自分自身でわざわざ行なうことになっているのですから。
Mt.26:11.〈練語版〉 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではないからです。
Mt.26:11.〈逐語版〉 いつもあなたがたは自分たちと共に貧しい人たちを持っているのですから。その上で、いつもあなたがたはわたしを持っているのではないのですから。
Mt.26:12.〈練語版〉 彼女がわたしの体にこの香油を吹きかけたのは、わたしの埋葬の用意をするためです。
Mt.26:12.〈逐語版〉 わたしの体の上に、このローズオイルを放り投げることになっていたこの女が、わたしを埋葬することになっていることの方へすることになっているのですから。
Mt.26:13.〈練語版〉 まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。全世界のどこででも、この良い知らせが宣べ伝えられる所では、彼女の行なったことも、彼女の記念として語られるだろう」。
Mt.26:13.〈逐語版〉 まことをもって、あなたがたにわたしは言います。もしも一度でもまるごとの世界システムの中でこの良い知らせが宣べ伝えられようとすることになっているのならば、かの所に、かのこの女の思い出の中へ、この女が行なうことになっていることをも、かのこの良い知らせが語られることとします。」
Mt.26:14.〈練語版〉 その時に、十二弟子の一人ユダ・イスカリオテという者が、祭司長たちのところに行って
Mt.26:14.〈逐語版〉 そのとき、十二人たちの一人が、ユダ・イスカリオテと言われている者が、祭司長たちの方へ越え行かさせられることになっていて、
Mt.26:15.〈練語版〉 言った。「彼をあなたがたに引き渡せば、わたしに何をくれますか」。彼らは彼に銀三十枚を量り分けた。
Mt.26:15.〈逐語版〉 言うことになっていた。「与えることになっていることを、何かを、わたしにあなたがたは望んでいます。そして、わたしが、かのイエスをあなたがたに引き渡すこととします。」その上で、かの祭司長たちは、かのユダ・イスカリオテに銀々三十枚を量りにかけることになっていた。
Mt.26:16.〈練語版〉 その時から、彼は彼を引き渡す機会を探り求めた。
Mt.26:16.〈逐語版〉 そして、そのときから、かのユダ・イスカリオテは機会を探しだした。なぜなら、かのイエスを、かのユダ・イスカリオテが引き渡そうとすることになっているからである。
Mt.26:17.〈練語版〉 除酵祭の最初の日に、弟子たちがイエスのところに近づいてきて言った。「あなたが過ぎ越しの食事をされるために、わたしたちがどこで用意をすることをお望みですか」。
Mt.26:17.〈逐語版〉 その上で、除酵祭日々の最初に、学習弟子たちがイエスに近づいて来ることになっていた。言っている、「どこであなたは望んでいますか。過越祝いを食べることになっていることを、わたしたちがあなたに用意整えようとすることになっています。」
Mt.26:18.〈練語版〉 彼は言った。「町に入って、ある人のところへ行き、彼に言いなさい。『先生が、「わたしの時節が近い。わたしはあなたと共に、わたしの弟子たちと一緒に過ぎ越しを祝う」と言っています』」。
Mt.26:18.〈逐語版〉 その上で、かのイエスは言うことになっていた。「町の中へ、誰それの方へ、あなたがたが身を元へ導きなさい。そして、かの誰それにあなたがたが言いなさいとなっています。『教師が言っています。「わたしの時節が近いのです。あなたの方へ、過越祝いをわたしの学習弟子たちと共にわたしは作ります。」』」
Mt.26:19.〈練語版〉 弟子たちはイエスが彼らに命じたとおりに行ない、彼らは過ぎ越しの用意をした。
Mt.26:19.〈逐語版〉 そして、学習弟子たちは行なうことになっていた。かの学習弟子たちにイエスが打ち合わせ設定することになっていたとおりに。そして、かの学習弟子たちは過越祝いを用意整えることになっていた。
Mt.26:20.〈練語版〉 夕方になって、彼は十二弟子と一緒に食卓に着いた。
Mt.26:20.〈逐語版〉 夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、十二人たちと共に、かのイエスはわざわざ食卓に着かさせられだした。
Mt.26:21.〈練語版〉 彼らが食べている間に、彼は言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたのうちの一人がわたしを引き渡すだろう」。
Mt.26:21.〈逐語版〉 そして、かの十二人たちが食べていて、かのイエスは言うことになっていた。「まことをもって、あなたがたにわたしは言います。あなたがたの中から外へ、一人がわたしを引き渡すこととします。と。」
Mt.26:22.〈練語版〉 彼らは非常に悲しんで、一人ずつ彼に「主よ、それはわたしではないでしょう」と言い始めた。
Mt.26:22.〈逐語版〉 そして、非常に悲しまさせられている、かの十二人たちは、かのイエスに言うことを、一人ずつ、自分自身でわざわざ始めることになっていた。「誰かはわたしであるのではありませんか。主よ。」
Mt.26:23.〈練語版〉 彼は答えて言った。「わたしと一緒に手を鉢に浸す者が、その者がわたしを引き渡すだろう。
Mt.26:23.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっている、かのイエスは、言うことになっていた。「わたしと共にボウルの中で手を浸すことになっている者が、この者が、わたしを引き渡すこととします。
Mt.26:24.〈練語版〉 確かに人の息子は自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、その人は災い、すなわちその人によって人の息子が引き渡される。彼にとってその人は生まれなかった方がよかっただろう」。
Mt.26:24.〈逐語版〉 実際、人間の息子が身を元へ導きます。かの人間の息子に関して、かの事が書かれているままでずっといるとおりに。その上で、その人間に災いあり。かのその人間を通して、人間の息子が引き渡されます。かの事は、かの人間の息子に理想的でありだしました。もしも、その人間が、もうけられないことになっているのならば。」
Mt.26:25.〈練語版〉 彼を引き渡したユダが答えて言った。「ラビ、それはわたしではないでしょう」。彼は彼に言った。「あなたがそう言った」。
Mt.26:25.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていた、ユダが、かのイエスを引き渡している者が、言うことになっていた。「誰かはわたしであるのではありませんか。師ラビよ。」かのユダに、かのイエスが言っている。「あなたが言うことになっています。」
Mt.26:26.〈練語版〉 彼らが食事をしていると、イエスはパンを取り、祝福してそれを裂き、弟子たちに与えて言った。「取って、食べなさい。これはわたしの体です」。
Mt.26:26.〈逐語版〉 その上で、かの十二人たちが食事をしていて、イエスはパンを手に入れることになっていて、そして、祝福することになっていて、かのイエスは裂くことになっていた。そして、学習弟子たちに与えることになっている、かのイエスは言うことになっていた。「あなたがたが手に入れなさいとなっています。あなたがたが食べなさいとなっています。これはわたしの体であるのです。」
Mt.26:27.〈練語版〉 また杯を取り、感謝してそれを彼らに与えて言った。「あなたがたはみな、それから飲みなさい。
Mt.26:27.〈逐語版〉 そして、盃を手に入れることになっていて、そして、感謝することになっていて、かの学習弟子たちにイエスは与えることになっていた。言っている、「かの盃の中から外へ、すべてのあなたがたが飲みなさいとなっています。
Mt.26:28.〈練語版〉 これは契約のわたしの血です。それは多くの人のため、罪の赦しのために注ぎ出されるのです。
Mt.26:28.〈逐語版〉 これは、約束のわたしの血であるのですから。罪々の放って置きの中へ注ぎ出される、多くの者たちについての、約束のわたしの血であるのですから。
Mt.26:29.〈練語版〉 しかし、わたしはあなたがたに言う。わたしの父の王国においてあなたがたと共にそれの新しいものを飲むその日まで、わたしは今後ぶどうの木のこの産物を決して飲むことはない」。
Mt.26:29.〈逐語版〉 その上で、あなたがたにわたしは言います。今からその日まで、わたしは飲もうとすることに絶対になっていません。ぶどうの木のこの産物の中から外へ。わたしの御父の王国の中で、新しいものを、あなたがたと共にわたしが飲もうとする時にはいつであれ。」
Mt.26:30.〈練語版〉 そして、賛美の歌を歌ってから、彼らはオリブ山へ出て行った。
Mt.26:30.〈逐語版〉 そして、賛美歌を歌うことになっている、かの学習弟子らたちは、オリーブたちの山の中へ、外へ来ることになっていた。
Mt.26:31.〈練語版〉 その時、イエスは彼らに言った。「今夜、あなたがたはみな、わたしにつまずくだろう。『わたしは羊飼いを打つ。すると群れの羊は散らされるだろう』と書いてあるからです。
Mt.26:31.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、かの学習弟子たちに言っている。「この夜の中で、すべてのあなたがたはわたしの中で罪の罠に仕掛け落とされることとします。かの事は書かれているままでずっといるのですから。『羊飼いをわたしは打ち負かすこととします。そして、群れの羊々がまき散らされることとします。』
Mt.26:32.〈練語版〉 しかし、わたしは起こされた後、あなたがたより先にガリラヤへ行くだろう」。
Mt.26:32.〈逐語版〉 その上で、わたしを目覚めさせられることになっていることの後、あなたがたを、ガリラヤの中へ、わたしが前で導くこととします。」
Mt.26:33.〈練語版〉 しかし、ペテロは答えて彼に言った。「みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。
Mt.26:33.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていたペテロが、かのイエスに言うことになっていた。「もしもすべての者たちがあなたの中で罪の罠に仕掛け落とされることとするのならば、わたしは決して罪の罠に仕掛け落とされないこととします。」
Mt.26:34.〈練語版〉 イエスは彼に言った。「まことをもって、わたしはあなたに言っておく。今夜、おんどりが鳴く前に、あなたは三度わたしを否認するだろう」。
Mt.26:34.〈逐語版〉 イエスはペテロに断言しだした。「まことをもって、あなたにわたしは言います。この夜の中で、おんどりが音声発することになっていることの前に、あなたは三度わたしを否認することとします。と。」
Mt.26:35.〈練語版〉 ペテロは彼に言った。「あなたと一緒に死ななければならないとしても、わたしは決してあなたを否認しません」。弟子たちもみな、同じように言った。
Mt.26:35.〈逐語版〉 ペテロは、かのイエスに言っている。「そして、もしも一度でも、死ぬことになっているために、わたしをあなたと一緒に、かのお方が拘束しようとするのならば、あなたをわたしは自分自身でわざわざ否認することと絶対にしません。」すべての学習弟子たちもが、同じように言うことになっていた。
Mt.26:36.〈練語版〉 それから、イエスは彼らと一緒にゲツセマネという所に来た。彼は弟子たちに言った。「わたしがあちらに行って祈っている間、ここに座っていなさい」。
Mt.26:36.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、かの学習弟子たちと共にゲツセマネと言われている地点の中へわざわざ来させられている。そして、学習弟子たちに、かのイエスは言っている。「同じ所で、あなたがたは座っていなさいとなっています。わたしがおもてへ移動することになっている場面まで。そこでわたしは自分自身でわざわざ祈ろうとすることになっています。」
Mt.26:37.〈練語版〉 彼はペテロとゼベダイの二人の息子を伴って行ったが、悲しみ、また苦悩し始めた。
Mt.26:37.〈逐語版〉 そして、かのイエスは、ペテロを、そして、ゼベダイの二人の息子たちを、連れて来ることになっていて、悲しまさせられることを、そして、落胆することを、かのイエスは自分自身でわざわざ始めることになっていた。
Mt.26:38.〈練語版〉 その時、彼は彼らに言った。「わたしの魂は死ぬほどに深く悲しんでいる。ここにいて、わたしと一緒に目を覚ましていなさい」。
Mt.26:38.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、かのペテロらたちに言っている。「死まで、わたしの魂が深く悲しんでいます。ここにあなたがたがとどまりなさいとなっています。そして、わたしと共にあなたがたが注意し見ていなさい。」
Mt.26:39.〈練語版〉 少し進んで行き、うつむけに倒れ、祈って言った。「わたしの父よ、もしできることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの望むことではなく、あなたの望まれることを」。
Mt.26:39.〈逐語版〉 そして、少し前へ来ることになっている、かのイエスは、かのイエスの顔の上にひれ伏することになっていた。かのイエスが、わざわざ祈らさせられていて、そして、言っている、「わたしの父よ。もしも、かの事ができることであるのならば、この酒盃を、わたしから、かの事が通り過ぎてくださいとなっています。さらに、わたしが望んでいるとおりでなく、逆に、あなたが望んでいますとおりに。」
Mt.26:40.〈練語版〉 そして、弟子たちのところに来て、彼らが眠っているのを見つけて、ペテロに言った。「あなたがたはこのように、一時間もわたしと一緒に目を覚ましていることができなかったのか。
Mt.26:40.〈逐語版〉 そして、かのイエスは、学習弟子たちの方へわざわざ来させられている。そして、うとうとしている、かの学習弟子たちを見つけている。そして、かのイエスはペテロに言っている。「このように、あなたがたは強くないのです。わたしと共に、一時間が、注意し見ていることになっているために。
Mt.26:41.〈練語版〉 あなたがたは試みに陥らないように、目を覚まして祈っていなさい。霊は熱意にあふれているが、肉体は虚弱です」。
Mt.26:41.〈逐語版〉 あなたがたは注意し見ていなさい。そして、あなたがたはわざわざ祈らさせられていなさい。なぜなら、あなたがたは試みの中へ入ろうとすることになっていないからです。実際、霊は前のめりです。その上で、肉体は非力です。」
Mt.26:42.〈練語版〉 彼はまた二度目に行き、祈って言った。「わたしの父よ、わたしがこれを飲まなければ、これが過ぎ去ることができないのでしたら、あなたの望まれることがなりますように」。
Mt.26:42.〈逐語版〉 再び、二度目の中から外へ、おもてへ移動することになっている、かのイエスは、自分自身でわざわざ祈ることになっていた。言っている、「わたしの父よ。もしもこの事が通り過ぎることになっていることを、わざわざできさせられないのならば、もしも一度でも、かの酒盃をわたしが飲もうとすることになっていないのならば、あなたの望みが起こることをさせられてくださいとなっています。」
Mt.26:43.〈練語版〉 彼がまた来て、彼らが眠っているのを見つけた。彼らの目は重くなっていたからである。
Mt.26:43.〈逐語版〉 そして、再び、来ることになっている、かのイエスが、眠っている、かの学習弟子たちを、見つけることになっていた。重くなっているままでずっといる、かの学習弟子たちの目々がありだしたのであるから。
Mt.26:44.〈練語版〉 彼は彼らを残し、また行き、三度目に祈ってまた同じ言葉を言った。
Mt.26:44.〈逐語版〉 そして、かの学習弟子たちを、放って置くことになっている、かのイエスが、再び、おもてへ移動することになっていて、三度目の中から外へ、自分自身でわざわざ祈ることになっていた。再び、同じ言葉を言うことになっている、かのイエスが、自分自身でわざわざ祈ることになっていた。
Mt.26:45.〈練語版〉 それから、弟子たちのところに来て彼らに言った。「まだ眠っているのか、休んでいるのか。見よ、時が迫った。人の息子は罪人たちの手に引き渡されるのです。
Mt.26:45.〈逐語版〉 そのとき、学習弟子たちの方へ、かのイエスがわざわざ来ている。そして、かの学習弟子たちに、かのイエスは言っている。「あなたがたは休息をうとうとしています。そして、あなたがたは自分自身でわざわざ休息しています。あなたが見て取れとなっています。時間が近づいているままでずっといます。そして、人間の息子が、罪人たちの手々の中へ、引き渡されます。
Mt.26:46.〈練語版〉 立ちなさい。行きましょう。見よ、わたしを引き渡す者が近づいてきた」。
Mt.26:46.〈逐語版〉 あなたがたはわざわざ目覚めさせられなさい。私たちが導こうとします。あなたが見て取れとなっています。わたしを引き渡す者が近づいているままでずっといます。」
Mt.26:47.〈練語版〉 彼がまだ話しているうちに、見よ、十二人の一人のユダが来た。また祭司長たちと民の長老たちのところから来た大群衆が、剣やこん棒を持って彼と一緒にいた。
Mt.26:47.〈逐語版〉 そして、かのイエスがまだ話していて、あなたが見て取れとなっている。十二人の一人ユダが、来ることになっていた。そして、かのユダと共に、たくさんの群衆が、来ることになっていた。剣々と共に、そして、棍棒棍棒と共に。祭司長たちから、そして、民の長老たちから。
Mt.26:48.〈練語版〉 彼を引き渡した者は、「わたしが口づけするのがその者だ。彼を捕まえろ」と言って、彼らに合図を与えていた。
Mt.26:48.〈逐語版〉 その上で、かのイエスを引き渡す者は、かの大群衆の者たちに合図を与えることになっていた。言っている、「一度でもわたしが口づけしようとすることになっている者を誰でも、その者が彼であるのです。かのイエスをあなたがたが捕まえなさいとなっています。」
Mt.26:49.〈練語版〉 彼は、すぐにイエスのところに近づいてきて、「ラビ、喜びなさい。」と言って、彼に口づけした。
Mt.26:49.〈逐語版〉 そして、すぐにイエスに近づいて来ることになっている、かのユダは言うことになっていた。「あなたが喜びなさい。先生ラビよ。」そして、かのイエスに、かのユダが、心からの口づけすることになっていた。
Mt.26:50.〈練語版〉 しかし、イエスは彼に言った。「仲間よ、何のために来たのか」。その時、彼らは近づいてきて、イエスに手をかけて彼を捕まえた。
Mt.26:50.〈逐語版〉 その上で、かのユダにイエスは言うことになっていた。「仲間よ。この事の上で、あなたがそばにいるのです。」そのとき、近づいて来ることになっている、かの大群衆の者たちは、手々をイエスの上に放り投げることになっていた。そして、かのイエスを、かの大群衆の者たちは捕まえることになっていた。
Mt.26:51.〈練語版〉 すると見よ、イエスと共にいた者の一人が、手を伸ばして自分の剣を抜き、祭司長の奴隷に撃ちかかり、彼の耳を切り落とした。
Mt.26:51.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。イエスと共にの者たちの一人の男が、手を伸ばすことになっていて、かの一人の男の剣を引き寄せることになっていた。そして、祭司長の奴隷を強く打つことになっている、かの一人の男は、かの奴隷の耳たぶを切断することになっていた。
Mt.26:52.〈練語版〉 その時、イエスは彼に言った。「あなたの剣をその元の所に戻しなさい。すべて剣を取る者は剣で死ぬからです。
Mt.26:52.〈逐語版〉 そのとき、イエスは、かの一人の男に言っている。「あなたの剣を、かの剣の場所の中へ、あなたが戻しなさいとなっています。剣を手に入れることになっているすべての者たちは、剣の中で、自分自身でわざわざ滅ぶこととするのですから。
Mt.26:53.〈練語版〉 それともあなたは、わたしがわたしの父に願って、十二軍団以上の使いの者たちを、直ちにわたしに備えていただくことができないとでも考えるのですか。
Mt.26:53.〈逐語版〉 それとも、わたしの父を請い願うことになっていることを、わたしがわざわざできさせられない、と、あなたが想定しています。そして、使いたちの軍団軍団十二以上を、直ちに、わたしに、かの御父が配属することとします。
Mt.26:54.〈練語版〉 それでは、こうならなければならないと書いてある聖書がどうして成就されるだろうか」。
Mt.26:54.〈逐語版〉 そのとき、どのように書き物書き物が成就されようとすることになっていましたか。なぜなら、このように、自分自身でわざわざ起こることになっていることを、かのお方が拘束するからです。」
Mt.26:55.〈練語版〉 その時、イエスは群衆に言った。「あなたがたは強盗に向かうように、剣とこん棒を持ってわたしを捕まえに来たのか。日々わたしは神殿に座って教えていたのに、あなたがたはわたしを捕らえなかった。
Mt.26:55.〈逐語版〉 その時間の中で、イエスは群衆たちに言うことになっていた。「強盗の上にのように、剣々と共に、そして、棍棒棍棒と共に、神殿の中で、日に応じて、わたしを捕まえることになっているために、あなたがたは外へ来ることになっています。教えているわたしはわざわざ座らさせられだしました。そして、わたしをあなたがたは捕まえないことになっていました。
Mt.26:56.〈練語版〉 しかし、このすべてが起こったのは、預言者たちの聖句が成就するためです」。その時、弟子たちはみな、彼を残して逃げて行った。
Mt.26:56.〈逐語版〉 その上で、このまるごとの事が起こっているままでずっといます。なぜなら、予断言者たちの書き物書き物が成就されようとすることになっているからです。」そのとき、かのイエスを放って置くことになっている、すべての学習弟子たちは、逃げることになっていた。
Mt.26:57.〈練語版〉 イエスを捕まえた者たちは、祭司長カヤパのところに引いて行った。そこには書記官たちと長老たちが集まっていた。
Mt.26:57.〈逐語版〉 その上で、イエスを捕まえることになっている者たちは、祭司長カヤパの方へ、おもてへ導くことになっていた。かの所に、記す者たちが、そして、長老たちが、集め導かれることになっていた。
Mt.26:58.〈練語版〉 ペテロは遠くから彼について行き、祭司長の中庭まで来た。そして中に入り、終結を見ようとして、下役たちと一緒に座った。
Mt.26:58.〈逐語版〉 その上で、遠くから祭司長の中庭まで、ペテロは、かのイエスについて行きだした。そして、内側に入ることになっている、かのペテロは、終結を見て取ることになっているために、下役たちと共に、座りだした。
Mt.26:59.〈練語版〉 さて、祭司長たちとサンヘドリン全体は、イエスを死に処するため、彼に対する偽証を探し求めた。
Mt.26:59.〈逐語版〉 その上で、祭司長たちが、そして、まるごとのサンヘドリン議会が、イエスを下に、偽証を探し求めだした。かの祭司長らたちが、かのイエスを死に処しようとすることになっていたために。
Mt.26:60.〈練語版〉 そこで多くの偽証者が近づいてきたが、彼らはそれを見つからなかった。しかし、その後、二人の者が近づいてきて
Mt.26:60.〈逐語版〉 そして、かの祭司長らたちは見つけないことになっていた。多くの偽証者たちが近づいてきて、その上で、その後、近づいて来ることになっている二人の者たちが、
Mt.26:61.〈練語版〉 言った。「この者は、『わたしは神の聖所を壊して、三日のうちに建てることができる』と言いました」。
Mt.26:61.〈逐語版〉 言うことになっていた。「この者が断言しだしました。『わたしはわざわざできさせられます。神の聖所を下へほどくことになっていることを。そして、三つの日々を通して建てることになっていることを。』」
Mt.26:62.〈練語版〉 祭司長が立ち上がって彼に言った。「何も答えないのか。これらの者たちがあなたに対して証言をしているのは、どういうことなのか」。
Mt.26:62.〈逐語版〉 そして、立ち上がることになっている祭司長が、かのイエスに言うことになっていた。「その上で、ひとつの事をもあなたはわざわざ答えさせられないのですか。何かを、これらの者たちが、あなたを下に証言をしています。」
Mt.26:63.〈練語版〉 しかし、イエスは黙っていた。祭司長は彼に言った。「生ける神に誓ってわたしたちに言いなさい。あなたはキリスト、神の息子なのかどうか」。
Mt.26:63.〈逐語版〉 その上で、イエスは黙りだした。そして、かのイエスに祭司長は言うことになっていた。「生きている神を下に、あなたをわたしは祓い清めます。なぜならわたしたちにあなたが言おうとすることになっているからです。もしもあなたが神の息子キリストであるのならば。」
Mt.26:64.〈練語版〉 イエスは言った。「あなたがそう言った。しかし、わたしはあなたがたに言う。今後、あなたがたは人の息子が力ある方の右に座り、天の雲に乗って来るのを見るだろう」。
Mt.26:64.〈逐語版〉 イエスは、かの祭司長に言っている。「あなたが言うことになっています。さらに、わたしはあなたがたに言います。現在から、力の右々の中から外へわざわざ座らさせられている、そして、天の雲々の上でわざわざ来させられている、人間の息子を、あなたがたが自分自身でわざわざはっきり見えることとします。」
Mt.26:65.〈練語版〉 その時、祭司長は自分の衣を引き裂いて言った。「彼は冒とくした。どうしてこれ以上証人が必要だろうか。見よ、あなたがたは今、冒とくの言葉を聞いた。
Mt.26:65.〈逐語版〉 そのとき、祭司長は、かの祭司長の衣々を引き裂くことになっていた。言っている、「かのイエスは冒涜したことになっています。まだ、何かを、証人の必要を、わたしたちは持っています。あなたが見て取れとなっています。今、冒涜をあなたがたは聞いたことになっています。
Mt.26:66.〈練語版〉 あなたがたはどう思うか」。彼らは答えた、「彼は死に処するべきだ」。
Mt.26:66.〈逐語版〉 何かをあなたがたに、かのお方は見せています。」答えさせられることになっていた、かのまるごとのサンヘドリン議会の者たちは、言うことになっていた。「かのイエスは死の義務ありであります。」
Mt.26:67.〈練語版〉 それから、彼らは彼の顔につばをかけ、こぶしで殴り、またある者たちは平手で打って
Mt.26:67.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスの顔の中へ、かのまるごとのサンヘドリン議会の者たちはつばをかけることになっていた。そして、かのイエスを、かのまるごとのサンヘドリン議会の者たちはこぶしで殴ることになっていた。その上で、ある者たちは平手で打つことになっていた。
Mt.26:68.〈練語版〉 言った。「キリストよ、わたしたちに預言しなさい。あなたを打ったのは誰か」。
Mt.26:68.〈逐語版〉 言っている、「わたしたちにあなたが預言しなさいとなっています。キリストよ。誰かはあなたを打つことになっている者であるのです。」
Mt.26:69.〈練語版〉 さて、ペトロが外で中庭に座っていた。一人の若い女中が彼のところに近づいてきて言った。「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」。
Mt.26:69.〈逐語版〉 その上で、ペトロが外で中庭の中でわざわざ座らさせられていた。そして、一人の女中メイドが、かのペトロに近づいて来ることになっていた。言っている、「あなたもが、ガリラヤのイエスと共にいだしました。」
Mt.26:70.〈練語版〉 しかし、彼はみんなの前で否定して言った。「わたしはあなたが何のことを言っているのか分からない」。
Mt.26:70.〈逐語版〉 その上で、すべての者たちの所の方の中で、かのペトロは自分自身でわざわざ否定することになっていた。言っている、「わたしは見て取っていないままでずっといます。何かをあなたは言っていますか。」
Mt.26:71.〈練語版〉 彼が入り口の方に出て行くと、ほかの者が彼を見て、そこにいる者たちにこう言った。「この者は、ナザレのイエスと一緒にいた」。
Mt.26:71.〈逐語版〉 その上で、門の中へ、外へ来ることになっている、かのペトロを、ほかの女が見て取っていることになっていた。そして、そこで男の者たちに、かの女は言っている。「この者は、ナザレのイエスと共にいだしました。」
Mt.26:72.〈練語版〉 すると、再び彼は誓って否定した、「わたしはその人を知らない」。
Mt.26:72.〈逐語版〉 そして、再び、誓いと共に、かのペトロは自分自身でわざわざ否定することになっていた。「人間をわたしは見て取っていないままでずっといます。」と。
Mt.26:73.〈練語版〉 しばらくして、そこに立っていた者たちが近づいてきてペテロに言った。「確かにあなたも彼らの一人だ。あなたの言葉づかいがあなたのことを明かしているからだ」。
Mt.26:73.〈逐語版〉 その上で、少し後、近づいて来ることになっている、立っているままでずっといる者たちがペテロに言うことになっていた。「確かに、あなたもが、かの学習弟子たちの中から外へであるのです。あなたの言葉づかいもが、明らかなあなたを作っているのですから。」
Mt.26:74.〈練語版〉 その時、彼は「わたしはその人を知らない」と、のろって誓い始めた。すると、すぐにおんどりが鳴いた。
Mt.26:74.〈逐語版〉 そのとき、のろうことを、そして、誓うことを、かのペテロは自分自身でわざわざ始めることになっていた。「その人間をわたしは見て取っていないままでずっといます。」と。そして、すぐにおんどりが音声発することになっていた。
Mt.26:75.〈練語版〉 ペテロは、「おんどりが鳴く前に、あなたは三度わたしを否認するだろう」と言ったイエスの言葉を思い出した。そして、外に出て、激しく泣いた。
Mt.26:75.〈逐語版〉 そして、ペテロは、宣言しているままでずっといるイエスの宣言の事を思い出させられることになっていた。「おんどりが音声発することになっていることの前に、三度、わたしをあなたは自分自身でわざわざ否認することとします。」と。そして、外に来ることになっている、かのペテロは、外で、激しく泣くことになっていた。

マタイ 第27章

Mt.27:01.〈練語版〉 朝になると、祭司長たちと民の長老たち全員は、彼を殺そうとして協議した。
Mt.27:01.〈逐語版〉 その上で、朝が自分自身でわざわざ起こることになっていて、すべての、祭司長たちは、そして、民の長老たちは、イエスを下に、協議を手に入れることになっていた。かのイエスを殺すことを引き起こすことになっていたほどに。
Mt.27:02.〈練語版〉 そして、彼らは彼を縛って引き出し、総督ピラトに引き渡した。
Mt.27:02.〈逐語版〉 そして、かのイエスを縛ることになっている、かのすべての祭司長らたちは、おもてへ導くことになっていた。そして、かのすべての祭司長らたちは、導総督ピラトに引き渡すことになっていた。
Mt.27:03.〈練語版〉 その時、彼を引き渡したユダは、彼に有罪の判決が下ったのを見て後悔し、銀三十枚を祭司長たちと長老たちに返して
Mt.27:03.〈逐語版〉 そのとき、かのイエスを引き渡しているユダが見て取っていることになっていて、なぜなら、かのイエスが有罪の判決を下されることになっていたからである。後悔させられることになっている、かのユダは、祭司長たちに、そして、長老たちに、三十の銀々を返すことになっていた。
Mt.27:04.〈練語版〉 言った。「わたしは罪のない血を引き渡して罪を犯した」。しかし、彼らは言った。「それがわたしたちにどうしたのか。自分で始末しろ」。
Mt.27:04.〈逐語版〉 言っている、「罪のない血を引き渡すことになっているわたしは、罪を犯すことになっています。」その上で、かの祭司長らたちは言うことになっていた。「何かがわたしたちの方へ。あなたは自分自身でわざわざはっきり見えることとします。」
Mt.27:05.〈練語版〉 彼はそれらの銀を聖所に投げ込んで立ち去った。出て行って、首をつった。
Mt.27:05.〈逐語版〉 そして、銀々を聖所の中へ投げ込むことになっている、かのユダが、引き上げることになっていた。そして、おもてへ移動することになっている、かのユダが、自分自身でわざわざ首をつることになっていた。
Mt.27:06.〈練語版〉 祭司たちはそれらの銀を取って言った。「これらを宝物庫に入れることは許されない。血の値だからだ」。
Mt.27:06.〈逐語版〉 その上で、銀々を手に入れることになっている祭司たちは、言うことになっていた。「かのお方が許していません。かの銀々を宝物庫の中へ放り投げることになっていることを。かの事は血の値であるので。」
Mt.27:07.〈練語版〉 彼らは相談して、よそ者たちの埋葬のためにそれらで陶器師の畑を買った。
Mt.27:07.〈逐語版〉 その上で、協議を手に入れることになっている、かの祭司たちは、かの銀々の中から外へ、陶器師ケラメフスの畑を買うことになっていた。埋葬の中へ、よそ者たちに。
Mt.27:08.〈練語版〉 そのために、この畑は今日まで血の畑と呼ばれている。
Mt.27:08.〈逐語版〉 そのために、今日までその畑が血の畑と呼ばれていることになっていた。
Mt.27:09.〈練語版〉 その時、預言者エレミヤを通して言われた言葉が成就した。こう言われていた。「彼らは、値をつけられた者、すなわち、イスラエルの息子たちのある者たちが値をつけた者の値、銀貨三十を取って
Mt.27:09.〈逐語版〉 そのとき、予断言者エレミヤを通して宣言されることになっていたことが成就されることになっていた。言っている、「そして、かの者たちが三十の銀々を、値つけられているままでずっといる者の値を、手に入れることになっています。かの値つけられているままでずっといる者を、イスラエルの息子たちから、かの者たちが自分自身でわざわざ値つけることになっています。
Mt.27:10.〈練語版〉 陶器師の畑のためにそれらを与えた。主がわたしに命じられたとおりである」。
Mt.27:10.〈逐語版〉 そして、かの銀々を陶器師の畑の中へ、かの者たちが与えることになっていました。わたしに主が打ち合わせ設定することになっていたことに応じて。」
Mt.27:11.〈練語版〉 さて、イエスは総督の前に立った。そこで総督は彼に尋ねて言った。「あなたがユダヤ人の王なのか」。イエスは言った。「あなたがそう言っている」。
Mt.27:11.〈逐語版〉 その上で、導総督の所の方の中で、イエスは立たされることになっていた。そして、かのイエスに、かの導総督が尋ねることになっていた。言っている、「あなたがユダヤ人たちの王であるのですか。」その上で、イエスは断言した。「あなたが言っています。」
Mt.27:12.〈練語版〉 彼は祭司長たちや長老たちから訴えられている間、何も答えなかった。
Mt.27:12.〈逐語版〉 そして、かのイエスを、祭司長たちによって、そして、長老たちによって、訴えられていることの中で、かのイエスはひとつの事をも自分自身でわざわざ答えないことになっていた。
Mt.27:13.〈練語版〉 するとピラトは彼に言った。「彼らがあなたに対してどれほど多くの事を証言しているか、あなたは聞こえないのか」。
Mt.27:13.〈逐語版〉 そのとき、ピラトは、かのイエスに言っている。「あなたは聞こえていないのですか。あなたのどれくらい多くの事々を、かの者たちが下に証言しているのですか。」
Mt.27:14.〈練語版〉 彼は彼に一言も答えなかった。そのため総督は非常に驚いた。
Mt.27:14.〈逐語版〉 そして、かのピラトに、かのイエスは自分自身でわざわざ答えないことになっていた。その上で、ひとつの宣言の方へ、かのイエスは自分自身でわざわざ答えないことになっていた。導総督が非常に驚くほどに。
Mt.27:15.〈練語版〉 さて、総督は祭りの際に、群衆の願う囚人の一人を、彼らのために釈放するのを慣例としていた。
Mt.27:15.〈逐語版〉 その上で、祭りに応じて、導総督は慣例としていたままでずっといた。かの群衆が望みだした囚人を、一人を、群衆に釈放することを。
Mt.27:16.〈練語版〉 その時、彼らにはイエス・バラバという名うての囚人がいた。
Mt.27:16.〈逐語版〉 その上で、そのとき、イエス・バラバと言われる悪名高い囚人を、かの群衆の者たちは持っていだした。
Mt.27:17.〈練語版〉 それで、彼らが集まった時、ピラトは彼らに言った。「あなたがたは、誰を釈放して欲しいのか。イエス・バラバか、それともキリストといわれるイエスか」。
Mt.27:17.〈逐語版〉 そのとき、かの群衆の者たちが集め導かれているままでずっといて、ピラトは、かの群衆の者たちに言うことになっていた。「誰かをあなたがたは望んでいます。あなたがたにわたしが釈放しようとすることになっています。イエス・バラバをですか。あるいは、キリストと言われるイエスをですか。」
Mt.27:18.〈練語版〉 彼らがねたみのために彼を引き渡したことを、彼は知っていたからである。
Mt.27:18.〈逐語版〉 かのピラトが見て取っていたままでずっといたのであるから。ねたみを通して、かのイエスを、かの群衆の者たちが引き渡すことになっていた。と。
Mt.27:19.〈練語版〉 彼が高座に座っている間に、彼の妻が彼のところに人を遣わして言った。「あの義人には関係しないでください。わたしは彼のために、今日、夢の中で随分苦しんだからです」。
Mt.27:19.〈逐語版〉 その上で、演壇の上に、かのピラトがわざわざ座らさせられていて、かのピラトの妻が、かのピラトの方へ派遣することになっていた。言っている、「あなたに、そして、その真正な人に、ひとつの事もがありません。かのイエスのために、今日、夢うつつに応じて、たくさんわたしは苦しむことになっているのですから。」
Mt.27:20.〈練語版〉 しかし、祭司長たちや長老たちは、バラバを願うよう、そして、イエスを殺すよう、群衆を説得した。
Mt.27:20.〈逐語版〉 その上で、祭司長たちが、そして、長老たちが、群衆たちを説得することになっていた。バラバを、かの群衆たちが自分自身でわざわざ請い頼もうとすることになっている。その上で、イエスを、かの群衆たちが滅ぼそうとすることになっている。と。
Mt.27:21.〈練語版〉 総督は彼らに答えて言った。「あなたがたは二人のうちのどちらを釈放して欲しいのか」。彼らは言った。「バラバを」。
Mt.27:21.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていた導総督が、かの群衆たちに言うことになっていた。「二人から、誰かを、あなたがたは望んでいます。あなたがたにわたしが釈放しようとすることになっています。」その上で、かの群衆たちは言うことになっていた。「バラバを。」
Mt.27:22.〈練語版〉 ピラトは彼らに言った。「それでは、キリストと言われるイエスを私はどのようにしようか」。彼らはみな言った。「はりつけにしろ」。
Mt.27:22.〈逐語版〉 ピラトは、かの群衆たちに言っている。「そのとき、キリストと言われるイエスを、何かをわたしはすることとします。」かのすべての群衆たちは言っている。「かのイエスははりつけにされろとなっています。」
Mt.27:23.〈練語版〉 しかし、彼は言った。「なぜだ。彼がどんな悪事をしたというのか」。しかし、彼らは激しく叫んで言った。「はりつけにしろ」。
Mt.27:23.〈逐語版〉 その上で、かのピラトは断言した。「悪い何かを、かのイエスがしたことになっていますか。」その上で、かの者たちは激しく叫んだ。言っている、「かのイエスははりつけにされろとなっています。」
Mt.27:24.〈練語版〉 そこでピラトは、何をしても無駄ばかりか、むしろ騒動になりそうなのを見て、水を取って群衆の前で両手を洗って言った。「わたしはこの血について罪はない。自分たちで始末しろ」。
Mt.27:24.〈逐語版〉 その上で、見て取ることになっているピラトは、かの事はひとつの事のためにもならない。逆に、むしろ騒動がわざわざ起こることをさせられている。と。水を手に入れることになっている、かのピラトは、群衆の所の方の中で、手々を自分自身でわざわざ洗うことになっていた。言っている、「この者の血からわたしは無実であるのです。あなたがたが自分自身でわざわざはっきり見えることとします。」
Mt.27:25.〈練語版〉 民全体が答えて言った。「彼の血は、我々と我々の子供の上にかかってもよい」。
Mt.27:25.〈逐語版〉 そして、答えさせられることになっていたあらゆる民が、言うことになっていた。「かのイエスの血は、わたしたちの上に、そして、わたしたちの子供たちの上に。」
Mt.27:26.〈練語版〉 そこで、彼はバラバを彼らに釈放した。しかし、イエスをむち打ってから、はりつけにするために引き渡した。
Mt.27:26.〈逐語版〉 そのとき、かのピラトは、かのあらゆる民の者たちにバラバをおもてへほどくことになっていた。その上で、イエスをむち打つことになっている、かのピラトは引き渡すことになっていた。なぜなら、かのイエスははりつけにさせられようとしていることになっていたからである。
Mt.27:27.〈練語版〉 総督の兵士たちはイエスを官邸に連れて行って、全部隊を彼のところに集めた。
Mt.27:27.〈逐語版〉 そのとき、イエスを官邸の中へ連れて行くことになっている、導総督の兵士たちは、まるごとの部隊を、かのイエスの上に集め導くことになっていた。
Mt.27:28.〈練語版〉 彼から衣をはいで、緋色の外套を彼に着せ、
Mt.27:28.〈逐語版〉 そして、かのイエスを裸にすることになっている、かの兵士たちは、かのイエスに緋色の外套を置くことになっていた。
Mt.27:29.〈練語版〉 いばらで冠を編んで彼の頭に載せ、右手に葦を持たせた。そして彼の前にひざまずいて彼をあざけって、「ユダヤ人の王、喜びなさい」と言った。
Mt.27:29.〈逐語版〉 そして、いばらいばらの中から外へ、花輪を編むことになっている、かの兵士たちは、かのイエスの頭の上に、乗せることになっていた。そして、かのイエスの右手の中に葦を、かの兵士たちは乗せることになっていた。そして、かのイエスの所の方の中で、膝の上でひれ伏することになっている、かの兵士たちは、かのイエスにあざけることになっていた。言っている、「喜びなさい。ユダヤ人たちの王よ。」
Mt.27:30.〈練語版〉 彼らは彼につばをかけ、葦を取って彼の頭をたたいた。
Mt.27:30.〈逐語版〉 そして、かのイエスの中へつばをかけることになっている、かの兵士たちは、葦を手に入れることになっていた。そして、かのイエスの頭の中へ、かの兵士たちは叩きだした。
Mt.27:31.〈練語版〉 彼らは彼をあざけり、彼から外套を脱がせて、彼の衣を彼に着せた。そして、彼をはりつけにするために引いて行った。
Mt.27:31.〈逐語版〉 そして、かのイエスに、かの兵士たちがからかうことになっていたとき、かのイエスを、外套を、かの兵士たちが裸にすることになっていた。そして、かのイエスの衣々を、かのイエスに、かの兵士たちが着せることになっていた。そして、はりつけにすることになっていることの中へ、かの兵士たちが、かのイエスをおもてへ導くことになっていた。
Mt.27:32.〈練語版〉 彼らが出て行くと、シモンという名のクレネの人を見つけた。彼らはこの者を徴用して、彼の十字架を運ばせた。
Mt.27:32.〈逐語版〉 その上で、わざわざ外へ来させられる、かの兵士たちが、名前にシモンを、クレネの人間を、見つけることになっていた。この者を、かの兵士たちが徴用することになっていた。なぜなら、かのイエスの十字架を、かのシモンが拾い上げようとすることになっていたからである。
Mt.27:33.〈練語版〉 そして、ゴルゴダ、すなわち、されこうべの場所、という所に来て、
Mt.27:33.〈逐語版〉 そして、されこうべの場所と言われている、かのゴルゴダがある、ゴルゴダと言われる場所の中へ、かの兵士たちが来ることになっていて、
Mt.27:34.〈練語版〉 彼らは胆汁を混ぜたぶとう酒を彼に与えて飲ませようとした。彼は味を見ると飲もうとしなかった。
Mt.27:34.〈逐語版〉 胆汁と共に混ぜられているままでずっといるぶとう酒を飲むことになっていたために、かのイエスに、かの兵士たちが与えることになっていた。そして、かのイエスは自分自身でわざわざ味見することになっていて、飲むことになっていることを、かのイエスが望まないことになっていた。
Mt.27:35.〈練語版〉 彼らは彼をはりつけにし、くじを引いて、彼の衣を分けた。
Mt.27:35.〈逐語版〉 その上で、かのイエスをはりつけにすることになっている、かの兵士たちが、くじを放り投げて、かのイエスの衣々を自分自身でわざわざ分け合うことになっていた。
Mt.27:36.〈練語版〉 そして、彼らは座って、そこで彼を見張っていた。
Mt.27:36.〈逐語版〉 そして、わざわざ座らさせられている、かの兵士たちが、そこで、かのイエスを管理しだした。
Mt.27:37.〈練語版〉 彼らは彼の頭の上に、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた彼に対する罪状書きを掲げた。
Mt.27:37.〈逐語版〉 そして、かのイエスの頭の上に上へ、かの兵士たちが掲げることになっていた。書かれているままでずっといる、かのイエスの罪状理由を。「この者が、ユダヤ人たちの王イエスであるのです。」
Mt.27:38.〈練語版〉 その時、二人の強盗が彼と一緒に、一人は右に、一人は左にはりつけにされた。
Mt.27:38.〈逐語版〉 そのとき、二人の強盗たちが、右々の中から外へ一人が、そして、左々の中から外へ一人が、かのイエスと一緒に、はりつけにされている。
Mt.27:39.〈練語版〉 通りかかった者たちは、頭を振りながら彼を冒とくして
Mt.27:39.〈逐語版〉 その上で、わざわざ通りかかることをさせられる者たちは、かの者たちの頭々を揺らして、かのイエスを冒涜しだした。
Mt.27:40.〈練語版〉 言った。「聖所を壊して三日のうちに建てるという者、自分を救え。神の息子なら、十字架から下りて来い」。
Mt.27:40.〈逐語版〉 そして、言っている、「聖所を破壊するあなたが、そして、三つの日々の中で建てるあなたが、あなた自身を救えとなっています。もしもあなたが神の息子であるのならば。そして、あなたが十字架から下へ一歩ステップ進み降りろとなっています。」
Mt.27:41.〈練語版〉 同じように、祭司長たちも、書記官たちと長老たちと一緒にあざけって言った。
Mt.27:41.〈逐語版〉 同じように、祭司長たちもが、記す者たちと共に、そして、長老たちと共に、からかって、言いだした。
Mt.27:42.〈練語版〉 「彼はほかの者たちを救ったが、自分自身を救うことができない。彼はイスラエルの王だ。今、十字架から下りて来てもらおう。そうしたら、彼を信じよう。
Mt.27:42.〈逐語版〉 「ほかの者たちを、かのイエスは救うことになっています。自分を救うことになっていることを、かのイエスはわざわざできさせられないのです。かのイエスはイスラエルの王であるのです。今、かのイエスが、十字架から下へ一歩ステップ進み降りなさいとなっています。そして、かのイエスの上で私たちは信じることとします。
Mt.27:43.〈練語版〉 彼は神に頼っている。彼が彼をお望みなら、今、救ってもらうがよい。『わたしは神の息子だ』と言ったのだから」。
Mt.27:43.〈逐語版〉 神の上で、かのイエスは頼っているままでずっといます。もしもかのイエスが、かの神を望んでいるのならば、今、かのイエスが自分自身でわざわざ救いなさいとなっています。『わたしは神の息子であるのです。』と、かのイエスが言うことになっているのだから。」
Mt.27:44.〈練語版〉 彼と一緒にはりつけになっていた強盗たちも、同じように彼を非難した。
Mt.27:44.〈逐語版〉 その上で、同じことを、かのイエスと一緒にはりつけにされることになっていた強盗たちもが、かのイエスを叱責しだした。
Mt.27:45.〈練語版〉 さて、第六時から闇が地上の全面を覆い、第九時にまで及んだ。
Mt.27:45.〈逐語版〉 その上で、第六の時間から、第九の時間まで、あらゆる地の上で、闇が自分自身でわざわざ起こることになっていた。
Mt.27:46.〈練語版〉 第九時ごろ、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言った。これは、「わたしの神、わたしの神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」である。
Mt.27:46.〈逐語版〉 その上で、第九の時間ごろ、偉大な音に、イエスが上へ請い叫ぶことになっていた。言っている、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わたしの神よ。わたしの神よ。何のために、わたしをあなたが見捨ることになっていたのですか。」である。
Mt.27:47.〈練語版〉 そこに立っていた者たちがそれを聞いて言った。「この者はエリヤを呼んでいる」。
Mt.27:47.〈逐語版〉 そこに立っているままでずっといる者たちのある者たちが、聞こえることになっていて、言いだした。「この者はエリヤを音声発しています。」と。
Mt.27:48.〈練語版〉 すぐに彼らのうちの一人が走って行て、海綿を取って、それに酸いぶどう酒をたっぷり含ませ、それを葦につけて、彼に飲ませようとした。
Mt.27:48.〈逐語版〉 そして、すぐに、かのそこに立っているままでずっといる者たちの中から外へ、一人が走っていくことになっていて、そして、スポンジを手に入れることになっていて、その上、酢をいっぱいにすることになっていて、そして、葦に据えることになっていて、かのイエスを飲みもの与えだした。
Mt.27:49.〈練語版〉 残りの者たちは言った。「そのままにしておけ。エリヤが彼を救いに来るかどうかを見よう」。
Mt.27:49.〈逐語版〉 その上で、残りの者たちは言いだした。「あなたが放って置きなさいとなっています。わたしたちは見て取ろうとすることになっています。もしも、かのイエスを救うこととするエリヤが、わざわざ来させられるのならば。」
Mt.27:50.〈練語版〉 イエスは再び大声で叫んで、霊をゆだねた。
Mt.27:50.〈逐語版〉 その上で、再び、偉大な音に叫ぶことになっているイエスが、霊を放って置くことになっていた。
Mt.27:51.〈練語版〉 すると見よ、聖所の幕が上から下まで二つに裂けた。また地が揺れ、岩々が裂け、
Mt.27:51.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。聖所のカーテンが上から下まで、二つの中へ、引き裂かれることになっていた。そして、地が揺らされることになっていた。そして、岩々が引き裂かれることになっていた。
Mt.27:52.〈練語版〉 また墓が開け、眠っている多くの聖徒たちの体が起こされた。
Mt.27:52.〈逐語版〉 そして、墓々が上へ開かれることになっていた。そして、横になることをさせられているままでずっといる聖徒たちの多くの体々が、目覚めさせられることになっていた。
Mt.27:53.〈練語版〉 そして、彼の復活ののち、墓から出て来て、聖なる都に入り、多くの者に現れた。
Mt.27:53.〈逐語版〉 そして、かのイエスの目覚めの後、墓々の中から外へ、外へ来ることになっている、かの聖徒たちが、聖なる都の中へ入ることになっていた。そして、多くの者たちに、かの聖徒たちが、暴露し尽くし見えることをさせられることになっていた。
Mt.27:54.〈練語版〉 百人隊長、および彼と一緒にイエスを見張っていた者たちは、地震や、起きた事柄を見て非常に恐れ、「まことをもって、これは神の息子であった」と言った。
Mt.27:54.〈逐語版〉 その上で、地震を、そして、自分自身でわざわざ起こっていることになっていた事々を、見て取ることになっている、百人隊長が、そして、かの百人隊長と共にイエスを管理している者たちが、非常に恐れさせられることになっていた。言っている、「まことをもって、この者は神の息子でありだしたのです。」
Mt.27:55.〈練語版〉 また、そこには遠くから見ている女たちも多くいた。彼女たちはガリラヤからイエスについて来て、彼に仕えていた者たちである。
Mt.27:55.〈逐語版〉 その上で、そこで遠くから眺めている多くの女たちがいだした。誰かたちが、かのイエスに仕えている、かの女たちが、ガリラヤからイエスについてくることになっていた。
Mt.27:56.〈練語版〉 その中にはマリヤ・マグダラ、ヤコブとヨセフの母マリヤ、ゼベダイの息子たちの母がいた。
Mt.27:56.〈逐語版〉 かの女たちの中に、マリア・マグダラが、そして、ヤコブの、そして、ヨセフの、母マリアが、そして、ゼベダイの息子たちの母がいだした。
Mt.27:57.〈練語版〉 夕方になって、ヨセフという名の金持である人が、アリマタヤから来た。彼自身もイエスの弟子となっていた。
Mt.27:57.〈逐語版〉 その上で、夕方が自分自身でわざわざ起こることになっていて、ヨセフの名の金持ちの人間が、アリマタヤから来ることになっていた。かのヨセフもが、かのヨセフが、イエスに学習弟子にわざわざなることをさせられることになっていた。
Mt.27:58.〈練語版〉 この者はピラトのところに近づいてきて、イエスの体を願った。そこで、ピラトはそれを与えるように命じた。
Mt.27:58.〈逐語版〉 ピラトに近づいて来ることになっている、この者は、イエスの体を自分自身でわざわざ請い頼むことになっていた。そのとき、放り与えられることになっていたことをピラトが命じることになっていた。
Mt.27:59.〈練語版〉 彼は体を受け取って、それをきれいな亜麻布に包み、
Mt.27:59.〈逐語版〉 そして、体を手に入れることになっているヨセフが、かの体をきれいな亜麻布に包むことになっていた。
Mt.27:60.〈練語版〉 岩を掘ってあった彼の新しい墓に納め、そして墓の入口に大きな石を転がして、去って行った。
Mt.27:60.〈逐語版〉 そして、かのイエスの新しい墓の中に、かの体を置くことになっていた。かの墓を、かのヨセフが岩の中に掘ることになっていた。そして、墓の戸に偉大な石を転がすことになっている、かのヨセフは、おもてへ移動することになっていた。
Mt.27:61.〈練語版〉 マリヤ・マグダラとほかのマリヤは、墓に向かってそこに座っていた。
Mt.27:61.〈逐語版〉 その上で、埋葬所の所の方の中で、わざわざ座らさせられている、マリア・マグダラが、そして、ほかのマリアが、そこにいだした。
Mt.27:62.〈練語版〉 次の日、準備の翌日、祭司長たちとパリサイ人たちは、ピラトの所に共に集まって
Mt.27:62.〈逐語版〉 その上で、翌日に、祭司長たちが、そして、パリサイ派の者たちが、ピラトの方へ集め導かれることになっていた。かの翌日が、かの日が、準備の後である。
Mt.27:63.〈練語版〉 言った。「主よ、わたしたちは、あの道迷わす者がまだ生きていた時、『三日後にわたしは起こされる』と言ったのを思い出しました。
Mt.27:63.〈逐語版〉 言っている、「主よ。わたしたちは思い出されることになっています。あの者が、まだ生きている道迷わす者が、言ったことになっていました。『三つの日々の後に、わたしは目覚めさせられます。』と。
Mt.27:64.〈練語版〉 ですから、三日目まで墓を警固するように命じてください。そうでないと、彼の弟子たちが来て彼を盗み出し、『彼は死んだ者たちの中から起こされた』と、民に言うかも知れません。この最後の道迷わしは最初よりも悪くなるでしょう」。
Mt.27:64.〈逐語版〉 そのとき、第3の日まで埋葬所を獲保させられることになっていたことを、あなたが命じなさいとなっています。来ることになっている、かのイエスの学習弟子たちが、かのイエスを、いつか、盗み出そうとすることになっているといけないから。そして、民に言おうとすることになっています。『死んだ者たちから、かのイエスが目覚めさせられることになっています。』そして、最後の迷わしは最初より悪くなることとします。」
Mt.27:65.〈練語版〉 ピラトは彼らに言った。「あなたがたには小部隊がある。行って、あなたがたの知る限りで警固せよ」。
Mt.27:65.〈逐語版〉 かの祭司長らたちにピラトは断言しだした。「あなたがたは小部隊を持っています。あなたがたは身を元へ導きなさい。あなたがたが見て取っているままでずっといるように、あなたがたは自分自身でわざわざ確保しなさいとなっています。」
Mt.27:66.〈練語版〉 そこで、彼らは行って、小部隊と一緒に石に封印し、墓を警固した。
Mt.27:66.〈逐語版〉 その上で、行かさせられることになっている、かの祭司長らたちが、小部隊と共に石を封印することになっていて、埋葬所を自分自身でわざわざ確保することになっていた。

マタイ 第28章

Mt.28:01.〈練語版〉 さて、安息日々の夜です。安息日々の一つが明けた時、マリヤ・マグダラとほかのマリヤが墓を見に来た。
Mt.28:01.〈逐語版〉 その上で、安息日々の夜、安息日々の一つの中へ、上に明るくすることに、マリア・マグダラが、そして、ほかのマリアが、来ることになっていた。埋葬所を眺めることになっていたために。
Mt.28:02.〈練語版〉 すると見よ、大きな地震が起った。というのは、主の使いの者が天から下りて、近づいてきて、石を転がして、その上に座ったからである。
Mt.28:02.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。偉大な地震が自分自身でわざわざ起こることになっていた。主の使いが、天の中から外へ、下へ一歩ステップ進み降りることになっていて、そして、近づいて来ることになっていて、石を向こうに転がすことになっていたのであるから。そして、かの使いが、かの石の上にわざわざ座らさせられだした。
Mt.28:03.〈練語版〉 彼の姿は稲妻のようであり、彼の着物は雪のように白かった。
Mt.28:03.〈逐語版〉 その上で、稲妻のような、かの使いの姿がありだした。そして、雪のような、かの使いの白い着物がありだした。
Mt.28:04.〈練語版〉 見張りの者たちは、彼に対する恐れのために震え上がり、死んだ者たちのようになった。
Mt.28:04.〈逐語版〉 その上で、管理している者たちは、かの使いの恐れから、震え上がらさせられることになっていた。そして、かの管理している者たちは、死んだ者たちのように、起こることをさせられることになっていた。
Mt.28:05.〈練語版〉 使いの者は女たちに答えて言った。「恐れてはいけない。あなたがたがはりつけにされたイエスを捜していることを、わたしは知っているからです。
Mt.28:05.〈逐語版〉 その上で、答えさせられることになっていた使いが、女たちに言うことになっていた。「あなたがたがわざわざ恐れさせられてはいけません。わたしは見て取っているままでずっといるのですから。あなたがたは探し求めています。イエスを、はりつけにされているままでずっといる者を。と。
Mt.28:06.〈練語版〉 彼はここにはいない。彼は言ったとおり、起こされたからです。来て、彼が横たわっていた場所を見なさい。
Mt.28:06.〈逐語版〉 かのイエスはここにいません。かのイエスが言うことになっていることに応じて、かのイエスが目覚めさせられることになっているのですから。あなたがたがおいでなさい。あなたがたが見て取りなさいとなっています。かの所に、かのイエスがわざわざ横たわることをさせられだした場所を。
Mt.28:07.〈練語版〉 そして、急いで行って、彼の弟子たちに、『彼は死んだ者たちの中から起こされた。そして見よ、彼はあなたがたより先にガリラヤへ行く。あなたがたはそこで彼を見るだろう』と言いなさい。見よ、わたしはあなたがたに言った」。
Mt.28:07.〈逐語版〉 そして、急いで越え行かさせられることになっているあなたがたが、かのイエスの学習弟子たちに言いなさいとなっています。『死んだ者たちから、かのイエスは目覚めさせられることになっています。そして、あなたが見て取れとなっています。ガリラヤの中へあなたがたを、かのイエスが前で導いています。そこで、かのイエスをあなたがたは自分自身でわざわざはっきり見えることとします。』と。あなたが見て取れとなっています。あなたがたにわたしが言うことになっています。」
Mt.28:08.〈練語版〉 彼女たちは、恐れと大きな喜びをもって、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。
Mt.28:08.〈逐語版〉 そして、かの女たちは墓から急いでおもてへ移動することになっていて、恐れと共に、そして、偉大な喜びと共に、かの女たちは走ることになっていた。かのイエスの学習弟子たちに報告することになっていたために。
Mt.28:09.〈練語版〉 すると見よ、イエスが彼女たちに出会って言った。「喜びなさい」。彼女たちは近づいてきて彼の両足を抱き、彼を拝んだ。
Mt.28:09.〈逐語版〉 そして、あなたが見て取れとなっている。かの女たちに、イエスが出会うことになっていた。言っている、「あなたがたが喜びなさい。」その上で、近づいて来ることになっていた者たちがかのイエスの足々を抱くことになっていた。そして、かのイエスに、かの女たちが拝むことになっていた。
Mt.28:10.〈練語版〉 その時、イエスは彼女たちに言った。「恐れてはいけない。行って、わたしの兄弟たちにガリラヤに行くように知らせなさい。彼らはそこでわたしを見るだろう」。
Mt.28:10.〈逐語版〉 そのとき、かの女たちにイエスは言っている。「あなたがたがわざわざ恐れさせられてはいけません。あなたがたが身を元へ導きなさい。わたしの兄弟たちにあなたがたが報告しなさいとなっています。かのわたしの兄弟たちは、ガリラヤの中へ、おもてへ移動しようとすることになっています。と。そして、そこで、わたしを、かのわたしの兄弟たちは自分自身でわざわざはっきり見えることとします。」
Mt.28:11.〈練語版〉 彼女たちが行っている間に、見よ、小部隊のある者たちが都に入り、祭司長たちに起きたことすべてを知らせた。
Mt.28:11.〈逐語版〉 その上で、かの女たちがわざわざ行かされていて、あなたが見て取れとなっている。都の中へ来ることになっている小部隊の誰かたちが、祭司長たちに、自分自身でわざわざ起こることになっているすべての事々を報告することになっていた。
Mt.28:12.〈練語版〉 彼らは長老たちと集まって相談して、兵士たちに十分な数の銀を与えて
Mt.28:12.〈逐語版〉 そして、長老たちと共に協議を集め導かれることになっている、かの祭司長たちは、その上、充分な銀々を手に入れることになっていて、兵士たちに与えることになっていた。
Mt.28:13.〈練語版〉 言った。「彼の弟子たちが夜中に来て、自分たちが眠っている間に彼を盗んだと言いなさい。
Mt.28:13.〈逐語版〉 言っている、「あなたがたが言いなさいとなっています。わたしたちは休息させられていて、来ることになっている、夜の、かのイエスの学習弟子たちが、かのイエスを盗むことになっている。と。
Mt.28:14.〈練語版〉 もしこれが総督の耳に入るなら、わたしたちは彼を説得して、あなたがたに心配をかけないようにしよう」。
Mt.28:14.〈逐語版〉 そして、もしも一度でもこの事が導総督の上に聞こえることをさせられようとしていることになっているのならば、かの導総督をわたしたちが説得することとします。そして、心配なしのあなたがたをわたしたちが作ることとします。」
Mt.28:15.〈練語版〉 そこで、彼らはその銀を受け取って、教えられたようにした。この話は今日この日に至るまでユダヤ人たちの間に広まっている。
Mt.28:15.〈逐語版〉 その上で、銀々を手に入れることになっている、かの兵士たちは、することになっていた。かの兵士たちが教えられることになっているように。そして、この言葉が今日その日までユダヤ人たちのそばで断言し広められることになっていた。
Mt.28:16.〈練語版〉 しかし、十一人の弟子たちはガリラヤに行って、イエスが彼らに指示した山に行った。
Mt.28:16.〈逐語版〉 その上で、ガリラヤの中へ、山の中へ、十一人の学習弟子たちは行かさせられることになっていた。かの山の中へ、かの十一人の学習弟子たちにイエスは自分自身でわざわざ設定することになっていた。
Mt.28:17.〈練語版〉 彼を見ると、彼らは拝んだ。しかし、彼らは疑った。
Mt.28:17.〈逐語版〉 そして、かのイエスを見て取ることになっている、かの十一人の学習弟子たちが、拝むことになっていた。その上で、かの十一人の学習弟子たちは疑うことになっていた。
Mt.28:18.〈練語版〉 イエスは近づいてきて、彼らに話して言った。「わたしには、天々においても地においても、すべての権威が与えられた。
Mt.28:18.〈逐語版〉 そして、近づいて来ることになっているイエスが、かの十一人の学習弟子たちに話すことになっていた。言っている、「天々の中で、そして、地の上で、あらゆる権威が、わたしに与えられることになっていました。
Mt.28:19.〈練語版〉 だから、行って、すべての国民を弟子とし、父と息子と聖霊の名において彼らにバプテスマをして、
Mt.28:19.〈逐語版〉 そのとき、行かさせられることになっているあなたがたが、すべての国民たちを、学習弟子たち作りなさいとなっています。かのすべての国民たちを染浸漬沁バプテスマするあなたがたが。父の名の中へ、そして、息子の名の中へ、そして、神聖な霊の名の中へ。
Mt.28:20.〈練語版〉 わたしがあなたがたに命じたすべてのことを守るように教えなさい。見よ、わたしは、世の完結まで、いつの日もあなたがたと共にいる」。
Mt.28:20.〈逐語版〉 かのすべての国民たちを教えるあなたがたが。あなたがたにわたしが自分自身でわざわざ指令することになっているのと同じくらいのすべての事々を管理するために。そして、あなたが見て取れとなっています。あなたがたと共にわたしはいるのです。すべての日々を。世の完結まで。」

マルコ
マルコ 第1章

Mk.01:01.(練語版) 神の息子イエス・キリストの良い知らせの初め。
Mk.01:02.(練語版) 預言者イザヤの中に書かれているとおりである。「見よ、わたしはあなたの顔の前にわたしの使いの者を遣わす。その者はあなたの前に道を整えるであろう。
Mk.01:03.(練語版) 荒野で叫ぶ者の声がする。『あなたがた、主の道を備えよ、彼の道筋をまっすぐにせよ』」。
Mk.01:04.(練語版) バプテストのヨハネが荒野に現れて、罪の赦しのための心変えのバプテスマを宣べ伝えていた。
Mk.01:05.(練語版) ユダヤの全地方とエルサレムのすべての人々が彼のところに出て来て、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼によってバプテスマされた。
Mk.01:06.(練語版) ヨハネはらくだの毛を着、自分の腰のまわりに皮の帯をしめ、いなごと野蜜を食べていた。
Mk.01:07.(練語版) 彼は宣べ伝えて言った。「わたしよりも力のある方が、わたしの後から来られる。わたしはかがんで彼の靴のひもを解く値うちもない。
Mk.01:08.(練語版) わたしは水であなたがたをバプテスマしたが、彼は聖霊であなたがたをバプテスマされるだろう」。
Mk.01:09.(練語版) それらの日には、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダンでヨハネによってバプテスマされたことになった。
Mk.01:10.(練語版) そして、水の中から上がってすぐ、天々が裂け、霊がハトのように自分の上に下って来るのを見た。
Mk.01:11.(練語版) すると天々の中からの声があった、「あなたはわたしの息子、愛する者、わたしはあなたを喜ぶ」。
Mk.01:12.(練語版) それからすぐに、霊が彼を荒野に追いやった。
Mk.01:13.(練語版) 彼は四十日間荒野にいて、サタンによってためされた。彼は野獣と共にいて、使いの者たちが彼に仕えていた。
Mk.01:14.(練語版) ヨハネが引渡された後、イエスはガリラヤへ来て、神の良い知らせを宣べ伝え、
Mk.01:15.(練語版) そして言った。「時節は満ちた。神の王国は近づいた。心変えて良い知らせを信じなさい」。
Mk.01:16.(練語版) ガリラヤの海辺を通っている時、シモンとシモンの兄弟アンデレが海で網を打っているのを見た。彼らは漁師だったからである。
Mk.01:17.(練語版) イエスは彼らに言った。「わたしの後に来なさい。あなたがたを人々をとる漁師にしてあげよう」。
Mk.01:18.(練語版) 彼らはすぐに網を残して、彼について行った。
Mk.01:19.(練語版) 少し進んで行くと、ゼベダイのヤコブと彼の兄弟ヨハネを見た。彼らも舟の中で網を繕っていた。
Mk.01:20.(練語版) すぐに彼は彼らを呼んだ。すると彼らは、彼らの父ゼベダイを雇い人たちと共に舟の中に残して、彼の後について行った。
Mk.01:21.(練語版) 彼らはカペナウムに入った。そしてすぐに、彼は安息日々に会堂に入って教えた。
Mk.01:22.(練語版) 彼らは彼の教えに驚いた。彼が権威ある者のように彼らを教えていて、書記官たちのようではなかったからである。
Mk.01:23.(練語版) するとすぐ、彼らの会堂に汚れた霊に取り憑かれている人がいて、叫んで
Mk.01:24.(練語版) 言った。「ナザレのイエスよ、わたしたちとあなたと何の関係があるのか。あなたはわたしたちを滅ぼしに来た。わたしはあなたが誰だか知っています。神の聖なる者です」。
Mk.01:25.(練語版) イエスは彼をしかりつけて言った。「黙れ。彼から出て行け」。
Mk.01:26.(練語版) 汚れた霊は、彼をけいれんさせ、大声を上げて、彼から出て行った。
Mk.01:27.(練語版) 彼らはみな驚き、互いに論じ合って言った。「これは何事か。新しい教だ。彼は権威をもって汚れた霊たちに命じると、彼らは彼に従うのだ」。
Mk.01:28.(練語版) 彼の噂は、すぐにガリラヤの地域全体、至る所に広まった。
Mk.01:29.(練語版) それからすぐに、彼らは会堂から出ると、ヤコブとヨハネと共に、シモンとアンデレの家に入った。
Mk.01:30.(練語版) ところが、シモンのしゅうとめが熱病で横たわっており、彼らはすぐに彼女のことを彼に話した。
Mk.01:31.(練語版) 彼は近づいてきて手を取って彼女を起こされた。熱は去り、彼女は彼らに仕えた。
Mk.01:32.(練語版) 夕方になり、日が沈むと、彼らはわずらっている者や悪霊に取り憑かれている者をみな、彼の所に連れて来た。
Mk.01:33.(練語版) 町全体が戸口に集まっていた。
Mk.01:34.(練語版) 彼はさまざまな病気でわずらっている多くの者をいやし、多くの悪霊を追い出した。悪霊たちが語ることを許さなかった。彼らが彼を知っていたからである。
Mk.01:35.(練語版) 朝早く、まだ暗いうちに、彼は起きて出て行き、荒野の場所へ行って、そこで祈っていた。
Mk.01:36.(練語版) シモンおよび共にいた者たちが彼の後を追って来た。
Mk.01:37.(練語版) そして彼を見つけて、「みんながあなたを捜しています」と言った。
Mk.01:38.(練語版) 彼は彼らに言った。「ほかの、附近の町々へ行こう。わたしはそこでも宣べ伝えるためです。わたしはそのために出て来たからです」。
Mk.01:39.(練語版) 彼は行って、ガリラヤ全体にわたって彼らの諸会堂に入って宣べ伝え、悪霊たちを追い出した。
Mk.01:40.(練語版) すると一人のうろこ症の人が彼の所に来て、彼に懇願してひざまずいて言った。「御意ならば、わたしを清めることができます」。
Mk.01:41.(練語版) 彼は怒って、手を伸ばして彼に触り、彼に言った。「わたしはそう望む。清くなりなさい」。
Mk.01:42.(練語版) すると、すぐにうろこ症は彼から去り、彼は清められた。
Mk.01:43.(練語版) 彼は彼に厳しく命じて、すぐに彼を去らせ、
Mk.01:44.(練語版) そして彼に言った。「誰にも何も言わないようにしなさい。ただ行って、自分を祭司に見せ、自分の清めのためにモーセの命じた物をささげなさい。彼らへの証明のためです」。
Mk.01:45.(練語版) しかし、彼は出て行くと、それを大いに宣べ伝えて、この出来事について言い広め始めた。そのため彼は、もはや表立っては町に入ることができず、外の荒野の場所にいた。彼らはあらゆる所から、彼の所に来た。

マルコ 第2章

Mk.02:01.(練語版) 何日かのち、再びカペナウムに入ると、彼が家にいることが知れ渡った。
Mk.02:02.(練語版) 多くの者が集まったので、もう場所がなく、戸口のあたりにさえ無いほどになった。そして、彼は彼らにみ言葉を語った。
Mk.02:03.(練語版) すると、彼らは四人に運ばれた中風の者を、彼の所に連れて来た。
Mk.02:04.(練語版) 群衆のために彼の所に連れて行くことができなかったので、彼がいる所の屋根をはいだ。そして掘り出して、中風の者が横たわっている寝床を降ろした。
Mk.02:05.(練語版) イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に言った。「子よ、あなたの罪は赦された」。
Mk.02:06.(練語版) ところが、そこに何人かの書記官たちが座っていて、自分の心の中で論じていた、
Mk.02:07.(練語版) 「なぜこの者はこのように言うのか。彼は冒とくしている。神ひとりのほかに、誰が罪を赦すことができるか」。
Mk.02:08.(練語版) すぐにイエスは、彼らが自分の中でこのように論じているのを自分の霊によって知って、彼らに言った。「なぜあなたがたは自分の心の中でこれらのことを論じているのか。
Mk.02:09.(練語版) この中風の者に、『あなたの罪は赦されている』と言うのと、『起きなさい。あなたの寝床を取り上げて歩きなさい』と言うのでは、どちらがたやすいか。
Mk.02:10.(練語版) しかし、人の息子が地上で罪を赦す権威を持っていることをあなたがたが知るために」。彼は中風の者に言った。
Mk.02:11.(練語版) 「あなたに言う。起きなさい。あなたの寝床を取り上げて、自分の家に行きなさい」。
Mk.02:12.(練語版) すると彼は起き上がり、すぐに寝床を取り上げて、みなの前を出て行った。そこで彼らはみな驚いて、神をたたえ、「わたしたちはかつてこのようなことを見たことがない」と言った。
Mk.02:13.(練語版) 彼は再び海辺に出て行った。すると群衆がみな、彼の所に来た。それで彼は彼らを教えた。
Mk.02:14.(練語版) 通りすがりに、アルパヨのレビが収税所に座っているのを見て、「わたしについて来なさい」と言った。すると彼は立ち上がって、彼について行った。
Mk.02:15.(練語版) 彼は彼の家で横になっていた時のことである。多くの取税人や罪人が、イエスと彼の弟子たちと一緒に食卓に着いた。多くの者がいて、彼について来たからである。
Mk.02:16.(練語版) パリサイ派の書記官たちは、彼が罪人たちや取税人たちと共に食事をしているのを見て、彼の弟子たちに言った。「なぜ彼は、取税人たちや罪人たちと共に食事をするのですか」。
Mk.02:17.(練語版) イエスはこれを聞いて、彼らに言った。「丈夫な者には医者はいらない。いるのはわずらっている者のです。わたしが来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためです」。
Mk.02:18.(練語版) ヨハネの弟子たちとパリサイ人たちが断食をしていた。彼らは来て彼に言った。「ヨハネの弟子たちとパリサイ人の弟子たちは断食するのに、あなたの弟子たちが断食しないのはなぜですか」。
Mk.02:19.(練語版) イエスは彼らに言った。「婚礼の部屋の息子たちは、花婿が一緒にいるのに断食できるだろうか。花婿が共にいる間は、彼らは断食できない。
Mk.02:20.(練語版) しかし、花婿が彼らから取り去られる日々が来る。その時、その日には、彼らは断食するだろう。
Mk.02:21.(練語版) 誰も、縮んでいない布の切れ端を古い衣に縫いつけはしない。もしそうすれば、当て布がそれを、つまり新しいものが古いものを引っ張り、破れはもっとひどくなる。
Mk.02:22.(練語版) 誰も、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。もしそうすれば、ぶどう酒は皮袋を破裂させ、ぶどう酒も皮袋も駄目になる。新しいぶどう酒を新しい皮袋に入れるのです」。
Mk.02:23.(練語版) 彼が安息日々に、麦畑の中を通って行った。すると、彼の弟子たちは穂を摘みながら道を作り始めた。
Mk.02:24.(練語版) パリサイ人たちが彼に言った。「見よ、なぜ彼らは安息日々に許されていないことをしているのか」。
Mk.02:25.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは、ダビデが、自分も共にいた者たちも、欠乏して空腹だった時に何をしたか、読まなかったのか。
Mk.02:26.(練語版) 祭司長アビアタルの時、彼がどのようにして神の家に入って、祭司たちのほかは食べることが許されていない供えのパンを食べ、共にいた者たちにも与えたかを」。
Mk.02:27.(練語版) また彼らに言った。「安息日は人のためにあるもので、人が安息日のためにあるのではない。
Mk.02:28.(練語版) だから、人の息子は安息日の主でもあるのです」。

マルコ 第3章

Mk.03:01.(練語版) 彼はまた会堂に入った。すると、片手のなえた人がそこにいた。
Mk.03:02.(練語版) 彼らは安息日に彼をいやすかどうか、じっと彼を見ていた。彼を訴えるためであった。
Mk.03:03.(練語版) 彼は片手のなえた人に言った。「中央に立ちなさい」と言った。
Mk.03:04.(練語版) 彼らに言った。「安息日に許されているのは、善を行なうことか、悪を行なうことか。魂を救うことか、殺すことか」。しかし彼らは黙っていた。
Mk.03:05.(練語版) 彼は怒りをもって彼らを見回し、彼らの心の無感覚さを悲しんで、その人に「手を伸ばしなさい」と言った。そこで彼が伸ばすと、彼の手は元どおりになった。
Mk.03:06.(練語版) パリサイ人たちは出て行って、すぐにヘロデ党の者たちと、どのようにして彼を滅ぼそうかと、彼について相談した。
Mk.03:07.(練語版) イエスは弟子たちと共に海に退いた。すると大群衆がガリラヤからついて行った。またユダヤから、
Mk.03:08.(練語版) エルサレムから、イドマヤから、ヨルダンの向こうから、ツロ、シドンのあたりからも、大群衆が、彼の行なったことを聞いて、彼の所に来た。
Mk.03:09.(練語版) 彼は、群衆が自分に押し迫らないように、自分のために小舟を用意しておくことを弟子たちに言った。
Mk.03:10.(練語版) それは、彼が多くの者をいやしたので、苦しんでいる者たちが皆、彼に触ろうとして彼に押し迫ったからである。
Mk.03:11.(練語版) また汚れた霊たちは、彼を見ると、彼の前に倒れ伏し、「あなたは神の息子です」と叫んで言った。
Mk.03:12.(練語版) 彼は、自分を知らせないようにと、彼らに幾度も戒めた。
Mk.03:13.(練語版) 彼は山に登り、自分の望む者たちを呼び寄せた。すると彼らは彼の所に来た。
Mk.03:14.(練語版) そして、彼は十二人を作った。それは、彼らが自分と共にいるためであり、また、彼らを遣わして宣べ伝えさせ、
Mk.03:15.(練語版) 悪霊たちを追い出す権威を持たせるためであった。
Mk.03:16.(練語版) 彼は十二人を作って、シモンにはペテロという名をつけ、
Mk.03:17.(練語版) またゼベダイのヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネ、彼らにはボアネルゲ、すなわち、雷の息子という名をつけた。
Mk.03:18.(練語版) アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨのヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、
Mk.03:19.(練語版) 彼を引き渡したユダ・イスカリオテである。
Mk.03:20.(練語版) 彼は家に入った。群衆が再び集まって来たので、彼らはパンを食べることさえできなかった。
Mk.03:21.(練語版) 彼のそばにいた者たちはこれを聞くと、それを取り押さえに出て来た。彼らが「それが盛り上がっている」と言っていたからである。
Mk.03:22.(練語版) また、エルサレムから下って来た書記官たちは、「彼にはベルゼブルがついている。悪霊たちの支配者によって悪霊を追い出している」と言った。
Mk.03:23.(練語版) 彼は彼らを呼び寄せ、たとえで彼らに言った。「どうしてサタンがサタンを追い出すことができるのか。
Mk.03:24.(練語版) もし王国が内部分裂するなら、その王国は立ち行けない。
Mk.03:25.(練語版) もし家が内部分裂するなら、その家は立ち行けないだろう。
Mk.03:26.(練語版) もしサタンが自らに対して立ち上がって分裂するなら、彼は立ち行けない。むしろ、彼には終結がある。
Mk.03:27.(練語版) 誰でも、まず強い者を縛りあげなければ、その強い者の家に入って家財を略奪することができない。縛ってから、彼の家を略奪するだろう。
Mk.03:28.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。人の息子たちは、すべての罪と、彼らが冒とくするすべての冒とくも赦されるだろう。
Mk.03:29.(練語版) しかし、聖霊に対して冒とくする者には、世に亘り赦しがなく、世々の特質ある罪に処する」。
Mk.03:30.(練語版) これは、彼らが「彼には汚れた霊がついている」と言っていたためである。
Mk.03:31.(練語版) 彼の母と彼の兄弟たちが来て、外に立ち、彼のところに遣わして彼を呼んだ。
Mk.03:32.(練語版) 群衆が彼の周りに座っていて、彼に言った。「ご覧なさい。あなたの母上とあなたの兄弟たちが外であなたを捜しています」。
Mk.03:33.(練語版) 彼は彼らに答えて言った。「わたしの母とわたしの兄弟たちとは誰か」。
Mk.03:34.(練語版) 自分の周りに座っている者たちを見回して言った。「見よ、わたしの母とわたしの兄弟たちです。
Mk.03:35.(練語版) 神のご意志を行なう者、その者がわたしの兄弟、,また姉妹、また母なのです」。

マルコ 第4章

Mk.04:01.(練語版) 彼はまた海辺で教え始めた。大群衆が彼の所に集まったので、彼は海の上に座るように舟に乗った。群衆はみな海のほうを向いて陸地にいた。
Mk.04:02.(練語版) 彼はたとえで多くの事を教え、自分の教えの中で彼らに言った。
Mk.04:03.(練語版) 「聞きなさい。見よ、種をまく者が、種をまきに出て行った。
Mk.04:04.(練語版) 彼がまいていると、あるものは道ばたに落ちた。すると、鳥たちが来てそれを食べ尽くしてしまった。
Mk.04:05.(練語版) ほかのものは、土の多くない岩地に落ちた。土が深くないため、すぐ芽を出した。
Mk.04:06.(練語版) 太陽が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
Mk.04:07.(練語版) ほかのものは、いばらの間に落ちた。すると、いばらが伸びて、それをふさぎ、それは実を結ばなかった。
Mk.04:08.(練語版) ほかのものは、良い地の上に落ちた。生え出て大きくなり、実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍の実を生み出した。」
Mk.04:09.(練語版) 彼は言った。「聞く耳のある者は聞きなさい」。
Mk.04:10.(練語版) 彼がひとりになった時、十二人と共に彼の周りにいた者たちは、そのたとえについて彼に尋ねた。
Mk.04:11.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたには神の王国の秘密が与えられているが、外にいる者たちにはすべての事がたとえで生じる。
Mk.04:12.(練語版) それは、彼らが見るには見るが認めず、聞くには聞くが理解せず、立ち返って赦されることがないためです」。
Mk.04:13.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは、このたとえがわからないのか。それでは、どうしてすべてのたとえがわかるだろうか。
Mk.04:14.(練語版) 種をまく者はみ言葉をまくのです。
Mk.04:15.(練語版) 道ばたにみ言葉がまかれたものとは、こういう者たちのことです。彼らが聞くと、すぐにサタンが来て、彼らの中にまかれたみ言葉を取り去るのです。
Mk.04:16.(練語版) 同じように、岩地の上にまかれたものとは、こういう者たちのことです。み言葉を聞くと、すぐに喜んでそれを受け入れる。
Mk.04:17.(練語版) 自分の内に根がないので、一時は続きますが、み言葉のために苦難や迫害が起こると、すぐにつまずく。
Mk.04:18.(練語版) イバラの間にまかれたものとは、ほかの者たちのことです。これらはみ言葉を聞いた者たちですが、
Mk.04:19.(練語版) この世の思いわずらいや富の惑わしや、ほかの物事に関する欲望が入り込んでみ言葉をふさぎ、それは実を結ばなくなる。
Mk.04:20.(練語版) 良い地の上にまかれたものとは、こういう者たちのことです。み言葉を聞いて受け入れ、ある者は三十倍、ある者は六十倍、ある者は百倍の実を結ぶのです」。
Mk.04:21.(練語版) 彼は彼らに言った。「枡の下や寝台の下に置くために、あかりを持ってくることがあろうか。燭台の上に置くためではないか。
Mk.04:22.(練語版) 隠されているもので、現れないものはなく、秘密にされているもので、明るみに出ないものはないからです。
Mk.04:23.(練語版) 誰でも聞く耳のある者は聞きなさい」。
Mk.04:24.(練語版) 彼は彼らに言った。「聞いていることに注意しなさい。あなたがたが量るその量りであなたがたに量られ、またあなたがたに加えられる。
Mk.04:25.(練語版) 持っている者は、彼に与えられ、持っていない者は、彼から持っているものまでも取り上げられることになるからです。」
Mk.04:26.(練語版) 彼は言った。「神の王国はこのようなものです。人が地に種をまき、
Mk.04:27.(練語版) 夜昼、寝起きしている間に、種は芽が出て伸びていく。どうしてそうなるのか、彼は知らない。
Mk.04:28.(練語版) 地が自ずから実を結ぶのであって、最初に葉、それから穂、それから穂の中に満ちた穀粒ができる。
Mk.04:29.(練語版) しかし、実がなるとすぐに彼は鎌を入れる。収穫の時が来たからです」。
Mk.04:30.(練語版) 彼は言った。「わたしたちは、神の王国をどのように例えようか。あるいは、どんなたとえで言い表そうか。
Mk.04:31.(練語版) それは一粒のからしの種のようなものです。それは、地にまかれる時は地上のどんな種よりも小さい。
Mk.04:32.(練語版) それがまかれると、成長し、ほかのすべての野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、天の鳥たちがその陰に宿ることができるほどになる」。
Mk.04:33.(練語版) 彼は、彼らの聞くことができる程度に応じて、このような多くのたとえで、み言葉を語った。
Mk.04:34.(練語版) たとえなしでは彼らに語らなかった。しかし、自分の弟子たちには、ひそかにすべてのことを説明した。
Mk.04:35.(練語版) その日、夕方になると、彼は彼らに「向こう側に渡ろう」と言った。
Mk.04:36.(練語版) 彼らは群衆を残して、舟に乗っているままで彼を連れて行った。他の舟も彼と共にいた。
Mk.04:37.(練語版) 大きな突風が起こり、波が舟の中に打ち込んできて、もう舟にいっぱいになるほどであった。
Mk.04:38.(練語版) 彼自身は船尾にいて、まくらをして眠っていた。そこで彼らは彼を起こして言った。「先生、わたしたちが滅びてもあなたは構わないのですか」。
Mk.04:39.(練語版) 彼は起きあがって風をしかりつけ、海に「黙れ、静まれ」と言った。風はやみ、大なぎになった。
Mk.04:40.(練語版) 彼は彼らに言った。「なぜ小心なのか。どうして信仰がないのか」。
Mk.04:41.(練語版) 彼らは大きな恐れを恐れて、互いに言った。「これはいったい誰だろう。風や海でさえ彼に従うとは」。

マルコ 第5章

Mk.05:01.(練語版) 彼らは海の向こう側に来て、ゲラサ人たちの地方に入った。
Mk.05:02.(練語版) 彼が舟から出て来ると、すぐに汚れた霊に取り憑かれている人が墓場から出て来て彼に出会った。
Mk.05:03.(練語版) 彼は墓場を住みかとしていた。もはや誰も、鎖でさえも彼を縛ることができなかった。
Mk.05:04.(練語版) なぜなら、彼は幾度も足かせや鎖で縛られたが、鎖を引きちぎり、足かせを砕くので、誰も彼を従わせる力を持っていなかったからです。
Mk.05:05.(練語版) 彼は夜昼絶え間なく、墓場や山の中で叫びつづけて、石で自分の体を傷つけていた。
Mk.05:06.(練語版) 彼は、遠くからイエスを見ると、走って来て彼を拝し、
Mk.05:07.(練語版) そして大声で叫んで言った。「いと高き神の息子イエスよ、わたしはあなたと何のかかわりがあるのですか。神にかけてお願いします。試金石をもってわたしを試さないでください」。
Mk.05:08.(練語版) というのは、彼は彼に、「汚れた霊よ、この人から出て行け」と言ったからである。
Mk.05:09.(練語版) また彼に尋ねた、「あなたの名前は何か」。彼は彼に言った。「わたしの名前はレギオンです。わたしたちは大勢だからです」。
Mk.05:10.(練語版) そして、自分たちをこの地方の外に遣わさないようにと、何度も彼に懇願した。
Mk.05:11.(練語版) さて、そこの山で豚の大群が飼われていた。
Mk.05:12.(練語版) 彼らは、彼に懇願して言った。「わたしたちをあの豚たちの中に送って、彼らの中に入れるようにしてください」。
Mk.05:13.(練語版) 彼は彼らに許可を与えた。汚れた霊たちは出て行って豚たちの中に入った。すると、二千匹ほどのその群れは、険しいところを下って海に突進し、海でおぼれ死んだ。
Mk.05:14.(練語版) 飼っていた者たちは逃げて行き、その町とその田舎でそのことを知らせた。すると、彼らは何が起きたのか見に来た。
Mk.05:15.(練語版) 彼らはイエスのところに来て、悪霊に取り憑かれた人、レギオンを宿していた人が着物を着て、正気で座っているのを見て、恐れた。
Mk.05:16.(練語版) 見ていた者たちは、悪霊に取り憑かれた人にそのことがどのように起こったか、また豚たちについて、彼らに話した。
Mk.05:17.(練語版) 彼らは自分たちの地域から去るようにと彼に懇願し始めた。
Mk.05:18.(練語版) 彼が舟に乗り込むと、悪霊に取り憑かれた人は、一緒にいたいと懇願した。
Mk.05:19.(練語版) 彼はそれを許さず、彼に言った。「あなたの家、あなたの親族の所に行って、主があなたにしてくださったすべてのこと、またあなたにかけてくださったあわれみを知らせなさい」。
Mk.05:20.(練語版) 彼は立ち去り、イエスが彼のために行なったすべてのことをデカポリスで宣べ伝え始めた。それでみんなは驚嘆した。
Mk.05:21.(練語版) イエスが舟でまた向こう側に渡ると、大群衆が彼の所に集まった。彼は海辺にいた。
Mk.05:22.(練語版) すると、会堂長の一人でヤイロという名の者が来て、彼を見ると彼の足もとにひれ伏し、
Mk.05:23.(練語版) 何度も懇願して言った。「わたしの小さな娘が今際の際になります。救われて生きられるよう、どうかおいでになって、彼女の上に両手を置いてください」。
Mk.05:24.(練語版) そこで、彼は彼と一緒に行った。すると大群衆は彼について行き、彼に押し迫った。
Mk.05:25.(練語版) さて、十二年間も血の流出をわずらっている女がいた。
Mk.05:26.(練語版) 多くの医者にさんざん苦しめられ、自分が持っていたものをすべて使い果たしてしまったが、益を受けることもなく、むしろ悪くなる一方であった。
Mk.05:27.(練語版) 彼女はイエスのことを聞くと、群衆の中で後ろから来て、彼の衣に触った。
Mk.05:28.(練語版) というのは、彼女は、「彼の衣に触りさえすれば、わたしは救われるだろう」と言っていたからである。
Mk.05:29.(練語版) すると、すぐに彼女の血の源は乾き、彼女は苦しみからいやされたことを体の内で感じた。
Mk.05:30.(練語版) すぐにイエスは、自分から力が出て行ったことを自分の内で認め、群衆の中で振り向いて、「わたしの衣に触ったのは誰か」と言った。
Mk.05:31.(練語版) 彼の弟子たちは彼に言った。「ご覧のとおり、群衆があなたに押し迫っているのに、『わたしに触ったのは誰か』と言われるのですか」。
Mk.05:32.(練語版) 彼はこのことをした者を見ようとして、見回していた。
Mk.05:33.(練語版) その女は、自分に起こったことを知って、恐れおののきながら、来て彼の前にひれ伏し、真実のすべてを彼に話した。
Mk.05:34.(練語版) 彼は彼女に言った。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。平安のうちに行きなさい。もうあなたの苦しむことにかからず、達者でいなさい」。
Mk.05:35.(練語版) 彼がまだ話しているうちに、彼らが会堂長の家から来て言った。「あなたの娘さんは亡くなりました。どうして先生をこれ以上煩わすのでしょうか」。
Mk.05:36.(練語版) しかしイエスは、話されている言葉を聞くと、会堂長に言った。「恐れることはない。ただ信じなさい」。
Mk.05:37.(練語版) そして彼は、ペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネのほか、誰も自分について来ることを許さなかった。
Mk.05:38.(練語版) 彼らが会堂長の家に来ると、彼は人々が泣いたり、しきりにわめいたりして、騒いでいるのを見た。
Mk.05:39.(練語版) 彼は中に入って、彼らに言った。「なぜ騒いだり泣いたりしているのか。子供は死んだのではなく、眠っているのです」。
Mk.05:40.(練語版) 彼らは彼をあざ笑った。しかし、彼はみんなを外に出し、子供の父と母および自分と共にいた者たちを連れて、子供のいる所に入って行った。
Mk.05:41.(練語版) 子供の手を取って、彼女に「タリタ、クミ」と言った。これは、訳せば、「少女よ、あなたに言う。起きなさい」である。
Mk.05:42.(練語版) すると少女はすぐに立ち上がり、歩き回った。彼女は十二歳だったからである。彼らはたちまち驚きのあまり我を忘れた。
Mk.05:43.(練語版) 彼は、誰にもこのことを知らすなと、繰り返し彼らに命じた。そして、彼女に食べ物を与えるようにと言った。

マルコ 第6章

Mk.06:01.(練語版) 彼はそこから出て、彼は自分の郷里に行った。彼の弟子たちも彼について行った。
Mk.06:02.(練語版) そして安息日になると、彼は会堂で教え始めた。聞いていた多くの者たちは、驚いて言った。「この人はこれらのことをどこから得たのだろうか。この人に与えられたこの知恵は何だろうか。このような力あるわざが彼の手によって生じるのは、どうしてか。
Mk.06:03.(練語版) これは大工ではないか。マリヤの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。彼の姉妹たちはわたしたちと一緒にここにいるではないか」。こうして、彼らは彼につまずいた。
Mk.06:04.(練語版) イエスは彼らに言った。「預言者は、自分の郷里や自分の親族の間また自分の家以外では、敬われないことはない」。
Mk.06:05.(練語版) 彼はそこでは力あるわざを何も行なうことができず、ただ少数の病人の上に手を置いていやしただけであった。
Mk.06:06.(練語版) 彼は彼らの不信仰のために驚いた。彼は村々を巡回して教えた。
Mk.06:07.(練語版) 彼は十二人を呼び寄せて、彼らを二人ずつ遣わし始め、彼らに汚れた霊たちに対する権威を与えた。
Mk.06:08.(練語版) そして彼らに命じた、「旅のためにただつえのほかには何も、すなわち、パンも、袋も、帯の中に銅銭も持って行ってはならない。
Mk.06:09.(練語版) ただサンダルを履くだけで、上着も二枚は着てはならない」。
Mk.06:10.(練語版) 彼は彼らに言った。「どこででも家に入ったなら、そこから出るまではそこにとどまりなさい。
Mk.06:11.(練語版) あなたがたを受け入れず、あなたがたの言うことを聞かない場所があったなら、そこから出て行く時に、彼らに対する証言のため、足の裏のちりを振り払いなさい」。
Mk.06:12.(練語版) 彼らが心変えるように、と彼らは出て行って宣べ伝え、
Mk.06:13.(練語版) 多くの悪霊を追い出し、多くの病人に油を塗っていやした。
Mk.06:14.(練語版) 彼の名前が知れわたって、ヘロデ王がこのことを聞いた。そして、ある者たちは言った。「バプテストのヨハネが死んだ者たちの中から起こされたので、これらの力あるわざが彼の内に働いているのだ」。
Mk.06:15.(練語版) しかし他の者たちは、「彼はエリヤだ」と言った。他の者たちは、「預言者たちの一人のような預言者だ」と言った。
Mk.06:16.(練語版) しかし、ヘロデはこれを聞いて言った。「わたしが首をはねたあのヨハネが起こされたのだ」。
Mk.06:17.(練語版) というのは、ヘロデ自身が、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、人を遣わして、ヨハネを捕らえて獄の中に彼を縛ったからであった。それは、彼が彼女をめとっていたからである。
Mk.06:18.(練語版) ヨハネはヘロデに、「あなたが自分の兄弟の妻を有しているのは、許されることではない」と言ったのである。
Mk.06:19.(練語版) そこで、ヘロデヤは彼に恨みがあって、彼を殺すことを望んだが、できなかった。
Mk.06:20.(練語版) というのは、ヘロデが、ヨハネを恐れ、彼が義しく聖なる男であることを知っていて、彼を保護したからである。彼の言うことを聞くこと時に、大いに惑いながらも、彼の言うことを喜んで聞いていた。
Mk.06:21.(練語版) すると、都合の良い日がやって来た。ヘロデが自分の誕生日に、自分の高官たちや千人隊長たちやガリラヤの重立った人たちのために宴会を用意した。
Mk.06:22.(練語版) そしてヘロデヤの娘自身が入って来て踊って、ヘロデおよび一緒に食卓に着いていた者たちを喜ばせた。王は少女に言った。「何でも欲しいものをわたしに求めなさい。わたしはあなたに与えよう」。
Mk.06:23.(練語版) 彼は彼女に誓った、「あなたがわたしに求めるものは何でも、わたしの王国の半分まででも、わたしはあなたに与えよう」。
Mk.06:24.(練語版) 彼女は出て行って、自分の母に言った。「わたしは何を求めましょうか」。彼女は言った。「バプテストのヨハネの首を」。
Mk.06:25.(練語版) 彼女はすぐに急いで王のところに入って、求めて言った。「今すぐに、バプテストのヨハネの首を盆に載せて、わたしに与えてくださいますように」。
Mk.06:26.(練語版) 王は深く悲しんだが、誓い、および一緒に食卓に着いていた者たちのゆえに、彼女を拒むことを好まなかった。
Mk.06:27.(練語版) すぐに王は自分の近衛兵を遣わして、彼の首を持って来るように命じた。そこで彼は出て行き、獄中で彼の首をはねた。
Mk.06:28.(練語版) そして、彼の首を盆に載せて持って来てそれを少女に与え、少女はそれを自分の母に与えた。
Mk.06:29.(練語版) 彼の弟子たちはこのことを聞くと、やって来て彼の死体を引き取り、それを墓の中に納めた。
Mk.06:30.(練語版) さて、使徒たちはイエスの所に集まった。そして彼に、自分たちが行ない、また教えたことをすべて知らせた。
Mk.06:31.(練語版) 彼は彼らに言った。「さあ、あなたがたは自分だけで寂しい場所に行き、少し休みなさい」。というのは、来たり去って行ったりする者が多く、食事をとる暇もなかったからである。
Mk.06:32.(練語版) そこで、彼らは舟で、自分たちだけで寂しい場所へ行った。
Mk.06:33.(練語版) ところが、多くの人は彼らが去って行くのを見、そのことを知って、すべての町からそこへ徒歩で駆けつけ、彼らより先に着いた。
Mk.06:34.(練語版) 彼は出て来て、大群衆を見、彼らが羊飼いのいない羊のようだったので、彼らに慈悲の念にかられ、彼らに多くのことを教え始めた。
Mk.06:35.(練語版) さて、時間がすでに遅くなっていたので、彼の弟子たちが彼のところに近づいてきて言った。「ここは寂しい場所であり、それにもう時間も遅くなっています。
Mk.06:36.(練語版) 彼らを去らせて、彼らが周りの田舎や村々に入り、めいめいで何か食べ物を買うようにしてください」。
Mk.06:37.(練語版) しかし、彼は答えて彼らに言った。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」。彼らは彼に言った。「わたしたちが出かけて行って、二百デナリ分のパンを買い、彼らに食べ物を与えるのですか」。
Mk.06:38.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたはパンを幾つ持っているのか。行って見なさい」。彼らは確かめて言った。「五つです。それに魚が二匹です」。
Mk.06:39.(練語版) 彼は彼らに、みんなを一組一組、青草の上に座らせるように命じた。
Mk.06:40.(練語版) 彼らは、百人ずつ、また五十人ずつ、一列一列になって座った。
Mk.06:41.(練語版) 彼は五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げ、祝福してからパンを裂き、彼らの前に置くよう自分の弟子たちに与えた。また、二匹の魚をみんなに分けた。
Mk.06:42.(練語版) みんなの者は食べて満腹した。
Mk.06:43.(練語版) 彼らはパン切れや魚を、十二のかごいっぱいに拾い集めた。
Mk.06:44.(練語版) パンを食べた者は五千人の男たちであった。
Mk.06:45.(練語版) すぐに彼は、自分の弟子たちを強いて舟に乗り込ませ、向こう側のベツサイダへ先に行かせ、その間に自分は群衆を去らせた。
Mk.06:46.(練語版) そして、彼らに別れを告げてから、祈るために山へ行った。
Mk.06:47.(練語版) 夕方になって、舟は海の真ん中にあり、彼は一人で陸にいた。
Mk.06:48.(練語版) すると、風が彼らに逆らっているために、彼らがこぐことにおいて試金石によってのように試されているのを見て、彼は夜の第四見張り時ごろ、海の上を歩いて彼らのほうに行った。彼らを通り過ぎようとした。
Mk.06:49.(練語版) しかし彼らは、彼が海の上を歩いているのを見て、「幻影だ」と思い、叫び声を上げた。
Mk.06:50.(練語版) というのは、みんなの者が彼を見て、動転したからである。しかし、彼はすぐに彼らと話をし、彼らに言った。「勇気を出しなさい。わたしです。恐れることはない」。
Mk.06:51.(練語版) そして、彼が彼らと共に舟に乗り込むと、風はやんだ。彼らは自分の中で、非常に驚いた。
Mk.06:52.(練語版) 彼らがパンのことについて理解しておらず、彼らの心が無感覚になったからである。
Mk.06:53.(練語版) 彼らは陸に渡り着き、ゲネサレに来て停泊した。
Mk.06:54.(練語版) 彼らが舟から出て来ると、すぐに人々は彼だと知った。
Mk.06:55.(練語版) その地方全体を走り回り、わずらっている者たちを寝床に載せて、彼がいると聞いた所へ運び始めた。
Mk.06:56.(練語版) 村でも町でも田舎でも、彼が入った所ではどこでも、彼らは病弱の者たちを市場に置き、彼の衣の房飾りにでも触らせていただきたいと彼に懇願した。そして彼に触った者は皆救われた。

マルコ 第7章

Mk.07:01.(練語版) さて、パリサイ人たちと、ある書記官たちとが、エルサレムから来て、彼の所に集まった。
Mk.07:02.(練語版) 彼らは、彼の弟子たちのうちのある者たちが、汚れた手、つまり洗っていない手でパンを食べているのを見た。
Mk.07:03.(練語版) というのは、パリサイ人たちとすべてのユダヤ人たちは、長老たちの言い伝えを守って、手を拳で洗わなければ食事をしないからである。
Mk.07:04.(練語版) また彼らは市場から帰った時には、自分自身をバプテスマしないと、食事をしない。そのほかにも、杯と水差しと銅器と寝台のバプテスマ、彼らが受け継いで守っていることがたくさんある。
Mk.07:05.(練語版) そこで、パリサイ人たちと書記官たちは彼に尋ねた、「あなたの弟子たちが長老たちの言い伝えによって歩まず、汚れた手でパンを食べるのはなぜか」。
Mk.07:06.(練語版) 彼は彼らに言った。「イザヤは、あなたがた偽善者たちについて適切に預言した。こう書いてあるとおりだ。『この民は口先でわたしを敬うが、彼らの心はわたしから遠く離れている。
Mk.07:07.(練語版) 彼らがわたしをむなしく礼拝する。彼らが教えとして教えているのは、人々の戒めです。
Mk.07:08.(練語版) あなたがたは神の戒めを放棄して、人々の言い伝えを守っている」。
Mk.07:09.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを守るために、実にうまく神の戒めを拒んでいる。
Mk.07:10.(練語版) というのは、モーセは言った。『あなたの父とあなたの母を敬え』、また『父または母をののしる者は、死で死ななければならない』と。
Mk.07:11.(練語版) ところがあなたがたはこう言う。『もし人が父や母に、あなたがわたしから益を得るものはコルバン、すなわち、供え物ですと言うなら』。
Mk.07:12.(練語版) あなたがたはもはやその者に、父や母のために何一つさせないのです。
Mk.07:13.(練語版) あなたがたが伝えてきた自分たちの言い伝えによって神の言葉を無効にしている。また、あなたがたはこのような事を多く行なっている」。
Mk.07:14.(練語版) それから、彼は再び群衆を呼び寄せて、彼らに言った。「あなたがたは皆、わたしの言うことを聞いて、理解しなさい。
Mk.07:15.(練語版) 人の外から彼に入って来るもので、彼を汚すことができるものは何もないが、人から出て行くものが人を汚すのです」。
Mk.07:16.(練語版) 〔無し〕
Mk.07:17.(練語版) 彼が群衆から離れて家の中に入った時、彼の弟子たちはこのたとえについて彼に尋ねた。
Mk.07:18.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたも、そんなに理解力がないのか。すべて外から人の中に入るものは、彼を汚すことができないということが分からないのか。
Mk.07:19.(練語版) それは彼の心の中に入るのではなく、腹の中に入って、便所に出て行き、こうして、すべての食物は清くされるからです」。
Mk.07:20.(練語版) 彼は言った。「人から出るもの、それがその人を汚す。
Mk.07:21.(練語版) すなわち内部から、人の心から出るものは、悪い推論、淫売、盗み、殺人、
Mk.07:22.(練語版) 姦淫、貪欲、邪悪、欺き、放縦、邪悪な目、冒とく、高慢、愚かさです。
Mk.07:23.(練語版) これらの邪悪なことはすべて内部から出て来て、その人を汚すのです」。
Mk.07:24.(練語版) 彼はそこから立って、ツロの地域へ行った。そしてある家の中に入り、誰にもそのことを知られないようにと望んだが、隠れていることができなかった。
Mk.07:25.(練語版) それどころか、汚れた霊に取り憑かれている小さな娘を持つ女が、すぐに彼のことを聞き、やって来て彼の足もとにひれ伏した。
Mk.07:26.(練語版) しかし、この女はギリシャ人で、人種ではスロ・フェニキヤであった。彼女は彼に自分の娘から悪霊を追い出してくださるようにとお願いした。
Mk.07:27.(練語版) 彼は彼女に言った。「まず子供たちを満ち足らせなさい。子供たちのパンを取って小犬たちに投げ与えるのは良くないからです」。
Mk.07:28.(練語版) しかし、彼女は答えて彼に言った。「主よ、食卓の下の小犬たちでさえ、子供たちのパンくずを食べるのです」。
Mk.07:29.(練語版) 彼は彼女に言った。「その言葉のゆえに、行きなさい。悪霊はあなたの娘から出て行った」。
Mk.07:30.(練語版) 彼女は自分の家に去って行き、子供が寝台の上に伏しており、悪霊が出て行ってしまったのを見た。
Mk.07:31.(練語版) さて、彼はまたツロの地域から出て、シドンを経てデカポリス地域の真ん中のガリラヤの海に来た。
Mk.07:32.(練語版) 彼らは、耳が聞こえず言語障害の人を彼の所に連れて来た。彼らは、彼の上に手を置いてくださるようにと懇願した。
Mk.07:33.(練語版) 彼は群衆の中から彼だけを連れ出し、彼の両耳に自分の指を差し入れ、つばをかけて彼の舌に触った。
Mk.07:34.(練語版) そして、天を見上げてため息をつき、彼に「エパタ」、つまり「開かれよ」と言った。
Mk.07:35.(練語版) すると、すぐにその両耳は開かれ、彼の舌のもつれが解かれて、彼は普通に話した。
Mk.07:36.(練語版) 彼は、誰にも言わないようにと彼らに命じたが、彼らに命じれば命じるほど、かえって、彼らはますます宣べ伝えた。
Mk.07:37.(練語版) 彼らはすっかり驚いて言った。「彼はすべてのことを上手に行なった。耳の聞こえない者を聞こえるように、また口の利けない者を話せるようにするのです」。

マルコ 第8章

Mk.08:01.(練語版) それらの日には、また大群衆が集まっていて、食べる物を何もなかった時、彼は弟子たちを呼び寄せて、彼らに言った。
Mk.08:02.(練語版) 「わたしは群衆に慈悲の念にかられる。彼らはもう三日もわたしと一緒にいるが、食べる物を何も持っていないからです。
Mk.08:03.(練語版) もし彼らを空腹のままで彼らの家に帰らせたら、途中で弱り切ってしまうだろう。彼らの中には遠くから来ている者もいるのです」。
Mk.08:04.(練語版) 彼の弟子たちは彼に答えた、「ここの寂しい場所で、どこから誰かがパンを得て、これらの者を満足させることができるでしょうか」。
Mk.08:05.(練語版) 彼は彼らに尋ねた、「あなたがたにはパンを幾つあるのか」。彼らは言った。「七つです」。
Mk.08:06.(練語版) そこで彼は群衆に、地に座るようにと命じた。そして、七つのパンを取り、感謝をささげてからそれを裂き、配らせるために自分の弟子たちに与えた。そして、弟子たちが群衆に配った。
Mk.08:07.(練語版) また彼らには小さい魚が少しあった。そこで、彼はそれらを祝福してから、それらをも配るようにと言った。
Mk.08:08.(練語版) 彼らは食べて満腹した。そして彼らは余ったパン切れを七つのかごに拾い集めた。
Mk.08:09.(練語版) 彼らはおよそ四千人であった。それから彼は彼らを去らせた。
Mk.08:10.(練語版) すぐに彼は自分の弟子たちと共に舟に乗り、ダルマヌタの地方へ行った。
Mk.08:11.(練語版) パリサイ人たちが出てきて、彼をためそうとして彼と議論し始め、天からのしるしを彼に求めた。
Mk.08:12.(練語版) 彼は自分の霊の中で深くため息をついて言った。「どうしてこの世代はしるしを求めるのか。まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。この世代にはしるしが与えられるものか」。
Mk.08:13.(練語版) そして、彼は彼らを残して、再び舟に乗り、向こう側へ去って行った。
Mk.08:14.(練語版) 彼らはパンを持って来るのを忘れ、舟の中の彼らにはパン一つしか持ち合わせがなかった。
Mk.08:15.(練語版) 彼は彼らに命じて言った。「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種に注意して、気をつけなさい」。
Mk.08:16.(練語版) そして、彼らは互いに論じ合って、「パンを持っていないからだ」。
Mk.08:17.(練語版) 彼はそれと知って、彼らに言った。「なぜあなたがたはパンを持っていないことについて論じているのか。まだ分からず、理解しないのか。あなたがたの心は無感覚になっているのか。
Mk.08:18.(練語版) 目があっても見えないのか。耳があっても聞こえないのか。あなたがたは覚えていないのか。
Mk.08:19.(練語版) わたしが五つのパンを五千人のために裂いた時、あなたがたはパン切れを幾つのかごいっぱいに拾ったか」。彼らは彼に言った。「十二です」。
Mk.08:20.(練語版) 「七つのパンを四千人のために裂いた時、あなたがたはパン切れを幾つのかごいっぱいに拾ったか」。彼らは彼に言った。「七つです」。
Mk.08:21.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたはまだ理解しないのか」。
Mk.08:22.(練語版) さて、彼らはベツサイダに来た。すると人々が、一人の盲人を彼のもとに連れて来て、彼に触っていただきたいと懇願した。
Mk.08:23.(練語版) 彼は盲人の手を取り、村の外に連れ出し、彼の両目につばをかけ、自分の両手を彼の上に置いて、「何か見えるか」と尋ねた。
Mk.08:24.(練語版) 彼は見上げて言った。「人々が見えます。木のようで、歩き回っているのが見えるからです」。
Mk.08:25.(練語版) それから、両手を再び彼の両目に当てた。すると彼は一心に見つめているうちに、治ってきて、すべてのものがはっきりと見えるようになった。
Mk.08:26.(練語版) 彼は彼を彼の家に去らせて言った。「村に入ってはいけない」。
Mk.08:27.(練語版) イエスは自分の弟子たちとカイザリヤ・ピリポの村々へ出かけたが、その途中で、彼は自分の弟子たちに尋ねて言った。「人々はわたしを誰だと言っているか」。
Mk.08:28.(練語版) 彼らは彼に告げて言った。「バプテストのヨハネ、ほかの者たちはエリヤ、またほかの者たちは預言者たちの一人,と」。
Mk.08:29.(練語版) 彼は彼らに尋ねた、「だが、あなたがたはわたしを誰だと言うのか」。ペテロが答えて彼に言った。「あなたはキリストです」。
Mk.08:30.(練語版) すると彼は、自分のことを誰にも言わないようにと彼らに厳重に言い渡した。
Mk.08:31.(練語版) そして彼は、人の息子が多くの苦しみを受け、長老たちや祭司長たちや書記官たちから拒まれ、かつ殺され、そして三日目に起こされなければならないことを、彼らに教え始めた。
Mk.08:32.(練語版) しかも彼はこのことをあからさまに語った。すると、ペテロは彼をわきに連れて行き、彼をしかり始めた。
Mk.08:33.(練語版) しかし、彼は振り向いて、自分の弟子たちを見ながら、ペテロをしかって言った。「わたしの後ろに下がれ、サタンよ。あなたは神のことではなく、人々のことを考えているからです」。
Mk.08:34.(練語版) それから、彼は群衆を自分の弟子たちと共に呼び寄せて、彼らに言った。「誰でもわたしの後ろに来たいと思うなら、自分を拒み、自分の十字架を取り上げて、わたしについて来なさい。
Mk.08:35.(練語版) 自分の魂を救いたいと思う者はそれを滅ぼし、わたしと良い知らせのために自分の魂を滅ぼす者は、それを救うからです。
Mk.08:36.(練語版) というのは、人が全世界をもうけても、自分の魂を損したら、何の益になるだろうか。
Mk.08:37.(練語版) 人は自分の魂と引き換えに何を与えるだろうか。
Mk.08:38.(練語版) この罪深い姦淫の世代においてわたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の息子も、自分の父の栄光のうちに聖なる使いの者たちと共に来るとき、その者を恥じるだろう」。

マルコ 第9章

Mk.09:01.(練語版) 彼は彼らに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。ここに立っている者の中には、神の王国が力をもって来るのを見るまでは決して死を味わわない者たちがいる」。
Mk.09:02.(練語版) 六日後、イエスはペテロとヤコブとヨハネを伴い、彼らだけを非公開で高い山へ連れて行った。すると、彼は彼らの目の前で姿が変り、
Mk.09:03.(練語版) 彼の衣は真白く輝き、地上のどんな洗い張り屋でも、それほどに白くすることはできないくらいになった。
Mk.09:04.(練語版) すると、エリヤがモーセと共に彼らに現れて、イエスと語り合っていた。
Mk.09:05.(練語版) ペテロが答えてイエスに言った。「ラビ、わたしたちがここにいるのは良いことです。わたしたちは幕屋を三つ作りましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。
Mk.09:06.(練語版) 彼は何と答えてよいのか分からなかったのである。彼らは非常に恐れていたからである。
Mk.09:07.(練語版) すると雲ができて彼らを覆い、その雲の中からの声があった、「これは、わたしの息子、愛する者です。彼に聞きなさい」。
Mk.09:08.(練語版) 突然、彼らが見回すと、もはや誰も見えず、ただイエスだけが、自分たちと一緒にいた。
Mk.09:09.(練語版) 彼らが山を下りて行く時、彼は彼らに命じた、「人の息子が死んだ者たちの中から起き上がるまでは、見たことを誰にも告げてはいけない」。
Mk.09:10.(練語版) 彼らはこの言葉を心に留め、死んだ者たちの中から起こされるとはどういうことかと互いに論じ合った。
Mk.09:11.(練語版) 彼らは彼に尋ねて言った。「それでは、なぜ書記官たちは、エリヤが先に来るはずだと言うのですか」。
Mk.09:12.(練語版) 彼は彼らに言った。「確かにまずエリヤが来て、すべてのものを回復する。それなら、人の息子について、彼が多くの苦しみを受け、軽蔑されると書いてあるのはどうしてか。
Mk.09:13.(練語版) しかし、わたしはあなたがたに言う。エリヤも来たのです。そして彼らは自分勝手なことを彼にしたのです。彼について書いてあるとおりです」。
Mk.09:14.(練語版) さて、彼が弟子たちのところに来ると、大群衆が彼らの周りにおり、書記官たちが彼らと論じ合っているのを見た。
Mk.09:15.(練語版) すぐに、群衆はみな、彼を見て非常に驚き、走り寄って来て彼にあいさつした。
Mk.09:16.(練語版) 彼は彼らに尋ねた、「彼らに何を論じているのか」。
Mk.09:17.(練語版) すると群衆の一人が答えた、「先生、わたしはわたしの息子をあなたのところに連れて来ました。彼は口の利けない霊に取り憑かれています。
Mk.09:18.(練語版) それが彼に取りつくと、どこででも彼を引き倒し、彼は泡を吹き、歯がみして、体をこわばらせてしまいます。わたしは、あなたの弟子たちにそれを追い出してくださるように言ったのですが、彼らにはできませんでした」。
Mk.09:19.(練語版) 彼は答えて彼らに言った。「不信仰な世代よ、いつまでわたしはあなたがたと一緒にいようか。いつまであなたがたのことを我慢しようか。彼をわたしのところに連れて来なさい」。
Mk.09:20.(練語版) 彼らは彼を彼のところに連れて来た。そして彼を見ると、すぐにその霊は彼を引きつけさせ、彼は地に倒れ、泡を吹きながら転げ回った。
Mk.09:21.(練語版) 彼は彼の父親に尋ねた、「いつごろから、彼にこうした事が起こったのか」。彼は言った。「子供のころからです。
Mk.09:22.(練語版) それは彼を滅ぼそうとして、何度も火や水の中に投げ入れました。しかし、もしあなたに何かできるのでしたら、わたしたちを助けてわたしたちを哀れんでください」。
Mk.09:23.(練語版) イエスは彼に言った。「もしあなたにできるのでしたら、と言うのか。信じる者にはすべてのことができるのです」。
Mk.09:24.(練語版) すぐに、その子供の父親は叫んで言った。「信じます。わたしの不信仰をお助けください」。
Mk.09:25.(練語版) イエスは、群衆が走り寄って来るのを見ると、汚れた霊をしかりつけて、それに言った。「口が利けず、耳の聞こえない霊よ、わたしはあなたに命じる。彼から出て来て、これから彼にまた入ってはならない」。
Mk.09:26.(練語版) すると、それは、叫んで、何度も引きつけさせて、出て行った。彼は死んだ者のようになったので、多くの者が、彼は死んだと言った。
Mk.09:27.(練語版) しかし、イエスが彼の手を取って彼を起こすと、彼は起き上がった。
Mk.09:28.(練語版) 彼が家に入ってから、彼の弟子たちはひそかに彼に尋ねた、「なぜわたしたちはそれを追い出せなかったのでしょうか」。
Mk.09:29.(練語版) すると、彼は彼らに言った。「この種のものは、祈りによらなければ、どうしても出て行かせることはできない」。
Mk.09:30.(練語版) 彼らはそこから出て、ガリラヤを通り過ぎたが、彼はそのことを誰にも知られることを望まなかった。
Mk.09:31.(練語版) というのは、自分の弟子たちを教えて、「人の息子は人々の手に引き渡され、彼らは彼を殺すだろう。そして彼は殺されてから三日後に起き上がるだろう」と彼らに言っていたからである。
Mk.09:32.(練語版) しかし彼らはこの言葉を理解せず、また彼に尋ねるのを恐れていた。
Mk.09:33.(練語版) 彼らはカペナウムに来た。家の中にいた時、彼は彼らに尋ねた、「あなたがたは途中で何を論じていたのか」。
Mk.09:34.(練語版) しかし彼らは黙っていた。途中で、誰が一番偉いかについて互に論じ合っていたからである。
Mk.09:35.(練語版) 彼は座って十二人を呼び、彼らに言った。「誰でも第一でありたいと思うなら、その者はみんなの最後となり、みんなのしもべとなりなさい」。
Mk.09:36.(練語版) すると、彼は一人の小さい子供を連れて来て、彼らの真ん中に彼を立たせて、彼を抱いて、彼らに言った。
Mk.09:37.(練語版) 「わたしの名のゆえにこのような小さな子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。そして、わたしを受け入れる者は、わたしではなく、わたしを遣わした方を受け入れるのです」。
Mk.09:38.(練語版) ヨハネが彼に言った。「先生、わたしたちは、あなたの名において悪霊を追い出している者を見ましたが、彼がわたしたちについて来ないので、彼をとどめました」。
Mk.09:39.(練語版) しかしイエスは言った。「彼をとどめてはいけない。わたしの名において力あるわざを行なおうとする者で、すぐさまわたしを悪く言うことができる者はいないからです。
Mk.09:40.(練語版) わたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方なのです。
Mk.09:41.(練語版) あなたがたがキリストのものであるという理由で、その名のゆえにあなたがたに一杯の水を与える者については、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておくが、彼は彼の報いを決して失わないだろう。
Mk.09:42.(練語版) わたしを信じるこれらの小さな者たちの一人をつまずかせる者は、ろばの回すような石うすを彼の首にくくられて、海に投げ込まれる方が、その者にとっては良いだろう。
Mk.09:43.(練語版) もしあなたの片手があなたをつまずかせるなら、それを切り取りなさい。両手を持ったままでヒンノムの谷に、つまり消すことができない火の中に入るよりは、不具になって命に入るほうが、あなたにとっては良いのです。
Mk.09:44.(練語版) 〔無し〕
Mk.09:45.(練語版) もしあなたの片足があなたをつまずかせるなら、それを切り取りなさい。両足を持ったままでヒンノムの谷に投げ込まれるよりは、不自由なまま命に入るほうが、あなたにとっては良いのです。
Mk.09:46.(練語版) 〔無し〕
Mk.09:47.(練語版) もしあなたの片目があなたをつまずかせるなら、それを捨てなさい。両目を持ったままでヒンノムの谷に投げ込まれるよりは、片目で神の王国に入るほうが、あなたにとっては良いのです。
Mk.09:48.(練語版) そこでは、彼らのうじは死なず、火は消されない。
Mk.09:49.(練語版) というのは、すべての者は火で塩づけられねばならないからです。
Mk.09:50.(練語版) 塩は良いものです。しかし、塩が塩気を失うなら、あなたがたは何によってそれに味を付けるのか。自分の内に塩を持ち、互いに平和を保ちなさい」。

マルコ 第10章

Mk.10:01.(練語版) 彼はそこから立って、ユダヤの地域とヨルダンの向こう側に行った。群衆がまた彼のところに集まって来た。彼はまたいつものように彼らを教えていた。
Mk.10:02.(練語版) すると、パリサイ人たちが彼を試そうとしてやって来て、彼に尋ねた、「男が自分の妻を出すことは許されているのですか」。
Mk.10:03.(練語版) 彼は彼らに答えて言った。「モーセはあなたがたに何と命じたか」。
Mk.10:04.(練語版) 彼らは言った。「モーセは、離縁状の書類を書いて彼女を出すことを許しました」。
Mk.10:05.(練語版) しかし、イエスは彼らに言った。「彼は、あなたがたの心のかたくなさのゆえに、あなたがたにこの戒めを書いたのです。
Mk.10:06.(練語版) しかし、創造の初めから、『彼は彼らを男性と女性に造られた。
Mk.10:07.(練語版) このゆえに、人は自分の父と母を離れて、自分の妻と結び付く。
Mk.10:08.(練語版) こうして二人は一つの肉体となる』。それで、彼らはもはや二つではなく、一つの肉体なのです。
Mk.10:09.(練語版) だから、神が結び合わされたものを、人は離してはいけない」。
Mk.10:10.(練語版) 家に入ってから、弟子たちはまたこのことについて彼に尋ねた。
Mk.10:11.(練語版) 彼は彼らに言った。「自分の妻を出して他の者と結婚する者は、彼女に対して姦淫を犯すのです。
Mk.10:12.(練語版) もし彼女が自分の夫を出して他の者と結婚するなら、彼女は姦淫を犯すのです」。
Mk.10:13.(練語版) さて、人々は小さい子供たちを彼のところに連れて来て、彼に触っていただこうとした。しかし、弟子たちは彼らをしかりつけた。
Mk.10:14.(練語版) しかしイエスは、それを見て、憤って彼らに言った。「小さい子供たちがわたしのところに来るままにしておきなさい。彼らをとどめてはいけない。神の王国はこのような者たちのものだからです。
Mk.10:15.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。神の王国を小さい子供のように受け入れない者は、決してその中に入ることはない」。
Mk.10:16.(練語版) 彼らを両腕に抱き寄せ、彼らの上に両手を置いて彼らを祝福した。
Mk.10:17.(練語版) 彼が道に出て行くと、一人の者が走り寄って、彼の前にひざまずき、彼に尋ねた、「良い先生、世々の特質ある命を受け継ぐためには、何をしたらよいでしょうか」。
Mk.10:18.(練語版) イエスは彼に言った。「なぜ、わたしを良いと言うのか。ただひとり、神以外には、誰も良い者はいない。
Mk.10:19.(練語版) あなたは戒めを知っている。『殺人を犯すな』、『姦淫するな』、『盗むな』、『偽証するな』、『だまし取るな』、『あなたの父と母とを敬え』」。
Mk.10:20.(練語版) 彼は彼に言った。「先生、わたしはそれらをみな若い時から守ってきました」。
Mk.10:21.(練語版) イエスは彼を見つめながら,彼を愛した。そして彼に言った。「あなたには一つのことが足りない。行って、持ち物を売り、貧しい人々に与えなさい。そうすれば、天に宝を持つことになる。そして来て、わたしについて来なさい」。
Mk.10:22.(練語版) しかし、彼はこの言葉で顔を曇らせ、悲しみながら去って行った。多くの資産を持っていたからである。
Mk.10:23.(練語版) イエスは見回して、自分お弟子たちに言った。「富を持っている者たちが神の王国に、何と苦労して入るだろう」。
Mk.10:24.(練語版) 弟子たちは彼の言葉に驚いた。しかしイエスは再び答えて彼らに言った。「子供たちよ、神の王国に入るのは、何と難しいことか。
Mk.10:25.(練語版) 金持が神の王国に入るよりは、らくだが針の穴を通る方が易しいのです」。
Mk.10:26.(練語版) 彼らは非常に驚いて、互に言った。「それでは、誰が救われることができるのだろう」。
Mk.10:27.(練語版) イエスは彼らを見つめて言った。「人々にはそれはできないが、神にはそうではない。神にはすべてのことができるだからです」。
Mk.10:28.(練語版) ペテロが彼に言い始めた、「ご覧ください、わたしたちはすべてを後にして、あなたについて来ました」。
Mk.10:29.(練語版) イエスは言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしのため、また良い知らせのために、家、あるいは兄弟たち、あるいは姉妹たち、あるいは母、あるいは父、あるいは子供たち、あるいは畑を後にする者で、
Mk.10:30.(練語版) 必ずその百倍を受ける。すなわち、今この時節では家々、兄弟たち、姉妹たち、母たち、子供たちおよび畑を迫害と共に受け、また、来たるべき世では世々の特質ある命を受けない者はいない。
Mk.10:31.(練語版) しかし、多くの最初の者が最後に、最後の者が最初になるだろう。
Mk.10:32.(練語版) 彼らはエルサレムに上って行く途上にあった。そして、イエスが彼らの前を進んで行くので、彼らは驚き、ついて行く者たちは恐れた。彼はまた十二人をわきに連れて行き、自分に起ころうとしていることについて彼らに言い始めた。
Mk.10:33.(練語版) 「見よ、わたしたちはエルサレムに上って行く。そして、人の息子は祭司長たちと書記官たちに引き渡される。彼らは彼に死刑を宣告し、彼を諸国の民々の者たちに引き渡すだろう。
Mk.10:34.(練語版) 彼らは彼をあざけり、彼につばをかけ、彼をむち打ち、そして殺す。しかし三日後に彼は起き上がるだろう」。
Mk.10:35.(練語版) ゼベダイの息子たちのヤコブとヨハネが彼のところに来て彼に言った。「先生、わたしたちがお願いすることを何でもわたしたちのためにしていただきたいのですが」。
Mk.10:36.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたのために何をして欲しいのか」。
Mk.10:37.(練語版) 彼らは彼に言った。「あなたの栄光の中で、わたしたちが、一人はあなたの右に、一人は左に座ることをお許しください」。
Mk.10:38.(練語版) しかしイエスは彼らに言った。「あなたがたは自分が何を求めているかを知っていない。あなたがたは、わたしが飲む杯を飲み、わたしがバプテスマされるバプテスマでバプテスマされることができるか」。
Mk.10:39.(練語版) 彼らは彼に言った。「できます」。イエスは彼らに言った。「あなたがたは、わたしが飲む杯を飲み、わたしがバプテスマされるバプテスマでバプテスマされるだろう。
Mk.10:40.(練語版) しかし、わたしの右や左に座ることは、わたしが与えるものではなく、それが備えられている者たちのためのものです」。
Mk.10:41.(練語版) 十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネに対して憤慨し始めた。
Mk.10:42.(練語版) そこで、イエスは彼らを呼び寄せて彼らに言った。「あなたがたが知っているように、諸国の民々の支配者であると思っている者は彼らに対して威張り、彼らの偉い者たちは彼らの上に権威を振るっている。
Mk.10:43.(練語版) しかし、あなたがたの間ではそうあるべきではないだろう。かえって、あなたがたの間で偉くなりたい者は、あなたがたのしもべとなるだろうし、
Mk.10:44.(練語版) あなたがたの間で第一でありたい者は、あなたがたの奴隷となるだろう。
Mk.10:45.(練語版) 人の息子が来たのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また自分の魂を多くの者の身代金として与えるためです」。
Mk.10:46.(練語版) 彼らはエリコに来た。彼が自分の弟子たちと大群衆と共にエリコから出て行くと、テマイの息子、バルテマイという盲人のこじきが、道ばたに座っていた。
Mk.10:47.(練語版) 彼は、それがナザレのイエスだと聞いて、「ダビデの息子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫び出して言い始めた。
Mk.10:48.(練語版) 多くの者は、黙っているようにと彼をしかりつけたが、彼はますます叫んだ、「ダビデの息子よ、わたしをあわれんでください」。
Mk.10:49.(練語版) イエスは立ち止まって、「彼を呼びなさい」と言った。彼らは盲人を呼んで、彼に言った。「勇気を出して、立ちなさい。あなたをお呼んでいる」。
Mk.10:50.(練語版) 彼は自分の衣を脱ぎ捨て、躍り上がり、イエスのところに来た。
Mk.10:51.(練語版) イエスは彼に答えて言った。「あなたのために何をして欲しいのか」。盲人は彼に言った。「ラボニ、また見えるようにしてください」。
Mk.10:52.(練語版) イエスは彼に言った。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った」。すぐに彼は見えるようになり、道すがら彼について行った。

マルコ 第11章

Mk.11:01.(練語版) さて、彼らがエルサレムに近づき、オリーブ山のベテパゲとベタニヤに来た時、彼は自分の弟子たちのうちの二人を遣わして、
Mk.11:02.(練語版) 彼らに言った。「向こうの村に行きなさい。そこに入るとすぐに、まだ誰も乗ったことのない子ろばがつながれているのが見つかるだろう。それを解いて、連れて来なさい。
Mk.11:03.(練語版) もし誰かがあなたがたに、『なぜこんなことをするのか』と言うなら、『主がこれを必要としているのです。そして、すぐにこれをここに送り返されるでしょう』と言いなさい」。
Mk.11:04.(練語版) そこで、彼らは出て行き、外のわき道の戸口に、子ろばがつながれているのを見つけて、それを解いた。
Mk.11:05.(練語版) そこに立っていた者たちのうちの何人かが彼らに言った。「その子ろばを解いて、何をしているのか」。
Mk.11:06.(練語版) 彼らはイエスの言ったとおりにその者たちに言うと、その者たちは彼らを許してくれた。
Mk.11:07.(練語版) その子ろばをイエスのところに連れて来て、その上に自分たちの衣を投げかけた。するとイエスはそれに乗った。
Mk.11:08.(練語版) すると多くの者たちが自分たちの衣を道に敷き、またほかの者たちは野から柔らかい葉のついた枝を切り落として来た。
Mk.11:09.(練語版) そして、前を行く者も後について行く者も、叫んだ、「ホサンナ、主のみ名において来る者は祝福されている者です。
Mk.11:10.(練語版) 来たるべき、我らの父ダビデの王国は祝福されているものです。いと高き所にホサンナ」。
Mk.11:11.(練語版) 彼はエルサレムに着き、神殿に入った。あらゆるものを見回してから、時もすでに遅くなっていたので、十二人と共にベタニアに出て行った。
Mk.11:12.(練語版) その次の日、彼らがベタニアから出て来た時、彼は空腹を感じた。
Mk.11:13.(練語版) そして、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、それに何か見つかるかも知れないと見に行った。そこに来ると、葉のほかには何も見つからなかった。いちじくの季節ではなかったからである。
Mk.11:14.(練語版) 彼は答えてそれに言った。「もうおまえからは誰も、世に亘り、実を食べることがないように」。そして彼の弟子たちはそれを聞いていた。
Mk.11:15.(練語版) 彼らはエルサレムに来た。そして彼は神殿に入り、神殿で物を売る者たちや買う者たちを追い出し始め、両替屋たちの台と、はとを売る者たちの腰掛けをひっくり返した。
Mk.11:16.(練語版) 誰にも神殿を通って器物を運ぶことを許さなかった。
Mk.11:17.(練語版) 彼は教えて、彼らに言った。「『わたしの家はあらゆる国民のための祈りの家と呼ばれるだろう』と書いてあるではないか。それなのにあなたがたは、それを強盗たちの洞くつにしてしまった」。
Mk.11:18.(練語版) 祭司長たちと書記官たちはこれを聞いて、どうやって彼を滅ぼそうかと探り求めた。彼を恐れていたのである。それは群衆がみな彼の教えに驚嘆したからである。
Mk.11:19.(練語版) 夕方になった時、彼は都から出て行った。
Mk.11:20.(練語版) 朝、彼らが通りすがりに、彼らはあのいちじくの木が根元から枯れているのを見た。
Mk.11:21.(練語版) ペテロは思い出して彼に言った。「ラビ、ご覧ください。あなたがのろわれたあのいちじくの木が枯れています」。
Mk.11:22.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「神の信仰を持ちなさい。
Mk.11:23.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。誰でもこの山に『持ち上げられて海の中に投げ込まれるように』と言って、自分の心の中で疑わず、自分の言っていることは起きるのだと信じるなら、その者にはその通りになるのです。
Mk.11:24.(練語版) このゆえにわたしはあなたがたに言う。あなたがたが祈りまた願うものはすべて、それを受けるのだと信じなさい。そうすればあなたがたにはその通りになるのです。
Mk.11:25.(練語版) あなたがたが立って祈る時に、誰かに対して恨み事があるなら、赦してあげなさい。そうすれば、天々にいるあなたがたの父もあなたがたの過ちを赦してくださるだろう。」
Mk.11:26.(練語版) 〔無し〕
Mk.11:27.(練語版) 彼らは再びエルサレムに来た。そして彼が神殿の中を歩いていると、祭司長たちや書記官たちや長老たちが彼のところに来て、
Mk.11:28.(練語版) 彼に言った。「あなたは何の権威によってこれらの事をするのか。また、誰がこれらの事をするその権威をあなたに与えたのか」。
Mk.11:29.(練語版) イエスは彼らに言った。「あなたがたに一つのことを尋ねよう。わたしに答えなさい。そうすれば、何の権威によってこれらの事をするのかをあなたがたに言おう。
Mk.11:30.(練語版) ヨハネのバプテスマは天からのものだったか、それとも人々からのものだったか。わたしに答えなさい」。
Mk.11:31.(練語版) 彼らは互いに論じ合って言った。「もし天からだと言えば、彼は『それでは、なぜ彼を信じなかったのか』と言うだろう。
Mk.11:32.(練語版) しかし、人々からと言えば」。―彼らは群衆を恐れていたのである。みんながヨハネを預言者として本当に見ていたからである。
Mk.11:33.(練語版) 彼らはイエスに答えて言った。「わたしたちは知らない」。イエスは彼らに言った。「わたしも,何の権威によってこれらの事をするのかをあなたがたに言わない」。

マルコ 第12章

Mk.12:01.(練語版) そこで彼はたとえで彼らに語り始めた。「ある人がぶどう園を造り、その周りに垣根を巡らし、酒ぶねを掘り、やぐらを建て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。
Mk.12:02.(練語版) 時節が来た時、彼はぶどう園の実りを農夫たちから受け取るために、奴隷を農夫たちに遣わした。
Mk.12:03.(練語版) 彼らは彼を捕まえて打ちたたき、何も持たせずに送り返した。
Mk.12:04.(練語版) また他の奴隷を彼らに遣わしたが、彼らはその者の頭を殴り、侮辱した。
Mk.12:05.(練語版) そこで、彼はまた他の者を遣わしたが、彼らはその者を殺した。そして他の多くの者たちを遣わしたのですが、彼らはある者を打ちたたき、ある者を殺した。
Mk.12:06.(練語版) それで、彼にはもう一人、彼の愛する息子がいた。『わたしの息子は敬ってくれるだろう』と言って、最後にこの者を彼らに遣わした。
Mk.12:07.(練語版) しかし、それらの農夫たちは互いに言った。『これは相続人だ。来て、彼を殺して、相続財産はわれわれのものになる』。
Mk.12:08.(練語版) 彼らは彼を捕まえた。そして、彼を殺してぶどう園の外に投げ出した。
Mk.12:09.(練語版) ぶどう園の主人はどうするだろうか。彼はやって来て農夫たちを滅ぼし、そのぶどう園を他の者たちに与えるだろう。
Mk.12:10.(練語版) あなたがたはこの聖句を読んだことがないのか。『建築者たちが捨てた石、それが隅のかしらになった。
Mk.12:11.(練語版) これは主から生じたことで、わたしたちの目には驚嘆すべきことです』。
Mk.12:12.(練語版) 彼らは、このたとえが自分たちに当てつけて言われたことが分かったので、彼を捕まえようとしたが、群衆を恐れた。彼らは彼を残して立ち去った。
Mk.12:13.(練語版) 彼らはパリサイ人たちとヘロデ党の者たちのある者たちを彼のところに遣わした。彼の言葉尻を捕らえようとした。
Mk.12:14.(練語版) 彼らはやって来て、彼に言った。「先生、わたしたちはあなたが真実であり、誰をも気にされないことを知っております。あなたは人々の顔をご覧にならず、真理に基いて神の道を教えられるからです。カイザルに人頭税を与えることは許されているでしょうか、許されていないでしょうか。与えるべきでしょうか、与えてはならないのでしょうか。」
Mk.12:15.(練語版) しかし、彼は、彼らの偽善を知って、彼らに言った。「なぜあなたがたはわたしをためすのか。デナリをわたしに持って来て、わたしはそれを見えるように」。
Mk.12:16.(練語版) 彼らはそれを持って来た。彼は彼らに言った。「これは誰の肖像と銘なのか」。彼らは彼に言った。「カイザルのです」。
Mk.12:17.(練語版) するとイエスは彼らに言った。「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。彼らは彼に驚嘆した。
Mk.12:18.(練語版) 復活はないと言っているサドカイ人たちが、彼のところに来て彼に尋ねて言った。
Mk.12:19.(練語版) 「先生、モーセはわたしたちに書いていました、『もしある者の兄弟が死んで、妻を後に残し、子供を残さなかった場合には、彼の兄弟が妻を受け入れ、自分の兄弟のために子孫を起こせよ』。
Mk.12:20.(練語版) 七人の兄弟がいました。最初の者が妻を受け入れましたが、子孫を残さずに死にました。
Mk.12:21.(練語版) 二番目の者が彼女を受け入れましたが、子孫を後に残さずに死にました。三番目の者も同様でした。
Mk.12:22.(練語版) そして、七人とも子孫を残しませんでした。みんなの最後にその女も死にました。
Mk.12:23.(練語版) 復活において、彼らが復活した時、彼女は彼らのうちの誰の妻になるのですか。七人が彼女を妻として得たのですから」。
Mk.12:24.(練語版) イエスは彼らに言った。「このゆえに、あなたがたが道迷わされているではないか。聖書も神の力も知らないからです。
Mk.12:25.(練語版) 死んだ者たちの中から復活する時には、彼らはめとったり嫁いだりすることはない。彼らは天々の使いの者たちのようになる。
Mk.12:26.(練語版) しかし、死んだ者たちについて、つまり彼らが起こされることについて、あなたがたはモーセの書の中、いばらの茂みに関する記述の中で、神が彼にどのように言われたかを読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』と言われたのです。
Mk.12:27.(練語版) この方は死んだ者たちの神ではなく、生きている者たちの神です。あなたがたは大いに道迷わされている」。
Mk.12:28.(練語版) 書記官たちの一人が近づいてきて、彼らが互に論じ合っているのを聞き、また彼が彼らに上手く答えたのを認めて、彼に尋ねた、「すべての戒めの中で、どれが第一のものですか」。
Mk.12:29.(練語版) イエスは答えた、「第一はこれです。『聞け、イスラエルよ、主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。
Mk.12:30.(練語版) あなたの心を尽くし、あなたの魂を尽くし、あなたの思いを尽くし、あなたの力を尽くして、主なるあなたの神を愛せよ』。
Mk.12:31.(練語版) 第二はこれです。『あなたの隣人を自分自身のように愛せよ』。これらより大きな戒めはほかにない」。
Mk.12:32.(練語版) その書記官は彼に言った。「先生、彼はひとりであって彼のほかにはいないとは、真理に即してよくぞ言われました。
Mk.12:33.(練語版) そして、心を尽くし、理解力を尽くし、力を尽くして彼を愛すること、また隣人を自分自身のように愛することは、すべての全焼のささげ物やいけにえよりも、はるかにまさっています」。
Mk.12:34.(練語版) イエスは彼が聡明な答えをしたのを見て、彼に言った。「あなたは神の王国から遠くない」。その後は、彼にあえて何かを尋ねる者はいなかった。
Mk.12:35.(練語版) 神殿で教えていた時、イエスは返答をする際に、こう言った。「どうして書記官たちはキリストがダビデの息子だと言うのか。
Mk.12:36.(練語版) ダビデ自身が聖霊の中でこう言った。『主はわたしの主に言われた、わたしがあなたの敵たちをあなたの足の下に置くまで、わたしの右に座っていなさい』。
Mk.12:37.(練語版) ダビデ自身が彼を主と呼んでいるのなら、どうして彼の息子だろうか」。そして大群衆は喜んで彼に聞いていた。
Mk.12:38.(練語版) 彼は自分の教えの中で言った。「書記官たちに気をつけなさい。彼らが好むのは、長い外套を着て歩き回るや、市場でのあいさつと、
Mk.12:39.(練語版) そして会堂での上席や宴会での上座です。
Mk.12:40.(練語版) 彼らはやもめたちの家々を食い尽くし、見せかけのために長い祈りをする者たちです。これらの者たちはより重い裁きを受けるだろう」。
Mk.12:41.(練語版) 彼は宝物庫に向かい合って座り、群衆が銅銭を投げ入れる様子を見ていた。多くの金持は、たくさん投げ入れていた。
Mk.12:42.(練語版) 一人の貧しいやもめが来て、レプタ二つを投げ入れた。これは一コドラントに相当する。
Mk.12:43.(練語版) 彼は自分の弟子たちを呼んで、彼らに言った。「まことをもって、あなたがたに言っておく。この貧しいやもめは、宝物庫に投げ入れているすべての人たちよりも多くを投げ入れたのです。
Mk.12:44.(練語版) 彼らはみな自分のあり余る中から投げ入れたが、彼女は,自分の乏しい中から、持っているものすべて、自分の暮らしのもとを全部投げ入れたのだから」。

マルコ 第13章

Mk.13:01.(練語版) 彼が神殿から出て行く時、自分の弟子たちの一人が彼に言った。「先生、ご覧ください、何という石、何という建物でしょう」。
Mk.13:02.(練語版) イエスは彼に言った。「これらの大きな建物を見ているのか。ここで石が石の上に残されて崩されないでいることは決してないだろう」。
Mk.13:03.(練語版) 彼がオリーブ山で神殿に向かって座っていた時、ペテロとヤコブとヨハネとアンデレが、自分たちだけで彼に尋ねた、
Mk.13:04.(練語版) 「わたしたちにお話しください。これらのことがいつあるのですか。また、これらのすべてのことが完結に至るような場合には、どんなしるしがあるのですか」。
Mk.13:05.(練語版) イエスは彼らに言い始めた、「誰かがあなたがたを道迷わすことのないように注意しなさい。
Mk.13:06.(練語版) 多くの者がわたしの名においてやって来て、『わたしがその者だ』と言って、多くの者を道迷わすだろう。
Mk.13:07.(練語版) あなたがたは戦争と戦争のうわさを聞く時、あわててはいけない。これらのことは起こらなければならないが、終結はまだなのです。
Mk.13:08.(練語版) 国民は国民に、王国は王国に向かって立ち上がるのだから。あちこちで地震があり、またききんが起るだろう。これらのことは産みの苦しみの始まりです。
Mk.13:09.(練語版) しかし、自分自身に注意しなさい。彼らはあなたがたをサンヘドリンに引き渡すだろう。あなたがたは会堂で打ちたたかれる。あなたがたはわたしのゆえに総督たちや王たちの前に立つことになる。彼らに対する証言のためです。
Mk.13:10.(練語版) こうして、良い知らせはまずすべての国民に宣べ伝えられなければならない。
Mk.13:11.(練語版) 彼らがあなたがたを連れて行って引き渡す時、何を話そうかと前もって思いわずらってはいけない。むしろ、その時にあなたがたに与えられることを言いなさい。語る者は、あなたがたではなく、聖霊なのです。
Mk.13:12.(練語版) また兄弟は兄弟を、父は子供を死に引き渡すだろう。子供たちは親たちに逆らって立ち、彼らを死に処するだろう。
Mk.13:13.(練語版) またあなたがたは、わたしの名のゆえにすべての者たちから憎まれるだろう。しかし、終結まで耐え忍ぶ者は救われるだろう。
Mk.13:14.(練語版) しかし、荒廃の憎悪のものが、立ってはならない所に立っているのを見るなら(読者は理解しなさい)、その時、ユダヤにいる者たちは山に逃げなさい。
Mk.13:15.(練語版) 屋上にいる者は、下りてはならず、また自分の家から物を取り出そうとして中に入ってもいけない。
Mk.13:16.(練語版) 畑にいる者は、自分の衣を取りに後へ戻ってはいけない。
Mk.13:17.(練語版) それらの日には、身ごもっている者たちと乳を飲ませている者たちは災いです。
Mk.13:18.(練語版) この事が冬に起きないようにように祈りなさい。
Mk.13:19.(練語版) それらの日には、神が万物を創造された創造の初めから今に至るまで起きたことがなく、今後もないような患難があるからです。
Mk.13:20.(練語版) それらの日が短くされなかったなら、肉なる者は誰も救われないだろう。しかし、選び出された選ばれた者たちのために、それらの日は短くされるのです。
Mk.13:21.(練語版) その時、誰かがあなたがたに、『見よ,ここにキリストがいる』、また、『見よ、あそこに』と言っても、それを信じてはいけない。
Mk.13:22.(練語版) 偽キリストたちや偽預言者たちが現れて、しるしと不思議なわざを行ない、選ばれた者たちさえをできれば道迷わそうとするからだろう。
Mk.13:23.(練語版) けれども、あなたがたは気を付けていなさい。わたしはあなたがたにすべてのことを前もって言っておいた。
Mk.13:24.(練語版) しかしそれらの日には、その苦難の後に、太陽は暗くなり、月はその光を放たず、
Mk.13:25.(練語版) 星々は天から落ち、天々にある勢力は揺り動かされるだろう。
Mk.13:26.(練語版) その時、彼らは、人の息子が大いなる力と栄光をもって雲のうちに来るのを見るだろう。
Mk.13:27.(練語版) その時、彼は使いの者たちを遣わし、彼らは四方の風から、地の果てから天の果てまで、選ばれた者たちを集めるだろう。
Mk.13:28.(練語版) いちじくの木からこのたとえを学びなさい。その枝がすでに柔らかくなり、葉を出すと、あなたがたは夏の近いことを知る。
Mk.13:29.(練語版) そのようにあなたがたも、これらのことを見たなら、それは戸口にまで近づいていることを知りなさい。
Mk.13:30.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これらのすべてのことが起こるまでは、この世代は決して過ぎ去らない。
Mk.13:31.(練語版) 天と地は過ぎ去るだろう。しかし、わたしの言葉は決して過ぎ去らないのです。
Mk.13:32.(練語版) しかし、その日と時については誰も知らない。天の使いの者たちも、また息子も知らない、ただ父だけが知っている。
Mk.13:33.(練語版) 気をつけて、目を覚ましていなさい。その時節がいつであるか、あなたがたには分からないからです。
Mk.13:34.(練語版) それは、自分の家を離れて、自分の奴隷たちに権威を与え、それぞれに仕事を与え、門番に目を覚ましているように命じて、旅行する人のようなものです。
Mk.13:35.(練語版) だから、目を覚ましていなさい。家の主人がいつ来るか、夕方か、真夜中か、おんどりの鳴くころか、早朝かを、あなたがたは知らないのですから。
Mk.13:36.(練語版) 彼が突然来て、あなたがたの眠っているところを見つけるようなことのないためです。
Mk.13:37.(練語版) しかし、わたしがあなたがたに言うことは、すべての者に言うのです。目を覚ましていなさい」。

マルコ 第14章

Mk.14:01.(練語版) さて、過ぎ越しと除酵祭の二日前になった。そこで祭司長たちと書記官たちは、どうしたら策略によって彼を捕まえて殺すことができるかを探り求めていた。
Mk.14:02.(練語版) というのは、彼らはこう言っていたからである。「祭りの間はいけない。民の騒動が起こるかも知れないからだ」。
Mk.14:03.(練語版) 彼がベタニアでうろこ症の人シモンの家にいた時、食卓に着いていると、一人の女が、高価な純粋なナルド香油の雪花石膏の壷を持ってやって来た。雪花石膏の壷を砕き、それを彼の頭に注いだ。
Mk.14:04.(練語版) しかし、互いに憤慨した者が数人いて、こう言った。「なんのために香油をこんなに無駄にしたのか。
Mk.14:05.(練語版) この香油を三百デナリ以上で売れたし、そうすれば貧しい人たちに施すことができたのに」。彼らは彼女に対して不平を言った。
Mk.14:06.(練語版) しかしイエスは言った。「彼女をそのままにしておきなさい。なぜあなたがたは彼女を悩ませるのか。彼女はわたしに良い行ないをしてくれたのです。
Mk.14:07.(練語版) 貧しい人たちはいつもあなたがたと一緒にいるから、いつでも望む時に彼らに良いことができる。しかし,わたしはいつも一緒にいるわけではないからです。
Mk.14:08.(練語版) 彼女は自分にできることをした。埋葬のために、わたしの体に前もって油を塗ってくれたのです。
Mk.14:09.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。全世界のどこででも、この良い知らせが宣べ伝えられる所では、彼女の行なったことも、彼女の記念として語られるだろう」。
Mk.14:10.(練語版) 十二人の一人ユダ・イスカリオテは、彼を引き渡すために、祭司長たちのところに出て行った。
Mk.14:11.(練語版) 彼らはそれを聞いて喜び、彼に銀を与えることを約束した。彼はどうすれば彼を引き渡せるか、機会を探り求めた。
Mk.14:12.(練語版) 除酵祭の第一日、つまり過ぎ越しのいけにえをささげる日、彼の弟子たちが彼に言った。「あなたが過ぎ越しの食事をするために、わたしたちがどこに行って用意をすることを望んでいますか」。
Mk.14:13.(練語版) 彼は自分の弟子たちのうちの二人を遣わして、彼らに言った。「市内に入りなさい。するとあなたがたは水がめを運んでいる人に出会うだろう。彼について行きなさい。
Mk.14:14.(練語版) そして、彼が入っていく所で、家の主人に言いなさい。『先生が、「わたしがわたしの弟子たちと共に過ぎ越しの食事をするわたしの客室はどこか」と言っています』。
Mk.14:15.(練語版) 彼はあなたがたに、準備の整った、大きな階上の部屋を見せてくれるだろう。そこでわたしたちのために用意をしなさい」。
Mk.14:16.(練語版) 弟子たちは出て行って、市内に行って見ると、彼が自分たちに言ったとおりのことを見つけた。それで彼らは過ぎ越しの用意をした。
Mk.14:17.(練語版) 夕方になって、彼は十二人と一緒に行った。
Mk.14:18.(練語版) 彼らが食卓に着いて食事をしていると、イエスは言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを引き渡すだろう」。
Mk.14:19.(練語版) 彼らは悲しみ始め、一人一人、「それはわたしではないでしょう」と彼に言った。
Mk.14:20.(練語版) 彼は彼らに言った。「それは十二人の一人で、わたしと一緒に鉢に浸している者です。
Mk.14:21.(練語版) 確かに人の息子は自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、その人は災い、すなわちその人によって人の息子が引き渡される。彼にとってその人は生まれなかった方がよかっただろう」。
Mk.14:22.(練語版) 彼らが食事をしていると、彼はパンを取り、祝福してそれを裂き、彼らに与えて言った。「取りなさい。これはわたしの体です」。
Mk.14:23.(練語版) また杯を取り、感謝してそれを彼らに与えた。彼らは皆その杯から飲んだ。
Mk.14:24.(練語版) 彼は彼らに言った。「これは契約のわたしの血です。それは多くの人のために注ぎ出されるのです。
Mk.14:25.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。神の王国において新しいものを飲むその日まで、わたしは今後ぶどうの木の産物を決して飲むことはない」。
Mk.14:26.(練語版) そして、賛美の歌を歌ってから、彼らはオリブ山へ出て行った。
Mk.14:27.(練語版) イエスは彼らに言った。「あなたがたはみなつまずくだろう。『わたしは羊飼いを打つ。すると羊は散らされるだろう』と書いてあるからです。
Mk.14:28.(練語版) しかし、わたしは起こされた後、あなたがたより先にガリラヤへ行くだろう」。
Mk.14:29.(練語版) しかし、ペテロは彼に言った。「みんながつまずいても、わたしはそうしない」。
Mk.14:30.(練語版) イエスは彼に言った。「まことをもって、わたしはあなたに言っておく。今日、今夜、おんどりが二度鳴く前に、あなたは三度わたしを否認するだろう」。
Mk.14:31.(練語版) しかし、彼は力を込めて言った。「あなたと一緒に死ななければならないとしても、わたしはあなたを否認しません」。彼らは皆、同じようなことを言った。
Mk.14:32.(練語版) 彼らはゲツセマネという名の場所に来た。彼は自分の弟子たちに言った。「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい」。
Mk.14:33.(練語版) 彼はペテロとヤコブとヨハネを伴って行ったが、自分が呆然とし、また苦悩し始めた。
Mk.14:34.(練語版) そして彼は彼らに言った。「わたしの魂は死ぬほどに深く悲しんでいる。ここにとどまって、目を覚ましていなさい」。
Mk.14:35.(練語版) そして少し進んで行って地にひれ伏し、もしできることなら、その時が自分から過ぎ去るようにと祈った。
Mk.14:36.(練語版) 彼は言った。「アバ、父よ、あなたにはすべてのことがおできになります。この杯をわたしから取り除いてください。しかし、わたしの望むことではなく、あなたの望まれることを」。
Mk.14:37.(練語版) そして、彼はやって来て、彼らが眠っているのを見つけて、ペテロに言った。「シモンよ、眠っているのか。一時間も目を覚ましている力もなかったのですか。
Mk.14:38.(練語版) あなたがたは試みに陥らないように、目を覚まして祈っていなさい。霊は熱意にあふれているが、肉体は虚弱です」。
Mk.14:39.(練語版) 彼はまた行って同じ言葉を言って祈った。
Mk.14:40.(練語版) 彼がまた来て、彼らが眠っているのを見つけた。彼らの目は重くなっていたからである。そして彼らは、彼に何と答えたらよいか分からなかった。
Mk.14:41.(練語版) 彼は三度目にやって来て、彼らに言った。「まだ眠っているのか、休んでいるのか。もう十分です。時が来た。見よ、人の息子は罪人たちの手に引き渡されるのです。
Mk.14:42.(練語版) 立ちなさい。行きましょう。見よ、わたしを引き渡す者が近づいてきた」。
Mk.14:43.(練語版) 彼がまだ話しているうちに、十二人の一人のユダが来た。また祭司長たちと書記官たちと長老たちのところから来た群衆が、剣やこん棒を持って彼と一緒にいた。
Mk.14:44.(練語版) 彼を引き渡した者は、「わたしが口づけするのがその者だ。彼を捕まえて、しっかりと引いて行け」と言って、彼らに合図を与えていた。
Mk.14:45.(練語版) 彼は来ると、すぐに彼のところに近づいてきて、「ラビ」と言って、彼に口づけした。
Mk.14:46.(練語版) 彼らは彼に手をかけて彼を捕まえた。
Mk.14:47.(練語版) しかし、そばに立っていた者の一人が剣を抜き、祭司長の奴隷に撃ちかかり、彼の耳を切り落とした。
Mk.14:48.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「あなたがたは強盗に向かうように、剣とこん棒を持ってわたしを捕まえに来たのか。
Mk.14:49.(練語版) 日々わたしはあなたがたと一緒に神殿にいて教えていたのに、あなたがたはわたしを捕らえなかった。しかし、聖書が成就されるためなのです」。
Mk.14:50.(練語版) すると、彼らはみな、彼を残して逃げて行った。
Mk.14:51.(練語版) ある若者が、裸の体に亜麻布をまとって、彼に付いて行った。彼らは彼を捕まえようとしたが、
Mk.14:52.(練語版) 彼は亜麻布を残して、裸で逃げた。
Mk.14:53.(練語版) 彼らはイエスを祭司長のところに引いて行った。祭司長たちと長老たちと書記官たちがみな集まって来た。
Mk.14:54.(練語版) ペテロは遠くから彼に付いて行き、祭司長の中庭まで来た。彼は下役たちと一緒に座っており、明るい火で暖めていた。
Mk.14:55.(練語版) さて、祭司長たちとサンヘドリン全体は、イエスを死に処するために、イエスに対する証言を探し求めたが、見いだせなかった。
Mk.14:56.(練語版) 多くの者が彼に対して偽証をしたが、それらの証言は一致しなかったのである。
Mk.14:57.(練語版) ある者たちが立ち上がり、彼に対して偽証をして言った。
Mk.14:58.(練語版) 「わたしたちは、彼が『わたしは手で造ったこの聖所を壊し、手で造ったのではない別のものを三日で建てる』と言うのを聞きました」。
Mk.14:59.(練語版) そのようにしても、彼らの証言は一致しなかった。
Mk.14:60.(練語版) 祭司長が真ん中に立ってイエスに尋ねて言った。「何も答えないのか。これらの者たちがあなたに対して証言をしているのは、どういうことなのか」。
Mk.14:61.(練語版) しかし彼は黙っていて、何も答えなかった。再び祭司長は彼に尋ねて彼に言った。「あなたはほむべき方の息子、キリストですか」。
Mk.14:62.(練語版) イエスは言った。「わたしはそうです。あなたがたは人の息子が力ある方の右に座り、天の雲と共に来るのを見るだろう」。
Mk.14:63.(練語版) すると、祭司長は自分の衣を引き裂いて言った。「どうしてこれ以上証人が必要だろうか。
Mk.14:64.(練語版) あなたがたは冒とくの言葉を聞いた。あなたがたには何がはっきりしていますか」。彼らはみな、彼を死に値するものと断罪した。
Mk.14:65.(練語版) ある者たちは彼につばをかけ、彼の顔を覆ってこぶしで彼を殴り、「預言せよ!」と言い始めた。また下役たちは彼を引き取って、平手で打った。
Mk.14:66.(練語版) ペテロが下で中庭にいたところ、祭司長の若い女中の一人が来て、
Mk.14:67.(練語版) ペテロが暖めているのを見ると、彼を見つめて言った。「あなたもナザレのイエスと一緒にいた」。
Mk.14:68.(練語版) しかし彼は否定して言った。「わたしは知らないし、あなたが何のことを言っているのか分からない」。そして彼が庭口の方に出て行った。するとおんどりが鳴いた。
Mk.14:69.(練語版) その若い女中は彼を見て、そばに立っている者たちに再び言い始めた、「この人は彼らの一人です」。
Mk.14:70.(練語版) しかし彼は再び否定した。しばらくして、そばに立っている者たちが再びペテロに言った。「確かにあなたは彼らの一人だ。あなたもガリラヤ人だから」。
Mk.14:71.(練語版) しかし、彼は「わたしはあなたがたが言っているその人を知らない」と、のろって誓い始めた。
Mk.14:72.(練語版) するとすぐ、おんどりが二度目に鳴いた。ペテロは、「おんどりが二度鳴く前に、あなたは三度わたしを否認するだろう」とイエスが自分に言った言葉を思い出した。そして、彼はくずおれて泣きだした。

マルコ 第15章

Mk.15:01.(練語版) 朝になるとすぐ、祭司長たちは長老たち、書記官たち、およびサンヘドリン全体と協議をしてから、イエスを縛って引き出し、ピラトに引き渡した。
Mk.15:02.(練語版) そこで、ピラトは彼に尋ねた、「あなたはユダヤ人の王ですか」。彼は答えて彼に言った。「あなたがそう言っている」。
Mk.15:03.(練語版) 祭司長たちは多くの事について彼を訴えた。
Mk.15:04.(練語版) ピラトは再び彼に尋ねて言った。「何も答えないのか。彼らがあなたに対してどれほど多くの事を訴えていることかを見よ」。
Mk.15:05.(練語版) しかし、イエスはそれ以上何も答えなかった。そのためピラトは驚いた。
Mk.15:06.(練語版) さて、祭のたびごとに、彼は彼らが請願する囚人の一人を、彼らのために釈放することにしていた。
Mk.15:07.(練語版) そこに、バラバという者が、暴徒たちと一緒につながれていた。彼らは暴動において殺人を犯した者たちであった。
Mk.15:08.(練語版) 群衆がやって来て、自分たちにいつものとおりにして欲しいと彼に願い始めた。
Mk.15:09.(練語版) ピラトは彼らに答えて言った。「あなたがたはユダヤ人の王を釈放して欲しいのか」。
Mk.15:10.(練語版) 祭司長たちがねたみのために彼を引き渡したことを知っていたからである。
Mk.15:11.(練語版) しかし祭司長たちは、むしろ彼らのためにバラバを釈放してもらうようにと、群衆を扇動した。
Mk.15:12.(練語版) ピラトは再び答えて彼らに言った。「それでは、あなたがたがユダヤ人の王と呼ぶ者を、どうして欲しいのか」。
Mk.15:13.(練語版) 彼らは再び叫んだ、「彼をはりつけにしろ」。
Mk.15:14.(練語版) しかし、ピラトは彼らに言った。「彼がどんな悪事をしたというのか」。しかし彼らは一そう激しく叫んだ、「彼をはりつけにしろ」。
Mk.15:15.(練語版) ピラトは群衆を満足させようと思って、彼らのためにバラバを釈放した。そして、イエスをむち打ってから、はりつけにするために引き渡した。
Mk.15:16.(練語版) 兵士たちは彼を中庭に、つまり官邸の中に連れて行って、全部隊を呼び集めた。
Mk.15:17.(練語版) 紫の衣を彼に着せ、いばらの冠を編んで彼にかぶせた。
Mk.15:18.(練語版) 彼に「ユダヤ人の王、喜びなさい」と言ってあいさつをし始めた。
Mk.15:19.(練語版) 葦で彼の頭をたたき、彼につばを吐きかけ、ひざまずいて彼を拝んだ。
Mk.15:20.(練語版) 彼らは彼をあざけってから、彼から紫の衣を脱がせて、彼に彼の衣を着せた。彼らは彼をはりつけにするために彼を引いて行った。
Mk.15:21.(練語版) 田舎から出て来た通りがかりの者で、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人を徴用して、彼の十字架を運ばせた。
Mk.15:22.(練語版) そして、彼らは彼をゴルゴタ、訳せば、されこうべ、という所に連れて行った。
Mk.15:23.(練語版) 彼らは没薬を混ぜたぶどう酒を彼に与えて飲ませようとしたが、彼はそれを受けなかった。
Mk.15:24.(練語版) 彼らは彼をはりつけにした。また、彼の衣に関して、誰が何を取るかくじを引いて、それを分けた。
Mk.15:25.(練語版) 時は第三時であり、彼らは彼をはりつけにした。
Mk.15:26.(練語版) 彼に対する罪状書きには「ユダヤ人の王」と、記されていた。
Mk.15:27.(練語版) 彼と共に二人の強盗を、一人は右に、一人は彼の左に、はりつけにした。
Mk.15:28.(練語版) 〔無し〕
Mk.15:29.(練語版) 通りかかった者たちは、自分たちの頭を振りながら彼を冒とくして言った。「ああ、聖所を壊して三日で建てる者、
Mk.15:30.(練語版) 自分を救え。十字架から下りて来い」。
Mk.15:31.(練語版) 同じように、祭司長たちも、書記官たちと一緒にあざけって言った。「彼はほかの者たちを救ったが、自分自身を救うことができない。
Mk.15:32.(練語版) キリスト、イスラエルの王、今、十字架から下りて来るがよい。そうしたらそれを見て信じよう」。彼と一緒にはりつけになっていた者たちも、彼を非難した。
Mk.15:33.(練語版) さて、第六時から闇が地上の全面を覆い、第九時にまで及んだ。
Mk.15:34.(練語版) 第九時に、イエスは大声で叫んで、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と言った。これは、訳せば、「わたしの神、わたしの神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」である。
Mk.15:35.(練語版) そばに立っていた者たちの何人かは、それを聞いて言った。「見ろ、エリヤを呼んでいる」。
Mk.15:36.(練語版) ある者が走って行って、海綿に酸いぶどう酒をたっぷり含ませて、それを葦につけて、彼に飲ませようとして言った。「そのままにしておけ。エリヤが彼を下ろしに来るかどうかを見よう」。
Mk.15:37.(練語版) イエスは大声で叫んで、息を引き取られた。
Mk.15:38.(練語版) すると、聖所の幕が上から下まで二つに裂けた。
Mk.15:39.(練語版) 彼に向かって立っていた百人隊長は、彼がこのように息を引き取られたのを見て言った。「本当にこの人は神の息子だった」。
Mk.15:40.(練語版) 女たちも遠くから見ていたが、その中にはマリヤ・マグダラ、小ヤコブとヨセの母マリヤ、またサロメがいた。
Mk.15:41.(練語版) 彼女たちは、彼がガリラヤにいた時、彼について来て仕えていた者たちであった。そして、彼と一緒にエルサレムに上って来たほかの多くの女たちもいた。
Mk.15:42.(練語版) すでに夕方になっていた。準備の日、すなわち安息日の前日だあったので、
Mk.15:43.(練語版) 地位の高い議員であるアリマタヤのヨセフがやって来た。彼自身も神の王国を待ち望んでいる人であった。彼は勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの体を願った。
Mk.15:44.(練語版) ピラトは、彼がもう死んだのだろうかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、彼が死んで長くたったのかどうかを尋ねた。
Mk.15:45.(練語版) 百人隊長から確かめた上で、彼は死体をヨセフに与えた。
Mk.15:46.(練語版) 彼は亜麻布を買い、彼を取り下ろして亜麻布に包み、岩に掘ってあった墓に納めた。墓の入口に石を転がしておいた。
Mk.15:47.(練語版) マリヤ・マグダラとヨセの母マリヤは、彼が納められた所を見ていた。

マルコ 第16章

Mk.16:01.(練語版) 安息日が過ぎた時、マリヤ・マグダラとヤコブの母マリヤとサロメは、行って彼に油を塗ろうとして香料を買った。
Mk.16:02.(練語版) そして、安息日々の一つに、早朝、日の昇るころ、彼女たちは墓にやって来た。
Mk.16:03.(練語版) 彼女たちは、「誰がわたしたちのために墓の入口から石を転がしてくれるでしょう」と互いに言い合っていた。
Mk.16:04.(練語版) ところが、目を上げて見ると、石が転がしてあった。それは非常に大きかったからである。
Mk.16:05.(練語版) 墓の中に入ると、彼女たちは、白の長い外套を着た一人の若者が右側に座っているのを見て、ひどく驚いた。
Mk.16:06.(練語版) 彼は彼女たちに言った。「驚いてはいけない。あなたがたははりつけにされたナザレ人イエスを捜している。彼は起こされた。ここにはいない。見よ、彼らが彼を横たえた場所です。
Mk.16:07.(練語版) しかし、行って、彼の弟子たちとペテロに、『彼はあなたがたより先にガリラヤへ行く。彼があなたがたに言われたとおりに、あなたがたはそこで彼を見るだろう』と言いなさい」。
Mk.16:08.(練語版) 彼女たちは出て行き、墓から逃げ出した。おののきと驚きが彼女たちの上に生じていたからである。彼女たちは誰にも、何も言わなかった。恐ろしかったからである。
Mk.16:09.(練語版) 彼は安息日の最初、朝に起こされると、まずマリヤ・マグダラに現われた。彼は彼女から七つの悪霊を追い出したのである。
Mk.16:10.(練語版) この者は行って、彼と共にいた者たちに告げたが、彼らは悲しんで泣いているところであった。
Mk.16:11.(練語版) 彼が生きていて、彼女が彼を見たと聞いても、それらの者たちは信じなかった。
Mk.16:12.(練語版) これらのことの後、彼らのうちの二人が田舎に向かって歩いているところに彼は別の姿で現われた。
Mk.16:13.(練語版) その者たちは行って残りの者たちに告げた。彼らはこの者たちも信じなかった。
Mk.16:14.(練語版) その後、彼は食卓に着いていた十一人に現わされて、彼らの不信仰と心のかたくなさをとがめた。起こされた彼を見た者たちを、彼らが信じなかったからである。
Mk.16:15.(練語版) 彼は彼らに言った。「全世界に行って、すべての創造物に良い知らせを宣べ伝えなさい。
Mk.16:16.(練語版) 信じてバプテスマされる者は救われるが、信じない者は罪に定められるだろう。
Mk.16:17.(練語版) 信じる者たちには次のようなしるしが伴うだろう。彼らはわたしの名において悪霊たちを追い出し、新しい言語を語り、
Mk.16:18.(練語版) 手で蛇をつかむだろう。また、何か死に至らせる物を飲んでも決して彼らを害さない。病人たちの上に手を置けば彼らはよくなるでしょう」。
Mk.16:19.(練語版) このようにして、主イエスは、彼らに語った後、天に上げられ、神の右に座った。
Mk.16:20.(練語版) これらの者は出て行き、至る所で宣べ伝えた。主は彼らと共に働き、伴うしるしによってみ言葉を強固にした。

ルカ
ルカ 第1章

Lk.01:01.(練語版) わたしたちの間で成就された出来事について、その物語をまとめようと、すでに多くの人が手を着けてきましたので、
Lk.01:02.(練語版) 初めからの目撃者またみ言葉の奉仕者であった者たちがわたしたちに伝えたとおりに、
Lk.01:03.(練語版) わたしもすべてのことを初めから詳しく調べてきましたので、最も強力なテオピロ、あなたに順序正しく書いて差し上げるのが良いと思いました。
Lk.01:04.(練語版) それは、教えられた言葉の確かさを知っていただくためです。
Lk.01:05.(練語版) ユダヤの王ヘロデの日々に、アビヤの組の者で,ザカリヤという名の祭司がいた。彼にはアロンの娘である妻がいて、名をエリサベツといった。
Lk.01:06.(練語版) 二人とも神の前に正しい者で、主のすべての戒めと定めの内を落度なく歩んでいた。
Lk.01:07.(練語版) しかし彼らには子供がなかった。エリザベツが不妊であったからである。しかも、両人とももう年を取っていた。
Lk.01:08.(練語版) さて、彼が自分の組の当番で、神の前で祭司職の務めを行なっていたが、
Lk.01:09.(練語版) 祭司職の慣例に従って、彼はくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。
Lk.01:10.(練語版) そして大勢の民はみな、香の時刻に外で祈っていた。
Lk.01:11.(練語版) すると、主の使いの者が彼に現われて、香の祭壇の右側に立っていた。
Lk.01:12.(練語版) ザカリヤはそれを見て動揺し、恐れに襲われた。
Lk.01:13.(練語版) しかし使いの者は彼に言った。「恐れてはいけない、ザカリヤよ、あなたの祈願は聞き入れられたからです。あなたの妻エリサベツは、あなたに息子を産むだろう。そして、あなたは彼の名をヨハネと呼ぶことになる。
Lk.01:14.(練語版) そしてあなたには喜びと歓喜とがあり、多くの人がその誕生を喜ぶだろう。
Lk.01:15.(練語版) 彼は主のみ前で大いなる者となるからです。ぶどう酒や酔わせる飲み物を飲まない。彼は彼の母の胎内にいる時から、すでに聖霊に満たされるだろう。
Lk.01:16.(練語版) 彼はイスラエルの多くの息子たちを、彼らの神なる主に立ち返らせるだろう。
Lk.01:17.(練語版) 彼はエリヤの霊と力とをもって、み前に先立って行き、父たちの心を子供たちに立ち返らせ、不従順な者たちを義人の知恵に立ち返らせ、準備のできた民を主のために備えるためです。
Lk.01:18.(練語版) ザカリヤは使いの者に言った。「どうしてそのことを知るようになるのでしょうか。わたしは老人ですし、わたしの妻も年を取っているからです」。
Lk.01:19.(練語版) 使いの者は彼に答えて言った。「わたしはガブリエル、神のみ前に立つ者です。わたしはあなたに語るため、この良い知らせをあなたに伝えるために遣わされたのです。
Lk.01:20.(練語版) 見よ、これらのことが起きるその日まで、あなたは黙ったままで、ものが言えなくなるだろう。定められた時節が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったからです」。
Lk.01:21.(練語版) 民はザカリヤを待っていたが、彼が聖所で暇どっているのを不思議に思っていた。
Lk.01:22.(練語版) 出て来た時、彼は彼らに話すことができなかった。そこで彼らは、彼が聖所で幻を見たのだと分かった。彼は彼らに手まねを続けるだけで、口が利けないままであった。
Lk.01:23.(練語版) さて、彼の務めの日々が満ちた時、彼は自分の家に帰って行った。
Lk.01:24.(練語版) こうした日々ののち、彼の妻エリサベツは身ごもり、五か月の間自分を隠遁して、こう言った。
Lk.01:25.(練語版) 「主は顧みの日々に、人々の中でのわたしの恥辱を取り去るためにわたしに対してこのようにしてくださいました」。
Lk.01:26.(練語版) さて、六か月目に、使いの者ガブリエルが、神からガリラヤのナザレという名の町に遣わされた。
Lk.01:27.(練語版) ダビデの家のヨセフという名の男と婚約していた、一人の処女のところに遣わされたのである。その処女の名前はマリヤといった。
Lk.01:28.(練語版) 彼は入って来ると彼女に言った。「喜びなさい。恵まれた者よ。主があなたと共にいる」。
Lk.01:29.(練語版) しかし、彼女はその言葉にひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思い巡らした。
Lk.01:30.(練語版) 使いの者は彼女に言った。「恐れてはいけない、マリヤよ。あなたは神からの恵みを見いだしたからです。
Lk.01:31.(練語版) 見よ、あなたは胎内に身ごもって、息子を産むでしょう。そして、彼の名を『イエス』と呼ぶことになる。
Lk.01:32.(練語版) この者は大いなる者となり、いと高き方の息子と呼ばれるでしょう。主なる神は彼に彼の父ダビデの王座をお与えになるでしょう。
Lk.01:33.(練語版) 彼は世々に亘りヤコブの家を支配し、彼の王国は終結することなく続くでしょう。」
Lk.01:34.(練語版) しかしマリヤは使いの者に言った。「どうしてそのようなことがあるのでしょうか。わたしは男を知らないのに」。
Lk.01:35.(練語版) 使いの者は彼女に答えて言った。「聖霊があなたに臨み、いと高き方の力があなたを覆うでしょう。それゆえにも、生まれる聖なる者は神の息子と呼ばれることになる。
Lk.01:36.(練語版) 見よ、あなたの親族エリサベツも、彼女は彼女の老齢で息子を身ごもっている。彼女は不妊と呼ばれていたのに、この者が六か月目になっている。
Lk.01:37.(練語版) 神にとっては、どんな語られたことも不可能なことではないのです」。
Lk.01:38.(練語版) するとマリヤは言った。「ご覧ください、主の奴隷女です。あなたのお言葉どおりのことがわたしに起きますように」。使いの者は彼女から去って行った。
Lk.01:39.(練語版) その日々に、マリヤは立ち上がり、急いで山地に向かい、ユダのある町に行き、
Lk.01:40.(練語版) ザカリヤの家に入ってエリサベツにあいさつした。
Lk.01:41.(練語版) エリサベツがマリヤのあいさつを聞いた時、彼女の胎内で赤子が飛び跳ねて、エリサベツは聖霊に満たされた。
Lk.01:42.(練語版) 彼女は大きな叫び声で叫んで言った。「女たちの中であなたは祝福された者、あなたの胎の実も祝福されたものです。
Lk.01:43.(練語版) そして、わたしの主の母がわたしのところに来てくださる、これがわたしのものになるとはどうしてなのでしょう。
Lk.01:44.(練語版) ご覧なさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳に入った時、わたしの胎内の赤子は喜んで飛び跳ねたのです。
Lk.01:45.(練語版) 信じた女は幸せです。主から彼女に語られた事柄は成し遂げられるからです」。
Lk.01:46.(練語版) するとマリヤは言った。「わたしの魂は主を大いなるものとし
Lk.01:47.(練語版) わたしの霊はわたしの救い主なる神のゆえに喜びます。
Lk.01:48.(練語版) ご自分の奴隷女の卑しい身分を顧みてくださったからです。ご覧ください、今からのち、あらゆる世代の人々がわたしを幸せな者と呼ぶでしょう。
Lk.01:49.(練語版) 力ある方が、わたしのために大いなる事をしてくださったからです。彼のみ名は神聖です。
Lk.01:50.(練語版) 彼のあわれみは代々にわたり、彼を恐れる者に及びます。
Lk.01:51.(練語版) 彼は彼のみ腕で強大なことを行なわれました。心の思いの高慢な者たちを散らされました。
Lk.01:52.(練語版) 権力ある者たちを王座から引き下ろし、低い者たちを高く上げられました。
Lk.01:53.(練語版) 彼は、飢えている者たちを良い物で満たし、金持たちをむなし手で去らせました。
Lk.01:54.(練語版) 彼は、自分の男の子イスラエルを助けられました。あわれみを思い出すためです。
Lk.01:55.(練語版) わたしたちの父祖たちに、アブラハムと彼の子孫に世に亘って語られたとおりです」。
Lk.01:56.(練語版) マリヤは彼女のところに三か月ほど滞在し、そして自分の家に帰って行った。
Lk.01:57.(練語版) さて、エリサベツの出産する時が満ちて、彼女は息子を産んだ。
Lk.01:58.(練語版) そして、近所の人々や彼女の親族は、主が彼女を通して自分のあわれみを大きく示されたことを聞いて、彼女と共に喜んだ。
Lk.01:59.(練語版) 八日目になったので、幼子に割礼をするために人々が来て、彼を彼の父の名にちなんでザカリヤと呼ぼうとした。
Lk.01:60.(練語版) しかし、彼の母は答えて言った。「いいえ、ヨハネと呼ばれるのです」。
Lk.01:61.(練語版) 彼らは彼女に言った。「あなたの親族の中ではその名によって呼ばれている者は誰もいない」。
Lk.01:62.(練語版) そして、彼らは彼の父に彼を何と呼びたいのかと合図をした。
Lk.01:63.(練語版) 彼は書き板を求め、「彼の名はヨハネ」と書いた。そこで、彼らはみな驚いた。
Lk.01:64.(練語版) すぐに彼の口は開き、舌は解かれ、語り出して神をほめたたえた。
Lk.01:65.(練語版) 近所のすべての人々の上に恐れが臨み、これらのすべての話がユダヤの山地全体で語り合われるようになった。
Lk.01:66.(練語版) 聞いた者たちはみな、それを自分の心に留めて、「この幼子はどんな者になるだろう」と言った。主の手が彼と共にあったからである。
Lk.01:67.(練語版) また、彼の父ザカリリヤは聖霊に満たされ、預言して言った。
Lk.01:68.(練語版) 「イスラエルの神なる主は、ほむべきかな。ご自分の民を訪れ、彼らのために救済をされたからです。
Lk.01:69.(練語版) そして、自分の男の子ダビデの家に、わたしたちのための救いの角を起こされた。
Lk.01:70.(練語版) 世が始まった時から自分の聖なる預言者たちの口を通して語られたとおりに。
Lk.01:71.(練語版) わたしたちの敵から、またわたしたちを憎むすべての者の手からの救い、
Lk.01:72.(練語版) わたしたちの父祖たちにあわれみを示し、彼の聖なる契約を覚え、
Lk.01:73.(練語版) わたしたちの父祖アブラハムに誓われた誓い、それがわたしたちに与えることは、
Lk.01:74.(練語版) わたしたちが敵の手から救い出されて、恐れることなく彼に神聖な奉仕をささげること、
Lk.01:75.(練語版) わたしたちの命の日々の限り、神聖さと義のうちに、彼のみ前で仕えることなのです。
Lk.01:76.(練語版) そして幼子よ、あなたは、いと高き方の預言者と呼ばれるだろう。あなたは主のみ前に先立って行き、彼の道を整え、
Lk.01:77.(練語版) 彼の民に罪の赦しによる救いの知識を与える。
Lk.01:78.(練語版) それは、わたしたちの神の優しいあわれみによる。そのあわれみによって、夜明けが高い所からわたしたちに訪れ、
Lk.01:79.(練語版) 闇と死の陰に座る者たちの上に輝き、わたしたちの足を平和の道に導くだろう」。
Lk.01:80.(練語版) 幼子は成長し、霊において強くなった。そして彼は、イスラエルに自分の現す日まで荒野にいた。

ルカ 第2章

Lk.02:01.(練語版) その日々に、全世界の住民登録をするようにとの布告が、カイザル・アウグストから出た。
Lk.02:02.(練語版) これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行なわれた、最初の登録であった。
Lk.02:03.(練語版) すべての人が登録をするために、それぞれ自分の町に行った。
Lk.02:04.(練語版) ヨセフもナザレの町を出て、ガリラヤからユダヤに上って行き、ベツレヘムと呼ばれるダビデの町に入った。彼がダビデの家に属し、その一族だったからであり、
Lk.02:05.(練語版) 彼と婚約していた、妊娠していたマリヤと共に、登録するためであった。
Lk.02:06.(練語版) 彼らがそこにいる間に、彼女の出産の日数が満ちた。
Lk.02:07.(練語版) そして彼女は彼女の初の息子を産み、彼を布の帯でくるんで、彼を飼い葉おけの中に横たえた。宿屋に彼らのいる場所がなかったからである。
Lk.02:08.(練語版) その同じ地方では、羊飼いたちが野宿をして、夜に自分たちの群れの番をしていた。
Lk.02:09.(練語版) すると主の使いの者が彼らのそばに立ち、主の栄光が彼らの周りで輝いた。そのため彼らは非常な恐れを恐れた。
Lk.02:10.(練語版) 使いの者は彼らに言った。「恐れてはいけない。見よ、わたしはあなたがたに、民の全体にとって大きな喜びとなる良い知らせを伝えるからです。
Lk.02:11.(練語版) 今日、ダビデの町で、あなたがたに救い主、主なるキリストが生まれたのです。
Lk.02:12.(練語版) これがあなたがたに対するしるしです。あなたがたは、布の帯にくるまり、飼い葉おけに横たえられている赤子を見つけるだろう」。
Lk.02:13.(練語版) すると突然、天の大軍勢が現れ、その使いの者と一緒になって神を賛美して言った。
Lk.02:14.(練語版) 「いと高き所では栄光が神に、地上では平和が善意の人々の間にあるように」。
Lk.02:15.(練語版) 使いの者たちが彼らを離れて天に行った時、羊飼いたちは互いに言い合った、「ぜひベツレヘムまで行って、主がわたしたちに知らせてくださったこの出来事を見よう」。
Lk.02:16.(練語版) 彼らは急いで行って、マリヤとヨセフ、そして飼い葉おけに横たわっている赤子を見つけた。
Lk.02:17.(練語版) 彼らはこれを見ると、この幼子について自分たちに語られた事柄を知らせた。
Lk.02:18.(練語版) 聞いた者たちはみな、羊飼いたちによって自分たちに語られた事柄を不思議に思った。
Lk.02:19.(練語版) しかし、マリヤはこれらのことをよく考えながら、これらのすべての事柄を自分の心に留めた。
Lk.02:20.(練語版) 羊飼いたちは、自分たちが見聞きしたすべての事柄のゆえに、神をたたえ、賛美しながら帰って行った。自分たちに告げられたとおりだったのである。
Lk.02:21.(練語版) 八日が満ちて彼を割礼をほどこす時となって、彼の名はイエスと呼ばれた。これは、彼が胎内に身ごもられる前に、使いの者によって付けられた名である。
Lk.02:22.(練語版) モーセの律法による彼らの清めの日々が満ちた時、彼らは彼を主にささげるために、彼をエルサレムに連れ上った。
Lk.02:23.(練語版) 主の律法に、「胎を開くすべての男子は、主にとって聖なる者と呼ばれる」と書かれているとおりである。
Lk.02:24.(練語版) また、主の律法で「山ばと一つがい、または、家ばとのひな二羽」と言われているところに従って、犠牲をささげるためであった。
Lk.02:25.(練語版) 見よ、エルサレムにシメオンという名の人がいた。この人は正しく敬虔深く、イスラエルの慰めを待ち望んでいた。そして、聖霊が彼の上にあった。
Lk.02:26.(練語版) 彼には、主のキリストを見るまでは死を見ることはないと、聖霊によって示されていた。
Lk.02:27.(練語版) 彼は霊のうちに神殿に入って来た。両親が幼子イエスを、彼に関して律法の慣習どおりに行なうために連れて来ると、
Lk.02:28.(練語版) 彼は彼を両腕に抱き、神をほめたたえて言った。
Lk.02:29.(練語版) 「今こそあなたはご自分の奴隷を去らせてくださいます、ご主人様、あなたのお言葉どおり、平安のうちに。
Lk.02:30.(練語版) わたしの目はあなたの救いを見たのですから。
Lk.02:31.(練語版) それは、あなたがあらゆる民の前に備えてくださったもので、
Lk.02:32.(練語版) 諸国の民々に対する啓示の光、またご自分の民イスラエルの栄光です」。
Lk.02:33.(練語版) 彼の父と妻は、彼について語られた事柄を不思議に思っていた。
Lk.02:34.(練語版) するとシメオンは彼らを祝福し、彼の母マリヤに言った。「見なさい。この者は、イスラエルの多くの人を倒れることと起き上がることのために、また非難を受けるしるしのために置かれている。
Lk.02:35.(練語版) そして、剣があなた自身の魂を貫くでしょう。多くの者の心の思いが暴かれるためなのです」。
Lk.02:36.(練語版) また、アセル族のパヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。彼女はずっと年をとっていた。自分の処女の時から七年間夫と共に暮らしたが、
Lk.02:37.(練語版) それから、彼女がやもめぐらしをし、八十四歳になっていた。神殿を離れず、夜も昼も断食と祈願とをもって神聖な奉仕をささげていた。
Lk.02:38.(練語版) 彼女はちょうどその時間に近寄って来て神に感謝をささげ、そしてエルサレムの救済を待ち望んでいるすべての人々に、彼について語った。
Lk.02:39.(練語版) 主の律法に従ってすべての事柄を成し遂げると、彼らはガリラヤへ、自分たちの町ナザレへ戻って行った。
Lk.02:40.(練語版) 幼子は成長して強くなり、知恵に満ち、そして神の恵みが彼の上にあった。
Lk.02:41.(練語版) 彼の両親は、過ぎ越しの祭りに毎年エルサレムに行った。
Lk.02:42.(練語版) 彼が十二歳の時、彼らは祭りの習慣に従って上って行ったが、
Lk.02:43.(練語版) 日々を満たして彼らは帰る時、少年イエスはエルサレムに残っていた。彼の両親はそれを知れなかった。
Lk.02:44.(練語版) 彼が道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってから、親族や知人たちの中で彼を捜した。
Lk.02:45.(練語版) 見つからなかったので、彼を捜しながらエルサレムに戻った。
Lk.02:46.(練語版) 三日後に神殿の中で彼を見つけた。彼は教師たちの真ん中に座り、彼らの話を聞いたり、彼らに質問したりしていた。
Lk.02:47.(練語版) 彼の話すことを聞いた者たちはみな、彼の理解力と答えに驚いていた。
Lk.02:48.(練語版) 彼らは彼を見て驚いた。彼の母は彼に言った。「子どもよ、なぜわたしたちにこんなことをしたのですか。見なさい。あなたのお父さんとわたしは苦悩しながらあなたを捜していたのです」。
Lk.02:49.(練語版) 彼は彼らに言った。「なぜわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の所にいるはずのことを、ご存じなかったのですか」。
Lk.02:50.(練語版) 彼らは、彼が自分たちに語った言葉を理解しなかった。
Lk.02:51.(練語版) それから彼は彼らと共に下ってナザレに来た。彼は彼らに服していた。また彼の母はこれらのすべての言葉を自分の心に留めた。
Lk.02:52.(練語版) そしてイエスは、知恵と背丈においても、また神と人からの恵みにおいても、増し加わっていった。

ルカ 第3章

Lk.03:01.(練語版) テベリオ・カイザルの治世の第十五年、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの領主、彼の兄弟ピリポがイツリヤとテラコニテ地方の領主、ルサニヤがアビレネの領主、
Lk.03:02.(練語版) アンナスとカヤパとが祭司長であった時、神の言葉が荒野でザカリヤの息子ヨハネに臨んだ。
Lk.03:03.(練語版) 彼はヨルダン周辺の全地方に行って、罪の赦しのための心変えのバプテスマを宣べ伝えた。
Lk.03:04.(練語版) 預言者イザヤの言葉の書に書いてあるとおりである。「荒野で叫ぶ者の声がする、『主の道を整えよ。まっすぐに、彼の道筋をつけよ。
Lk.03:05.(練語版) すべての谷間は埋められるだろう。すべての山と丘とは低くされるだろう。曲がったところはまっすぐにされ、でこぼこの道は平らにされるだろう。
Lk.03:06.(練語版) すべての肉なる者は神の救いを見るだろう』」。
Lk.03:07.(練語版) そこで彼は、彼によってバプテスマされようとして出て来た群衆に言った。「まむしの子らよ、差し迫ってきている怒りを逃れるようにと誰があなたがたに示したのか。
Lk.03:08.(練語版) だから、心変えにふさわしい実を結べよ。わたしたちの父にアブラハムがいると自分たちの中で言い始めてはいけない。あなたがたに言っておく、神はこれらの石からアブラハムの子供を起すことができるのです。
Lk.03:09.(練語版) 斧がすでに木々の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木は、すべて切り倒されて、火に投げ込まれるのです。
Lk.03:10.(練語版) 群衆は彼に尋ねて言った。「それでは、わたしたちは何をすればよいのですか」。
Lk.03:11.(練語版) 彼は彼らに答えて言った。「二枚の上着を持っている者は、持っていない者に分け与えなさい。食物を持っている者も、同じようにしなさい」。
Lk.03:12.(練語版) 取税人たちもバプテスマされるために来て、彼に言った。「先生、わたしたちは何をすればよいのですか」。
Lk.03:13.(練語版) 彼は彼らに言った。「自分に定められたより多くを取り立ててはいけない」。
Lk.03:14.(練語版) 兵士たちも彼に尋ねて言った。「では、わたしたちは何をすればよいのですか」。彼は彼らに言った。「誰からも乱暴にゆすり取ったり、不当に非難したりしてはいけない。自分の給料で満足しなさい」。
Lk.03:15.(練語版) 民は待ち望んでおり、すべての者がヨハネについて、彼がキリストなのではないかと心の中で論じていたので、
Lk.03:16.(練語版) ヨハネはすべての者に答えた、「わたしはあなたがたに水でバプテスマするが、わたしより力のある方が来られる。わたしはその方のサンダルのひもをほどく値うちもない。彼は、聖霊と火であなたがたをバプテスマされるだろう。
Lk.03:17.(練語版) 箕を自分の手に持って、自分の脱穀場をきれいにし、小麦を自分の倉に集め入れて、もみ殻は消すことができない火で焼き払われるだろう」。
Lk.03:18.(練語版) こうして、他にも多くのことを勧めながら、良い知らせを宣べ伝えた。
Lk.03:19.(練語版) ところが、領主ヘロデは、自分の兄弟の妻ヘロデヤに関して、またヘロデが行なったすべての邪悪なことに関して彼に非難されていたので、
Lk.03:20.(練語版) それらのことすべてにこのことを加えて、ヨハネを獄に閉じ込めた。
Lk.03:21.(練語版) さて、民が皆バプテスマされていた時、イエスもバプテスマされた。そして、祈っていた時、天が開いて、
Lk.03:22.(練語版) 聖霊がはとのような具体的な姿で彼の上に下って来た。そして、天から声があった、「あなたはわたしの愛する息子、わたしはあなたを喜ぶ」。
Lk.03:23.(練語版) イエス自身は、始めた時およそ三十歳であった。法的には、ヨセフの息子、ヘリの息子、
Lk.03:24.(練語版) マタテの息子、レビの息子、メルキの息子、ヤンナイの息子、ヨセフの息子、
Lk.03:25.(練語版) マタテヤの息子、アモスの息子、ナホムの息子、エスリの息子、ナンガイの息子、
Lk.03:26.(練語版) マハテの息子、マタテヤの息子、シメイの息子、ヨセクの息子、ヨダの息子、
Lk.03:27.(練語版) ヨハナンの息子、レサの息子、ゾロバベルの息子、サラテルの息子、ネリの息子、
Lk.03:28.(練語版) メルキの息子、アデイの息子、コサムの息子、エルマダムの息子、エルの息子、
Lk.03:29.(練語版) ヨシュアの息子、エリエゼルの息子、ヨリムの息子、マタテの息子、レビの息子、
Lk.03:30.(練語版) シメオンの息子、ユダの息子、ヨセフの息子、ヨナムの息子、エリヤキムの息子、
Lk.03:31.(練語版) メレヤの息子、メナの息子、マタタの息子、ナタンの息子、ダビデの息子、
Lk.03:32.(練語版) エッサイの息子、オベデの息子、ボアズの息子、サラの息子、ナアソンの息子、
Lk.03:33.(練語版) アミナダブの息子、アデミンの息子、アルニの息子、エスロンの息子、パレスの息子、ユダの息子、
Lk.03:34.(練語版) ヤコブの息子、イサクの息子、アブラハムの息子、テラの息子、ナホルの息子、
Lk.03:35.(練語版) セルグの息子、レウの息子、ペレグの息子、エベルの息子、サラの息子、
Lk.03:36.(練語版) カイナンの息子、アルパクサデの息子、セムの息子、ノアの息子、ラメクの息子、
Lk.03:37.(練語版) メトセラの息子、エノクの息子、ヤレデの息子、マハラレルの息子、カイナンの息子、
Lk.03:38.(練語版) エノスの息子、セツの息子、アダムの息子、神の息子であった。

ルカ 第4章

Lk.04:01.(練語版) イエスは聖霊に満ちてヨルダンから戻り、霊によって荒野の中を連れ回されて
Lk.04:02.(練語版) 四十日の間、謗魔によってためされた。それらの日々の間、何も食べなかった。それが完結されると、空腹になった。
Lk.04:03.(練語版) すると、謗魔が彼に言った。「神の息子なら、この石にパンになるよう言ってください」。
Lk.04:04.(練語版) イエスは彼に答えた、「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある」。
Lk.04:05.(練語版) 謗魔は彼を高い山の上に連れて行き、瞬く間に彼に人の住む地のすべての王国を見せた。
Lk.04:06.(練語版) 謗魔は彼に言った。「このいっさいの権力とこれらの栄光をあなたに与えよう。それはわたしに渡されているからです。だれでも自分の望む者にそれを与えるのです。
Lk.04:07.(練語版) もしあなたがわたしを拝むなら、すべてはあなたのものになるだろう」。
Lk.04:08.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「『主、あなたの神を拝み、ただ彼にのみ神聖な奉仕をささげよ』と書いてある」。
Lk.04:09.(練語版) 彼は彼をエルサレムに連れて来て、神殿の庇翼に立たせて、彼に言った。「神の息子なら、ここから下へ自身を投げてください。
Lk.04:10.(練語版) こう書いてあるのだから、『あなたに関し、自分の使いの者たちに命じて、あなたを守らせるであろう』、
Lk.04:11.(練語版) そして、『手々であなたを上げる、あなたの足が石に打ち当たることのないようにする』」。
Lk.04:12.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「『あなたは、あなたの神なる主をためしてはならない』と言われている」。
Lk.04:13.(練語版) 謗魔はすべてのためしを完結し、ある時節まで彼から離れた。
Lk.04:14.(練語版) イエスは霊の力のうちにガリラヤに帰った。すると、彼についてのうわさは周囲の地方全体に広がった。
Lk.04:15.(練語版) 彼は彼らの諸会堂で教え、すべての人から栄光を与えられた。
Lk.04:16.(練語版) それから彼は彼の育てられたナザレに来た。安息日々に自分の習慣どおりに会堂に入り、読むために立ち上がった。
Lk.04:17.(練語版) 預言者イザヤの巻物が彼に手渡された。彼はその巻物を開き、こう書かれている箇所を見つけた。
Lk.04:18.(練語版) 「主の霊がわたしの上にある。貧しい者たちに良い知らせを宣べ伝えるために、わたしに油を注いでくださったからである。彼はわたしを遣わして、捕らわれた者たちに解放を、目の見えない者たちに視力の回復を告げ知らせ、打ちひしがれた者を解放して去らせ、
Lk.04:19.(練語版) 主の受け入れられる年を告げ知らせるのである」。
Lk.04:20.(練語版) その巻物を巻き、それを係の者に返して、座った。会堂にいる皆の者の目が彼に注がれた。
Lk.04:21.(練語版) 彼は彼らに言い始めた、「この聖句は、あなたがたが耳にしたこの日に成就した」。
Lk.04:22.(練語版) 皆は彼について証しをし、彼の口から出て行く恵みの言葉に驚いた。そして言った。「これはヨセフの息子ではないか」。
Lk.04:23.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたはきっとこのたとえをわたしに言うだろう、『医者よ、自分自身をいやせ。カペナウムで行われたと聞いたことすべてを、ここ、あなたの故郷でも行ないなさい』」。
Lk.04:24.(練語版) しかし、彼は言った。「まことをもって、あなたがたに言っておく。自分の故郷で受け入れられた預言者はいない。
Lk.04:25.(練語版) そして、本当にあなたがたに言っておく。エリヤの日々、天が三年六か月の間閉じられ、大ききんが全地を襲った時、イスラエルには多くのやもめがいた。
Lk.04:26.(練語版) エリヤはそのうちのだれにも遣わされず、ただシドンのサレプタにいるやもめである一人の女にだけ遣わされた。
Lk.04:27.(練語版) 預言者エリシャの時に、イスラエルには多くのうろこ症人がいたが、彼らのうち一人も清められず、ただシリヤのナアマンだけが清められた」。
Lk.04:28.(練語版) これらのことを聞いて、会堂にいた者たちは皆憤りに満たされた。
Lk.04:29.(練語版) 立ち上がって、彼を町の外に投げ出し、彼らの町の建っている丘のがけまで連れて行き、彼を絶壁から突き落とそうとした。
Lk.04:30.(練語版) しかし、彼は、彼らの真ん中を通り抜けて、去って行った。
Lk.04:31.(練語版) それから、彼はガリラヤの町カペナウムに下って行った。安息日々に彼らを教えていた。
Lk.04:32.(練語版) 彼らは彼の教えに驚いた。彼の言葉には権威があったからである。
Lk.04:33.(練語版) すると、会堂には汚れた悪霊の霊に取り憑かれた人がいて、大声で叫んだ、
Lk.04:34.(練語版) 「ああ、ナザレのイエスよ、わたしたちとあなたと何の関係があるのか。わたしたちを滅ぼしに来たのか。わたしはあなたがだれだか知っている。神の聖なる者です」。
Lk.04:35.(練語版) イエスは彼をしかりつけて言った。「黙れ、彼から出て行け」。すると、悪霊は人々の真ん中に彼を投げ倒すと、彼を傷つけずに彼から出て行った。
Lk.04:36.(練語版) 驚きがすべての者に臨み、彼らは互いに語り合って言った。「この言葉は何だろう。彼は汚れた霊に権威と力をもって命じる。すると、彼らは出て行くのだ」。
Lk.04:37.(練語版) 彼についてのうわさは、周囲の地方の至る所に伝わった。
Lk.04:38.(練語版) 彼は会堂から立ち上がり、シモンの家に入った。シモンのしゅうとめが高い熱を病んでいて、彼らは彼女のために彼にお願いした。
Lk.04:39.(練語版) 彼は彼女を見下ろして立ち、熱をしかりつけた。すると熱は引いた。すぐに彼女は起き上がって彼らに仕えた。
Lk.04:40.(練語版) 日が沈むと、さまざまな疾患で病む者たちを抱えている者たちが皆、彼らを彼のところに連れて来た。彼は、そのひとりひとりの上に両手を置いて、彼らをいやした。
Lk.04:41.(練語版) 悪霊たちも、多くの人々から出て来て、叫んで言った。「あなたは神の息子キリストです」。彼は彼らをしかりつけ、彼らが語ることを許さなかった。彼らが彼はキリストだと知っていたのだから。
Lk.04:42.(練語版) 朝になると、彼は去って、寂しい所へ行ったが、群衆が彼を捜し回り、彼のところにやって来て、自分たちのところから去って行かないよう彼を引き止めた。
Lk.04:43.(練語版) しかし、彼は彼らに言った。「わたしはほかの町々にも神の王国の良い知らせを宣べ伝えなければならない。わたしはそのために遣わされたのだから」。
Lk.04:44.(練語版) そして、ユダヤの諸会堂で宣べ伝えていた。

ルカ 第5章

Lk.05:01.(練語版) さて、群衆が彼に押し迫って、神の言葉を聞いていた時、彼はゲネサレの湖のほとりに立っていた。
Lk.05:02.(練語版) 湖のほとりに二そうの舟があるのを見たが、漁師たちはそれらから下りて、自分たちの網を洗っていた。
Lk.05:03.(練語版) そのうちの一そうのシモンの舟に乗り込み、彼に陸から少しこぎ出すように頼んだ。彼は座って、舟から群衆を教えた。
Lk.05:04.(練語版) 彼は語り終えると、シモンに言った。「深いところにこぎ出して、漁のためにあなたがたの網を下ろしなさい」。
Lk.05:05.(練語版) シモンは彼に言った。「師よ、わたしたちは夜通し働いても、何も取れませんでした。しかし、あなたのお言葉ですから、網を下ろしましょう」。
Lk.05:06.(練語版) それを行なうと、彼らは非常に多くの魚を囲い込んだが、彼らの網は裂けた。
Lk.05:07.(練語版) 彼らはほかの舟にいる仲間たちに、やって来て自分たちを手助けするようにと合図をした。彼らが来て、両方の舟をいっぱいにしたので、それらは沈み始めた。
Lk.05:08.(練語版) それで、シモン・ペテロはこれを見て、イエスのひざもとにひれ伏し、言った。「わたしから離れてください。わたしは罪深い男なのです、主よ」。
Lk.05:09.(練語版) というのは、彼も一緒にいた者たちもみな、捕れた魚の漁獲量のゆえにびっくりしたからである。
Lk.05:10.(練語版) また、シモンの仲間であったゼベダイの息子たちヤコブとヨハネも同じようであった。イエスはシモンに言った。「恐れてはいけない。今から、あなたは人々を生け捕るだろう」。
Lk.05:11.(練語版) 彼らは舟を陸に引き上げると、すべてを残して彼について行った。
Lk.05:12.(練語版) 彼がある町にいた時、見よ、全身うろこ症の男がいた。イエスを見ると、顔を地に伏せて、彼に懇願して言った。「主よ、御意ならば、わたしを清めることができます」。
Lk.05:13.(練語版) 彼は手を伸ばして彼に触って、言った。「そう望む。清くなりなさい」。すると、すぐにうろこ症は彼から去った。
Lk.05:14.(練語版) 彼は彼に、だれにも言わないように命じた。「ただ行って、自分を祭司に見せ、あなたの清めのためにモーセの命じたとおりにささげ物をしなさい。人々への証明のためです」。
Lk.05:15.(練語版) しかし、彼についての言葉はますます広まって行き、話を聞くため、また自分たちの病弱さをいやしてもらうために、大群衆が集まって来た。
Lk.05:16.(練語版) しかし、彼は寂しい所に退いて祈っていた。
Lk.05:17.(練語版) ある日、彼が教えていると、ガリラヤやユダヤの方々の村から、またエルサレムから来たパリサイ人たちや律法学者たちが、そこに座っていた。そして、彼がいやしを行なうように主の力がそこにあった。
Lk.05:18.(練語版) 見よ、男たちが、まひした人を寝台に載せて運んで来た。そして、その人を運び込んで彼の前に置こうとした。
Lk.05:19.(練語版) 群衆のために彼を運び入れる方法が見つからなかったので、屋根にのぼり、瓦のある所を通して寝台のまま、人々の真ん中へ、イエスの前に彼を下ろした。
Lk.05:20.(練語版) 彼は彼らの信仰を見て言った。「人よ、あなたの罪は赦されている」。
Lk.05:21.(練語版) 書記官たちとパリサイ人たちは、論じ始めて言った。「冒とくを語るこの者はだれなのか。神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができるのか」。
Lk.05:22.(練語版) しかしイエスは、彼らの論議を見抜いて、答えて彼らに言った。「なぜあなたがたは心の中で論じているのか。
Lk.05:23.(練語版) 『あなたの罪は赦されている』と言うのと、『起きて歩きなさい』と言うのでは、どちらがたやすいか。
Lk.05:24.(練語版) しかし、人の息子は地上で罪を赦す権威をもっていることが、あなたがたにわかるために―」、まひした人に言った。「あなたに言う。起きて寝台を取りあげて自分の家に行きなさい」。
Lk.05:25.(練語版) すぐに彼は彼らの前で起き上がり、横たわっていたものを取り上げて、神をたたえながら自分の家に帰って行った。
Lk.05:26.(練語版) 驚きがすべての者をとらえ、彼らは神をたたえた。彼らは恐れに満たされて言った。「今日は不思議なことを見た」。
Lk.05:27.(練語版) これらの事の後、彼は出て行き、収税所に座っているレビという名の取税人を見て、「わたしについて来なさい」と彼に言った。
Lk.05:28.(練語版) 彼はすべてを残し、立ち上がって彼について行った。
Lk.05:29.(練語版) レビは彼のために自分の家で大きな宴会を催した。非常に大勢の収税人たちや他の者たちが一緒に食卓に着いていた。
Lk.05:30.(練語版) パリサイ人たちと彼らの書記官たちは、彼の弟子たちにつぶやいて言った。「なぜあなたがたは、取税人たちや罪人たちと一緒に食べたり飲んだりするのか」。
Lk.05:31.(練語版) イエスは答えて彼にに言った。「健康な人たちに医者はいらない。いるのはわずらっている者のです。
Lk.05:32.(練語版) わたしが来たのは、義人を招くためではなく、罪人たちを心変えに招くためです」。
Lk.05:33.(練語版) 彼らは彼に言った。「ヨハネの弟子たちはたびたび断食と祈りをし、パリサイ人の弟子たちも同じようにしているのに、あなたの弟子たちが食べたり飲んだりしているのはなぜですか」。
Lk.05:34.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは、婚礼の部屋の息子たちに、花婿が共にいるのに断食させることができるか。
Lk.05:35.(練語版) しかし、花婿が彼らから取り去られる日々が来る。その時、それらの日々には、彼らは断食するだろう」。
Lk.05:36.(練語版) そして、彼は彼らに一つのたとえを語った。「新しい衣から切り取った布切れを古い衣に当てる人はいない。もしそうすれば、新しい衣が裂くことになるし、新しい衣から取った布切れは古い衣には合わないだろう。
Lk.05:37.(練語版) まただれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしない。もしそうすれば、新しいぶどう酒は皮袋を破裂させ、それは流れ出て、皮袋も駄目になるだろう。
Lk.05:38.(練語版) 新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきです。
Lk.05:39.(練語版) また古いぶどう酒を飲んで、新しいぶどう酒を欲しがる者はいない。その者は、『古いもので満足している』と言うからです」。

ルカ 第6章

Lk.06:01.(練語版) さて、ある安息日に、彼が麦畑の中を通って行った時、彼の弟子たちは穂を摘み、手でもみながら食べていた。
Lk.06:02.(練語版) しかし、あるパリサイ人たちが言った。「なぜあなたがたは安息日に許されていないことをしているのか」。
Lk.06:03.(練語版) イエスは彼らに答えて言った。「あなたがたは、ダビデが、自分も共にいた者たちも、空腹だった時に何をしたか、読んだことがないのか。
Lk.06:04.(練語版) 彼がどのようにして神の家に入って、祭司たちのほかは食べることが許されていない供えのパンを取って食べ、共にいた者たちにも与えたかを」。
Lk.06:05.(練語版) 彼は彼らに言った。「人の息子は安息日の主です」。
Lk.06:06.(練語版) また別の安息日に、会堂に入って教えていた時のことである。一人の人がそこにいたが、彼の右手はなえていた。
Lk.06:07.(練語版) 書記官たちとパリサイ人たちは、安息日にいやすかどうか、じっと見ていた。彼を訴える理由を見つけるためであった。
Lk.06:08.(練語版) しかし彼は彼らの考えを知って、手のなえた男に、「起き上がって、真ん中に立ちなさい」と言った。彼は起き上がって立った。
Lk.06:09.(練語版) イエスは彼らに言った。「あなたがたに尋ねよう。安息日に許されているのは、善を行なうことか、悪を行なうことか。命を救うことか、滅ぼすことか」。
Lk.06:10.(練語版) 彼は彼らすべてを見回して、「あなたの手を伸ばしなさい」と彼に言った。そのようにすると、彼の手は元どおりになった。
Lk.06:11.(練語版) しかし彼らは狂気に満たされ、イエスに対して何をしようかと互いに語り合った。
Lk.06:12.(練語版) その日々に、彼は祈るために山に出て行き、夜通し神に祈り続けていた。
Lk.06:13.(練語版) 朝になると、自分の弟子たちを呼び寄せて、彼らの中から十二人を選び出し、彼らを使徒とも名付けた。
Lk.06:14.(練語版) 彼がペテロとも名付けたシモンと彼の兄弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、ピリポとバルトロマイ、
Lk.06:15.(練語版) マタイとトマス、アルパヨのヤコブと、熱心党と呼ばれたシモン、
Lk.06:16.(練語版) ヤコブのユダ、裏切り者となったユダ・イスカリオテである。
Lk.06:17.(練語版) 彼は彼らと共に下りて平らな所に立った。彼の弟子の大群衆、また、全ユダヤとエルサレム、ツロとシドンの海岸から来た非常に大勢の民がいた。
Lk.06:18.(練語版) 彼らがやって来るのは、彼の話を聞くためであり、また自分たちの病気をいやしてもらうためであった。そして、汚れた悪霊に悩まされていた者たちもいやされた。
Lk.06:19.(練語版) 群衆はみな彼に触ろうとした。彼のもとから力が出て来て、すべての者をいやしたからである。
Lk.06:20.(練語版) 彼は自分の弟子たちに向かって目を上げて言った。「貧しい者は幸せです。神の王国はあなたがたのものだからです。
Lk.06:21.(練語版) 今、飢えている者は幸せです。あなたがたは満たされるからです。今、泣いている者は幸せです。あなたがたは笑うようになるからです。
Lk.06:22.(練語版) 人々があなたがたを憎む時、また人の息子のゆえにあなたがたを締め出し、あざけり、あなたがたの名を邪悪なものとして退ける時、あなたがたは幸せです。
Lk.06:23.(練語版) その日には喜んで飛び跳ねなさい。見よ、天においてあなたがたの褒美は大きいからです。彼らの父祖たちは預言者たちに同じようにしたからです。
Lk.06:24.(練語版) しかし、金持たち、あなたがたは災いです。あなたがたは自分の慰めを受けているからです。
Lk.06:25.(練語版) 今、満たされている者たち、あなたがたは災いです。あなたがたは飢えるようになるからです。今、笑っている者たちは、災いです。あなたがたは悲しみ泣くようになるからです。
Lk.06:26.(練語版) すべての人々があなたがたのことを良く言うときには、災いです。彼らの父祖たちは偽預言者たちに同じことをしたからです。
Lk.06:27.(練語版) しかし、聞いているあなたがたにわたしは言う。あなたがたの敵を愛しなさい。あなたがたを憎む者たちに良いことをしなさい。
Lk.06:28.(練語版) あなたがたをのろう者たちを祝福しなさい。あなたがたを虐待する者たちのために祈りなさい。
Lk.06:29.(練語版) あなたの一方の頬を打つ者には、他の頬をも向けてやりなさい。外衣を取り去る者には、上着をも拒んではいけない。
Lk.06:30.(練語版) 求めるすべての者には与えなさい。そして、あなたの物を取り去る者からは、返してもらおうとしてはいけない。
Lk.06:31.(練語版) 人々にしてもらいたいと、あなたがたの思うことを、彼らにも同じようにしなさい。
Lk.06:32.(練語版) 自分を愛してくれる者たちを愛したからといって、それがあなたがたに何の惠みがあるだろうか。罪人たちでさえ、自分を愛してくれる者たちを愛するのです。
Lk.06:33.(練語版) 自分に良いことをしてくれる者たちに良いことをしたからといって、それがあなたがたに何の恵みがあるだろうか。罪人たちでさえ、同じことをしているのです。
Lk.06:34.(練語版) 返してもらうことを期待して貸したからといって、それがあなたがたに何の恵みがあるだろうか。罪人たちでさえ、同じだけのものを返してもらおうとして、罪人たちに貸しているのです。
Lk.06:35.(練語版) しかし、あなたがたの敵を愛し、良いことをし、返してもらうことを期待せずに貸しなさい。そうすれば、あなたがたの褒美は大きく、あなたがたはいと高き方の息子たちになるだろう。その方は、感謝しない者たちにも邪悪な者たちにも親切であられるのだから。
Lk.06:36.(練語版) あなたがたの父もあわれみ深いように、あなたがたもあわれみ深くなりなさい。
Lk.06:37.(練語版) 裁いてはいけない。そうすれば、あなたがたも決して裁かれることはない。罪に定めてはいけない。そうすれば、あなたがたも決して罪に定められることはないだろう。放免しなさい。そうすれば、あなたがたも放免されるだろう。
Lk.06:38.(練語版) 与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられるだろう。彼らは押し入れ、揺すり入れ、あふれ出るほどに良い量りで、あなたがたの懐に入れてくれるだろう。あなたがたが量るその量りであなたがたに量り返されるだろう」。
Lk.06:39.(練語版) 彼は彼らにまた一つのたとえを言った。「盲人が盲人を手引できるだろうか。両方とも穴に落ちてしまわないだろうか。
Lk.06:40.(練語版) 弟子は教師より上ではないが、十分に訓練された者は自分の教師のようになる。
Lk.06:41.(練語版) なぜあなたは、自分の兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある角材を考えないのか。
Lk.06:42.(練語版) また、あなた自身が自分の目にある角材を見えずに、どうして自分の兄弟に『兄弟、あなたの目からちりを取っ払わせてくれ』と言えるのか。偽善者よ、まず自分の目から角材を取っ払いなさい。そうすれば、自分の兄弟の目からちりを取っ払うために、はっきりと見えるだろう。
Lk.06:43.(練語版) 良い木が腐った実をならせることはなく、腐った木が良い実をならせることもないのです。
Lk.06:44.(練語版) というのは、それぞれの木はその実によって知られるからです。いばらからいちじくを集めることはないし、いばらの茂みからぶどうを切り取ることもないのです。
Lk.06:45.(練語版) 良い者は自分の心の良い宝の中から良いものを取り出し、邪悪な者は自分の心の邪悪な宝の中から邪悪なものを取り出す。心にあふれ出るものの中から、彼の口は語るからです。
Lk.06:46.(練語版) なぜあなたがたは、『主よ、主よ』とわたしを呼びながら、わたしの言うことを行なわないのか。
Lk.06:47.(練語版) わたしのもとに来て、わたしの言葉を聞き、それらを行なうすべての者が、何に似ているかをあなたがたに示そう。
Lk.06:48.(練語版) それは、深く掘り下げ、岩の上に土台を据えて家を建てる人に似ている。洪水が起こり、川がその家に打ち当たったが、それは揺り動かなかった。それはよく建てられていたからです。
Lk.06:49.(練語版) しかし、聞いても行なわない者は、土台なしで地面の上に家を建てた人に似ている。川が打ち当たると、すぐに倒れ、その家の破壊はひどかった」。

ルカ 第7章

Lk.07:01.(練語版) 彼はこれらの言葉をことごとく民に聞かせ終わると、カペナウムに入って行った。
Lk.07:02.(練語版) さて、ある百人隊長の奴隷で、彼にとって大切な者が、わずらっていて死にかかっていた。
Lk.07:03.(練語版) 彼はイエスについて聞くと、彼のもとにユダヤ人の長老たちを遣わし、やって来て自分の奴隷を救ってくれるよう、彼に頼んだ。
Lk.07:04.(練語版) イエスのところに近づいてきて、彼らは彼に真剣に懇願して言った。「あの方は、あなたにこのことをしていただく値打ちがあります。
Lk.07:05.(練語版) わたしたちの国民を愛して、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」。
Lk.07:06.(練語版) イエスは彼らと共に行った。彼がその家からあまり遠くない所まで来た時、その百人隊長は友人たちを彼のもとに遣わして、彼に言った。「主よ、お手数をかけるには及びません。わたしの屋根の下にあなたに入っていただくほどの資格は、わたしにはございません。
Lk.07:07.(練語版) そのために、あなたのもとに行く値打ちさえないと思ったのです。むしろ、お言葉を下さい。そうすればわたしの男の子はいやされるようにしてください。
Lk.07:08.(練語版) というのは、わたしも権威の下に置かれた者ですが、わたしの下にも兵士たちがいます。わたしがある者に『行け』と言えば行きますし、別の者に『来い』と言えば来ます。またわたしの奴隷に『これをしろ』と言えばそれをします」。
Lk.07:09.(練語版) イエスはこれらのことを聞くと、彼に驚き、自分について来る群衆に言った。「あなた方に言っておくが、イスラエルにおいて、わたしはこれほど大きな信仰を見いだしたことがない」。
Lk.07:10.(練語版) 遣わされた者たちがその家に戻ってくると、その奴隷は健康になっているのを見た。
Lk.07:11.(練語版) そののち、彼はナインと呼ばれる町に行った。彼の弟子たちと大群衆が彼に同行した。
Lk.07:12.(練語版) 彼が町の門に近づくと、見よ、死んだ者が運び出されるところであった。それは、やもめである母親のたった一人の息子であった。町の大勢の群衆が彼女と共にいた。
Lk.07:13.(練語版) 主は彼女を見ると、彼女に対して慈悲の念にかられて、彼女に言った。「泣いてはいけない」。
Lk.07:14.(練語版) 近づいて棺に触れると、運んでいる者たちは立ち止まった。彼は言った。「若者よ、あなたに言う。起きなさい」。
Lk.07:15.(練語版) 死んだ者が起き直り、ものを言い始めた。そして彼は彼を彼の母に渡した。
Lk.07:16.(練語版) すべての者は恐れを抱き、神をたたえて言った。「偉大な預言者がわたしたちの間に起こされた」、また、「神は自分の民を訪れてくださった」。
Lk.07:17.(練語版) 彼に関するこの話は、ユダヤ全土および周囲の地方全体に出て行った。
Lk.07:18.(練語版) 彼の弟子たちは、これらすべてのことについてヨハネに報告した。ヨハネは自分の弟子のうちのある二人を呼び寄せて、
Lk.07:19.(練語版) 主のもとに遣わして、「あなたが来たるべき方なのですか。それとも、わたしたちはほかの方を待つべきでしょうか」と言わせた。
Lk.07:20.(練語版) その男たちは彼のもとに来て言った。「バプテストのヨハネがわたしたちをあなたのもとに遣わして、『あなたが来たるべき方なのですか。それとも、わたしたちはほかの方を待つべきでしょうか』と申しました」。
Lk.07:21.(練語版) その時に、彼は病気や苦悩や邪悪な霊から多くの者をいやし、また多くの目の見えない者にものを見る恵みを授けていた。
Lk.07:22.(練語版) 彼は答えて彼らに言った。「行って、あなたがたが見聞きしていることをヨハネに報告しなさい。目の見えない者たちは見え、足の不自由な者たちは歩き、うろこ症の者たちは清められ、耳の聞こえない者たちは聞き、死んだ者たちは起こされ、貧しい人たちには良い知らせが宣べ伝えられている。
Lk.07:23.(練語版) わたしの中にいて、つまずかせられることのない者は、幸せです」。
Lk.07:24.(練語版) ヨハネの使いの者たちが去って行くと、彼は群衆にヨハネについてこう言い始めた、「あなたがたは、何を見に荒野に出て行ったのか。風に揺らぐ葦か。
Lk.07:25.(練語版) では、何を見に出て行ったのか。柔らかな衣を着た人か。見よ、きらびやかな衣をまとい、ぜいたくに暮らしている者たちは王たちの家にいる。
Lk.07:26.(練語版) では、何を見に出て行ったのか。預言者か。そうです、あなたがたに言うが、預言者よりはるかに上回る者です。
Lk.07:27.(練語版) 『見よ、わたしはあなたの顔の前にわたしの使いの者を遣わす。その者はあなたの前にあなたの道を整えるであろう』と書いてあるのは、この者のことです。
Lk.07:28.(練語版) あなたがたに言っておく。女から生まれた者たちの中で、ヨハネより偉大な者はいない。しかし、神の王国で小さいほうの者も、彼よりは偉大です」。
Lk.07:29.(練語版) (民のすべてと取税人たちは、それを聞いた時、ヨハネのバプテスマでバプテスマされていたので、神の正しさを宣言した。
Lk.07:30.(練語版) しかし、パリサイ人たちと律法学者たちは,彼からバプテスマされることをしないで、自分たちに対する神の意図を拒否した。)
Lk.07:31.(練語版) 「だから、わたしはこの世代の人々を何に例えようか。彼らは何に似ているだろうか。
Lk.07:32.(練語版) 彼らは、市場に座って、互いに呼び合っている子供たちに似ている。こう言うのです。『わたしたちはあなたがたに笛を吹いたのに、踊ってくれなかった。弔いの歌を歌ったのに、悲しんでくれなかった』。
Lk.07:33.(練語版) というのも、バプテストのヨハネが来て、パンを食べることもぶどう酒を飲むこともしないと、あなたがたは『彼には悪霊がいる』と言う。
Lk.07:34.(練語版) 人の息子が来て食べたり飲んだりすると、あなたがたは、『見よ、食いしん坊でぶどう酒にふける人、取税人たちや罪人たちの友』と言う。
Lk.07:35.(練語版) しかし、知恵は自分の子供たちすべてによって義とされる」。
Lk.07:36.(練語版) パリサイ人たちのある者が、一緒に食事をするよう彼に願った。彼はそのパリサイ人の家に入り、食卓に着いた。
Lk.07:37.(練語版) 見よ、罪人である一人の女がその町にいたが、彼がパリサイ人の家で食卓に着いていると知ると、香油の雪花石膏の壷を持って来た。
Lk.07:38.(練語版) そして、彼女は後ろに立ち、彼の足もとで泣きながら、涙で彼の両足をぬらし始め、自分の髪でそれらをぬぐい、彼の両足に口づけし、香油を塗った。
Lk.07:39.(練語版) 彼を招いたパリサイ人はこれを見て、自分の中で言った。「この人がもし預言者なら、自分に触っているこの者が誰で、どんな女なのか分かるはずだ。罪人なのだから」。
Lk.07:40.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「シモン、あなたに言うことがある」。彼は言った。「先生、おっしゃってください」。
Lk.07:41.(練語版) 「ある貸し主に二人の借り主がいた。一人は五百デナリ、その他の者は五十デナリを借りていた。
Lk.07:42.(練語版) 彼らが返済するものがなかったので、彼は彼ら両方を惜しみなく許してやった。では、彼らのうちどちらが彼を多く愛するだろうか」。
Lk.07:43.(練語版) シモンは答えて言った。「多く許されたほうだと思います」。彼は彼に言った。「あなたは正しく判断した」。
Lk.07:44.(練語版) そして、彼はその女のほうを向いて、シモンに言った。「あなたはこの女を見ているか。わたしがあなたの家に入っても、あなたはわたしに足のための水を与えてくれなかったが、この女はわたしの両足を涙でぬらし、それらを彼女の髪でぬぐった。
Lk.07:45.(練語版) あなたはわたしに口づけしてくれなかったが、彼女は、わたしが入って来た時から、わたしの両足に口づけしてやまなかった。
Lk.07:46.(練語版) あなたはわたしの頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、彼女はわたしの両足に香油を塗った。
Lk.07:47.(練語版) だから、あなたに言うが、彼女の多くある罪は赦されている。彼女が多く愛したのだから。しかし、少ししか赦されていない者は、少ししか愛さないのです」。
Lk.07:48.(練語版) 彼は彼女に言った。「あなたの罪は赦されている」。
Lk.07:49.(練語版) すると、彼と共に食卓に着いていた者たちは自分の中で言い始めた、「罪を赦すことさえするこの人は、いったい誰なのだろう」。
Lk.07:50.(練語版) しかし、彼はその女に言った。「あなたの信仰があなたを救ったのです。平安のうちに行きなさい」。

ルカ 第8章

Lk.08:01.(練語版) その後間もなく、彼は町々や村々を通って行きながら、説教し、神の王国の良い知らせを宣べ伝えた。そして十二人は彼と一緒にいた。
Lk.08:02.(練語版) また、邪悪な霊たちと病弱からいやされた何人かの女たち、すなわち、七つの悪霊たちが出て行った、マグダラと呼ばれるマリヤ、
Lk.08:03.(練語版) そしてヘロデの管理人クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか多くの女たち、これらの者が自分の持ち物をもって彼らに仕えていた。
Lk.08:04.(練語版) 大群衆が集まって来て、人々が町々から彼のもとに来ていた時、彼はたとえによって話した。
Lk.08:05.(練語版) 「種をまく者が、種をまきに出て行った。彼がまいていると、あるものは道ばたに落ちた。すると、足で踏みつけられ、天の鳥たちがそれを食べ尽くしてしまった。
Lk.08:06.(練語版) ほかのものは、岩の上に落ちた。そして、生え出たが、水分がないので枯れてしまった。
Lk.08:07.(練語版) ほかのものは、いばらの間に落ちた。そして、いばらも一緒に生え出て、それをふさいでしまった。
Lk.08:08.(練語版) ほかのものは、良い地の上に落ちた。そして、生え出て、百倍の実を生み出した」。これらのことを話してから、彼は叫んだ、「聞く耳のある者は聞きなさい」。
Lk.08:09.(練語版) 彼の弟子たちは彼に尋ねた、「このたとえはどういうことでしょうか」。
Lk.08:10.(練語版) 彼は言った。「あなたがたには神の王国の秘密を知ることが与えられているが、残りの者たちにはたとえで与えられる。それは、『彼らが見ても見ず、聞いても理解しない』ためです。
Lk.08:11.(練語版) このたとえはこういうことです。種は神の言葉です。
Lk.08:12.(練語版) 道ばたのものは、み言葉を聞く者たちだが、そののち謗魔が来て、信じて救われることがないように彼らの心からみ言葉を取り去るのです。
Lk.08:13.(練語版) 岩の上のものは、聞くと喜んでみ言葉を受け入れる者たちです。だが、これらの者たちには根がないので、しばらくは信じるが、ためしの時節には離れてしまう。
Lk.08:14.(練語版) いばらの間に落ちたものは、これらはみ言葉を聞く者たちですが、行く途中で生活の思い煩いや、富や、快楽によってふさがれて、実が熟さない。
Lk.08:15.(練語版) 良い土のものとは、りっぱな良い心でみ言葉を聞く者たちです。そして、それをしっかり守り、忍耐もって実を結ぶ。
Lk.08:16.(練語版) あかりをともしてから、それを器で覆ったり、寝台の下に置く者はいない。むしろ、入って来る者たちに光が見えるように、それを燭台の上に置く。
Lk.08:17.(練語版) 隠されているもので、明らかにされないものはなく、秘密にされているもので、知られず、明るみに出ないものはないのだから。
Lk.08:18.(練語版) それで、どのように聞くかに注意しなさい。持っている者は、彼に与えられ、持っていない者は、自分では持っていると思うものまでも取り上げられるのだから」。
Lk.08:19.(練語版) 彼の母と兄弟たちが彼のところに来たが、群衆のために彼のそばに行けなかった。
Lk.08:20.(練語版) そこで彼に、「あなたのお母さんと兄弟たちが外に立っていて、あなたに会うことを望んでいます」という知らせがあった。
Lk.08:21.(練語版) しかし彼は彼らに答えて言った。「わたしの母、またわたしの兄弟たちとは、神の言葉を聞いて、それを行なうこれらの者たちのことです」。
Lk.08:22.(練語版) ある日のこと、彼は弟子たちと舟に乗り込み、彼らに言った。「湖の向こう側に渡ろう」。そこで彼らは出航した。
Lk.08:23.(練語版) しかし、彼らが帆走している間に、彼は眠りに落ちた。風あらしが湖に吹き下ろして、彼らは水をいっぱいかぶって、危険になった。
Lk.08:24.(練語版) 彼らは近づき、彼を起こして言った。「師よ、師よ、わたしたちは滅びてしまいます」。彼は起き上がり、風と荒れ狂う水をしかりつけた。するとそれらはやみ、なぎになった。
Lk.08:25.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたの信仰はどこにあるのか」。彼らは恐れ驚いて、互いに言い合った、「いったいこの方はどなただろう。彼が命じると風や水さえも彼に従うとは」。
Lk.08:26.(練語版) 彼らは、ガリラヤの向かい側にあるゲラサ人たちの地方に舟で下った。
Lk.08:27.(練語版) 彼が陸に上がると、その町から出てきた者で、悪霊たちに取り憑かれている一人の男が彼に出会った。彼は長い間、服を着ておらず、家に住まずに墓場にいた。
Lk.08:28.(練語版) イエスを見ると、叫び声を上げて彼の前にひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の息子イエスよ、わたしはあなたと何のかかわりがあるのですか。あなたにお願いする、試金石をもってわたしを試さないでください」。
Lk.08:29.(練語版) というのは、彼は汚れた霊に、その人から出て行くように命じたのだから。その霊はたびたび彼に取りついていたのである。彼は鎖や足かせで縛られ、監視されていたが、縛っていたものを引きちぎり、悪霊によって荒野に追いやられるのであった。
Lk.08:30.(練語版) イエスは彼に尋ねた、「あなたの名前は何か」。彼は言った。「レギオンです」。多くの悪霊たちが彼の中に入っていたのだから。
Lk.08:31.(練語版) 彼らは彼に、底知れぬ所に行くことを自分たちに命じないように懇願した。
Lk.08:32.(練語版) ところが、その山ではたくさんの豚の群れが飼われていた。そこで彼らは、それらの中に入ることを許してくださるようにと彼に懇願した。彼は彼らに許した。
Lk.08:33.(練語版) 悪霊たちはその人から出て豚たちの中に入った。それでその群れは、険しいところを下って湖に突進し、おぼれ死んだ。
Lk.08:34.(練語版) 飼う者たちは、起きたことを見ると、逃げて行き、その町とあたりの田舎でそのことを知らせた。
Lk.08:35.(練語版) 人々は起きたことを見ようと出て来た。イエスのところに来て、悪霊たちが出て行った人がイエスの足もとに座り、服を着て、正気でいるのを見つけた。それで彼らは恐れた。
Lk.08:36.(練語版) それを見ていた者たちは、悪霊に取り憑かれた人がどのようにして救われたかを彼らに知らせた。
Lk.08:37.(練語版) ゲラサ人の周りの地方のすべての人々は、自分たちから去るようにとイエスに求めた。非常に恐れていたのだから。彼は舟に乗って戻って行った。
Lk.08:38.(練語版) しかし悪霊たちが出て行った男は、彼と一緒にいたいと彼に懇願した。しかし彼は彼を去らせて言った。
Lk.08:39.(練語版) 「あなたの家に帰り、神があなたにしてくださったすべてのことについて告げなさい」。彼は去って行き、イエスが自分にしたことすべてを町全体で言い広めた。
Lk.08:40.(練語版) イエスが戻ると、群衆は彼を歓迎した。みんなが彼を待ち望んでいたのだから。
Lk.08:41.(練語版) 見よ、ヤイロという名の男が来た。この者は会堂長であった。イエスの足もとにひれ伏し、自分の家に入ってくださるようにと彼に懇願した。
Lk.08:42.(練語版) というのは、彼には十二歳のたった一人の娘がいて、彼女が死んだのです。しかし彼が進んで行くと、群衆が彼に押し迫った。
Lk.08:43.(練語版) 十二年間も血の流出をわずらっている女がいた。医者たちに全財産を使い果たしたが、誰にもいやしてもらえなかった。
Lk.08:44.(練語版) 彼女が後ろに近づき、彼の衣の房飾りに触った。すると、すぐに彼女の血の流出は止まった。
Lk.08:45.(練語版) イエスは言った。「わたしに触ったのは誰か」。みんながそれを否定していると、ペテロが言った。「師よ、群衆があなたに押し迫り、ひしめき合っているのです」。
Lk.08:46.(練語版) しかしイエスは言った。「誰かがわたしに触ったのです。力が自分から出て行くのが分かったのです」。
Lk.08:47.(練語版) その女は隠れられないのを見ると、おののきながら来て、彼の前にひれ伏し、すべての民の面前で、彼に触った理由と、すぐにいやされたことを知らせた。
Lk.08:48.(練語版) しかし彼は彼女に言った。「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。平安のうちに行きなさい」。
Lk.08:49.(練語版) 彼がまだ話しているうちに、ある人が会堂長の家から来て言った。「あなたの娘さんは亡くなりました。先生をもう煩わさないでください」。
Lk.08:50.(練語版) しかし、イエスはそれを聞いて、彼に答えた、「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば彼女は救われる」。
Lk.08:51.(練語版) 家に来ると、ペテロ、ヨハネ、ヤコブおよびその子供の父と母のほかは、誰も一緒に入ることを許さなかった。
Lk.08:52.(練語版) みんなが泣いたり、彼女のために悲しんだりしていた。しかし彼は言った。「泣かなくてもよい。彼女は死んだのではなく、眠っているのです」。
Lk.08:53.(練語版) 彼らは、彼女が死んでいるのを知っていたので、彼をあざ笑った。
Lk.08:54.(練語版) しかし彼は、彼女の手を取って呼びかけ、「子供よ、起きなさい」と言った。
Lk.08:55.(練語版) 彼女の霊は戻り、彼女はすぐに立ち上がった。彼は、彼女に食べ物を与えるようにと命じた。
Lk.08:56.(練語版) 彼女の両親は驚いた。しかし彼は、起きたことを誰にも言わないよう彼らに命じた。

ルカ 第9章

Lk.09:01.(練語版) 彼は十二人を呼び集め、彼らにすべての悪霊たちに対する、また病気をいやす力と権威を与えた。
Lk.09:02.(練語版) そして神の王国を宣べ伝え、病気をいやすために彼らを遣わした。
Lk.09:03.(練語版) 彼は彼らに言った。「旅のために何も持ってはいけない。つえも、袋も、パンも、銀も、二枚の上着も持ってはいけない。
Lk.09:04.(練語版) どこかの家に入ったら、そこにとどまり、そこから出かけなさい。
Lk.09:05.(練語版) 誰もあなたがたを受け入れないなら、その町から出て行く時に、彼らに対する証言のため、あなたがたの足からちりを振り払いなさい」。
Lk.09:06.(練語版) 彼らは去って行き、村々を巡り歩き、至る所で良い知らせを宣べ伝え、また病気をいやした。
Lk.09:07.(練語版) さて、領主ヘロデは、起きているすべてのことを聞いて、ひどく当惑していた。というのは、ある人々はヨハネが死んだ者たちの中から起こされたと言い、
Lk.09:08.(練語版) またある人々はエリヤが表われたと言い、さらにほかの人々は昔の預言者たちの一人が起こされたと言っていたからである。
Lk.09:09.(練語版) ヘロデは言った。「ヨハネならわたしが首をはねた。だが、わたしがこうしたことについて聞くこの者は誰なのだろう」。彼は彼に会ってみようと思っていた。
Lk.09:10.(練語版) 使徒たちは戻って来ると、自分たちが行なったことを彼に告げた。彼は彼らを連れて、ベツサイダと呼ばれる町へひそかに退いた。
Lk.09:11.(練語版) しかし群衆はそれを知って、彼について行った。彼は彼らを迎え入れ、神の王国について彼らに語り、いやしを必要としていた者たちをいやした。
Lk.09:12.(練語版) 日が傾き始めたので、十二人が来て彼に言った。「群衆を去らせて、彼らが周りの村や田舎に行って、宿を取り、食べ物を見つけるようにさせてください。わたしたちはこんな寂しい場所にいるのですから」。
Lk.09:13.(練語版) しかし彼は彼らに言った。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」。彼らは言った。「わたしたちには五つのパンと二匹の魚しかありません。わたしたちが行って、この民全部のために食べ物を買わない限りは」。
Lk.09:14.(練語版) というのは、およそ五千人の男たちがいたからである。彼は自分の弟子たちに言った。「彼らを五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい」。
Lk.09:15.(練語版) 彼らはそのようにして、みんなを座らせた。
Lk.09:16.(練語版) 彼は五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げ、それらを祝福し、裂き、弟子たちに渡して群衆の前に置かせた。
Lk.09:17.(練語版) みんなは食べて満腹した。彼らは残ったパン切れを十二のかごに集めた。
Lk.09:18.(練語版) 彼が一人で祈っていた時、弟子たちが彼のところに集まってきた。そして彼は彼らに尋ねて言った。「群衆はわたしを誰だと言っているか」。
Lk.09:19.(練語版) 彼らは答えて言った。「バプテスマのヨハネ、ほかの者たちはエリヤ、またほかの者たちは、昔の預言者たちの一人が起こされたのだと言っています」。
Lk.09:20.(練語版) 彼は彼らに言った。「だが、あなたがたはわたしを誰だと言うのか」。ペテロが答えて言った。「神のキリストです」。
Lk.09:21.(練語版) しかし彼は彼らを戒め、このことを誰にも言わないようにと命じて、
Lk.09:22.(練語版) そして言った。「人の息子は多くの苦しみを受け、長老たちや祭司長たちや書記官たちから拒まれ、かつ殺され、そして三日目に起こされなければならない」。
Lk.09:23.(練語版) 彼はすべての者に言った。「誰でもわたしの後ろに来たいと思うなら、自分を拒み、日々自分の十字架を取り上げて、わたしについて来なさい。
Lk.09:24.(練語版) 自分の魂を救いたいと思う者はそれを滅ぼし、わたしのために自分の魂を滅ぼす者は、それを救うのだから。
Lk.09:25.(練語版) 人が全世界をもうけても、自分を滅ぼし、あるいは損したら、何の益になるだろうか。
Lk.09:26.(練語版) わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の息子もまた、自分の栄光、また父と聖なる使いの者たちとの栄光のうちに来る時、その者を恥じるだろう。
Lk.09:27.(練語版) しかし、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。ここに立っている者の中には、神の王国を見るまでは決して死を味わわない者たちがいる」。
Lk.09:28.(練語版) これらのことを話した後、八日ほどたってから、彼はペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて、祈るために山に登った。
Lk.09:29.(練語版) 彼が祈っている時、彼の顔の様子が変わり、彼の衣はきらめくほど白くなった。
Lk.09:30.(練語版) すると見よ、二人の男が彼と語り合っていたが、それはモーセとエリヤであった。
Lk.09:31.(練語版) 彼らは栄光のうちに現れて、彼がエルサレムで遂げようとしていること、すなわち彼の出立について話していた。
Lk.09:32.(練語版) ペテロと、彼と共にいた者たちは眠気に押しひしがれていたが、すっかり目を覚ますと、彼の栄光と、彼と共に立っている二人の男を見た。
Lk.09:33.(練語版) 彼らが彼から離れ去ろうとした時、ペテロがイエスに言った。「師よ、わたしたちがここにいるのは良いことです。幕屋を三つ作りましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。彼は自分が何を言っているのか分からなかった。
Lk.09:34.(練語版) 彼がこれらのことを言っている間に、雲ができて彼らを覆った。雲の中に入った時、彼らは恐れた。
Lk.09:35.(練語版) その雲の中からの声があった、「これは、わたしの息子、選ばれた者です。彼に聞きなさい」。
Lk.09:36.(練語版) この声があった時には、イエスのほか、誰も見えなかった。彼らは沈黙を守り、その日々には、自分たちが見たことを誰にも告げなかった。
Lk.09:37.(練語版) 次の日、彼らが山から下りて来ると、大群衆が彼を迎えた。
Lk.09:38.(練語版) すると見よ、群衆の中の一人の男が叫んで言った。「先生、お願いですから、わたしの息子を見てやってください。わたしのたった一人の息子なのです。
Lk.09:39.(練語版) ご覧ください、霊が取り憑くと、彼は突然に叫び出すのです。そしてそれは彼に泡を吹かせながらけいれんさせ、なかなか離れないで、彼をひどく傷つけるのです。
Lk.09:40.(練語版) わたしは、あなたの弟子たちにそれを追い出してくださるように願いましたが、できませんでした」。
Lk.09:41.(練語版) イエスは答えて言った。「不信仰な、曲った世代よ、いつまでわたしはあなたがたと一緒にいて、あなたがたのことを我慢しようか。あなたの息子をここに連れて来なさい」。
Lk.09:42.(練語版) ところが、彼がやって来る間、その悪霊は彼を投げ倒し、けいれんさせた。しかしイエスはその汚れた霊をしかりつけ、その男の子をいやし、彼を彼の父親に渡した。
Lk.09:43.(練語版) みんなは神の威光に驚いた。しかし、みんなが彼の行なったすべてのことに驚嘆している間に、彼は弟子たちに言った。
Lk.09:44.(練語版) 「これらの言葉をあなたがたの耳に納めておきなさい。人の息子は人々の手に引き渡されるだろう」。
Lk.09:45.(練語版) しかし彼らはこの言葉を理解しなかった。彼らがそれを理解することがないように、それは彼らから隠されていた。また、彼らはこの言葉について彼に尋ねるのを恐れていた。
Lk.09:46.(練語版) 彼らの間で、自分たちのうちで誰が一番偉いかという議論が生じた。
Lk.09:47.(練語版) イエスは彼らの心の議論を見抜き、小さい子供を連れて来て、自分のそばに立たせて、
Lk.09:48.(練語版) 彼らに言った。「わたしの名のゆえにこの小さい子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。わたしを受け入れる者は、わたしを遣わした方を受け入れるのです。あなたがたすべての間でより小さい者こそ偉いなのです」。
Lk.09:49.(練語版) ヨハネが答えて言った。「師よ、わたしたちは、ある人があなたの名において悪霊たちを追い出しているのを見ました。それでわたしたちは、彼がわたしたちについて来ないので、彼に禁じました」。
Lk.09:50.(練語版) イエスは彼に言った。「禁じてはいけない。あなたがたに反対しない者は、あなたがたの味方なのです」。
Lk.09:51.(練語版) 彼が上げられる日々が満ちてきたので、彼はエルサレムに行くことに顔をきっぱりと向けた。
Lk.09:52.(練語版) そして彼は自分の前に使者たちを遣わした。彼らは出て行き、彼のために準備をしようと、サマリヤ人の村に入った。
Lk.09:53.(練語版) 彼らは彼を受け入れなかった。彼が顔をエルサレムに向けて進んで行ったからである。
Lk.09:54.(練語版) それを見て、弟子たちのヤコブとヨハネは言った。「主よ、天から火が下って彼らを滅ぼすように、わたしたちが命じることをお望みですか」。
Lk.09:55.(練語版) しかし彼は振り返って彼らをしかりつけた。
Lk.09:56.(練語版) そして、彼らは別の村へ行った。
Lk.09:57.(練語版) 彼らが道を進んで行くと、ある人が彼に言った。「あなたの行かれるところなら、どこへでもついて行きます」。
Lk.09:58.(練語版) イエスは彼に言った。「キツネたちには穴があり、天の鳥たちにはねぐらがある。しかし、人の息子には頭を横たえるところがない」。
Lk.09:59.(練語版) 彼は別の者に言った。「わたしについて来なさい」。しかし彼は言った。「主よ、まず、私が行ってわたしの父を葬ることをお許しください」。
Lk.09:60.(練語版) しかし彼は彼に言った。「死んだ者たちに自分たちの死者たちを葬らせなさい。だが、あなたは行って神の王国を宣べ伝えなさい」。
Lk.09:61.(練語版) また別の者が言った。「わたしはあなたについて行きます、主よ。ですが、まず、わたしの家の者たちに別れを告げることをお許しください」。
Lk.09:62.(練語版) しかしイエスは彼に言った。「手をすきにかけてから後ろを見る者は、神の王国にふさわしくない」。

ルカ 第10章

Lk.10:01.(練語版) さて、これらの事ののち、主はほかの七十二人を指名し、自分が行こうとしているすべての町と場所へ、自分の先に彼らを二人ずつ遣わした。
Lk.10:02.(練語版) そして彼は彼らに言った。「収穫は確かに多いが、働き者が少ない。だから、収穫の主人に願って、彼の収穫のために働き者を送り出していただきなさい。
Lk.10:03.(練語版) 行きなさい。見よ、わたしはあなたがたを遣わすのは、小羊をおおかみの中に遣わすようなものです。
Lk.10:04.(練語版) 財布も、袋も、サンダルも持って行ってはいけない。道中では誰にもあいさつしてはいけない。
Lk.10:05.(練語版) どこでも家に入ったなら、まず、『平安がこの家にあるように』と言いなさい。
Lk.10:06.(練語版) 平安の息子がそこにいるなら、あなたがたの平安はその者の上にとどまり、いなければ、それはあなたがたのもとに戻って来るだろう。
Lk.10:07.(練語版) そして同じ家にとどまり、彼らが出す物を食べたり飲んだりしなさい。働き者は自分の報酬を受けるに値するからです。家から家に行ってはいけない。
Lk.10:08.(練語版) どこでも町に入って、彼らがあなたがたを受け入れるなら、あなたがたの前に出されるものを食べなさい。
Lk.10:09.(練語版) そこにいる病気の者たちをいやし、彼らに、『神の王国はあなたがたに近づいた』と言いなさい。
Lk.10:10.(練語版) しかし、どこでも町に入って、彼らがあなたがたを受け入れないなら、その町の通りに出て言いなさい。
Lk.10:11.(練語版) 『あなたがたの町からわたしたちの足に付いたちりも、わたしたちはあなたがたに対してぬぐい捨てる。それでも、神の王国があなたがたに近づいたということは知っておきなさい』。
Lk.10:12.(練語版) あなたがたに言っておく。その日には、その町よりもソドムの方が耐えやすいだろう。
Lk.10:13.(練語版) 「コラジンよ、あなたは災いです。ベツサイダよ、あなたは災いです。あなたがたの中でなされた力ある業がツロとシドンでなされていたなら、彼らはとうの昔に、荒布をまとい灰の中に座って心変えていただろう。
Lk.10:14.(練語版) しかし、裁きの時には、ツロとシドンの方があなたがたより耐えやすいだろう。
Lk.10:15.(練語版) またカペナウムよ、あなたが天に高められようとでもいうのか。あなたは墓の領域にまで落されるだろう。
Lk.10:16.(練語版) あなたがたに聞く者はわたしに聞くのであり、あなたがたを拒む者は、わたしを拒むのです。わたしを拒む者は、わたしを遣わした方を拒むのです」。
Lk.10:17.(練語版) 七十二人が喜んで帰ってきて言った。「主よ、悪霊たちでさえ、あなたの名においてわたしたちに服従します」。
Lk.10:18.(練語版) 彼は彼らに言った。「わたしは、サタンが天から稲妻のように落ちたのを見た。
Lk.10:19.(練語版) 見よ、わたしはあなたがたに蛇やさそりを踏みつけ、敵のすべての力を制する権威を与えた。あなたがたに害をおよぼす者はまったく無いだろう。
Lk.10:20.(練語版) しかし、霊たちがあなたがたに服従することを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天々において書き記されたことを喜びなさい」。
Lk.10:21.(練語版) その時、彼は聖霊において喜び、また言った。「父よ、天と地の主よ、わたしはあなたをほめたたえます。あなたはこれらの事を知恵のある者と知能のある者から隠し、それを幼子たちに啓示されたからです。そうです、父よ、このようにするのは、あなたのみ前で喜ばしいことであったからです。
Lk.10:22.(練語版) すべての事が、わたしの父によってわたしに引き渡されている。息子を知っている者は父のほかにはおらず、父を知っている者は息子と息子が啓示したいと望む者のほかにはいない」。
Lk.10:23.(練語版) 弟子たちのほうを振り向いて、彼らだけに言った。「あなたがたが見ているものを見る目は幸せです。
Lk.10:24.(練語版) あなたがたに言っておく。多くの預言者たちと王たちは、あなたがたが見ているものを見たいと願ったのにそれを見ず、あなたがたが聞いていることを聞きたいと願ったのにそれを聞かなかったのだから」。
Lk.10:25.(練語版) 見よ、ある律法学者が立ち上がり、彼をためして言った。「先生、わたしは何をすれば世々の特質ある命を受け継げるのでしょうか」。
Lk.10:26.(練語版) 彼は彼に言った。「律法には何と書いてあるか。あなたはどう読むか」。
Lk.10:27.(練語版) 彼は答えて言った。「あなたは、心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神なる主を愛し、自分自身のように、あなたの隣人を愛しなさい」。
Lk.10:28.(練語版) 彼は彼に言った。「あなたは正しく答えた。それを行ないなさい。そうすれば生きるだろう」。
Lk.10:29.(練語版) しかし彼は、自分の義を立ちたいと思って、イエスに言った。「わたしの隣人とは誰ですか」。
Lk.10:30.(練語版) イエスは答えて言った。「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗たちの手中に落ちた。彼らは彼の衣をはぎ、殴打を加え、半殺しにしたまま、去って行った。
Lk.10:31.(練語版) するとたまたま、ある祭司がその道を下って来た。彼を見ると、反対側を通って行ってしまった。
Lk.10:32.(練語版) 同じように一人のレビ人も、その場所に来て、彼を見ると、反対側を通って行ってしまった。
Lk.10:33.(練語版) ところが、旅行していたあるサマリヤ人が、彼のところにやって来た。そして彼を見ると、慈悲の念にかられた。
Lk.10:34.(練語版) 彼に近づいてきて、彼の傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで包帯をしてやった。彼を自分の家畜に乗せて、宿屋に連れて行き、彼の世話をした。
Lk.10:35.(練語版) そして次の日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に渡して、言った。『彼の世話をしてください。何でもこれ以外の出費があれば、わたしが戻って来たときに返金します』。
Lk.10:36.(練語版) この三人のうちの誰が、強盗たちの手中に落ちた者の隣人になったと思うか」。
Lk.10:37.(練語版) 彼は言った。「彼にあわれみを示した者です」。するとイエスは彼に言った。「行って、同じようにしなさい」。
Lk.10:38.(練語版) 彼らが進んで行くうちに、彼はある村に入り、マルタという名の女が彼を家に迎え入れた。
Lk.10:39.(練語版) 彼女にはマリヤという姉妹がいたが、彼女はイエスの足もとに座って、彼の言葉を聞いていた。
Lk.10:40.(練語版) しかしマルタは、多くの給仕で取り乱していた。そこで彼女は彼のもとに上がって来て言った。「主よ、わたしの姉妹がわたしだけに給仕をさせているのをあなたにとって何とも思われないのですか。わたしを手伝うよう彼女におっしゃってください」。
Lk.10:41.(練語版) 主は彼女に答えて言った。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことを思いわずらって気を乱している。
Lk.10:42.(練語版) しかし、必要なのはわずかなもの、というより一つだけです。マリヤは良いほうを選んだのです。それが彼女から取り去られることはないだろう」。

ルカ 第11章

Lk.11:01.(練語版) さて、彼はある所で祈っていたが、それが終ったとき、彼の弟子たちの一人が彼に言った。「主よ、ヨハネも自分の弟子たちに教えたように、わたしたちに祈ることを教えてください」。
Lk.11:02.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたが祈るときにはこう言いなさい。『父よ、あなたのお名前が聖別なものとされますように。あなたの王国が来ますように。
Lk.11:03.(練語版) わたしたちの日ごとのパンを日々お与えください。
Lk.11:04.(練語版) わたしたちの罪をお赦しください。わたしたちも自分に負い目のある者すべてを赦しますから。わたしたちを試みに陥らせないでください』」。
Lk.11:05.(練語版) そして彼は彼らに言った。「あなたがたのうちの誰かに、友人がいて、真夜中に彼のところへ行き、彼に言うとする、『友よ、パンを三つ貸してください。
Lk.11:06.(練語版) わたしの友人が旅の途中でわたしのところに来たのだが、彼に出すものが何もないのだから』。
Lk.11:07.(練語版) するとその者は中から答えて言うだろう、『わたしを煩わさないでくれ。戸はもう閉めてしまったし、わたしの子供たちはわたしと一緒に寝床に入っているのだ。起きて行ってあなたに物を上げることはできない』。
Lk.11:08.(練語版) あなたがたに言っておく。自分の友人だということでは、起き上がって物を与えないとしても、彼のしつこさのゆえには、起きて行って、必要とするものを彼に与えるだろう。
Lk.11:09.(練語版) わたしはあなたがたに言う。お願いしなさい。そうすればあなたがたに与えられるだろう。探しなさい。そうすれば見つかるだろう。叩きなさい。そうすればあなたがたには開かれるだろう。
Lk.11:10.(練語版) すべてお願いする者は受け、探す者は見つけ、叩く者には開かれるのだから。
Lk.11:11.(練語版) あなたがたのうちのどの父親が、自分の息子が魚をお願いしているのに、魚の代わりに彼に蛇を与えるだろうか。
Lk.11:12.(練語版) また、卵をお願いしているのにさそりを与えるだろうか。
Lk.11:13.(練語版) あなたがたは邪悪な者でありながら、自分の子供たちに良い贈り物を与えることを知っているのであれば、まして天からの父は、ご自分にお願いするたちに聖霊を与えてくださるだろうか」。
Lk.11:14.(練語版) 彼は口を利けない悪霊を追い出していた。その悪霊が出て行くと、口の利けない人は物を言い出した。それで群衆は驚いた。
Lk.11:15.(練語版) しかし彼らのうちのある者たちは言った。「彼が悪霊たちを追い出すのは、悪霊たちの支配者ベルゼブルによるのだ」。
Lk.11:16.(練語版) ほかの者たちは、ためそうとして、天からのしるしを彼から求めていた。
Lk.11:17.(練語版) しかし彼は、彼らの考えを知って、彼らに言った。「内部分裂する王国はみな荒廃し、内部分裂する家は倒れてしまう。
Lk.11:18.(練語版) もしサタンも内部分裂するなら、どうして彼の王国は立ち行くだろうか。というのは、あなたがたは、わたしがベルゼブルによって悪霊たちを追い出していると言うのだから。
Lk.11:19.(練語版) わたしがベルゼブルによって悪霊たちを追い出しているのなら、あなたがたの息子たちは誰によって追い出すのだろうか。だから、彼らがあなたがたの裁判官になるだろう。
Lk.11:20.(練語版) しかし、わたしが神の指によって悪霊たちを追い出しているのなら、神の王国は先にあなたがたの上に来たのです。
Lk.11:21.(練語版) 強い者が十分に武装して自分の邸宅を守っている時は、その持ち物は安泰です。
Lk.11:22.(練語版) しかし、彼よりもっと強い者たちが向かって来て、彼に打ち勝つなら、彼の頼りにしていた全装備を彼から取り去り、彼から奪い取った物を分配する。
Lk.11:23.(練語版) わたしと共にいない者は、わたしに反対する者、わたしと共に集めない者は、散らす者です。
Lk.11:24.(練語版) 汚れた霊が人から出ると、休み場を求めて水の無いところを通るが、見つからないので、『出て来た自分の家に戻ろう』と言う。
Lk.11:25.(練語版) そして来て見ると、そこが掃除され、飾り付けられていた。
Lk.11:26.(練語版) そこで出て行って、自分より邪悪な他の七つの霊を共に連れて来る。そして彼らは中に入ってそこに住みつく。その人の最後の状態は、最初よりも悪くなる」。
Lk.11:27.(練語版) 彼がこれらの事を話していると、ある女が群衆の中から声を上げて、彼に言った。「あなたを宿した胎と、あなたが吸った乳房とは幸せです」。
Lk.11:28.(練語版) しかし彼は言った。「むしろ、神の言葉を聞いて、それを守る人たちは幸せです」。
Lk.11:29.(練語版) さて群衆が群がり集まった時、彼は語り始めた、「この世代は邪悪な世代です。しるしを求める。この世代には、ヨナのしるしのほかには何のしるしも与えられないだろう。
Lk.11:30.(練語版) ちょうどヨナがニネベ人に対するしるしとなったのと同じように、人の息子もこの世代に対するしるしとなるだろう。
Lk.11:31.(練語版) 南の女王が、裁きの際にこの世代の男たちと共に立ち上がり、彼らを罪に定めるだろう。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たのだから。そして、見よ、ソロモンにまさる者がここにいる。
Lk.11:32.(練語版) ニネベの人々が、裁きの際にこの世代と共に立ち上がり、この世代を罪に定めるだろう。なぜなら、彼らはヨナの宣べ伝えによって、心変えたのだから。そして、見よ、ヨナにまさる者がここにいる。
Lk.11:33.(練語版) あかりをともして、それを穴ぐらの中や、かごの下に置く者はいない。むしろ、燭台の上に置いて、入って来る者たちに光が見えるようにする。
Lk.11:34.(練語版) 体のあかりはあなたの目です。だから、あなたの目が澄んでいれば、あなたの全身も明るいだろう。しかし、それが邪悪であれば、あなたの体も暗いだろう。
Lk.11:35.(練語版) だから、あなたの内にある光が闇ではないように注意しなさい。
Lk.11:36.(練語版) それで、あなたの全身が明るくて、闇の部分が少しもなければ、あかりが輝いてあなたを照らす時のように、全部が明るくなるだろう」。
Lk.11:37.(練語版) 彼が話していると、あるパリサイ人が、食事を彼と共にしてくださるよう彼に求めた。彼は入って行って、食卓に着いた。
Lk.11:38.(練語版) そのパリサイ人は、彼が食事の前にまずバプテスマされなかったのを見て驚いた。
Lk.11:39.(練語版) 主は彼に言った。「ところで、あなたがたパリサイ人たちは杯と皿の外側を清めるが、あなたがたの内側は強奪と邪悪で満ちている。
Lk.11:40.(練語版) 愚かな者たちよ、外側を造った方は内側をも造ったのではないか。
Lk.11:41.(練語版) ただ、内側にあるものを施しとして与えなさい。そうすれば、見よ、あなたがたにとってすべてのものが清くなるのです。
Lk.11:42.(練語版) しかし、あなたがたパリサイ人たちは災いです。あなたがたは、はっか、うん香、すべての野菜の十分の一を納めながら、正義と神の愛を見過ごしている。これらこそ行なわなくてはいけない。もっとも、それら他のこともなおざりにしてはいけない。
Lk.11:43.(練語版) あなたがたパリサイ人たちは災いです。あなたがたが好むのは、会堂での上席と市場でのあいさつなのです。
Lk.11:44.(練語版) あなたがたは災いです。あなたがたは目につかない墓のようなものです。その上を歩く人々は何も気づかないのです」。
Lk.11:45.(練語版) 律法学者たちの一人が彼に答えて言った。「先生、このようなことを言って、わたしたちをも侮辱することです」。
Lk.11:46.(練語版) 彼は言った。「あなたがた律法学者たちも災いです。運びにくい重荷を人々に負わせるが、自分たちではそれらの重荷にあなたがたの指一本も触れようとしない。
Lk.11:47.(練語版) あなたがたは災いです。あなたがたは預言者たちの墓を建てているが、彼らを殺したのはあなたがたの父祖たちだからです。
Lk.11:48.(練語版) だから、あなたがたは、あなたがたの父祖たちのわざを証言し、同意しているのです。彼らが預言者たちを殺し、あなたがたがその墓を建てているのだから。
Lk.11:49.(練語版) このゆえに、神の知恵も言っている、『わたしは彼らに預言者たちと使徒たちを遣わす。彼らはそのうちのある者たちを殺し、迫害するだろう。
Lk.11:50.(練語版) こうして、世界の基が置かれて以来流されて来たすべての預言者たちの血が、この世代に要求されることになる。
Lk.11:51.(練語版) すなわち、アベルの血から、祭壇と家の間で死んだザカリヤの血に至るまで』。そうです、あなたがたに言っておくが、それはこの世代に要求されるだろう。
Lk.11:52.(練語版) あなたがた律法学者たちは災いです。あなたがたは知識のかぎを取り去ったのだから。自分たちが入らないばかりか、入ろうとする者たちをも妨げたのです」。
Lk.11:53.(練語版) 彼がそこを出て行くと、書記官たちとパリサイ人たちは激しく詰め寄り始め、彼から多くの事を問いかけた。
Lk.11:54.(練語版) 彼の口から何かを捕らえようとして彼を待ち構えるのであった。

ルカ 第12章

Lk.12:01.(練語版) その間に、数えきれないほどの群衆が集まって来て、互いに踏み合うほどになったが、彼はまず自分の弟子たちに語り始めた、「パリサイ人たちのパン種に用心しなさい。それは偽善です。
Lk.12:02.(練語版) しかし、覆いかぶされているもので明らかにされないものはなく、隠されているもので知られないものはない。
Lk.12:03.(練語版) だから、あなたがたが闇の中で言うことは、光の中で聞かれるだろう。あなたがたが奧まった部屋で耳もとに話すことは、屋上で宣べ伝えられるだろう。
Lk.12:04.(練語版) わたしの友であるあなたがたに言う。体を殺しても、その後でそれ以上、何もできない者たちを恐れてはいけない。
Lk.12:05.(練語版) わたしは、誰を恐れるべきかをあなたがたに示す。殺した後で、ヒンノムの谷に投げ込む権威のある方を恐れなさい。そうです、あなたがたに言うが、その方を恐れなさい。
Lk.12:06.(練語版) 五羽のスズメは二アサリオンで売られているではないか。その一羽も神のみ前で忘れられてはいない。
Lk.12:07.(練語版) ところが、あなたがたの頭の毛さえも、すべて数えられている。だから恐れてはいけない。あなたがたは多くのスズメよりもまさっている。
Lk.12:08.(練語版) わたしたはあなたがたに言う。人々の前でわたしのことを告白する者はみな、人の息子も神の使いの者たちの前でその者のことを告白するだろう。
Lk.12:09.(練語版) しかし、人々の前でわたしを否認する者は、神の使いの者たちの面で否認されるだろう。
Lk.12:10.(練語版) 誰でも人の息子に逆らう言葉を語る者は赦されるだろう。しかし、聖霊に対して冒とくする者は赦されないだろう。
Lk.12:11.(練語版) 人々があなたがたを会堂や支配者や権威者の前に連れ出す時、弁明のために何をどのように話すか、また何を言うかと思いわずらってはいけない。
Lk.12:12.(練語版) 言うべきことは、その時に聖霊があなたがたに教えるのだから」。
Lk.12:13.(練語版) 群衆の中のある者が彼に言った。「先生、わたしの兄弟に相続財産をわたしと分けるようにおっしゃってください」。
Lk.12:14.(練語版) しかし、彼は彼に言った。「人よ、誰がわたしを、裁判官または分配者としてあなたがたの上に立てたのか」。
Lk.12:15.(練語版) 彼は彼らに言った。「見張っていて、あらゆる貪欲に警戒しなさい。たとい満ちあふれるほどの物を持っていても、人の命は、持ち物にはよらないのです」。
Lk.12:16.(練語版) 彼は彼らにたとえを語って言った。「ある金持の土地が豊かに産出した。
Lk.12:17.(練語版) 彼は自分の中で論じて言った。『どうしようか。わたしの作物を集める場所がないのだが』。
Lk.12:18.(練語版) 彼は言った。『こうしよう。わたしの倉を取り壊して、もっと大きなものを建てよう。そしてそこに小麦とわたしの良い物をすべて集めよう。
Lk.12:19.(練語版) そして自分の魂に言おう。「魂よ、何年分もの多くの良い物が蓄えられている。くつろいで、食べて、飲んで、楽しめ」』。
Lk.12:20.(練語版) 「しかし、神は彼に言った。『愚か者よ、今夜、あなたの魂は求められる。あなたが用意した物は、誰のものになるのか』。
Lk.12:21.(練語版) 自分のために宝を積み上げ、神に対して富んでいない者は、このとおりです」。
Lk.12:22.(練語版) 彼は自分の弟子たちに言った。「それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようかと魂のことで、また何を着ようかと体のことで思いわずらってはいけない。
Lk.12:23.(練語版) 魂は食物より、体は衣服よりまさるのだから。
Lk.12:24.(練語版) ワタリガラスのことを考えなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉に持っていないが、神がそれらを養っていてくださる。あなたがたは鳥たちよりもどれほどはるかにすぐれた者ではないか。
Lk.12:25.(練語版) あなたがたのうち誰が、思いわずらったからといって、自分の寿命に一キュビトを加えることができるだろうか。
Lk.12:26.(練語版) 一番小さな事さえできないのであれば、なぜ残りの事で思いわずらうのか。
Lk.12:27.(練語版) ゆりたちがどのように育つかを考えなさい。苦労しもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言っておく。栄光を極めたときのソロモンでさえ、ゆりたちの一つほどにも着てはいなかった。
Lk.12:28.(練語版) 神が今日在って明日炉に投げ込まれる野の草にこのように着てくださるのなら、ましてあなたがたになおさらのことではないか。信仰の小さい者たちよ。
Lk.12:29.(練語版) だから、何を食べようか、また何を飲もうかと求めてはいけない。また、思いわずらってはいけない。
Lk.12:30.(練語版) これらはすべて、世界の諸国の民々が求めているものだからです。あなたがたの父は、これらがあなたがたに必要であることを知っているのだから。
Lk.12:31.(練語版) しかし、神の王国を求めなさい。そうすれば、これらはあなたがたに加えられるだろう。
Lk.12:32.(練語版) 恐れてはいけない、小さな群れよ。あなたがたの父は、あなたがたに王国を与えることをよしとするのだから。
Lk.12:33.(練語版) あなたがたの持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために古くなることのない財布を作り、天に尽きることのない宝を積み上げなさい。そこでは盗人たちが近づくことも、蛾が食い破ることもない。
Lk.12:34.(練語版) あなたがたの宝のある所、そこにあなたがたの心もあるのだから。
Lk.12:35.(練語版) あなたがたの腰に帯を締め、あかりをともしていなさい。
Lk.12:36.(練語版) こうしてあなたがたは、自分たちの主人がいつ婚宴から戻って来るかと見張っている人々たちのようになりなさい。彼が来て戸を叩く時、すぐに彼のために戸を開けられるようにするためです。
Lk.12:37.(練語版) 主人が来た時に目を覚しているのを見いだされるそれらの奴隷たちは幸せです。まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。彼は帯を締め、彼らを食卓に着かせ、そばに来て、彼らに給仕をするだろう。
Lk.12:38.(練語版) 彼が第二見張り時に、あるいは第三見張り時にやって来ても、彼らがそのようにしているところを見いだされるなら、その者たちは幸せです。
Lk.12:39.(練語版) しかし、このことを知っておきなさい。家の主人は、どの時刻に盗人が来るかを知っているなら、自分の家に押し入られることを許さなかっただろう。
Lk.12:40.(練語版) あなたがたも用意していなさい。あなたがたの思いがけない時に人の息子は来るのだから」。
Lk.12:41.(練語版) ペテロが言った。「主よ、このたとえはわたしたちに対して話すのですか、それともみんなに対してですか」。
Lk.12:42.(練語版) 主は言った。「それでは、主人が、自分のしもべたちの上に立てて、時節に応じてその定めの食糧を与えさせる忠実で賢い家令は、誰だろうか。
Lk.12:43.(練語版) 自分の主人がやって来た時、そうしているのを見られるその奴隷は幸せです。
Lk.12:44.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。彼は彼を自分のすべての持ち物の上に任命するだろう。
Lk.12:45.(練語版) しかし、その奴隷が、心の中で、『わたしの主人は来るのが遅れている』と言い、下男たちや下女たちを打ちたたき、食べたり飲んだり酔ったりし始めるならば、
Lk.12:46.(練語版) その奴隷の主人は、彼の思いがけない日、彼の知らない時に来て、彼を二つに切り、彼の受け分を不信仰な者たちと共にならせるだろう。
Lk.12:47.(練語版) 自分の主人の意志を知りながら用意せず、また彼の意向にそって行なわなかったその奴隷は多くむち打たれるだろう。
Lk.12:48.(練語版) しかし、知らずにむち打ちに値することをしてしまった者は、少なくむち打たれるだろう。誰でも多く与えられた者からは多くが要求され、多く任せられた者は多く求められるだろう。
Lk.12:49.(練語版) わたしは地上に火を投げるために来た。それがすでに燃えていたならと、わたしはどんなに願っていることか。
Lk.12:50.(練語版) しかし、わたしにはバプテスマされなければならないバプテスマがある。それが成し遂げられるまで、わたしはどんなに圧迫されることか。
Lk.12:51.(練語版) あなたがたは、わたしが地上に平和を与えるために来たと考えているのか。そうではない。あなたがたに言うが、むしろ分裂です。
Lk.12:52.(練語版) 今からのち、一つの家で五人の者が分裂して、三人が二人に、二人が三人に対立することになるのだから。
Lk.12:53.(練語版) 彼らは分裂し、父が息子に、息子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは自分の嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するだろう」。
Lk.12:54.(練語版) 彼は群衆にも言った。「あなたがたは、雲が西に起るのを見るとすぐ、にわか雨が来る、と言う。そしてそのとおりになる。
Lk.12:55.(練語版) また南風が吹くと、焦げそうなほど暑くなる、と言い。そのようになる。
Lk.12:56.(練語版) 偽善者たちよ、あなたがたは地と天の模様の見分け方を知っているのに、どうしてこの時節の見分け方を知らないのか。
Lk.12:57.(練語版) また、あなたがたは、なぜ正しいことを自分で判断しないのか。
Lk.12:58.(練語版) あなたを訴える者と共に支配者のところに行く時には、その途上にある間に、彼から解放されるように努めなさい。彼があなたを裁判官のところに引きずって行き、裁判官があなたを下役に引き渡し、下役があなたを獄に投げ込んでしまうことのないためです。
Lk.12:59.(練語版) わたしはあなたに言う。あなたは最後のレプタを払い切るまで、決してそこから出ることはないだろう」。

ルカ 第13章

Lk.13:01.(練語版) さて、ちょうどその時節に、ある者たちが居合わせて、ガリラヤ人たちのこと、つまりピラトが彼らの血を彼らのいけにえと混ぜたことについて彼に報告した。
Lk.13:02.(練語版) 彼は答えて彼らに言った。「あなたがたは、彼らがこの苦しみに遭ったからといって、これらのガリラヤ人たちがすべてのガリラヤ人たちよりも罪人だったと思うのか。
Lk.13:03.(練語版) そうではない。あなたがたに言う。むしろ、あなたがたが心変えなければ、みな同じように滅びるだろう。
Lk.13:04.(練語版) あるいは、シロアムの塔が倒れて押し殺されたあの十八人は、エルサレムに住むすべての人たちよりも、負債のある者だったと思うのか。
Lk.13:05.(練語版) そうではない。あなたがたに言う。むしろ、あなたがたが心変えなければ、みな同じように滅びるだろう。
Lk.13:06.(練語版) 彼はこのたとえを話した。「ある人が、自分のぶどう園に植えた一本のいちじくの木を持っていた。彼はそこに実を求めに来たが、見つからなかった。
Lk.13:07.(練語版) 彼はぶどうの栽培人に言った。『見よ、この三年間、このいちじくの木に実を求めに来たが、見つからなかった。これを切り倒してしまいなさい。なぜこれが土地を無駄にしておくのか』。
Lk.13:08.(練語版) 彼は答えて彼に言った。『ご主人様、それを今年もそのままにしておいてやってください。この木の周りを掘って、肥料をやりますから。
Lk.13:09.(練語版) それでこの先、実を結ぶなら、よろしいです。そうでなければ、これを切り倒してしまって構いません』」。
Lk.13:10.(練語版) 彼は安息日々に会堂の一つで教えていた。
Lk.13:11.(練語版) 見よ、十八年間も病弱の霊に取り憑かれた女がいた。彼女は腰が曲がったままで、まっすぐ立つことが全くできなかった。
Lk.13:12.(練語版) イエスは彼女を見ると、呼び寄せて彼女に言った。「女よ、あなたは自分の病弱さから解き放たれている」。
Lk.13:13.(練語版) 彼が彼女の上に両手を置いた。すると、すぐに彼女はまっすぐになり、神をたたえた。
Lk.13:14.(練語版) 会堂長は、イエスが安息日にいやしたので憤慨し、群衆に答えて言った。「働くべき日は六日ある。だからそれらの日に来て、いやしてもらいなさい。安息日はいけない」。
Lk.13:15.(練語版) しかし、主は彼に答えて言った。「偽善者たちよ。あなたがたはそれぞれ安息日に自分の牛やろばを飼い葉おけから解いて、飲ませに引いて行くではないか。
Lk.13:16.(練語版) この女はアブラハムの娘で、サタンが、見よ、十八年間も縛っていたのです。安息日にその束縛から解かれるべきではなかったか」。
Lk.13:17.(練語版) 彼がこれらのことを言うと、彼の反対者たちはみな恥じ入った。しかし、群衆はみな、彼によってなされたすべての栄光ある事のために喜んだ。
Lk.13:18.(練語版) それで、彼は言った。「神の王国は何に似ているだろうか。わたしはそれを何にたとえようか。
Lk.13:19.(練語版) それは、一粒のからしの種のようです。人がそれを取って、自分の庭にまいた。すると、それは成長し、木になり、天の鳥たちがその枝に宿るようになる」。
Lk.13:20.(練語版) また彼は言った。「わたしは神の王国を何にたとえようか。
Lk.13:21.(練語版) パン種のようなものです。女がそれを取って、三升の粉の中に隠すと、ついには全体が発酵した」。
Lk.13:22.(練語版) 彼は町々や村々を通って行きながら、教え、エルサレムに向けて旅をしていた。
Lk.13:23.(練語版) ある者が彼に言った。「主よ、救われる者は少ないのですか」。彼は彼らに言った。
Lk.13:24.(練語版) 「狭い門を通って入るよう精力的に努めなさい。あなたがたに言うが、多くの者は入ろうとするが、できないのだから。
Lk.13:25.(練語版) 家の主人が起き上がって戸を閉めてしまうと、あなたがたが外に立ち、戸をたたき始め、『ご主人様、わたしたちに開けてください』と言っても、彼は答えてあなたがたに言うだろう、『あなたがたがどこから来た者なのか、わたしは知らない』。
Lk.13:26.(練語版) その時、あなたがたは言い始めるだろう、『わたしたちはあなたの前で食べ飲みました。あなたはわたしたちの通りで教えてくださいました』。
Lk.13:27.(練語版) 彼はあなたがたに語って言うだろう、『あなたがたがどこから来た者なのか、わたしは知らない。不義を働く者たちよ、皆わたしから離れ去れ』。
Lk.13:28.(練語版) あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブ、そしてすべての預言者たちが、神の王国にいるのに、自分たちが外に投げ出されているのを見るとき、そこには泣きと歯ぎしりとがあるだろう。
Lk.13:29.(練語版) 人々は東から、西から、また北から、南から来て、神の王国で席に着くだろう。
Lk.13:30.(練語版) 見よ、最後の者が最初に、最初の者が最後になるだろう。
Lk.13:31.(練語版) ちょうどその時、何人かのパリサイ人たちが来て、彼に言った。「出て行って、ここから去りなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしているのだから」。
Lk.13:32.(練語版) 彼は彼らに言った。「行って、あのきつねに言いなさい。『見よ、わたしは今日も明日も悪霊たちを追い出し、いやしを行なっている。そして三日目に、わたしは完全になっている。
Lk.13:33.(練語版) しかし、わたしは、今日も明日も、またその次の日も、進んで行かなければならない。預言者がエルサレムの外で滅びることはあり得ないのだから』。
Lk.13:34.(練語版) 預言者たちを殺し、彼女のところに遣わされた者たちを石打ちにするエルサレム、エルサレムよ。めんどりが自分のひなを翼の下に集めるように、わたしは幾たびあなたの子供たちを集めたいと思ったことか。しかし、あなたがたはそれを望まなかった。
Lk.13:35.(練語版) 見よ、あなたがたの家はあなたがたに残される。わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたは、『主のみ名において来る者は祝福されている者です』と言う時が来るまでは、決してわたしを見ることはないだろう」。

ルカ 第14章

Lk.14:01.(練語版) 彼が食事をするために、安息日に、パリサイ人たちの支配者たちの一人の家に入った時のこと、彼らは彼をじっと見守っていた。
Lk.14:02.(練語版) すると見よ、水腫をわずらっている人が彼の前にいた。
Lk.14:03.(練語版) イエスは答えて律法学者とパリサイ人たちに話して、こう言った。「安息日にいやすことは許されているかどうか」。
Lk.14:04.(練語版) しかし、彼らは黙っていた。彼は彼を抱きかかえていやし、そして去らせた。
Lk.14:05.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたのうちだれが、息子か牛が井戸の中に落ちた場合、安息日だからといってすぐに彼を引き上げないだろうか」。
Lk.14:06.(練語版) 彼らはこれらの事に答えることができなかった。
Lk.14:07.(練語版) 招かれた人々が上席を選ぶ様子に気づくと、彼らにたとえで話して、こう言った。
Lk.14:08.(練語版) 「誰かから婚宴に招かれた時は、上席に着いてはいけない。あなたより身分の高い人も彼に招かれているかも知れないのだから。
Lk.14:09.(練語版) そうすると、あなたと彼を招いた人が来て、『この方に場所を譲ってください』とあなたに言うだろう。その時、あなたは恥をかきながら最も低い場所に着くことになる。
Lk.14:10.(練語版) むしろ、あなたが招かれた時は、行って、最も低い場所に着きなさい。そうすれば、あなたを招いた人が来た時、『友よ、もっと高い方へ進んでください』とあなたに言うだろう。その時、共に食卓に着いているみんなの前で、あなたは誉れを受けるだろう。
Lk.14:11.(練語版) 誰でも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるだろう。
Lk.14:12.(練語版) 彼は自分を招いた人にも言った。「あなたが午餐または宴会を設ける時は、自分の友人たちも、自分の兄弟たちも、自分の親族たちも、富んでいる隣人たちも呼んではいけない。そうでないと、彼らもお返しに招いて、あなたに返礼することになるかも知れない。
Lk.14:13.(練語版) むしろ、あなたが宴会を設ける時には、貧しい人たち、体の不自由な人、足の不自由な人たち、また盲人たちを招きなさい。
Lk.14:14.(練語版) そうすれば、あなたは祝福される。なぜなら、彼らはあなたにお返しをするものがないのだから。あなたは義人たちの復活において返礼を受けることになるのだから」。
Lk.14:15.(練語版) これらのことを聞くと、一緒に食卓に着いていた者たちの一人が彼に言った。「神の王国でパンを食べる者は幸せです」。
Lk.14:16.(練語版) すると彼は彼に言った。「ある人が盛大な宴会を設けて、多くの人々を招いた。
Lk.14:17.(練語版) そして宴会の時に自分の奴隷を遣わして、招いておいた者たちに言った。『おいでください。もう用意ができましたから』。
Lk.14:18.(練語版) 彼らは皆、一様に言い訳をして断わり始めた。「最初の者は彼に言った。『わたしは畑を買いましたので、見に行かなければなりません。お願いします、お断わりさせてください』。
Lk.14:19.(練語版) 別の者は言った。『五くびきの牛を買いましたので、ためすために行かなければなりません。お願いします、お断わりさせてください』。
Lk.14:20.(練語版) 別の者は言った。『わたしは妻をめとりましたので、そのために参ることができません』。
Lk.14:21.(練語版) その奴隷はやって来て、主人にこれらのことを告げた。すると家の主人は腹を立て、奴隷に言った。『急いで町の通りや小道に出て行き、貧しい人たち、体の不自由な人たち、盲人たち、また足の不自由な人たちを連れて来なさい』。
Lk.14:22.(練語版) その奴隷は言った。『ご主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ場所があります』。
Lk.14:23.(練語版) 主人は奴隷に言った。『大通りや垣根に出て行き、無理にでも人々を入って来させて、わたしの家がいっぱいになるようにしなさい。
Lk.14:24.(練語版) わたしはあなたがたに言っておくが、招かれていたその男たちのうち、わたしの宴会を味わう者は一人もいないだろう』」。
Lk.14:25.(練語版) さて大群衆が彼と同行していたが、彼は振り向いて彼らに言った。
Lk.14:26.(練語版) 「誰でもわたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子供たち、兄弟たち、姉妹たち、さらに自分の魂さえも憎まない者は、わたしの弟子になることはできない。
Lk.14:27.(練語版) 誰でも自分の十字架を運び、わたしの後について来ない者は、わたしの弟子になることはできない。
Lk.14:28.(練語版) あなたがたのうちの誰が、塔を建てたいと望みながら、まず座って費用を計算し、それを完成させるだけのものがあるかを確かめないだろうか。
Lk.14:29.(練語版) そうしないと、土台を据えただけで完成することができず、見ているすべての人が彼をあざけり始めて
Lk.14:30.(練語版) 言うことだろう、『この人は建て始めたが、完成することができなかった』。
Lk.14:31.(練語版) あるいは、どんな王が、別の王と戦いを交えるために出て行く時、まず座って、二万人を率いて向かって来る者を、一万人で相対することができるかどうかを、よく考えないだろうか。
Lk.14:32.(練語版) もしできないのであれば、その者がまだ遠くにいる間に使者を遣わして、和平を求めるのです。
Lk.14:33.(練語版) そのように、誰でもあなたがたのうちで自分の持ち物すべてに別れを告げない者は、わたしの弟子になることはできない。
Lk.14:34.(練語版) だから、塩は良いものです。しかし、塩も効き目を失うなら、何をもってそれに味を付けるでしょうか。
Lk.14:35.(練語版) それは土にも堆肥にもふさわしくない。人々はそれを外に捨てるのです。聞く耳のある者は聞きなさい」。

ルカ 第15章

Lk.15:01.(練語版) さて、取税人たちや罪人たちがみな、彼の話を聞こうとして彼の所に近づいてきた。
Lk.15:02.(練語版) パリサイ人たちと書記官たちはつぶやいて言った。「この者は、罪人たちを歓迎して、彼らと一緒に食事をする」。
Lk.15:03.(練語版) しかし、彼は彼らに言って、このたとえを語った。
Lk.15:04.(練語版) 「あなたがたのうちの誰が、百匹の羊がいて、そのうちの一匹を失ってしまったなら、九十九匹を荒野に残しておいて、失われた一匹を、それが見つかるまで捜しに行かないだろうか。
Lk.15:05.(練語版) そして、見つけると、喜んでそれを自分の肩に載せる。
Lk.15:06.(練語版) そして、家に着くと、自分の友人たちや隣人たちを呼び寄せて、彼らに言うのです、『わたしと一緒に喜んでください。失われていたわたしの羊を見つけたのだから』。
Lk.15:07.(練語版) わたしはあなたがたに言う。このように、心変える一人の罪人については、心変える必要のない九十九人の義人たち以上の喜びが天にあるだろう。
Lk.15:08.(練語版) あるいは、どの女が、十枚のドラクマ銀貨を持っていて、一枚のドラクマ銀貨を失ったなら、あかりをつけて、家を掃き、それが見つかるまで念入りに捜さないだろうか。
Lk.15:09.(練語版) そして、見つけると、自分の友人たちや隣人たちを呼び集め、こう言うのです、『わたしと一緒に喜んでください。失っていたドラクマ銀貨を見つけたのだから』。
Lk.15:10.(練語版) わたしはあなたがたに言う。このように、心変える一人の罪人については、神の使いの者たちの前で喜びがあるのです」。
Lk.15:11.(練語版) 彼は言った。「ある人に二人の息子がいた。
Lk.15:12.(練語版) そのうちの年下のほうが父親に言った。『お父さん、財産のうちわたしの取り分を下さい』。父親はその身代を彼らに分けてやった。
Lk.15:13.(練語版) 何日もたたないうちに、年下の息子はすべてを取りまとめて遠い地方に旅立った。彼はそこで放蕩に生活して、自分の財産を浪費した。
Lk.15:14.(練語版) 彼がすべてを使い果たした時、その地方にひどいききんが起こって、彼は困窮し始めた。
Lk.15:15.(練語版) 彼はその地方の住民たちの一人のところに行って身を寄せたが、彼は彼を自分の畑に送って豚を飼わせた。
Lk.15:16.(練語版) 彼は、豚たちの食べている豆のさやで自分の腹を満たしたいと思ったが、誰も彼に何も与えなかった。
Lk.15:17.(練語版) しかし、我に返った時、彼は言った。『父のところでは、あれほど大勢の雇い人たちにあり余るほどのパンがあるのに、わたしはここでききんのために死のうとしている。
Lk.15:18.(練語版) 立って、わたしの父のところに行き、彼に言おう、「お父さん、わたしは天に対しても、あなたの前でも罪を犯しました。
Lk.15:19.(練語版) わたしはもはやあなたの息子と呼ばれるには値しません。あなたの雇い人の一人のようにしてください」』。
Lk.15:20.(練語版) 彼は立って、自分の父親のところに行った。しかし、彼がまだ遠く離れている間に、彼の父親は彼を見て、慈悲の念にかられ、走り寄って、彼の首を抱き、彼に口づけした。
Lk.15:21.(練語版) 息子は彼に言った。『お父さん、わたしは天に対しても、あなたの前でも罪を犯しました。わたしはもはやあなたの息子と呼ばれるには値しません』。
Lk.15:22.(練語版) しかし、父親は自分の奴隷たちに言った。『最上の衣を持って来て、彼に着せなさい。手に指輪をはめ、足にサンダルをはかせなさい。
Lk.15:23.(練語版) また、肥えた子牛を連れて来て、それをほふりなさい。そして、食べて、お祝いをしよう。
Lk.15:24.(練語版) このわたしの息子が、死んでいたのに生き返ったのだから。失われていたのに見つかったのだ』。彼らは祝い始めた。
Lk.15:25.(練語版) ところが、年上の息子は畑にいた。彼が帰って来て家に近づくと、音楽や踊りの音が聞こえた。
Lk.15:26.(練語版) 男の子たちの一人を呼び寄せ、これは何事なのかと尋ねた。
Lk.15:27.(練語版) 彼は彼に言った。『あなたの弟さんが来られたのです。それで、あなたのお父様は、彼を無事に健康な姿で迎えたというので、肥えた子牛をほふられたのです』。
Lk.15:28.(練語版) ところが、彼は腹を立て、中に入ろうとしなかった。そのため、彼の父親が出て来て、彼に懇願した。
Lk.15:29.(練語版) しかし、彼は答えて自分の父親に言った。『ご覧なさい。わたしは何か年もあなたに仕えてきて、一度もあなたのおきてに背いたことはありません。それでも、わたしには、わたしの友人たちと一緒に祝うために、やぎ一匹も下さったことがありません。
Lk.15:30.(練語版) しかし、あなたの身代を売春婦たちと一緒に食いつぶした、このあなたの息子がやって来ると、あなたは彼のために肥えた子牛をほふられました』。
Lk.15:31.(練語版) しかし、彼は彼に言った。『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、わたしのものは全部、あなたのものです。
Lk.15:32.(練語版) しかし、わたしたちは祝って喜ばないわけにはいかなかったのです。このあなたの弟が、死んでいたのに生き返ったのだから。失われていたのに見つかったのです』」。

ルカ 第16章

Lk.16:01.(練語版) 彼はまた、弟子たちに言った。「ある金持がいたが、彼には一人の家令がいた。彼の財産をこの者が浪費しているという告発が彼になされた。
Lk.16:02.(練語版) 彼は彼を呼んで彼言った。『わたしがあなたについて聞いているこのことは、どういうことなのか。あなたの家令職の会計報告を出しなさい。あなたはもうこの家を管理できないのです』。
Lk.16:03.(練語版) その家令は自分の内で言った。『どうしようか。わたしの主人はわたしから家令職を取り上げるというのです。土を掘るほどの力はない。物ごいをするのは恥ずかしい。
Lk.16:04.(練語版) どうすればよいかわかった。こうすれば、わたしが家令職から外された時、人々はわたしを自分たちの家に迎え入れてくれるだろう』。
Lk.16:05.(練語版) 自分の主人の借り主たちを一人ずつ呼び出して、最初の者に言った。『あなたは、わたしの主人にどのくらいの負債があるのか』。
Lk.16:06.(練語版) 彼は言った。『オリーブ油百バトです』。彼は彼に言った。『自分の証書を取りなさい。早く座って、五十と書きなさい』。
Lk.16:07.(練語版) それから別の者に言った。『あなたの負債はどのくらいですか』。彼は言った。『小麦百コルです』。彼は彼に言った。『自分の証書を取って、八十と書きなさい』。
Lk.16:08.(練語版) すると、主人はこの不義な家令が賢く行動したので、彼をほめた。というのは、この世の息子たちは、自分たちの世代に対して光の息子たちよりも賢いのだから。
Lk.16:09.(練語版) わたしはあなたがたに言う。不義のマモンで自分のために友人たちを作りなさい。それが尽きたとき、彼らはあなたがたを世々の特質ある幕屋に迎え入れてくれるようにしなさい。
Lk.16:10.(練語版) 最も小さなことに忠実な者は、多くのことにも忠実です。最も小さなことに不義な者は、多くのことにも不義です。
Lk.16:11.(練語版) だから、あなたがたが不義なマモンに関して忠実でなかったなら、誰があなたがたに真実のものを任せるだろうか。
Lk.16:12.(練語版) あなたがたが他人のものに関して忠実でなかったなら、誰があなたがたにあなたがた自身のものを与えるだろうか。
Lk.16:13.(練語版) どんな家僕も二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方を重んじて他方をさげすむかのどちらかだからです。あなたがたは神とマモンに仕えることはできない」。
Lk.16:14.(練語版) お金を愛するパリサイ人たちはこれらのすべてのことを聞いていたが、彼らは彼をあざ笑った。
Lk.16:15.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは人々の前で自分を義とする者たちです。しかし、神はあなたがたの心を知っている。人々の間で高くされているものは、神の前では忌みきらわれるのだから。
Lk.16:16.(練語版) 律法と預言者たちとはヨハネに至るまでのものです。その時から、神の王国が宣べ伝えられ、すべての者がそれに無理に押し進んでいる。
Lk.16:17.(練語版) しかし、律法の一画が落ちるよりは、天と地の過ぎ去るほうが易しいのです。
Lk.16:18.(練語版) すべて自分の妻を解き放して他の女と結婚する者は、姦淫を犯すのです。夫から解き放された女と結婚する者は、姦淫を犯すのです。
Lk.16:19.(練語版) さて、ある金持がいた。彼は紫の衣と細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮していた。
Lk.16:20.(練語版) ところが、ラザロという名のある貧しい人が、彼の門のところに置かれ、でき物で覆われて
Lk.16:21.(練語版) 金持の食卓から落ちるもので腹を満たしたいと思っていた。その上、犬たちも来て、彼のでき物をなめていた。
Lk.16:22.(練語版) その貧しい人は死んで、彼は使いの者たちによってアブラハムの懐に運び去られた。金持も死んで、葬られた。
Lk.16:23.(練語版) 墓の領域で試金石によってのように試されながら目を上げると、はるか遠くにいるアブラハムと、彼の懐にいるラザロとが見えた。
Lk.16:24.(練語版) 彼は叫んで言った。『父アブラハムよ、わたしをあわれんでください。そしてラザロをお遣わしになり、彼の指先を水に浸して、わたしの舌を冷やすようにさせてください。わたしはこの炎の中で苦しんでいるのだから』。
Lk.16:25.(練語版) しかし、アブラハムは言った。『子よ、あなたは自分の生きている間に自分の良いものを受け、ラザロは同様に悪いものを受けたことを思い出しなさい。しかし、今ここでは、彼は慰められ、あなたは苦痛のうちにある。
Lk.16:26.(練語版) そして、これらすべてに加えて、わたしたちとあなたがたとの間には大きな裂け目が設けられていて、ここからあなたがたのところに通って行こうと思う者たちもそれができず、そちらからわたしたちのところに渡って来られる者たちもできない』。
Lk.16:27.(練語版) 彼は言った。『それではお願いです、父よ、わたしの父の家に彼を遣わしてください。
Lk.16:28.(練語版) わたしには兄弟が五人いますので、彼らもこの試金石によってのような試しの場所に来ることのないように、彼らに証言をしていただきたいのです』。
Lk.16:29.(練語版) しかし、アブラハムは言った。『彼らにはモーセと預言者たちがいる。それに聞くがよい』。
Lk.16:30.(練語版) しかし、彼は言った。『いいえ、父アブラハムよ。むしろ、誰かが死んだ者たちの中から彼らに行くなら、彼らは心変えるでしょう』。
Lk.16:31.(練語版) しかし、彼は彼に言った。『彼らがモーセと預言者たちに聞かないなら、誰かが死んだ者たちの中から起き上がっても、彼らが説得されることはないだろう』」。

ルカ 第17章

Lk.17:01.(練語版) 彼は自分の弟子たちに言った。「つまずきのもとがやって来ないということはあり得ない。しかし、それが来るその経路となる人は災いです。
Lk.17:02.(練語版) これら小さな者たちの一人をつまずかせるよりは、首に臼石をかけられて海に投げ込まれる方が、その者にとっては良いだろう。
Lk.17:03.(練語版) 自分自身に注意を払いなさい。あなたの兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして心変えたら、赦してあげなさい。
Lk.17:04.(練語版) 彼が一日に七回あなたに対して罪を犯し、七回戻って来て、『心変えます』と言うなら、彼を赦してあげなさい」。
Lk.17:05.(練語版) 使徒たちが主に言った。「わたしたちにさらに信仰を与えください」。
Lk.17:06.(練語版) 主は言った。「もしあなたがたに一粒のからしの種ほどの信仰があるなら、この桑の木に、『根こそぎにされて、海に植えられよ』と言って、それはあなたがたに従うだろう。
Lk.17:07.(練語版) あなたがたのうちの誰が、耕すか群れの番をする奴隷がいるとして、彼が畑から帰って来た時に、『すぐに来て食卓に着きなさい』と言うだろうか。
Lk.17:08.(練語版) むしろ、『わたしが食事するために何か用意しなさい。帯を締めて、わたしが食べ飲み終わるまでわたしに仕えなさい。その後で、あなたは食べ飲みするがよい』と彼に言うのではないか。
Lk.17:09.(練語版) その奴隷が命じられたことをしたからといって、彼は彼に感謝するだろうか。
Lk.17:10.(練語版) 同じように、あなたがたも、自分に命じられたことすべてをした時は、『わたしたちは何の役にも立たない奴隷です。わたしたちのしたことは、すべき事でした』と言いなさい」。
Lk.17:11.(練語版) 彼がエルサレムへ行く途中、サマリヤとガリラヤとの間を通り過ぎた。
Lk.17:12.(練語版) 彼がある村に入った時、十人のうろこ症人たちが彼に出会ったが、彼らは遠くに立っていた。
Lk.17:13.(練語版) 彼らは声を上げて言った。「師イエスよ、わたしたちをあわれんでください」。
Lk.17:14.(練語版) 彼は見ると、彼らに言った。「行って、自分を祭司たちに見せなさい」。すると、出かけて行く途中で、彼らは清められた。
Lk.17:15.(練語版) 彼らのうちの一人は、自分がいやされたのを見て、大声で神をたたえながら戻って来た。
Lk.17:16.(練語版) 彼の足もとにうつ伏して、彼に感謝をささげた。しかも、それはサマリヤ人であった。
Lk.17:17.(練語版) イエスは答えて言った。「十人が清められたのではなかったか。しかし、あの九人はどこにいるのか。
Lk.17:18.(練語版) 神をたたえるために戻って来たのは、この他国人のほかには見いだせないのか」。
Lk.17:19.(練語版) そして彼は彼に言った。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです」。
Lk.17:20.(練語版) さて、神の王国はいつ来るのかをパリサイ人たちに尋ねられた時、彼は彼らに言った。「神の王国は、見られるかたちで来るものではない。
Lk.17:21.(練語版) 人々が、『見よ、ここだ』、『あそこだ』と言うこともない。というのは、見よ、神の王国はあなたがたの中にあるのです」。
Lk.17:22.(練語版) 彼は弟子たちに言った。「あなたがたが人の息子の日々を一日でも見たいと望む日々が来るが、見ることはない。
Lk.17:23.(練語版) 人々はあなたがたに、『見よ、あそこだ』、『見よ、ここだ』と言うだろう。行ってはならない。後を追いかけてはならない。
Lk.17:24.(練語版) 稲妻がそのひらめきによって、天の下の一ところから天の下の別のところに輝きわたるように、人の息子も自分の日にはそのようだからです。
Lk.17:25.(練語版) しかし、彼はまず多くの苦しみを受け、この世代から退けられなければならない。
Lk.17:26.(練語版) ノアの日々にあったように、人の息子の日々においてもそのようになるだろう。
Lk.17:27.(練語版) ノアが箱舟に入る日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていたが、洪水が来て、彼らすべてを滅ぼした。
Lk.17:28.(練語版) 同じように、ロトの日々にあったように、人々は食べたり飲んだり、買ったり売ったり、植えたり建てたりしていた。
Lk.17:29.(練語版) しかし、ロトがソドムから出て行ったその日に、火と硫黄が天から降ってきて、彼らすべてを滅ぼした。
Lk.17:30.(練語版) 人の息子が現れる日にも、ちょうどそれと同様だろう。
Lk.17:31.(練語版) その日には、屋上にいる者は、家の中に自分の持ち物があっても、それらを取りに降りてはいけない。畑にいる者も同じように、後ろを振り向いてはいけない。
Lk.17:32.(練語版) ロトの妻を思い出しなさい。
Lk.17:33.(練語版) 自分の魂を救おうと努める者はそれを滅ぼし、滅ぼす者はそれを保つのです。
Lk.17:34.(練語版) あなたがたに言っておく。その夜、二人の人が一つの寝台にいるだろう。一方は取り去られ、他方は残される。
Lk.17:35.(練語版) 二人の女がうすをひいているだろう。一人は取り去られ,一人は残される」。
Lk.17:36.(練語版) 〔無し〕
Lk.17:37.(練語版) 彼らは答えて彼に言った。「主よ、どこでですか」。彼は彼らに言った。「どこでも体のあるところ、そこにワシたちも集まるだろう」。

ルカ 第18章

Lk.18:01.(練語版) また、彼はいつも祈っていなければならず、失望してはならないことを、彼らにたとえで話して
Lk.18:02.(練語版) 言った。「ある町に、神を恐れず、人を敬わないある裁判官がいた。
Lk.18:03.(練語版) その町には一人のやもめがいて、彼のもとに来て、『わたしを訴える者に対してわたしが公正な裁きを得られるようにしてください』と言っていた。
Lk.18:04.(練語版) 彼は、しばらくの間はそうしようとはしなかったが、その後になって自分に言った。『わたしは神を恐れず、人を敬わないが、
Lk.18:05.(練語版) このやもめがわたしを煩わすので、彼女が公正な裁きを得られるようにしてやろう。そうしないと、彼女は絶え間なくやって来て、わたしを疲れ果てさせるだろう』」。
Lk.18:06.(練語版) 主は言った。「この不義な裁判官の言うことを聞きなさい。
Lk.18:07.(練語版) まして神は、昼も夜も自分に向かって叫んでいる、自分の選ばれた者たちのために公正な裁きが行なわれるようにしてくださらないだろうか。彼は彼らに対して忍耐している。
Lk.18:08.(練語版) わたしはあなたがたに言う。神は彼らのために速やかに公正の裁きが行なわれるようにしてくださるのです。しかし、人の息子が来る時、地上に信仰を見いだすだろうか」。
Lk.18:09.(練語版) 彼はまた、自分が義であると自分自身に信頼し、残りの者たちをさげすんでいたある人々に対して、このたとえを語った。
Lk.18:10.(練語版) 「二人の人が祈るために神殿に上って行った。一人はパリサイ人で、他の一人は取税人でした。
Lk.18:11.(練語版) パリサイ人は立って、自分の中でこのように祈った。『神よ、わたしが残りの人々、すなわち、奪い取る者たち、不義の者たち、姦淫を犯す者たちのようでなく、さらにはこの取税人のような者でもないことを、あなたに感謝します。
Lk.18:12.(練語版) わたしは安息日に二度断食しています。自分の得るすべての物の十分の一を納めています』。
Lk.18:13.(練語版) しかし、取税人は、遠くに立ち、目を天に上げようともせず、自分の胸を打ちながら言った。『神よ、罪人のわたしに対してなだめとなってください』。
Lk.18:14.(練語版) わたしはあなたがたに言う。この者は、あの者より義とされて自分の家に下って行った。誰でも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるのです」。
Lk.18:15.(練語版) 人々はまた、彼に触ってもらおうとして、赤子たちを彼のもとに連れて来ていた。しかし、弟子たちはそれを見て、彼らをしかりつけた。
Lk.18:16.(練語版) イエスは彼らを呼び寄せて言った。「小さい子供たちがわたしのところに来るままにしておきなさい。彼らをとどめてはいけない。神の王国はこのような者たちのものだからです。
Lk.18:17.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。神の王国を小さい子供のように受け入れない者は、決してその中に入ることはない」。
Lk.18:18.(練語版) ある支配者が彼に尋ねて言った。「良い先生、世々の特質ある命を受け継ぐためには、何をしたらよいでしょうか」。
Lk.18:19.(練語版) イエスは彼に言った。「なぜ、わたしを良いと言うのか。ただひとり、神以外には、誰も良い者はいない。
Lk.18:20.(練語版) あなたは戒めを知っている。『姦淫するな』、『殺人を犯すな』、『盗むな』、『偽証するな』、『あなたの父と母とを敬え』」。
Lk.18:21.(練語版) 彼は言った。「わたしはそれらをみな若い時から守ってきました」。
Lk.18:22.(練語版) それを聞いてから、イエスは彼に言った。「あなたにはまだ一つのことが足りない。持ち物をすべて売り、貧しい人々に配りなさい。そうすれば、天に宝を持つことになる。そして来て、わたしについて来なさい」。
Lk.18:23.(練語版) しかし、彼はこれらの事を聞いて非常に悲しんだ。彼は大金持であったからである。
Lk.18:24.(練語版) 彼の様子を見て、イエスは言った。「富を持っている者たちが神の王国に、何と苦労して入るだろう。
Lk.18:25.(練語版) 金持が神の王国に入るよりは、らくだが針の穴を通る方が易しいのです」。
Lk.18:26.(練語版) 聞いている人たちは言った。「それでは、誰が救われることができるのだろう」。
Lk.18:27.(練語版) しかし彼は言った。「人々にはできない事も、神にはできる」。
Lk.18:28.(練語版) ペテロが言った。「ご覧ください、わたしたちは自分の物を後にして、あなたについて来ました」。
Lk.18:29.(練語版) 彼は彼らに言った。「まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。神の王国のために、家、あるいは妻、あるいは兄弟たち、あるいは両親、あるいは子供たちを後にする者で、
Lk.18:30.(練語版) この時節に何倍も受け、また来たるべき世では世々の特質ある命を受けない者は決してない」。
Lk.18:31.(練語版) 彼は十二人を呼び寄せて、彼らに言った。「見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行く。そして、人の息子について、預言者たちを通して書かれたことは、すべて成し遂げられるだろう。
Lk.18:32.(練語版) 彼は諸国の者たちに引き渡され、あざけられ、ひどい扱いを受け、つばをかけられる。
Lk.18:33.(練語版) 彼らは彼をむち打ち、殺すだろう。三日目に彼は起き上がるだろう」。
Lk.18:34.(練語版) 彼らはこれらのことを何も理解しなかった。この言葉は彼らから隠されていて、彼らは言われたことが分かっていなかった。
Lk.18:35.(練語版) 彼がエリコに近づいていた時のこと、ある盲人が道ばたに座って物ごいをしていた。
Lk.18:36.(練語版) 彼は、群衆が通り過ぎるのを聞いて、これは何事かと尋ねた。
Lk.18:37.(練語版) 彼らは、ナザレのイエスが通って行くのだと彼に告げた。
Lk.18:38.(練語版) すると、彼は叫んで言った。「ダビデの息子イエスよ、わたしをあわれんでください」。
Lk.18:39.(練語版) 先を行く者たちが彼をしかりつけ、黙らせようとしたが、彼はますます叫んだ、「ダビデの息子よ、わたしをあわれんでください」。
Lk.18:40.(練語版) イエスは立ち止まって、彼に命じ、彼を連れて来るようとした。彼が近づいて来ると、イエスは彼に尋ねた、
Lk.18:41.(練語版) 「わたしに何をして欲しいのか」。彼は言った。「主よ、また見えるようになることです」。
Lk.18:42.(練語版) イエスは彼に言った。「見えるようになりなさい。あなたの信仰があなたを救った」。
Lk.18:43.(練語版) すると彼は、たちまち見えるようになった。神をたたえながらイエスについて行った。それを見て、民はすべて神をたたえた。

ルカ 第19章

Lk.19:01.(練語版) さて、彼はエリコに入り、通っていた。
Lk.19:02.(練語版) すると見よ、ザアカイという名の人がいた。彼は収税人の長であった。そして、彼は金持であった。
Lk.19:03.(練語版) 彼はイエスがどんな人か見ようとしたが、群衆のためにできなかった。背が低かったからである。
Lk.19:04.(練語版) そこで、前方に走って行き、彼を見るためにいちじく桑の木に登った。彼がそこを通るところだったからである。
Lk.19:05.(練語版) イエスはその場所に来ると、彼を見上げて、彼に言った。「ザアカイよ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まらなければならないのだから」。
Lk.19:06.(練語版) 彼は急いで降りて来て、喜んで彼を迎えた。
Lk.19:07.(練語版) それを見ると、みんなは不平を言った。「彼は罪人である男のところに入って宿を取った」。
Lk.19:08.(練語版) ザアカイは立ち上がって主に言った。「ご覧ください、主よ、わたしは自分の持ち物の半分を貧しい人々に与えます。誰かから何かを不正に取り立てていたなら、四倍にして返します」。
Lk.19:09.(練語版) イエスは彼に言った。「今日、救いがこの家に来た。この人もアブラハムの息子なのだから。
Lk.19:10.(練語版) 人の息子は、失われたものを捜し出し、それを救うために来たのです」。
Lk.19:11.(練語版) 彼らがこれらのことを聞いているときに、彼は続けて一つのたとえを話した。彼がエルサレムに近づいていて、彼らは神の王国がすぐに現れると思っていたからである。
Lk.19:12.(練語版) それで彼は言った。「ある身分の高い人が、王国を受けて戻るために、遠い土地に出かけた。
Lk.19:13.(練語版) 彼は自分の十人の奴隷たちを呼び、彼らに十枚のミナを渡して、彼らに言った。『わたしが来るまで商売をしなさい』。
Lk.19:14.(練語版) しかし彼の国民たちは彼を憎んでいたので、彼の後から使者を遣わして、『わたしたちはこの人が自分たちを支配することを望みません』と言った。
Lk.19:15.(練語版) 「彼は王国を受けて帰って来ると、銀を渡しておいたそれらの奴隷たちを呼び寄せるように言った。彼らが商売をして何をもうけたかを知るためでした。
Lk.19:16.(練語版) 最初の者が出て来て言った。『ご主人様、あなたの一ミナはさらに十ミナを作り出しました』。
Lk.19:17.(練語版) 彼は彼に言った。『よくやった、良い奴隷よ。あなたは最も小さなことに忠実であったから、十の町に対する権威を持ちなさい』。
Lk.19:18.(練語版) 二番目の者が来て言った。『主よ、あなたの一ミナは五ミナを作り出しました』。
Lk.19:19.(練語版) そこで彼はこの者にも言った。『あなたも五つの町を治めなさい』。
Lk.19:20.(練語版) 別の者が来て言った。『ご主人様、ご覧ください、あなたの一ミナです。ハンカチに包んで、しまっておきました。
Lk.19:21.(練語版) わたしはあなたが恐かったのです。あなたは厳しい方ですから。預けなかったものを取り立て、まかなかったものを刈り取られるのです』。
Lk.19:22.(練語版) 彼は彼に言った。『あなたの口からあなたを裁く、邪悪な奴隷よ。あなたはわたしが厳しい者で、預けなかったものを取り立て、まかなかったものを刈り取ることを知っていた。
Lk.19:23.(練語版) それではなぜ、わたしの銀を銀行に預けなかったのか。そうすれば、わたしが帰って来た時、それを利子と一緒に集めたであろうに』。
Lk.19:24.(練語版) そして、彼はそばに立っている者たちに言った。『そのミナを彼から取り上げて、十ミナを持っている者に与えなさい』。
Lk.19:25.(練語版) 彼らは彼に言った。『ご主人様、彼は十ミナを持っています』。
Lk.19:26.(練語版) 『わたしはあなたがたに言う。すべて持っている者には与えられる。しかし、持っていない者からは、持っているものまでも取り上げられるだろう。
Lk.19:27.(練語版) しかし、わたしがその上で支配することを望まなかった、あのわたしの敵たちをここに連れ出して、わたしの前で殺せ』」。
Lk.19:28.(練語版) これらのことを言ってから、彼は先に立って進み、エルサレムに上って行った。
Lk.19:29.(練語版) そしてオリブと呼ばれる山に沿ったベテパゲとベタニヤに近づいた時、彼は弟子たちのうちの二人を遣わして、
Lk.19:30.(練語版) 言った。「向こう側の村に行きなさい。そこに入ると、誰も乗ったことのない子ろばがつないであるのが見つかるだろう。それを解いて、連れて来なさい。
Lk.19:31.(練語版) もし誰かがあなたがたに、『なぜそれを解いているのか』と尋ねるなら、『主がこれを必要としているのです』と、そう言いなさい」。
Lk.19:32.(練語版) 遣わされた者たちは出て行き、彼が自分たちに言ったとおりのことを見つけた。
Lk.19:33.(練語版) 彼は子ろばを解いていると、その持ち主たちが彼らに言った。「なぜ子ろばを解いているのか」。
Lk.19:34.(練語版) 彼らは言った。「主がこれを必要とされているのです」。
Lk.19:35.(練語版) 彼らはそれをイエスのところに連れて来た。子ろばの上に自分たちの衣を投げかけて、イエスをその上に座らせた。
Lk.19:36.(練語版) 彼が進んで行くと、人々は自分たちの衣を道に敷いた。
Lk.19:37.(練語版) 彼がオリブ山の下り坂にすでに近づくと、弟子たちの群れ全体は、自分たちが見たすべての力ある業のことで喜び、大声で神を賛美し始めて
Lk.19:38.(練語版) 言った。「主のみ名において来る者は祝福されている者です。天には平和、いと高き所には栄光あれ」。
Lk.19:39.(練語版) すると、パリサイ人のある者たちが群衆の中から彼に言った。「先生、あなたの弟子たちをしかってください」。
Lk.19:40.(練語版) 彼は答えて言った。「わたしはあなたがたに言う。これらの者が黙っているなら、石が叫ぶだろう」。
Lk.19:41.(練語版) そして彼は近づくと、都を見てそのために泣いて
Lk.19:42.(練語版) 言った。「もしあなたが、まさにあなたが、この日に、平和をもたらす事を知っていたなら。しかし今、それらはあなたの目から隠されている。
Lk.19:43.(練語版) あなたには日々が来るのだから。すなわち、あなたの敵たちはあなたに対して塁壁を築き、あなたを包囲して四方から押し迫り、
Lk.19:44.(練語版) あなたとあなたの中にいるあなたの子供たちを地面に打ち倒すだろう。彼らはあなたの中で、石をほかの石の上に残しておくことはないだろう。それは、あなたが自分の訪れの時節を知らなかったのだから」。
Lk.19:45.(練語版) 彼は神殿に入り、物を売っている者たちを追い出し始め、
Lk.19:46.(練語版) 彼らに言った。「『わたしの家は祈りの家だ』と書いてあるのに、あなたがたはそれを強盗の洞くつにしてしまった」。
Lk.19:47.(練語版) 彼は神殿で毎日教えていたが、祭司長たちと書記官たち、および民の主立った者たちは、彼を滅ぼそうとした。
Lk.19:48.(練語版) しかし、どうすればよいか分からなかった。民はみな、彼の語ることを聞こうとして、彼に付きまとっていたからである。

ルカ 第20章

Lk.20:01.(練語版) 彼が神殿で民を教え、良い知らせを宣べ伝えているある日のこと、祭司長たちと書記官たちが長老たちと共に近づいてきた。
Lk.20:02.(練語版) 彼らは彼に話しかけて言った。「わたしたちに言いなさい。あなたは何の権威によってこれらの事をするのか。また、誰がその権威をあなたに与えたのか」。
Lk.20:03.(練語版) 彼は答えて彼らに言った。「わたしもあなたがたに一つのことを尋ねよう。わたしに言いなさい。
Lk.20:04.(練語版) ヨハネのバプテスマは天からのものだったか、それとも人々からのものだったか」。
Lk.20:05.(練語版) 彼らは互いに論じ合って言った。「もし天からだと言えば、彼は『それでは、なぜ彼を信じなかったのか』と言うだろう。
Lk.20:06.(練語版) しかし、もし人々からだと言えば、民はみな、わたしたちを石打ちにするだろう。彼らはヨハネが預言者だと確信しているのだから」。
Lk.20:07.(練語版) そこで彼らは、どこからのものかわからないと答えた。
Lk.20:08.(練語版) すると、イエスは彼らに言った。「わたしも、何の権威によってこれらの事をするのかをあなたがたに言わない」。
Lk.20:09.(練語版) 彼は民にこのたとえを言い始めた。「ある人がぶどう園を造り、それを農夫たちに貸して、長い間の旅に出かけた。
Lk.20:10.(練語版) 時節が来た時、彼は一人の奴隷を農夫たちのところに遣わした。彼らがぶどう園の実りのいくらかを彼に与えるためです。しかし、農夫たちは彼を打ちたたき、から手で送り返した。
Lk.20:11.(練語版) 彼はさらに別の奴隷を送ったが、彼らはその者を打ちたたき、侮辱して、から手で送り返した。
Lk.20:12.(練語版) 彼はさらに三人目の者を送ったが、彼らはその者に傷を負わせて追い出した。
Lk.20:13.(練語版) ぶどう園の主人は言った。『どうしようか。わたしの愛する息子を送ろう。おそらく、この者なら敬うだろう』。
Lk.20:14.(練語版) しかし、農夫たちは彼を見て、互いに論じ合って言った。『これは相続人だ。彼を殺して、相続財産は我々の物になるのだ』。
Lk.20:15.(練語版) そして彼らは彼をぶどう園の外に追い出して殺した。それで、ぶどう園の主人は彼らにどうするだろうか。
Lk.20:16.(練語版) 彼はやって来てそれらの農夫たちを滅ぼし、そのぶどう園をほかの者たちに与えるだろう」。それを聞くと彼らは言った。「そんなことがあってはならない」。
Lk.20:17.(練語版) しかし彼は彼らを見つめて言った。「では、こう書いてあるのはどういうことか。『建築者たちが捨てた石、それが隅のかしらになった』。
Lk.20:18.(練語版) この石の上に落ちる者は皆、粉々になるだろう。それが誰かの上に落ちれば、彼をもみ殻のようにまき散らす」。
Lk.20:19.(練語版) 書記官たちと祭司長たちは、その時に、彼に手をかけようとしたが、民を恐れた。彼らは彼がこのたとえを彼らに当てて話したことを知っていたからである。
Lk.20:20.(練語版) 彼らは彼の様子をうかがって、義人のふりをしたスパイたちを遣わした。彼の言葉じりを捕らえて、総督の支配と権威に彼を引き渡すためであった。
Lk.20:21.(練語版) 彼らは彼に尋ねて言った。「先生、わたしたちはあなたが正しく語り、教えて、人の顔を見ないで、かえって真理に基いて神の道を教えられることを知っています。
Lk.20:22.(練語版) カイザルに税を払うことは許されているでしょうか、許されていないでしょうか」。
Lk.20:23.(練語版) しかし彼は、彼らのずる賢さに気づいて、彼らに言った。
Lk.20:24.(練語版) 「デナリをわたしに見せなさい。それには誰の肖像と銘があるのか」。彼らは答えて言った。「カイザルのです」。
Lk.20:25.(練語版) すると彼は彼らに言った。「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。
Lk.20:26.(練語版) 彼らは民の前でこの言葉じりを捕らえることができなかった。彼の答えに驚いて、黙ってしまった。
Lk.20:27.(練語版) 復活はないと言っているサドカイ人たちのある者たちが近づいてきた。彼らは彼に尋ねて
Lk.20:28.(練語版) 言った。「先生、モーセはわたしたちに、『もし誰かの兄弟が妻を持っていて死に、この者に子供がなかったなら、彼の兄弟がその妻を迎え、自分の兄弟のために子孫を起こさなければならない』と書きました。
Lk.20:29.(練語版) ところで、七人の兄弟がいました。最初の者が妻を迎えましたが、子供のないまま死にました。
Lk.20:30.(練語版) そして二番目、
Lk.20:31.(練語版) そして三番目が彼女を迎えました。同じように七人とも子供たちを残さずに死にました。
Lk.20:32.(練語版) その後、その女も死にました。
Lk.20:33.(練語版) それで、復活において、彼女は彼らのうち誰の妻になるのですか。その七人が彼女を妻として得たのですから」。
Lk.20:34.(練語版) イエスは彼らに言った。「この世の息子たちは、めとったり嫁いだりしている。
Lk.20:35.(練語版) しかし、かの世と死んだ者たちの中からの復活とを得るのにふさわしいとされた者たちは、めとることも嫁ぐこともない。
Lk.20:36.(練語版) 彼らはもはや死ぬことはあり得ないのだから。彼らは使いの者たちに等しいものであり、また復活の息子たちとして神の息子たちなのです。
Lk.20:37.(練語版) しかし、死んだ者たちが起こされることについては、モーセもいばらの茂みに関する記述の中で、主を『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と呼んでいます。
Lk.20:38.(練語版) この方は死んだ者たちの神ではなく、生きている者たちの神なのです。その方にとってはすべての者が生きているのです」。
Lk.20:39.(練語版) 書記官たちのある者たちが答えて言った。「先生、よく言われました」。
Lk.20:40.(練語版) 彼らは彼にこれ以上あえて何かを尋ねることはなかった。
Lk.20:41.(練語版) 彼は彼らに言った。「どうして彼らはキリストがダビデの息子だと言うのか。
Lk.20:42.(練語版) ダビデ自身が詩篇の書の中で言っている。『主はわたしの主に言われた、「わたしの右に座っていなさい。
Lk.20:43.(練語版) わたしがあなたの敵たちをあなたの足の足台として据えるまで」』。
Lk.20:44.(練語版) それで、ダビデが彼を主と呼んでいるのなら、どうして彼はダビデの息子なのか」。
Lk.20:45.(練語版) すべての民が聞いているとき、彼は弟子たちに言った。
Lk.20:46.(練語版) 「書記官たちに用心しなさい。彼らが好むのは、長い外套を着て歩き回ることであり、彼らが愛しているのは、市場であいさつされること、そして会堂での上席や宴会での上座です。
Lk.20:47.(練語版) 彼らはやもめたちの家々を食い尽くし、見せかけのために長い祈りをする者たちです。これらの者たちはより重い裁きを受けるだろう」。

ルカ 第21章

Lk.21:01.(練語版) 彼は目を上げて、金持たちが宝物庫に彼らのささげ物を投げ入れるのを見た。
Lk.21:02.(練語版) また、ある貧しいやもめが、そこにレプタ二つを投げ入れるのを見た。
Lk.21:03.(練語版) そして、彼は言った。「まことをもって、あなたがたに言っておく。この貧しいやもめは、すべての人たちよりも多くを投げ入れたのです。
Lk.21:04.(練語版) これらの者はみな自分のあり余る中からささげ物を投げ入れたが、彼女は,自分の乏しい中から、自分の持っている暮らしのもとを全部投げ入れたのだから」。
Lk.21:05.(練語版) ある者たちが、神殿について、それが美しい石や奉納物で飾られていることを話していると、彼は言った。
Lk.21:06.(練語版) 「あなたがたが見ているこれらのものについては、石が石の上に残されて崩されないでいることはない日々が来る」。
Lk.21:07.(練語版) 彼らは彼に尋ねて言った。「先生、それでは、これらの事がいつあるのでしょうか。また、これらの事が起きるときのしるしは何ですか」。
Lk.21:08.(練語版) 彼は言った。「あなたがたは道迷わされないように注意しなさい。多くの者がわたしの名においてやって来て、『わたしがその者だ』、また『その時節が近づいた』と言うだろう。彼らについて行ってはならない。
Lk.21:09.(練語版) またあなたがたは、戦争と動乱のことを聞く時、おびえてはいけない。これらのことはまず起こらなければならないが、終結はすぐには来ないのだから」。
Lk.21:10.(練語版) それから、彼は彼らに言った。「国民は国民に、王国は王国に向かって立ち上がるだろう。
Lk.21:11.(練語版) あちこちで大きな地震やききんや疫病がある。また恐ろしい光景や天からの大いなるしるしがある。
Lk.21:12.(練語版) しかし、これらのすべてのことの前に、人々はあなたがたに彼らの手をかけ、迫害し、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王たちや総督たちの前に引き出すだろう。
Lk.21:13.(練語版) それはあなたがたにとって証しの機会となるだろう。
Lk.21:14.(練語版) だから、どのように弁明しようかと前もって考えないよう心に決めなさい。
Lk.21:15.(練語版) わたしがあなたがたに、あなたがたの反対者たち全員が抵抗も反論もできないような口と知恵を与えるのだから。
Lk.21:16.(練語版) あなたがたは、両親、兄弟たち、親族たち、友人たちからさえ引き渡されるだろう。彼らは、あなたがたのうちのある者たちを死に渡すだろう。
Lk.21:17.(練語版) あなたがたはわたしの名のゆえにすべての者たちから憎まれるだろう。
Lk.21:18.(練語版) それでも、あなたがたの頭の毛一本も決して滅びることはない。
Lk.21:19.(練語版) あなたがたは自分の忍耐によって自分の魂を獲得しなさい。
Lk.21:20.(練語版) しかし、エルサレムが軍隊に包囲されているのを見るなら、その時、その荒廃が近づいたことを知りなさい。
Lk.21:21.(練語版) その時、ユダヤにいる者たちは山に逃げなさい。都の中にいる者たちは立ち去りなさい。田舎にいる者たちは、都に入ってはいけない。
Lk.21:22.(練語版) これらは、書かれているすべてのことが成就される報復の日々だからです。
Lk.21:23.(練語版) それらの日には、身ごもっている者たちと乳を飲ませている者たちは災いです。この地には非常な窮乏があり、この民に対しては憤りがあるのだから。
Lk.21:24.(練語版) 彼らは剣の刃に倒れ、とりことしてあらゆる国民の所へ引いて行かれるだろう。エルサレムは、諸国の民々の時節が満たされるまで、諸国の民々によって踏みつけられるだろう。
Lk.21:25.(練語版) そして、太陽と月と星々にしるしがあるだろう。地上では、諸国の民々が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、
Lk.21:26.(練語版) 人々は恐れのゆえ、また世界に臨もうとしている事柄についての予想のゆえに、気を失うだろう。天々にあるもろもろの力が揺り動かされるのだから。
Lk.21:27.(練語版) その時、彼らは、人の息子が大いなる力と栄光をもって雲のうちに来るのを見るだろう。
Lk.21:28.(練語版) しかし、これらのことが起こり始めたなら、身をまっすぐに起こして頭を上げなさい。あなたがたの救出が近づいているのだから」。
Lk.21:29.(練語版) 彼は彼らに一つのたとえを話した。「いちじくの木とすべての木を見なさい。
Lk.21:30.(練語版) すでに葉を出すと、あなたがたはそれを見て、もう夏が近いことを自分で知る。
Lk.21:31.(練語版) このようにあなたがたも、これらのことが起こるのを見たなら、神の王国が近いことを知りなさい。
Lk.21:32.(練語版) まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。これらのすべてのことが起こるまでは、この世代は決して過ぎ去らない。
Lk.21:33.(練語版) 天と地は過ぎ去るだろう。しかし、わたしの言葉は決して過ぎ去らないのです。
Lk.21:34.(練語版) しかし、自分自身に注意を払いなさい。そうでないと、飲み騒ぎや泥酔や生活の思い煩いであなたがたの心が鈍くなり、その日が急にあなたがたに臨むことになるだろう。
Lk.21:35.(練語版) それは全地の表に住むすべての者たちに、わなのように臨むのだから。
Lk.21:36.(練語版) すべての時節に目を覚まして祈りなさい。それは、あなたがたが起ころうとしているこれらすべてのことを逃れ、人の息子の前に立つことができるように」。
Lk.21:37.(練語版) 彼は昼の間は神殿で教え、夜には出て行って、オリブと呼ばれる山で夜を過ごしていた。
Lk.21:38.(練語版) 民はみな、彼の言うことを聞くために、朝早くから、神殿にいる彼のもとに来た。

ルカ 第22章

Lk.22:01.(練語版) さて、過ぎ越しと呼ばれる除酵祭が近づいていた。
Lk.22:02.(練語版) 祭司長たちと書記官たちは、どうしたら彼を殺すことができるかを探り求めていた。彼らは民を恐れていたからです。
Lk.22:03.(練語版) しかし、サタンが、十二人の中に数えられていた者で、イスカリオテと呼ばれていたユダに入った。
Lk.22:04.(練語版) 彼は出て行き、祭司長たちや指揮官たちと、どのようにして彼を彼らに引き渡せるかについて話し合った。
Lk.22:05.(練語版) すると彼らは喜び、彼に銀を与えることに同意した。
Lk.22:06.(練語版) 彼は承諾し、群衆のいないときに彼を彼らに引き渡す機会を探り求めた。
Lk.22:07.(練語版) さて、過ぎ越しのいけにえをほふるべき除酵祭の日が来た。
Lk.22:08.(練語版) そこで、彼はペテロとヨハネを遣わして言った。「行って、わたしたちが食事できるように、わたしたちのために過ぎ越しを用意しなさい」。
Lk.22:09.(練語版) 彼らは彼に言った。「どこに用意をすることを望んでいますか」。
Lk.22:10.(練語版) 彼は彼らに言った。「見よ、あなたがたが市内に入ると、水がめを運んでいる人があなたがたに出会うだろう。彼について行き、彼の入る家に行きなさい。
Lk.22:11.(練語版) その家の主人に言いなさい。『先生が、「わたしがわたしの弟子たちと共に過ぎ越しの食事をする客室はどこか」と言っています』。
Lk.22:12.(練語版) その者はあなたがたに、整えられた大きな階上の部屋を見せてくれるだろう。そこで用意をしなさい」。
Lk.22:13.(練語版) 彼らは出て行き、彼が自分たちに言ったとおりのことを見いだした。それで彼らは過ぎ越しの用意をした。
Lk.22:14.(練語版) その時間になると、彼は食卓に着いた。使徒たちは彼と共にいた。
Lk.22:15.(練語版) 彼は彼らに言った。「わたしは、自分が苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒にこの過ぎ越しの食事をすることを切に望んでいた。
Lk.22:16.(練語版) わたしはあなたがたに言うが、神の王国でこれが成就されるまで、わたしは決してこの食事をすることはないからです」。
Lk.22:17.(練語版) そして、彼は杯を受け取り、感謝をささげて言った。「これを取って、互いに分け合いなさい。
Lk.22:18.(練語版) わたしはあなたがたに言うが、今からのち神の王国が来るまで、わたしは決してぶどうの木の産物を飲むことはないからです」。
Lk.22:19.(練語版) また、彼はパンを取り、感謝をささげ、それを裂き、彼らに与えて言った。「これはあなたがたのために与えられるわたしの体です。わたしの思い出として、これを行ないなさい」。
Lk.22:20.(練語版) 同じように、食事した後、彼は杯を取って言った。「この杯は、あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です。
Lk.22:21.(練語版) しかし、見よ、わたしを引き渡す者の手が、わたしと共に食卓にある。
Lk.22:22.(練語版) 確かに人の息子は定められたことにしたがって去って行くのだから。しかし、彼を引き渡すその人は災いです」。
Lk.22:23.(練語版) すると彼らは、自分たちのうちの誰がそんなことをしようとしているのか、互いに論じ始めた。
Lk.22:24.(練語版) しかし彼らの間では、自分たちの中で誰が一番偉いと思われるかに関する争論も生じた。
Lk.22:25.(練語版) 彼は彼らに言った。「諸国の民々の王たちは彼らに対して威張り、彼らの上に権威のある者たちは恩人と呼ばれている。
Lk.22:26.(練語版) しかし、あなたがたはそうではない。むしろ、あなたがたの間で一番偉い者は一番若い者のように、指導する者は仕える者のようになりなさい。
Lk.22:27.(練語版) というのは、食卓に着いている者と仕える者では、どちらが偉いのか。食卓に着いている者ではないか。しかし、わたしは仕える者としてあなたがたの中にいる。
Lk.22:28.(練語版) しかし、あなたがたはわたしの試練のときに、わたしと共にいてくれた者たちです。
Lk.22:29.(練語版) わたしの父がわたしに王国を授けてくださったように、わたしもあなたがたに授ける。
Lk.22:30.(練語版) あなたがたがわたしの王国で、わたしの食卓に着いて食べたり飲んだりするためです。あなたがたは位に座して、イスラエルの十二部族を裁くだろう。
Lk.22:31.(練語版) シモン、シモン、見よ、サタンは、あなたがたを小麦のようにふるいにかけることを要求した。
Lk.22:32.(練語版) しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために願った。あなたは、立ち返ったときには、あなたの兄弟たちを確立しなさい」。
Lk.22:33.(練語版) しかし、彼は彼に言った。「主よ、わたしは、獄にも、死に至るまでも、あなたと一緒に行く覚悟しています」。
Lk.22:34.(練語版) 彼は言った。「ペテロよ、わたしはあなたに言っておく。あなたが三度わたしを知っていることを否認するまでは、今日、おんどりが鳴くことはないだろう」。
Lk.22:35.(練語版) 彼は彼らに言った。「わたしがあなたがたを、財布も袋もサンダルも持たせずに遣わした時、何かに不足したか」。彼らは言った。「何もありませんでした」。
Lk.22:36.(練語版) すると彼は彼らに言った。「しかし今は、財布のある者はそれを取り、袋も同じようにしなさい。何も持っていない者は、自分の衣を売って、剣を買いなさい。
Lk.22:37.(練語版) わたしはあなたがたに言うが、『彼は不法な者たちと共に数えられた』と書かれているこのことは、わたしにおいて成し遂げられねばならないのです。わたしに関することは終結があるのだから」。
Lk.22:38.(練語版) 彼らは言った。「主よ、ご覧ください。ここに剣が二振りあります」。彼は彼らに言った。「それで十分です」。
Lk.22:39.(練語版) 彼は出て来て、習慣どおりに、オリブ山に行った。弟子たちも彼について行った。
Lk.22:40.(練語版) その場所に来ると、彼は彼らに言った。「あなたがたは試みに陥らないように、祈っていなさい」。
Lk.22:41.(練語版) 彼は彼らから石を投げて届くほどの所に退き、ひざまずいて祈って
Lk.22:42.(練語版) 言った。「父よ、もしあなたの望まれることなら、この杯をわたしから取り除いてください。それでも、わたしの意志ではなく、あなたのご意志がなされますように」。
Lk.22:43.(練語版) 天から一人の使いの者が彼に現われ、彼を強めた。
Lk.22:44.(練語版) 彼は苦しみもだえ、ますます熱烈に祈った。彼の汗は血の滴りのようになって地面に落ちた。
Lk.22:45.(練語版) 祈りから起き上がり、弟子たちのところに行くと、彼らが悲しみのはて眠り込んでいるのを見いだした。
Lk.22:46.(練語版) 彼は彼らに言った。「なぜあなたがたは眠っているのか。試みに陥らないように、起きて祈っていなさい」。
Lk.22:47.(練語版) 彼がまだ話しているうちに、見よ、群衆が現われた。そして、十二人の一人でユダという者が彼らの先頭に立っていた。そして彼はイエスに近づいてきて、彼を口づけをしようとした。
Lk.22:48.(練語版) しかしイエスは彼に言った。「ユダ、あなたは口づけで人の息子を引き渡すのか」。
Lk.22:49.(練語版) 彼の周りにいた者たちは、起きようとしていることを見て、「主よ、剣で撃ちましょうか」と言った。
Lk.22:50.(練語版) 彼らのうちのある者が、祭司長の奴隷に撃ちかかり、彼の右耳を切り落とした。
Lk.22:51.(練語版) しかしイエスは答えて言った。「それまでに許しなさい」。そして、その耳を触って、彼をいやした。
Lk.22:52.(練語版) イエスは、自分に向かって来た祭司長たち、神殿の指揮官たち、および長老たちに言った。「あなたがたは強盗に対するのように、剣とこん棒を持って出て来たのか。
Lk.22:53.(練語版) わたしは毎日あなたがたと一緒に神殿にいた時には、あなたがたはわたしに向かって手を出さなかった。しかし、これはあなたがたの時、また、闇の権威です」。
Lk.22:54.(練語版) 彼らは彼を捕まえて、引いて行き、祭司長の家に連れて行った。しかしペテロは遠くからついて行った。
Lk.22:55.(練語版) 人々は中庭の真ん中に火をたいて一緒に座ったので、ペテロも彼らの中に座った。
Lk.22:56.(練語版) ある若い女中が、彼が明るいところに座っているのを見、彼をじっと見つめて言った。「この者も彼と一緒にいました」。
Lk.22:57.(練語版) 彼は否認して言った。「女よ、わたしは彼を知らない」。
Lk.22:58.(練語版) しばらくして、別の者が彼を見て言った。「あなたも彼らの一人だ」。しかしペテロは言った。「人よ、わたしはそうではない」。
Lk.22:59.(練語版) 約一時間たってから、ほかのある者が言い張った。「確かにこの者も彼と一緒にいた。この者もガリラヤ人だから」。
Lk.22:60.(練語版) しかしペトロは言った。「人よ、わたしはあなたの言っていることがわからない」。すぐに、彼がまだ話しているうちに、おんどりが鳴いた。
Lk.22:61.(練語版) 主は振り返ってペテロを見つめた。ペテロは、「おんどりが鳴く前に、あなたは三度わたしを否認するだろう」と、主が自分に言った言葉を思い出した。
Lk.22:62.(練語版) そして彼外に出て、激しく泣いた。
Lk.22:63.(練語版) 彼を拘留していた男たちは、彼を嘲弄し、打ちたたいた。
Lk.22:64.(練語版) そして、彼らは彼に目隠しをし、尋ねて言った。「預言せよ。あなたを打ったのは誰か」。
Lk.22:65.(練語版) 彼らは、彼に対してほかの多くのことを言って、冒とくした。
Lk.22:66.(練語版) 朝になると、民の長老たちの会は、祭司長たちも書記官たちも共に集まり、彼を彼らのサンヘドリンに引いて行って、
Lk.22:67.(練語版) 言った。「もしあなたがキリストなら、わたしたちに言いなさい」。しかし彼は彼らに言った。「わたしがあなたがたに言っても、あなたがたは決して信じないだろう。
Lk.22:68.(練語版) またわたしが尋ねても、あなたがたは決して答えないだろう。
Lk.22:69.(練語版) しかし、今からのち、人の息子は神の力の右に座るだろう」。
Lk.22:70.(練語版) 彼らはみな言った。「それでは、あなたは神の息子なのか」。彼は彼らに言った。「わたしはそうだとは、あなたがたが言っている」。
Lk.22:71.(練語版) 彼らは言った。「どうしてこれ以上証言が必要だろうか。わたしたち自身が彼の口から聞いたのだから」。

ルカ 第23章

Lk.23:01.(練語版) 彼らの群衆はみなが立ち上がり、彼をピラトのところへ連れて行った。
Lk.23:02.(練語版) 彼らは彼を訴え始めて言った。「わたしたちは、この者がわたしたちの国民を惑わし、カイザルに税を払うのを禁じ、また、自分がキリスト、王であると言っているのを見いだしました」。
Lk.23:03.(練語版) ピラトは彼に尋ねて言った。「あなたはユダヤ人の王なのか」。彼は彼に答えて言った。「あなたがそう言っている」。
Lk.23:04.(練語版) ピラトは祭司長たちと群衆に言った。「わたしはこの人に訴える根拠を何も見いださない」。
Lk.23:05.(練語版) しかし彼らは言い張った。「彼は、ユダヤ全国にわたって教え、民を扇動しているのです。しかもガリラヤから始めてここまで来たのです」。
Lk.23:06.(練語版) ピラトはこれを聞いて、この人はガリラヤ人かと尋ねた。
Lk.23:07.(練語版) 彼がヘロデの管轄内にあると知ると、彼は彼をヘロデのもとに送った。彼もその日々にエルサレムにいたのである。
Lk.23:08.(練語版) ヘロデは、イエスを見ると非常に喜んだ。彼についてのことを聞いていたので、長い間、彼を見たいと思っていたからである。彼が何かしるしを行なうのを見たいと望んでいた。
Lk.23:09.(練語版) 彼は多くの言葉で質問したが、彼は彼に何も答えなかった。
Lk.23:10.(練語版) 祭司長たちと書記官たちが立って、激しく彼を訴えていた。
Lk.23:11.(練語版) ヘロデも自分の兵士たちと一緒に彼をけなし、嘲弄した。鮮やかな衣を着せて、彼をピラトのところに送り返した。
Lk.23:12.(練語版) ヘロデとピラトは、以前は互に敵視していたが、この日に互いに友人になった。
Lk.23:13.(練語版) ピラトは祭司長たちと支配者たちと民を呼び、
Lk.23:14.(練語版) 彼らに言った。「あなたがたは、民を惑わす者として、この人をわたしのところに連れて来た。見よ、わたしはあなたがたの前で取り調べたが、あなたがたが彼に訴えていることについて、この人にはその根拠を何も見いだせなかった。
Lk.23:15.(練語版) ヘロデも同じです。彼は彼をわたしたちのところに送り返してきたのだから。見よ、彼は死に値することを何もしていない。
Lk.23:16.(練語版) だから、わたしは彼を懲戒して釈放することにする」。
Lk.23:17.(練語版) 〔無し〕
Lk.23:18.(練語版) しかし彼らはいっせいに叫んで言った。「この者を取り除け。我々にはバラバを釈放しろ」。
Lk.23:19.(練語版) この者は、都で起こったある暴動と殺人のかどで、獄に投ぜられていたのである。
Lk.23:20.(練語版) ピラトは、イエスを釈放したいと思って、再び彼らに呼びかけた。
Lk.23:21.(練語版) しかし彼らは叫んで言った。「はりつけにしろ。彼をはりつけにしろ」。
Lk.23:22.(練語版) 彼は三度目に彼らに言った。「この者がどんな悪事をしたというのか。わたしは彼に死刑の理由を何も見いださなかった。だから、わたしは彼を懲戒して釈放することにする」。
Lk.23:23.(練語版) しかし、彼らは大声をあげて詰め寄り、彼をはりつけにするように求めた。彼らの声が優勢になった。
Lk.22:24.(練語版) ピラトは彼らの要求が実現されるように決定した。
Lk.23:25.(練語版) 暴動と殺人のかどで獄に投ぜられた者、彼らが求めていた者を釈放し、イエスを彼らの意向に引き渡した。
Lk.23:26.(練語版) 彼らは彼を引いて行く時、田舎から出て来たクレネのシモンを捕まえ、彼に十字架を負わせ、イエスの後ろから運ばせた。
Lk.23:27.(練語版) 民の大群衆と、彼のために嘆き悲しむ女たちが、彼について行った。
Lk.23:28.(練語版) しかしイエスは、彼女たちのほうに振り向いて言った。「エルサレムの娘たちよ、わたしのために泣いてはいけない。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣きなさい。
Lk.23:29.(練語版) 見よ、人々が、『不妊の女と、生まなかった胎と、乳を飲ませなかった乳房とは幸せです』と言う日々が来るのだから。
Lk.23:30.(練語版) その時、人々は山々に向かって、『我々の上に倒れてくれ』と言い、丘に向かって、『我々を覆ってくれ』と言い始めるだろう。
Lk.23:31.(練語版) というのは、木に水気のある時に彼らがこれらのことをするのであれば、それが枯れた時には何が起こるだろうか」。
Lk.23:32.(練語版) しかし、彼らは別の二人の犯罪者をも、死に至らせるために彼と共に引いて行った。
Lk.23:33.(練語版) されこうべと呼ばれている場所にやって来た時、そこで彼をはりつけにし、犯罪者たちも、一人は右に、一人は左にしてはりつけにした。
Lk.23:34.(練語版) しかしイエスは言った。「父よ、彼らをお赦しください。自分たちが何をしているかを知らないからです」。彼らは、彼の衣を分けようとしてくじを引いた。
Lk.23:35.(練語版) 民は立って見ていた。支配者たちも彼をあざ笑って言った。「彼はほかの者たちを救った。もしこの者が神のキリスト、選ばれた者であるなら、自分を救うがよい」。
Lk.23:36.(練語版) 兵士たちも彼をあざけり、近寄ってきて彼に酸いぶどう酒を差し出して
Lk.23:37.(練語版) 言った。「もしあなたがユダヤ人の王なら、自分を救いなさい」。
Lk.23:38.(練語版) 彼の上には、「これはユダヤ人の王」と書き記したものがあった。
Lk.23:39.(練語版) 掛けられていた犯罪者の一人は、彼を冒とくして言った。「もしあなたがキリストなら、自分自身とわたしたちを救え」。
Lk.23:40.(練語版) しかし、他方の者が答えて、彼をしかりつけて言った。「お前は神を恐れないのか。同じ裁きを受けているのだから。
Lk.23:41.(練語版) 確かに我々には当然のことだ。自分の行ないに応じた報いを受けているのだから。しかし、この方は何も不正なことをしていないのだ」。
Lk.23:42.(練語版) そして彼は言った。「イエスよ、あなたがあなたの王国に入られる時には、わたしのことを思い出してください」。
Lk.23:43.(練語版) すると彼は彼に言った。「まことをもって、わたしは今日あなたに言っておく。あなたはわたしと共にパラダイスにいるだろう」。
Lk.23:44.(練語版) すでに第六時ごろになっていたが、闇が全地を覆い、第九時にまで及んだ。
Lk.23:45.(練語版) 太陽が光を失い、聖所の幕が二つに裂けた。
Lk.23:46.(練語版) イエスは大声で叫んで言った。「父よ、あなたのみ手に、わたしの霊をゆだねます」。こう言って、彼は息を引き取った。
Lk.23:47.(練語版) 百人隊長は、起きたことを見ると、神をたたえて、「確かにこの人は義人だった」と言った。
Lk.23:48.(練語版) この光栄を見に集まって来ていた群衆は皆、起きたことを見ると、胸を打ちながら帰って行った。
Lk.23:49.(練語版) 彼を知っていた者たちは皆、遠い所に立っていた。それに、共にガリラヤから彼について来た女たちは、これらのことを見ていた。
Lk.23:50.(練語版) 見よ、議員であるヨセフという名の男がいたが、善良で正しい人であった―
Lk.23:51.(練語版) 彼は彼らの企てや行動には同意しなかった―彼はユダヤ人の町アリマタヤの出身で、神の王国を待ち望んでいた。
Lk.23:52.(練語版) この者はピラトのところに近づいてきて、イエスの体を願った。
Lk.23:53.(練語版) 彼はそれを取り降ろしてきれいな亜麻布に包み、岩に掘った、まだ誰も横たえられたことのない墓にそれを納めた。
Lk.23:54.(練語版) 準備の日で、安息日が近づいていた。
Lk.23:55.(練語版) 彼と一緒にガリラヤから来ていた女たちは、後をついて行き、その墓と、彼の体が横たえられる様子とを見ていた。
Lk.23:56.(練語版) 彼女たちは帰って行き、香料と香油を準備した。安息日には、おきてに従って休んだ。

ルカ 第24章

Lk.24:01.(練語版) しかし、安息日々の一つ、明け方早く、彼女たちは、準備した香料を携えて、墓に来た。
Lk.24:02.(練語版) しかし、彼女たちは、墓から石が転がしてあるのを見つけた。
Lk.24:03.(練語版) 入ってみると、体が見つからなかった。
Lk.24:04.(練語版) 彼女たちがこのことで当惑していると、見よ、二人の男が輝く衣を着て彼女たちのそばに立った。
Lk.24:05.(練語版) 彼女たちはおびえて、地に顔を伏せた。彼らは彼女たちに言った。「あなたがたはなぜ、生きている者を死んだ者たちの間に捜しているのですか。
Lk.24:06.(練語版) 彼はここにはいない。起こされたのです。彼がまだガリラヤにいた時にあなたがたに言ったことを思い出しなさい。
Lk.24:07.(練語版) 人の息子は人々、すなわち罪人たちの手に引き渡され、はりつけにされ、三日目に起き上がらなければならない、と言いました」。
Lk.24:08.(練語版) 彼女たちは彼の言葉を思い出し、
Lk.24:09.(練語版) 墓から戻って来て、十一人と残りの全員に、これらのすべてのことを告げた。
Lk.24:10.(練語版) 彼女たちは、マグダラ・マリヤ、ヨハンナ、ヤコブのマリヤであり、また一緒にいた残りの女たちも、使徒たちにこれらのことを言った。
Lk.24:11.(練語版) これらの言葉は、彼らにとってはたわ言のように思われて、彼らは彼女たちのことを信じなかった。
Lk.24:12.(練語版) しかし、ペテロは立ち上がり、墓に走って行った。かがんで中を見ると、亜麻布だけがあった。それで彼は、起きた事を不思議に思いながら去って行った。
Lk.24:13.(練語版) 見よ、同じ日に、彼らのうちの二人が、エルサレムから六十スタディオン離れたエマオという村へ向かっていた。
Lk.24:14.(練語版) 彼らは、起きたこれらのすべての事について、互いに語り合っていた。
Lk.24:15.(練語版) 彼らが語り合い、論じ合っていると、イエス自身が近づいてきて、彼らと一緒に行った。
Lk.24:16.(練語版) しかし彼らの目がさえぎられて、彼を認めることができなかった。
Lk.24:17.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたが歩きながら互に語り合っているこれらの事は、何の事なのか」。彼らは悲しそうな顔をして立ちどまった。
Lk.24:18.(練語版) その一人のクレオパという名の者が、答えて彼に言った。「あなたはエルサレムの周辺に泊まっていながら、あなただけが、この都でこの日々に起ったことを知らないのですか」。
Lk.24:19.(練語版) 彼は彼らに言った。「どんなことですか」。彼らは彼に言った。「ナザレのイエスに関することです。彼は、神と民すべての前で、業と言葉において力ある男、預言者でした。
Lk.24:20.(練語版) 祭司長たちとわたしたちの支配者たちが、彼を死の裁きに引き渡し、彼をはりつけにしたのです。
Lk.24:21.(練語版) しかし、わたしたちは、彼こそイスラエルを救出してくださる方だと期待していました。しかも、こうした事すべてに加えて、これらのことが起こってからこれで三日になるのです。
Lk.24:22.(練語版) ところが、わたしたちのうちのある女たちも、わたしたちを驚かせました。彼女たちは朝早く墓に行きましたが、
Lk.24:23.(練語版) 彼の体が見つからずに戻って来て、使いの者たちが彼は生きていると告げる幻まで見たと言うのです。
Lk.24:24.(練語版) わたしたちと一緒にいる者のうちの何人かが墓に行って、まさに女たちが言ったとおりなのを見たのですが、彼は見ませんでした」。
Lk.24:25.(練語版) 彼は彼らに言った。「ああ、愚かで、預言者たちが語ったすべてのことを信じるのに心の鈍い者たちよ。
Lk.24:26.(練語版) キリストはこれらの苦しみを受けて、自分の栄光に入って行くはずではなかったのか」。
Lk.24:27.(練語版) モーセとすべての預言者たちから始めて、聖書全体にわたり、自分自身に関する事柄を彼らに説明した。
Lk.24:28.(練語版) 彼らは向かっていた村に近づいたが、彼はさらに遠く進んで行く様子を見せた。
Lk.24:29.(練語版) 彼らは彼をしきりに促して言った。「わたしたちと一緒にお滞在しください。夕方になり、日もすでに傾きかけていますから」。彼は彼らと一緒に滞在するために入って行った。
Lk.24:30.(練語版) 彼らと共に食卓に着いた時、彼はパンを取って祝福して裂き、彼らに与えた。
Lk.24:31.(練語版) 彼らの目は開かれ、彼であることが分かった。すると、彼は彼らから見えなくなった。
Lk.24:32.(練語版) 彼らは互いに言った。「彼が道でわたしたちに語っていた時、またわたしたちに聖書を解き明かしていた時、わたしたちの心はわたしたちの内で燃えていなかっただろうか」。
Lk.24:33.(練語版) 同じ時刻に立ち上がって、エルサレムに戻ってみると、十一人および彼らと共にいる者たちが集まっていて、
Lk.24:34.(練語版) 「主は本当に起こされて、シモンに現われたのだ」と言っていた。
Lk.24:35.(練語版) そこで、彼らは道の途中でのできことや、パンを裂いているときに彼のことがどのように分かったかを詳しく話した。
Lk.24:36.(練語版) 彼らがこれらのことを話していると、彼が彼らの真ん中に立った。
Lk.24:37.(練語版) しかし彼らはおびえ、恐れていた。霊を見ているのだと思った。
Lk.24:38.(練語版) 彼は彼らに言った。「なぜあなたがたは動転しているのか。あなたがたの心に疑いが生じるのはどうしてか。
Lk.24:39.(練語版) わたしの両手と両足を見なさい。まさしくわたしです。わたしに触り、また見なさい。霊にはあなたがたがわたしに見るような肉や骨はないのです」。
Lk.24:40.(練語版) こう言って、彼は彼らに両手と両足を見せた。
Lk.24:41.(練語版) 彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議に思っていると、彼は彼らに言った。「ここに何か食べる物があるか」。
Lk.24:42.(練語版) 彼らは彼に焼いた魚一切れを渡した。
Lk.24:43.(練語版) 彼はそれらを取って、彼らの前で食べた。
Lk.24:44.(練語版) 彼は彼らに言った。「これは、わたしがまだあなたがたと一緒にいた時、あなたがたに語ったわたしの言葉なのです。つまり、わたしについて、モーセの律法と預言者たちと詩篇の中で書かれているすべての事は、成就されなければならない」。
Lk.24:45.(練語版) そのとき、彼は聖書を理解できるように彼らの思いを開いた。
Lk.24:46.(練語版) 彼は彼らに言った。「このように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死んだ者たちの中から起き上がり、
Lk.24:47.(練語版) そして、心変えと罪の赦しが、彼の名において、エルサレムから始まって、あらゆる国民に宣べ伝えられる。
Lk.24:48.(練語版) あなたがたはこれらの事の証人です。
Lk.24:49.(練語版) 見よ、わたしはあなたがたの上に、わたしの父の約束を送る。しかし、高い所からの力を着せられるまで、あなたがたは都にとどまっていなさい」。
Lk.24:50.(練語版) 彼は彼らをベタニヤまで連れて行き、両手を上げて彼らを祝福した。
Lk.24:51.(練語版) 彼は彼らを祝福している間に、彼らから離れて行き、天に運び上げられた。
Lk.24:52.(練語版) 彼らは彼を拝み、大きな喜びをもってエルサレムに戻った。
Lk.24:53.(練語版) 絶えず神殿にいて、神を祝福していた。

ヨハネ
ヨハネ 第1章

Jn.01:01.(練語版) 始まりの中に言葉があった。言葉は神へ向かった。言葉は神性を備えたものであった。
Jn.01:02.(練語版) このものは始まりの中に神へ向かった。
Jn.01:03.(練語版) すべてはそのものを通して存在するようになった。そのものなしに存在するようになったものは一つもない。そのものにおいて存在するようになったものは
Jn.01:04.(練語版) 命であり、命は人々の光であった。
Jn.01:05.(練語版) 光は闇の中で輝いている。そして、闇はそれに打ち勝たなかった。
Jn.01:06.(練語版) 神から遣わされた一人の人が現われた。彼の名はヨハネであった。
Jn.01:07.(練語版) この人は証しのために来た。光について証言するためであり、それはすべての人が彼を通して信じるためであった。
Jn.01:08.(練語版) その人は光ではなく、光について証言するために来たのである。
Jn.01:09.(練語版) 世界に来るすべての人を照す真の光であった。
Jn.01:10.(練語版) 彼は世界にいた。そして、世界は彼を通して存在するようになったが、世界は彼を知らなかった。
Jn.01:11.(練語版) 彼は自分の所有物の所に来たが、彼自身の所有物であった者たちは彼を受け入れなかった。
Jn.01:12.(練語版) しかし、彼を受け入れた者たちすべて、すなわち、彼の名を信じた者たちに、彼は神の子供たちとなる権利を与えた。
Jn.01:13.(練語版) 彼らは、血から、また肉の意志から、また男の意志から生まれたのではなく、神から生まれたのである。
Jn.01:14.(練語版) そして言葉は肉体となってわたしたちの間に幕屋を張られた。わたしたちは彼の栄光を見た。父の独生した者に属する栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
Jn.01:15.(練語版) ヨハネは彼について証しをし、叫んで言った。「『わたしの後に来る方は、わたしの前を進んだ。わたしより先に存在したのだから』とわたしが言ったのは、この方です」。
Jn.01:16.(練語版) わたしたちは皆、彼の充満の中から受けて、恵みに恵みを加えられたからです。
Jn.01:17.(練語版) というのは、律法はモーセを通して与えられ、恵みと真理とはイエス・キリストを通して存在するようになったからです。
Jn.01:18.(練語版) いまだ神を見た者はいない。父の懐にいる独生した神こそ、その方が父を明らかに示したのである。
Jn.01:19.(練語版) これは、ユダヤ人たちがエルサレムから祭司たちとレビ人たちを遣わして、「あなたは誰か」と尋ねさせた時の、ヨハネの証しである。
Jn.01:20.(練語版) 彼は告白して否まず、「わたしはキリストではない」と告白した。
Jn.01:21.(練語版) 彼らは彼に尋ねた。「それでは何か。あなたはエリヤか」。彼は「そうではない」と言った。「あなたはあの預言者か」。彼は「いいえ」と答えた。
Jn.01:22.(練語版) それで彼らは彼に言った。「あなたは誰か。わたしたちを送った人たちに答えができるようにしてください。あなたは自分について何と言うのか」。
Jn.01:23.(練語版) 彼は言った。「わたしは、預言者イザヤが言ったように、『主の道をまっすぐにせよ』と荒野で叫ぶ者の声です」。
Jn.01:24.(練語版) 遣わされていた者たちはパリサイ人たちからであった。
Jn.01:25.(練語版) 彼らは彼に尋ねて、彼に言った。「あなたがキリストでもエリヤでもあの預言者でもないのなら、なぜバプテスマしているのか」。
Jn.01:26.(練語版) ヨハネは彼らに答えて言った。「わたしは水の中にバプテスマするが、あなたがたの知らない方が、あなたがたの間に立っている。
Jn.01:27.(練語版) わたしの後に来る方ですが、わたしは、その方のサンダルのひもをほどくにも値しない」。
Jn.01:28.(練語版) これらの事は、ヨハネがバプテスマしていたヨルダンの向こう側のベタニヤであったのである。
Jn.01:29.(練語版) 次の日、彼はイエスが自分の方へ来るのを見て言った。「見よ、世界の罪を取り去る神の子羊です。
Jn.01:30.(練語版) これこそ、『わたしの後に来る男は、わたしの前を進んだ。わたしより先に存在したのだから』とわたしが言った方です。
Jn.01:31.(練語版) わたしは彼を知らなかった。しかし、彼がイスラエルに現わされるように、この理由で、わたしは水の中にバプテスマしに来たのです」。
Jn.01:32.(練語版) ヨハネはまた証しをして言った。「わたしは、霊がはとのように天から下って、彼の上にとどまるのを見た。
Jn.01:33.(練語版) わたしは彼を知らなかった。しかし、水の中にバプテスマするために、わたしを送ったその方がわたしに言った。『誰でも霊が下ってその上にとどまるのを見たなら、その者が聖霊の中にバプテスマする者です』。
Jn.01:34.(練語版) わたしは見たので、この方が神の選ばれた者であると証しをしたのです」。
Jn.01:35.(練語版) また、次の日、ヨハネは自分の弟子のうちの二人と一緒に立っていた。
Jn.01:36.(練語版) 彼はイエスが歩いているのを見て言った。「見よ、神の子羊だ」。
Jn.01:37.(練語版) その二人の弟子は彼が話すのを聞いて、イエスについて行った。
Jn.01:38.(練語版) イエスは振り向いて、彼らがついて来るのを見て、彼らに言った。「あなたがたは何を求めているのか」。彼らは彼に言った。「ラビ(翻訳して言えば、先生)、どこにお泊まりですか」。
Jn.01:39.(練語版) 彼は彼らに言った。「来て、見なさい」。そこで彼らは行って、彼がどこに泊まっているかを見た。そして彼らはその日、彼と共に泊まった。それは第十時ごろであった。
Jn.01:40.(練語版) ヨハネから聞いて彼について行った二人のうちの一人は、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。
Jn.01:41.(練語版) この人はまず自分の兄弟シモンを見つけて彼に言った。「わたしたちはメシア(通訳すれば、キリスト)を見つけた」。
Jn.01:42.(練語版) 彼は彼をイエスのもとに連れて行った。イエスは彼を見て言った。「あなたはヨハネの息子シモンです。あなたはケパ(翻訳すれば、ペテロ)と呼ばれるだろう」。
Jn.01:43.(練語版) 次の日、彼はガリラヤへ行こうとした。ピリポを見つけた。イエスは彼に言った。「わたしについて来なさい」。
Jn.01:44.(練語版) ピリポは、アンデレとペテロとの町ベツサイダの人であった。
Jn.01:45.(練語版) ピリポがナタナエルを見つけて彼に言った。「わたしたちは、律法の中でモーセが、そして預言者たちが書いた方を見つけた。すなわちヨセフの息子、ナザレのイエスです」。
Jn.01:46.(練語版) ナタナエルは彼に言った。「何か良いものがナザレから出ることがあるだろうか」。ピリポは彼に言った。「来て、見なさい」。
Jn.01:47.(練語版) イエスはナタナエルが自分の方へ来るのを見て、彼についてこう言った。「見よ、本当のイスラエル人、彼の内には偽りがない」。
Jn.01:48.(練語版) ナタナエルは彼に言った。「どうしてわたしを知っておられるのですか」。イエスは答えて彼に言った。「ピリポがあなたを呼ぶ前に、あなたがいちじくの木の下にいた時、わたしはあなたを見た」。
Jn.01:49.(練語版) ナタナエルは彼に答えた。「ラビ、あなたは神の息子です。あなたはイスラエルの王です」。
Jn.01:50.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「『あなたがいちじくの木の下にいるのを見た』と、わたしが言ったので信じるのか。あなたはこれより大きな事を見るだろう」。
Jn.01:51.(練語版) そして彼は彼に言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたは天が開けて、神の使いの者たちが人の息子の上に上り下りするのを見るだろう」。

ヨハネ 第2章

Jn.02:01.(練語版) さて、三日目に、ガリラヤのカナで結婚式があった。イエスの母はそこにいた。
Jn.02:02.(練語版) イエスと彼の弟子たちも、その結婚式に招かれていた。
Jn.02:03.(練語版) ぶどう酒が足りなくなった時、イエスの母は彼に言った。「彼らにはぶどう酒がありません」。
Jn.02:04.(練語版) イエスは彼女に言った、「女よ、わたしはあなたと何のかかわりがあるのですか。わたしの時はまだ来ていません」。
Jn.02:05.(練語版) 彼の母はしもべたちに言った。「彼があなたがたに言うことは何でもしてください」。
Jn.02:06.(練語版) さて、そこには、ユダヤ人の清めの習慣に従って、それぞれ二または三メトレテスも入る石の水がめが六つ置いてあった。
Jn.02:07.(練語版) イエスは彼らに言った。「水がめを水で満たしなさい」。彼らはそれらを口まで満たした。
Jn.02:08.(練語版) 彼は彼らに言った。「では、くんで、宴会の幹事のところに持って行きなさい」。彼らはそれを持って行った。
Jn.02:09.(練語版) 宴会の幹事は、ぶどう酒になった水を味わったが、彼はそれがどこから来たのか知らなかった。しかし、水をくんだしもべたちは知っていた。宴会の幹事は花婿を呼んで、
Jn.02:10.(練語版) 彼に言った。「どんな人でも、初めに良いぶどう酒を出して、酔いがまわったころに、より劣ったのを出すものです。あなたは今まで良いぶどう酒を取って置いた」。
Jn.02:11.(練語版) イエスはこの最初のしるしをガリラヤのカナで行なって、自分の栄光を現した。そして彼の弟子たちは彼を信じた。
Jn.02:12.(練語版) こののち、彼と彼の母、兄弟たち、および彼の弟子たちはカペナウムに下って行き、彼らはそこに何日もは滞在しなかった。
Jn.02:13.(練語版) ユダヤ人の過ぎ越しが近づいていたので、イエスはエルサレムに上って行った。
Jn.02:14.(練語版) そして彼は神殿で牛や羊やはとを売る者たち、また、座っている両替人たちを見つけました。
Jn.02:15.(練語版) 彼は縄でむちを作り、羊も牛もみな神殿から追い出した。両替屋の硬貨をまき散らし、その台をひっくり返した。
Jn.02:16.(練語版) そして、彼ははとを売っている者たちに言った。「これらの物をここから持って行け。わたしの父の家を市場にするな」。
Jn.02:17.(練語版) 彼の弟子たちは、「あなたの家に対する熱心がわたしを食い尽くすであろう」と書いてあることを思い出した。
Jn.02:18.(練語版) それでユダヤ人たちは答えて彼に言った。「こんな事をするからには、どんなしるしをわたしたちに見せてくれるのか」。
Jn.02:19.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「この聖所を壊してみなさい。そうしたら、わたしは三日でそれを起すだろう」。
Jn.02:20.(練語版) それでユダヤ人たちは言った。「この聖所は四十六年かかって建てられたのに、あなたは三日でそれを起すのか」。
Jn.02:21.(練語版) しかし、その者は自分の体の聖所について言っていた。
Jn.02:22.(練語版) それで、彼が死んだ者たちの中から起された時、彼の弟子たちは彼がこう言っていたのを思い出した。そして、聖書とイエスの言った言葉とを信じた。
Jn.02:23.(練語版) さて、彼が過ぎ越しの際、祭りの間にエルサレムにいた間、大勢の人が、彼の行なっていたしるしを見て、彼の名を信じた。
Jn.02:24.(練語版) しかし、イエス自身は自分を彼らにゆだねることはしなかった。なぜなら、彼はすべての人を知っていたからであり、
Jn.02:25.(練語版) また人に関して証しする者を必要としなかったからである。彼自身が、人の内に何があるかを知っていたからである。

ヨハネ 第3章

Jn.03:01.(練語版) さて、パリサイ人の一人で、彼の名をニコデモというユダヤ人の支配者があった。
Jn.03:02.(練語版) この人が、夜、彼のもとに来て、彼に言った。「ラビ、わたしたちはあなたが神から来た教師だということを知っています。神が共におられなければ、あなたのなさるこれらのしるしを行なうことは誰にもできないからです」。
Jn.03:03.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたに言っておく。人は上から生まれなければ、神の王国を見ることはできない」。
Jn.03:04.(練語版) ニコデモは彼に言った。「人は年老いてから、どうして生まれることができるのですか。自分の母の胎にもう一度入って生まれることができないではありませんか」。
Jn.03:05.(練語版) イエスは答えた。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたに言っておく。人は水と霊から生まれなければ、神の王国に入ることはできない。
Jn.03:06.(練語版) 肉から生まれたものは肉であり、霊から生まれたものは霊です。
Jn.03:07.(練語版) 『あなたがたは上から生まれなければならない』と、わたしがあなたに言ったからとて、不思議に思ってはならない。
Jn.03:08.(練語版) 風はその望むところに吹く。あなたはその音は聞くが、それがどこから来てどこへ行くのかを知らない。霊から生まれる者もみな、そのようです」。
Jn.03:09.(練語版) ニコデモは答えて彼に言った。「どうしてこのような事が起こるのでしょうか」。
Jn.03:10.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「あなたはイスラエルの教師でありながら、このような事が分からないのか。
Jn.03:11.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたに言っておく。わたしたちは自分たちが知っていることを話し、自分が見たことを証しをするのですが、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。
Jn.03:12.(練語版) わたしがあなたがたに地上の事柄を話しても、あなたがたは信じないのであれば、あなたがたに天上の事柄を話したとしても、どうして信じるだろうか。
Jn.03:13.(練語版) 天から下ってきた者、すなわち人の息子のほかには、誰も天に上った者はいない。
Jn.03:14.(練語版) そして、モーセが荒野で蛇を上げたように、人の息子も上げられなければならない。
Jn.03:15.(練語版) それは、彼を信じる者がみな世々の特質ある命を持つためです」。
Jn.03:16.(練語版) 神は独生した息子を与えるほどに世界を愛されたからである。それは、彼を信じる者がみな滅びることなく、世々の特質ある命を持つためである。
Jn.03:17.(練語版) 神が息子を世界に遣わしたのは、世界を裁くためではなく、世界が彼を通して救われるためである。
Jn.03:18.(練語版) 彼を信じる者は裁かれない。しかし彼を信じない者はすでに裁かれている。神の独生した息子の名を信じていないからである。
Jn.03:19.(練語版) その裁きというのは、光が世界に来たのに、人々は光より闇を愛したことである。彼らの行ないが邪悪であったからです。
Jn.03:20.(練語版) 悪を行なう者はみな、光を憎んで、光に来ないからです。彼の行ないが責められないようにするためである。
Jn.03:21.(練語版) しかし、真理を行なう者は光に来る。彼の行ないが、神にあってなされたことが明らかにされるためである。
Jn.03:22.(練語版) これらの事ののち、イエスと自分の弟子たちはユダヤの地に行った。彼は彼らと共にそこに滞在し、バプテスマしていた。
Jn.03:23.(練語版) ヨハネもサリムに近いアイノンで、バプテスマしていた。そこには水が多かったからである。人々は来て、バプテスマされた。
Jn.03:24.(練語版) ヨハネはまだ獄に投ぜられていなかったからである。
Jn.03:25.(練語版) そこで、ヨハネの弟子たちの一部と一人のユダヤ人との間に、清めに関する論争が起こった。
Jn.03:26.(練語版) 彼らは、ヨハネのところに来て、彼に言った。「ラビ、ヨルダンの向こうであなたと共にいた人で、あなたが証しした人ですが、見てください、この人がバプテスマしていて、みんなが彼のもとに行っています」。
Jn.03:27.(練語版) ヨハネは答えて言った。「天から与えられているのでなければ、人は何一つ受けることができない。
Jn.03:28.(練語版) 『わたしはキリストではない』が『わたしはその方の前に遣わされた』とわたしが言ったが、そのことについてあなたがた自身がわたしに証ししている。
Jn.03:29.(練語版) 花嫁を持つ者は花婿です。立って彼の声を聞く花婿の友人は、その花婿の声のために大いに喜ぶ。こうして、わたしのこの喜びは満たされている。
Jn.03:30.(練語版) あの方は増し加わり、わたしは減らなければならない。
Jn.03:31.(練語版) 上から来る方はすべての者の上におられる。地からの者は地からであって、地から話す。天から来る方はすべての者の上におられる。
Jn.03:32.(練語版) 彼は自分が見たこと聞いたこと、そのことについて証しするのであるが、誰も彼の証しを受け入れない。
Jn.03:33.(練語版) 彼の証しを受け入れる者は、神がまことであることに証印を押したのです。
Jn.03:34.(練語版) 神が遣わされた者は神の言葉を話すからであり、彼は霊を量って与えられないからです。
Jn.03:35.(練語版) 父は息子を愛しておられ、彼の手にすべての物を与えられた。
Jn.03:36.(練語版) 息子を信じる者は世々の特質ある命を持っている。しかし、息子に対して頑固である者は命を見ず、神の怒りが彼の上にとどまるのです」。

ヨハネ 第4章

Jn.04:01.(練語版) さて、イエスがヨハネより多くの弟子を作ってバプテスマしていることがパリサイ人たちが聞き、それをイエスが知ったとき―
Jn.04:02.(練語版) しかしイエス自身がバプテスマすことはせず、彼の弟子たちがそうしていたのだが―
Jn.04:03.(練語版) 彼はユダヤを去り、またガリラヤへ行った。
Jn.04:04.(練語版) しかし、彼はサマリヤを通過しなければならなかった。
Jn.04:05.(練語版) そこで、ヤコブが自分の息子ヨセフに与えた土地の近くにある、スカルと呼ばれるサマリヤの町に来た。
Jn.04:06.(練語版) ヤコブの泉はそこにあった。それでイエスは、旅のために疲れていたので、そのまま泉のそばに座った。第六時ごろであった。
Jn.04:07.(練語版) 一人のサマリヤの女が水をくみに来た。イエスは彼女に言った。「わたしに飲ませてください」。
Jn.04:08.(練語版) 彼の弟子たちは食物を買いに町へ行っていたからである。
Jn.04:09.(練語版) それでサマリヤの女は彼に言った。「ユダヤ人のあなたが、サマリヤ人の女のわたしから飲み物をお求めになるのはどうしてですか」。ユダヤ人はサマリヤ人と交際していないからである。
Jn.04:10.(練語版) イエスは答えて彼女に言った。「あなたが神の賜物を知り、そして、『わたしに飲ませてください』と言った者が誰なのかを知っていたなら、あなたは彼に求め、彼はあなたに生ける水を与えたことだろう」。
Jn.04:11.(練語版) 女は彼に言った。「主よ、あなたはくむ物をお持ちでなく、しかも井戸は深いのです。それで、あなたはその生ける水をどこから手に入れられるのですか。
Jn.04:12.(練語版) あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか。彼はわたしたちにこの井戸を与え、彼自身も飲み、彼の息子たちも、彼の家畜も、ここから飲んだのですが」。
Jn.04:13.(練語版) イエスは答えて彼女に言った。「この水を飲む者はみな再び渇く。
Jn.04:14.(練語版) しかし、わたしが与える水を飲む者は誰でも、決して世に亘って渇くことがない。そして、わたしが与える水は彼の内で、世に亘ってわき上がる水の泉となるだろう」。
Jn.04:15.(練語版) 女は彼に言った。「主よ、わたしにその水を下さい。わたしが渇くことがなく、ここにくみに来なくてもよいようにするためです」。
Jn.04:16.(練語版) 彼は彼女に言った。「行って、あなたの夫を呼んで、ここに来なさい」。
Jn.04:17.(練語版) 女は答えて彼に言った。「わたしには夫がありません」。イエスは彼女に言った。「『わたしには夫がない』とはよく言った。
Jn.04:18.(練語版) あなたには五人の夫がいたが、今いるのはあなたの夫ではない。それをあなたは正直に言った」。
Jn.04:19.(練語版) 女は彼に言った。「主よ、わたしはあなたが預言者であると見ます。
Jn.04:20.(練語版) わたしたちの父祖たちはこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムであると言います」。
Jn.04:21.(練語版) イエスは彼女に言った。「女よ、わたしを信じなさい。あなたがたがこの山でもエルサレムでもないところで、父を礼拝する時が来る。
Jn.04:22.(練語版) あなたがたは自分の知らないものを礼拝している。わたしたちは自分の知っているものを礼拝している。救いはユダヤ人から出るからです。
Jn.04:23.(練語版) しかし、真の礼拝者が霊と真理をもって父を礼拝する時が来ている。今がその時です。父は、ご自分をそのように礼拝する者たちを求めておられるのです。
Jn.04:24.(練語版) 神は霊であるから、その方を礼拝する者たちは、霊と真理をもって礼拝しなければならない」。
Jn.04:25.(練語版) 女は彼に言った。「わたしは、キリストと呼ばれるメシヤが来られることを知っています。その方が来られるときに、わたしたちにすべての事を告げてくださるでしょう」。
Jn.04:26.(練語版) イエスは彼女に言った。「あなたに話しているわたしが、その者です」。
Jn.04:27.(練語版) この時、彼の弟子たちが来た。彼らは、彼が女と話していることで不思議に思った。しかし、「何を求めておられるのですか」とか、「なぜ彼女と話しておられるのですか」とか言う者はいなかった。
Jn.04:28.(練語版) そこで、女は自分の水がめを残し、町に行き、人々に言った。
Jn.04:29.(練語版) 「来て、わたしのしたことを何もかも言い当てた人を見てください。この者がキリストではないでしょうか」。
Jn.04:30.(練語版) 彼らは町から出て、彼のところにやって来た。
Jn.04:31.(練語版) その間に、弟子たちは彼に尋ねて言った。「ラビ、食べてください」。
Jn.04:32.(練語版) しかし彼は彼らに言った。「わたしには、あなたがたの知らない食物がある」。
Jn.04:33.(練語版) それで弟子たちは互いに言った。「誰かが彼に食べる物を持って来たのだろうか」。
Jn.04:34.(練語版) イエスは彼らに言った。「わたしの食物とは、わたしを遣わした方のご意志を行ない、彼のみわざを成し遂げることです。
Jn.04:35.(練語版) あなたがたは、『収穫が来るまでまだ四か月ある』と言うではないか。見よ、わたしはあなたがたに言う。自分の目を上げて、畑を見なさい。すでに収穫を待って白くなっている。
Jn.04:36.(練語版) 刈り取る者は報酬を受け取って、世々の特質ある命に至る実を集めている。種をまく者と刈り取る者とが共に喜ぶためです。
Jn.04:37.(練語版) このことにおいて、『一人はまき、もう一人は刈り取る』ということばは真実なのです。
Jn.04:38.(練語版) わたしは、自分たちが労苦しなかったものを刈り取らせるために、あなたがたを遣わした。ほかの者たちが労苦したのであり、あなたがたは彼らの労苦の益にあずかっているのです」。
Jn.04:39.(練語版) その町の多くのサマリヤ人は、「この方はわたしのしたことを何もかも言い当てた」と証しした女の言葉のゆえに、彼を信じた。
Jn.04:40.(練語版) そこでサマリヤ人たちは彼のもとに来ると、自分たちのところに滞在するようにと頼んだ。彼はそこに二日滞在した。
Jn.04:41.(練語版) 彼の言葉のゆえに、さらに多くの人が信じた。
Jn.04:42.(練語版) 彼らはその女に言った。「わたしたちは、もはやあなたの話のゆえに信じるのではない。わたしたち自身が聞いて、この方こそまことに世界の救い主であることを知ったのだから」。
Jn.04:43.(練語版) 二日の後、彼はそこから去ってガリラヤへ行った。
Jn.04:44.(練語版) イエス自身は、預言者が自分の故郷では敬われないということを証ししたからである。
Jn.04:45.(練語版) そこでガリラヤに来ると、ガリラヤの人たちは彼を受け入れた。彼らも祭りに行ったので、彼が祭りの際にエルサレムで行なったすべての事を見ていたのである。
Jn.04:46.(練語版) それで彼は再びガリラヤのカナに行った。水をぶどう酒にした所である。ある王の役人がいて、彼の息子がカペナウムで病気になっていた。
Jn.04:47.(練語版) この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来たことを聞くと、彼のもとに行き、下って来て自分の息子をいやしてくださるように頼んだ。その息子が死にそうだったからである。
Jn.04:48.(練語版) それでイエスは彼に言った。「あなたがたは、しるしや不思議なわざを見なければ、決して信じないだろう」。
Jn.04:49.(練語版) その王の役人は彼に言った。「主よ、わたしの男の子が死ぬ前に下っていらしてください」。
Jn.04:50.(練語版) イエスは彼に言った。「行きなさい。あなたの息子は生きている」。その人は、イエスが自分に話した言葉を信じて、去って行った。
Jn.04:51.(練語版) 彼が下って行く途中、彼の奴隷たちが彼に出会い、彼の男の子は生きていると言った。
Jn.04:52.(練語版) そこで彼は、その良くなった時刻を彼らに尋ねた。それで彼らは彼に言った。「昨日の第七時に彼の熱が引きました」。
Jn.04:53.(練語版) それで父親は、それが、「あなたの息子は生きる」とイエスが彼に言ったその時刻であったことを知った。こうして、彼自身と彼の家の者全体は信じた。
Jn.04:54.(練語版) これはまた、イエスがユダヤからガリラヤに出て来て行なわれた二番目のしるしである。

ヨハネ 第5章

Jn.05:01.(練語版) これらの事ののち、ユダヤ人の祭りがあって、イエスはエルサレムに上った。
Jn.05:02.(練語版) さて、エルサレムには、羊門のところに池があり、ヘブル語で「ベテスダ」と呼ばれていて、そこには五つの回廊がある。
Jn.05:03.(練語版) これらの中に、大勢の病人、盲人、足の不自由な人、体のまひした人が横たわっていた。
Jn.05:04.(練語版) 〔無し〕
Jn.05:05.(練語版) そこにある人がいたが、彼は三十八年の間、自分の病気の中にあった。
Jn.05:06.(練語版) イエスは、この者が横たわっているのを見、また彼がすでに長い間その状態にあったことを知ると、彼に言った。「良くなりたいのですか」。
Jn.05:07.(練語版) 病気の人は彼に答えた。「主よ、わたしには水がかき乱される時、わたしを池に入れてくれる人がいません。わたしが行っている間に、ほかの人がわたしより先に降りてしまうのです」。
Jn.05:08.(練語版) イエスは彼に言った。「起き上がって、あなたの寝床を取り上げて歩きなさい」。
Jn.05:09.(練語版) すぐにその人は良くなり、自分の寝床を取り上げて歩いた。ところで、その日は安息日であった。
Jn.05:10.(練語版) そこでユダヤ人たちはいやされた人に言った。「安息日です。あなたが寝床を取り上げることは許されていない」。
Jn.05:11.(練語版) しかし彼は彼らに答えた。「わたしを良くしてくださったその方が、『あなたの寝床を取り上げて歩きなさい』とわたしに言ったのです」。
Jn.05:12.(練語版) そこで、彼らは彼に尋ねた。「『取り上げて歩きなさい』とあなたに言った人は誰か」。
Jn.05:13.(練語版) しかし、いやされた人はそれが誰なのか知らなかった。その場所には群衆がいたので、イエスは退いたからである。
Jn.05:14.(練語版) これらののち、イエスは神殿で彼を見つけて、彼に言った。「見よ、あなたは良くなった。もう罪を犯してはいけない。もっと悪いことがあなたに起きないためです」。
Jn.05:15.(練語版) その人は行って、自分を良くしてくださった方はイエスだということをユダヤ人たちに告げた。
Jn.05:16.(練語版) このために、ユダヤ人たちはイエスを迫害した。彼が安息日にこれらの事をしたためであった。
Jn.05:17.(練語版) しかし彼は彼らに答えた。「わたしの父は今に至るまで働いておられる。わたしも働くのです」。
Jn.05:18.(練語版) この理由のために、ユダヤ人たちはますます彼を殺そうと計るようになった。安息日を破っただけでなく、神を自分の父と呼んで、自分を神と等しい者としたからである。
Jn.05:19.(練語版) それでイエスは答えて彼らに言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。息子は自分からは何も行なうことができず、ただ父がなさるのを見たことだけを行なうことができるのです。その者がなさることは何でも、息子も同じようにそれらの事を行なうからです。
Jn.05:20.(練語版) というのは、父は息子に愛情を抱いておられ、ご自分のなさることをみな彼にお見せになるからです。あなたがたが驚嘆するために、これらより大きなわざを彼にお見せになるだろう。
Jn.05:21.(練語版) ちょうど父が死んだ者たちを起して生かされるのと同じように、息子もまた、自分の望む者を生かすからです。
Jn.05:22.(練語版) というのは、父は誰をも裁かず、息子にすべての裁きをゆだねておられるからです。
Jn.05:23.(練語版) それは、すべての者が父を敬うのと同じように息子を敬うためです。息子を敬わない者は、彼を送られた父を敬わない。
Jn.05:24.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしを送られた方を信じる者は、世々の特質ある命を持っており、裁きに入ることなく、死から命へと移っているのです。
Jn.05:25.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。死んだ者たちが神の息子の声を聞く時が来ている。今がその時です。そして、聞いた者たちは生きるだろう。
Jn.05:26.(練語版) ちょうど父がご自分の内に命を持っておられるのと同じように、息子にもまた自分の内に命を持つように与えられたのです。
Jn.05:27.(練語版) そして、裁きを行なう権威を彼にお与えになった。彼は人の息子だからです。
Jn.05:28.(練語版) このことで驚いてはならない。時が来ると、墓の中にいる者がみな、彼の声を聞き,
Jn.05:29.(練語版) 善いことを行なった者は命の復活へ、悪いことを習わしにした者は裁きの復活へと出て来るだろう。
Jn.05:30.(練語版) わたしは自分からは何も行なえない。わたしは自分が聞いたとおりに裁き、わたしの裁きは正しい。自分の意志ではなく、わたしを送られた父のご意志を求めるからです。
Jn.05:31.(練語版) わたしが自分について証しするなら、わたしの証しは真実ではない。
Jn.05:32.(練語版) わたしについて証しする別の方がおられる。その方がわたしについて証しするその証しが真実だということを、わたしは知っている。
Jn.05:33.(練語版) あなたがたはヨハネに人を遣わし、彼は真理に対して証しをした。
Jn.05:34.(練語版) しかし、わたしは人からの証しを受け入れない。それでも、あなたがたが救われるためにこれらの事を言うのです。
Jn.05:35.(練語版) その者は燃えて輝くあかりでした。そして、あなたがたは一時間の間、彼の光のうちで喜びたいと思った。
Jn.05:36.(練語版) しかし、わたしにはヨハネより大きい証しがある。父がわたしに成し遂げるように与えられたわざ、わたしが行なっているわざそれ自体が、わたしについて、父がわたしを遣わされたことを証しするからです。
Jn.05:37.(練語版) わたしを送られた父ご自身が、わたしについて証ししてくださった。あなたがたは一度も彼の声を聞いたことがなく、彼の姿を見たこともない。
Jn.05:38.(練語版) あなたがたの内には彼の言葉がとどまっていない。その方が遣わされた者を、あなたがたは信じないからです。
Jn.05:39.(練語版) あなたがたは聖書を調べている。自分たちがそれらの内に世々の特質ある命を持っていると思っているからです。そして、それらこそ、わたしについて証しするものなのです。
Jn.05:40.(練語版) しかも、あなたがたは命を得るためにわたしのところに来ようとしない。
Jn.05:41.(練語版) わたしは人々からの栄光を受け入れない。
Jn.05:42.(練語版) しかし、わたしはあなたがたを知っている。あなたがたの内には神の愛がないからです。
Jn.05:43.(練語版) わたしは父の名において来たが、あなたがたはわたしを受け入れない。ほかの者が自らの名において来るなら、あなたがたはその者を受け入れるだろう。
Jn.05:44.(練語版) 互いからの栄光を受け入れて、ただ一人の神から来る栄光を求めないあなたがたは、どうして信じることができようか。
Jn.05:45.(練語版) わたしがあなたがたを父に訴えると思ってはいけない。あなたがたを訴える者がいる。モーセ、すなわちあなたがたが望みを置いている者です。
Jn.05:46.(練語版) あなたがたがモーセを信じたなら、わたしを信じただろう。その者はわたしについて書いたからです。
Jn.05:47.(練語版) しかし、あなたがたが彼の書いたことを信じないのなら、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか」。

ヨハネ 第6章

Jn.06:01.(練語版) これらの事ののち、イエスはガリラヤの、すなわちテベリヤ海の向こうへ行った。
Jn.06:02.(練語版) しかし、大群衆が彼について行った。彼が病気の人たちに行なったしるしを見たからである。
Jn.06:03.(練語版) イエスは山へ上って行き、弟子たちと共にそこに座った。
Jn.06:04.(練語版) さて、ユダヤ人の過ぎ越しの祭りが近づいていた。
Jn.06:05.(練語版) それで、イエスは目を上げて、大群衆が自分のもとに来ているのを見ると、ピリポに言った。「彼らが食べられるように、どこでパンを買うだろうか」。
Jn.06:06.(練語版) 彼は彼をためすためにこのことを言った。自分がこれから何を行なうかを、ご自身は知っていたからである。
Jn.06:07.(練語版) ピリポは彼に答えた。「みんなが少しずつ受け取るとしても、二百デナリ分のパンでも彼らのためには十分ではないでしょう」。
Jn.06:08.(練語版) 彼の弟子たちの一人、シモン・ペテロの兄弟アンデレが彼に言った。
Jn.06:09.(練語版) 「ここに、大麦のパン五つと二匹の魚を持っている少年がいます。それでも、こんなに大勢の中でこれらが何になるでしょう」。
Jn.06:10.(練語版) イエスは言った。「人々を座らせなさい」。ところで、その場所には草がたくさんあった。そこで男たちは座ったが、その数はおよそ五千人であった。
Jn.06:11.(練語版) イエスはパンを取り、感謝をささげてから、座っている者たちに配った。魚も同じようにして、人々が望むだけ配った。
Jn.06:12.(練語版) 彼らが満腹すると、彼は自分の弟子たちに言った。「余った切れを集めて、何も失わないようにしなさい」。
Jn.06:13.(練語版) そこで彼らは集め、大麦のパン五つから出た切れで十二のかごを一杯にした。それは、食べた人々が残したものであった。
Jn.06:14.(練語版) そのため、彼の行なったしるしを見て、人々は言った。「これこそ本当に、世界に来ることになっている預言者です」。
Jn.06:15.(練語版) それでイエスは、彼らが、自分を王にするためとらえに来ようとしているのを知り、ただ一人で再び山へ退いた。
Jn.06:16.(練語版) 夕方になった時、彼の弟子たちは海に下りて行った。
Jn.06:17.(練語版) そして彼らは舟に乗り、海の向こう側のカペナウムに行きかけた。すでに暗くなっていたが,イエスはまだ彼らのところに来ていなかった。
Jn.06:18.(練語版) 大風が吹いて、海は荒れていた。
Jn.06:19.(練語版) それで、二十五ないし三十スタディオンほどこいできたとき、彼らは海の上を歩いて舟に近づいて来るイエスを見て、恐ろしくなった。
Jn.06:20.(練語版) しかし彼は彼らに言った。「わたしです。恐れてはいけない」。
Jn.06:21.(練語版) それで彼らは彼を舟の中に迎えようとした。すると、すぐに舟は彼らが向かっていた土地に着いた。
Jn.06:22.(練語版) 次の日、海の向こう側に立っていた群衆は、そこに一そうの小舟のほかには小舟がなく、イエスが自分の弟子たちと一緒には舟に乗らないで彼の弟子たちだけが出て行ったことを見た。
Jn.06:23.(練語版) しかし、主が感謝をささげてから彼らがパンを食べた場所の近くに、テベリヤから数そうの小舟が来た。
Jn.06:24.(練語版) それで群衆は、そこにイエスも彼の弟子たちもいないのを見ると、数そうの小舟に乗り、イエスを捜してカペナウムに来た。
Jn.06:25.(練語版) 海の向こう側で彼を見つけると、彼らは彼に言った。「ラビ、いつここにおいでになったのですか」。
Jn.06:26.(練語版) イエスは彼らに答えて言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからです。
Jn.06:27.(練語版) 滅びる食物のためではなく、世々の特質ある命へと残る食物のために働きなさい。それは人の息子があなたがたに与えるものです。神なる父がこの者に証印を押されたからです」。
Jn.06:28.(練語版) それで彼らは彼に言った。「神のわざを行なうために、わたしたちは何をしたらよいでしょうか」。
Jn.06:29.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「その方が遣わされた者を信じること、これが神のわざです」。
Jn.06:30.(練語版) それで彼らは彼に言った。「わたしたちが見てあなたを信じるために、あなたはどんなしるしを行なわれるのですか。あなたはどんなわざを行なわれるのですか。
Jn.06:31.(練語版) わたしたちの父祖たちは荒野でマナを食べました。『彼は天からパンを与えて彼らに食べさせた』と書いてあるとおりです」。
Jn.06:32.(練語版) それでイエスは彼らに言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたに天からのパンを与えたのはモーセではない。しかし、わたしの父はあなたがたに天からの真のパンを与えておられる。
Jn.06:33.(練語版) 神のパンは、天から下って来て、世界に命を与えるものだからです」。
Jn.06:34.(練語版) それで彼らは彼に言った。「主よ、このパンをいつもわたしたちにお与えください」。
Jn.06:35.(練語版) イエスは彼らに言った。「わたしが命のパンです。わたしのところに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はいつまでも決して渇くことがない。
Jn.06:36.(練語版) しかし、わたしはあなたがたに言った。あなたがたはわたしを見たのに信じないと。
Jn.06:37.(練語版) 父がわたしにお与えになる者はみな、わたしのところに来る。わたしのところに来た者を、わたしは決して追い出しはしない。
Jn.06:38.(練語版) わたしが天から下って来たのは、自分の意志ではなく、わたしを遣わした方のご意志を行なうためだからです。
Jn.06:39.(練語版) わたしを遣わした方のご意志とは、彼がわたしに与えられたすべてのものをわたしが一つも失わずに、最後の日にそれを起こすことです。
Jn.06:40.(練語版) わたしの父のご意志とは、息子を見て彼を信じる者がみな世々の特質ある命を持ち、わたしが最後の日にその者を起こすことです」。
Jn.06:41.(練語版) それでユダヤ人たちは、彼が「わたしが天から下って来たパンだ」と言ったことで、彼に関してつぶやいた。
Jn.06:42.(練語版) 彼らは言った。「これはヨセフの息子、イエスではないか。我々は彼の父と母を知っているではないか。『わたしは天から下って来た』と、どうして今言うのか」。
Jn.06:43.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「互いにつぶやくのはやめなさい。
Jn.06:44.(練語版) わたしを送られた父が引き寄せてくださるのでなければ、誰もわたしのところに来ることはできない。そして、わたしは最後の日にその者を起こす。
Jn.06:45.(練語版) 預言者たちの中に、『みなが神に教えられるだろう』と書いてある。それで、父から聞いて学んだ者はみなわたしのところへ来る。
Jn.06:46.(練語版) 神からの者のほかには、誰も父を見た者はいない。その者が父を見たのだ。
Jn.06:47.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしを信じる者は世々の特質ある命を持っている。
Jn.06:48.(練語版) わたしは命のパンです。
Jn.06:49.(練語版) あなたがたの父祖たちは荒野でマナを食べたが、死んでしまった。
Jn.06:50.(練語版) これは、誰でもそれから食べてなお死なないようにするために、天から下って来るパンです。
Jn.06:51.(練語版) わたしは天から下って来た生けるパンです。誰でもこのパンから食べる者は世に亘って生きるだろう。そして、世界の命のためにわたしが与えるパンは、わたしの肉です」。
Jn.06:52.(練語版) それでユダヤ人たちは互いに言い争って言った。「この者はどうやって自分の肉を我々に与えて食べさせることができるのか」。
Jn.06:53.(練語版) それでイエスは彼らに言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。人の息子の肉を食べ、また、彼の血を飲まないなら、あなたがたは自分の内に命を持っていない。
Jn.06:54.(練語版) わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は世々の特質ある命を持っている。そして、わたしは彼を最後の日に起こす。
Jn.06:55.(練語版) わたしの肉は真の食物であり、わたしの血は真の飲み物だからです。
Jn.06:56.(練語版) わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者はわたしの内にとどまっており、そしてわたしは彼の内にとどまっている。
Jn.06:57.(練語版) 生ける父がわたしを遣わされ、わたしが父のゆえに生きているのと同じように、わたしを食べる者はわたしのゆえに生きるだろう。
Jn.06:58.(練語版) これは天から下って来たパンです。父祖たちが食べてもなお死んだようなものではない。このパンを食べる者は世に亘って生きるだろう」。
Jn.06:59.(練語版) カペナウムで教えていたとき、彼は会堂でこれらの事を言った。
Jn.06:60.(練語版) それで彼の弟子のうち多くの者は、この事を聞いて言った。「これは、ひどい言葉だ。誰がこれを聞いていられようか」。
Jn.06:61.(練語版) しかしイエスは、自分の弟子たちがこのことでつぶやいているのを自分の内で知っていて、彼らに言った。「このことがあなたがたをつまずかせるのか。
Jn.06:62.(練語版) それでは、人の息子が前にいた所へ上って行くのを見たならどうなのか。
Jn.06:63.(練語版) 人を生かすものは霊です。肉は少しも益にならない。わたしがあなたがたに語った言葉は霊であり、命です。
Jn.06:64.(練語版) しかし、あなたがたのうちのある者たちは信じていない」。というのは、イエスは初めから、誰が信じない者たちか、また誰が自分を引き渡す者かを知っていたからである。
Jn.06:65.(練語版) 彼は言った。「このゆえに、わたしはあなたがたに、父が与えてくださったのでなければ、誰もわたしのところに来ることはできないと言ったのです」。
Jn.06:66.(練語版) このために、弟子のうち多くの者が後ろのものに退いて、もはや彼と共に歩かなかった。
Jn.06:67.(練語版) それでイエスは十二人に言った。「あなたがたも去って行きたいと思っているわけではないだろう」。
Jn.06:68.(練語版) シモン・ペテロが彼に答えた。「主よ、わたしたちは誰のところへ行きましょう。あなたは世々の特質ある命の言葉を持っておられます。
Jn.06:69.(練語版) そしてわたしたちは、あなたが神の聖なる方であることを信じ、また知っております」。
Jn.06:70.(練語版) イエスは彼らに答えた。「わたしがあなたがた十二人を選んだのではないか。それでも、あなたがたのうちの一人は謗魔です」。
Jn.06:71.(練語版) ところで、彼はイスカリオテのシモンのユダに関して話したのであった。この者は、十二人の一人でありながら、彼を引き渡そうとしていたからである。

ヨハネ 第7章

Jn.07:01.(練語版) これらの事ののち、イエスはガリラヤで歩いていた。ユダヤ人たちが彼を殺そうとしていたので、ユダヤで歩こうとはしなかったからである。
Jn.07:02.(練語版) さて、ユダヤ人の仮庵の祭りが近づいていた。
Jn.07:03.(練語版) それで彼の兄弟たちは彼に言った。「ここを去ってユダヤに行きなさい。あなたの弟子たちも、あなたの行なうあなたのわざを見るようにするためです。
Jn.07:04.(練語版) 自分が公に知られることを求めて、事をひそかに行なう者はいないからです。これらの事を行なうのなら、自分を世界に現しなさい」。
Jn.07:05.(練語版) というのは、彼の兄弟たちも彼を信じていなかったからである。
Jn.07:06.(練語版) それでイエスは彼らに言った。「わたしの時節はまだ来ていないが、あなたがたの時節はいつでも備わっている。
Jn.07:07.(練語版) 世界はあなたがたを憎むことはできないが、わたしを憎む。わたしが世界について、そのわざが邪悪であることを証しするからです。
Jn.07:08.(練語版) あなたがたは祭りに上って行きなさい。わたしはこの祭りに上って行かない。わたしの時節はまだ満ちていないからです」。
Jn.07:09.(練語版) 彼はこれらの事を言って、ガリラヤにとどまった。
Jn.07:10.(練語版) しかし、彼の兄弟たちが祭りに上って行った時、彼自身も、公にではなく、ひそかに上って行った。
Jn.07:11.(練語版) そこでユダヤ人たちは祭りで彼を捜して、「あの者はどこにいるのか」と言った。
Jn.07:12.(練語版) 群衆の間では彼に関するささやきが多くあった。ある者たちは「彼は良い人だ」と言った。他の者たちは「そうではない。彼は群衆を道迷わしているのだ」と言っていた。
Jn.07:13.(練語版) それでも、ユダヤ人たちへの恐れのために、誰も彼について公に話さなかった。
Jn.07:14.(練語版) しかし、すでに祭りの半ばになった時、イエスは神殿に上って来て教えた。
Jn.07:15.(練語版) それでユダヤ人たちは驚いて言った。「この者は学んだこともないのに、どうして文字を知っているのか」。
Jn.07:16.(練語版) それでイエスは彼らに答えて言った。「わたしの教えはわたしのものではなく、わたしを送られた方のものです。
Jn.07:17.(練語版) 誰でもその方のご意志を行ないたいと思うなら、その教えについて、それが神からのものなのか、それともわたしが自分から話しているのかが分かるだろう。
Jn.07:18.(練語版) 自分から話す者は自分の栄光を求める。しかし、自分を送った方の栄光を求める者は真実な者であって、彼の内には不義がない。
Jn.07:19.(練語版) モーセはあなたがたに律法を与えたではないか。それなのに、あなたがたのうちの誰も律法を実行していない。あなたがたはなぜわたしを殺そうとしているのか」。
Jn.07:20.(練語版) 群衆は答えた。「あなたは悪霊に取り憑かれている。誰があなたを殺そうとしているのか」。
Jn.07:21.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「わたしが一つのわざを行なうと、あなたがたはみな驚いている。
Jn.07:22.(練語版) このわけで、モーセはあなたがたに割礼を与えた(モーセからではなく、父祖たちからなのだが)。あなたがたは安息日にも人に割礼を施している。
Jn.07:23.(練語版) モーセの律法を破らないようにと、人は安息日に割礼を受けるなら、安息日に人全身を良くしたからといってわたしに対して怒るのか。
Jn.07:24.(練語版) うわべによって裁かずに、正しい裁きで裁きなさい」。
Jn.07:25.(練語版) それでエルサレムの住民のある者たちが言った。「これは彼らが殺そうとしている者ではないか。
Jn.07:26.(練語版) 見よ、彼が公然と話しているのに、彼らは彼に何も言わない。あるいは支配者たちはこの者がキリストであることを、本当に知っているのだろうか。
Jn.07:27.(練語版) だが、わたしたちはこの者がどこから来たかを知っている。キリストが来られる時には、彼がどこから来たのか誰も知らない」。
Jn.07:28.(練語版) それでイエスは、神殿で叫び、教えて言った。「あなたがたはわたしを知っており、わたしがどこから来たかを知っている。わたしは自分から来たのではないが、わたしを送られた方は真実な方です。あなたがたはその方を知らない。
Jn.07:29.(練語版) わたしは彼を知っている。わたしは彼から来ており、その方がわたしを遣わされたからです」。
Jn.07:30.(練語版) そのため、彼らは彼を捕まえようとした。しかし、誰も彼に手をかけるものはいなかった。彼の時はまだ来ていなかったからである。
Jn.07:31.(練語版) しかし、群衆の多くが彼を信じて言った。「キリストが来られる時にも、この者が行なったよりも多くのしるしは行なわないのではないだろうか」。
Jn.07:32.(練語版) パリサイ人たちは、群衆が彼に関してこれらの事をささやいているのを聞いた。それで、祭司長たちとパリサイ人たちは、彼を捕えようとして、下役たちを遣わした。
Jn.07:33.(練語版) それでイエスは言った。「もう少しの間、わたしはあなたがたと共にいる。それから、わたしを遣わした方のもとへ行く。
Jn.07:34.(練語版) あなたがたはわたしを捜すが、見いださないだろう。そして、わたしのいる所にあなたがたは来ることができない」。
Jn.07:35.(練語版) それでユダヤ人たちは互いに言い合った。「わたしたちが彼を見いださないというのは、この者がどこに行こうとしているのだろう。ギリシャ人の間の離散者のところに行って、ギリシャ人に教えようとしているのだろうか。
Jn.07:36.(練語版) 『あなたがたはわたしを探すが、見いださないだろう。そして、わたしのいる所にあなたがたは来ることができない』と彼が言うこの言葉はどういうことなのだろう」。
Jn.07:37.(練語版) さて、祭りの大いなる最後の日に、イエスは立って叫んで言った。「誰でも渇く者がいれば、わたしのところに来て飲みなさい。
Jn.07:38.(練語版) わたしを信じる者は、聖書が言っているとおり、彼の腹から生ける水の川々が流れ出るだろう」。
Jn.07:39.(練語版) しかし、彼は、自分を信じる者たちが受けようとしている霊について言ったのである。というのは、その霊はまだなかったからでり、それはイエスがまだ栄光を受けていなかったからであった。
Jn.07:40.(練語版) それで、群衆のうちのある者たちはこれらの言葉を聞いた時、「この者は本当にあの預言者だ」と言った。
Jn.07:41.(練語版) ほかの者たちは「この者はキリストだ」と言った。しかし、ある者たちは言った。「いや、まさかキリストがガリラヤから出るだろうか。
Jn.07:42.(練語版) 聖書は、キリストがダビデの子孫から、またダビデのいた村ベツレヘムから来ると言っているではないか」。
Jn.07:43.(練語版) そこで、彼のゆえに群衆の中で分裂が生じた。
Jn.07:44.(練語版) 彼らのうちのある者たちは彼を捕まえたいと思ったが、彼に手をかける者はいなかった。
Jn.07:45.(練語版) それで下役たちは、祭司長たちとパリサイ人たちのところに来た。すると、その者たちは彼らに言った。「なぜ彼を連れて来なかったのか」。
Jn.07:46.(練語版) 下役たちは答えた。「あのように話した人はいまだかつてありません」。
Jn.07:47.(練語版) それでパリサイ人たちは彼らに答えた。「あなたがたも道迷っているのではないか。
Jn.07:48.(練語版) 支配者たちやパリサイ人たちの中に、彼を信じた者がいるだろうか。
Jn.07:49.(練語版) しかし、律法を知らないこの群衆はのろわれている」。
Jn.07:50.(練語版) 以前に彼の所に来たことがあり、また彼らの一人であったニコデモが彼らに言った。
Jn.07:51.(練語版) 「わたしたちの律法は、まず人から聞いて、彼が何をしているかを知っていなければ、裁かないではないか」。
Jn.07:52.(練語版) 彼らは答えて彼に言った。「あなたもガリラヤから出たのか。調べてみよ。預言者がガリラヤからは起こらないことが分かるだろう」。
Jn.07:53.(練語版) そして、彼らはおのおの自分の家に行った。

ヨハネ 第8章

Jn.08:01.(練語版) しかしイエスはオリーブ山に行った。
Jn.08:02.(練語版) さて、朝早く、彼は再び神殿に来た。そして民はみな彼のもとに来た。彼は座って彼らを教えた。
Jn.08:03.(練語版) 書記官たちとパリサイ人たちが、姦淫の場で捕まった女を彼のもとに連れて来た。彼女を真ん中に立たせて、
Jn.08:04.(練語版) ためすために彼に言った。「先生、わたしたちはこの女を姦淫の真っ最中に捕まった。
Jn.08:05.(練語版) さて、モーセは律法の中で、このような者を石打ちにすることをわたしたちに命じました。それで、あなたは何と言いますか」。
Jn.08:06.(練語版) 彼らがそう言ったのは、彼をためして、彼を訴える口実を得るためであった。しかしイエスは身をかがめ、何も知らないふりをして、指で地面に書いていた。
Jn.08:07.(練語版) しかし彼らが問い続けると、彼は立ち上がって彼らに言った。「あなたがたの間で罪のない者が、彼女に向かって最初に石を投げなさい」。
Jn.08:08.(練語版) そして再び身をかがめ、地面に書いていた。
Jn.08:09.(練語版) これを聞くと彼らは良心に責められ、年長者から始めて一人また一人と出て行った。イエス一人が残され、女もその真ん中にいた。
Jn.08:10.(練語版) イエスは立ち上がり、その女のほかに誰をも見なかった。彼は彼女を言った。「あなたのこの告訴人たちはどこにいるのか。誰もあなたを罪に定めなかったのか」。
Jn.08:11.(練語版) 彼女は言った。「誰も、主よ」。イエスは言った。「わたしもあなたを裁かない。行きなさい。もう罪を犯してはならない」。
Jn.08:12.(練語版) それでイエスは再び彼らに話して言った。「わたしは世界の光です。わたしについて来る者は闇の中を歩くことがなく、命の光を持つだろう」。
Jn.08:13.(練語版) それでパリサイ人たちは彼に言った。「あなたは自分について証しをしている。あなたの証しは真実ではない」。
Jn.08:14.(練語版) イエスは答えて彼らに言った。「たとえわたしが自分について証しをするとしても、わたしの証しは真実です。自分がどこから来たか、そしてどこへ行くかを知っているからです。しかしあなたがたはわたしがどこから来るか、またどこへ行くかを知らない。
Jn.08:15.(練語版) あなたがたは肉によって裁く。わたしは誰をも裁かない。
Jn.08:16.(練語版) しかし、わたしが裁くとしても、わたしの裁きは真実です。わたしはひとりではなく、わたしを遣わされた父と共にいるからです。
Jn.08:17.(練語版) あなたがたの律法に、二人の人の証しは真実だと書いてある。
Jn.08:18.(練語版) わたしは自分について証しをする者であり、わたしを遣わされた父もわたしについて証しをしてくださる」。
Jn.08:19.(練語版) それで彼らは彼に言った。「あなたの父はどこにいるのか」。イエスは答えた。「あなたがたはわたしもわたしの父も知っていない。もしあなたがたがわたしを知っていたなら、わたしの父をも知っていただろう」。
Jn.08:20.(練語版) 神殿の中で教えていたとき、宝物庫の所で、彼はこれらの言葉を語った。それでも、誰も彼を捕らえなかった。彼の時がまだ来ていなかったからである。
Jn.08:21.(練語版) それで彼は再び彼らに言った。「わたしは去って行く。そしてあなたがたはわたしを捜すが、自分の罪のうちに死ぬだろう。わたしが行く所に、あなたがたは来ることができない」。
Jn.08:22.(練語版) それでユダヤ人たちは言った。「彼は自殺するつもりなのだろうか。『わたしが行く所に、あなたがたは来ることができない』と言うのだから」。
Jn.08:23.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたは下からの者だが、わたしは上からの者です。あなたがたはこの世界からの者だが、わたしはこの世界からの者ではない。
Jn.08:24.(練語版) そのためわたしは、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬだろうとあなたがたに言った。わたしがその者だと信じないなら、あなたがたは自分の罪のうちに死ぬからです」。
Jn.08:25.(練語版) それで彼らは彼に言った。「あなたは誰なのか」。イエスは彼らに言った。「まさしくわたしが初めからあなたがたに言っているものです。
Jn.08:26.(練語版) わたしには、あなたがたに関して言うべき、また裁くべきことがたくさんある。しかし、わたしを送られた方は真実であり、わたしはその方から聞いたことを世界に向かって話すのです」。
Jn.08:27.(練語版) 彼らは、彼が父について彼らに話していることを理解しなかった。
Jn.08:28.(練語版) それでイエスは言った。「あなたがたは、人の息子を挙げると、その時、わたしがその者であること、また、わたしが自分からは何も行なわず、父がわたしに教えてくださったとおりに、これらの事を話すことを知るだろう。
Jn.08:29.(練語版) わたしを送られた方はわたしと共におられる。彼はわたしをひとりで残してはおかれなかった。わたしはいつでもその方の喜ばれる事を行なうからです」。
Jn.08:30.(練語版) 彼がこれらの事を話していた時、多くの者が彼を信じた。
Jn.08:31.(練語版) それでイエスは、自分を信じたそれらのユダヤ人たちに言った。「あなたがたがわたしの言葉にとどまるなら、あなたがたは本当にわたしの弟子です。
Jn.08:32.(練語版) あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にするだろう」。
Jn.08:33.(練語版) 彼らは彼に答えた。「わたしたちはアブラハムの子孫であり、決して誰かの奴隷になったこともない。『あなたがたは自由になる』と言うのはどうしてか」。
Jn.08:34.(練語版) イエスは彼らに答えた。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。罪を犯す者はみな罪の奴隷です。
Jn.08:35.(練語版) そして、奴隷は世に亘って家にとどまることはない。しかし息子は世に亘ってとどまる。
Jn.08:36.(練語版) だから、もし息子があなたがたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由になるのです。
Jn.08:37.(練語版) わたしはあなたがたがアブラハムの子孫であることを知っている。しかし、あなたがたはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉があなたがたの内に場所を見いだせないからです。
Jn.08:38.(練語版) わたしは父のもとで見てきた事を話している。それであなたがたも父から聞いた事を行なっている」。
Jn.08:39.(練語版) 彼らは答えて彼に言った。「わたしたちの父はアブラハムです」。イエスは彼らに言った。「もしあなたがたがアブラハムの子供であったなら、あなたがたはアブラハムのわざを行なうだろう。
Jn.08:40.(練語版) ところが今、あなたがたはわたしを、神から聞いた真理を語ってきた人を殺そうとしている。アブラハムはこのようなことをしなかった。
Jn.08:41.(練語版) あなたがたは自分たちの父のわざを行なっているのです」。彼らは彼に言った。「わたしたちは淫売によって生まれたのではない。わたしたちには一人の父、神がいるのです」。
Jn.08:42.(練語版) イエスは彼らに言った。「もし神があなたがたの父であったなら、あなたがたはわたしを愛するだろう。わたしは神から出て来た、また来ているからです。わたしは自分から来たのではなく、その方がわたしを遣わされたのです。
Jn.08:43.(練語版) あなたがたがわたしの話すことを理解しないのはなぜなのか。それはあなたがたがわたしの言葉を聞くことができないからです。
Jn.08:44.(練語版) あなたがたは父、謗魔からの者であり、自分たちの父の欲望を行ないたいと思っている。その者は初めから人殺しであって、真理の内に立たない。彼の内には真理がないからです。彼が偽りを語るときには、彼自身のものに従って語る。彼は偽り者であり、偽りの父だからです。
Jn.08:45.(練語版) しかし、わたしは真理を語るので、あなたがたはわたしを信じない。
Jn.08:46.(練語版) あなたがたのうちの誰が、わたしに罪があると責めるのか。わたしが真理を話しているなら、なぜあなたがたはわたしを信じないのか。
Jn.08:47.(練語版) 神からの者は神の言葉を聞く。この理由であなたがたは聞かない。あなたがたが神からの者ではないからです」。
Jn.08:48.(練語版) ユダヤ人たちは答えて彼に言った。「わたしたちが、あなたはサマリア人で、悪霊に取り憑かれていると言うのは正しいのではないか」。
Jn.08:49.(練語版) イエスは答えた。「わたしは悪魔に取り憑かれてはいない。わたしはわたしの父を敬うのに、あなたがたはわたしを軽蔑している。
Jn.08:50.(練語版) しかし、わたしは自分の栄光を求めない。求め、かつ裁く方がおられる。
Jn.08:51.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。誰でもわたしの言葉を守るなら、その者は世に亘って決して死を見ることがない」。
Jn.08:52.(練語版) ユダヤ人たちは彼に言った。「あなたが悪霊に取り憑かれていることが今こそ分かった。アブラハムは死に、預言者たちも死んだ。それなのにあなたは、『わたしの言葉を守るなら、その者は世に亘って決して死を味わうことがない』と言う。
Jn.08:53.(練語版) あなたは、わたしたちの父アブラハムより偉いのか。彼は死に、預言者たちも死んだ。あなたは自分を何者としているのか」。
Jn.08:54.(練語版) イエスは答えた。「もしわたしが自分に栄光を与えるなら、わたしの栄光はむなしいものです。わたしに栄光を与えてくださるのはわたしの父であって、あなたがたが自分の神だと言っているその方です。
Jn.08:55.(練語版) あなたがたは彼を知っていないが、わたしは彼を知っている。もしわたしが彼を知らないと言うなら、わたしはあなたがたと同じように偽り者になるだろう。しかしわたしは彼を知っており、彼の言葉を守っている。
Jn.08:56.(練語版) あなたがたの父アブラハムはわたしの日を見ることを喜んだ。彼はそれを見て歓喜した」。
Jn.08:57.(練語版) それでユダヤ人たちは彼に言った。「あなたはまだ五十歳にもなっていないのに、アブラハムを見たことがあるのか」。
Jn.08:58.(練語版) イエスは彼らに言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。アブラハムが存在する前からわたしはいるのです」。
Jn.08:59.(練語版) そのため彼らは彼に投げつけるために石を拾い上げた。しかしイエスは隠され、神殿から出て行った。

ヨハネ 第9章

Jn.09:01.(練語版) さて、通り過ぎる際、彼は生まれつきの盲人を見た。
Jn.09:02.(練語版) 彼の弟子たちは彼に尋ねて言った。「ラビ、彼が盲人として生まれたのは、誰が罪を犯したからですか。この者ですか。それとも彼の両親ですか」。
Jn.09:03.(練語版) イエスは答えた。「この者が罪を犯したのでもなく、彼の両親でもない。神のわざが彼において現れるためです。
Jn.09:04.(練語版) わたしたちは昼の間に自分を送られた方のわざを行なわなければならない。誰も働くことができない夜が来ようとしている。
Jn.09:05.(練語版) わたしは世界にいる間、わたしは世界の光です」。
Jn.09:06.(練語版) これらのことを言ってから、地面につばをはき、つばで粘土を作り、彼の両目に粘土を塗り、
Jn.09:07.(練語版) 彼は彼に言った。「行って、シロアム(遣わされたと訳される)の池で洗いなさい」。そこで彼は行って洗い、見えるようになって戻って来た。
Jn.09:08.(練語版) それで隣人たちや、彼が乞食であるのを以前に見ていた者たちは言った。「これは座って物ごいをしていた者ではないか」。
Jn.09:09.(練語版) ある者たちは、「これはその者だ」と言っていた。他の者たちは、「いや、ただ彼に似ているだけだ」と言っていた。その者は言った、「わたしがその者です」。
Jn.09:10.(練語版) それで彼らは彼に言った。「あなたの目はどうして開いたのか」。
Jn.09:11.(練語版) その者は答えた。「イエスと呼ばれる人が粘土を作り、わたしの両目に塗って、わたしに『シロアムに行って洗いなさい』と言いました。それでわたしが行って洗うと、見えるようになったのです」。
Jn.09:12.(練語版) すると彼らは彼に言った。「その者はどこにいるのか」。彼は言った。「わたしは知りません」。
Jn.09:13.(練語版) 彼らはかつて盲人であった人をパリサイ人たちのところへ連れて行った。
Jn.09:14.(練語版) しかしイエスが粘土を作って彼の目を開いたその日は、安息日であった。
Jn.09:15.(練語版) そのためパリサイ人たちも再び、どのようにして見えるようになったのかを彼に尋ねた。彼は彼らに言った。「彼はわたしの両目の上に粘土を付け、わたしは洗いました。そして見えるのです」。
Jn.09:16.(練語版) それでパリサイ人のある者たちは言った。「この人は神からの者ではない。彼は安息日を守らないからです」。他の者たちは言った。「罪人である人が、どうしてこのようなしるしを行なうことができるだろうか」。彼らの間には分裂があった。
Jn.09:17.(練語版) それで彼らは再びその盲人に言った。「彼があなたの目を開けたことで、あなたは彼について何と言うのか」。彼は言った。「彼は預言者です」。
Jn.09:18.(練語版) そのためユダヤ人たちは彼に関して、彼が盲目であったのに見えるようになったことを信じなかった。ついに彼らは見えるようになった人の両親を呼んで、
Jn.09:19.(練語版) 彼らは彼らに尋ねて言った。「これはあなたがたが生まれつき盲人であったと言うあなたがたの息子か。それで、どうして今は見えるのか」。
Jn.09:20.(練語版) すると、彼の両親は答えて言った。「わたしたちはこの者がわたしたちの息子で、生まれつき盲人であったことは知っています。
Jn.09:21.(練語版) しかし、どうして今は見えるのかは知りません。また誰が彼の目を開けたのかも知りません。彼に尋ねてください。彼は大人です。自分のことは自分で話すでしょう」。
Jn.09:22.(練語版) 彼の両親は、ユダヤ人たちを恐れていたので、これらの事を言った。ユダヤ人たちはすでに、誰かが彼をキリストだと告白するなら、会堂から追放されることに決めていたからである。
Jn.09:23.(練語版) そのために彼の両親は、「彼は大人です。彼に尋ねてください」と言った。
Jn.09:24.(練語版) そこで彼らは、盲人であった人を二度目に呼んで、彼に言った。「神に栄光をささげなさい。わたしたちはこの人が罪人だということを知っているのです」。
Jn.09:25.(練語版) それでその者は答えた。「わたしは彼が罪人かどうかは知りません。一つのことは知っています。わたしは盲人であったのに、今は見えるということです」。
Jn.09:26.(練語版) そこで彼らは彼に言った。「彼はあなたに何をしたのか。どうやってあなたの目を開けたのか」。
Jn.09:27.(練語版) 彼は彼らに答えた。「わたしはもうあなたがたに言ったのに、あなたがたは聞きませんでした。なぜ再び聞こうとするのですか。あなたがたも彼の弟子になりたいわけではないでしょうに」。
Jn.09:28.(練語版) 彼らは彼をののしって言った。「あなたはあの者の弟子ですが、わたしたちはモーセの弟子です。
Jn.09:29.(練語版) わたしたちは、神がモーセに話されたことを知っている。しかしこの者については、彼がどこから来たのか知らない」。
Jn.09:30.(練語版) その人は彼らに答えた。「これは何とも驚いたことです。彼がわたしの目を開けたのに、彼がどこから来たのかご存じないとは。
Jn.09:31.(練語版) わたしたちは、神が罪人たちにはお聴きにならないことを知っています。しかし、誰でも神を礼拝して彼のご意志を行なうなら、その者にはお聴きになります。
Jn.09:32.(練語版) 生れつき盲人であった者の目をあけた者があるということは、世が始まって以来、聞いたことがありません。
Jn.09:33.(練語版) もしこの方が神からの者でなかったなら、何もできなかったはずです」。
Jn.09:34.(練語版) 彼らは答えて彼に言った。「あなたは全く罪のうちに生まれながら、わたしたちを教えるのか」。彼らは彼を追い出した。
Jn.09:35.(練語版) イエスは彼らが彼を追い出したことを聞くと、彼を見つけて言った。「あなたは人の息子を信じるか」。
Jn.09:36.(練語版) その者は答えて言った。「それはどなたですか、主よ、わたしがその方を信じることができますように」。
Jn.09:37.(練語版) イエスは彼に言った。「あなたは彼を見た。しかも、あなたと話しているのがその者です」。
Jn.09:38.(練語版) 彼は、「主よ、信じます」と言って、イエスを拝んだ。
Jn.09:39.(練語版) イエスは言った。「わたしは裁きのためにこの世界に来た。見えない者が見えるようになり、また、見える者が盲目になるためです」。
Jn.09:40.(練語版) パリサイ人のうち彼と一緒にいた者たちがこれらのことを聞いて、彼に言った。「わたしたちも盲目なのですか」。
Jn.09:41.(練語版) イエスは彼らに言った。「あなたがたが盲目であったなら、あなたがたには罪がなかっただろう。しかし今、あなたがたは『わたしたちは見える』と言っているので、あなたがたの罪は残るのです」。

ヨハネ 第10章

Jn.10:01.(練語版) 「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。羊たちの囲いに戸口から入らず、どこかほかの所を乗り越える者、その者は盗人であり、強盗です。
Jn.10:02.(練語版) しかし、戸口から入る者はその羊たちの羊飼いです。
Jn.10:03.(練語版) 戸口番はこの者のために開き、羊たちは彼の声を聞く。彼は自分の羊たちを名で呼んでそのものたちを連れ出す。
Jn.10:04.(練語版) 彼が自分のものをみな出すと、彼はそのものたちの前を行き、羊たちは彼について行く。彼の声を知っているからです。
Jn.10:05.(練語版) しかし、よその者には決してついて行かず、その者から逃げる。そのものたちは、よその者たちの声を知らないからです」。
Jn.10:06.(練語版) イエスはこのたとえを彼らに話したが、この者たちは自分たちに話されたことを理解しなかった。
Jn.10:07.(練語版) それでイエスは再び彼らに言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしが羊たちの戸口です。
Jn.10:08.(練語版) わたしより前に来た者はみな盗人であり、強盗です。しかし、羊たちは彼らの言うことを聞かなかった。
Jn.10:09.(練語版) わたしが戸口です。誰でもわたしを通って入るなら、その者は救われ、また入ったり出たりして、牧草を見つけるだろう。
Jn.10:10.(練語版) 盗人は、盗み、殺し、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、そのものたちが命を得、それを豊かに得るためです。
Jn.10:11.(練語版) わたしが良い羊飼いです。良い羊飼いは羊たちのために自分の魂を捨てる。
Jn.10:12.(練語版) 雇人であって、羊飼いではなく、羊たちが自分のものではない者は、やって来るおおかみを見ると、羊たちを残して逃げる。おおかみはそれらを奪い、また追い散らす。
Jn.10:13.(練語版) 彼が雇人であって、羊たちのことを心にかけていないからです。
Jn.10:14.(練語版) わたしが良い羊飼いです。わたしはわたしのものたちを知っており、わたしのものたちはわたしを知っている。
Jn.10:15.(練語版) ちょうど父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じです。わたしは羊たちのために自分の魂を捨てる。
Jn.10:16.(練語版) わたしにはこの囲いのものではないほかの羊たちがいる。それらもわたしは連れて来なければならず、そのものたちはわたしの声を聞く。そして、一つの群れ、一人の羊飼いとなる。
Jn.10:17.(練語版) それゆえに父はわたしを愛しておられる。わたしが自分の魂を捨てるからです。それは、わたしがそれを再び受けるためです。
Jn.10:18.(練語版) 誰かがわたしからそれを取り去るのではなく、わたしは自分でそれを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権限があり、またそれを再び受ける権限がある。わたしはこのおきてを父から受けた」。
Jn.10:19.(練語版) これらの言葉のゆえに、ユダヤ人たちの間に再び分裂が生じた。
Jn.10:20.(練語版) 彼らのうち多くの者は言った。「彼は悪霊に取り憑かれて、気が狂っている。なぜあなたがたは彼の言うことを聞くのか」。
Jn.10:21.(練語版) 他の者たちは言った。「これは悪霊に取り憑かれた者の言うことではない。悪霊が盲人の目を開けることができようか」。
Jn.10:22.(練語版) その時、エルサレムで奉献の祭りがあった。それは冬期であった。
Jn.10:23.(練語版) イエスは神殿の中でソロモンの廊を歩いていた。
Jn.10:24.(練語版) それでユダヤ人たちは彼を取り囲んで言った。「いつまであなたは、わたしたちの魂をどっちつかずにしておくのですか。あなたがキリストなら、わたしたちにはっきり言ってください」。
Jn.10:25.(練語版) イエスは彼らに答えた。「わたしはあなたがたに言った。あなたがたは信じない。わたしがわたしの父の名において行なうわざ、それらがわたしについて証しする。
Jn.10:26.(練語版) しかし、あなたがたは信じない。あなたがたはわたしの羊たちに属していないからです。
Jn.10:27.(練語版) わたしの羊たちはわたしの声を聞き、わたしはそのものたちを知っており、そのものたちはわたしについて来る。
Jn.10:28.(練語版) わたしはそのものたちに世々の特質ある命を与える。そのものたちは世に亘って決して滅びることなく、そのものたちをわたしの手から奪い取る者はいない。
Jn.10:29.(練語版) わたしに与えられたわたしの父は、すべてのものよりも偉大です。父の手から奪い取ることができる者はいない。
Jn.10:30.(練語版) わたしと父とは一つです」。
Jn.10:31.(練語版) それでユダヤ人たちは、彼を再び石打ちしようとして石を拾い上げた。
Jn.10:32.(練語版) イエスは彼らに答えた。「わたしは父からの多くの良いわざをあなたがたに見せた。その中のどのわざのためにあなたがたはわたしを石打ちにするのか」。
Jn.10:33.(練語版) ユダヤ人たちは彼に答えた。「わたしたちがあなたを石打ちにするのは、良いわざのためではなく、冒とくのためです。あなたは人間でありながら、自分を神性を備えたものとしているからです」。
Jn.10:34.(練語版) イエスは彼らに答えた。「あなたがたの律法の中に、『わたしは言った。「あなた方は神々である」』と書いていないだろうか。
Jn.10:35.(練語版) 神の言葉の臨んだそのものたちを神々と呼んでいるとすれば(そして聖書は破られることがあり得ない)、
Jn.10:36.(練語版) 『わたしは神の息子だ』とわたしが言ったことのために、父が聖別して世界に遣わされた者に関して、『あなたは冒とくしている』と言うのか。
Jn.10:37.(練語版) わたしがわたしの父のわざを行なっていないのなら、わたしを信じなくてもよい。
Jn.10:38.(練語版) しかし、わたしがそれを行なっているのなら、たとえわたしを信じないとしても、そのわざを信じなさい。父がわたしにおり、わたしが父にいることを知るようになり、また知り続けるためです」。
Jn.10:39.(練語版) 彼らは再び彼を捕まえようとした。しかし、彼は彼らの手から出て行った。
Jn.10:40.(練語版) 彼は再びヨルダンの向こう側、ヨハネが最初にバプテスマしていた場所へ去って行き、そこに滞在した。
Jn.10:41.(練語版) 多くの人が彼のところにやって来た。彼らは言った。「ヨハネは確かに何のしるしも行なわなかったが、ヨハネがこの者について言ったことはすべて真実だった」。
Jn.10:42.(練語版) そして、そこでは多くの人が彼を信じた。

ヨハネ 第11章

Jn.11:01.(練語版) さて、ある人が病気であった。マリヤと彼女の姉妹マルタの村、ベタニヤ出身のラザロである。
Jn.11:02.(練語版) 主に香油を塗り、彼の両足を自分の髪でぬぐったのはこのマリヤであり、彼女の兄弟ラザロが病気であった。
Jn.11:03.(練語版) それで姉妹たちは彼のもとに人を遣わして言った。「主よ、ご覧ください。あなたが愛情を抱いてくださっている者が病気です」。
Jn.11:04.(練語版) しかしイエスは聞いて言った。「この病気は死に至るものではなく、神の栄光のため、神の息子がそれによって栄光を受けるためのものです」。
Jn.11:05.(練語版) さて、イエスはマルタと彼女の姉妹とラザロを愛していた。
Jn.11:06.(練語版) それで、彼が病気だと聞いたとき、自分のいた所に二日間とどまっていた。
Jn.11:07.(練語版) それから、そののち、彼は弟子たちに言った。「もう一度ユダヤに行こう」。
Jn.11:08.(練語版) 弟子たちは彼に言った。「ラビ、たった今ユダヤ人たちはあなたを石打ちにしようとしたのに、またあそこに行こうとされるのですか」。
Jn.11:09.(練語版) イエスは答えた。「日中の十二時間があるではないか。誰でも日中に歩けば、つまずくことはない。この世界の光を見ているからです。
Jn.11:10.(練語版) しかし、誰でも夜の間に歩けばつまずく。光が彼の内にないからです」。
Jn.11:11.(練語版) 彼はこれらの事を言って、そののち、彼らに言った。「わたしたちの友ラザロは眠っている。しかしわたしは彼を眠りから覚ましに行く」。
Jn.11:12.(練語版) それで彼の弟子たちは彼に言った。「主よ、眠っているのでしたら、救われるでしょう」。
Jn.11:13.(練語版) しかし、イエスは彼の死について話していたが、その者たちは眠って休息をとることについて話しているものだと思っていた。
Jn.11:14.(練語版) そこでイエスはその時、彼らにはっきりと言った。「ラザロは死んだのです。
Jn.11:15.(練語版) わたしは、自分がそこにいなかったことを、あなたがたのために喜ぶ。それはあなたがたが信じるようになるためです。それでも、彼のところに行こう」。
Jn.11:16.(練語版) それで、デドモと呼ばるトマスが、仲間の弟子たちに言った。「わたしたちも行って、彼と共に死のう」。
Jn.11:17.(練語版) そこでイエスが行ってみると、彼は墓の中にいてすでに四日たっていた。
Jn.11:18.(練語版) ところで、ベタニヤはエルサレムに近く、およそ十五スタディオン離れていた。
Jn.11:19.(練語版) 多くのユダヤ人たちが、マルタとマリヤの所に来ていた。兄弟に関して彼女たちを慰めようとしてであった。
Jn.11:20.(練語版) それで、マルタはイエスが来ていると聞くと、彼を出迎えに行った。しかしマリヤは家の中に座っていた。
Jn.11:21.(練語版) それでマルタはイエスに言った。「主よ、あなたがここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう。
Jn.11:22.(練語版) 今でもわたしは、あなたが神にお求めになることは何でも、神はあなたにお与えになることを知っています」。
Jn.11:23.(練語版) イエスは彼女に言った。「あなたの兄弟は起き上がるだろう」。
Jn.11:24.(練語版) マルタは彼に言った。「わたしは、彼が最後の日の復活の時に起き上がることを知っています」。
Jn.11:25.(練語版) イエスは彼女に言った。「わたしは復活であり、命です。わたしを信じる者は、たとえ死んでも生きる。
Jn.11:26.(練語版) また、生きていてわたしを信じる者はすべて、世に亘って決して死なない。あなたはこれを信じるか」。
Jn.11:27.(練語版) 彼女は彼に言った。「はい、主よ。わたしはあなたが世界に来られるキリスト、神の息子であると信じております」。
Jn.11:28.(練語版) そして、このことを言うと、彼女は去って行き、そっと自分の姉妹マリヤを呼んで言った。「先生が来ておられ、あなたを呼んでおられます」。
Jn.11:29.(練語版) この者はこれを聞くと、急いで立ち上がり、彼のもとに行った。
Jn.11:30.(練語版) ところで、イエスはまだ村に入らないで、マルタが彼と会った場所にいた。
Jn.11:31.(練語版) それで、家の中で彼女と共にいて、彼女を慰めていたユダヤ人たちは、急いで立ち上がって出て行くマリヤを見たとき、墓に行ってそこで泣こうとしているのだと思い、彼女について行った。
Jn.11:32.(練語版) それでマリヤはイエスがいる所に来て、彼を見ると、彼の足もとにひれ伏して、彼に言った。「主よ、あなたがここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう」。
Jn.11:33.(練語版) それでイエスは、彼女が泣き、彼女と共に来たユダヤ人たちも泣いているのを見ると、霊においてうめき、また心を騒がせ、
Jn.11:34.(練語版) そしてこう言った。「あなたがたは彼をどこに置いたのか」。彼らは彼に言った。「主よ、来て、ご覧ください」。
Jn.11:35.(練語版) イエスは涙を流した。
Jn.11:36.(練語版) それでユダヤ人たちは言った。「見よ、彼にどれほど愛情を抱いていたのでしょう」。
Jn.11:37.(練語版) しかし、彼らのうちのある者たちは言った。「盲人の目を開けたこの人が、この者を死なないようにすることはできなかったのか」。
Jn.11:38.(練語版) それでイエスは、再び自分の内でうめき、墓に来た。ところでそれは洞くつであって、それに石が置かれていた。
Jn.11:39.(練語版) イエスは言った。「石を取りのけなさい」。死んでいた者の姉妹マルタが彼に言った。「主よ、もう臭くなっています。四日たちますから」。
Jn.11:40.(練語版) イエスは彼女に言った。「信じれば神の栄光を見ると、わたしはあなたに言ったではないか」。
Jn.11:41.(練語版) そこで彼らは石を取りのけた。イエスは目を上げて言った。「父よ、わたしに耳を傾けてくださったことに感謝します。
Jn.11:42.(練語版) わたしは、あなたがいつもわたしに耳を傾けてくださっていることを知っていました。しかし、周りに立っているこの群衆のために、わたしはこう言いました。あなたがわたしを遣わされたことを彼らが信じるためです」。
Jn.11:43.(練語版) これらの事を言ってから、大声で叫んだ。「ラザロよ、出て来なさい」。
Jn.11:44.(練語版) 死んでいた人が、手と足を覆い布で巻かれたまま出て来たのである。彼の顔も布で包まれていた。イエスは彼らに言った。「彼を解いて、そして彼を行かせなさい」。
Jn.11:45.(練語版) それで、マリヤのところに来てイエスの行なったことを見た多くのユダヤ人が、彼を信じた。
Jn.11:46.(練語版) しかし、彼らのうちの何人かはパリサイ人たちのところに去って行き、イエスが行なった事を彼らに話した。
Jn.11:47.(練語版) それで、祭司長たちとパリサイ人たちはサンヘドリンを招集して言った。「わたしたちは何をしているのだ。この人が多くのしるしを行なっているというのに。
Jn.11:48.(練語版) わたしたちが彼をこのままほうっておくなら、みんなが彼を信じるだろう。そして、ローマ人たちがやって来て、わたしたちの場所も国民も奪い去ってしまうだろう」。
Jn.11:49.(練語版) しかし彼らのうちのある者、その年に祭司長であったカヤパが彼らに言った。「あなたがたは何も分かっていない。
Jn.11:50.(練語版) そして、一人の人が民のために死んで、国民全体が滅びないことが、あなたがたにとって益になることを考えていない」。
Jn.11:51.(練語版) ところで、彼はこれを自分から言ったのではなく、その年に祭司長であったので、このことを預言したのである。すなわち、イエスが国民のために死ぬことになること、
Jn.11:52.(練語版) また、それが国民のためだけではなく、散らされている神の子らを一つに集めるためでもあるということである。
Jn.11:53.(練語版) そこで彼らはその日以来、彼を殺そうと相談した。
Jn.11:54.(練語版) そのためイエスは、もはや公然とユダヤ人の間を歩かないで、そこから、荒野に近い地方、エフライムと呼ばれる町に行った。彼は弟子たちと共にそこにとどまっていた。
Jn.11:55.(練語版) さて、ユダヤ人の過ぎ越しが近づいていた。多くの人が身を清めるために、過ぎ越しの前にその地方からエルサレムに上って行った。
Jn.11:56.(練語版) それで彼らはイエスを捜し、神殿の中に立ちながら互いに言い合った。「あなたがたはどう思うか。彼は祭りに全然来ないのだろうか」。
Jn.11:57.(練語版) しかし、祭司長たちとパリサイ人たちは、誰でも彼がどこにいるかを知ったなら報告するように命じていた。彼を捕まえるためであった。

ヨハネ 第12章

Jn.12:01.(練語版) それから、過ぎ越しの六日前、イエスはベタニヤに来た。そこは、イエスが死んだ者たちの中から起こさせたラザロがいた所である。
Jn.12:02.(練語版) それで彼らは彼のためにそこで夕食を用意した。マルタが給仕していたが、ラザロは彼と共に食卓に着いていた者たちの一人であった。
Jn.12:03.(練語版) そこでマリヤは、高価な純粋なナルド香油一ポンドを取り、イエスの両足に塗り、自分の髪で彼の両足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。
Jn.12:04.(練語版) しかし、彼の弟子の一人で、彼を引き渡そうとしていたイスカリオテのユダが言った。
Jn.12:05.(練語版) 「なぜこの香油を三百デナリで売って、貧しい人々に与えなかったのか」。
Jn.12:06.(練語版) ところで、彼がこのことを言ったのは、貧しい人々のことを気にかけていたからではなく、彼が盗人であり、金箱を持っていたが、そこに入れられるものをごまかしていたからであった。
Jn.12:07.(練語版) それでイエスは言った。「彼女をそのままにしておきなさい。彼女はわたしの埋葬の日のためにこのことを守ったのだから。
Jn.12:08.(練語版) あなたがたには、貧しい人々はいつでも一緒にいるが、わたしはいつでもいるわけではないからです」。
Jn.12:09.(練語版) それで、ユダヤ人たちからなる大群衆は、彼がそこにいるのを知って、やって来た。それはイエスのためだけでなく、死んだ者たちの中から起こさせたラザロを見るためでもあった。
Jn.12:10.(練語版) しかし祭司長たちは、ラザロをも殺そうと相談した。
Jn.12:11.(練語版) 彼のために多くのユダヤ人たちが去って行き、イエスを信じたからであった。
Jn.12:12.(練語版) 次の日、祭りに来ていた大群衆は、イエスがエルサレムに来られることを聞いて、
Jn.12:13.(練語版) しゅろの木の枝を取り、彼を出迎えるために出て行き、叫んだ。「ホサナ、主の名において来る者に祝福れ、イスラエルの王に」。
Jn.12:14.(練語版) イエスは、子ろばを見つけて、それに座った。こう書いてあるとおりである。
Jn.12:15.(練語版) 「シオンの娘よ、恐れてはならない。見よ、あなたの王が来る。ろばの子に座って」。
Jn.12:16.(練語版) 彼の弟子たちはこれらの事を初めには理解しなかったが、イエスが栄光を受けた時、これらの事が彼について書かれていたこと、また自分たちが彼にこれらの事を行なったということを思い出した。
Jn.12:17.(練語版) それで、彼がラザロを墓から呼び出して死んだ者たちの中から起こさせた時に、彼と共にいた群衆は証しをした。
Jn.12:18.(練語版) この理由のためにも、群衆は彼を迎えに出た。彼がこのしるしを行なったことを聞いたからである。
Jn.12:19.(練語版) それでパリサイ人たちは互いに言い合った。「あなたがたが何も成し遂げていないのを見なさい。見よ、世界は彼を追って行ってしまった」。
Jn.12:20.(練語版) ところで、祭りで礼拝するために上って来た者たちの中に、あるギリシャ人たちがいた。
Jn.12:21.(練語版) それでこれらの者たちは、ガリラヤのベツサイダ出身のピリポのところに来て、「イエスにお目にかかりたいのですが」と言って彼に頼んだ。
Jn.12:22.(練語版) ピリポはやって来てアンデレに話し、アンデレとピリポは来て、彼らはイエスに話した。
Jn.12:23.(練語版) しかしイエスは彼らに答えて言った。「人の息子が栄光を受ける時が来た。
Jn.12:24.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。一粒の小麦は地に落ちて死ななければ、それはそのままで残る。しかしそれが死ぬなら、多くの実を結ぶ。
Jn.12:25.(練語版) 自分の魂を愛している者はそれを滅ぼす。この世界において自分の魂を憎む者は、それを保って世々の特質ある命に至るだろう。
Jn.12:26.(練語版) 誰でもわたしに仕えるなら、その者はわたしについて来なさい。わたしがいる所、そこにわたしに仕える者もいることになる。誰でもわたしに仕えるなら、父はその者を尊ばれる。
Jn.12:27.(練語版) 今、わたしの魂は騒いでいる。わたしは何と言おうか。父よ、わたしをこの時から救ってください。しかし、このゆえにわたしはこの時に至ったのです。
Jn.12:28.(練語版) 父よ、あなたのみ名の栄光をお示しください」。すると天から声があった。「わたしはその栄光を現わした。そして再び栄光を現わそう」。
Jn.12:29.(練語版) そのため、そこに立っていた群衆がそれを聞いて、「雷が鳴ったのだ」と言った。他の者たちは、「使いの者が彼に話したのだ」と言った。
Jn.12:30.(練語版) イエスは答えて言った。「この声は、わたしのためではなく、あなたがたのために生じたのです。
Jn.12:31.(練語版) 今は、この世界の裁きの時です。今、この世界の支配者は追い出されるのです。
Jn.12:32.(練語版) そしてわたしは、地から上げられるなら、すべての人をわたし自身に引き寄せるだろう」。
Jn.12:33.(練語版) 彼はこう言って、自分がどんな死に方で死のうとしているかを示すためです。
Jn.12:34.(練語版) それで群衆は彼に答えた。「わたしたちは律法から、キリストが世に亘ってとどまることを聞いています。あなたが、『人の息子は上げられねばならない』と言われるのはどうしてですか。この人の息子とは誰なのですか」。
Jn.12:35.(練語版) それでイエスは彼らに言った。「もう少しの間、光はあなたがたの間にある。闇があなたがたに追いつかないために、自分たちに光があるうちに歩きなさい。闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのかを知らない。
Jn.12:36.(練語版) あなたがたが光の息子たちとなるために、自分たちに光があるうちに光を信じなさい」。イエスはこれらの事を言ってから立ち去り、彼らから身を隠した。
Jn.12:37.(練語版) しかし、彼は彼らの前で多くのしるしを行なったのに、彼らは彼らを信じなかった。
Jn.12:38.(練語版) それは、預言者イザヤの言葉が成就するためであった。彼はこう言った。「主よ、誰がわたしたちの知らせを信じたでしょうか。誰に主のみ腕が示されたでしょうか」。
Jn.12:39.(練語版) こういうわけで、彼らは信じることができなかった。イザヤはまたこう言ったからである。
Jn.12:40.(練語版) 「彼は彼らの目を盲目にし、彼らの心をかたくなにした。彼らが目で見ず、心で理解せず、立ち返らず、わたしが彼らをいやすことがないためである」。
Jn.12:41.(練語版) イザヤがこれらの事を言ったのは、彼の栄光を見たからであって、彼について語ったのである。
Jn.12:42.(練語版) それでも、支配者の中にも、多くの者が彼を信じた。しかし、パリサイ人たちのために、彼らはそれを告白しなかった。会堂から追放されないようにするためであった。
Jn.12:43.(練語版) 彼らは神の栄光よりも、人の栄光を愛したからである。
Jn.12:44.(練語版) イエスは叫んで言った。「わたしを信じる者は、わたしではなく、わたしを送られた方を信じている。
Jn.12:45.(練語版) また、わたしを見る者はわたしを送られた方を見ている。
Jn.12:46.(練語版) わたしは光として世界に来た。それは、わたしを信じる者がすべて、闇の中にとどまらないようにするためです。
Jn.12:47.(練語版) 誰かがわたしの言葉を聞いて、それを守らないとしても、わたしは彼を裁かない。わたしは世界を裁くためではなく、世界を救うために来たからです。
Jn.12:48.(練語版) わたしを拒み、わたしの言葉を受け入れない者には、彼を裁くものがある。わたしの話したその言葉が、最後の日に彼を裁くだろう。
Jn.12:49.(練語版) わたしは自分から話したのではなく、わたしを送られた父ご自身が、何を言うべきか、何を話すべきか、わたしに命令を与えられたからです。
Jn.12:50.(練語版) わたしは、彼の命令が世々の特質ある命であることを知っている。それゆえに、わたしが話していることは、ちょうど父がわたしに話されたように、そのとおりにわたしは話すからです」。

ヨハネ 第13章

Jn.13:01.(練語版) さて、過ぎ越しの祭りの前に、イエスはこの世界を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知り、世界にいた自分の者たちを愛して、彼らを終結まで愛した。
Jn.13:02.(練語版) 夕食が進んでいる間に、謗魔はすでにシモンのイスカリオテのユダの心に彼を引き渡す考えを入れていたが、
Jn.13:03.(練語版) 彼は、父がすべてのものを自分の手に与えられたこと、そして自分が神から出て来て、神のもとに行こうとしていることを知り、
Jn.13:04.(練語版) 夕食の席から立ち上がり、上着をわきに置いた。手ぬぐいを取って身に帯びた。
Jn.13:05.(練語版) それから、たらいに水を入れて、弟子たちの足を洗い、身に帯びた手ぬぐいでふき始めた。
Jn.13:06.(練語版) こうして、シモン・ペテロのところに来た。彼は彼に言った。「主よ、わたしの足をお洗いになるのですか」。
Jn.13:07.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「あなたはわたしがしていることを今は分からないが、これらの事の後で理解するだろう」。
Jn.13:08.(練語版) ペテロは彼に言った。「わたしの足を、世に亘って決して洗わないでください」。イエスは彼に答えた。「わたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何の関係もない」。
Jn.13:09.(練語版) シモン・ペテロはイエスに言った。「主よ、わたしの足だけでなく、手も頭も」。
Jn.13:10.(練語版) イエスは彼に言った。「水浴びした者は、足のほかは洗う必要がない。全身清いのです。あなたがたは清いが、みんながそうなのではない」。
Jn.13:11.(練語版) 彼は自分を引き渡す者を知っていたので、そのために、「あなたがたのすべてが清いのではない」と言ったのである。
Jn.13:12.(練語版) そこで彼らの足を洗ってから、上着を着け、再び食卓に着き、彼らに言った。「わたしがあなたがたにしたことが分かるか。
Jn.13:13.(練語版) あなたがたはわたしを『先生』また『主』と呼ぶ。そう言うのは正しいことです。わたしはそうだからです。
Jn.13:14.(練語版) それで、主また先生であるわたしがあなたがたの足を洗ったのなら、あなたがたも互いに足を洗い合うべきです。
Jn.13:15.(練語版) わたしがあなたがたに模範を与えたのは、あなたがたも、わたしがあなたがたにしたのと同じようにするためだからです。
Jn.13:16.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。奴隷は自分の主人より偉大ではなく、使徒は自分を送られた者より偉大ではない。
Jn.13:17.(練語版) もしこれらの事を知って、それを行なうなら、あなたがたは幸せです。
Jn.13:18.(練語版) わたしはあなたがたのすべてに関して話しているのではない。わたしは自分の選んだ者を知っている。しかしそれは、『わたしのパンを食べている者が、わたしに向かってかかとを上げた』という聖書が成就するためなのです。
Jn.13:19.(練語版) 今から、それが起きる前にあなたがたに言っておく。それが起きる時、わたしがその者であることを信じるためです。
Jn.13:20.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしが送る者を受け入れる者はわたしを受け入れるのであり、わたしを受け入れる者はわたしを送られた方を受け入れるのです」。
Jn.13:21.(練語版) イエスはこれらのことを言うと、霊において騒ぎ、証しして言った。「まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたのうちの一人がわたしを引き渡すだろう」。
Jn.13:22.(練語版) 弟子たちは、彼が誰について話しているのかと当惑して、互いに見つめ合った。
Jn.13:23.(練語版) 彼の弟子の一人で、イエスが愛していた者が、イエスの胸にもたれていた。
Jn.13:24.(練語版) それで、シモン・ペテロはこの者にうなずいて合図して、彼が誰のことを言っているのかと尋ねさせた。
Jn.13:25.(練語版) その者はそのままイエスの胸もとにもたれかかって、「主よ、それは誰ですか」と言った。
Jn.13:26.(練語版) イエスは答えた。「わたしが一口の食物を浸して与える者がその者です」。そこで彼は一口の食物を浸して、それをシモンのイスカリオテのユダに与えた。
Jn.13:27.(練語版) 一口の食物の後で、そのとき、サタンがその者の中に入った。それで、イエスは彼に言った。「あなたのすることを早くしなさい」。
Jn.13:28.(練語版) しかし、食卓に着いている者は誰も、イエスがなぜ彼にこのことを言ったのかを知らなかった。
Jn.13:29.(練語版) というのは、ある者たちは、ユダが金箱を持っていたので、イエスは彼に、「祭りのためにわたしたちが必要とする物を買いなさい」と言った、あるいは、貧しい人々に何かを与えるようとしたのだと思っていたのである。
Jn.13:30.(練語版) それで、一口の食物を受け取ると、その者はすぐに出て行った。それは夜であった。
Jn.13:31.(練語版) 彼が出て行くと、イエスは言った。「今や人の息子は栄光を受け、神は彼において栄光を受けられた。
Jn.13:32.(練語版) 神が彼において栄光を受けられたのなら、神は彼にもご自身において栄光を与えられ、すぐに彼に栄光をお与えになる。
Jn.13:33.(練語版) 小さな子供たちよ、わたしはあと少しの間あなたがたと共にいる。あなたがたはわたしを捜すが、『わたしが行く所に、あなたがたは来ることができない』とユダヤ人たちに言ったそのとおりに、今わたしはあなたがたにも言う。
Jn.13:34.(練語版) わたしは新しい戒めをあなたがたに与える。それは、あなたがたが互いに愛し合うことです。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いを愛することです。
Jn.13:35.(練語版) あなたがたの間に愛があれば、これによってすべての人は、あなたがたがわたしの弟子であることを知るだろう」。
Jn.13:36.(練語版) シモン・ペテロは彼に言った。「主よ、あなたはどこへ行かれるのですか」。イエスは答えた。「わたしが行く所に、あなたは今ついて来ることができないが、後でついて来るだろう」。
Jn.13:37.(練語版) ペテロは彼に言った。「主よ、なぜ今はあなたについて行けないのですか。わたしはあなたのために自分の魂を捨てます」。
Jn.13:38.(練語版) イエスは答えた。「あなたはわたしのために自分の魂を捨てるのか。まことをもって、まことをもって、わたしはあなたに言っておく。あなたがわたしを三度否認するまで、決しておんどりは鳴かないだろう」。

ヨハネ 第14章

Jn.14:01.(練語版) 「あなたがたの心を騒がせてはいけない。神を信じ、またわたしを信じなさい。
Jn.14:02.(練語版) わたしの父の家にはたくさんの住まいがある。そうでなかったなら、わたしはあなたがたに話しただろう。わたしはあなたがたのために場所を用意しに行くのだから。
Jn.14:03.(練語版) わたしは、行ってあなたがたのために場所を用意したら、また来て、あなたがたをわたしのところに迎える。わたしのいる所に、あなたがたもいるようになるためです。
Jn.14:04.(練語版) そしてわたしがどこへ行くのか、あなたがたはその道を知っている」。
Jn.14:05.(練語版) トマスがイエスに言った。「主よ、わたしたちはあなたがどこへ行かれるのか知りません。わたしたちはどうしてその道を知ることができるでしょう」。
Jn.14:06.(練語版) イエスは彼に言った。「わたしは道であり、真理であり、命です。わたしを通してでなければ、誰も父のもとに来ることはない。
Jn.14:07.(練語版) あなたがたは、わたしを知っていたなら、父をも知っていただろう。今から、あなたがたはその方を知っており、またその方を見たのです」。
Jn.14:08.(練語版) ピリポがイエスに言った。「主よ、わたしたちに父をお示しください。わたしたちにとってはそれで十分です」。
Jn.14:09.(練語版) イエスは彼に言った。「こんなに長い間、わたしはあなたがたと共にいたのに、ピリポよ、あなたはわたしを知っていないのか。わたしを見た者は父を見たのです。どうしてあなたは、『わたしたちに父を示してください』と言うのか。
Jn.14:10.(練語版) わたしが父のうちにおり、父がわたしのうちにおられることをあなたは信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、わたしが自分から話すのではない。わたしのうちにとどまられる父がご自分のわざを行なっておられるのです。
Jn.14:11.(練語版) わたしが父のうちにおり、父がわたしのうちにおられるというわたしを信じなさい。そうでなければ、わざそのもののゆえに信じなさい。
Jn.14:12.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。わたしを信じる者は、わたしの行なうわざをも行なうだろう。しかも、それより大きなわざを行なうだろう。わたしは父のもとへ行くからです。
Jn.14:13.(練語版) あなたがたがわたしの名において求めることは何でも、わたしはそれを行なう。父が息子において栄光をお受けになるためです。
Jn.14:14.(練語版) あなたがたがわたしの名においてわたしに何かを求めるなら、わたしはそれを行なう。
Jn.14:15.(練語版) あなたがたがわたしを愛しているなら、わたしの戒めを守りなさい。
Jn.14:16.(練語版) わたしは父にお願いし、彼はあなたがたにほかの助け手を与えて、世に亘ってあなたがたと共にいるようにくださる。
Jn.14:17.(練語版) それは真理の霊であり、世界はそれを見ることも知ることもないので、受け入れることができない。あなたがたはそれを知っている。それがあなたがたと共にとどまり、あなたがたのうちにあることになるからです。
Jn.14:18.(練語版) わたしはあなたがたを孤児にしてはおかない。わたしはあなたがたのところに来る。
Jn.14:19.(練語版) もうしばらくすると、世界はもはやわたしを見ないだろう。しかし、あなたがたはわたしを見る。わたしは生きているので、あなたがたも生きるようになる。
Jn.14:20.(練語版) その日には、わたしがわたしの父のうちにおり、あなたがたがわたしのうちにおり、わたしがあなたがたのうちにいることを、あなたがたは知るだろう。
Jn.14:21.(練語版) わたしの戒めを持ってそれらを守る者、その者はわたしを愛している者です。わたしを愛する者はわたしの父に愛されるだろう。そして、わたしは彼を愛し、彼に自分を現すだろう」。
Jn.14:22.(練語版) イスカリオテでないユダが彼に言った。「主よ、わたしたちにご自分を現そうとしておられるのに、世界にはそうしようとされないとは、どうしてですか」。
Jn.14:23.(練語版) イエスは答えて彼に言った。「人がわたしを愛しているなら、彼はわたしの言葉を守る。わたしの父は彼を愛され、わたしたちはその者のもとに行き、その者と共に住まいを造る。
Jn.14:24.(練語版) わたしを愛していない者は、わたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしを送られた父のものです。
Jn.14:25.(練語版) わたしは、まだあなたがたと共にとどまっている間に、これらの事をあなたがたに言ってきた。
Jn.14:26.(練語版) しかし助け手、すなわち父がわたしの名において送られる聖霊のことですが、そのものはあなたがたにすべての事を教え、わたしがあなたがたに言ったことすべてを思い起こさせるだろう。
Jn.14:27.(練語版) わたしは平和をあなたがたに残し、わたしの平和をあなたがたに与える。わたしはあなたがたに、世界が与えるのと同じようにして与えるのではない。あなたがたの心を騒がせてはならず、おじけてはならない。
Jn.14:28.(練語版) あなたがたは、『わたしは去って行くが、あなたがたのところに戻って来る』と、わたしが言ったのを聞いた。あなたがたは、わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くことを喜ぶはずです。父はわたしより偉大だからです。
Jn.14:29.(練語版) 今わたしは、それが起きる前にあなたがたに告げてきた。それが起きる時にあなたがたが信じるためです。
Jn.14:30.(練語版) わたしはもはや、あなたがたと多くを話さないだろう。世界の支配者がやって来るからです。彼はわたしのうちに何も持っていない。
Jn.14:31.(練語版) しかし、わたしが父を愛していることを世界が知るために、父がわたしに命じられたそのとおりにわたしは行なう。立ちなさい。ここから出て行こう」。

ヨハネ 第15章

Jn.15:01.(練語版) 「わたしが真のぶどうの木であり、わたしの父は耕作者です。
Jn.15:02.(練語版) その方は、わたしにある実を結ばない枝をすべて取り去り、実を結ぶ枝をすべて、それがもっと実を結ぶようにするために刈り込まれる。
Jn.15:03.(練語版) あなたがたは、わたしがあなたがたに話してきた言葉によって、すでに清いのです。
Jn.15:04.(練語版) わたしのうちにとどまりなさい。わたしもあなたがたのうちにとどまっている。枝がぶどうの木のうちにとどまっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしのうちにとどまっていなければ、実を結ぶことはできない。
Jn.15:05.(練語版) わたしはぶどうの木であり、あなたがたはその枝です。わたしのうちにとどまり、わたしもそのうちにとどまる者は、たくさんの実を結ぶ。あなたがたは、わたしを離れては何もできないからです。
Jn.15:06.(練語版) わたしのうちにとどまらないなら、その者は枝のように投げ出されて枯らされる。そして人々はそれらを集め、火の中に投げ込み、それらは燃やされる。
Jn.15:07.(練語版) あなたがたがわたしのうちにとどまり、わたしの言葉があなたがたのうちにとどまるなら、あなたがたは自分たちの望むことを何でも求め、それはあなたがたのためにそのとおりになる。
Jn.15:08.(練語版) あなたがたが多くの実を結び、そしてわたしの弟子となるならば、これによってわたしの父は栄光をお受けになる。
Jn.15:09.(練語版) ちょうど父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛したのです。わたしの愛のうちにとどまりなさい。
Jn.15:10.(練語版) あなたがたがわたしの戒めを守るなら、あなたがたはわたしの愛のうちにとどまるだろう。ちょうどわたしが父の戒めを守っており、その方の愛のうちにとどまっているのと同じです。
Jn.15:11.(練語版) わたしはこれらのことをあなたがたに話したのは、わたしの喜びがあなたがたのうちにあり、あなたがたの喜びが満たされるためです。
Jn.15:12.(練語版) わたしがあなたがたを愛したとおりに、あなたがたが互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。
Jn.15:13.(練語版) 誰かが自分の友人たちのために自分の魂を捨てること、これより大きな愛は誰にもない。
Jn.15:14.(練語版) わたしがあなたがたに命じることを行なうなら、あなたがたはわたしの友です。
Jn.15:15.(練語版) わたしはもはや、あなたがたを奴隷とは呼ばない。奴隷は自分の主人が行なうことを知らないからです。しかし、わたしはあなたがたを友と呼ぶ。わたしの父から聞いたことすべてを、わたしはあなたがたに知らせたからです。
Jn.15:16.(練語版) あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選んだのです。そして、あなたがたを立てた。それは、あなたがたが行って実を結び、あなたがたの実が残るため、また、あなたがたがわたしの名において父に求めるものは何でも、彼があなたがたに与えてくださるためです。
Jn.15:17.(練語版) わたしがこれらのことをあなたがたに命じるのは、あなたがたが互いに愛し合うためです。
Jn.15:18.(練語版) もし世界があなたがたを憎むなら、それがあなたがたを憎む前にわたしを憎んだことを、あなたがたは知っている。
Jn.15:19.(練語版) あなたがたが世界から出たものであったなら、世界はそれ自身のものを愛するだろう。しかし、あなたがたは世界のものではなく、わたしがあなたがたを世界から選び出したので、そのために世界はあなたがたを憎むのです。
Jn.15:20.(練語版) 『奴隷は自分の主人より偉大ではない』と、わたしがあなたがたに言った言葉を思い出しなさい。彼らがわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。彼らがわたしの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉も守るだろう。
Jn.15:21.(練語版) しかし彼らは、わたしの名のゆえに、あなたがたに対してこれらの事すべてを行なうだろう。彼らはわたしを送られた方を知っていないからです。
Jn.15:22.(練語版) わたしがやって来て彼らに話していなかったなら、彼らには罪がなかっただろう。しかし今は、彼らには自分たちの罪について言い訳がない。
Jn.15:23.(練語版) わたしを憎む者は、わたしの父をも憎む。
Jn.15:24.(練語版) わたしが、ほかの誰も行なわなかったわざを彼らの間で行なわなかったなら、彼らには罪がなかっただろう。しかし今は、彼らはわたしもわたしの父をも見て、憎んだのです。
Jn.15:25.(練語版) しかしそれは、彼らの律法の中で『彼らは理由なくわたしを憎んだ』と書いてある言葉が成就するためです。
Jn.15:26.(練語版) わたしが父のもとからあなたがたに送る助け手、すなわち父から出る真理の霊が来る時、その者はわたしについて証しするだろう。
Jn.15:27.(練語版) あなたがたも、初めからわたしと共にいたのだから、証しするだろう。

ヨハネ 第16章

Jn.16:01.(練語版) あなたがたがつまずかないために、わたしはこれらの事をあなたがたに話してきた。
Jn.16:02.(練語版) 彼らはあなたがたを会堂から追い出すだろう。更にあなたがたを殺す者がみな、自分は神に神聖な奉仕をささげたのだと思う時が来る。
Jn.16:03.(練語版) 彼らは父もわたしも知っていないので、これらの事を行なうことになる。
Jn.16:04.(練語版) しかし、わたしはこれらの事をあなたがたに話したのは、彼らの時が来るとき、わたしが彼らについて話したことを、あなたがたが思い出すためです。これらの事を初めから言わなかったのは、わたしがあなたがたと共にいたからです。
Jn.16:05.(練語版) しかし今、わたしは自分を送られた方のもとに行こうとしている。それでも、あなたがたのうちの誰も、『どこへ行くのか』とは尋ねない。
Jn.16:06.(練語版) しかし、わたしがこれらの事をあなたがたに話したために、悲嘆があなたがたの心を満たしている。
Jn.16:07.(練語版) しかし、わたしはあなたがたに真実を言う。わたしが去って行くことはあなたがたの益になるのです。わたしが去って行かなければ、助け手は決してあなたがたのところに来ないからです。しかし、わたしが行けば、わたしはそのものをあなたがたに送ろう。
Jn.16:08.(練語版) そしてそのものが来ると、罪に関し、義に関し、また裁きに関して、世界を責めるだろう。
Jn.16:09.(練語版) 罪に関してとは、彼らがわたしを信じていないからです。
Jn.16:10.(練語版) 義に関してとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見ないからです。
Jn.16:11.(練語版) 裁きに関してとは、この世界の支配者が裁かれたからです。
Jn.16:12.(練語版) わたしには、まだあなたがたに言うべきたくさんの事があるが、あなたがたは今はそれに耐えられない。
Jn.16:13.(練語版) しかし、そのもの、すなわち真理の霊が来るとき、そのものはあなたがたをすべての真理に導くだろう。そのものは自分から語るのではなく、すべて自分が聞くことを話すことになるからです。そしてそのものはあなたがたに来たるべき事を知らせるだろう。
Jn.16:14.(練語版) そのものはわたしの栄光を現わすだろう。そのものはわたしのものから受けて、それをあなたがたに知らせるからです。
Jn.16:15.(練語版) 父が持っておられるものはすべてわたしのものです。それでわたしは、そのものがわたしのものから受けて、それをあなたがたに知らせると言ったのです。
Jn.16:16.(練語版) しばらくすると、あなたがたはもはやわたしを見ない。またしばらくすると、あなたがたはわたしを見るだろう」。
Jn.16:17.(練語版) それで、弟子たちのうちのある者たちは互いに言い合った。「『しばらくすると、あなたがたはわたしを見ない。またしばらくすると、あなたがたはわたしを見るだろう』、そして、『わたしは父のもとに行くからです』と言われるが、これは何のことだろう」。
Jn.16:18.(練語版) それで彼らは言った。「彼が『しばらくすると』と言われるが、これは何のことだろう。わたしたちは彼の言われることが分からない」。
Jn.16:19.(練語版) それでイエスは、彼らが自分に尋ねたがっているのを知って、彼らに言った。「あなたがたは互いに、『しばらくすると、あなたがたはわたしを見ない、そしてまたしばらくすると、あなたがたはわたしを見るだろう』とわたしが言ったこのことに関して尋ね合っているのか。
Jn.16:20.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたは泣き悲しむが、世界は喜ぶだろう。あなたがたは悲しむが、あなたがたの悲しみは喜びに変わるだろう。
Jn.16:21.(練語版) 女は出産するとき、自分の時が来たので悲しむ。しかし、子供を産んでしまうと、一人の人が世界に生まれた喜びのために、もはやその苦しみを覚えていない。
Jn.16:22.(練語版) だから、あなたがたには今は悲しみがあるが、わたしは再びあなたがたを見るので、あなたがたの心は喜ぶことでしょう。そして、誰もあなたがたの喜びをあなたがたから取り去る者はいない。
Jn.16:23.(練語版) その日には、あなたがたはわたしに何も尋ねないだろう。まことをもって、まことをもって、わたしはあなたがたに言っておく。あなたがたが父に求めることは何でも、彼はわたしの名においてあなたがたに与えてくださる。
Jn.16:24.(練語版) 今まで、あなたがたはわたしの名において何も求めたことがない。求めなさい。そうすればあなたがたは受けるだろう。それは、あなたがたの喜びが満たされるためです。
Jn.16:25.(練語版) わたしはこれらの事をあなたがたに比喩で話してきた。わたしがもはやあなたがたに比喩で話すのではなく、父についてはっきりと告げる時が来ようとしている。
Jn.16:26.(練語版) その日には、あなたがたはわたしの名において求めるだろう。そしてわたしはあなたがたに、わたしがあなたがたのために父に願うとは言わない。
Jn.16:27.(練語版) 父ご自身があなたがたに愛情を抱いておられるからです。あなたがたがわたしに愛情を抱き、わたしが神のもとから出て来たことを信じているからです。
Jn.16:28.(練語版) わたしは父のもとから出て来て、世界に来た。再び、わたしは世界を去り、父のもとに行く」。
Jn.16:29.(練語版) 弟子たちは彼に言った。「ご覧ください。今、あなたははっきりと話しておられ、何の比喩も話されません。
Jn.16:30.(練語版) 今わたしたちは、あなたがすべての事を知っておられ、誰もあなたに尋ねる必要のないことが分かります。これによって、わたしたちはあなたが神のもとから出て来られたことを信じます」。
Jn.16:31.(練語版) イエスは彼らに答えた。「あなたがたは今信じているのか。
Jn.16:32.(練語版) 見よ、あなたがたがそれぞれ自分の所に散らされて、わたしを独りにする時が来ようとしている。いや、今来ている。それでも、わたしは独りではない。父がわたしと共におられるからです。
Jn.16:33.(練語版) わたしの中であなたがたに平和があるように、わたしはあなたがたにこれらの事を言った。世界にあってあなたがたには苦しみがあるが、勇気を出しなさい。わたしは世界に打ち勝ったのです」。

ヨハネ 第17章

Jn.17:01.(練語版) イエスはこれらの事を話し、目を天に上げて言った。「父よ、時が来ました。あなたの息子に栄光を現わしてください。息子もあなたに栄光を現わすためです。
Jn.17:02.(練語版) それは、あなたが彼に肉なるものすべてに対する権威を与え、彼がお与えになったものすべてを彼らに与え、すなわち世々の特質ある命を与えるためです。
Jn.17:03.(練語版) 彼らが、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知るようになること、これが世々の特質ある命です。
Jn.17:04.(練語版) わたしは地上であなたに栄光を現わしました。わたしは、行なうために与えてくださったわざを成し遂げてきました。
Jn.17:05.(練語版) 今、父よ、世界が存在する前にわたしがあなたのそばで持っていたあの栄光で、ご自身のそばでわたしに栄光を与えてください。
Jn.17:06.(練語版) わたしは、世界から与えてくださった人々に、あなたのみ名を示しました。彼らはあなたのものであり、あなたは彼らをわたしに与えてくださいました。彼らはあなたのみ言葉を守ってきました。
Jn.17:07.(練語版) 今、彼らは、あなたがわたしに与えてくださったものがすべて、あなたから出たことを知っています。
Jn.17:08.(練語版) あなたがわたしに与えてくださった言葉を、わたしは彼らに与えてきたからです。そして、彼らはそれを受け入れて、わたしがあなたから出て来たことを真に知り、あなたがわたしを遣わされたことを信じてきました。
Jn.17:09.(練語版) わたしは彼らに関してお願いします。わたしは世界に関してではなく、わたしに与えてくださった者たちに関してお願いするのです。彼らはあなたのものだからです。
Jn.17:10.(練語版) わたしのものはみなあなたのものであり、あなたのものはわたしのものです。そして、わたしは彼らの中で栄光を受けています。
Jn.17:11.(練語版) わたしはもはや世界にいませんが、これらの者たちは世界にいます。そして、わたしはあなたのもとに行きます。聖なる父よ、わたしに与えてくださったあなたのみ名において彼らを守ってください。それは、わたしたちのように、彼らが一つとなるためです。
Jn.17:12.(練語版) わたしが彼らと共にいた間は、あなたがわたしに与えてくださったあなたのみ名において彼らを守り、保護しました。彼らのうち、滅びの息子のほかには、誰も滅びませんでした。それは聖書が成就するためでした。
Jn.17:13.(練語版) しかし今、わたしはあなたのもとに行きます。わたしが世界にあってこれらの事を話すのは、彼らが自分の内に満ちるわたしの喜びを持つためです。
Jn.17:14.(練語版) わたしは彼らにあなたの言葉を与えてきました。そして世界は彼らを憎みました。わたしが世界のものでないように、彼らも世界のものではないからです。
Jn.17:15.(練語版) わたしは、彼らを世界から取り去ることではなく、彼らを邪悪な者から守ってくださるようお願いします。
Jn.17:16.(練語版) わたしが世界のものではないように、彼らも世界のものではありません。
Jn.17:17.(練語版) 彼らを真理の中で聖別してください。あなたのみ言葉は真理です。
Jn.17:18.(練語版) あなたがわたしを世界に遣わされたように、わたしも彼らを世界に遣わしました。
Jn.17:19.(練語版) わたしは彼らのために自分を聖別するからです。それは、彼ら自身も真理のうちに聖別されるためです。
Jn.17:20.(練語版) これらの者のためだけではなく、彼らの言葉を通してわたしを信じる者のためにも、わたしはお願いします。
Jn.17:21.(練語版) 彼らがみな一つになるためです。ちょうど、父よ、あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるのように、彼らもわたしたちのうちで一つになるためであり、あなたがわたしを遣わされたことを世界が信じるためです。
Jn.17:22.(練語版) あなたがわたしに与えてくださった栄光を、わたしは彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。
Jn.17:23.(練語版) わたしは彼らのうちにおり、あなたはわたしのうちにおられます。彼らが完全に一つになるためであり、また、あなたがわたしを遣わされ、あなたがわたしを愛されたように彼らを愛されたことを、世界が知るためです。
Jn.17:24.(練語版) 父よ、わたしに与えてくださったものについて、わたしのいる所に彼らも共にいて欲しいと思います。あなたがわたしに与えてくださったわたしの栄光を見るためです。世界の基が置かれる前から、あなたがわたしを愛してくださったからです。
Jn.17:25.(練語版) 義なる父よ、世界はあなたを知っていませんが、わたしはあなたを知っていました。そして、これらの者たちはあなたがわたしを遣わされたことを知っています。
Jn.17:26.(練語版) わたしはあなたのみ名を彼らに知らせました。また、これからも知らせます。あなたがわたしを愛してくださったその愛が彼らのうちにあり、わたしが彼らのうちにいるようになるためです」。

ヨハネ 第18章

Jn.18:01.(練語版) イエスはこれらの言葉を話すと、自分の弟子たちと共にケデロンの谷の向こう側へ出て行った。そこには園があって、彼と彼の弟子たちはその中に入った。
Jn.18:02.(練語版) さて、彼を引き渡す者であるユダもその場所を知っていた。イエスは自分の弟子たちと共にそこにたびたび集まっていたからです。
Jn.18:03.(練語版) そこでユダは、一隊の兵士および祭司長とパリサイ人たちからの下役たちを連れ、明かりとたいまつと武器を持って、そこにやって来た。
Jn.18:04.(練語版) それでイエスは、自分に起ころうとするすべての事を知っていたので、出て行って彼らに言った。「誰を捜しているのか」。
Jn.18:05.(練語版) 彼らは彼に「ナザレのイエスを」と答えた。彼は彼らに言った。「わたしが、それです」。彼を引き渡す者であるユダも、彼らと共に立っていた。
Jn.18:06.(練語版) それで彼が「わたしが、それです」と彼らに言うと、彼らは後ずさりして地面に倒れた。
Jn.18:07.(練語版) それで彼は再び彼らに尋ねた。「誰を捜しているのか」。彼らは「ナザレのイエスを」と言った。
Jn.18:08.(練語版) イエスは答えた。「わたしがそれですと、あなたがたに言ったではないか。だから、あなたがたがわたしを捜しているのなら、これらの者たちは去らせなさい」。
Jn.18:09.(練語版) それは、「あなたがわたしに与えてくださった者たちのうち、わたしは一人も失いませんでした」と彼の言った言葉が成就するためであった。
Jn.18:10.(練語版) それでシモン・ペテロは、剣を持っていたが、それを抜き、祭司長の奴隷に撃ちかかり、彼の右の耳を切り落とした。その奴隷の名はマルコスであった。
Jn.18:11.(練語版) それでイエスはペテロに言った。「剣をさやに納めなさい。父がわたしに与えられた杯、わたしはそれを飲むべきではないか」。
Jn.18:12.(練語版) それでその一隊の兵士、千人隊長,およびユダヤ人の下役たちは、イエスを捕まえて彼を縛り、
Jn.18:13.(練語版) まずアンナスのところに連れて行った。その年に祭司長であったカヤパのしゅうとであったからである。
Jn.18:14.(練語版) ところで、カヤパは、一人の人が民のために死ぬことが益であると、ユダヤ人たちに助言した者であった。
Jn.18:15.(練語版) シモン・ペテロともうひとりの弟子とが、イエスについて行った。さて、その弟子は祭司長に知られていたので、イエスと共に祭司長の中庭に入った。
Jn.18:16.(練語版) しかし、ペテロは外で戸口に立っていた。そこで祭司長に知られていたそのほかの弟子が出て来て門番の女に話し、ペテロを中に連れて来た。
Jn.18:17.(練語版) すると、門番の女中がペテロに言った。「あなたもこの人の弟子の一人ではないでしょうね」。その者は「わたしはそうではない」と言った。
Jn.18:18.(練語版) さて、寒かったので、奴隷たちや下役たちはそこに立って炭火をおこしていた。彼らは身を暖めていた。ペテロも彼らと一緒に立って身を暖めていた。
Jn.18:19.(練語版) それで、祭司長はイエスに、彼の弟子たちと彼の教えについて尋ねた。
Jn.18:20.(練語版) イエスは彼に答えた。「わたしは世界に対して公然と語った。わたしはいつも、すべてのユダヤ人たちが集まる会堂や神殿で教えた。ひそかに話したことは何もない。
Jn.18:21.(練語版) なぜあなたはわたしに尋ねるのか。わたしが彼らに言ったことを聞いてきた人たちに尋ねなさい。見よ、これらの人たちはわたしが言った事を知っている」。
Jn.18:22.(練語版) 彼がこのことを言うと、そばに立っていた下役の一人がイエスに平手打ちを加えて、「祭司長にそのような答えをするのか」と言った。
Jn.18:23.(練語版) イエスは彼に答えた。「わたしが悪いことを言ったのなら、その悪について証ししなさい。だが、正しいのなら、なぜわたしを打つのか」。
Jn.18:24.(練語版) それからアンナスは彼を縛ったまま、祭司長カヤパのところに遣わした。
Jn.18:25.(練語版) さて、シモン・ペテロは立って身を暖めていた。それで彼らは彼に言った。「あなたも彼の弟子のうちの一人ではないか」。その者は否定して、「わたしはそうではない」と言った。
Jn.18:26.(練語版) 祭司長の奴隷の一人で、ペテロが耳を切り落とした者の親族の者が言った。「わたしはあなたが園で彼と共にいるのを見なかっただろうか」。
Jn.18:27.(練語版) それでペテロは再び否定した。するとすぐにおんどりが鳴いた。
Jn.18:28.(練語版) それで彼らは、イエスをカヤパのところから官邸に連れて行った。早朝のことであった。そして彼ら自身は、汚れることなく過ぎ越しの食事ができるように、官邸の中に入らなかった。
Jn.18:29.(練語版) それでピラトが彼らのいる外に出て来て言った。「この人に対してどんな訴えをするのか」。
Jn.18:30.(練語版) 彼らは答えて彼に言った。「この者が悪を行なう者でなかったなら、わたしたちは彼をあなたに引き渡しはしなかったでしょう」。
Jn.18:31.(練語版) それでピラトは彼らに言った。「あなたがたは彼を引き取って、自分たちの律法に従って彼を裁くがよい」。それでユダヤ人たちは彼に言った。「わたしたちが人を殺すことは許されていません」。
Jn.18:32.(練語版) それは、自分がどのような死に方で死のうとしているかを示して言ったイエスの言葉が成就するためであった。
Jn.18:33.(練語版) それでピラトは再び官邸に入って、イエスを呼び、彼に言った。「あなたはユダヤ人の王ですか」。
Jn.18:34.(練語版) イエスは答えた。「あなたは自分でこのことを言うのか。それともほかの人たちがわたしについてあなたに告げたのか」。
Jn.18:35.(練語版) ピラトは答えた。「わたしはユダヤ人ではないではないか。あなたの国民と祭司長たちがあなたをわたしに引き渡したのだ。あなたは何をしたのか」。
Jn.18:36.(練語版) イエスは答えた。「わたしの王国はこの世界のものではない。わたしの王国がこの世界のものだったなら、わたしの下役たちがわたしをユダヤ人たちに引き渡さないように戦っただろう。しかし今、わたしの王国はここからのものではない」。
Jn.18:37.(練語版) それでピラトは彼に言った。「それではあなたは王なのか」。イエスは答えた。「あなたがわたしを王だと言っている。このためにわたしは生まれ、このためにわたしは世界に来た。それは、真理を証しするためです。真理に属する者はみな、わたしの声を聞く」。
Jn.18:38.(練語版) ピラトは彼に言った。「真理とは何か」。これを言ってから、再びユダヤ人たちのところへ出て行って、彼らに言った。「わたしは彼に対して訴える根拠を何も見いださない。
Jn.18:39.(練語版) しかしあなたがたには、過ぎ越しの際にわたしがあなたがたに一人を釈放する習慣がある。それであなたがたは、ユダヤ人の王を釈放して欲しいのか」。
Jn.18:40.(練語版) すると彼らは再び叫んで「この人ではない。バラバを」と言った。ところでバラバは強盗であった。

ヨハネ 第19章

Jn.19:01.(練語版) そこでその時、ピラトはイエスを引き取ってむち打った。
Jn.19:02.(練語版) 兵士たちはいばらで冠を編んで彼の頭に載せ、彼に紫の衣を着せた。
Jn.19:03.(練語版) そして彼のもとに寄って来て、「ユダヤ人の王、喜びなさい」と言い、彼を平手打ちを加えた。
Jn.19:04.(練語版) それからピラトは再び外に出て、彼らに言った。「見よ、わたしは彼をあなたがたのところに連れて来る。わたしが彼に対して訴える根拠を何も見いださないことをあなたがたが知るためです」。
Jn.19:05.(練語版) それでイエスは、いばらの冠と紫の衣を身に着けて、外に出た。彼は彼らに言った。「見よ、この人だ」。
Jn.19:06.(練語版) それで祭司長たちと下役たちは彼を見ると、叫んで「はりつけにしろ、はりつけにしろ」と言った。ピラトは彼らに言った。「あなたがたが彼を引き取って、はりつけにするがよい。わたしは彼に対して訴える根拠を何も見いださないからだ」。
Jn.19:07.(練語版) ユダヤ人たちは彼に言った。「わたしたちには律法があります。その律法によれば、彼は死ぬべきです。自分を神の息子としたからです」。
Jn.19:08.(練語版) それでピラトはこの言葉を聞くとますます恐れた。
Jn.19:09.(練語版) 彼は再び官邸に入って、イエスに言った。「あなたはどこから来たのか」。しかしイエスは彼に何の答えもしなかった。
Jn.19:10.(練語版) それでピラトは彼に言った。「あなたはわたしに話さないのか。わたしにはあなたを釈放する権限があり、あなたをはりつけにする権限もあることを、あなたは知らないのか」。
Jn.19:11.(練語版) イエスは答えた。「上から与えられたのでなければ、あなたはわたしに対して何の権限もないだろう。そのために、わたしをあなたに引き渡した者の罪は、もっと大きい」。
Jn.19:12.(練語版) このときから、ピラトは彼を釈放しようとした。しかし、ユダヤ人たちは叫んで言った。「もしあなたがこの者を釈放するなら、あなたはカイザルの友ではない。自分を王とする者は皆カイザルに逆らって語っているのです」。
Jn.19:13.(練語版) それでピラトはこれらの言葉を聞くと、イエスを連れ出し、「敷石」、ヘブル語で「ガバタ」と呼ばれる場所で、裁判の席に着いた。
Jn.19:14.(練語版) ところで、それは過ぎ越しの準備の日で、およそ第六時であった。彼はユダヤ人たちに言った。「見よ、あなたがたの王だ」。
Jn.19:15.(練語版) するとその者たちは叫んだ。「取り除け、取り除け、彼をはりつけにしろ」。ピラトは彼らに言った。「わたしがあなたがたの王をはりつけにするのか」。祭司長たちは答えた。「わたしたちにはカイザルのほかに王はいません」。
Jn.19:16.(練語版) こうしてその時、彼は彼をはりつけにするために彼らに引き渡した。そこで彼らはイエスを引き取った。
Jn.19:17.(練語版) 彼は自分の十字架を背負って、「されこうべの場所」、ヘブル語で「ゴルゴタ」と呼ばれる場所へ出て行った。
Jn.19:18.(練語版) その所で、彼らは彼をはりつけにした。彼と共にほかの二人をはりつけにした。こちら側とこちら側に、イエスを真ん中にした。
Jn.19:19.(練語版) ピラトは広告札も書いて、十字架の上に付けた。そこには「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書かれていた。
Jn.19:20.(練語版) それで多くのユダヤ人たちがこの広告札を読んだ。イエスがはりつけにされた場所は都に近かったからであり、それがヘブル語、ラテン語、およびギリシャ語で書かれていたからであった。
Jn.19:21.(練語版) そのため、ユダヤ人の祭司長たちはピラトに言った。「『ユダヤ人の王』と書かないで、『この者は「わたしはユダヤ人の王だ」と言った』と書いてください」。
Jn.19:22.(練語版) ピラトは答えた。「わたしが書いたことは、わたしが書いたのだ」。
Jn.19:23.(練語版) さて、兵士たちは、イエスをはりつけにした時、彼の衣を取って四つに分け、それぞれの兵士たちに一つずつとした。また上着も取った。しかし、その上着は縫い目がなく、上からそっくり織ったものであった。
Jn.19:24.(練語版) それで彼らは互いに言い合った。「これは裂かないで、誰のものにするか、くじを引こう」。それは、聖書が成就するためであった。こう述べている。「彼らは互いにわたしの衣を分けた。わたしの衣服のために彼らはくじを引いた」。そのために兵士たちはこれらの事をした。
Jn.19:25.(練語版) しかし、イエスの十字架のそばには、イエスの母と、彼の母の姉妹と、クロパのマリヤと、マリヤ・マグダラが立っていた。
Jn.19:26.(練語版) それでイエスは、母と、自分が愛していた弟子がそばに立っているのを見ると、母に言った。「女よ、見なさい。あなたの息子です」。
Jn.19:27.(練語版) 次に、その弟子に言った。「見なさい。あなたの母だ」。その時から、その弟子は彼女を自分の家に引き取った。
Jn.19:28.(練語版) こののちイエスは、すべての事がすでに成し遂げられたのを知って、聖書が果たされるために、「わたしは渇く」と言った。
Jn.19:29.(練語版) そこには酸いぶどう酒の満ちた器が置いてあった。そこで彼らは酸いぶどう酒をたっぷり含ませた海綿をヒソプに付け、彼の口もとに持って行った。
Jn.19:30.(練語版) それでイエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言った。そして、頭を垂れて、霊を引き渡した。
Jn.19:31.(練語版) それでユダヤ人たちは、準備の日であったため、(その安息日は大いなる日だったので、)安息日に体が十字架の上に残らないよう、彼らの足を折って取り降ろすことをピラトに願った。
Jn.19:32.(練語版) それで兵士たちは来て、最初の者の足を折り、また彼と共にはりつけにされたもう一方の者の足を折った。
Jn.19:33.(練語版) しかし、イエスのところに来て、彼がすでに死んでいたのを見ると、彼の足を折ることはしなかった。
Jn.19:34.(練語版) しかし、兵士たちの一人が彼の脇を槍で突き刺した。するとすぐに血と水が出て来た。
Jn.19:35.(練語版) 見た者が証しをした。そして、彼の証しは真実である。その者は自分が真実を言っていることを知っている。それは、あなたがたが信じるためである。
Jn.19:36.(練語版) これらの事が起こったのは、「彼の骨は一つも砕かれないであろう」という聖句が成就するためである。
Jn.19:37.(練語版) そして、また別の聖句は、「彼らは自分たちが突き刺した者を見つめるだろう」と言う。
Jn.19:38.(練語版) これらの事ののち、イエスの弟子ではあったがユダヤ人たちへの恐れのために秘密にしていたアリマタヤから来ているヨセフが、イエスの体を取りおろしたいとピラトに願い出た。ピラトは彼に許可を与えた。それで彼は来て、彼の体を取りおろした。
Jn.19:39.(練語版) 最初の時は夜にイエスのもとに来たニコデモも、没薬とアロエとを混ぜた物を約百ポンド持って来た。
Jn.19:40.(練語版) こうして彼らはイエスの体を引き取り、埋葬に備えて行なうユダヤ人の習慣どおり、それを香料と共に亜麻布で巻いた。
Jn.19:41.(練語版) ところで、彼がはりつけにされた場所には園があり、園にはまだ誰も横たえられたことのない新しい墓があった。
Jn.19:42.(練語版) それで、ユダヤ人の準備の日であったため、その墓が近かったので、彼らはイエスをそこに横たえた。

ヨハネ 第20章

Jn.20:01.(練語版) さて、安息日々の一つに、マリヤ・マグダラは朝早く、まだ暗いうちに墓にやって来た。そして、墓から石が取りのけられているのを見た。
Jn.20:02.(練語版) それで彼女は、走ってシモン・ペテロとイエスが愛情を抱いておられたもう一人の弟子のところに行き、彼らに言った。「彼らが主を墓から取り去ってしまい、どこに置いたのか、わたしたちには分かりません」。
Jn.20:03.(練語版) それでペテロともう一人の弟子は出て行き、墓へ行った。
Jn.20:04.(練語版) 二人は一緒に走っていた。もう一人の弟子はペテロよりも早く走って、最初に墓に着いた。
Jn.20:05.(練語版) そして、身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあるのを見たが、中には入らなかった。
Jn.20:06.(練語版) それで、シモン・ペテロも彼に続いてやって来て、墓の中に入った。彼は亜麻布が置いてあるのを見た。
Jn.20:07.(練語版) また、彼の頭にあった布が、亜麻布と一緒には置いてなく、一つの場所に別にして巻いてあるのを見た。
Jn.20:08.(練語版) こうしてその時、最初に墓に来たもう一人の弟子も中に入り、見て信じた。
Jn.20:09.(練語版) 彼らはまだ、彼が死んだ者たちの中から復活しなければならないという聖句を知っていなかったからである。
Jn.20:10.(練語版) そこで弟子たちはまた自分たちの家に去って行った。
Jn.20:11.(練語版) しかし、マリヤは墓の外で立って泣いていた。それで、泣きながら、身をかがめて墓の中を見た。
Jn.20:12.(練語版) そして彼女は、イエスの体が横たえられていた所に、白い衣を着た二人の使いの者が、一人は頭のところに、もう一人は足のところに座っているのを見た。
Jn.20:13.(練語版) するとその者たちは彼女に言った。「女よ、なぜ泣いているのか」。彼女は彼らに言った。「彼らがわたしの主を取り去ってしまい、彼をどこに置いたのか分からないのです」。
Jn.20:14.(練語版) 彼女はこれらのことを言ってから、後ろを振り向いてイエスが立っているのを見た。しかし、それがイエスだとは分からなかった。
Jn.20:15.(練語版) イエスは彼女に言った。「女よ、なぜ泣いているのか。誰を捜しているのか」。その者は、彼を庭師だと思っていたので、彼に言った。「ご主人さま、あなたが彼を運び去ったのでしたら、彼をどこに置いたのか、わたしに言ってください。わたしが彼を引き取ります」。
Jn.20:16.(練語版) イエスは彼女に言った。「マリヤよ」。その者は振り向いて、彼にヘブル語で「ラボニ」と言った。これは「先生」と言うことである。
Jn.20:17.(練語版) イエスは彼女に言った。「わたしに触ってはいけない。わたしはまだ、わたしの父のもとに上っていないのだから。しかし、わたしの兄弟たちのところに行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父のもとへ、わたしの神またあなたがたの神のもとへ上って行く』と彼らに言いなさい」。
Jn.20:18.(練語版) マリヤ・マグダラは行って、「わたしは主を見ました」、そして、彼が彼女にこれらの事を言ったと弟子たちに告げた。
Jn.20:19.(練語版) それで、その日の夕方、すなわち安息日々の一つ、弟子たちのいた所は、ユダヤ人たちに対する恐れのため、戸が閉められていた。するとイエスが来て真ん中に立ち、彼らに言った。「あなたがたに平安があるように」。
Jn.20:20.(練語版) このことを言ってから、両手と脇を彼らに見せた。それで弟子たちは主を見て喜んだ。
Jn.20:21.(練語版) それでイエスは再び彼らに言った。「あなたがたに平安があるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを送る」。
Jn.20:22.(練語版) そしてこのことを言ってから、彼らの上に息を吹きかけて言った。「聖霊を受けなさい。
Jn.20:23.(練語版) あなたがたが誰かの罪を赦すなら、彼らの罪は赦される。あなたがたが誰かの罪をとどめておくなら、それはとどめておかれる」。
Jn.20:24.(練語版) しかし、十二人のうちの一人でデドモと呼ばれるトマスは、イエスが来た時、彼らと共にいなかった。
Jn.20:25.(練語版) それで、ほかの弟子たちは彼に言った。「わたしたちは主を見た」。しかし彼は言った。「彼の手にくぎの跡を見、わたしの指をくぎの跡に差し入れ、わたしの手を彼の脇に入れるのでなければ、わたしは決して信じない」。
Jn.20:26.(練語版) さて、八日後、弟子たちは再び中におり、トマスも彼らと共にいた。戸は閉ざされていたが、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平安があるように」と言った。
Jn.20:27.(練語版) それから彼はトマスに言った。「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。あなたの手を伸ばし、わたしの脇に差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」。
Jn.20:28.(練語版) トマスは答えて彼に言った。「わたしの主、そしてわたしの神よ」。
Jn.20:29.(練語版) イエスは彼に言った。「あなたはわたしを見たので信じたのか。見なくても信じる者は幸せです」。
Jn.20:30.(練語版) それで、イエスは弟子たちの前でほかにも多くのしるしを行なったが、それはこの書には書かれていない。
Jn.20:31.(練語版) しかし、これらの事が書かれたのは、あなたがたが、イエスがキリスト、神の息子であると信じるため、また、そう信じて、彼の名において命を得るためである。

ヨハネ 第21章

Jn.21:01.(練語版) これらの事ののち、テベリヤの海で、再び自分を弟子たちにを現わした。彼はこのやり方で自分を現わした。
Jn.21:02.(練語版) シモン・ペテロと、デドモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナから来たナタナエル、ゼベダイの者たちと彼の弟子たちのうちのもう二人が一緒にいた。
Jn.21:03.(練語版) シモン・ペテロが彼らに言った。「わたしは漁に行く」。彼らはペテロに言った。「わたしたちもあなたと共に行く」。彼らは出て行き、舟に乗り込んだ。その夜は何も捕れなかった。
Jn.21:04.(練語版) しかし、すでに日が昇って来た時、イエスが浜辺に立ったが、弟子たちはそれがイエスだと分からなかった。
Jn.21:05.(練語版) それでイエスは彼らに言った。「小さい子供たち、何か食べる物があるか」。彼らは彼に「ありません」と答えた。
Jn.21:06.(練語版) 彼は彼らに言った。「網を舟の右側に投じなさい。そうすれば見つかるだろう」。それで彼らはそれを投じた。すると、多くの魚のために、彼らはもはやそれを引き上げることができなかった。
Jn.21:07.(練語版) それで、イエスが愛していた弟子がペテロに「主だ」と言った。そこでシモン・ペテロは、主だと聞くと、裸だったので上着をまとい、海の中に飛び込んだ。
Jn.21:08.(練語版) しかし、ほかの弟子たちは(陸から遠くなく、二百キュビトほどだったので)、魚の入った網を引いて、小舟でやって来た。
Jn.21:09.(練語版) そこで彼らが陸に上がると、そこに炭火があり、その上に魚が置いてあり、またパンがあるのを見た。
Jn.21:10.(練語版) イエスは彼らに言った。「今捕った魚を少し持って来なさい」。
Jn.21:11.(練語版) シモン・ペテロは舟に上がり、百五十三匹の大きな魚でいっぱいになった網を陸に引き寄せた。そして、それほど多かったが、網は裂けていなかった。
Jn.21:12.(練語版) イエスは彼らに言った。「来て、朝の食事をしなさい」。弟子たちのうちの誰も、「あなたはどなたですか」とあえて尋ねる者はいなかった。主だと分かっていたからである。
Jn.21:13.(練語版) イエスは来て、パンを取り、彼らに与え、魚も同じようにした。
Jn.21:14.(練語版) イエスが死んだ者たちの中から起こされたのち、弟子たちに現われたのは、これで既に三度目である。
Jn.21:15.(練語版) そこで彼らが朝食を済ませると、イエスはシモン・ペテロに言った、「ヨハネのシモンよ、あなたはこれら以上にわたしを愛しているか」。彼は彼に言った。「はい、主よ。わたしがあなたに愛情を抱いていることを、あなたは知っておられます」。イエスは彼に言った。「わたしの子羊たちを養いなさい」。
Jn.21:16.(練語版) また二度目に彼は彼に言った。「ヨハネのシモンよ、あなたはわたしを愛しているか」。彼は彼に言った。「はい、主よ。わたしがあなたに愛情を抱いていることを、あなたは知っておられます」。イエスは彼に言った。「わたしの羊たちを飼いなさい」。
Jn.21:17.(練語版) 三度目に彼は彼に言った。「ヨハネのシモンよ、あなたはわたしに愛情を抱いているか」。ペテロは、彼が三度目に「あなたはわたしに愛情を抱いているか」と言ったことで悲しんだ。そして彼は彼に言った。「主よ、あなたはすべてのことを知っておられます。わたしがあなたに愛情を抱いていることを、あなたは知っておられます」。イエスは彼に言った、「わたしの羊たちを養いなさい。
Jn.21:18.(練語版) まことをもって、まことをもって、わたしはあなたに言っておく。あなたは若かったとき、自分で帯を締めて、自分の望む所を歩いた。しかし、年を取ると、あなたは手を伸ばし、ほかの者があなたに帯を締めて、自分の望まない所に連れて行くだろう」。
Jn.21:19.(練語版) しかし、彼がこのことを言ったのは、ペテロがどんな死に方で神に栄光を帰するかを示すためであった。このことを言ってから、彼は言った。「わたしについて来なさい」。
Jn.21:20.(練語版) ペテロは振り向いて、イエスの愛しておられた弟子が、ついて来るのを見た。その者は夕食の時に彼の胸にもたれて、「主よ、あなたを引き渡す者は、誰なのですか」と言った者でもあった。
Jn.21:21.(練語版) それでこの者を見て、ペテロはイエスに言った。「主よ、この者はどうなのですか」。
Jn.21:22.(練語版) イエスは彼に言った。「わたしが来るまで彼がとどまることをわたしが望むとしても、それがあなたにとって何なのか。あなたはわたしについて来なさい」。
Jn.21:23.(練語版) それで、その弟子は死なないというこの言葉が兄弟たちの間に広まった。しかしイエスは、彼は死なないと彼に言ったのではなく、「わたしが来るまで彼がとどまることをわたしが望むとしても、それがあなたにとって何なのか」と言ったのである。
Jn.21:24.(練語版) この者が、これらの事について証しをし、またこれらの事を書いた弟子である。わたしたちは、彼の証しが真実であることを知っている。
Jn.21:25.(練語版) しかし、イエスが行なった事はほかにも多くあるが、もしいちいち書かれるとすれば、世界そのものでさえも、その書かれる書物を収めることはできないであろうと、わたしは思う。

使徒の働き
使徒の働き 第1章

Ac.01:01.(練語版) テオピロ様、わたしは先に、イエスが行ない、また教え始めたすべての事柄について、記述をまとめ、
Ac.01:02.(練語版) 彼が選んだ使徒たちに聖霊を通して命じたのち、彼の上げられた日までのことを書きました。
Ac.01:03.(練語版) 彼はまた、四十日にわたって彼らに現われて、神の王国について語り、自分が苦しみを受けたのちに生きていることを、多くの証拠によってそれらの者たちに示しました。
Ac.01:04.(練語版) そして彼らと共に集まっていた時、彼らにこう命じました。「エルサレムから離れないで、あなたがたがわたしから聞いていた父の約束を待っていなさい。
Ac.01:05.(練語版) ヨハネは確かに水でバプテスマしたが、あなたがたはこれらから幾日もたたないうちに、聖霊の中にバプテスマされるからである」。
Ac.01:06.(練語版) それで彼らは、集まり合ったとき、彼に尋ねて言った。「主よ、あなたは今この時にイスラエルに王国を復興されるのですか」。
Ac.01:07.(練語版) 彼は彼らに言った。「父がご自分の権威の内に置いておられる時々間々や時々節々は、あなたがたの知るところではない。
Ac.01:08.(練語版) しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けるだろう。あなたがたはエルサレム、ユダヤとサマリアの全土、そして地の果てまで、わたしの証人となるだろう」。
Ac.01:09.(練語版) これらのことを言ってから、彼らが見つめている間に引き上げられ、雲が彼らの目から彼を取り去った。
Ac.01:10.(練語版) そして、彼が進んで行く間、彼らは天をじっと見つめていたが、見よ、白い衣を着た二人の男が彼らのそばに立って、
Ac.01:11.(練語版) そして言った。「ガリラヤの男たちよ、なぜ立って天を見つめているのか。あなたがたから天へ迎え上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ仕方で来られるだろう」。
Ac.01:12.(練語版) それから彼らは、オリブと呼ばれる山からエルサレムに帰った。この山はエルサレムに近く、安息日の道のりのところにある。
Ac.01:13.(練語版) 彼らは入って来ると、泊まっていた階上の部屋に上がった。それは、ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨのヤコブと熱心党のシモンとヤコブのユダであった。
Ac.01:14.(練語版) これらの者たちはみな、女たちやイエスの母マリヤ、および彼の兄弟たちと共に、心を合わせて、ひたすら祈り続けていた。
Ac.01:15.(練語版) その日々に、ペテロが兄弟たちの真ん中に立って(その所にいったその群れの人々は百二十人ほどであった)、こう言った。
Ac.01:16.(練語版) 「男たちよ、兄弟たちよ、イエスを捕らえた者たちを手引きしたユダについては、聖霊がダビデの口を通して前もって語られた聖句は、成就しなければならなかった。
Ac.01:17.(練語版) 彼はわたしたちと共に数えられ、この奉仕の務めの分を割り当てられていたからです。
Ac.01:18.(練語版) (それで、この者は不義に対する報酬で地所を手に入れましたが、まっさかさまに落ちて、その身は真ん中から裂け、彼の腸はみな流れ出てしまった。
Ac.01:19.(練語版) そして、このことはエルサレムに住むすべての人に知れ渡り、その地所は彼らの言語で『アケルダマ』、すなわち『血の地所』と呼ばれるようになりました。
Ac.01:20.(練語版) 詩篇の書の中にこう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てるように。そこに住む者はいなくなるように』。また、『彼の職はほかの者に取らせるように』。
Ac.01:21.(練語版) ですから、主イエスがわたしたちの間に入って来て、出て行かれた全期間中、
Ac.01:22.(練語版) ヨハネのバプテスマから始まって、わたしたちから迎え上げられた日に至るまで、わたしたちに伴っていた人々のうち、その人々のうちの一人が、わたしたちと共に主の復活の証人にならなければなりません」。
Ac.01:23.(練語版) 彼らは二人の者、バルサバと呼ばれ、またの名をユストというヨセフと、マッテヤとを立てた。
Ac.01:24.(練語版) そして彼らは祈って言った。「すべての者の心をご存じである主よ、あなたがこの二人の中から選ばれた一人をお示しください。
Ac.01:25.(練語版) ユダが自分の場所に行くために離れてしまった、この奉仕の務めと使徒職の地位をお取らせになるためです」。
Ac.01:26.(練語版) 彼らが彼らのためにくじを引くと、くじはマッテヤに当たった。そこで、彼は十一人の使徒たちと共に数えられた。

使徒の働き 第2章

Ac.02:01.(練語版) さて、ペンテコステの日が満ちた時、彼らはみな一緒に同じ場所にいた。
Ac.02:02.(練語版) すると突然、激しい風が吹きつけるような音が天から起こり、彼らが座っていた家全体を満たした。
Ac.02:03.(練語版) そして、火のような舌が彼らに現われて彼らに配られ、彼らひとりびとりの上にとどまった。
Ac.02:04.(練語版) するとみんなは聖霊に満たされ、その霊が彼らに語らせるままに、さまざまな言語で話し始めた。
Ac.02:05.(練語版) さて、エルサレムには、天下のあらゆる国から来たユダヤ人で、敬けんな男たちが住んでいた。
Ac.02:06.(練語版) この音が起こると、群衆が集まって来て、あっけに取られた。おのおの自分の言語で彼らが話しているのを聞いたからである。
Ac.02:07.(練語版) 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見よ、話しているこの人たちは皆ガリラヤ人ではないか。
Ac.02:08.(練語版) それなのに、わたしたちがおのおの自分の生まれ故郷の言語で聞くとは、どうしてなのか。
Ac.02:09.(練語版) パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、そして、メソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、
Ac.02:10.(練語版) フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネのほうにあるリビヤ地方などに住む者も、またローマ人で旅にきている者、
Ac.02:11.(練語版) ユダヤ人と改宗者、クレテ人とアラビヤ人もいるのだが、わたしたちは彼らがわたしたちの言語で神の壮大な事柄について話すのを聞いているのだ」。
Ac.02:12.(練語版) みんなは驚き、当惑して互いに言った。「これはどういうことだろう」。
Ac.02:13.(練語版) ほかの者たちはあざけって言った。「彼らは甘いぶどう酒に満たされているのだ」。
Ac.02:14.(練語版) しかし、ペテロが十一人と共に立ち上がり、自分の声を上げて彼らに語りかけた。「男たちよ、ユダヤの人たちよ、またエルサレムに住むすべての人たちよ、このことを知ってください。そして、わたしの言葉に耳を傾けてください。
Ac.02:15.(練語版) 今は昼間の第三時なのですから、この者たちは、あなたがたが思っているように、酒に酔っているのではありません。
Ac.02:16.(練語版) そうではなく、これは預言者ヨエルを通して語られていたことなのです。
Ac.02:17.(練語版) 『神は言われる。最後の日々に、わたしはすべての肉なる者の上にわたしの霊を注ぎ出す。あなたがたの息子たちとあなたがたの娘たちは預言するだろう。あなたがたの若者たちは幻を見るだろう。あなたがたの老人たちは夢を見るだろう。
Ac.02:18.(練語版) また、その日々には、わたしの男の奴隷たちとわたしの女の奴隷たちにも、わたしの霊を注ぎ出す。すると、彼らは預言するだろう。
Ac.02:19.(練語版) また、わたしは、上では天に不思議なわざを、下では地にしるしを、血と火と煙の霧とを与える。
Ac.02:20.(練語版) 主の大いなる際立った日が来る前に、太陽は闇に、月は血に変わるだろう。
Ac.02:21.(練語版) そして、主の名を呼び求める者はみな救われるだろう』。
Ac.02:22.(練語版) 「男たちよ、イスラエルの人たちよ、この言葉を聞きなさい。ナザレ人のイエス、それは、あなたがた自身が知っているように、神が彼を通してあなたがたの間で行なわれた力あるわざと不思議なわざとしるしとによって、神からあなたがたに証明されたこの男ですが、
Ac.02:23.(練語版) 神の定められた計画と予知とによって引き渡されたこの方を、あなたがたは不法な者たちの手によって、はりつけにして殺しました。
Ac.02:24.(練語版) 神は彼を死の苦痛から解放して、起き上がらせたのです。彼がそれに支配されたままでいることはあり得なかったからです。
Ac.02:25.(練語版) ダビデは彼に言っているからです。『わたしはすべてを通して目の前に主を見た。わたしが揺り動かされないように、わたしの右にいてくださるからである。
Ac.02:26.(練語版) それゆえに、わたしの心は楽しみ、わたしの舌は喜んだ。さらに、わたしの肉体までが期待のうちに住むだろう。
Ac.02:27.(練語版) あなたはわたしの魂を墓の領域に捨て置かず、あなたの聖なる者が腐敗を見ることもお許しにならないからです。
Ac.02:28.(練語版) あなたはわたしに命の道を知らせてくださいました。あなたはあなたのみ顔をもってわたしを喜びに満たしてくださるであろう』。
Ac.02:29.(練語版) 男たちよ、兄弟たちよ、族長ダビデについては、彼が死んで葬られ、彼の墓は今日に至るまでわたしたちのところにあると、はばからずに言うことができます。
Ac.02:30.(練語版) ですから、彼は預言者であって、神が自分に、自分の腰の実の一人を彼の王座に着かせると、誓言をもって誓ってくださったことを知っていて、
Ac.02:31.(練語版) 前もって見て、キリストの復活について、『彼は墓の領域に捨て置かれることはなく、また彼の肉体が腐敗を見ることもない』と語ったのです。
Ac.02:32.(練語版) このイエスを、神は起き上がらせた。わたしたちは皆そのことの証人です。
Ac.02:33.(練語版) それで、彼は神の右に上げられ、父から約束の聖霊を受けて、それを注ぎ出されたのです。あなたがたが見聞きしているのはそれなのです。
Ac.02:34.(練語版) ダビデは天々に上りませんでしたが、彼自ら言っています。『主はわたしの主に言われた。「わたしの右に座っていなさい。
Ac.02:35.(練語版) わたしがあなたの敵たちをあなたの足の足台とするまで」』。
Ac.02:36.(練語版) 「ですから、イスラエルの全家ははっきりと知っておきなさい。あなたがたがはりつけにしたこのイエスを、神は主ともキリストともされたのです」。
Ac.02:37.(練語版) さて、これを聞くと、彼らは心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに言った。「男たちよ、兄弟たちよ、わたしたちはどうしたらよいのでしょうか」。
Ac.02:38.(練語版) すると、ペテロは彼らに言った。「心変えなさい。そして、あなたがたはそれぞれ、あなたがたの罪の赦しのためにイエス・キリストの名においてバプテスマされなさい。そうすれば、聖霊を贈り物として受けるでしょう。
Ac.02:39.(練語版) なぜならこの約束は、わたしたちの神なる主がそのもとに召されるすべての者、すなわちあなたがたと、あなたがたの子供たち、そして遠くにいるすべての者たちに対するものなのです」。
Ac.02:40.(練語版) 彼はほかにも多くの言葉で厳かに証しをし、彼らに勧めて言った。「この曲がった世代から救われなさい」。
Ac.02:41.(練語版) それで、彼の言葉を受け入れた者たちはバプテスマされた。その日におよそ三千人の魂が加えられた。
Ac.02:42.(練語版) そして、彼らははひたすら、使徒たちの教えと、交わりと、パンを裂くことと、祈りに専念していた。
Ac.02:43.(練語版) また、恐れがすべての魂に生じ、多くの不思議なわざとしるしが使徒たちを通して行なわれた。
Ac.02:44.(練語版) 信じた者たちは皆一緒にいて、すべての物を共有した。
Ac.02:45.(練語版) 所有物や持ち物を売り、それらをすべての者に、それぞれの必要に応じて分配した。
Ac.02:46.(練語版) 日ごとに心を合わせて神殿にひたすらとどまっており、家ごとにはパンを裂き、喜びとまごころをもって食事にあずかっていた。
Ac.02:47.(練語版) 神を賛美し、民のすべてから好意を持たれていた。主は、救われてゆく者たちを日ごとに仲間に加えてゆかれた。

使徒の働き 第3章

Ac.03:01.(練語版) さて、ペテロとヨハネは第九時の祈りの時間に神殿に上って行った。
Ac.03:02.(練語版) 母の胎を出た時から足の不自由な男が運ばれて来た。神殿に入る人たちから施しを求めるために、神殿の「美し」と呼ばれる門のところに毎日置いてもらっていたのである。
Ac.03:03.(練語版) 彼は、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとするのを見て、施しをもらいたいと頼んだ。
Ac.03:04.(練語版) ペテロはヨハネと共に彼をじっと見つめて、「わたしたちを見なさい」と言った。
Ac.03:05.(練語版) 彼は、彼らから何かをもらえることを期待して、彼らに注目した。
Ac.03:06.(練語版) しかしペテロは言った。「銀や金はわたしにはないが、わたしが持っているもの、それをあなたにあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名において、歩きなさい」。
Ac.03:07.(練語版) 彼の右手をつかんで彼を起き上がらせた。すぐに彼の足の裏とくるぶしの骨とは強くされた。
Ac.03:08.(練語版) 彼は跳び上がって立ち、歩き出した。そして歩き、躍り上がり、神を賛美しながら、彼らと共に神殿の中に入って行った。
Ac.03:09.(練語版) 民はみな、彼が歩き回って神を賛美しているのを見た。
Ac.03:10.(練語版) これが神殿の「美しの門」のところに座って施しを求めていた者であると知った。彼に起きたことについて、驚きと仰天とに満たされた。
Ac.03:11.(練語版) 彼がペテロとヨハネにつきまとっていると、民はみな、「ソロモン」と呼ばれる廊にいた彼らのところに走り寄ってき、非常に驚いた。
Ac.03:12.(練語版) これを見て、ペテロは民に答えた。「男たちよ、イスラエルの人たちよ、なぜこのことで驚いているのですか。どうして、わたしたちが自分の力や敬虔によってこの者を歩かせたかのように、わたしたちを見つめているのですか。
Ac.03:13.(練語版) アブラハム、イサク、ヤコブの神、わたしたちの父祖たちの神は、ご自分の男の子イエスに栄光を与えられましたが、あなたがたは彼を引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、彼の面前で否認しました。
Ac.03:14.(練語版) そして、あなたがたは聖なる義なる方を否認して、人殺しの男を自分たちに許すように求め、
Ac.03:15.(練語版) 命の君主を殺しました。しかし、神は彼を死んだ者たちの中から起こされました。わたしたちはそのことの証人です。
Ac.03:16.(練語版) その方の名が、その名に対する信仰によって、あなたがたが見知っているこの者を強くしたのです。彼を通しての信仰が、あなたがたすべての前で彼に完全な健康を与えたのです。
Ac.03:17.(練語版) さて、兄弟たちよ、あなたがたが無知のためにあのようなことをしたのであり、あなたがたの支配者たちも同様だったことを、わたしは知っています。
Ac.03:18.(練語版) しかし神は、すべての預言者たちの口を通して、予告されていた事柄、すなわち、ご自分のキリストが苦しみを受けることを、このようにして成就されたのです。
Ac.03:19.(練語版) ですから、あなたがたの罪を塗り消していただくために、心変えて立ち返りなさい。
Ac.03:20.(練語版) それは、主のみ前からさわやかにする時々節々が来て、あなたがたのために前もって任命されたキリスト・イエスを遣わしていただけるようにするためです。
Ac.03:21.(練語版) 神が世からご自分の聖なる預言者たちの口を通して語られたすべてのものの復興の時々間々まで、天はこの方を受け入れておかなければならないのです。
Ac.03:22.(練語版) 実際、モーセは言いました。『主なる神は、あなたがたの兄弟たちの中から、わたしのような預言者をあなたがたのために起こされるだろう。あなたがたは、彼があなたがたに語るすべての事柄について、彼に聞くべきである。
Ac.03:23.(練語版) その預言者に聞かない魂はすべて、民の中から完全に滅ぼされるだろう』。
Ac.03:24.(練語版) また、サムエルをはじめとするすべての預言者たちも、後に続いて語った者たちも、この日々のことを告げ知らせました。
Ac.03:25.(練語版) あなたがたは預言者たちの息子たちであり、神がアブラハムに、『あなたの子孫の中で、地上のすべての家族は祝福されるだろう』と言って、あなたがたの父祖たちと結ばれた契約の息子たちです。
Ac.03:26.(練語版) 神は、まずあなたがたのために、ご自分の男の子を起こして、彼を遣わしになったのは、彼があなたがた一人一人をあなたがたの悪から立ち返らせて、あなたがたを祝福するためなのです」。

使徒の働き 第4章

Ac.04:01.(練語版) 彼らが民に話している間に、祭司たち、神殿の指揮官、サドカイ人たちが彼らの所に来たが、
Ac.04:02.(練語版) 彼らが民を教え、また、イエスに起った死んだ者たちからの復活を告げ知らせているので、いらだっていた。
Ac.04:03.(練語版) 彼らに手をかけて、翌日まで留置場に入れた。すでに夕方だったからである。
Ac.04:04.(練語版) しかし、話を聞いた者の多くが信じた。そして、男の数はおよそ五千人になった。
Ac.04:05.(練語版) 翌日、彼らの支配者たち、長老たち、書記官たちがエルサレムに集まった。
Ac.04:06.(練語版) (祭司長アンナス、それにカヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、また祭司長の親族たち全員もいた。)
Ac.04:07.(練語版) 彼らは彼らを真ん中に立たせて尋ねた。「あなたがたは何の力によって、またどういう名によってこんなことをしたのか」。
Ac.04:08.(練語版) その時、ペテロは聖霊に満たされて彼らに言った。「民の支配者たち、また長老たちよ、
Ac.04:09.(練語版) わたしたちが今日、病気の人に対する善い行ないのために、何によってこの者が救われたかについて取り調べを受けているのであれば、
Ac.04:10.(練語版) あなたがたのすべてとイスラエルの民すべては知ってください。あなたがたがはりつけにし、神が死んだ者たちの中から起こされたナザレのイエス・キリストの名において、この方によってこの者はあなたがたの前に健やかに立っているのです。
Ac.04:11.(練語版) この方は、『あなたがた建築者たちによって取るに足りないものとみなされたが、隅のかしらになった石』なのです。
Ac.04:12.(練語版) ほかの誰にも救いはありません。天下には、人々の間に与えられ、わたしたちがそれによって救われるべき名は、ほかにないからである」。
Ac.04:13.(練語版) さて、ペテロとヨハネの大胆な態度を見、しかも彼らが無学な普通の人たちであることを知って、彼らは驚いた。彼らは、彼らがかつてイエスと共にいたことを認めた。
Ac.04:14.(練語版) また、いやされた人が彼らと共に立っているのを見ると、まったく返す言葉がなかった。
Ac.04:15.(練語版) そこで、彼らにサンヘドリンの外に出るよう命じて、互いに協議して
Ac.04:16.(練語版) 言った。「この人たちをどうすればよいだろうか。目覚ましいしるしが彼らを通して起きたことは、エルサレムに住むすべての人に明らかなので、我々はそれを否定できない。
Ac.04:17.(練語版) しかし、これ以上このことが民の間に広まることのないよう、今後はこの名によって誰にも語ってはならないと、彼らを脅しつけておくことにしよう」。
Ac.04:18.(練語版) 彼らを呼び入れて、イエスの名によって一切語ったり教えたりしないようにと命じた。
Ac.04:19.(練語版) しかしペテロとヨハネは彼らに答えた。「神よりもあなたがたに聞き従うほうが、神のみ前において正しいことなのかどうか、判断していただきたい。
Ac.04:20.(練語版) わたしたちとしては、自分の見たこと聞いたことを、語らないわけにはいかない」。
Ac.04:21.(練語版) 彼らは、彼らをさらに脅しつけた上で釈放した。彼らを罰する方法が見つからなかったからであり、民のためでもあった。起きたことのために、みんなが神の栄光をたたえていたからである。
Ac.04:22.(練語版) このいやしのしるしが起こった人は、四十歳を過ぎていたのである。
Ac.04:23.(練語版) 彼らは、釈放されると自分たちの仲間のところに来て、祭司長たちや長老たちが自分たちに言ったことをすべて報告した。
Ac.04:24.(練語版) 彼らはこれを聞くと、心を合わせて神に声を上げて言った。「主よ、あなたは天と地と海とそれらの中にあるすべてのものを造られた方であり、
Ac.04:25.(練語版) また、聖霊を通じ、あなたの男の子、わたしたちの父祖ダビデの口によって言われた。『なぜ諸国の民々は騒ぎ立ち、もろもろの民はむなしいことを企てるのか。
Ac.04:26.(練語版) 地の王たちは立ち上がり、支配者たちは共に集まって、主に逆らい、彼のキリストに逆らった』。
Ac.04:27.(練語版) まさしく、ヘロデとポンテオ・ピラトは、諸国の人々と共に、またイスラエルの諸民と共に、あなたから油を注がれた聖なる男の子イエスに逆らい、この都で集まりました。
Ac.04:28.(練語版) あなたのみ手とみ旨によって、起こることがあらかじめ定められていたことを行なうためでした。
Ac.04:29.(練語版) 主よ、今、彼らの脅しをご覧になり、あなたの奴隷たちがあらん限りの大胆さをもってあなたの言葉を語ることができるようにしてください。
Ac.04:30.(練語版) み手を伸ばしていやしを行ない、あなたの聖なる男の子イエスの名によって、しるしや不思議なわざを行なわせてください」。
Ac.04:31.(練語版) 彼らが祈っていると、彼らの集まっていた場所が揺れ動いた。みんなは聖霊に満たされて、大胆さをもって神の言葉を語った。
Ac.04:32.(練語版) 信じた人たちの群れは、心と魂が一つであった。彼らのうちの誰も、自分の所有物を自分のものだととは言わなかった。彼らはすべての物を共有していた。
Ac.04:33.(練語版) 使徒たちは大きな力をもって、主イエスの復活について証しをした。大きな恵みが彼らすべての上にあった。
Ac.04:34.(練語版) 彼らの中には、欠乏している者は一人もいなかったのである。というのは、土地や家を持っている者はみな、それらを売り、売ったものの代金を持って来て、
Ac.04:35.(練語版) 使徒たちの足もとに置いた。それらは各人の必要に応じてそれぞれに分配されたからである。
Ac.04:36.(練語版) クプロ生れのレビ人で、使徒たちにバルナバ(翻訳せば、慰めの息子)と呼ばれていたヨセフは、
Ac.04:37.(練語版) 畑を持っていたのでそれを売り、その代金を持って来て使徒たちの足もとに置いた。

使徒の働き 第5章

Ac.05:01.(練語版) しかしながら、アナニヤという名の男が、彼の妻サッピラと共に資産を売り、
Ac.05:02.(練語版) 代金の一部を隠しておき、それについては妻も知っていた。彼はその一部分を持って来て使徒たちの足もとに置いた。
Ac.05:03.(練語版) しかしペテロは言った。「アナニヤよ、どうしてサタンがあなたの心を満たして、聖霊に対して偽らせ、土地の代金の一部を隠しておかせたのか。
Ac.05:04.(練語版) あなたのもとにある間、それはあなたのものだったのではないか。売っても、それはあなたの権利の下になかったか。どうしてあなたはこんなことをあなたの心の中で企てたのか。あなたは人ではなく、神に対して偽ったのだ」。
Ac.05:05.(練語版) アナニヤはこれらの言葉を聞くと、倒れて息絶えた。これらのことを聞いたすべての者の上に大きな恐れが臨んだ。
Ac.05:06.(練語版) しかし、若者たちが立って彼を包み、運び出して葬った。
Ac.05:07.(練語版) さて、三時間ほどたってから、彼の妻が、起きたことを知らずに入って来た。
Ac.05:08.(練語版) そこで、ペテロは彼女に答えた。「わたしに言いなさい。あなたがたは土地をこれだけの値段で売ったのか」。彼女は言った。「そうです、それだけの値段です」。
Ac.05:09.(練語版) しかしペテロは彼女に言った。「どうしてあなたがたは示し合わせて主の霊をためしたのか。見よ、あなたの夫を葬った者たちの足が戸口のところにあり、彼らはあなたを運び出すだろう」。
Ac.05:10.(練語版) 彼女はすぐに彼の足もとに倒れて息絶えた。若者たちは入って来て、彼女が死んでいるのを見つけた。そこで彼女を運び出して、彼女の夫のそばに葬った。
Ac.05:11.(練語版) 集会全体およびこれらのことを聞いたすべての者の上に大きな恐れが臨んだ。
Ac.05:12.(練語版) 使徒たちの手を通して多くのしるしや不思議なわざが民の間に起こった。みんなは心を合わせてソロモンの廊にいた。
Ac.05:13.(練語版) 残りの者たちは誰も、敢えて彼らに加わろうとはしなかったが、民は彼らをほめたてるのであった。
Ac.05:14.(練語版) そればかりか、信じる者たち、すなわち大勢の男と女が主に加えられていった。
Ac.05:15.(練語版) そのため、人々は病気の者たちを大通りに運び出し、寝台や寝床の上に置いて、ペテロが通るときに、せめて彼の影がそのうちの誰かにかかるようにした。
Ac.05:16.(練語版) またエルサレムの周囲の町々からも群衆が集まって来て、病気の者たちや汚れた霊に苦しめられている者たちを連れて来たが、彼らは皆いやされた。
Ac.05:17.(練語版) しかし、祭司長および共にいたすべての者たち(すなわちサドカイ人の党派)は立ち上がり、ねたみに満たされて、
Ac.05:18.(練語版) 使徒たちに手をかけ、彼らを公共の留置場に入れた。
Ac.05:19.(練語版) ところが、主の使いの者が夜中に牢の戸を開け、彼らを連れ出して言った。
Ac.05:20.(練語版) 「行きなさい。そして、神殿で立ち、この命の言葉をすべて民に語りなさい」。
Ac.05:21.(練語版) 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ神殿に入って教えた。しかし祭司長および共にいた者たちがやって来て、サンヘドリン、またイスラエルの息子たちの長老会議の全体を招集し、彼らを連れて来させるために獄に人を遣わした。
Ac.05:22.(練語版) しかし、出かけて行った下役たちは、牢の中に彼らを見つけなかったので、戻って来て報告した。
Ac.05:23.(練語版) こう言った。「わたしたちが見ましたところ、獄にはしっかり錠がかけてあり、戸のところには番人たちが立っていましたが、開けてみると、中には誰も見つけませんでした」。
Ac.05:24.(練語版) そこで、神殿の指揮官も祭司長たちもこれらの言葉を聞いて、これはいったいどんなことになるのかと、彼らのことで途方に暮れていた。
Ac.05:25.(練語版) ある人が来て、彼らに報告した。「ご覧なさい、あなたがたが牢に入れた男たちは神殿にいて、立って民を教えています」。
Ac.05:26.(練語版) それで指揮官は下役たちと一緒に出て行って、彼らを連れて来たが、手荒なことはしなかった。民に石打ちにされるのを恐れていたからである。
Ac.05:27.(練語版) 彼らを連れて来て、サンヘドリンの中に立たせた。祭司長が彼らを尋問して
Ac.05:28.(練語版) 言った。「わたしたちは、この名において教えないようにと、あなたがたに命令をもって命じておいたのに、見よ、あなたがたはエルサレムをあなたがたの教えで満たしてしまい、しかも、この人の血をわたしたちに負わせようと企んでいる」。
Ac.05:29.(練語版) しかし、ペテロと使徒たちは答えて言った。「わたしたちは、人より神に従わなければなりません。
Ac.05:30.(練語版) わたしたちの父祖たちの神は、あなたがたが手をかけて木に架けたイエスを起こされました。
Ac.05:31.(練語版) 神はこの方を、イスラエルに心変えと罪の赦しとを与えるために、君主また救い主としてご自分の右に高められました。
Ac.05:32.(練語版) わたしたちは、これらの言葉の証人です。神がご自分に従う者たちに与えられた聖霊もまたそうです」。
Ac.05:33.(練語版) しかし、これを聞くと、彼らはのこぎりで引き切られるように感じ、彼らを殺そうと決心した。
Ac.05:34.(練語版) しかし、ガマリエルという名のパリサイ人で、民のすべてから尊敬されていた律法の教師が、サンヘドリンの中で立ち上がり、この人々をしばらく外に出すよう命じた。
Ac.05:35.(練語版) 彼らに言った。「男たちよ、イスラエルの人たちよ、この人たちについては、自分が何をしようとしているのかに注意しなさい。
Ac.05:36.(練語版) というのは、この日々の前にチゥダが立ち上がり、自分を何者かであるように言い、多数の男たち、およそ四百人が仲間に加わりましたが、彼は殺され、彼に従った者たちもみな散らされて、跡形もなくなったからです。
Ac.05:37.(練語版) そののち、ガリラヤ人ユダが登録のころに立ち上がり、民を引き込んで自分に付かせましたが、この者も滅び、彼に従っていた者たちもみな散らされてしまったのです。
Ac.05:38.(練語版) それで今、あなたがたに言いますが、この人たちから手を引き、彼らをそのままにしておきなさい。この企て、またこのわざが人から出たものであれば、それは覆されるからです。
Ac.05:39.(練語版) しかし、もしも神から出たものであれば、あなたがたは彼らを覆すことはできない。もしかしたら、神に対して闘うことになってしまうかも知れません」。彼らは彼に説得された。
Ac.05:40.(練語版) そこで、彼らは使徒たちを呼んで、打ちたたき、イエスの名によって語らないよう命じてから、釈放した。
Ac.05:41.(練語版) それで彼らは、イエスの名のために辱めを受けるに値する者とされたことを喜びながら、サンヘドリンの前から出て行った。
Ac.05:42.(練語版) そして、毎日、神殿、また家から家でやめることなく教え、キリスト、イエスについての良い知らせを宣べ伝えていた。

使徒の働き 第6章

Ac.06:01.(練語版) その日々に、弟子たちが増えていた時、ヘレニストたちからヘブライ人たちに対して苦情が起こった。彼らのやもめたちが日々の配給において見過ごされていたからである。
Ac.06:02.(練語版) そこで、十二人は大勢いた弟子たちを呼び集めて言った。「わたしたちが神の言葉を放っておいて、食卓のために仕えるのはふさわしくありません。
Ac.06:03.(練語版) そこで、兄弟たちよ、あなたがたの中から、聖霊と知恵とに満ちた評判の良い人を七人選び出しなさい。わたしたちがその人たちをこの必要な仕事に任命しましょう。
Ac.06:04.(練語版) わたしたちのほうは、祈りとみ言葉の奉仕とに専念することにします」。
Ac.06:05.(練語版) この言葉は大勢の者全員の喜ぶところとなった。そして彼らは、信仰と聖霊とに満ちた男ステパノ、またピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、およびアンテオケの改宗者ニコラオを選び出して、
Ac.06:06.(練語版) 使徒たちの前に立たせた。すると彼らは祈って彼らの上に手を置いた。
Ac.06:07.(練語版) 神の言葉はますます広まり、弟子たちの数もエルサレムにおいて非常に増えていった。そして大勢の祭司たちがこの信仰に従っていた。
Ac.06:08.(練語版) さて、ステパノは恵みと力とに満ちて、民の間で大いなる不思議なわざやしるしを行なっていた。
Ac.06:09.(練語版) すると、「リベルテン」と呼ばれる会堂に属する者たち、クレネ人、アレキサンドリヤ人、キリキヤやアジヤから来た者たちのうちのある人々が立ち上がり、ステパノと議論したが、
Ac.06:10.(練語版) 彼らは彼が語った知恵とその霊に対抗できなかった。
Ac.06:11.(練語版) そこで、彼らは男たちをそそのかして、「わたしたちは、彼がモーセと神に対して冒とくの言葉を語っているのを聞いた」と言わせた。
Ac.06:12.(練語版) また彼らは、民や長老たちや書記官たちを扇動し、彼を襲って捕らえ、サンヘドリンに引いて行った。
Ac.06:13.(練語版) そして偽りの証人たちを立てて言わせた。「この人は、この聖なる場所と律法に対して逆らう言葉を語ってやめません。
Ac.06:14.(練語版) というのも、わたしたちは彼が、このナザレ人イエスはこの場所を壊し、モーセがわたしたちに与えた慣習を変えるだろう、と言うのを聞いたのです」。
Ac.06:15.(練語版) サンヘドリンに座っている者たちはみな彼を見つめたが、彼の顔は使いの者の顔のように見えた。

使徒の働き 第7章

Ac.07:01.(練語版) 祭司長は言った。「これらのことはそのとおりなのか」。
Ac.07:02.(練語版) そこで彼は言った。「男たち、兄弟たち、また父たちよ、聞いてください。わたしたちの父祖アブラハムがカランに住む前、まだメソポタミヤにいた時に、栄光の神が彼に現われて、
Ac.07:03.(練語版) 彼にこう言われました。『あなたの土地、またあなたの親族から出て、わたしがあなたに示す土地に来なさい』。
Ac.07:04.(練語版) そこで、彼ははカルデヤ人の地を出て、カランに住んだ。彼の父が死んだのち、彼はそこから、あなたがたが今住んでいるこの土地へ、彼を移されました。
Ac.07:05.(練語版) そこでは、彼は相続財産を、足を置く場所さえも、彼に与えられませんでした。そこを所有物として彼に、また彼の後でその子孫に与えると約束されましたが、それはまだ彼に子供がいない時でした。
Ac.07:06.(練語版) 神はこのように語られました。彼の子孫は見知らぬ土地で外人居留者として住む。彼らは彼らを奴隷にして四百年のあいだ苦しめるであろう、と。
Ac.07:07.(練語版) 『彼らを奴隷にする民族を、わたしは裁くだろう』と神は言われました。『そしてこれらののち、彼らは出て来て、この場所でわたしに神聖な奉仕をささげるだろう』。
Ac.07:08.(練語版) 彼は彼に割礼の契約を与えられました。こうして、彼はイサクをもうけ、八日目に彼を割礼しました。イサクはヤコブをもうけ、ヤコブは十二人の族長たちをもうけました。
Ac.07:09.(練語版) この族長たちは、ヨセフねたむようになり、彼をエジプトに売りました。神は彼と共におられ、
Ac.07:10.(練語版) そのあらゆる苦難から彼を救い出し、エジプトの王パロの前で彼に恵みと知恵を与えられました。彼は、エジプトと王の家全体を治めるように彼を任命したのです。
Ac.07:11.(練語版) さて、エジプトとカナンの全土にききんが起こり、大きな苦難が臨みました。わたしたちの父祖たちは食糧を見つけることができなくなりました。
Ac.07:12.(練語版) しかし、ヤコブはエジプトに穀物があると聞いて、わたしたちの父祖たちを最初に遣わしました。
Ac.07:13.(練語版) 二度目の時、ヨセフのことが彼の兄弟たちに知らされ、ヨセフの一族のことがパロに明らかにされました。
Ac.07:14.(練語版) ヨセフは人を遣わして、自分の父ヤコブ、また親族全体、すなわち七十五人の魂を呼び寄せました。
Ac.07:15.(練語版) ヤコブはエジプトに下って行きました。そして、彼自身もわたしたちの父祖たちも死にました。
Ac.07:16.(練語版) それから彼らは、シケムに移されて、アブラハムが銀を支払ってシケムのハモルの息子たちから買っておいた墓に横たえられました。
Ac.07:17.(練語版) 神がアブラハムに誓われた約束の時が近づくにつれ、民はエジプトで大きくなって殖えてゆき、
Ac.07:18.(練語版) やがて、ヨセフのことを知らない別の王がエジプトに起こりました。
Ac.07:19.(練語版) この者はわたしたちの同族に対して悪巧みをし、わたしたちの父祖たちを虐げ、彼らの赤子たちを捨てさせ、生かしておけないようにしました。
Ac.07:20.(練語版) そうした時節にモーセが生まれましたが、彼は神には非常に美しかった。彼は三か月の間、自分の父の家で養われました。
Ac.07:21.(練語版) しかし、彼が捨てられた時、パロの娘が彼を拾い上げ、彼を自分の息子として養いました。
Ac.07:22.(練語版) モーセはエジプト人のあらゆる知恵を教え込まれました。彼は言葉にもわざにも強力な者でした。
Ac.07:23.(練語版) しかし、彼の第四十年目が満ちようとしていた時、自分の兄弟たち、すなわちイスラエルの息子たちのもとを訪ねようという気持ちが彼の心に起こりました。
Ac.07:24.(練語版) そしてある者が不当な扱いを受けているのを見た時、彼はその者をかばい、エジプト人を撃って、虐げられていたその者のためにあだを討ちました。
Ac.07:25.(練語版) 自分の手を通して神が彼らに救いを与えられることを、兄弟たちが理解してくれるものと思っていたのですが、彼らは理解しませんでした。
Ac.07:26.(練語版) 次の日、彼は彼らが争い合っているところに現れ、彼らを仲直りさせて言いました。『男たちよ、あなたがたは兄弟です。どうして互いに対して不当な扱いをするのか』。
Ac.07:27.(練語版) しかし、自分の隣人を不当に扱っていた者が彼を押しのけて言いました。『誰があなたを支配者また裁判官としてわたしたちの上に立てたのか。
Ac.07:28.(練語版) あなたは昨日エジプト人を除き去ったのと同じようにしてわたしを除き去りたいのか』。
Ac.07:29.(練語版) この言葉を聞いてモーセは逃げ、ミディアンの地で外人居留者となり、二人の息子をもうけた。
Ac.07:30.(練語版) そして四十年が満ちた時、シナイ山の荒野において、燃える茂みの炎の中で、使いの者が彼に現われました。
Ac.07:31.(練語版) これを見て、モーセはその光景を不思議に思いました。調べようとして近づくと、主の声がしました。
Ac.07:32.(練語版) 『わたしはあなたの父祖たちの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である』。モーセはおののいて、もはや調べようとしませんでした。
Ac.07:33.(練語版) 主は彼に言われました。『あなたの足のサンダルを脱ぎなさい。あなたが立っている場所は聖なる地だからである。
Ac.07:34.(練語版) わたしは、エジプトにいるわたしの民の虐待を確かに見、彼らのうめきを聞いた。彼らを救い出すために下って来たのである。そして今、来なさい。わたしはあなたをエジプトに遣わそう』。
Ac.07:35.(練語版) 「このモーセ、すなわち、『誰があなたを支配者や裁判官に立てたのか』と言って彼らが拒んだこの人を、神は、茂みの中で彼に現われた使いの者の手によって、支配者また救出者として遣わされたのです。
Ac.07:36.(練語版) この人が、エジプトにおいても、紅海においても、また荒野での四十年間においても、不思議なわざとしるしを行なって、彼らを導き出したのです。
Ac.07:37.(練語版) この人が、イスラエルの息子たちに、『神は、あなたがたの兄弟たちの中からあなたがたのためにわたしのような預言者を起こされるだろう』と言ったモーセなのです。
Ac.07:38.(練語版) この人が、荒野での集会において、シナイ山で彼に語りかけた使いの者やわたしたちの父祖たちと共にいて、生ける託宣を受け、わたしたちに与えたのです。
Ac.07:39.(練語版) わたしたちの父祖たちは彼に従おうとはせず、かえって彼を押しのけ、心の中でエジプトに引き返し、
Ac.07:40.(練語版) アロンに言いました。『わたしたちの前を行く神々を造ってください。わたしたちをエジプトの地から導き出したこのモーセについては、彼がどうなったか分からないからです』。
Ac.07:41.(練語版) 彼らはその日々に子牛を造り、その偶像に犠牲を携えて行き、自分たちの手のわざのうちで喜びました。
Ac.07:42.(練語版) しかし、神は背を向け、彼らが天の軍勢に神聖な奉仕をささげるように引き渡されました。預言者たちの書に書かれているとおりです。『イスラエルの家よ、あなたがたは荒野にいた四十年の間に、ほふられた獣と犠牲とをわたしにささげたことがあったか。
Ac.07:43.(練語版) あなたがたが担ぎ上げたのは、モロクの幕屋、神ロンパの星、それらを礼拝するために自分で造った像であった。わたしはあなたがたをバビロンのかなたに運び去るだろう』。
Ac.07:44.(練語版) 「わたしたちの父祖たちには、荒野に証しの幕屋がありました。それは、モーセに語った方が、彼の見たままの形に従ってそれを造るようにと命じられたとおりのものでした。
Ac.07:45.(練語版) わたしたちの父祖たちもこれを受け継いで、ヨシュアと共に、諸国民の所有していた地に入る時、それを持ち込みました。神はそれら諸国民をわたしたちの父祖の前から追い払われたのです。それはダビデの日々に及びました。
Ac.07:46.(練語版) 彼は神のみ前で恵みを受け、ヤコブの神のために住まいを設けたいと願いました。
Ac.07:47.(練語版) しかし、ソロモンが彼のために家を建てました。
Ac.07:48.(練語版) しかし、いと高き方は手で造ったものの中には住まわれません。預言者が言っているとおりです。
Ac.07:49.(練語版) 『天はわたしの王座、地はわたしの足の足台である。あなたがたはわたしのためにどんな家を建てるのか』と、主は言われる。『あるいは、わたしの休む場所とは何か。
Ac.07:50.(練語版) わたしの手がこれらのすべてのものを造ったのではないか』。
Ac.07:51.(練語版) 強情で、心にも耳にも割礼を受けていない人たちよ。あなたがたはいつも聖霊に抵抗しています。あなたがたの父祖たちが行なったとおりに、あなたがたも行なっているのです。
Ac.07:52.(練語版) 預言者たちの中で、あなたがたの父祖たちが迫害しなかった人がいるでしょうか。彼らは、義なる方の到来を予告した人たちを殺し、あなたがたは今や、その方を裏切る者たち、また殺す者たちとなりました。
Ac.07:53.(練語版) あなたがたは、使いの者たちの定めた律法を受けたのに、それを守らなかったのです」。
Ac.07:54.(練語版) さて、これを聞くと、彼らは心臓までのこぎりで引き切られるように感じ、彼に向かって歯ぎしりをした。
Ac.07:55.(練語版) しかし、彼は聖霊に満たされ、天をじっと見つめ、神の栄光と、神の右に立っているイエスを見て、
Ac.07:56.(練語版) こう言った。「ご覧なさい。天が開けて、人の息子が神の右に立っておられるのが見えます」。
Ac.07:57.(練語版) すると、彼らは大声で叫んで、耳をふさぎ、彼に向かっていっせいに突進した。
Ac.07:58.(練語版) 彼を町の外に投げ出して、石打ちにした。そして証人たちは、自分の衣をサウロという若者の足もとに置いた。
Ac.07:59.(練語版) 彼らがステパノを石打ちにしている間、彼は叫んで言った。「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」。
Ac.07:60.(練語版) そして、ひざまずいて、大声で叫んだ。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」。こう言ってから、眠りについた。

使徒の働き 第8章

Ac.08:01.(練語版) サウロは彼を殺すことに賛成していた。その日、エルサレムにあった集会に対して大迫害が起こった。使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリヤの地方全域に散らされていった。
Ac.08:02.(練語版) 敬けんな男たちはステパノを葬り、彼のために大いに嘆き悲しんだ。
Ac.08:03.(練語版) しかし、サウロは集会を荒し回って、すべての家に押し入り、男も女も引きずり出して牢に引き渡した。
Ac.08:04.(練語版) それで、散らされた者たちは、み言葉を良い知らせとして宣べ伝えながら、めぐり歩いた。
Ac.08:05.(練語版) ピリポはサマリヤの町に下って行き、彼らにキリストを宣べ伝えはじめた。
Ac.08:06.(練語版) 群衆は、ピリポが行なったしるしを見聞きすると、彼の語る事柄に心を合わせて注意を払っていた。
Ac.08:07.(練語版) 汚れた霊に取り憑かれていた多くの者から、その霊たちが大声で叫びながら出て来た。また、体がまひした人や足の不自由な人が大勢いやされた。
Ac.08:08.(練語版) それで、その町には大きな喜びが起こった。
Ac.08:09.(練語版) ところで、その町には以前からある男がいたが、名をシモンといい、彼は魔術を行なってサマリヤの国民を驚かせ、自分を何か偉い者のように言いふらしていた。
Ac.08:10.(練語版) 最も小さな者から最も大きな者に至るまで、みんなが彼に注目し、「この者は『偉大』と呼ばれる神の力である」と言っていた。
Ac.08:11.(練語版) 彼らが彼に注意を払っていたのは、彼が長い間、その魔術によって彼らを驚かせてきたためであった。
Ac.08:12.(練語版) しかし、彼らは、神の王国とイエス・キリストの名についての良い知らせを宣べ伝えるピリポを信じた時、男も女もバプテスマされた。
Ac.08:13.(練語版) シモン自身も信じた。彼はバプテスマされると、絶えずピリポに付き添っていた。しるしや大いなる力あるわざが起こるのを見て、驚いていた。
Ac.08:14.(練語版) さて、エルサレムにいた使徒たちは、サマリヤが神の言葉を受け入れたと聞くと、ペテロとヨハネを彼らのもとに遣わした。
Ac.08:15.(練語版) 彼らは下って行き、彼らが聖霊を受けるようにと彼らのために祈った。
Ac.08:16.(練語版) それがまだ彼らの中の誰にも下っていなかったからである。彼らは、ただキリスト・イエスの名においてバプテスマされただけであった。
Ac.08:17.(練語版) それで、彼らが彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
Ac.08:18.(練語版) しかしシモンは、使徒たちが手を置くことによって霊が与えられるのを見ると、彼らにお金を差し出して
Ac.08:19.(練語版) 言った。「わたしにもこの権威を与えて、誰でもわたしが手を置く者が聖霊を受けられるようにしてください」。
Ac.08:20.(練語版) しかしペテロは彼に言った。「あなたの銀はあなたと共に滅びてしまうがよい。あなたは神の贈り物をお金で得られると考えたからです。
Ac.08:21.(練語版) あなたはこの事において受け分も分け前も持っていない。あなたの心が神の前にまっすぐでないからです。
Ac.08:22.(練語版) だから、この悪事について心変え、主に請い求めなさい。そうすれば、あなたの心の思いが赦されることになるかも知れない。
Ac.08:23.(練語版) わたしは、あなたが苦い胆汁と不義の束縛との中にいるのを見ているからです」。
Ac.08:24.(練語版) しかし、シモンは答えて言った。「あなたがた、わたしのために主に祈ってください。あなたがたの言われたことが何一つわたしに起こらないようにするためです」。
Ac.08:25.(練語版) このようにして、彼らは厳かに証しをし、主の言葉を語ってから、エルサレムに引き返し、サマリヤ人の多くの村に良い知らせを宣べ伝えた。
Ac.08:26.(練語版) 一方、主の使いの者がピリポに語りかけて言った。「立って、南の方へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。これは荒野の道です」。
Ac.08:27.(練語版) 彼は立って出かけて行った。すると見よ、一人のエチオピヤ人の男がいた。エチオピヤ人の女王カンダケのもとで権力を持つ宦官で、彼女の全財宝を管理していたが、礼拝のためにエルサレムに来ていた。
Ac.08:28.(練語版) その帰りに、自分の馬車の中に座り、預言者イザヤを朗読していた。
Ac.08:29.(練語版) すると霊がピリポに言った。「近づいて、あの馬車と一緒になりなさい」。
Ac.08:30.(練語版) そこでピリポは走り寄り、彼が預言者イザヤを朗読しているのを聞いて、こう言った。「読んでいることが分かりますか」。
Ac.08:31.(練語版) 彼は言った。「誰かがわたしを導いてくださるのでなければ、どうして分かるでしょうか」。そして、上がって来て自分と一緒に座るように、ピリポに懇願した。
Ac.08:32.(練語版) ところで、彼が朗読していた聖書の箇所は、これであった。「彼は羊のようにほふり場に引かれて行った。自分の毛を刈る者の前で黙っている子羊のように、彼は口を開かない。
Ac.08:33.(練語版) 辱めを受けている間、裁きは彼から取り去られた。誰が彼の世代のことを語るだろうか。彼の命は地から取り去られるからです」。
Ac.08:34.(練語版) 宦官は答えてピリポに言った。「あなたにお願いします。この預言者は誰について語っているのでしょうか。自分自身についてですか。それとも誰かほかの人についてですか」。
Ac.08:35.(練語版) ピリポは口を開き、この聖句から始めて、彼にイエスについての良い知らせを宣べ伝えた。
Ac.08:36.(練語版) 彼らが道を進んで行くと、水のある所に来た。そこで宦官は言った。「ご覧ください。水があります。わたしがバプテスマされるのに、何の妨げがあるでしょうか」。
Ac.08:37.(練語版) 〔無し〕
Ac.08:38.(練語版) 彼は馬車に止まるよう命じた。そして、ピリポと宦官は二人とも水の中に下りて行き、彼は彼をバプテスマした。
Ac.08:39.(練語版) 彼らが水から上がると、主の霊がピリポをさらって行った。宦官はもはや彼を見なかったが、喜びながら自分の道を進んで行った。
Ac.08:40.(練語版) しかし、ピリポはアゾトに現われた。すべての町々を通りすぎ、良い知らせを宣べ伝えて、ついにカイザリヤに着いた。

使徒の働き 第9章

Ac.09:01.(練語版) さてサウロは、主の弟子たちに対する脅迫と殺害の息をなおもはずませながら、祭司長のもとに近づいていって、
Ac.09:02.(練語版) 彼からダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。この道に属する者を見つけたなら、男も女も縛り上げて、エルサレムに引いて来るためであった。
Ac.09:03.(練語版) そして彼が出かけて行って、ダマスコに近づいた時、突然、天からの光が彼の周りを照らした。
Ac.09:04.(練語版) 彼は地に倒れ、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と自分に言う声を聞いた。
Ac.09:05.(練語版) 彼は言った。「主よ、あなたはどなたですか」。彼は言った。「わたしはイエス、あなたが迫害している者です。
Ac.09:06.(練語版) しかし、立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたのなすべきことが告げられるだろう」。
Ac.09:07.(練語版) 彼と同行していた者たちは、何も言えずに立っていた。声は聞こえたが、誰も見えなかったからである。
Ac.09:08.(練語版) サウロは地面から起き上がったが、目を開いても何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。
Ac.09:09.(練語版) 彼は三日のあいだ目が見えず、食べることも飲むこともしなかった。
Ac.09:10.(練語版) さて、ダマスコにアナニヤという名のある弟子がいた。主は幻の中で彼に言った。「アナニヤよ」。そこで彼は言った。「主よ、わたしでございます」。
Ac.09:11.(練語版) そこで主は彼に言った。「立って、『まっすぐ』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家で、サウロという名のタルソ人を捜しなさい。見よ、彼は祈っているからです。
Ac.09:12.(練語版) 彼は、幻の中で、アナニヤという名の男が入って来て、視力を取り戻させるため、自分の上に手を置くのを見たからです」。
Ac.09:13.(練語版) しかしアナニヤは答えた。「主よ、わたしはこの男について、彼がエルサレムであなたの聖徒たちにどれほど悪いことをしたか、多くの人から聞いています。
Ac.09:14.(練語版) しかもここでは、あなたのみ名を呼び求める者をすべて縛り上げる権限を祭司長たちから得ているのです」。
Ac.09:15.(練語版) しかし主は彼に言った。「行きなさい。この者は、諸国の民々や王たち、またイスラエルの息子たちの前でわたしの名を担う、わたしが選んだ器だからです。
Ac.09:16.(練語版) 彼がわたしの名のためにどれほど多くの苦しみを受けなければならないかを、わたしは彼に示そう」。
Ac.09:17.(練語版) そこでアナニヤは、出かけて行ってその家に入った。彼の上に手を置いて言った。「兄弟サウロよ、来る道であなたに現われたイエス、すなわち主が、わたしを遣わされました。あなたが視力を取り戻し、聖霊で満たされるためです」。
Ac.09:18.(練語版) すぐに、彼の両目からうろこのような物が落ち、彼は視力を取り戻した。彼は起き上がってバプテスマされた。
Ac.09:19.(練語版) 食事をとって元気づいた。サウロは数日の間、ダマスコにいる弟子たちと共にいた。
Ac.09:20.(練語版) すぐに諸会堂で、イエスのことを、これこそ神の息子であると宣べ伝えた。
Ac.09:21.(練語版) これを聞いた人々は皆びっくりして言った。「これは、エルサレムでこの名を呼び求める者たちを荒らした者であり、そして、彼らを縛り上げて、祭司長たちに引いて行くという目的のためにここに来たのではなかったか」。
Ac.09:22.(練語版) しかし、サウロはますます力づけられ、この方がキリストであることを論証して、ダマスコに住んでいるユダヤ人たちをうろたえさせた。
Ac.09:23.(練語版) かなりの日数が満ちた時、ユダヤ人たちは彼を除き去ってしまおうと相談をした。
Ac.09:24.(練語版) 彼らの陰謀はサウロの知るところとなった。彼らは彼を除き去ってしまおうとして、昼も夜も門を見張っていた。
Ac.09:25.(練語版) そこで、彼の弟子たちは夜の間に彼を連れ出し、かごに乗せて城壁づたいにつり降ろした。
Ac.09:26.(練語版) サウロは、エルサレムに来ると、弟子たちに加わろうと努めたが、みんなは彼が弟子であると信じないで、彼を恐れていた。
Ac.09:27.(練語版) しかし、バルナバは彼を受け入れて、使徒たちのもとに連れて行き、彼が道中で主を見た様子や、彼が彼に語りかけたこと、また、ダマスコでイエスの名において大胆に語った様子を話して聞かせた。
Ac.09:28.(練語版) 彼は彼らと共にエルサレムに出入りし、主の名において大胆に語り、
Ac.09:29.(練語版) 彼はヘレニストたちと語り合い、議論をしたが、彼らは彼を除き去ってしまおうとしていた。
Ac.09:30.(練語版) 兄弟たちはそれを知って、彼をカイザリヤに連れ下り、また彼をタルソへ送り出した。
Ac.09:31.(練語版) こうして集会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたって平和を保ち、築き上げられていった。彼らは、主への恐れと聖霊の慰めとのうちに歩みつつ、増し加えられていった。
Ac.09:32.(練語版) ペトロは、あらゆる地方を巡っていた際、ルダに住んでいる聖徒たちのところにも下って行った。
Ac.09:33.(練語版) 彼はそこでアイネヤという名の人を見つけたが、体がまひしていたために八年間も寝台に横たわったままであった。
Ac.09:34.(練語版) ペテロは彼に言った。「アイネヤよ、イエス・キリストがあなたをいやされます。起きて、自分の寝床を整えなさい」。すぐに彼は起き上がった。
Ac.09:35.(練語版) ルダとサロンに住むすべての人たちは彼を見て、主のもとに立ち返った。
Ac.09:36.(練語版) さて、ヨッパにはタビタという名の弟子がいた。この名は、訳せば、ドルカスという意味である。彼女は、良いわざと自分が行なった憐れみの施しで満ちていた。
Ac.09:37.(練語版) その日々に、彼女は病気になって死んだ。それで、人々は彼女を洗い、階上の部屋に横たえた。
Ac.09:38.(練語版) ルダはヨッパに近かったので、弟子たちは、ペテロがそこにいると聞いて、二人の男を彼のもとに遣わし、急いで自分たちのところに来てくれるよう嘆願した。
Ac.09:39.(練語版) ペテロは立って、彼らと共に出かけた。そこに着くと、人々は彼を階上の部屋に連れて行った。やもめたちはみな彼のそばにやって来て、泣きながら、自分たちと共にいた間にドルカスが作った上着や衣を見せた。
Ac.09:40.(練語版) ペテロはみんなを外に出し、ひざまずいて祈った。その体のほうに向き直って言った。「タビタよ、起きなさい」。すると彼女は目を開き、ペテロを見ると起き直った。
Ac.09:41.(練語版) 彼は彼女に手を貸して彼女を起き上がらせた。聖徒たちとやもめたちを呼んで、彼女が生きているのを見せた。
Ac.09:42.(練語版) すると、このことはヨッパ全体に知れ渡り、多くの者が主を信じた。
Ac.09:43.(練語版) 彼はかなりの日数ヨッパにとどまって、皮なめしシモンという人のところにいた。

使徒の働き 第10章

Ac.10:01.(練語版) さて、カイザリヤに、コルネリオという名の男がいた。「イタリア隊」と呼ばれる部隊の百人隊長であったが、
Ac.10:02.(練語版) 敬けんな人であり、彼の家族全員と共に神を恐れており、民に多くの憐れみの施しをし、いつも神に祈っていた。
Ac.10:03.(練語版) ある日の第九時ごろ、神の使いの者が彼のもとに来て、「コルネリオよ」と言うのを、幻の中ではっきりと見た。
Ac.10:04.(練語版) 彼をじっと見つめて、恐ろしくなって言った。「主よ、なにごとでしょうか」。彼は彼に言った。「あなたの祈りと憐れみの施しは記念として神のみ前に上りました。
Ac.10:05.(練語版) さあ、今ヨッパに人々を送って、またの名をペテロと呼ばれるシモンを呼びなさい。
Ac.10:06.(練語版) 彼は、海辺に家を持つ皮なめしシモンという者のところに宿泊している」。
Ac.10:07.(練語版) 自分に語った使いの者が立ち去ると、彼は家の召使いふたりと、絶えず自分に仕えている者の中の敬けんな兵士ひとりを呼び、
Ac.10:08.(練語版) 彼らにすべてのことを説明して、彼らをヨッパに遣わした。
Ac.10:09.(練語版) さて、翌日、この者たちが旅を続けてその町に近づいたころ、ペテロは祈るために第六時ごろ屋上に上った。
Ac.10:10.(練語版) 彼は空腹になり、何か食べたいと思った。ところが、人々が準備している間に、彼は夢心地になった。
Ac.10:11.(練語版) すると、天が開け、大きな亜麻布のような器が四隅をつるされて、地の上に降りて来るのを見た。
Ac.10:12.(練語版) その中には、あらゆる四つ足の獣、地の這うもの、天の鳥がいた。
Ac.10:13.(練語版) そして彼に向かって声がした。「立ちなさい、ペテロよ、ほふって食べなさい」。
Ac.10:14.(練語版) しかしペテロは言った。「主よ、とんでもありません。俗なものや汚れたものを何も食べたことがないからです」。
Ac.10:15.(練語版) すると、彼に向かって二度目に声がした。「神が清めたものを、俗なものとしてはならない」。
Ac.10:16.(練語版) こうしたことが三度あってから、すぐにその器は天に引き上げられた。
Ac.10:17.(練語版) さて、自分が見た幻はいったい何を意味するのだろうかと、ペテロがひとりで途方に暮れていると、見よ、コルネリオから遣わされた者たちが、シモンの家を尋ね当てて、門のところに立っていた。
Ac.10:18.(練語版) そして呼びかけて、ペテロと呼ばれるシモンが、ここに宿泊しているかどうかを尋ねた。
Ac.10:19.(練語版) ペテロが幻について思い巡らしていると、霊が彼に言った。「見よ、ある男たちがあなたを探しに来ている。
Ac.10:20.(練語版) それでも、立って、下に降り、何も疑わずに彼らと共に行きなさい。わたしが彼らを遣わしたからです」。
Ac.10:21.(練語版) ペテロはその男たちのところに降りて行って言った。「見よ、わたしがあなたがたの探している者です。どんなわけでやって来たのですか」。
Ac.10:22.(練語版) 彼らは言った。「百人隊長コルネリオは、義人で神を恐れ、ユダヤ国民全体からも良く言われる男ですが、あなたを家に招いて、あなたの言われることを聞くようにと、聖なる使いの者から指示を受けたのです」。
Ac.10:23.(練語版) そこで彼は彼らを呼び入れて、泊まらせた。次の日、彼は立って、彼らと共に出かけて行き、ヨッパからの兄弟たち数人も彼と一緒に行った。
Ac.10:24.(練語版) その次の日、彼はカイザリヤに入った。コルネリオは、自分の親族と親しい友人たちを呼び寄せて、彼らを待っていた。
Ac.10:25.(練語版) ペテロが入って来ると、コルネリオは彼を出迎え、その足もとにひれ伏して拝した。
Ac.10:26.(練語版) するとペテロは彼を引き起こして言った。「立ちなさい。わたしも同じ人間です」。
Ac.10:27.(練語版) 彼と話しながら入って来て、多くの人が集まっているのを見た。
Ac.10:28.(練語版) 彼は彼らに言った。「あなたがたが知っているとおり、ユダヤ人である男が別の民族の人と一緒になったり、近づきになったりすることは許されていません。しかし、神はわたしに、どんな人をも俗であるとか、汚れているとか言ってはならないと、示されました。
Ac.10:29.(練語版) ですから、わたしは呼ばれたとき、わたしはためらわずにやって来たのです。そこで尋ねますが、あなたがたはどんなわけでわたしを呼んだのですか」。
Ac.10:30.(練語版) するとコルネリオが言った。「四日前、この時刻までに、わたしの家で第九時の祈をしていますと、ご覧ください、輝く衣を着た男がわたしの前に立って、
Ac.10:31.(練語版) 言いました。『コルネリオよ、あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの憐れみの施しは神のみ前で覚えられた。
Ac.10:32.(練語版) だから、ヨッパに人を送って、ペテロと呼ばれるシモンを呼び寄せなさい。この者は、海辺にある、皮なめしシモンの家に宿泊している』。
Ac.10:33.(練語版) それで、すぐにあなたのもとに人を送ったのですが、あなたはよくおいでくださいました。それで今、わたしたちは皆、神があなたにお命じになったすべてのことを聞こうとして、神のみ前にいるのです」。
Ac.10:34.(練語版) そこでペテロは口を開いて言った。「わたしには本当によく分かります。神は差別をされない方で、
Ac.10:35.(練語版) どの民族でも彼を恐れて義を行なう人は、彼に受け入れられます。
Ac.10:36.(練語版) 彼がイエス・キリストを通して(この方はすべての者の主です)平和の良い知らせを宣べ伝え、イスラエルの息子にお送りになったみ言葉を、
Ac.10:37.(練語版) あなた方は知っています。すなわち、ヨハネがバプテスマを宣べ伝えた後、ガリラヤから始まってユダヤ全土で起こった言葉です。
Ac.10:38.(練語版) ナザレから来たイエスのことで、神がどのようにして聖霊と力をもって彼に油を注がれたかということです。彼は行き巡って善いことを行ない、悪魔に押えつけられていた者をすべていやされたのです。神が共におられたからです。
Ac.10:39.(練語版) わたしたちは、彼がユダヤ人の地域とエルサレムとで行なわれたすべての事の証人です。彼らはまた彼を木に架けて除き去ったのです。
Ac.10:40.(練語版) 神は彼を三日目に起こさせ、そして、彼が人々に見えるようになることをお許しになりました。
Ac.10:41.(練語版) すべての民に対してではなく、前もって神に選ばれていた証人たち、つまり、彼が死んだ者たちの中から復活された後、彼と一緒に飲食したわたしたちに対してです。
Ac.10:42.(練語版) 彼はわたしたちに、民に宣言し、そして、これが生きている者たちと死んだ者たちとの裁き主として神に定められた者であることを厳かに証しするようにと命じられました。
Ac.10:43.(練語版) すべての預言者たちはこの方について、彼を信じる者はすべて、彼の名を通して罪の赦しを受けると証ししています」。
Ac.10:44.(練語版) ペテロがまだこれらの言葉を語っている間に、その言葉を聞いたすべての人たちの上に聖霊が下った。
Ac.10:45.(練語版) そして、割礼を受けている信者たちで、ペテロと一緒に来ていた人たちは、聖霊の贈り物が諸国の人々の上にも注ぎ出されているのでびっくりした。
Ac.10:46.(練語版) というのは、彼らがいろいろな言語で語り、神をあがめているのを聞いたからである。そこでペテロは答えた。
Ac.10:47.(練語版) 「わたしたちと同じように聖霊を受けたこの人たちに、誰か水を禁じてバプテスマされないようにすることができるでしょうか」。
Ac.10:48.(練語版) そして、イエス・キリストの名においてバプテスマされるようにと彼らに命じた。それから彼らは、彼に数日のあいだ滞在するように願った。

使徒の働き 第11章

Ac.11:01.(練語版) さて、ユダヤにいる使徒たちと兄弟たちは、諸国の人々も神の言葉を受け入れたことを聞いた。
Ac.11:02.(練語版) そこで、ペテロがエルサレムに上ったとき、割礼のある者たちは彼に議論を挑んで
Ac.11:03.(練語版) 言った。「あなたは、割礼を受けていない男たちのところに入って、彼らと一緒に食事をした」。
Ac.11:04.(練語版) しかしペテロは彼らに順序正しく説明し始めて言った。
Ac.11:05.(練語版) 「わたしがヨッパの町で祈っていると、夢心地になって幻を見た。大きな亜麻布のような器が四隅をつるされて天から下って来て、わたしのところにまで来たのです。
Ac.11:06.(練語版) 目を凝らして注意して見つめていると、地の四つ足の獣と、野獣と、這うものと、天の鳥とが見えました。
Ac.11:07.(練語版) しかし声が聞こえて、それがわたしに言いました。『立ちなさい、ペテロよ、ほふって食べなさい』。
Ac.11:08.(練語版) しかしわたしは言いました。『主よ、とんでもありません。俗なものや汚れたものを、一度もわたしの口に入れたことがないのです』。
Ac.11:09.(練語版) すると、天から二度目に声が出て答えました。『神が清めたものを、俗なものとしてはならない』。
Ac.11:10.(練語版) こうしたことが三度あってから、すべてのものは再び天に引き上げられました。
Ac.11:11.(練語版) すると、見よ、ちょうどその時、カイザリヤからわたしのところへ遣わされて来た三人の男が、わたしたちのいた家のところに立ちました。
Ac.11:12.(練語版) しかし霊がわたしに、何も疑わずに彼らと共に行くようにと言いました。これら六人の兄弟たちもわたしと一緒に行き、わたしたちはその男の家に入りました。
Ac.11:13.(練語版) すると彼はわたしたちに、使いの者が家の中に立っているのを見たこと、また、その使いの者がこう言ったことを話してくれました。『ヨッパに人を遣わして、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。
Ac.11:14.(練語版) 彼は、あなたとあなたの家族全員を救う言葉をあなたに語る』。
Ac.11:15.(練語版) わたしが話し始めると、聖霊が彼らの上に、最初にわたしたちの上に下ったのと同じようにして下ったのです。
Ac.11:16.(練語版) わたしは、主が言われた言葉を思い出しました。『ヨハネは確かに水でバプテスマしたが、あなたがたは聖霊の中にバプテスマされる』。
Ac.11:17.(練語版) それで、わたしたちが主イエス・キリストを信じた時に下さったのと同じ贈り物を、神が彼らにお与えになったのであれば、どうしてわたしのような者が神に逆らうことができたでしょうか」。
Ac.11:18.(練語版) これらのことを聞くと、彼らは静かになり、神に栄光を帰して言った。「それでは神は、命に至る心変えを諸国の人々にもお与えになったのだ」。
Ac.11:19.(練語版) それゆえ、ステパノのことで起こった患難のために散らされた人々は、ピニケ、クプロ、アンテオケまでも進んで行ったが、ユダヤ人以外には誰にも言葉を語らなかった。
Ac.11:20.(練語版) しかし、彼らの中に数人のクプロ人とクレネの男たちがいて、アンテオケへ行き、ヘレニスト人たちに語って、主イエスについての良い知らせを宣べ伝えた。
Ac.11:21.(練語版) そして主のみ手が彼らと共にあり、信者となった大勢の人が主に立ち返った。
Ac.11:22.(練語版) 彼らに関する知らせがエルサレムにあった集会の耳に入った。集会はバルナバをアンテオケにまで遣わした。
Ac.11:23.(練語版) 彼は、そこに着いて、神の恵みを見ると、彼は喜んだ。そして、心の決意をもって主にとどまるようにと、みんなを励ました。
Ac.11:24.(練語版) 彼は善い男で、聖霊と信仰とに満ちていたからである。こうして、大勢の人々が主に加えられた。
Ac.11:25.(練語版) そこでバルナバはサウロを捜しにタルソへ出かけて行き、
Ac.11:26.(練語版) 彼を見つけて、アンテオケに連れて来た。彼らはまる一年のあいだ集会と共に集まり、多くの人々を教えた。弟子たちはアンテオケで初めてクリスチャンと呼ばれるようになった。
Ac.11:27.(練語版) その日々、預言者たちがエルサレムからアンテオケに下って来た。
Ac.11:28.(練語版) 彼らの中の一人であるアガボという名の者が立って、大ききんが人の住む全地に臨もうとしていることを霊を通して示したが、これはクラウデオの時に起った。
Ac.11:29.(練語版) そこで弟子たちは、それぞれのできるところに応じて、ユダヤに住んでいる兄弟たちに援助を送ることに決めた。
Ac.11:30.(練語版) そして彼らはそれを実行し、バルナバとサウロの手によって長老たちに送り届けた。

使徒の働き 第12章

Ac.12:01.(練語版) その時節、ヘロデ王は集会のある者たちを虐げることに手を伸ばし、
Ac.12:02.(練語版) 彼はヨハネの兄弟ヤコブを剣で除き去った。
Ac.12:03.(練語版) そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、さらにペテロをも捕らえようとした。それは除酵祭の日々であった。
Ac.12:04.(練語版) 彼を逮捕して、牢に入れ、四人一組の兵士四組に引き渡して監視させた。過ぎ越しの後で民の前に彼を引き出すつもりであったのである。
Ac.12:05.(練語版) それで、ペテロは牢に入れられており、彼のために集会によって休みなく神に祈りがささげられていた。
Ac.12:06.(練語版) ヘロデが彼を引き出そうとしていたその夜、ペテロは二本の鎖につながれて、二人の兵士の間で眠っていた。番兵たちは戸口の前で牢を守っていた。
Ac.12:07.(練語版) すると見よ、主の使いの者がそばに立ち、光が独房内を照らした。彼はペテロのわき腹をたたいて彼を起こし、「早く立ちなさい」と言った。彼の鎖が両手から落ちた。
Ac.12:08.(練語版) 使いの者は彼に言った。「帯を締め、サンダルをはきなさい」。彼はそのとおりにした。彼は彼に言った。「衣を着て、わたしについて来なさい」。
Ac.12:09.(練語版) そこで彼は外に出て、ついて行った。彼は使いの者を通して起きていることが実際のこととは分からず、幻を見ているものと思っていた。
Ac.12:10.(練語版) 第一と第二の衛兵所を過ぎ、町に通じる鉄の門のところに来ると、彼らのためにそれがひとりでに開いた。外に出て、一つの通りを進むと、すぐに使いの者は彼から離れた。
Ac.12:11.(練語版) そこで、ペテロは我に返って言った。「今、確かに分かる。主は使いの者を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤの民のすべてのもくろみから、わたしを助け出してくださったのだ」。
Ac.12:12.(練語版) そう考えると、またの名をマルコというヨハネの母マリヤの家に行った。そこには、大勢の人が集まって、祈っていた。
Ac.12:13.(練語版) 彼が門の戸をたたくと、ロダという名の女中が応対に出た。
Ac.12:14.(練語版) ペテロの声だと分かると、彼女は喜びのあまり、門を開けもせずに中に駆け込み、ペテロが門の前に立っていると報告した。
Ac.12:15.(練語版) 彼らは彼女に言った。「あなたは気が狂っている」。しかし彼女は本当だと言い張った。彼らは言った。「それは彼の使いの者だ」。
Ac.12:16.(練語版) しかしペテロはたたき続けていた。開けると、彼らは彼を見て驚いた。
Ac.12:17.(練語版) しかし彼は、手を振って彼らを静かにさせ、主が彼を牢から連れ出して下さった次第を説明した。彼は言った。「これらの事をヤコブと兄弟たちに知らせなさい」。それから立ち去って、ほかの所に出て行った。
Ac.12:18.(練語版) さて、夜が明けると、いったいペテロはどうなったのかと、兵士たちの間で少なからぬ騒ぎが起こった。
Ac.12:19.(練語版) ヘロデは、彼を探しても見つからないので、番兵たちを取り調べ、死刑に処するように命じた。ユダヤからカイザリヤに下って行き、そこに滞在した。
Ac.12:20.(練語版) さて、彼はツロとシドンの人たちに対してひどく腹を立てていた。彼らは心を一つにして彼のところに来て、王の寝室の世話係りであるブラストを説き付けてから、和睦を求めた。彼らの地方は王の国から食糧を得ていたからである。
Ac.12:21.(練語版) 定められた日に、ヘロデは王衣をまとって裁判の席に座り、彼らに向かって演説をした。
Ac.12:22.(練語版) そこで民衆は叫んで言った。「神の声だ。人間の声ではない」。
Ac.12:23.(練語版) すぐに主の使いの者が彼を打った。神に栄光を帰さなかったからである。彼はうじに食われて息絶えた。
Ac.12:24.(練語版) しかし、神の言葉は増し広がっていった。
Ac.12:25.(練語版) バルナバとサウロは、奉仕の務めを果たしたのち、マルコと呼ばれていたヨハネを連れて、エルサレムに帰って来た。

使徒の働き 第13章

Ac.13:01.(練語版) さて、アンテオケにある集会には、幾人かの預言者や教師がいた。バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、領主ヘロデの乳兄弟マナエン、そしてサウロである。
Ac.13:02.(練語版) 彼らが主に仕えて断食をしていると、聖霊が言った。「バルナバとサウロを、わたしのため、わたしが彼らを召して行なわせる仕事のために取り分けなさい」。
Ac.13:03.(練語版) そこで、彼らは断食して祈り、手を彼らの上に置いてから、出発させた。
Ac.13:04.(練語版) こうして、彼らは聖霊によって送り出され、セルキヤに下って行った。そこからクプロに向けて出帆した。
Ac.13:05.(練語版) サラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の言葉を宣明した。彼らは助け手としてヨハネも連れていた。
Ac.13:06.(練語版) 島じゅうを巡回してパポスまで行くと、ある魔術師の男を見つけた。ユダヤ人の偽預言者で、バルイエスという名で、
Ac.13:07.(練語版) セルギオ・パウロという物わかりの良い地方総督のもとにいた。この者はバルナバとサウロを呼んで、神の言葉を聞こうと切に求めた。
Ac.13:08.(練語版) ところが、魔術師エルマ(彼の名はこのように訳される)は彼らに反対して、地方総督を信仰からそらせようとしていた。
Ac.13:09.(練語版) しかし、パウロとも呼ばれていたサウロは、聖霊に満たされ、彼をじっと見つめて
Ac.13:10.(練語版) 言った。「ああ、あらゆる欺きとあらゆる悪賢さに満ちた者、謗魔の息子、あらゆる正義の敵よ。あなたは主の正しい道をゆがめることをやめないのか。
Ac.13:11.(練語版) では、見よ、主のみ手があなたの上にある。あなたは盲目になり、時節が来るまで日の光を見ないだろう」。すると、すぐにかすみと闇とが彼の上に臨み、彼は手を引いてくれる人を探しまわった。
Ac.13:12.(練語版) すると、地方総督は起こったことを見て、主の教えに驚き、信じた。
Ac.13:13.(練語版) さて、人々はパウロと共にパポスから船出して、パンフリヤのペルガに来た。ヨハネは彼らから離れてエルサレムに帰ってしまった。
Ac.13:14.(練語版) しかし彼らはペルガから進んで行き、ピシデヤのアンテオケに来た。安息日に会堂に入って席に着いた。
Ac.13:15.(練語版) 律法と預言者たちの朗読の後で、会堂長たちが彼らのもとに人を遣わして言った。「男たち、兄弟たちよ、民のために何か励ましの言葉がありましたら、話してください」。
Ac.13:16.(練語版) パウロは立ち上がり、手を振りながら言った。「男たち、イスラエルの人たち、ならびに神を恐れる者たちよ、聞いてください。
Ac.13:17.(練語版) この民イスラエルの神は、わたしたちの父祖たちを選び出し、エジプトの地でその外国居留の間にこの民を高め、高く上げたみ腕をもって彼らをそこから連れ出されました。
Ac.13:18.(練語版) そして、およそ四十年の期間にわたって荒野で彼らを養われました。
Ac.13:19.(練語版) そして彼はカナンの地で七つの国民を滅ぼし、その地を相続財産として彼らに与えられました。
Ac.13:20.(練語版) これが、およそ四百五十年間にわたりました。こうした事ののち、預言者サムエルの時まで彼らに裁き人を与えられました。
Ac.13:21.(練語版) それから彼らが王を求めたので、神は四十年の間、ベニヤミン族の男、キスの息子サウロを彼らに与えられました。
Ac.13:22.(練語版) 彼を退けた後、ダビデを王として、彼らのために立てられました。彼について証しをして言われました。『わたしはエッサイの息子ダビデ、わたしの心にかなう男を見いだした。彼はわたしの望むことをみな行なう』。
Ac.13:23.(練語版) この人の子孫から、神は約束に従って、イスラエルに救い主イエスをもたらされたのです。
Ac.13:24.(練語版) ヨハネは、その方がの登場に先立ち、イスラエルのすべての民に心変えのバプテスマを宣べ伝えました。
Ac.13:25.(練語版) しかし、自分の行程を終えようとするとき、ヨハネは言いました。『あなたがたはわたしを誰だと思いますか。わたしはその者ではない。しかし、見よ、わたしのあとから来る方がいる。わたしはその方の足のサンダルを解く値打ちもない』。
Ac.13:26.(練語版) 男たち、兄弟たち、アブラハムの血統の息子たち、そしてあなたがたの中で神を恐れる人たちよ。この救いの言葉はあなたがたに送られたのです。
Ac.13:27.(練語版) エルサレムに住む人たちや彼らの支配者たちは、この方のことを知らず、また安息日ごとに朗読される預言者たちの言い表わした事柄も知らずに、彼を裁くことによってそれらの事柄を成就したのです。
Ac.13:28.(練語版) 死に値する理由を何も見いだせなかったのに、彼らは彼を殺すことをピラトに要求しました。
Ac.13:29.(練語版) 彼について書かれていることをすべて成し終えてから、彼を木から取り下ろして墓の中に横たえました。
Ac.13:30.(練語版) しかし、神は彼を死んだ者たちの中から起こされました。
Ac.13:31.(練語版) 彼は多くの日の間、彼と共にガリラヤからエルサレムに上って来た人たちに現われました。今彼らは民に対して彼の証人になっています。
Ac.13:32.(練語版) わたしたちは、父祖たちになされた約束の良い知らせをあなたがたに宣べ伝えているのです。
Ac.13:33.(練語版) すなわち、神はイエスを起き上がらせて、わたしたちの子供に対してその約束を果たしてくださったのです。それは詩篇の第二篇にも、こう書かれているとおりです。『あなたはわたしの息子。わたしは今日あなたをもうけた』。
Ac.13:34.(練語版) 「彼を死んだ者たちの中から起こされ、もはや腐敗に戻ることがないことについて、こう言っておられます。『わたしは、ダビデのあの聖なるもの、信実なものを、あなたがたに与える』。
Ac.13:35.(練語版) ですから、ほかの箇所でもこう言われています。『あなたは、あなたの聖なる者が腐敗を見ることをお許しにならない』。
Ac.13:36.(練語版) 実際、ダビデは、自分の世代のうちで神のご意志に仕え、眠りに落ち、自分の父祖たちと共に横たえられ、腐敗を見ました。
Ac.13:37.(練語版) しかし、神が起こさせたこの方は、腐敗を見ることがなかったのです。
Ac.13:38.(練語版) ですから、男たち、兄弟たちよ、このことを知ってください。この方を通して罪の赦しがあなたがたに宣べ伝えられており、モーセの律法では義とされることができなかったすべての事についても、
Ac.13:39.(練語版) 信じる者はすべて、この方によって義とされるのです。
Ac.13:40.(練語版) ですから、預言者たちの中で語られていることがあなたがたに臨まないように気をつけなさい。
Ac.13:41.(練語版) 『見よ、あざける者たちよ、驚け、消え去れ。わたしはあなたがたの日々に一つのわざを行なう。それは、誰かが詳しく説明しても、あなたがたが決して信じることのないわざである』」。
Ac.13:42.(練語版) そこで、彼らが出て行くと、人々は次の安息日にも、このような言葉を話してくれるようにとしきりに願った。
Ac.13:43.(練語版) そして、会堂が解散してから、多くのユダヤ人たちと敬けんな改宗者たちがパウロとバルナバのあとについて来た。彼らは彼らと語り合い、神の恵みのうちにとどまるようにと説きすすめた。
Ac.13:44.(練語版) 次の安息日には、ほとんど町全体が主の言葉を聞くために集まった。
Ac.13:45.(練語版) しかし、ユダヤ人たちはこの群衆を見てねたみに満たされ、パウロが語ったことに反対して、冒とくした。
Ac.13:46.(練語版) パウロとバルナバは大胆に語って、こう言った。「神の言葉はまずあなたがたに対して語られることが必要でした。あなたがたはそれを押しのけ、自分自身を世々の特質ある命に値しない者と判断したので、見なさい、わたしたちは諸国民の人々のほうに向かいます。
Ac.13:47.(練語版) 主はわたしたちにこう命じられたからです。『わたしはあなたを諸国の民々のための光とした。あなたが地の果までも救をもたらすためである』」。
Ac.13:48.(練語版) 諸国民の人々はこれを聞いて喜び、主の言葉に栄光を帰した。世々の特質ある命のために定められていた者たちはみな信じた。
Ac.13:49.(練語版) こうして、主の言葉はこの地方全体に広まって行った。
Ac.13:50.(練語版) しかし、ユダヤ人たちは敬けんで評判の良い婦人たちや町の主立った人たちを扇動して、パウロとバルナバに対する迫害を起こし、彼らを自分たちの境界の外に追い出した。
Ac.13:51.(練語版) しかし、彼らは彼らに対して足のちりを払い落とし、イコニオムに行った。
Ac.13:52.(練語版) そして、弟子たちは喜びと聖霊とに満たされていた。

使徒の働き 第14章

Ac.14:01.(練語版) 彼らは、イコニオムでも同じようにユダヤ人の会堂に入って語った結果、ユダヤ人とギリシヤ人が大勢信じた。
Ac.14:02.(練語版) ところが、信じようとしないユダヤ人たちは、諸国民の人々の魂を扇動し、兄弟たちに対して悪意を抱かせた。
Ac.14:03.(練語版) それゆえ、彼らは長い間そこに滞在し、主にあって大胆に語った。主は彼らの手を通してしるしと不思議なわざとを行なわせ、彼の恵みの言葉を証明した。
Ac.14:04.(練語版) しかし、町の群衆は分裂した。ある者はユダヤ人の側に、ある者は使徒たちの側に付いた。
Ac.14:05.(練語版) 諸国民の人々とユダヤ人たちのある者たちが、彼らの支配者たちと一緒になって、彼らをはずかしめ、石で打とうとしたので、
Ac.14:06.(練語版) 彼らはそれに気づいて、ルカオニヤの町々、すなわち、ルステラとデルベおよびその周辺の地方に逃げた。
Ac.14:07.(練語版) そして、そこで良い知らせを宣べ伝えた。
Ac.14:08.(練語版) さて、ルステラに足のきかない男が、座っていた。彼は母の胎を出たときから足が不自由で、一度も歩いたことがなかった。
Ac.14:09.(練語版) この者がパウロの語るのを聞いていたが、パウロは彼をじっと見て、彼には救われる信仰があるのを見て、
Ac.14:10.(練語版) 大声で言った。「あなたの足でまっすぐ立ちなさい」。彼は躍り上がって歩き始めた。
Ac.14:11.(練語版) 群衆はパウロの行なったことを見て、彼らの声を張り上げ、ルカオニヤ語で言った。「神々が人の姿になってわたしたちのところへ下って来たのだ」。
Ac.14:12.(練語版) 彼らはバルナバをゼウスと呼び、パウロはおもに語る人なので、彼をヘルメスと呼んだ。
Ac.14:13.(練語版) そして、町の前にあるゼウスの神殿の祭司が、数頭の雄牛と幾つかの花輪を門のところに持って来て、群衆と一緒になって犠牲をささげようとした。
Ac.14:14.(練語版) しかし、使徒たち、すなわちバルナバとパウロは、このことを聞くと、自分の衣を引き裂いて群衆の中に飛び込んで行き、叫んで
Ac.14:15.(練語版) 言った。「男たちよ、どうしてこんなことをするのですか。わたしたちもあなたがたと同じ感情を持つ人々です。そして、あなたがたがこうした無駄な事から、生ける神に立ち返るようにと、あなたがたに良い知らせを宣べ伝えているのです。この方こそ、天と地と海、そしてその中にあるすべてのものを造られたのです。
Ac.14:16.(練語版) 神は、過ぎ去った世代においては、すべての諸国の民々が自分の道を歩むのを許されました。
Ac.14:17.(練語版) しかし、ご自身についての証言がないままにしておかれたわけではありません。善いことを行なって、あなたがたに天からの雨と実りの時々節々とを与え、食べ物と喜びとをもってあなたがたの心を満たしてくださったのです」。
Ac.14:18.(練語版) このように言って、彼らは群衆が自分たちに犠牲をささげるのを辛うじてとどめたのである。
Ac.14:19.(練語版) ところが、ユダヤ人たちがアンテオケとイコニオムからやって来て群衆を説得して、パウロを石打ちにし、彼を死んだものと思って町の外に引きずり出した。
Ac.14:20.(練語版) しかし、弟子たちが彼を取り囲むと、彼は立ち上がり、町の中に入った。次の日、彼はバルナバと共にデルベに向けて出発した。
Ac.14:21.(練語版) この町で良い知らせを宣べ伝え、かなり大勢の弟子を作ってから、彼らはルステラとイコニオムとアンテオケに帰り、
Ac.14:22.(練語版) 弟子たちの魂を強め、信仰のうちにとどまるように励まして、「わたしたちは多くの苦しみを経て神の王国に入らなければならない」と言った。
Ac.14:23.(練語版) 彼らのために集会ごとに長老たちを任命し、断食をもって祈り、彼らが信じていた主に彼らをゆだねた。
Ac.14:24.(練語版) そしてピシデヤを通って、パンフリヤにやって来た。
Ac.14:25.(練語版) ペルガでみ言葉を語ってから、アタリヤに下った。
Ac.14:26.(練語版) そこからアンテオケに出航した。彼らはその地で、成し遂げたわざのために、神の恵みにゆだねられたのである。
Ac.14:27.(練語版) 彼らは到着すると、集会を集め、神が彼らと共に行なわれたこと、また神が諸国民の人々に信仰の戸口を開かれたことを報告した。
Ac.14:28.(練語版) そして彼らは弟子たちと共にかなりの間を過ごした。

使徒の働き 第15章

Ac.15:01.(練語版) ある人たちがユダヤから下って来て、兄弟たちにこう教えていた。「モーセの慣習に従って割礼されない限り、あなたがたは救われることができない」。
Ac.15:02.(練語版) そこで、パウロやバルナバと彼らとの間に少なからぬ不和と議論が生じたので、人々は、パウロとバルナバ、および自分たちのうちのほかの幾人かが、この議論について、エルサレムにいる使徒や年長者たちのもとに上ることを取り決めた。
Ac.15:03.(練語版) 彼らは集会によって送り出され、ピニケとサマリヤを通り、諸国民の人々が立ち返ったことを詳しく説明して、すべての兄弟たちを大いに喜ばせた。
Ac.15:04.(練語版) エルサレムに着くと、集会と使徒たちと長老たちから迎えられ、神が彼らと共に行なわれたことを、ことごとく報告した。
Ac.15:05.(練語版) しかし、信者となっていた幾人かのパリサイ派の者たちが立ち上がって言った。「彼らに割礼を施して、モーセの律法を守るようにと命じることが必要です」。
Ac.15:06.(練語版) 使徒たちと長老たちは、この問題について調べるために集まった。
Ac.15:07.(練語版) 多くの議論があったのち、ペテロが立ち上がって彼らに言った。「男たち、兄弟たちよ、あなたがたがよく知っているとおり、神は初めの日々からあなたがたの間で選びを行ない、わたしの口を通して諸国民の人々が良い知らせの言葉を聞いて信じるようにされました。
Ac.15:08.(練語版) そして、心を知っておられる方、神は、わたしたちにされたのと同じようにして聖霊を与えて彼らに対して証しをされました。
Ac.15:09.(練語版) また彼は、わたしたちと彼らとの間に何の区別を設けずに、彼らの心を信仰によって清められました。
Ac.15:10.(練語版) それなのに、どうして今、わたしたちの父祖たちもわたしたちも負うことのできなかったくびきをあの弟子たちの首にかけて、神をためすのですか。
Ac.15:11.(練語版) それどころか、わたしたちは、彼らと同じく主イエスの恵みによって救われることを信じているのです」。
Ac.15:12.(練語版) 群衆はみな静かになった。そして、バルナバとパウロが、彼らを通して神が諸国民の人々の間で行なったしるしや不思議なわざについて報告するのに聞き入った。
Ac.15:13.(練語版) 彼らが話し終えると、ヤコブが答えて言った。「男たち、兄弟たちよ、わたしの言うことを聞いてください。
Ac.15:14.(練語版) シメオンは、神が最初に諸国の民々を訪れて、その中からご自分のみ名のために民を取り出された次第を話してくれました。
Ac.15:15.(練語版) 預言者たちの言葉はこれと一致しています。こう書かれているとおりです。
Ac.15:16.(練語版) 『これらの事ののち、わたしは戻って来て、ダビデの倒れた幕屋を建て直し、その廃虚を建て直し、それを元どおりにするだろう。
Ac.15:17.(練語版) 残っている人々が、すべての国の民、わたしの名によって呼ばれる者たちと共に、主を探し求めるようになるためである。これらの事を行なわれる主が言われる。
Ac.15:18.(練語版) 世から知らされているのである』。
Ac.15:19.(練語版) 「それで、わたしの判断はこうです。すなわち、わたしたちは、諸国の民々の中から神に立ち返った人たちを悩ませることはせず、
Ac.15:20.(練語版) ただ、偶像に汚されたものと、淫売と、絞め殺されたものと、血を避けるようにと、彼らに書き送ることです。
Ac.15:21.(練語版) モーセは安息日ごとに諸会堂で朗読されており、彼を宣べ伝える者が古い時代どの町にもいるからです」。
Ac.15:22.(練語版) そこで、使徒たちと長老たちは、集会全体と共に、自分たちの中から人を選んで、パウロやバルナバと一緒にアンテオケに送るのがよいと考えた。すなわち、バルサバと呼ばれるユダとシラスで、兄弟たちの間で指導的な人たちであった。
Ac.15:23.(練語版) 彼らの手によってこう書き送った。「使徒たち、長老の兄弟たちから、アンテオケ、シリヤ、キリキヤにいる諸国民の人々の兄弟たちへ。喜びなさい。
Ac.15:24.(練語版) わたしたちの中から行ったある者たちが、わたしたちが命じてもいないのに、いろいろな言葉によってあなたがたを悩ませ、あなたがたの魂を乱したことを聞きましたので、
Ac.15:25.(練語版) わたしたちは一つ心となって、人々を選んで、わたしたちの愛するバルナバやパウロと共に、あなたがたのもとに送るのがよいと考えました。
Ac.15:26.(練語版) 彼らは、わたしたちの主イエス・キリストのみ名のために、自分の魂を引き渡した者たちです。
Ac.15:27.(練語版) それで、わたしたちはユダとシラスを遣わしますが、彼らも同じことを言葉であなたがたに伝えるでしょう。
Ac.15:28.(練語版) というのは、聖霊とわたしたちとは、次の必要な事柄のほかには、あなたがたにいかなる重荷も負わせないのがよいと考えたからです。
Ac.15:29.(練語版) すなわち、偶像に汚されたものと、血と、絞め殺されたものと、淫売を避けることです。これらのものから身を守っていればよいのです。ご健勝で」。
Ac.15:30.(練語版) こうして、彼らは送り出されて、アンテオケに下って行き、会衆を集めて、手紙を渡した。
Ac.15:31.(練語版) それを読むと、人々はその励ましに喜んだ。
Ac.15:32.(練語版) ユダとシラスは、彼ら自身も預言者であったので、多くの言葉をもって兄弟たちを励まし、また強めた。
Ac.15:33.(練語版) 彼らは、しばらくの時そこで過ごしてから、兄弟たちから平安のうちに、彼らを遣わした人たちのもとへ送り出された。
Ac.15:34.(練語版) 〔無し〕
Ac.15:35.(練語版) しかし、パウロとバルナバはアンテオケにとどまり、他の多くの人たちと共に、主の言葉を教え、良い知らせを宣べ伝えた。
Ac.15:36.(練語版) 数日後、パウロはバルナバに言った。「さあ、戻って行って、わたしたちが主の言葉を宣べ伝えたすべての町にいる兄弟たちを訪ね、彼らがどうしているかを見て来ようではないか」。
Ac.15:37.(練語版) そこで、バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネを一緒に連れて行くつもりであった。
Ac.15:38.(練語版) しかしパウロは、パンフリヤで自分たちから離れ、働きを共にしなかったような者は、一緒に連れて行かないほうがよいと考えた。
Ac.15:39.(練語版) それで、激論が起こり、彼らは互いに別れることになった。バルナバはマルコを連れ、クプロへ出航した。
Ac.15:40.(練語版) しかし、パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて出かけて行った。
Ac.15:41.(練語版) そして、彼はシリヤとキリキヤを通って、諸集会を強めた。

使徒の働き 第16章

Ac.16:01.(練語版) こうして彼はデルベ、そしてまたルステラにやって来た。すると見よ、そこにテモテという名の弟子がいた。信者であるユダヤ婦人の息子で、父はギリシャ人であった。
Ac.16:02.(練語版) 彼はルステラとイコニオムにいた兄弟たちから良い評判を得ていた。
Ac.16:03.(練語版) パウロはこの者と一緒に行きたいと思ったので、その地方にいるユダヤ人たちのために、彼を連れて来て彼に割礼した。彼の父がギリシャ人であることを、みんなが知っていたからである。
Ac.16:04.(練語版) 彼らは町々を通って行きながら、エルサレムにいる使徒たちや長老たちが定めた規定を人々に渡して、それを守らせるようにした。
Ac.16:05.(練語版) こうして、諸集会は信仰において強められ、日ごとに数を増して行った。
Ac.16:06.(練語版) 彼らがフルギヤとガラテヤの地方を通って行くと、アジヤでみ言葉を語ることを聖霊によって禁じられた。
Ac.16:07.(練語版) そして、ムシヤのあたりに来て、ビテニヤに入ろうとしたが、イエスの霊が彼らを許さなかった。
Ac.16:08.(練語版) そこでムシヤを通り過ぎて、トロアスに下って行った。
Ac.16:09.(練語版) すると夜中、一つの幻がパウロに現われた。あるマケドニヤの男が立って、彼に懇願してこう言った。「マケドニヤに渡って来て、わたしたちを助けてください」。
Ac.16:10.(練語版) 彼がその幻を見たとき、わたしたちはすぐにマケドニヤへ行こうと努めた。彼らに良い知らせを宣べ伝えるために、神がわたしたちを招いておられるのだと結論したからである。
Ac.16:11.(練語版) それで、わたしたちはトロアスから出航してサモトラケに直行し、翌日ネアポリスに着いた。
Ac.16:12.(練語版) そしてそこからピリピに行った。これはマケドニヤのこの地方第一の町で、植民地であった。わたしたちはその町で幾日か滞在した。
Ac.16:13.(練語版) 安息日々に町の門を出て川岸に行った。そこに祈りの場所があると思ったからである。そして座って、集まって来た女たちと話をした。
Ac.16:14.(練語版) 紫布を売るテアテラ市の人で、神を敬うルデヤという名の女が聞いていたが、主は彼女の心を開き、パウロが語ることに注意を払わせた。
Ac.16:15.(練語版) 彼女と彼女の家の者たちがバプテスマされたとき、彼女は懇願して言った。「もしあなたがたが、わたしを主に忠実な者と見てくださったのでしたら、わたしの家に入ってお泊まりください」。そして彼女はわたしたちを強いて連れて行った。
Ac.16:16.(練語版) わたしたちが祈り場に行く途中、ピュトンの霊に取り憑かれている女奴隷がわたしたちに出会った。彼女は占いをして、自分の主人たちに多くの利益を得させていた者である。
Ac.16:17.(練語版) パウロとわたしたちの後について来て、叫んで言った。「この人たちは、いと高き神の奴隷たちで、あなたがたに救いの道を宣べ伝えているのです」。
Ac.16:18.(練語版) 彼女は何日もの間このことを行なっていた。しかしパウロは困り果て、振り向いてその霊に言った。「イエス・キリストの名においてあなたに命じる。彼女から出て行け」。するとその時、それは出て行った。
Ac.16:19.(練語版) しかし、彼女の主人たちは、自分たちの利得の見込みがなくなってしまったのを見て、パウロとシラスを捕まえ、市場の中へ、支配者たちのところに引いて行った。
Ac.16:20.(練語版) 政務官たちのところに引き出して、こう言った。「この人たちはユダヤ人で、わたしたちの町をかき乱しています。
Ac.16:21.(練語版) わたしたちローマ人が受け入れることも、実施することも許されない慣習を宣べ伝えています」。
Ac.16:22.(練語版) 群衆も一緒になって彼らに対して立ち上がった。そこで政務官たちは彼らの衣をはぎ取って、彼らをむちで打つようにと命じた。
Ac.16:23.(練語版) こうして、彼らは彼らに多くの殴打を加えて、彼らを牢に投げ入れ、看守に彼らをしっかり見張るようにと命じた。
Ac.16:24.(練語版) このような命令を受けたので、彼は彼らを奥の牢に投げ入れ、彼らの足を足かせ台につないだ。
Ac.16:25.(練語版) しかし、真夜中ごろ、パウロとシラスは祈ったり、神に賛美の歌を歌ったりしていた。そして、囚人たちも彼らに聞き入っていた。
Ac.16:26.(練語版) 突然、大きな地震が起こり、獄の土台が揺れ動いた。そして、すぐにすべての扉が開き、みんなの者の鎖が解けた。
Ac.16:27.(練語版) 看守は眠りから覚め、牢の扉が開いているのを見ると、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
Ac.16:28.(練語版) しかしパウロは大声で叫んで言った。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいるのだから」。
Ac.16:29.(練語版) 彼は明かりを求めてから中に駆け込み、おののきながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
Ac.16:30.(練語版) そして、彼らを外に連れ出して言った。「ご主人様、救われるためにわたしは何をしなければなりませんか」。
Ac.16:31.(練語版) 彼らは言った。「主イエスを信じなさい。そうすればあなたも、あなたの家の者たちも救われます」。
Ac.16:32.(練語版) それから、彼らは彼と彼の家にいたすべての者に、主の言葉を語った。
Ac.16:33.(練語版) 彼は、夜のその時刻に彼らを引き取り、彼らの打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者たちは、すぐにバプテスマされた。
Ac.16:34.(練語版) 彼は彼らを家に上がらせ、彼らの前に食卓を設け、家の者たちと共に、神を信じていて、大いに喜んだ。
Ac.16:35.(練語版) さて、朝になると、政務官たちは警吏たちを遣わして、「あの人たちを釈放せよ」と言った。
Ac.16:36.(練語版) 看守はこの言葉をパウロに伝えた。「政務官たちはあなたがたを釈放するようにと人をよこしました。ですから、さあ、出て来て、平安のうちに行きなさい」。
Ac.16:37.(練語版) しかしパウロは彼らに言った。「彼らは、ローマ人であるわたしたちを、有罪の宣告もせずに公然と打ちたたき、牢に投げ込んだのだ。今になって、ひそかにわたしたちを追い出そうとするのか。それは、いけない。彼ら自身がここに来て、わたしたちを連れ出すべきです」。
Ac.16:38.(練語版) そこで警吏たちはこれらの言葉を政務官たちに報告した。すると政務官たちは、彼らがローマ人だと聞いて恐れた。
Ac.16:39.(練語版) 彼らはやって来て彼らに懇願した。彼らを連れ出してから、町から立ち去るようにと頼んだ。
Ac.16:40.(練語版) 彼らは牢を出て、ルデヤの家に入った。兄弟たちを見て、彼らを励まし、それから去って行った。

使徒の働き 第17章

Ac.17:01.(練語版) さて、彼らはアムピポリスとアポロニヤを通り抜けて、テサロニケにやって来た。ここにはユダヤ人の会堂があった。
Ac.17:02.(練語版) パウロはいつもの習慣どおり彼らのもとに入って行き、三度の安息日々にわたって彼らと聖書から論じ、
Ac.17:03.(練語版) キリストが苦しみを受け、死んだ者たちの中から復活しなければならないことを説明したり論証したりし、「わたしがあなたがたに宣べ伝えているこのイエスこそ、キリストです」と言っていた。
Ac.17:04.(練語版) 彼らのうちの幾人かは納得し、パウロとシラスに加わった。その中には、敬けんなギリシヤ人が多数あり、主立った婦人たちも少なくなかった。
Ac.17:05.(練語版) しかし、ユダヤ人たちはねたみを抱き、市場から数人の邪悪な者を連れて来て、群衆を集め、町に騒ぎを起こした。ヤソンの家を襲撃し、民の前に連れ出そうとして彼らを捜した。
Ac.17:06.(練語版) しかし、彼らが見つからなかったので、ヤソンと何人かの兄弟たちを町の支配者たちの前に引いて行き、叫んで言った。「天下を騒がせたこれらの者たちがここにも来ていますが、
Ac.17:07.(練語版) ヤソンが彼らを迎え入れました。この者たちはみな、カイザルの布告に背いて行動し、イエスという別の王がいると言っているのです」。
Ac.17:08.(練語版) これらのことを聞いて、群衆と町の支配者たちは動揺した。
Ac.17:09.(練語版) ヤソンとほかの者たちから十分の保証を取ってから、彼らを釈放した。
Ac.17:10.(練語版) 兄弟たちはすぐにパウロとシラスを夜のうちにベレヤに送り出した。そこに到着すると、彼らはユダヤ人の会堂に入った。
Ac.17:11.(練語版) さて、ここの人たちはテサロニケの人たちよりも高潔で、み言葉を意欲的に受け入れ、これらのことがそのとおりかどうかを確かめるために、日ごとに聖書を調べていた。
Ac.17:12.(練語版) それゆえ、彼らのうちの多くの者が信者になった。その中には、評判の良いギリシャ婦人たちや、男たちも少なくなかった。
Ac.17:13.(練語版) しかし、テサロニケのユダヤ人たちは、ベレヤでもパウロによって神の言葉が宣べ伝えられていると知ると、そこにもやって来て、群衆を扇動して騒がせた。
Ac.17:14.(練語版) そこで、兄弟たちはすぐにパウロを送り出して、海まで行かせた。しかし、シラスとテモテはそこにとどまった。
Ac.17:15.(練語版) 一方、パウロに付き添った人々は、彼をアテネまで連れて行った。そしてシラスとテモテに、できるだけ早く彼のところに来るようにとの命令を受けてから去って行った。
Ac.17:16.(練語版) さて、パウロがアテネで彼らを待っている間、町が偶像でいっぱいなのを見て、彼の霊は彼の内で怒りに燃えた。
Ac.17:17.(練語版) そこで、彼は会堂ではユダヤ人たちや敬けんな人々と、市場では日々そこで出会う人たちと論じ合った。
Ac.17:18.(練語版) しかし、エピクロス派やストア派の哲学者たちのある人々が彼と語り合った。ある者たちは言った。「このおしゃべりは何を言いたいのだろうか」。ほかの者たちは言った。「異国の神々を宣べ伝えているらしい」。彼がイエスと復活の良い知らせを宣べ伝えていたからである。
Ac.17:19.(練語版) 人々は彼を捕まえてアレオパゴスに連れて行き、こう言った。「あなたの語っているこの新しい教えがどういうものか、わたしたちに分からせてもらえないか。
Ac.17:20.(練語版) あなたは何か珍しいことをわたしたちの耳に入れているからです。だからこれらのことがどんな意味なのか知りたいのです」。
Ac.17:21.(練語版) ところで、アテネ人とそこに住む異国人はみな、何か新しいことを話したり聞いたりすること以外に、時を過ごすことはなかったのである。
Ac.17:22.(練語版) パウロはアレオパゴスの真ん中に立って言った。「男たち、アテネの人たちよ、あなたがたはあらゆることにおいてすこぶる宗教心に富んでおられると、わたしは見ている。
Ac.17:23.(練語版) というのは、歩きながら、あなたがたの崇拝の対象物を注意深く見ているうちに、『知られていない神に』と刻まれた祭壇さえも見つけたからです。ですから、あなたがたが知らずに崇拝しているもの、それをあなたがたに知らせます。
Ac.17:24.(練語版) 世界とその中のすべてのものを造られた神は、この方は天地の主であり、手によって造られた聖所には住まわれません。
Ac.17:25.(練語版) また、何かが必要でもあるかのように、人の手によって世話を受けることもありません。この方は自らすべての人に、命と息とすべての物を与えておられるのです。
Ac.17:26.(練語版) また彼は、一人の人からあらゆる民族の人々を造って、地の全面に住まわせ、定められた時々節々と、彼らの居住地の境界を定められました。
Ac.17:27.(練語版) これは、彼らに神を求めさせるためであり、また彼らが手探りするように彼を求めて見いだすならばのことですが、事実のところ、彼はわたしたちひとりひとりから遠く離れておられるわけではありません。
Ac.17:28.(練語版) なぜなら、わたしたちは彼の中で生き、動き、存在しているからです。あなたがたの詩人たちのある者たちもこう言っている通りです。『我々もその子孫なのだから』。
Ac.17:29.(練語版) それで、わたしたちは神の子孫なのですから、神たる者を、金や銀や石、人の技術や考案によって彫刻されたもののように思うべきではありません。
Ac.17:30.(練語版) こういうわけで、神はこのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今では、どこにおいてもすべての人が心変えるよう命じておられます。
Ac.17:31.(練語版) なぜなら、ご自分が任命した人によって、義をもって世界を裁くために日を定められたのであり、彼を死んだ者たちの中から起こすことによって、すべての人に保証を与えられたからです」。
Ac.17:32.(練語版) しかし、死んだ者たちの復活について聞くと、ある者たちはあざ笑い、またある者たちは、「この事については、いずれまたあなたの言うことを聞こう」と言った。
Ac.17:33.(練語版) こうして、パウロは彼らの中から出て行った。
Ac.17:34.(練語版) しかし、幾人かの男たちは彼に加わり、信じた。その中には、アレオパギトであるデオヌシオ、またダマリスという名の女、またその他の人たちも彼らと共にいた。

使徒の働き 第18章

Ac.18:01.(練語版) こうした事ののち、彼はアテネを去ってコリントに行った。
Ac.18:02.(練語版) そして、ポントの生まれで、最近イタリヤから来たアクラという名のユダヤ人と、彼の妻プリスキラを見いだした。それは、クラウデオがすべてのユダヤ人に、ローマから出て行くように命じていたからである。彼は彼らの所に行った。
Ac.18:03.(練語版) 職業が同じだったので、彼は彼らと共に滞在して仕事をした。彼らの職業は天幕造りだったのである。
Ac.18:04.(練語版) 彼は安息日ごとに会堂で論じ合い、ユダヤ人たちやギリシャ人たちを説得していた。
Ac.18:05.(練語版) しかし、シラスとテモテがマケドニヤから下って来ると、パウロはひたすらみ言葉のことに専念し、イエスがキリストだということをユダヤ人たちに厳かに証しをした。
Ac.18:06.(練語版) 彼らが彼に反対して冒とくしたので、彼は自分の衣を振り払って彼らに言った。「あなたがたの血は、あなたがたの頭の上にあるように。わたしは清い。今からは諸国民の人々のところへ行く」。
Ac.18:07.(練語版) 彼はそこを去り、神の崇拝者であるテテオ・ユストという名の人の家に入った。彼の家は会堂の隣にあった。
Ac.18:08.(練語版) 会堂長のクリスポは、彼の全家と共に主を信じた。そして多くのコリント人たちは、聞いて信じ、バプテスマされた。
Ac.18:09.(練語版) すると、主は夜、幻によってパウロに言った。「恐れてはいけない。ただ語りなさい。黙っていてはいけない。
Ac.18:10.(練語版) というのは、わたしはあなたと共におり、誰もあなたを襲ってあなたに危害を加えることはないからだ。この町にはわたしの民が大勢いるのだ」。
Ac.18:11.(練語版) 彼は一年六か月の間腰をすえて滞在し、彼らの間で神の言葉を教えた。
Ac.18:12.(練語版) ところが、ガリオがアカヤの地方総督であったとき、ユダヤ人たちはパウロに対していっせいに立ち上がり、彼を裁判の座に引いて行って
Ac.18:13.(練語版) 言った。「この者は人々を説得して、律法に反する仕方で神を崇拝させようとしています」。
Ac.18:14.(練語版) しかし、パウロが口を開こうとすると、ガリオはユダヤ人たちに言った。「実際、それが何らかの不正もしくは罪悪となる邪悪な行為であれば、ユダヤ人たちよ、わたしは当然あなたがたを我慢するのだが、
Ac.18:15.(練語版) 論争が言葉や名称やあなたがたの間の律法に関することであれば、あなたがた自身で解決せよ。わたしはこれらのことの裁判官になるつもりはない」。
Ac.18:16.(練語版) こうして、彼は彼らを裁判の座から追い出した。
Ac.18:17.(練語版) すると、彼らはみんな会堂長ソステネを捕まえ、彼を裁判の座の前で打ちたたいた。ガリオはこれらの事を少しも気にとめなかった。
Ac.18:18.(練語版) パウロは、なおかなりの日数滞在した後、兄弟たちに別れを告げてシリヤに向けて出航した。プリスキラとアクラも同行した。彼には誓願があったので、ケンクレヤで頭をそった。
Ac.18:19.(練語版) エペソに着くと、彼は彼らをそこに残し、自分は会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。
Ac.18:20.(練語版) 彼らはもっと長くとどまるように頼んだが、彼は承知せず、
Ac.18:21.(練語版) 別れを告げ、こう言った。「神のご意志であれば、またあなたがたのところに戻って来ます」。こうして、彼はエペソから出航した。
Ac.18:22.(練語版) カイザリヤに着くと、上って行って集会にあいさつし、それからアンテオケに下って行った。
Ac.18:23.(練語版) そして、そこでしばらく過ごしてから、彼は出かけ、ガラテヤの地方とフルギヤを順々に巡回し、すべての弟子たちを強めた。
Ac.18:24.(練語版) さて、アポロという名のユダヤ人で、アレキサンデリヤ生まれの雄弁な人がエペソに着いた。彼は聖書に強かった。
Ac.18:25.(練語版) この者は主の道について教えられており、霊に燃えて、イエスに関する事柄を正確に語り、また教えていたが、ヨハネのバプテスマだけしか知らなかった。
Ac.18:26.(練語版) 彼は会堂で大胆に語り始めた。しかし、プリスキラとアクラは彼の話を聞くと、彼を自分たちのところに連れて行き、神の道をもっと正確に彼に説明した。
Ac.18:27.(練語版) 彼がアカヤに渡ろうと決心したので、兄弟たちは彼を励まし、弟子たちに彼を迎え入れるようにと書き送った。彼はそこに着くと、恵みを通して信じている人たちを大いに助けた。
Ac.18:28.(練語版) 彼はイエスがキリストであることを、聖書に基いて示し、公然と、ユダヤ人たちを力強く論破したからである。

使徒の働き 第19章

Ac.19:01.(練語版) アポロがコリントにいた時、パウロは高地の部分を通ってエペソに来た。そして、ある弟子たちを見つけた。
Ac.19:02.(練語版) そして彼は彼らに言った。「あなたがたは信じた時、聖霊を受けましたか」。彼らは彼に言った。「いや、わたしたちは聖霊があるかどうかも、聞いたことがありません」。
Ac.19:03.(練語版) 彼は言った。「では、あなたがたは何の中へとバプテスマされたのですか」。彼らは言った。「ヨハネのバプテスマの中へです」。
Ac.19:04.(練語版) しかし、パウロは言った。「ヨハネは心変えのバプテスマをバプテスマしたが、自分の後から来る方、すなわちイエスを信じるようにと民に言っていたのです」。
Ac.19:05.(練語版) これを聞くと、彼らは主イエスの名の中へとバプテスマされた。
Ac.19:06.(練語版) そして、パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が彼らに下り、彼らはいろいろな言語を語り、また予言した。
Ac.19:07.(練語版) この男たちは全部で十二人ほどであった。
Ac.19:08.(練語版) それから、彼は会堂に入って、三か月間にわたって大胆に語り、神の王国に関する事柄を論じ合い、説得した。
Ac.19:09.(練語版) しかし、ある者たちはかたくなで聞き入れず、群衆の前でその道について悪口を言ったので、彼は彼らから離れ、弟子たちをより分けて、ツラノの講堂で毎日論じた。
Ac.19:10.(練語版) このようなことが二年間続いたので、アジヤに住んでいる者は皆、ユダヤ人もギリシャ人も主の言葉を聞いた。
Ac.19:11.(練語版) 神はパウロの手を通して、並外れた力あるわざを行なった。
Ac.19:12.(練語版) 彼の身に付けていた手ぬぐいや前掛けを取って病人のところに持って行くと、病気は彼らから去り、邪悪な霊たちが出て行くのであった。
Ac.19:13.(練語版) ところが、旅回りの悪魔払い師である数人のユダヤ人たちが、邪悪な霊たちに取り憑かれている者たちに向かって主イエスの名を唱え、「わたしはパウロが宣べ伝えているイエスによってあなたがたに命じる」と言った。
Ac.19:14.(練語版) ところで、このようなことをしたのは、ユダヤ人の祭司長スケワの七人の息子たちであった。
Ac.19:15.(練語版) しかし、邪悪な霊は答えて彼らに言った。「わたしはイエスを知っている。パウロもわかっている。だが、お前たちは誰なのだ」。
Ac.19:16.(練語版) 邪悪な霊に取り憑かれていた人は彼らに飛びかかり、その二人を押し倒して、打ち負かした。そのため、彼らは裸になって、傷を負って、その家から逃げ出した。
Ac.19:17.(練語版) このことが、エペソに住んでいるすべてのユダヤ人とギリシャ人に知れ渡った。彼らすべての上に恐れが臨み、主イエスの名がたたえられた。
Ac.19:18.(練語版) 信者になった者たちの多くがやって来て、告白し、自分たちの行ないを打ち明けた。
Ac.19:19.(練語版) 魔術を行なっていた大勢の者たちは、自分たちの本を持って来てみんなの前で燃やした。その値段を計算すると、銀五万枚になることが分かった。
Ac.19:20.(練語版) このようにして、主の言葉は力強く成長し、力を増していった。
Ac.19:21.(練語版) さて、これらのことが済んだのち、パウロは霊のうちに、マケドニヤとアカヤを通ってからエルサレムに行こうと決めて、こう言った。「わたしはそこへ行った後、ローマをも見なければならない」。
Ac.19:22.(練語版) そこで、自分に仕える者たちのうち二人、テモテとエラストをマケドニヤへ遣わし、彼自身はしばらくアジヤにとどまっていた。
Ac.19:23.(練語版) その時節、この道に関して少なからぬ騒動が起こった。
Ac.19:24.(練語版) デメテリオという名の銀細工師がおり、アルテミスの銀の聖所を造って、職人たちに少なからぬ利益を得させていた。
Ac.19:25.(練語版) 彼はその職人たちやそうした事に携わる労働者を集めて言った。「男たちよ、わたしたちはこの商売のおかげで豊かでいられることを、あなたがたは知っています。
Ac.19:26.(練語版) あなたがたが見聞きしているように、このパウロは、エペソだけでなく、ほとんどアジヤ全体で、手で造られたものは神々ではないと言って、大勢の民を説得して背かせてしまいました。
Ac.19:27.(練語版) このわたしたちの職業の評判が悪くなる恐れがあるだけでなく、偉大な女神アルテミスの神殿が軽んじられ、全アジヤと人の住む全地が崇拝している女神の荘厳さまでが失われてしまうでしょう」。
Ac.19:28.(練語版) これを聞くと、彼らは怒りに満たされ、叫んで言った、「偉大なのはエペソ人のアルテミス」。
Ac.19:29.(練語版) そして、町が混乱に満たされた。そして彼らは、パウロの旅仲間であるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコを捕らえて、いっせいに劇場へなだれ込んだ。
Ac.19:30.(練語版) パウロは民衆の中に入って行こうとしたが、弟子たちがそれを許さなかった。
Ac.19:31.(練語版) 彼の友人だった幾人かのアジヤ州の主要な人たちも、彼のもとに人を送って、劇場に入って行かないように懇願した。
Ac.19:32.(練語版) さて集会は、ある者たちが何かを叫べば、別の者たちは違うことを叫ぶという混乱状態であった。ほとんどの者たちは、どうして集まっているかも知らなかった。
Ac.19:33.(練語版) そこで、彼らは群衆の中からアレキサンデルを引き出し、ユダヤ人たちは彼を前に押しやった。アレキサンデルは手で合図をし、民衆に向かって弁明しようとした。
Ac.19:34.(練語版) しかし、彼がユダヤ人だと分かると、みんなはいっせいに声を上げ、「偉大なのはエペソ人のアルテミス」と二時間ほども叫び続けた。
Ac.19:35.(練語版) 町の書記官が群衆を静めて言った。「男たち、エペソの人たちよ、このエペソ人の町が、偉大な女神アルテミスとゼウスから下ったものとの聖所の守護者だということを知らない者がいるだろうか。
Ac.19:36.(練語版) これらの事は否定できないのだから、あなたがたは静かにしているべきであって、軽はずみなことをするべきではない。
Ac.19:37.(練語版) あなたがたはこの男たちを連れて来たが、彼らは神殿強盗でもなければ、わたしたちの女神を冒とくする者でもない。
Ac.19:38.(練語版) だから、もしデメテリオと彼の仲間の職人たちが誰かに対して訴えごとがあるのなら、法廷は開かれているし、地方総督もおられる。彼らが互いに対して訴え合えばよい。
Ac.19:39.(練語版) しかし、あなたがたがそれ以上のことを求めているのなら、法的な集会で解決されるべきである。
Ac.19:40.(練語版) わたしたちは今日の暴動のことで告発される恐れがあるくらいなのだから。わたしたちにはこの反乱について言い開きする名目が何もないのだ」。これらのことを言って、集会を解散させた。

使徒の働き 第20章

Ac.20:01.(練語版) 騒動が収まったのち、パウロは弟子たちを呼び集めて彼らを励まし、別れを告げてから、マケドニヤへ向かって出かけて行った。
Ac.20:02.(練語版) その地帯を通って行き、多くの言葉で彼らを励ましてから、彼はギリシヤに来た。
Ac.20:03.(練語版) そこで三か月を過ごしたが、シリヤへ向けて出航しようとしていたとき、彼に対する陰謀がユダヤ人たちによって企てられたので、マケドニヤを通って帰ることに決めた。
Ac.20:04.(練語版) そしてベレヤ人プロのソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、またアジヤ人テキコとトロピモは、彼に同行した。
Ac.20:05.(練語版) しかし、これらの者たちは先に立って、トロアスでわたしたちを待っていた。
Ac.20:06.(練語版) わたしたちは、除酵祭が終ったのちに、ピリピから出航し、五日のうちにトロアスにいる彼らのもとに着き、そこに七日間滞在した。
Ac.20:07.(練語版) 安息日々の一つに、わたしたちがパンを裂くために集まっていた時、パウロは翌日出発することになっていたので、彼らと語り合ったが、彼の話は長くなって真夜中にまで及んだ。
Ac.20:08.(練語版) わたしたちが集まっていた階上の部屋には、たくさんの明かりがあった。
Ac.20:09.(練語版) ユテコという名の若者が窓のところに座っていたが、深い眠りに陥った。パウロの話がなおも長引くので、眠りこけて、三階から下に落ちてしまった。そして、抱き起こしてみると死んでいた。
Ac.20:10.(練語版) パウロは降りて行き、彼の上に身を伏せ、抱きしめて言った。「騒いではいけない。彼の魂は彼の内にあるのだから」。
Ac.20:11.(練語版) そして、また上がって行って、パンを裂いて食べ、夜明けまで長い間語り合ってから、彼は出かけた。
Ac.20:12.(練語版) 彼らはその男の子を生きているまま連れて行き、大いに慰められた。
Ac.20:13.(練語版) さて、わたしたちは先に船に乗り、アソスに向けて出航した。パウロをそこで乗せるつもりであった。そのように決められたからである。彼自身は陸路で行こうとしていた。
Ac.20:14.(練語版) こうして彼がアソスでわたしたちと落ち合うと、わたしたちは彼を乗せてミテレネに行った。
Ac.20:15.(練語版) そして、翌日そこから出航してキヨスの向かい側に着いた。次の日にサモスに立ち寄って、その翌日ミレトに着いた。
Ac.20:16.(練語版) それは、パウロがアジヤで時間をとられないため、エペソには寄らないで続航することに決めていたからである。彼は、できればペンテコステの日には、エルサレムに着けるようにと急いでいたのである。
Ac.20:17.(練語版) そこで彼はミレトからエペソに使をやって、集会の長老たちを呼び寄せた。
Ac.20:18.(練語版) そして、彼のところにやって来ると、彼は彼らに言った。「わたしがアジヤに足を踏み入れた最初の日から、どのようにいつもあなたがたと共に過ごしてきたかを、あなたがたは知っています。
Ac.20:19.(練語版) わたしは謙遜の限りを尽くし、涙を流し、ユダヤ人の陰謀によってわたしに降りかかった試練の中で、主に奴隷として仕えてきました。
Ac.20:20.(練語版) 少しもためらわずに、何でも益になることをあなたがたに話し、また公にも家から家にもあなたがたを教え、
Ac.20:21.(練語版) 神に対する心変え、わたしたちの主イエスに対する信仰を、ユダヤ人にもギリシヤ人にも厳かに証ししてきました。
Ac.20:22.(練語版) そして今、見よ、わたしは霊に縛られてエルサレムに行きます。そこでわたしに何が起きるのか知りません。
Ac.20:23.(練語版) ただ、聖霊がどの町でも、わたしに対して厳かに証しをして告げているのは、鎖と苦難がわたしを待っているということです。
Ac.20:24.(練語版) それでも、わたしが自分の行程と、主イエスから受けた奉仕の務めを果たして、神の恵みの良い知らせを厳かに証しするためには、この魂は自分にとって、少しも尊いとは思いません。
Ac.20:25.(練語版) そして今、見よ、わたしが王国を宣べ伝えてまわったあなたがたすべてが、もはやわたしの顔を見ないことを、わたしは知っています。
Ac.20:26.(練語版) ですから、すべての人の血についてわたしは清いということを、今日この日にあなたがたに証ししておきます。
Ac.20:27.(練語版) 少しもためらわずに、神のご意志すべてをあなたがたに伝えておいたからです。
Ac.20:28.(練語版) ですから、自分自身と群れ全体に注意を払っていなさい。聖霊は,神がご自身のものの血を通して獲得された神の集会を牧させるために、あなたがたをその群れの中で監督として立てられたからです。
Ac.20:29.(練語版) わたしが去った後、圧制的なおおかみがあなたがたの中に入って来て容赦なく群れを荒すようになることを、わたしは知っています。
Ac.20:30.(練語版) あなたがた自身の中からも、曲がった事柄を語って、弟子たちを自分のほうへ引きずりこもうとする男たちが起こるでしょう。
Ac.20:31.(練語版) だから、目をさましていなさい。わたしが三年の間、夜も昼も、涙をもってひとりひとりを絶えずにさとしてきたことを、思い出しなさい。
Ac.20:32.(練語版) そして今わたしは、あなたがたを神と彼の恵みの言葉にゆだねます。この言葉は、あなたがたを築き上げ、聖別された者たちすべての間の相続財産を与えることができるのです。
Ac.20:33.(練語版) わたしは誰の銀や金や衣服を貪ったことはありません。
Ac.20:34.(練語版) あなたがた自身が知っているとおり、この両手は、わたしの必要のためにも、わたしと共にいた者たちのためにも働いたのです。
Ac.20:35.(練語版) あなたがたがこのように労苦して弱い人々を助けなければならないこと、また主イエスご自身の言われた『受けるより与えるほうが幸せである』という言葉を覚えておくよう、わたしはすべての事においてあなたがたに教え示したのです」。
Ac.20:36.(練語版) これらの事を語ってから、みんなと一緒にひざまずいて、彼は祈った。
Ac.20:37.(練語版) みんなは激しく泣き、パウロの首を抱いて、彼に口づけした。
Ac.20:38.(練語版) もはや自分の顔を見ることはないだろうと語った彼の言葉のために、とりわけ悲嘆したのである。それから彼を船まで送って行った。

使徒の働き 第21章

Ac.21:01.(練語版) わたしたちは彼らを振り切って出航すると、コスに直行し、翌日ロドスに、そこからパタラに着いた。
Ac.21:02.(練語版) そこで、ピニケに渡る船を見つけたので、それに乗って出航した。
Ac.21:03.(練語版) クプロが見えてきたが、それを左手に通り過ぎ、シリヤに向かって航海を続け、ツロに着いた。船はここで積み荷を降ろすことになっていたのである。
Ac.21:04.(練語版) わたしたちは弟子たちを見つけ出して、そこに七日間滞在した。それらの者たちは、エルサレムに足を踏み入れないようにと霊を通してパウロに告げた。
Ac.21:05.(練語版) そして、その日数が満ちると、わたしたちは出発し、その道を進んだ。みんなは妻や子供たちと一緒に、町の外までわたしたちを見送ってくれた。わたしたちは浜辺にひざまずいて祈った。
Ac.21:06.(練語版) 互いに別れを告げた後、わたしたちは船に乗り込み、彼らは自分の家に帰って行った。
Ac.21:07.(練語版) わたしたちはツロから航海を終えてトレマイに着いた。兄弟たちにあいさつをして、彼らと共に一日過ごした。
Ac.21:08.(練語版) 翌日、わたしたちは出発し、カイザリヤに着いた。あの七人のうちの一人である良い知らせの伝道者ピリポの家に入り、彼と共に過ごした。
Ac.21:09.(練語版) ところで、この人には四人の娘がいたが、処女であり、預言をしていた。
Ac.21:10.(練語版) わたしたちがそこに幾日か滞在していると、アガボという名の預言者がユダヤから下って来た。
Ac.21:11.(練語版) わたしたちのもとに来て、パウロの帯を取り、自分の両足と両手を縛って言った。「聖霊がこのように言われる。『ユダヤ人たちはエルサレムで、この帯の持ち主である男を同じように縛って、彼を諸国民の人々の手に引き渡すだろう』」。
Ac.21:12.(練語版) わたしたちはこれらのことを聞くと、わたしたちもその場所の人々も、エルサレムに上って行かないようにと懇願した。
Ac.21:13.(練語版) するとパウロは答えた。「あなたがたは、泣いたり、わたしの心をくじいたりして、何をしているのですか。わたしは主イエスの名のため、エルサレムで縛られることばかりか、死ぬことさえも覚悟しているのです」。
Ac.21:14.(練語版) 彼が説得を聞き入れようとしないので、わたしたちは、「主のご意志がなりますように」と言って、黙ってしまった。
Ac.21:15.(練語版) こうした日々ののち、わたしたちは荷物を整えて、エルサレムに上って行った。
Ac.21:16.(練語版) カイザリヤから来た数人の弟子たちもわたしたちと一緒に来て、古くからの弟子であるクプロのマナソンの所へ連れて行った。わたしたちはその人の所に泊まることになっていたのである。
Ac.21:17.(練語版) わたしたちがエルサレムに着くと、兄弟たちは喜んでわたしたちを迎えてくれた。
Ac.21:18.(練語版) そこで、次の日、パウロはわたしたちと共にヤコブのところに行った。そこに長老たちがみな集まっていた。
Ac.21:19.(練語版) 彼は彼らにあいさつをしたのち、自分の奉仕を通して神が諸国の民々の間で行なった事柄を一々報告した。
Ac.21:20.(練語版) これらを聞いて彼らは神に栄光を帰した。彼らは彼に言った。「兄弟、あなたが見るとおり、ユダヤ人たちの中で信者になった者が何万もいますが、彼らはみな律法に熱心です。
Ac.21:21.(練語版) 彼らがあなたについて聞かされているのは、あなたが諸国の民々の間にいるすべてのユダヤ人たちに対し、子供に割礼を施したり、慣習に従って歩んだりしないようにと言って、モーセから背教するように教えているということです。
Ac.21:22.(練語版) それで、どうでしょうか。彼らはあなたが来たことを聞くでしょう。
Ac.21:23.(練語版) ですから、わたしたちが言うこのことをしてください。わたしたちには、自分自身に誓願を立てた四人の男たちがいます。
Ac.21:24.(練語版) 彼らを連れて行って、一緒に身を清め、彼らが頭をそるために彼らの費用を払ってやりなさい。そうすれば、あなたについて聞かされていることが何もなく、あなた自身も律法を守って歩んでいることを、みんなが知るでしょう。
Ac.21:25.(練語版) しかし、諸国民の信者たちについては、偶像にささげられたものと、血と、絞め殺されたものと、淫売を避けるべきであることを決定して、わたしたちは書き送りました」。
Ac.21:26.(練語版) そこで、パウロはその男たちを連れて行き、翌日、彼らと共に清めを受けてから神殿に入り、清めの日数の満了を報告し、彼らひとりひとりのためにささげ物をささげるのを待っていた。
Ac.21:27.(練語版) 七日が間もなく終わろうとしていた時、アジヤから来たユダヤ人たちが、彼が神殿にいるのを見て、全群衆を混乱させて彼に手をかけ、
Ac.21:28.(練語版) 叫んだ。「男たち、イスラエルの人たちよ、手伝ってくれ。この人は至るところですべての者に、民と律法とこの場所に反することを教えている。その上、ギリシヤ人たちをも神殿に連れ込んで、この聖なる場所を汚している」。
Ac.21:29.(練語版) 彼らは、前にエペソ人トロピモが、彼と一緒に町にいたのを見たので、パウロが彼を神殿に連れ込んだものと思ったのである。
Ac.21:30.(練語版) そこで、市全体が騒動になり、民は駆け寄って来た。そして彼らはパウロを捕らえ、神殿の外に引きずり出した。そしてすぐに戸が閉ざされた。
Ac.21:31.(練語版) 彼らが彼を殺そうとしていると、エルサレム全体が騒乱の中にあるとの知らせが部隊の千人隊長のところに届いた。
Ac.21:32.(練語版) すぐに彼は兵士たちと百人隊長たちを連れて、彼らのもとに駆け下った。彼らは千人隊長と兵士たちを見ると、パウロを打つのをやめた。
Ac.21:33.(練語版) それから千人隊長は近づいて来て彼を捕らえ、二本の鎖で縛るよう命じ、彼が何者で、何をしたのかを尋ねた。
Ac.21:34.(練語版) しかし、群衆の間では、人々がそれぞれ違ったことを叫びつづけた。騒がしくて、確かなことが分からないので、彼は彼を兵営に連れて行くよう命じた。
Ac.21:35.(練語版) 彼が階段に差し掛かった時には、群衆の暴行のため,兵士たちに担がれるほどであった。
Ac.21:36.(練語版) 大勢の民が、「彼を取り除け」と叫びながら、ついて来たからである。
Ac.21:37.(練語版) 兵営に連れ込まれようとした時、パウロは千人隊長に言った。「ひと言あなたにお話してもよろしいですか」。彼は言った。「お前はギリシヤ語が話せるのか。
Ac.21:38.(練語版) それでは、お前は、これらの日の前に反乱を起こして、刺客団の四千人の男を荒野に連れ出したあのエジプト人ではないのか」。
Ac.21:39.(練語版) しかしパウロは言った。「わたしはユダヤ人で、キリキヤのタルソの者、れっきとした町の市民です。それで、あなたにお願いします。私が民に話すのをお許しください」。
Ac.21:40.(練語版) 彼が許可を与えると、パウロは階段に立ち、民に向かって手で合図をした。すっかり静かになると、彼はヘブル語で話しかけてこう言った。

使徒の働き 第22章

Ac.22:01.(練語版) 「男たち、兄弟たち、また父たちよ、今、あなたがたに対するわたしの弁明を聞いてください」。
Ac.22:02.(練語版) すると彼らは、彼が自分たちにヘブル語で語りかけるのを聞くと、ますます静かになった。そこで彼は言った。
Ac.22:03.(練語版) 「わたしはユダヤ人で、キリキヤのタルソで生まれましたが、この都においてガマリエルの足下で育てられ、父祖たちの律法の厳格さに従って教育され、今日のあなたがたすべてと同じように神に対して熱心でした。
Ac.22:04.(練語版) わたしは、この道を死に至らせるまで迫害して、男も女も縛って牢に引き渡しました。
Ac.22:05.(練語版) これは、祭司長も長老たち一同も、わたしのために証ししてくれることです。わたしは彼らから兄弟たちへの手紙を受け取って、ダマスコへ旅立ったのです。そこにいる者たちをも縛り上げてエルサレムに連れて来て、罰するためでした。
Ac.22:06.(練語版) さて、旅をしてダマスコに近づいた時、真昼ごろでしたが、突然、天からの強い光がわたしの周りを照らしました。
Ac.22:07.(練語版) わたしは地に倒れ、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』と自分に言う声を聞きました。
Ac.22:08.(練語版) わたしは答えた。『主よ、あなたはどなたですか』。彼はわたしに言われた。『わたしはナザレのイエス、あなたが迫害している者です』。
Ac.22:09.(練語版) 「わたしと一緒にいた者たちは、光は確かに見たのですが、わたしに話している方の声は聞かなかった。
Ac.22:10.(練語版) わたしは言った。『主よ、わたしはどうすればよいのでしょうか』。主はわたしに言われた。『立ち上がって、ダマスコに行きなさい。あなたが行なうように定められているすべてのことが、そこであなたに告げられる』。
Ac.22:11.(練語版) わたしはその光の栄光のために見ることができなかったので、一緒にいた者たちに手を引かれてダマスコに行った。
Ac.22:12.(練語版) さて、アナニヤという、律法に従う敬けんな男で、そこに住むすべてのユダヤ人に評判のよい男が、
Ac.22:13.(練語版) わたしのところに来て、そばに立って言った。『兄弟サウロよ、見えるようになりなさい』。するとその時、わたしは見上げると、彼を見た。
Ac.22:14.(練語版) 彼は言った。『わたしたちの父祖たちの神は、あなたが彼のご意志を知り、義なる方を見、彼の口からの声を聞くように、あらかじめ定められました。
Ac.22:15.(練語版) それは、あなたが見ていること、聞いたことについて、すべての人に対して彼の証人となるためです。
Ac.22:16.(練語版) そこで今、何をしようとするのですか。立って、自分自身をバプテスマしなさい。そして彼のみ名を呼び求めてあなたの罪を洗い去りなさい』。
Ac.22:17.(練語版) さて、わたしがエルサレムに帰って神殿で祈っていると、夢心地になった。
Ac.22:18.(練語版) 彼がわたしに言われるのを見ました。『急いで、エルサレムから早く出て行きなさい。わたしについてのあなたの証しを彼らは受け入れないからです』。
Ac.22:19.(練語版) わたしは言った。『主よ、わたしが次から次へと会堂をまわり、あなたを信じる人たちを牢に投じ、打ちたたいていたのを、彼ら自身は知っています。
Ac.22:20.(練語版) また、あなたの証人ステパノの血が流された時、わたし自身もそばに立っていて賛成し、彼を除き去ろうとしている者たちの衣の番をしていたのです』。
Ac.22:21.(練語版) すると、彼はわたしに言われた。『行きなさい。わたしはあなたを遠く諸国の民々に送り出すからです』」。
Ac.22:22.(練語版) 彼らはこの言葉のところまで彼の話を聞いていたが、ここで声を張り上げて言った。「こんな者は地上から除いてしまえ。生かしておくには及ばない」。
Ac.22:23.(練語版) 彼らが叫んで、衣を投げ、ちりを空中にまき散らしていたので、
Ac.22:24.(練語版) 千人隊長は彼を兵営に連れて行くように命じ、彼らが彼に対してあれほど叫び立てるのはどんな理由のためなのかを知るために、彼をむち打って取り調べるように言った。
Ac.22:25.(練語版) しかし、彼らがむち打ちのために彼を伸ばした時、パウロはそこに立っている百人隊長に言った。「ローマ人で、しかも有罪の宣告も受けていない者をむち打つことが、あなたがたには許されているのか」。
Ac.22:26.(練語版) 百人隊長はそれを聞くと、千人隊長の所へ行き、報告して言った。「何ということをなさるのですか。この者はローマ人なのです」。
Ac.22:27.(練語版) 千人隊長はやって来て彼に言った。「わたしに言ってくれ。あなたはローマ人なのか」。すると彼は言った。「そうです」。
Ac.22:28.(練語版) 千人隊長は答えた。「わたしは多額の金で、この市民権を手に入れたのだ」。パウロは言った。「しかし、わたしは生まれながらにそれを持っています」。
Ac.22:29.(練語版) 彼を取り調べようとしていた者たちは、すぐに彼から離れた。そして千人隊長も、彼がローマ人だと分かると、彼を縛らせたことで恐れた。
Ac.22:30.(練語版) それでも翌日、なぜ彼がユダヤ人たちから訴えられているのか、確かなことを知りたかったので、彼は彼を解いてやり、祭司長たちとサンヘドリン全体の招集を命じ、パウロを連れ下りて彼らの前に立たせた。

使徒の働き 第23章

Ac.23:01.(練語版) パウロはサンヘドリンを見つめて言った。「男たち、兄弟たちよ、わたしはこの日に至るまで、ひたすら正しい良心を持って神のために市民権を使ってきました」。
Ac.23:02.(練語版) すると、祭司長アナニヤは、彼の口を打つようにと彼のそばに立っている者たちに命じた。
Ac.23:03.(練語版) そこでパウロは彼に言った。「神があなたを打たれるだろう、白く塗った壁よ。あなたは律法に従ってわたしを裁くために座っていながら、律法に反してわたしを打つことを命じるのか」。
Ac.23:04.(練語版) そばに立っている者たちが言った。「神の祭司長をののしるのか」。
Ac.23:05.(練語版) パウロは言った。「兄弟たちよ、わたしは彼が祭司長だとは知りませんでした。『あなたは、あなたの民の指導者を悪く言ってはならない』と書かれています」。
Ac.23:06.(練語版) さて、一部がサドカイ人で、他がパリサイ人であることを知って、パウロはサンヘドリンの中で叫んで言った。「男たち、兄弟たちよ、わたしはパリサイ人であり、パリサイ人の息子です。死んだ者たちの復活と期待のことで、わたしは裁かれているのです」。
Ac.23:07.(練語版) 彼がこう言うと、パリサイ人とサドカイ人との間に論争が生じ、会衆は分裂した。
Ac.23:08.(練語版) というのは、サドカイ人たちが復活も使いの者も霊もないと言うが、パリサイ人たちはいずれも認めているからである。
Ac.23:09.(練語版) そこで、大きな叫び合いになり、パリサイ派のある書記官たちが立ち上がって、激しく論じて言った。「わたしたちはこの人に何の悪いことも見いださない。もし霊が彼に話したのであれば、または使いの者であれば、―」。
Ac.23:10.(練語版) 激しい論争が生じたので、千人隊長は、パウロが彼らによって引き裂かれてしまうのではないかと恐れ、兵士たちに、降りて行って彼を彼らの中から奪い出し、兵営に連れてくるよう命じた。
Ac.23:11.(練語版) しかし次の夜、主が彼のそばに立って言った。「勇気を出しなさい。あなたはエルサレムでわたしについて厳かに証しをしたのと同じように、ローマでも証しをしなければならないのだから」。
Ac.23:12.(練語版) 朝になると、ユダヤ人たちは共謀して自らにのろいをかけ、パウロを殺すまでは食べることも飲むこともしないと言った。
Ac.23:13.(練語版) この陰謀に加わった者は四十人以上いた。
Ac.23:14.(練語版) 彼らは、祭司長たちや長老たちのところに行って言った。「わたしたちは、パウロを殺すまでは何も口にしないと、自らにのろいをもってのろいをかけました。
Ac.23:15.(練語版) それで今、あなたがたはサンヘドリンと共に、彼のことについてもっと正確に取り調べをしようとしているかのようにして、彼をあなたがたのもとに連れ下るように千人隊長に対して明らかにしてください。彼が近づいて来る前に、わたしたちは彼を除き去る用意ができています」。
Ac.23:16.(練語版) しかし、パウロの姉妹の息子が彼らの待ち伏せのことを聞き、やって来て兵営に入り、パウロに知らせた。
Ac.23:17.(練語版) そこで、パウロは百人隊長の一人を呼んで言った。「この若者を千人隊長のところへ連れて行ってください。彼に何か知らせることがあるのです」。
Ac.23:18.(練語版) そこで彼は彼を連れて、千人隊長のところへ行って言った。「囚人のパウロがわたしを呼んで、この若者をあなたのところへ連れて行くようにとわたしに頼みました。彼は何かあなたにお話しすることがあるのです」。
Ac.23:19.(練語版) 千人隊長は彼の手を取ってわきに行き、ひそかに尋ねた。「あなたがわたしに知らせることとは何か」。
Ac.23:20.(練語版) 彼は言った。「ユダヤ人たちは、パウロを明日サンヘドリンに連れて下るように、あなたに願い出ることで合意しました。それは、彼について何かもっと正確に取り調べをしようとするかのようにしているのです。
Ac.23:21.(練語版) それで、彼らに説得されることがないようにしてください。彼らのうち四十人以上の者たちが彼を待ち伏せしているからです。彼らは、彼を除き去るまでは食べることも飲むこともしないと、自らにのろいをかけているのです。そして、今彼らは手はずを整えて、あなたからの約束を待ち受けているのです」。
Ac.23:22.(練語版) そこで千人隊長は、「このことをわたしに明かしたことは誰にも話すな」と命じて、若者を去らせた。
Ac.23:23.(練語版) そして彼は、百人隊長のうち、ある二人を呼んで言った。「歩兵二百名、騎兵七十名、槍兵二百名を、カイザリヤまで出発できるように、夜の第三時までに用意せよ。
Ac.23:24.(練語版) また、パウロを乗せて総督ペリクスのもとへ安全に送り届けるように、獣を備えよ」。
Ac.23:25.(練語版) 彼はこの様式がある手紙を書いた。
Ac.23:26.(練語版) 「クラウデオ・ルシヤから、最も強力な総督ペリクスへ。喜びなさい。
Ac.23:27.(練語版) 「この男はユダヤ人たちに捕らえられ、彼らによって除き去られるところでしたが、わたしは彼がローマ人であることを知りましたので、兵士たちを率いて行って、彼を救い出しました。
Ac.23:28.(練語版) そして、彼らが彼を訴えていた理由を知りたいと思い、彼を彼らのサンヘドリンに連れ下りました。
Ac.23:29.(練語版) そして、彼が彼らの律法の問題について訴えられたのであって、死刑や束縛に値するものは、何もないことがわかりました。
Ac.23:30.(練語版) しかし、この男に対する陰謀があるとの報告がわたしにありましたので、彼を直ちにあなたのもとにお送りすることとし、訴える者たちにも、あなたの前で彼に対する申し述べるようにと命じておきました」。
Ac.23:31.(練語版) そこで歩兵たちは、命じられたとおりパウロを引き取って、夜の間にアンテパトリスに連れて行った。
Ac.23:32.(練語版) そして翌日、騎兵たちを彼と共に行かせ、彼らは兵営に帰った。
Ac.23:33.(練語版) 彼らはカイザリヤに入って、総督に手紙を渡してから、パウロを彼に引きあわせた。
Ac.23:34.(練語版) そこで、彼はそれを読んでから、彼がどの州の者かを尋ねた。キリキヤの出だと分かると、
Ac.23:35.(練語版) 彼は言った。「あなたを訴える者たちも到着したら、あなたの言い分を十分に聞くことにする」。彼をヘロデの官邸に監視しておくように命じた。

使徒の働き 第24章

Ac.24:01.(練語版) 五日後、祭司長アナニヤが、幾人かの長老たちとテルトロという雄弁家と一緒に下って来た。彼らは総督にパウロを訴え出た。
Ac.24:02.(練語版) 彼が呼ばれると、テルトロは訴え始めて言った。「あなたを通して多くの平和を得ており、またあなたのご配慮を通してこの国に諸改革がなされておりますので、
Ac.24:03.(練語版) 最も強力なペリクス、わたしたちはあらゆる面で、また、どこにいても、すべての感謝をもって、それを享受いたしております。
Ac.24:04.(練語版) しかし、これ以上お邪魔をしないために、手短かに申し上げますので、あなたのご厚意により、お聞きくださるようお願いします。
Ac.24:05.(練語版) 実は、わたしたちが見ましたところ、この男は疫病のようなものであり、また人の住む全地において、すべてのユダヤ人の間に騒ぎを起している者であり、また、ナザレ人たちの分派の首謀者で、
Ac.24:06.(練語版) 神殿さえも汚そうとした者ですが、わたしたちは彼を捕らえました。
Ac.24:07.(練語版) 〔無し〕
Ac.24:08.(練語版) ご自身で、お取り調べになれば、わたしたちが彼を訴えているこれらの事すべてについて、彼からお確かめいただけるでしょう」。
Ac.24:09.(練語版) そこで、ユダヤ人たちもこの訴えに加わり、これらのことはそのとおりだと主張した。
Ac.24:10.(練語版) 総督が彼に話すようにと合図したので、パウロは答えた。「わたしは、あなたが多年にわたり、この国民の裁判官であられるのを知っておりますので、喜んで自分に関する事を弁明いたします。
Ac.24:11.(練語版) お分かりいただけることですが、わたしが礼拝のためにエルサレムへ上って来てから、まだ十二日しかたっていません。
Ac.24:12.(練語版) 彼らは、わたしが神殿で誰かと議論したり、群衆を扇動したりするのを、会堂でも都の中でも見たことがありません。
Ac.24:13.(練語版) また彼らは、今わたしを訴えている事について、あなたに証明することができないのです。
Ac.24:14.(練語版) しかし、あなたの前でこのことは認めます。わたしは、彼らが分派と呼んでいる道に従って、わたしたちの父祖たちの神に神聖な奉仕をささげています。律法に基づいた事と、預言者たちの中に書かれている事をすべて信じ、
Ac.24:15.(練語版) 神に対して期待を持っていますが、それはこれらの者たち自身も待ち受けているのであり、義者も不義もの復活があるということです。
Ac.24:16.(練語版) このことで、わたし自身も、神と人々に対して責められるところのない良心を持とうと、すべてのことを通して努力しているのです。
Ac.24:17.(練語版) さて、わたしは、自分の国民に憐れみの施しをし、またささげ物をするために,数年ぶりに来ました。
Ac.24:18.(練語版) その最中に、彼らはわたしが神殿で清めを受けたのを見つけたが、群衆もいず、騒動もなかったのです。
Ac.24:19.(練語版) アジヤから来た幾人かのユダヤ人がいました。もし何かわたしを訴えることがあるのであれば、彼らがあなたの前に出て訴えるべきです。
Ac.24:20.(練語版) あるいは、わたしがサンヘドリンの前に立っていたとき、どんな不正なことを見いだしたかを、この者たち自身が述べるべきです。
Ac.24:21.(練語版) 彼らの中で立っていた時には叫んだこの一言、『死んだ者たちの復活に関して、わたしは今日あなた方の前で裁かれているのです』という言に関することだけなのです」。
Ac.24:22.(練語版) しかしペリクスは、この道についてのことを正確に知っていたので、彼らを待たせることにし、「千人隊長ルシヤが下って来た時に、あなたがたに関する件を十分に調べることにしよう」と言った。
Ac.24:23.(練語版) 百人隊長に彼を監禁するように、しかし彼を寛大に取り扱い、彼の者たちが彼の世話をするのを禁じないようにと命じた。
Ac.24:24.(練語版) そして幾日か後、ペリクスはユダヤ人の女である自分の妻ドルシラと一緒に来て、パウロを呼び出し、彼からキリスト・イエスに対する信仰について聞いた。
Ac.24:25.(練語版) 彼が、義と自制と来たるべき裁きについて論じていると、ペリクスは恐ろしくなって答えた。「今回は行ってよい。また、時節を得たら、あなたを呼ぶだろう」。
Ac.24:26.(練語版) 一方では、パウロから金をもらうことを期待していた。それで、彼は頻繁に彼を呼んで話し合った。
Ac.24:27.(練語版) しかし、二年間が満ちると、ペリクスが後任者としてポルキオ・フェストを迎えたが、ペリクスはユダヤ人たちの好意を得ようとして、パウロをつないだままにしておいた。

使徒の働き 第25章

Ac.25:01.(練語版) こうしてフェストは、州に着いて三日後、カイザリヤからエルサレムに上って行った。
Ac.25:02.(練語版) すると、祭司長たちやユダヤ人たちの主立った人々が彼にパウロを訴え出た。そして彼らは彼に懇願し、
Ac.25:03.(練語版) 彼に対する件で好意を求めて、彼をエルサレムに呼び出してくれるようにと求めた。道の途中で彼を除き去るために待ち伏せを置こうとしていたのである。
Ac.25:04.(練語版) そこでフェストは、パウロがカイザリヤに監禁されているべきであり、自分も間もなくそこへ出発するところだと答えた。
Ac.25:05.(練語版) そして彼は言った。「だから、あなたがたのうちの有力者たちがわたしと共に下って行き、もしあの男に何か不正があれば、彼を訴えるがよい」。
Ac.25:06.(練語版) こうして、彼は彼らの間に八日か十日ほど滞在した後、カイザリヤに下って行き、翌日、裁きの座に着いて、パウロを連れて来るように命令した。
Ac.25:07.(練語版) 彼が現われると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちは彼の周りに立ち、多くの重い罪状を彼に着せたが、証明することはできなかった。
Ac.25:08.(練語版) 一方、パウロは弁明した。「ユダヤ人たちの律法に対しても、神殿に対しても、カイザルに対しても、わたしは何の罪も犯していません」。
Ac.25:09.(練語版) ところがフェストは、ユダヤ人たちの好意を得ようとして、パウロに答えて言った。「あなたはエルサレムに上って行って、そこでこれらの事についてわたしの前で裁きを受けたいと思うか」。
Ac.25:10.(練語版) しかしパウロは言った。「わたしはカイザルの裁きの座の前に立っており、そこで裁かれるべきです。あなたもよくご承知のとおり、わたしはユダヤ人たちに対して何の不正も行なっておりません。
Ac.25:11.(練語版) もしわたしが不正を行ない、死に値することを犯したのであれば、わたしは死ぬことを拒みません。しかし、この者たちがわたしを訴えることがどれ一つ本当でないなら、誰もわたしを彼らに引き渡すことはできません。わたしはカイザルに上訴します」。
Ac.25:12.(練語版) そこでフェストは、議会と協議してから答えた。「あなたはカイザルに上訴した。カエサルのもとに行くがよい」。
Ac.25:13.(練語版) さて、数日か過ぎてから、アグリッパ王とベルニケが、フェストにあいさつするため、カイザリヤに下って来た。
Ac.25:14.(練語版) そうして彼らがそこで何日も滞在していたので、フェストはパウロの件を王の前に持ち出して言った。「ペリクスが囚人として残していった一人の男がいます。
Ac.25:15.(練語版) この者については、わたしがエルサレムにいた時に、祭司長たちとユダヤ人の長老たちが訴えて来て、彼に対する有罪の判決を要求しました。
Ac.25:16.(練語版) わたしは彼らに、訴えられたどの者でも、訴えた者と対面して、その訴えについて弁明する機会を得ないうちに、引き渡されるのは、ローマ人の慣習ではないと答えておきました。
Ac.25:17.(練語版) それで、彼らが一緒にここに来た時、わたしは少しも猶予することなく、翌日には裁きの座に着き、その男を連れて来るように命令しました。
Ac.25:18.(練語版) その者について、訴える者たちが立ちましたが、彼らはわたしが思っていたような罪状は何も提示しませんでした。
Ac.25:19.(練語版) ただ、彼とのある種の論争は、彼ら自身の宗教に関すること、また、死んでしまったイエスという者に関することで、彼が生きていると、パウロは主張した。
Ac.25:20.(練語版) しかし、わたしはこれらの事をめぐる論争に困惑したので、彼に、エルサレムに上って行って、そこでこれらの事について裁きを受ける気があるかどうか尋ねました。
Ac.25:21.(練語版) ところがパウロは、皇帝の判決を受けるまで自分を監禁して欲しいと上訴したので、わたしは、彼をカイザルのもとに送るまで、彼を監禁しておくようにと命じました」。
Ac.25:22.(練語版) そこで、アグリッパがフェストにに言った。「わたし自身もその人の言うことを聞いてみるつもりです」。彼は言った。「明日、彼からお聞きになれます」。
Ac.25:23.(練語版) こうして、翌日、アグリッパとベルニケが大いに威儀をととのえてやって来て、千人隊長たちや町の重立った男たちと共に謁見の場所に入ると、フェストが命じると、パウロが連れて来られた。
Ac.25:24.(練語版) そこで、フェストが言った。「アグリッパ王、ならびにご同席のすべての男たち、あなたがたがご覧になっているこの者は、ユダヤ人の大勢の者がこぞって、エルサレムでもここでも、もはや生かしておくべきではないと叫んで、わたしに陳情して来たその者です。
Ac.25:25.(練語版) そして、彼が死に値することは何も犯していないことがわたしには分かりましたが、彼自身が皇帝に上訴したので、彼を送ることに決めました。
Ac.25:26.(練語版) わたしには、彼について主君に書き送る確かなことが何もありません。そのため、彼をあなたがたの前、とりわけアグリッパ王よ、あなたの前に連れ出したのです。取り調べた後で、何か書くべきことを得るためです。
Ac.25:27.(練語版) 囚人を送るのに、彼に対する罪状を示さないというのは、道理に合わないことに思えるからです」。

使徒の働き 第26章

Ac.26:01.(練語版) アグリッパはパウロに言った。「あなたは自分のために話すことを許されているのです」。そこでパウロは手を差し伸べて弁明した。
Ac.26:02.(練語版) 「アグリッパ王よ、わたしがユダヤ人たちから訴えられているすべての事柄について、今日、あなたの前で弁明できることを幸せに思います。
Ac.26:03.(練語版) とりわけ、あなたはユダヤ人の間のあらゆる慣習や問題をよくご存じだからです。ですから、辛抱強く、わたしの言うことを聞いてくださるようにお願いいたします。
Ac.26:04.(練語版) 「実に、わたしが自分の国民の間で、またエルサレムにおいて初めからしてきた、若いころからの生き方については、すべてのユダヤ人たちが知っていることです。
Ac.26:05.(練語版) 彼らは最初からわたしを知っているので、証言しようと思えばできるのですが、わたしは、わたしたちの宗教の最も厳格な派に従って、パリサイ人としての生活をしていたのです。
Ac.26:06.(練語版) そして今、わたしが立って裁かれているのは、神がわたしたちの父祖たちにされた約束の期待のためなのです。
Ac.26:07.(練語版) それは,わたしたちの十二部族が、神聖な奉仕を夜も昼も熱烈にささげて、その約束を獲得することを期待していることです。この期待について、わたしはユダヤ人たちから訴えられているのです、アグリッパ王よ。
Ac.26:08.(練語版) 神が死んだ者たちを起こされることを、なぜあなたがたは信じられないことと判断なさるのですか。
Ac.26:09.(練語版) 実は、わたし自身も、ナザレ人イエスの名に反対して多くのことを行なうべきだと、考えていました。
Ac.26:10.(練語版) そして、それをエルサレムでも行なったのです。わたしは祭司長たちから権限を受けて、多くの聖徒たちを牢に閉じ込め、彼らが除き去られる時には、賛成の票を投じたのです。
Ac.26:11.(練語版) また、すべての会堂でしばしば彼らを罰して、強いて冒とくさせました。彼らに対して激しく怒り狂い、外部の町々にまで行って、彼らを迫害したのです。
Ac.26:12.(練語版) このようにして、祭司長たちからの権限と委任とを受けて、ダマスコに行ったのですが、
Ac.26:13.(練語版) その途上で、真昼に、王よ、わたしは天から太陽の輝きより強い光がわたしのまわり、またわたしと一緒に旅をしていた人々の周りを照らすのを見ました。
Ac.26:14.(練語版) わたしたちはみな地に倒れました。わたしは、『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。突き棒をけるのはあなたにとってつらいことだ』と、ヘブライ語でわたしに言う声を聞きました。
Ac.26:15.(練語版) わたしは言いました。『主よ、あなたはどなたですか』。すると主は言われました。『わたしはイエス、あなたが迫害している者だ。
Ac.26:16.(練語版) しかし、起き上がって、自分の足で立ちなさい。わたしがあなたに現われたのは、このためだ。すなわち、あなたが見た事と、わたしがあなたに現そうとしている事について、あなたを仕える者また証人に任じるためだ。
Ac.26:17.(練語版) わたしは、あなたをこの民と諸国の民々の中から救い出し、あなたを彼らに遣わす。
Ac.26:18.(練語版) 彼らの目を開いて、彼らを闇から光へ、サタンの権威から神のもとへと立ち返らせ、こうして彼らが、わたしに対する信仰によって、罪の赦しを受け、聖別された人々の間での相続財産を受けるようになるためだ』。
Ac.26:19.(練語版) そのようなわけで、アグリッパ王よ、わたしは天からの幻に対して不従順にならず、
Ac.26:20.(練語版) まずダマスコにいる者たちに、またエルサレムにいる者たちにも、さらにはユダヤ地方全域に、そして諸国の民々に、心変えて神に立ち返り、心変えにふさわしいわざを行なうように伝えました。
Ac.26:21.(練語版) これらの事のために、ユダヤ人たちはわたしを神殿で捕らえて、手をかけようとしたのです。
Ac.26:22.(練語版) こうして、わたしは神からの助けを得て、今日に至るまで立ち、小さな者にも大きな者にも証しをし、預言者たちとモーセとが起こるであろうと語ったこと以外には、何も言いませんでした。
Ac.26:23.(練語版) すなわち、キリストが苦しみを受け、また、彼が死んだ者たちの復活において最初の者となって、民にも諸国の民々にも光を宣べ伝えるであろうということです」。
Ac.26:24.(練語版) 彼がこれらのことを弁明していると、フェストは大声で言った。「パウロよ、あなたは気が狂っている。博学があなたを狂わせたのだ」。
Ac.26:25.(練語版) しかし彼は言った。「わたしは気が狂ってはいません、最も強力なフェストよ。ただ、真実で理性的な言葉をお伝えしているのです。
Ac.26:26.(練語版) 王はこれらの事についてよくご存じですから、彼に対しても、わたしは率直に申し上げているのです。この事は片隅で行なわれたのではないのですから、彼から隠されている事は何一つないと、わたしは確信しています。
Ac.26:27.(練語版) アグリッパ王よ、預言者を信じておられますか。信じておられることを、わたしは知っています」。
Ac.26:28.(練語版) アグリッパはパウロに言った。「あなたはわずかの間に、わたしを説得して、クリスチャンにしようとしている」。
Ac.26:29.(練語版) パウロは言った。「わずかの間であろうと、長い間であろうと、わたしが神に祈るのは、あなただけでなく、今日わたしの言葉を聞いているすべての方にも、このような鎖は別として、わたしのようになっていただきたいということなのです」。
Ac.26:30.(練語版) そこで、王と総督とベルニケと、彼らと共に座っていた者たちは立ち上がった。
Ac.26:31.(練語版) 彼らは引き上げて行くとき、互いに語り合って言った。「あの人は死や鎖に値することを何もしていない」。
Ac.26:32.(練語版) そこで、アグリッパがフェストに言った。「もしカイザルに上訴していなかったなら、この人は釈放されただろうに」。

使徒の働き 第27章

Ac.27:01.(練語版) わたしたちがイタリヤに向けて出航することが決まった時、彼らはパウロとほかの数人の囚人たちを、ユリアスという名の、皇帝の部隊の百人隊長に引き渡した。
Ac.27:02.(練語版) わたしたちは、アジヤ沿岸の各所に寄港することになっていたアドラミテオの船に乗り込んで、出航した。テサロニケのマケドニヤ人アリスタルコもわたしたちと共にいた。
Ac.27:03.(練語版) そして次の日、わたしたちはシドンに寄港した。ユリアスはパウロを親切に扱い、友人たちのところに行って世話を受けるのを許可した。
Ac.27:04.(練語版) わたしたちはそこから出航したが、逆風だったので、クプロの島陰を航行した。
Ac.27:05.(練語版) キリキヤとパンフリヤの沖を航海して、ルキヤのミラに着いた。
Ac.27:06.(練語版) ここで百人隊長は、イタリヤに向けて航行しているアレキサンドリヤの船を見つけて、わたしたちを乗り込ませた。
Ac.27:07.(練語版) わたしたちは何日もの間のろのろと航海を続け、かろうじてクニドに来たが、風がわたしたちの進路を阻んだので、サルモネの沖を通ってクレテの島陰を航行した。
Ac.27:08.(練語版) かろうじてそれに沿って航行し、ラサヤの町に近い「良い港」と呼ばれる所に着いた。
Ac.27:09.(練語版) かなりの時が経過しており、すでに断食期が過ぎていて航海がもはや危険であったので、パウロは勧告して
Ac.27:10.(練語版) 彼らに言った。「男たちよ、わたしの見るところでは、この航海は積荷と船だけでなく、わたしたちの魂にまで損傷と大きな損失をもたらすことになるでしょう」。
Ac.27:11.(練語版) しかし百人隊長は、パウロの語ったことよりも、船長や船主のほうを信用した。
Ac.27:12.(練語版) なお、この港は冬を越すのに適していなかったので、大多数の者は、そこから出航して、できれば何とかしてピニクスまで行き、そこで冬を越すようにと勧めた。そこはクレテの港で、南西と北西に面している。
Ac.27:13.(練語版) 南風が穏やかに吹いてきたので、彼らは自分たちの目的が達成できるものと思い、錨を上げ、クレテの海岸近くに沿って航行した。
Ac.27:14.(練語版) しかしそれほどたたないうちに、ユーラクロンと呼ばれる大暴風がその陸のほうから吹き下ろしてきた。
Ac.27:15.(練語版) 船が巻き込まれ、風に向かって進むことができなくなったので、わたしたちは流されるままに任せた。
Ac.27:16.(練語版) そして、クラウダと呼ばれる小島の陰を通ったので、わたしたちは、かろうじて、その小舟を制御できるようになった。
Ac.27:17.(練語版) 彼らはそれを引き上げてから、補助用具を使って船体を縛った。スルテスの砂州に乗り上げるのを恐れて、用具を降ろし、こうして流されるままとなった。
Ac.27:18.(練語版) わたしたちは大あらしに激しく揺られたので、次の日に、彼らは投げ荷した。
Ac.27:19.(練語版) 三日目には船の用具を自分たちの手で投げ捨てた。
Ac.27:20.(練語版) 何日もの間、太陽も星も現れず、大あらしがわたしたちの上に吹き荒れていたので、わたしたちが救われる期待はついにすべて断たれるようになった。
Ac.27:21.(練語版) そして、彼らは長いあいだ食事を取っていなかった。その時、パウロは彼らの真ん中に立って言った。「男たちよ、あなたがたはわたしの言葉を聞き入れて、クレテから出航せず、この損傷や損失を被らないようにするべきでした。
Ac.27:22.(練語版) ですから今、わたしはあなたがたに元気を出すよう勧めます。船が失われるだけで、あなたがたのうちで魂を失う者は、ひとりもいないのだから。
Ac.27:23.(練語版) というのは、わたしが属し、わたしが神聖な奉仕をささげている神の使いの者が、昨夜わたしのそばに立って、
Ac.27:24.(練語版) 言った。『パウロよ、恐れてはいけない。あなたはカイザルの前に立たなければならない。そして、見よ、神は、あなたと共に航海しているすべての者を、あなたに賜わった』。
Ac.27:25.(練語版) ですから、男たちよ、元気を出しなさい。わたしは神を信じているからです。わたしに語られたことはその通りになる、と。
Ac.27:26.(練語版) それでも、わたしたちは必ずどこかの島に打ち上げられることになるでしょう」。
Ac.27:27.(練語版) さて、十四日目の夜になって,わたしたちがアドリヤ海を漂流していると、真夜中に、船員たちは、自分たちがどこかの陸地に近づいていると感づいた。
Ac.27:28.(練語版) そこで、彼らは水深を測ってみると、二十ひろであることがわかった。それから少し進んで、もう一度測ってみると、十五ひろであることがわかった。
Ac.27:29.(練語版) どこか岩場に乗り上げてしまうことを恐れて、彼らは船尾から四つの錨を降ろし、夜の明けるのを待ち望んだ。
Ac.27:30.(練語版) ところが、船員たちは船から逃げ出そうとし、船首から錨を降ろすふりをして、小舟を海に降ろしていた。
Ac.27:31.(練語版) パウロは百人隊長と兵士たちに言った。「あの者たちが船にとどまっていなければ、あなたがたは救われることができません」。
Ac.27:32.(練語版) そこで兵士たちは小舟の綱を断ち切って、それを下に落とした。
Ac.27:33.(練語版) 夜が明けるころ、パウロはみんなに食事を取るように勧めて言った。「あなたがたはずっと待っていて、食事もせず、何も取らずに、今日で十四日目になります。
Ac.27:34.(練語版) ですから、わたしはあなたがたに食事を取るように勧めます。これは、あなたがたの救いのためです。あなたがたのどの人の頭から髪の毛一本も、滅びることはないからです」。
Ac.27:35.(練語版) これらのことを言ってから、パンを取り、みんなの前で神に感謝をささげてから、それを裂き、食べ始めた。
Ac.27:36.(練語版) そこで、みんなは元気づき、彼らも食事を取った。
Ac.27:37.(練語版) ところで、わたしたち船にいた魂は、全部で二百七十六人であった。
Ac.27:38.(練語版) 彼らは十分に食事をしてから、小麦を海に投げ込んで、船を軽くした。
Ac.27:39.(練語版) さて、朝になると、陸地は分からなかったが、どこかの浜辺のある入江に気づき、できればそこに船を乗り入れようということになった。
Ac.27:40.(練語版) そこで、錨を切り離して海に残し、同時にかじの綱をほどいた。風に船首の帆をあげて、浜辺に向かって進んだ。
Ac.27:41.(練語版) ところが、二つの海に挟まれた所に来ると、彼らは船をそこに乗り上げてしまった。船首はめり込んで動かなくなり、船尾は激しい勢いで壊れ出した。
Ac.27:42.(練語版) そこで、兵士たちは、囚人たちが誰も泳いで逃げることのないように、彼らを殺そうと図った。
Ac.27:43.(練語版) しかし、百人隊長はパウロを無事に切り抜けたいと思い、彼らの意図を退けた。そして、泳げる者たちがまず飛び込んで陸に向かうようにと命じた。
Ac.27:44.(練語版) そして残りの者には、ある者は板切れに、また他の者は船からのものにつかまって行くようにさせた。こうして、みんなが無事に陸に上がった。

使徒の働き 第28章

Ac.28:01.(練語版) わたしたちが、無事に渡り着いてから、この島がマルタと呼ばれていることがわかった。
Ac.28:02.(練語版) 現地人たちは、わたしたちに並々ならない親切を示してくれた。雨が降り出して寒かったので、たき火をして、わたしたち全員を迎えてくれたのである。
Ac.28:03.(練語版) さて、パウロが一束の木切れを集めて火にくべていると、熱気の中から一匹のまむしが出て来て、彼の手に取りついた。
Ac.28:04.(練語版) 現地人たちは、彼の手からぶら下がっているこの獣を見ると、互いに言い合った。「きっとこの人は人殺しだ。海からは無事に逃れたが、正義が彼を生かしておかないのだ」。
Ac.28:05.(練語版) それで、彼はその獣を火の中に振り落として、何の悪も被らなかった。
Ac.28:06.(練語版) それでも彼らは、彼がはれ上がるか、急に倒れて死ぬだろうと思っていた。しかし、長いあいだ待っても、彼に何も起こらないので、彼らは考えを変え、彼は一人の神だと言った。
Ac.28:07.(練語版) さて、その場所の近くに、島の主立った人でポプリオという人の所有地があった。彼はわたしたちを迎えて、三日のあいだ手厚くもてなしてくれた。
Ac.28:08.(練語版) しかし、ポプリオの父が熱病と赤痢で床についていた。パウロは彼のところに入って行って祈り、両手を彼の上に置いて、彼をいやした。
Ac.28:09.(練語版) このことがあってから、その島のほかの病気を持つ者たちもやって来て、いやされた。
Ac.28:10.(練語版) また彼らはわたしたちに数々の敬意を示し、出航の時には、必要な物を積み込んでくれた。
Ac.28:11.(練語版) 三か月後、わたしたちはこの島で冬を越したデオスクリの船首像のあるアレキサンドリヤの船で出航した。
Ac.28:12.(練語版) そして、わたしたちはシラクサに寄港し、三日間滞在した。
Ac.28:13.(練語版) そこからずっと回って、レギオンに着いた。一日たつと、南風が起こったので、二日でポテオリにやって来た。
Ac.28:14.(練語版) ここで兄弟たちを見つけたが、わたしたちは彼らのもとに七日とどまるようにと懇願されるのであった。こうして、わたしたちはローマに来た。
Ac.28:15.(練語版) するとそこから、兄弟たちがわたしたちのことについて聞いて、アピオ・ポロおよびトレス・タベルネまでわたしたちを出迎えに来てくれた。パウロは彼らを見て、神に感謝し、勇気づけられた。
Ac.28:16.(練語版) わたしたちがローマに入った時、パウロは一人の監視する兵士をつけられ、自分だけで住むことを許された。
Ac.28:17.(練語版) 三日後、パウロはユダヤ人の主立った者たちを呼び集めた。彼らが集まった時、彼は彼らに言った。「男たち、兄弟たちよ、わたしは、民や父祖たちの習慣に反するようなことは何も行なわなかったのに、エルサレムから囚人としてローマ人たちの手に引き渡されてしまいました。
Ac.28:18.(練語版) 彼らはわたしを取り調べたのち、わたしに死の理由が何もなかったので、わたしを釈放しようと思いました。
Ac.28:19.(練語版) しかし、ユダヤ人たちが反対したので、わたしはやむを得ずカイザルに上訴したのです。何か自分の国民を訴えることがあるというのではありません。
Ac.28:20.(練語版) ですからこのようなわけで、わたしはあなたがたに会って話し合いたいとお願いしました。わたしは、イスラエルの期待のゆえに、この鎖につながれているからです」。
Ac.28:21.(練語版) 彼らは彼に言った。「わたしたちはあなたについて、ユダヤから何の手紙も受け取っていないし、ここに来た兄弟たちの誰かが、あなたについて悪いことを報告したり話したりしているわけでもない。
Ac.28:22.(練語版) それでも、あなたが考えていることをあなたから聞きたいと思います。この派については、至る所で反対が唱えられていることが、わたしたちに知れているのだから」。
Ac.28:23.(練語版) 彼らは彼と日を取り決めて、大勢で彼の宿所にやって来た。彼は朝から晩まで彼らに説明を続けて、神の王国について厳かに証しをし、モーセの律法と預言者たちとの中から、イエスについて彼らを説得した。
Ac.28:24.(練語版) ある者は言われた事によって説得されたが、ある者は信じなかった。
Ac.28:25.(練語版) そして、互いに意見が合わないので彼らは立ち去ろうとした時、パウロは一言こう言った。「聖霊はよくも預言者イザヤを通して、あなたがたの父祖たちに語ったものである。
Ac.28:26.(練語版) こう言われました。『この民のところに行って言いなさい。あなたがたは聞くには聞くが、決して理解しない。見るには見るが、決して認めない。
Ac.28:27.(練語版) この民の心は肥満になり、耳は聞くことに鈍くなり、自分の目を閉じてしまったからである。それは、彼らが目で認め、耳で聞き、心で理解し、立ち返り、わたしが彼らをいやすということがないためである』。
Ac.28:28.(練語版) ですから、あなたがたは知っておいてください。神のこの救いは諸国の民々に遣わされたのです。そして彼ら自身は聞くでしょう」。
Ac.28:29.(練語版) 〔無し〕
Ac.28:30.(練語版) こうして彼は、自分の借りた家にまる二年とどまり、自分のもとに来る人たちをみな迎え入れ、
Ac.28:31.(練語版) 全くはばからず、妨げられることなく、神の王国を宣べ伝え、主イエス・キリストに関することを教えるのであった。

ローマ
ローマ 第1章

Ro.01:01.(練語版) キリスト・イエスの奴隷であり、使徒として召され、神の良い知らせへと分けられたパウロ。
Ro.01:02.(練語版) この良い知らせは、彼の預言者たちを通して、聖なる書の中にあらかじめ約束されたもので、
Ro.01:03.(練語版) 彼の息子に関するものです。彼は、肉によれば、ダビデの胤から生れ、
Ro.01:04.(練語版) 力の中で、聖なる霊によれば、死んだ者たちの中の復活により、神の息子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストです。
Ro.01:05.(練語版) わたしたちは、彼の名のために、すべての国民の間に信仰の従順に至らせるようにと、彼を通して、恵みと使徒職を受けた。
Ro.01:06.(練語版) それらの間にあって、あなたがたも、イエス・キリストに招かれた者たちなのです。
Ro.01:07.(練語版) ローマにいる、神に愛され、召された聖なる者たち一同へ。わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
Ro.01:08.(練語版) まず、わたしはあなたがたすべてに関し、イエス・キリストを通して、わたしの神に感謝する。それは、あなたがたの信仰が、全世界に宣べ伝えられているからです。
Ro.01:09.(練語版) わたしの霊の中で、彼の息子の良い知らせにおいてわたしが神聖な奉仕をささげている神が、わたしの証人なのですが、わたしは絶えずあなたがたのことを述べ、
Ro.01:10.(練語版) いつもわたしの祈りの中で、いつかは神のご意志によって道が開かれ、どうにかして、あなたがたの所に行けるようにと願っている。
Ro.01:11.(練語版) わたしはあなたがたに会うことを切望しているのです。それは、あなたがたが確立されるように、あなたがたに霊の賜物をいくらかでも分け与えるためです。
Ro.01:12.(練語版) それは、あなたがたの間で、各々互いの、あなたがたとわたしの信仰によって、共に励まされるためです。
Ro.01:13.(練語版) しかし、兄弟たちよ、あなたがたに知らずにいて欲しくないのですが、わたしは、ほかの国民の間で得たように、あなたがたの間でも幾分かの実を得るために、あなたがたの所に行こうとしばしば企てたが、今まで妨げられてきた。
Ro.01:14.(練語版) わたしは、ギリシヤ人にも未開人にも、賢い者にも無知な者にも、負債者です。
Ro.01:15.(練語版) それで、わたしには、ローマにいるあなたがたにも、良い知らせを宣べ伝えたいという意欲があるのです。
Ro.01:16.(練語版) わたしは良い知らせを恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人にも、すべて信じる者に、救いに至らせる神の力です。
Ro.01:17.(練語版) なぜなら、神の義はその中で啓示され、信仰から信仰へと至らせるからです。これは、「しかし義なる者は信仰によって生きる」と書かれているとおりです。
Ro.01:18.(練語版) 神の怒りは、不義をもって真理を抑え込む人たちのすべての不敬けんと不義とに対して、天から啓示される。
Ro.01:19.(練語版) なぜなら、神について知り得る事柄は、彼らの間で明らかであり、神がそれを彼らに明らかにされたからです。
Ro.01:20.(練語版) というのは、神の見えない性質、すなわち、彼の感知できない力と神性とは、造られた物において知られていて、世界の創造以来明らかに見えるからです。したがって、彼らには弁解の余地がない。
Ro.01:21.(練語版) なぜなら、彼らは神を知っていながら、神としての栄光を付さず、また感謝せず、彼らの推論はむなしくなり、彼らの無知な心は暗くなったからです。
Ro.01:22.(練語版) 彼らは自ら賢いと称しながら、愚かとなり、
Ro.01:23.(練語版) そして不朽の神の栄光を、朽ちる人や鳥や四つ足の獣や這うものの像のようなものに変えた。
Ro.01:24.(練語版) それゆえに神は、彼らを彼らの心の欲望において不潔に引き渡し、彼らの体が彼ら自身の間で辱められるようにされた。
Ro.01:25.(練語版) 彼らは神の真理を偽りに変え、また創造した方より被造物を拝み、それに神聖な奉仕をささげた。創造した方こそ、世々に亘り、ほむべきものです。アァメン。
Ro.01:26.(練語版) このゆえに、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡された。すなわち、彼らの中の女たちは、自然の用を自然に反するものに変え、
Ro.01:27.(練語版) 同じように男たちも、女との自然の用を去り、互に彼らの情欲を燃やし、男たちは男たちと恥ずべきことを行ない、そして彼らの乱行の当然の報いを、身に受けたのです。
Ro.01:28.(練語版) そして、ちょうど彼らは知識の中に神を持つことを認めようとしなかったように、神は彼らを非とされた思いに、すなわち、不適当な事柄を行なうことに引き渡された。
Ro.01:29.(練語版) 彼らはあらゆる不義、邪悪、むさぼり、悪に満たされ、また、ねたみ、殺人、争い、欺き、悪念に満ち、陰口を言う者、
Ro.01:30.(練語版) そしる者、神を憎む者、横柄な者、高慢な者、誇る者、悪事を考え出す者、親に対して頑固である者であり、
Ro.01:31.(練語版) 無知、不誠実、無情、無慈悲な者です。
Ro.01:32.(練語版) これらのような事を行なう者たちが死に価するという神の義なる定めを知っていながら、それらを行なうばかりでなく、それらを行なう者たちを是認さえしている。

ローマ 第2章

Ro.02:01.(練語版) だから、ああ、すべて人を裁く者よ。あなたには弁解の余地がない。なぜなら、あなたは他人を裁くその事柄において、自分自身を罪に定めているからです。というのは、裁くあなたが同じことを行なっているからです。
Ro.02:02.(練語版) それでもわたしたちは、神の裁きがこれらのような事を行なう者たちの上に真実にしたがって下ることを、知っている。
Ro.02:03.(練語版) しかし、これを思うか、ああ、これらのような事を行なう者たちを裁きながら、しかも自ら同じことを行なっている人よ。あなたは、神の裁きを逃れられると。
Ro.02:04.(練語版) それとも、あなたは、神の親切があなたを心変えに導くことも知らないで、彼の豊かな親切と寛容と忍耐とを軽蔑するのか。
Ro.02:05.(練語版) しかしあなたは、自分のかたくなさと心変えのない心によって、怒りの日、また神の義なる裁きが現れる日のために怒りを自分自身に蓄えているのです。
Ro.02:06.(練語版) この方は、おのおのに、その行ないにしたがって報いられる。
Ro.02:07.(練語版) すなわち、一方では、忍耐によって良い行ないをして、光栄と誉れと不朽を求める者に、世々の特質ある命です。
Ro.02:08.(練語版) 他方では、党派心を抱き、真理に対して頑固で不義に従う者に、怒りと憤り、
Ro.02:09.(練語版) 患難と苦悩がある。それは、悪を行うすべての人の魂には、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも臨む。
Ro.02:10.(練語版) しかし、良い行ないをするすべての者には、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、栄光と誉れと平和があるのです。
Ro.02:11.(練語版) なぜなら、神には、偏り見ることがないからです。
Ro.02:12.(練語版) そのわけは、律法なしに罪を犯した者は誰でも、また律法なしに滅び、律法の下で罪を犯した者は誰でも、律法を通して裁かれる。
Ro.02:13.(練語版) なぜなら、律法を聞く者が、神の前に義なる者ではなく、律法を行う者が、義とされるからです。
Ro.02:14.(練語版) すなわち、律法を持たない諸国民の人々が、自然のままで、律法にある事柄を行うなら、これらの者たちは律法を持たなくても、自分自身が律法なのです。
Ro.02:15.(練語版) 彼らは律法の働きが彼らの心に書かれていることを現し、彼らの良心が共に証しをして、彼らの思いが互に訴えたり、弁明し合ったりするのです。
Ro.02:16.(練語版) その日には、神が人々の隠れた事柄を、わたしの良い知らせによって、キリスト・イエスを通して、裁かれる。
Ro.02:17.(練語版) しかし、もしあなたがユダヤ人を自称し、律法に安んじ、神にあって誇り、
Ro.02:18.(練語版) 律法から教えられているために、ご意志を知り、優れた事柄わをわきまえているなら、
Ro.02:19.(練語版) また自分自身が盲人の手引き、闇にいる者の光、
Ro.02:20.(練語版) 愚かな者の教え手、幼な子の教師で、律法の中に知識と真理の具現を持っていると確信しているのなら、
Ro.02:21.(練語版) ほかの人を教える者よ、自分自身をなぜ教えないのですか。盗むなと宣べ伝える者よ、自分は盗むのですか。
Ro.02:22.(練語版) 姦淫を犯すなと言う者よ、自分は姦淫を犯すのですか。偶像を忌み嫌う者よ、自分は神殿の物を奪うのですか。
Ro.02:23.(練語版) 律法にあって誇るあなたが、律法に違犯することによって、神を辱めるのですか。
Ro.02:24.(練語版) 「神の名は、あなたがたのゆえに、諸国の民々の間で冒とくされている」と書かれているとおりです。
Ro.02:25.(練語版) もし、あなたが律法を行うなら、なるほど、割礼には益がある。しかし、もしあなたが律法の違犯者であるなら、あなたの割礼は無割礼となってしまう。
Ro.02:26.(練語版) したがって、もし無割礼の者が律法の義なる定めを守るなら、彼の無割礼は割礼と見なされるではないか。
Ro.02:27.(練語版) そして自然からは無割礼の者であって律法を全うする者が、文字と割礼を通して律法の違犯者であるあなたを裁くでしょう。
Ro.02:28.(練語版) というのは、外見上のユダヤ人がユダヤ人ではなく、また、外見上の肉における割礼が割礼でもない。
Ro.02:29.(練語版) かえって、隠れたユダヤ人がユダヤ人であり、また、文字によらず霊において心の割礼こそ割礼であって、そのほまれは人々からではなく、神から来るのである。

ローマ 第3章

Ro.03:01.(練語版) では、ユダヤ人のすぐれているところは何ですか。また割礼の益は何ですか。
Ro.03:02.(練語版) あらゆる面で多くある。まず第一に、神の言が彼らにゆだねられたことです。
Ro.03:03.(練語版) すると、どうなるのか。もしある者たちが信じなかったとしたら、彼らの不信仰は、神の忠実さを無効にするのでしょうか。
Ro.03:04.(練語版) 決してそのようなことはないように。神を真実とし、すべての人を偽り者としなさい。「あなたがあなたの言葉を述べるときは、義とされ、あなたが裁かれるとき、勝利を得るため」と書かれているとおりです。
Ro.03:05.(練語版) もしわたしたちの不義が、神の義を明らかにするとしたら、わたしたちは何と言おうか。怒りを下す神は、不義なのですか。(わたしは人間的な言い方をしているのです。)
Ro.03:06.(練語版) 決してそのようなことはないように。もしそうであったら、神はどのようにして世界を裁くのですか。
Ro.03:07.(練語版) しかし、もし神の真実が、わたしの偽りにおいて、あふれて、彼の栄光となるなら、なぜわたしはなおも罪人として裁かれるのですか。
Ro.03:08.(練語版) むしろ、「良いことが来るように悪いことをしよう」(わたしたちがそう言っているとそしられており、ある者たちはそう断言している)。彼らが裁かれるのは正当です。
Ro.03:09.(練語版) すると、どうなるのか。わたしたちはまさっているのですか。絶対にない。私たちは前に、ユダヤ人もギリシヤ人も、みな罪の下にあると告発したのです。
Ro.03:10.(練語版) こう書かれているとおりです。「義人はいない。一人もいない。
Ro.03:11.(練語版) 理解する者はいない。神を求める者はいない。
Ro.03:12.(練語版) すべての者がそれてしまい、同時に彼らは価値のない者となった。親切を行なう者はいない。一人もいない。
Ro.03:13.(練語版) 彼らののどは開いた墓であり、彼らの舌をもって欺き、彼らの唇の下にはまむしの毒があり、
Ro.03:14.(練語版) 彼らの口は、のろいと苦さで満ちている。
Ro.03:15.(練語版) 彼らの足は血を流すのに速い。
Ro.03:16.(練語版) 彼らの道には、破壊と悲惨がある。
Ro.03:17.(練語版) そして、彼らは平和の道を知らない。
Ro.03:18.(練語版) 彼らの目の前には、神に対する恐れがない」。
Ro.03:19.(練語版) さて、わたしたちは、律法が言っている事柄はすべて、律法の下にある者たちに対して語っていることを知ってる。それはすべての口がふさがれて、全世界が神の裁きに服するためです。
Ro.03:20.(練語版) なぜなら、律法の行ないによっては、すべての肉なる者が、神のみ前に義とされないからです。律法によっては、罪の自覚が生じるのです。
Ro.03:21.(練語版) しかし今や、神の義が、律法とは別に、しかも律法と預言者たちによって証しされて、明らかにされた。
Ro.03:22.(練語版) それは、イエス・キリストの信仰を通して神の義であって、信じるすべての者のためのものです。差別はないからです。
Ro.03:23.(練語版) というのは、すべての者は罪を犯したので、神の栄光に欠けており、
Ro.03:24.(練語版) 価なしに、彼の恵みにより、キリスト・イエスにある救出を通して、義とされるのです。
Ro.03:25.(練語版) 神はこの方を、彼の血に対する信仰を通して、あわれみの座として立てられた。それは、彼の義を示すためです。というのは、以前に犯した罪を神の忍耐をもって見過ごされたのです。
Ro.03:26.(練語版) それは、今の時節に、彼の義を示すためです。こうして、ご自身が義となり、また、イエスの信仰の者を義とされるのです。
Ro.03:27.(練語版) それでは、誇るところはどこにあるのですか。それは取り除かれた。どんな律法によってですか。行ないの律法ですか。そうではなく、信仰の律法によってです。
Ro.03:28.(練語版) なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは、律法の行ないとは別に、信仰によるとみなすからです。
Ro.03:29.(練語版) それとも、彼はユダヤ人だけの神なのですか。彼は諸国民の人々の神でもないのですか。そうです。諸国民の人々の神でもあるのです。
Ro.03:30.(練語版) もし神がまことに唯一ならばです。彼は割礼の者を信仰のゆえに義とし、また無割礼の者を、信仰を通して義とされるのです。
Ro.03:31.(練語版) それではわたしたちは、信仰を通して律法を無効にするのですか。決してそのようなことはないように。かえって、わたしたちは律法を確立するのです。

ローマ 第4章

Ro.04:01.(練語版) それでは、わたしたちの父祖アブラハムは、肉によれば何を見いだしたと言ったらよいか。
Ro.04:02.(練語版) もしアブラハムが行ないによって義とされたのであれば、彼には誇りがある。しかし、神のみ前では、そうではない。
Ro.04:03.(練語版) なぜなら、聖書は何と言っているでしょうか。「アブラハムは神を信じた。そして彼に対してそれは義とみなされた」。
Ro.04:04.(練語版) さて、働く者に対して、報酬は、恵みとしてではなく、債務とみなされます。
Ro.04:05.(練語版) しかし、働かない者にとっては、すなわち不敬けんな者を義とする方を信じる者にとっては、その者の信仰が義とみなされるのです。
Ro.04:06.(練語版) ダビデも、神が行ないを別にして義とみなしてくださる人の幸せについて語っているとおりです。
Ro.04:07.(練語版) 「不法を赦され、罪を覆われた者たちは、幸せである。
Ro.04:08.(練語版) 主が罪を決して認めない男は幸せである」。
Ro.04:09.(練語版) さて、この幸せは、割礼の者たちにあるのですか。それとも無割礼の者たちにもあるのですか。わたしたちは言う、「アブラハムに対して信仰は義とみなされた」のです。
Ro.04:10.(練語版) それでは、どのようにしてみなされたのですか。割礼のうちにですか。それとも無割礼のうちにですか。割礼のうちにでなく、無割礼のうちにです。
Ro.04:11.(練語版) そして彼は割礼のしるしを受けたが、それは、無割礼のうちにあった信仰の義の証印であって、彼が、無割礼を通して信じるすべての者の父となるためであり、彼らも義とみなされるためです。
Ro.04:12.(練語版) そして、割礼の父となるためですが、割礼からの者たちに対してだけでなく、わたしたちの父アブラハムが無割礼のうちに持っていた信仰の足跡にしたがって歩く者たちに対しても割礼の父なのです。
Ro.04:13.(練語版) なぜなら、彼が世界の相続者になるという約束が、アブラハムまた彼の胤に対してなされたのは、律法を通してではなく、信仰の義を通してであったからです。
Ro.04:14.(練語版) もし律法による者たちが相続者であるのなら、信仰はむなしくなり、約束も無効になってしまう。
Ro.04:15.(練語版) なぜなら、律法は怒りを生じさせるが、律法がなければ、違犯もないからです。
Ro.04:16.(練語版) こういうわけで、信仰によるのです。それは恵みによるのであって、すべての胤に、すなわち、律法による者だけにではなく、アブラハムの信仰よる者にも、この約束が確かなものとなるためです。彼はわたしたちすべての者の父であって
Ro.04:17.(練語版) 「わたしは、あなたを立てて多くの国民の父とした」と書いてあるとおりです。これは、彼が信じた方、すなわち、死んだ者たちを生かし、無い物を有るかのように呼ばれる、その神のみ前においてのことでした。
Ro.04:18.(練語版) 彼は期待できないのに、なおも期待を抱いて信じた。それは、「あなたの胤もそのようになる」と言われたところにしたがって、彼が多くの国民の父となるためでした。
Ro.04:19.(練語版) 彼はおよそ百歳になって、彼自身の体がすでに死んでおり、またサラの胎が死んだ状態であると認めながらも、彼は信仰において弱くならなかった。
Ro.04:20.(練語版) 彼は、神の約束を不信仰をもって疑うことをせず、かえって信仰において強められ、栄光を神に帰し、
Ro.04:21.(練語版) そしてその方はご自分の約束したことを果たすこともできると十分に確信した。
Ro.04:22.(練語版) それゆえに、彼に対してそれは義とみなされたのです。
Ro.04:23.(練語版) しかし、それが彼に対してみなされたと書いてあるのは、彼だけのためではなく、
Ro.04:24.(練語版) みなしていただくことになっているわたしたちのためにも書いてあるのです。すなわち、わたしたちの主イエスを死んだ者たちの中から起こさせた方を信じる者たちのためです。
Ro.04:25.(練語版) イエスはわたしたちの過ちのために引き渡され、そしてわたしたちが義とされるために起こされたのです。

ローマ 第5章

Ro.05:01.(練語版) それゆえ、わたしたちは信仰によって義とされているので、わたしたちの主イエス・キリストを通して、神に対して平和を持ってる。
Ro.05:02.(練語版) またその方を通して、わたしたちは、信仰によっていま立っているこの恵みへと至る路を獲得しており、そして神の栄光の期待をもって誇っている。
Ro.05:03.(練語版) それだけではなく、わたしたちは患難にあっても誇るのです。患難が忍耐を生じさせ、
Ro.05:04.(練語版) 忍耐は確証を、確証は期待を生じさせることを知っているからです。
Ro.05:05.(練語版) そして、期待は失望に終ることはない。なぜなら、私たちに与えられた聖霊を通して、神の愛が私たちの心のうちに注がれているからです。
Ro.05:06.(練語版) わたしたちがまだ弱かったころ、キリストは、定められた時に、不敬けんな者のために死んでくださったのです。
Ro.05:07.(練語版) 義人のためには、ほとんど誰も死ぬことはないだろう。善人のためには、あるいは誰かが敢えて死ぬことがあるかもしれない。
Ro.05:08.(練語版) しかし、神は、わたしたちがまだ罪人であった時に、キリストがわたしたちのために死んでくださったことによって、私たちに対するご自身の愛を示されたのです。
Ro.05:09.(練語版) それゆえ、わたしたちは、今や彼の血において義とされたのだから、さらにいっそう彼を通して怒りから救われるだろう。
Ro.05:10.(練語版) というのは、わたしたちが敵であった時に、ご自身の息子の死を通して神に対して和解させられたのなら、和解させられたわたしたちは、彼の命のうちにあって、さらにいっそう救われるだろう。
Ro.05:11.(練語版) それだけではなく、わたしたちの主イエス・キリストを通して、私たちはさらに神にあって誇っているのです。その方を通して、わたしたちは今や和解を受けたのです。
Ro.05:12.(練語版) こういうわけで、一人の人を通して罪が世界に入り、そして罪を通して死が入ったように、そのようにすべての人に死が入り込んだのです。それゆえに、すべての者が罪を犯したのです。
Ro.05:13.(練語版) というのは、律法以前にも罪は世界にあったのですが、罪は、律法がなければ、認められないものです。
Ro.05:14.(練語版) しかし、アダムからモーセまで、アダムの違犯と同じ罪を犯さなかった者たちの上にも、死が支配した。このアダムは来たるべき者の型です。
Ro.05:15.(練語版) しかし、賜物の場合は過ちの場合と異なってる。一人の過ちによって多くの者が死んだのであれば、さらにいっそう、神の恵みと、一人の人イエス・キリストによる恵みにある贈物とは、多くの者に満ちあふれたからです。
Ro.05:16.(練語版) また、賜物の場合は、一つの罪を犯したことを通す場合とは異なっている。なぜなら、裁きは一つの罪から不治宣告に至ったが、賜物の場合には、多くの過ちから義とする結果になるからです。
Ro.05:17.(練語版) というのは、一人の過ちによって、一人を通して死が支配したのであれば、さらにいっそう、あふれるばかりの恵みと義の賜物とを受ける者たちは、一人のイエス・キリストを通して、命にあって支配するからです。
Ro.05:18.(練語版) こういうわけで、一つの過ちを通してすべての人に及んだ結果が不治宣告であったように、そのようにやはり一つの義なる行為を通してすべての人に及ぶ結果が命の義です。
Ro.05:19.(練語版) なぜなら、一人の人の不従順を通して多くの者が罪人と定められたと同じように、そのようにやはり一人の従順を通して多くの者が義人と定められるだろうからです。
Ro.05:20.(練語版) 律法が入り込んできたのは、過ちが増し加わるためです。しかし、罪が増し加わったところには、恵みがますます満ちあふれた。
Ro.05:21.(練語版) それは、罪が死の中で支配したのと同じように、そのように恵みもまた義を通して支配し、わたしたちの主イエス・キリストを通して世々の特質ある命に至るためです。

ローマ 第6章

Ro.06:01.(練語版) それでは、わたしたちは何と言おうか。恵みが増し加わるために、罪のうちにとどまるべきだろうか。
Ro.06:02.(練語版) 決してそのようなことはないように。罪に対して死んだわたしたちが、どうして、なおもそのうちに生きえるだろうか。
Ro.06:03.(練語版) それとも、キリスト・イエスへとバプテスマされたわたしたちのうち者たちはみな、彼の死へとバプテスマされたことを、あなたがたは知らないのか。
Ro.06:04.(練語版) それゆえにわたしたちは、その死へのバプテスマを通して、彼と共に葬られたのです。それはキリストが、父の栄光を通して死んだ者たちの中から起こされたと同じように、そのようにわたしたちもまた、命の新しさにおいて歩むためである。
Ro.06:05.(練語版) なぜなら、もしわたしたちが彼の死の様の中で彼と結びつく者となっているのなら、復活の様の中にもそうだろうからです。
Ro.06:06.(練語版) わたしたちは、この事を知っている。わたしたちの古い人は彼と一緒にはりつけられたのであり、それは、罪の体が無効にされて、もはや罪に対する奴隷とならないためです。
Ro.06:07.(練語版) なぜなら、死んだ者は罪から義とされているからです。
Ro.06:08.(練語版) さて、わたしたちがキリストと共に死んだのなら、彼と共に生きるようになることをもわたしたちは信じている。
Ro.06:09.(練語版) キリストは死んだ者たちの中から起こされて、もはや死ぬことがなく、死はもはや彼を支配しないことを知っている。
Ro.06:10.(練語版) なぜなら、彼が死んだのは、ただ一度、罪に対して死んだのであり、他方彼が生きるのは、神に対して生きるのだからです。
Ro.06:11.(練語版) このように、あなたがたも、自分たちは罪に対してまさしく死んだ者であり、キリスト・イエスにおいて神に対して生きている者であることを、認めなさい。
Ro.06:12.(練語版) それゆえに、罪があなたがたの死ぬべき体の中で支配して、その欲に従うことがないようにしなさい。
Ro.06:13.(練語版) またあなたがたは、あなたがたの肢体を、不義の武器として罪にささげてはならない。むしろあなたがたは自分自身を、死んだ者たちの中から生きている者として神にささげ、またあなたがたの肢体を義の武器として神にささげなさい。
Ro.06:14.(練語版) なぜなら、罪はあなたがたを支配することはないからだろう。なぜなら、あなたがたは律法の下にあるのではなく、恵みの下にあるからです。
Ro.06:15.(練語版) それではどうなのか。わたしたちは、律法の下にではなく恵みの下にあるからといって、罪を犯すべきだろうか。決してそのようなことはないように。
Ro.06:16.(練語版) あなたがたは知らないのか。奴隷として服従するよう自分自身を誰かにささげるなら、あなたがたは自分の服従するその者の奴隷であって、死に至る罪の奴隷か、あるいは義に至る従順の奴隷となるのだ、ということを。
Ro.06:17.(練語版) しかし、神に感謝すべきことに、あなたがたは罪の奴隷であったが、導き渡された教えの型に心から服従して、
Ro.06:18.(練語版) そして罪から解放され、義の奴隷にされた。
Ro.06:19.(練語版) わたしは、あなたがたの肉の弱さのゆえに、人間的に語っている。あなたがたは、あなたがたの肢体を奴隷として不潔と不法にささげて不法に至ったように、そのように今やあなたがたの肢体を奴隷として義にささげて、神聖さに至りなさい。
Ro.06:20.(練語版) なぜなら、あなたがたが罪の奴隷であった時には、あなたがたは義とは縁のない者であったからです。
Ro.06:21.(練語版) それでは、その時あなたがたは、どんな実を持ったのか。今では恥じるものであり、それらの終結は死です。
Ro.06:22.(練語版) しかし、今やあなたがたは罪から解放され、神に対する奴隷となったので、神聖さに至るあなたがたの実を持っており、その終結は世々の特質ある命です。
Ro.06:23.(練語版) なぜなら、罪の配給は死ですが、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける世々の特質ある命だからです。

ローマ 第7章

Ro.07:01.(練語版) それとも、兄弟たちよ、あなたがたは知らないのか。(わたしは律法を知っている者たちに語るのですが)、律法は人を、その人が生きている時の間だけ支配するものだ、ということを。
Ro.07:02.(練語版) すなわち、夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって彼に縛られている。しかし、夫が死ねば、彼女は夫の律法から解かれる。
Ro.07:03.(練語版) したがって、夫が生きている間に、もし彼女が別の男のものとなれば、彼女は姦婦と呼ばれるだろう。しかし、もし夫が死ねば、彼女はその律法から解かれるので、彼女が別の男のものとなっても、姦婦とはならない。
Ro.07:04.(練語版) こういうわけで、わたしの兄弟たちよ、あなたがたもキリストの体を通して、律法に対して死んだのです。それは、あなたがたが別の方、すなわち、死んだ者たちの中から起こされた方のものとなり、わたしたちが神に対して実を結ぶためです。
Ro.07:05.(練語版) というのは、わたしたちが肉のうちにあった時には、律法を通しての罪の欲情がわたしたちの肢体のうちにあって働いて、死に至る実を結ばせていたからです。
Ro.07:06.(練語版) しかし、わたしたちが縛られていたものに対してわたしたちは死んで、今や律法から解放された。その結果、わたしたちは文字の古さではなく、霊の新しさの中でわたしたちは隷属しているのです。
Ro.07:07.(練語版) それでは、わたしたちは、何と言おうか。律法は罪なのか。決してそうはならないように。しかしわたしは、律法を通してでなければ、罪を知らなかっただろう。もし律法が「むさぼってはならない」と言わなかったら、わたしはむさぼりを知らなかっただろう。
Ro.07:08.(練語版) 罪は戒めを通して機会を捕らえ、わたしの内に働いて、あらゆるむさぼりを起させた。なぜなら、律法がなければ罪は死んだものだからです。
Ro.07:09.(練語版) わたしは、かつて律法なしに生きていた。しかし、戒めが来た時に罪は生き返り、
Ro.07:10.(練語版) わたしは死んだ。そして、命に至らせる戒め、これが、死に至らせるものであることをわたしは見いだした。
Ro.07:11.(練語版) なぜなら、罪は戒めを通して機会を捕らえ、わたしを欺き、それを通してわたしを殺したからです。
Ro.07:12.(練語版) それゆえに、律法は聖であり、そして戒めは聖であり、そして義であり、そして善です。
Ro.07:13.(練語版) それでは善いものが、わたしにとって死となったのだろうか。決してそのようなことはないように。それはむしろ、罪が罪として現われるために善いものを通してわたしに死を生じさせた。罪が戒めを通してはなはだしく罪深いものとなるためだった。
Ro.07:14.(練語版) 私たちは、律法は霊的なものであることを知っている。しかし、私は肉的な者であり、罪の下に売られているのです。
Ro.07:15.(練語版) わたしは自分の行なっていることが、分からない。なぜなら、わたしは自分の欲する事は行わず、かえって自分の憎む事を行なっているからです。
Ro.07:16.(練語版) しかし、もし自分の欲しない事を行なっているとすれば、わたしは律法が良いものであることを認めていることになる。
Ro.07:17.(練語版) しかし今や、この事を行なっているのは、もはやわたしではなく、わたしのうちに住んでいる罪です。
Ro.07:18.(練語版) わたしのうちに、すなわち、わたしの肉のうちには、善なるものが住んでいないことを、わたしは知っているからです。なぜなら、しようとする意志は、わたしにあるが、善を実践することがないからです。
Ro.07:19.(練語版) すなわち、わたしは自分が欲する善を行なわず、むしろ自分が欲しない悪を行っている。
Ro.07:20.(練語版) しかし、もし自分の欲しない事を行なっているとすれば、それを行なうのはもはやわたしではなく、わたしのうちに住んでいる罪です。
Ro.07:21.(練語版) そこでわたしは、善をしようと欲しているわたしに、そのわたしに悪が存在するという律法を見いだす。
Ro.07:22.(練語版) すなわち、わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいる。
Ro.07:23.(練語版) しかしわたしは、自分の肢体のうちに別の律法を見る。それはわたしの思いの律法に対して戦っており、自分の肢体のうちにある罪の律法の中にわたしをとりこにしているのです。
Ro.07:24.(練語版) わたしは、何というみじめな人だろう。誰が、この死の体から、わたしを救い出してくれるだろうか。
Ro.07:25.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストを通して、神に感謝すべきです。このように、わたし自身、思いでは神の律法に対する奴隷ですが、肉では罪の律法に対する奴隷です。

ローマ 第8章

Ro.08:01.(練語版) こういうわけで、今やキリスト・イエスのうちにある者たちに対して罪定めがない。
Ro.08:02.(練語版) なぜなら、キリスト・イエスにおける命の霊の律法は、罪と死の律法から、あなたを解放したからです。
Ro.08:03.(練語版) 事実、律法が肉のゆえに弱くて、なし得なかったので、神は、ご自身の息子を罪の肉と同じような形で、罪に関連して送り、肉において罪を罪定めされた。
Ro.08:04.(練語版) それは、律法の義の要求が、肉に従ってではなく、霊に従って歩んでいるわたしたちにおいて、満たされるためです。
Ro.08:05.(練語版) なぜなら、肉に従う者たちは肉のことを思い、霊に従う者たちは霊のことを思うからです。
Ro.08:06.(練語版) 肉の思いは死ですが、霊の思いは命と平和だからです。
Ro.08:07.(練語版) なぜなら、肉の思いは神への敵対だから。すなわち、それは神の律法に服従しておらず、また服従することもできないのです。
Ro.08:08.(練語版) また、肉にある者たちは、神を喜ばせることができない。
Ro.08:09.(練語版) しかし、神の霊があなたがたのうちに住んでいるのなら、あなたがたは肉のうちにではなく、霊のうちにいる。けれども、誰かがキリストの霊を待たないのなら、その者はキリストのものではない。
Ro.08:10.(練語版) しかし、キリストがあなたがたのうちにおられるなら、体は罪のゆえに死んでいても、霊は義のゆえに命です。
Ro.08:11.(練語版) そして、もしイエスを死んだ者たちの中から起こした方の霊があなたがたのうちに住んでいるのなら、キリスト・イエスを死んだ者たちの中から起こした方は、あなたがたのうちに住んでいるその方の霊のゆえに、あなたがたの死ぬべき体をも、生かして下さるのです。
Ro.08:12.(練語版) それゆえに、兄弟たちよ、わたしたちは負債者ですが、それは、肉に従って生きるという、肉に対するものではない。
Ro.08:13.(練語版) なぜなら、もし、肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬだろう。しかし、霊によって体の行ないを殺すなら、あなたがたは生きるだろう。
Ro.08:14.(練語版) なぜなら、すべて神の霊に導かれる者、この者たちは神の息子たちだからです。
Ro.08:15.(練語版) あなたがたは、再び恐れへと至る奴隷の霊を受けたのではなく、むしろ息子たる身分の霊を受けたのであり、この霊のうちにあってわたしたちは「アバ、父よ」と叫ぶのです。
Ro.08:16.(練語版) この霊ご自身、わたしたちの霊と共に、わたしたちが神の子供たちであることを、証ししている。
Ro.08:17.(練語版) さて、もし子供たちであるなら、相続人でもある。しかも、神の相続人であり、キリストの共同相続人です。ただし、わたしたちが共に栄光を受けるために、共に苦しむならばです。
Ro.08:18.(練語版) なぜなら、わたしは、今の季節の苦しみは、わたしたちに現されようとする栄光に比べるにも値しないと、考えるからです。
Ro.08:19.(練語版) 事実、被造物の切なる思いは、神の息子たちの出現を待ち望んでいる。
Ro.08:20.(練語版) なぜなら、被造物が虚無に服従させられたのは、自分の意志によるのではなく、服従させた方によるのであり、それは期待をもってのことだったからです。
Ro.08:21.(練語版) すなわち、被造物自身も、腐朽への奴隷状態から自由にされ、神の子供たちの栄光の自由に至るようになることです。
Ro.08:22.(練語版) 被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみをしていることを、わたしたちは知っている。
Ro.08:23.(練語版) それだけではなく、霊の初穂をもつている者たち自身、すなわちわたしたち自身が、自分自身のうちでうめきながら、息子たる身分、すなわち、わたしたちの体の救出を待ち望んでいる。
Ro.08:24.(練語版) わたしたちは期待の中で救われたからです。しかし、見える期待は期待ではない。なぜなら、見ているものを、誰が期待するだろうか。
Ro.08:25.(練語版) しかし、もしわたしたちが見ていないものを期待するなら、わたしたちは忍耐して、それを待ち望むのです。
Ro.08:26.(練語版) 同じように、霊もわたしたちの弱さを助けてくれる。なぜなら、しかるべき仕方で何を祈るべきかを、わたしたち知らないが、霊そのものが、言葉にあらわせないうめきをもって、とりなしをしているからです。
Ro.08:27.(練語版) それでも、心を探る方は、霊の思いが何であるかを知っておられる。それは、神に従って、聖なる者たちのためにとりなしをしているからです。
Ro.08:28.(練語版) また神を愛する者たち、すなわち、目的に従って召された者たちには、すべてのことが共に働いて善へと至る、ということをわたしたちは知っている。
Ro.08:29.(練語版) 彼は前もって知っていた者たちを、彼の息子の像と共なるかたちをもつ者たちとして、前もって定められたからです。それは彼が、多くの兄弟たちの中で最初に生まれた者となるためです。
Ro.08:30.(練語版) そして、彼は前もって定めた者たちを、さらに召し、そして召した者たちを、さらに義とし、そして義とした者たちを、さらに栄光化された。
Ro.08:31.(練語版) それでは、これらのことに対してわたしたちは何と言おうか。もし神がわたしたちの味方であるなら、誰がわたしたちに敵するだろうか。
Ro.08:32.(練語版) ご自身の息子をさえ惜しまないで、わたしたちすべてのために彼を引き渡された方が、どうして彼と共にすべてのものをわたしたちに恵みとして賜わらないことがあろうか。
Ro.08:33.(練語版) 誰が、神の選ばれた者たちを訴えるのか。神が義とする方なのです。
Ro.08:34.(練語版) 誰が、罪に定めるのか。キリストは、死んで、否、むしろ起こされ、神の右にあり、また、わたしたちのためにとりなしをしておられる。
Ro.08:35.(練語版) 誰がわたしたちをキリストの愛から引き離すのか。患難か、それとも苦悩か、それとも迫害か、それとも飢えか、それとも裸か、それとも危険か、それとも剣か。
Ro.08:36.(練語版) 「あなたのために、わたしたちは一日中、死に渡されており、ほふられる羊とみなされた」と書かれているとおりです。
Ro.08:37.(練語版) しかし、わたしたちは、わたしたちを愛してくださった方を通して、これらすべての事において勝ち得て余りがある。
Ro.08:38.(練語版) わたしは確信する。死も、命も、使いの者たちも、支配者たちも、現在のものも、来たるべきものも、力あるものも、
Ro.08:39.(練語版) 高さも、深さも、その他どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。

ローマ 第9章

Ro.09:01.(練語版) わたしはキリストにあって真実を語る。偽りを言わない。わたしの良心は聖霊においてわたしと共に証しをしている。
Ro.09:02.(練語版) すなわち、わたしに大きな悲しみがあり、わたしの心に絶えざる痛みがある。
Ro.09:03.(練語版) なぜなら、わたしの兄弟たち、肉によるわたしの同族のために、わたし自身はのろわれてキリストから離されることを願った。
Ro.09:04.(練語版) 彼らはイスラエル人であって、息子たる身分と栄光ともろもろの契約と律法の授与と神聖な奉仕ともろもろの約束は彼らのものであり、
Ro.09:05.(練語版) 父祖たちも彼らのものであり、肉によれば、キリストは彼らから出られたのです。彼はすべてのものの上におられ、神は、世々に亘り、祝福されるべきです。アァメン。
Ro.09:06.(練語版) しかし、神の言葉が無効になったというわけではない。なぜなら、それらイスラエルから出た者すべてがイスラエルなのではなく、
Ro.09:07.(練語版) また、アブラハムの胤だからといって、すべてが子供であるのではないからです。むしろ「あなた胤は、イサクにおいて呼ばれる」。
Ro.09:08.(練語版) すなわち、肉の子供がそのまま神の子供たちではなく、むしろ約束の子供が胤とみなされるのです。
Ro.09:09.(練語版) 約束の言葉はこうです。「この時節にわたしは来る。そして、サラには息子ができるであろう」。
Ro.09:10.(練語版) しかし、それだけではなく、リベカも、一人の人、わたしたちの父イサクによって身ごもった時もそうだった。
Ro.09:11.(練語版) なぜなら、彼らがまだ生まれておらず、善も悪も何も行なっていない時に、選びによる神の目的が存続するために、
Ro.09:12.(練語版) それが行ないによらずむしろ召した方によるようにと、「大なる者が小なる者に隷属するであろう」と彼女に言われた。
Ro.09:13.(練語版) 「わたしはヤコブを愛したが、エサウを憎んだ」と書いてあるとおりです。
Ro.09:14.(練語版) それでは、わたしたちは何と言おうか。神には不義があるのか。決してそのようなことにはならないように。
Ro.09:15.(練語版) なぜなら、彼はモーセに言われるからです。「わたしは自分のあわれもうとする者をあわれみ、いつくしもうとする者を、いつくしむ」。
Ro.09:16.(練語版) それゆえに、それは意志する者や走る者によるのではなく、むしろあわれむ神によるのです。
Ro.09:17.(練語版) 事実、聖書はパロに言っている。「わたしは、まさにこの事のために、あなたを起こしたのです。それは、わたしがあなたにおいてわたしの力を示し、またわたしの名が全地に告げ知らされるためです」。
Ro.09:18.(練語版) したがって彼はご自分の望む者をあわれみ、またご自分の望む者をかたくなにされるのです。
Ro.09:19.(練語版) そこで、あなたはわたしに言うだろう。「それでは、なぜ彼は、なおも人を責めるのか。事実、誰が彼の意志に逆らうことができるのか」。
Ro.09:20.(練語版) ああ人よ、あなたは、神に言い逆らうとは、いったい、何者なのか。形造られたものが形造った者に向かって、「なぜ、わたしをこのように造ったのか」と言うでしょうか。
Ro.09:21.(練語版) それとも陶器師は粘土に対して、同じ固まりから、一つを栄誉への器に、もう一つを不名誉への器に造る権限を持っていないでしょうか。
Ro.09:22.(練語版) しかし、もし神が、怒りを示し、そしてご自分の力を知らせようとご意志で、大いなる寛容をもって、滅びへと造られた怒りの器を忍ばれたとすれば、
Ro.09:23.(練語版) しかも、栄光へとあらかじめ用意したあわれみの器に、ご自分の栄光の富を知らせようとされたとすれば、どうでしょうか。
Ro.09:24.(練語版) 神はこのあわれみの器として、またわたしたちをも、ユダヤ人の中からだけではなく、諸国民の人々の中からも召されたのです。
Ro.09:25.(練語版) 彼はまたホセアにおいても言われているとおりです。「わたしは、わたしの民でない者を、わたしの民と呼び、愛されなかった者を、愛される者と呼ぶであろう。
Ro.09:26.(練語版) あなたがたはわたしの民ではないと、彼らに言ったその場所で、そこで彼らは生ける神の息子たちであると、呼ばれるであろう」。
Ro.09:27.(練語版) また、イザヤはイスラエルについて叫んでいる。「たとえ、イスラエルの息子たちの数は、海の砂のようであっても、救われるのは、残された者だけであろう。
Ro.09:28.(練語版) 主は、地上で決済をして完結をつけ、しかも切りをつけられるからである」。
Ro.09:29.(練語版) そしてイザヤはあらかじめ言ったとおりです。「万軍の主がわたしたちに胤を残されなかったなら、わたしたちはソドムのようになり、またゴモラと同じようになったであろう」。
Ro.09:30.(練語版) それでは、わたしたちは何と言おうか。義を追い求めなかった諸国民の人々は、義を、すなわち、信仰による義を得た。
Ro.09:31.(練語版) しかし、義の律法を追い求めていたイスラエルは、律法に達しなかった。
Ro.09:32.(練語版) なぜか。信仰によらずに、むしろ行ないによるかのように追い求めたからです。彼らは、つまずきの石につまずいたのです。
Ro.09:33.(練語版) 書いてあるとおりです。「見よ、わたしはシオンに、つまずきの石、妨げの岩を置く。そしてそれを信じる者は、辱められることがない」。

ローマ 第10章

Ro.10:01.(練語版) 兄弟たちよ。わたしの心の喜び、彼らのために神への祈願は、救いへと至ることです。
Ro.10:02.(練語版) わたしは彼らのために証しするが、彼らは神に対して熱心です。しかし知識にしたがってではないのです。
Ro.10:03.(練語版) なぜなら、彼らは神の義を知らず、自分の義を立てることを追い求めて、神の義に服従しなかったからです。
Ro.10:04.(練語版) キリストは、すべて信じる者を義に至らせる律法の終結です。
Ro.10:05.(練語版) モーセは律法による義について、それらを行なう人は、それらによって生きるであろう、と書いている。
Ro.10:06.(練語版) しかし、信仰による義は、こう言っている。「あなたの心の中で,『誰が天に上るであろうか』と言ってはならない」。これは、キリストを引き下ろすことです。
Ro.10:07.(練語版) あるいは、「『誰が底知れぬ所に下るであろうか』と言ってはならない」。それはキリストを死んだ者たちの中から引き上げることです。
Ro.10:08.(練語版) では、それは何と言っているのですか。「言葉はあなたの近くにある、あなたの口の中、そしてあなたの心の中にある」。これはわたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉です。
Ro.10:09.(練語版) すなわち、あなたがあなたの口で、イエスは主であると告白し、あなたの心で、神は彼を死んだ者たちの中から起こしたと信じるなら、あなたは救われる。
Ro.10:10.(練語版) なぜなら、心で信じて義へと至るのであり、口で告白して救いへと至るのです。
Ro.10:11.(練語版) 聖書は言っている。「すべて彼を信じる者は、辱められることがない」。
Ro.10:12.(練語版) ユダヤ人とギリシヤ人との差別はない。同じ主が、すべての者の主であって、この方はご自分を呼び求めるすべての者に対して豊かなのです。
Ro.10:13.(練語版) なぜなら、「主の名を呼び求める者はすべて救われる」からです。
Ro.10:14.(練語版) それでは、信じたことのない者を、どうして呼び求めることがあろうか。聞いたことのない者を、どうして信じることがあろうか。宣べ伝える者がいなくては、どうして聞くことがあろうか。
Ro.10:15.(練語版) 遣わされなくては、どうして宣べ伝えることがあろうか。書いてあるとおりです。「良いことについての良い知らせを宣べ伝える者の足は何と麗しいのであろう」。
Ro.10:16.(練語版) しかし、すべての人が良い知らせに従ったのではない。なぜなら、イザヤは言っている。「主よ、誰がわたしたちの知らせを信じましたか」。
Ro.10:17.(練語版) したがって、信仰は聞くことから生じるのであり、聞くことはキリストの言葉を通して起こるのです。
Ro.10:18.(練語版) しかしわたしは言う。彼らは聞かなかったのであろうか。否、むしろ「彼らの声は全地へ出て行き、彼らの言葉は人の住む地の果てにまで及んだ」。
Ro.10:19.(練語版) しかし、わたしは言う。イスラエルは知らなかったのであろうか。まずモーセは言っている。「わたしはあなたがたに、国民でない者に対してねたみを起させ、無知な国民に対して、怒りをいだかせるであろう」。
Ro.10:20.(練語版) またイザヤは大胆であり、そして言っている。「わたしは、わたしを求めなかった者たちに見いだされ、わたしを尋ね求めなかった者たちに現われた」。
Ro.10:21.(練語版) しかしイスラエルに対しては言っている。「わたしは、頑固で言い逆らう民に向かって、一日中わたしの両手を差し伸べていた」。

ローマ 第11章

Ro.11:01.(練語版) そこでわたしは言う。神はご自分の民を退けられたのでしょうか。決してそのようなことはないように。なぜなら、わたしもイスラエル人であり、アブラハムの胤から出た者であり、ベニヤミン族の者だからです。
Ro.11:02.(練語版) 神は、あらかじめ知っておられた彼の民を、退けられたのではない。それとも、聖書がエリヤについて何と言っているか、あなたがたは知らないのか。すなわち、いかに彼はイスラエルを神に訴えている。
Ro.11:03.(練語版) 「主よ、彼らはあなたの預言者たちを殺し、あなたの祭壇を倒壊させました。そしてわたしだけが残されたが、彼らはわたしの魂を求めています」。
Ro.11:04.(練語版) しかし、彼に対する御告げは何と言っているか。「わたしはわたし自身のために、バアルにひざをかがめなかった七千人の男を残しておいた」。
Ro.11:05.(練語版) それゆえ、これと同じように、今の時節にも、恵みの選びによって残された者がいるのです。
Ro.11:06.(練語版) しかし、もし恵みによるのであれば、もはや行ないによるのではない。そうでないと、恵みはもはや恵みではなくなるからです。
Ro.11:07.(練語版) それではどうでしょう。イスラエルはその追い求めているものを得ないで、ただ選ばれた者が、それを得た。そして、他の者たちはかたくなになった。
Ro.11:08.(練語版) 書いてあるとおりです。「神は、彼らに深い眠りの霊と、見えない目と、聞えない耳とを与えて、今日、この日に及んでいる」。
Ro.11:09.(練語版) またダビデは言っている。「彼らの食卓は、彼らにとってわなに、そして網に、そしてつまずきに、そして報復になれ。
Ro.11:10.(練語版) 彼らの目は暗くなって見えなくなれ。また彼らの背を、すべてのことを通して、かがませてください」。
Ro.11:11.(練語版) そこでわたしは言う。彼らは倒れるためにつまずいたのでしょうか。決してそのようなことはないように。むしろ彼らの過ちによって、救いが諸国の民々に及び、それによって彼らにねたみを起こさせるためです。
Ro.11:12.(練語版) しかし、もし彼らの過ちが世界の富となり、彼らの減退が諸国民の人々の富となったとすれば、まして彼らが満ちるなら、どれほどのことでしょう。
Ro.11:13.(練語版) そこで、わたしはあなたがた諸国民の人々に言う。わたしは諸国の民々の使徒である以上、わたしの奉仕の務めを光栄とし、
Ro.11:14.(練語版) それは、何とかしてわたしの骨肉にねたみを起こさせ、彼らのうちの幾人かを救おうと願っている。
Ro.11:15.(練語版) もし彼らの捨てられたことが世界の和解となったとすれば、彼らの受け入れられることは、死んだ者たちの中からの命でなくて何でしょう。
Ro.11:16.(練語版) さて、もし初穂が聖なるものであれば、固まりもそうなのです。また、もし根が聖なるものであれば、枝々もそうなのです。
Ro.11:17.(練語版) しかし、枝々のうちのあるものたちが折り取られ、他方あなたが、野生のオリブでありながら彼らに接ぎ木され、そしてオリブの根の豊かな養分に共にあずかる者になったのだとしても、
Ro.11:18.(練語版) あなたは枝々に対して誇ってはならない。しかし、たとえあなたが誇るとしても、あなたが根を担っているのではなく、むしろ根があなたを担っているのです。
Ro.11:19.(練語版) するとあなたは「わたしが接ぎ木されるために枝々は折り取られたのだ」と言うでしょう。
Ro.11:20.(練語版) そのとおりです。彼らは不信仰のゆえに折り取られ、あなたは信仰のゆえに立っているのです。高ぶった思いをいだかないで、むしろ恐れなさい。
Ro.11:21.(練語版) なぜなら、もし神が生来の枝々を惜しまなかったとすれば、なたを惜しまれることもないからです。
Ro.11:22.(練語版) それゆえに、神の慈愛と峻厳を見よ。峻厳は倒れた者たちの上に臨み、あなたの上には神の慈愛が臨む。ただしあなたがその慈愛にとどまっていればのことです。もしそうでなければ、あなたも切り落とされるでしょう。
Ro.11:23.(練語版) しかし彼らも、もし不信仰にとどまっていなければ、接ぎ木されることになるのです。神は彼らを再び接ぎ木することができるからです。
Ro.11:24.(練語版) なぜなら、もしあなたが生来の野生のオリブから切り取られ、自然に反して良いオリブに接ぎ木されたとすれば、まして、これら生来のものたちは、自分であるオリブに接ぎ木されることでしょう。
Ro.11:25.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたが知者だと自負することのないために、この奥義を知らないでいてもらいたくない。すなわち、かたくなさがイスラエルに部分的に生じたのは、諸国民の人々が入って来て定数に満ちるまでのことです。
Ro.11:26.(練語版) こうして、全イスラエルが救われるでしょう。書いてあるとおりです。「救出者がシオンから来て、ヤコブから不敬けんを追い払うであろう。
Ro.11:27.(練語版) そして、これが、彼らの罪々を除き去る時に、彼らに対して立てるわたしからの契約である」。
Ro.11:28.(練語版) 良い知らせによれば、彼らはあなたがたのゆえに敵ですが、選びによれば、彼らは父祖たちのゆえに愛されている。
Ro.11:29.(練語版) 神の恵みの賜物と召しとは、変えられることがない。
Ro.11:30.(練語版) あなたがたはかつて神に対して頑固でしたが、今は彼らの頑固さのゆえにあわれみを受けているように、
Ro.11:31.(練語版) それと同じように、これらの者たちもまた今はあなたがたが受けたあわれみのゆえに頑固ですが、それは彼らもまた今あわれみを受けるためなのです。
Ro.11:32.(練語版) なぜなら、神がすべての者を頑固さの中に閉じ込めたのは、彼がすべての者をあわれむためだったからです。
Ro.11:33.(練語版) ああ、神の富と知恵と知識の深さよ。彼の裁きは何と探りがたく、彼の道は何とたどりがたいものなのでしょう。
Ro.11:34.(練語版) なぜなら、誰が主の思いを知っていたか。また誰が彼の助言者になったか。
Ro.11:35.(練語版) また、誰がまず彼に与えて、そのお返しを受けるでしょうか。
Ro.11:36.(練語版) なぜなら、すべては彼から出て、彼を通し、そして彼へと向かっているからです。その彼に栄光が、世々に亘り、あるように。アァメン。

ローマ 第12章

Ro.12:01.(練語版) 兄弟たちよ。そういうわけで、神の情けを通してあなたがたに勧める。あなたがたの体を、生ける、聖なる、神に喜ばれる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたの理性にかなった神聖な奉仕です。
Ro.12:02.(練語版) そしてあなたがたは、この世の型にはまってはならない。むしろ思いを新たにすることによって形造り変えられなさい。それは、何が神の意志であり、善きことであり、そして喜ばれることであり、そして完全なことであるのかを、あなたがたはわきまえ知るためです。
Ro.12:03.(練語版) わたしは、自分に与えられた恵みによって、あなたがたの中のすべての人に言う。思うべきことを越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきです。
Ro.12:04.(練語版) ちょうどわたしたちが一つの体の中に多くの肢体を持っており、そしてすべての肢体が同じ機能を持っていないように、
Ro.12:05.(練語版) わたしたちも数は多いが、キリストにあって一つの体であり、また各自は互に肢体だからです。
Ro.12:06.(練語版) また、わたしたちは与えられた恵みによって、それぞれ異なった恵みの賜物を持っているので、もし、それが預言であれば、信仰の程度に応じて預言をし、
Ro.12:07.(練語版) それが奉仕の務めであれば奉仕の務めにおいて、教える者であれば教えにおいて、
Ro.12:08.(練語版) 勧めをする者であれば勧めにおいて、分け与える者は純真さにおいて、指導する者は熱心さにおいて、あわれみを示す者は快活さにおいて行なうべきです。
Ro.12:09.(練語版) 愛には偽善があってはならない。邪悪なことを憎悪し、善に結び付き、
Ro.12:10.(練語版) 兄弟の愛をもって互に愛し合い、尊敬をもって互いを立て合い、
Ro.12:11.(練語版) 熱心で怠けることなく、霊に燃え、主に隷従し、
Ro.12:12.(練語版) 期待において喜び、患難において忍耐し、祈りに専念し、
Ro.12:13.(練語版) 力を合わせて聖徒の欠乏を補い、もてなすことを追い求めなさい。
Ro.12:14.(練語版) 迫害する者たちを祝福しなさい。祝福して、のろってはならない。
Ro.12:15.(練語版) 喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。
Ro.12:16.(練語版) 互に思うことをひとつにし、高ぶった思いをいだかず、むしろ低い者たちと共に歩みなさい。自らを賢いものとしてはならない。
Ro.12:17.(練語版) 誰にも悪に対して悪を報いることなく、すべての人々の前で善を行うように心がけなさい。
Ro.12:18.(練語版) あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。
Ro.12:19.(練語版) 愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、怒りに場所を譲りなさい。なぜなら、「復讐はわたしのものである、わたしが報いをする,と主は言われる」と書いてあるからです。
Ro.12:20.(練語版) むしろ、「もしあなたの敵が飢えているなら、彼に食べさせなさい。もし渇いているなら、彼に飲ませなさい。なぜなら、こうすることによって、あなたは燃える石炭を彼の頭の上に積み上げるであろうからである」。
Ro.12:21.(練語版) 悪に征服されてはならない。むしろ、善をもって悪を征服しなさい。

ローマ 第13章

Ro.13:01.(練語版) すべての魂は上位の諸権威に服従しなさい。なぜなら、神によらない権威はなく、存在している諸権威は神によって定められているからです。
Ro.13:02.(練語版) したがって、権威に逆らう者は、神の定めに反抗するのであり、反抗する者たちは、自分自身に裁きを受けるでしょう。
Ro.13:03.(練語版) 事実、支配者たちは、善行にではなく、悪行にとっては、恐ろしい存在です。あなたは権威を恐れないことを願うのか。善を行ないなさい。そうすれば、あなたはそれから賞賛を受けるでしょう。
Ro.13:04.(練語版) それは、あなたに益を与えるための神の奉仕者なのです。しかし、もしあなたが悪を行なうなら、恐れなさい。それはいたずらに剣を帯びているのではない。それは神の奉仕者であり、悪を行なう者に対しては、怒りをおこす復讐者なのです。
Ro.13:05.(練語版) したがって、服従することが必要です。怒りのためだけではなく、良心のためでもある。
Ro.13:06.(練語版) このために、あなたがたは税を納めるのです。彼らは神に仕える者として、まさにこのことに専念しているのだからです。
Ro.13:07.(練語版) あなたがたは、すべての者に対して義務を果しなさい。税を納めるべき者には税を、貢を納むべき者には貢を、恐るべき者には恐れを、尊敬すべき者には尊敬を。
Ro.13:08.(練語版) 互いに愛し合うことのほかは、誰にも何も負債をもってはならない。なぜなら、他者を愛する者は、律法を全うするのです。
Ro.13:09.(練語版) 「姦淫してはならない、殺人を犯してはならない、盗んではならない、むさぼってはならない」、そしてほかにどんな戒めがあっても、それは、この言葉、すなわち、「あなたは隣人を自分自身のように愛するであろう」に要約されるからです。
Ro.13:10.(練語版) 愛は隣人に対して悪を行なうことはない。それゆえに、愛は律法を全うするものなのです。
Ro.13:11.(練語版) なお、あなたがたは時節を知っているのだから、以上のことをするように努めなさい。すなわち、あなたがたが眠りから覚めるべき時がすでに来ている。今やわたしたちの救いは、わたしたちが信じた時よりも、もっと近づいているからです。
Ro.13:12.(練語版) 夜はふけた。日が近づいている。それだから、わたしたちは、闇のわざを脱ぎ捨てて、光の武器を身に着けましょう。
Ro.13:13.(練語版) 日中におけるように、正しく歩みましょう。すなわち、宴楽や泥酔ではなく、淫乱と遊蕩ではなく、争いやねたみではなく。
Ro.13:14.(練語版) むしろあなたがたは、主イエス・キリストを着なさい。そして肉の欲を満たす備えをしてはならない。

ローマ 第14章

Ro.14:01.(練語版) 信仰の弱い者を受け入れなさい。ただ、考え方を批評するためであってはならない。
Ro.14:02.(練語版) ある者は、すべてのものを食べてもよいとの信仰を持っているが、弱い者は野菜を食べる。
Ro.14:03.(練語版) 食べる者は、食べない者を軽んじてはならない。食べない者は、食べる者を裁いてはならない。なぜなら、神は彼を受け入れられたからです。
Ro.14:04.(練語版) 他人の家僕を裁くとは、あなたは誰なのですか。彼が立つのも倒れるのも、自分の主人によるのです。しかし、彼は立つようになる。主は彼を立たせることができるからです。
Ro.14:05.(練語版) ある者はある日を他の日よりも重んじ、ある者はすべての日は同じであると判断する。おのおの自分の思いの中で確信を持ちなさい。
Ro.14:06.(練語版) 日を重んじる者は、主のために重んじる。また食べる者も主のために食べる。彼は主に感謝しているからです。食べない者も主のために食べない。そして、神に感謝する。
Ro.14:07.(練語版) わたしたちのうちの誰も、自分自身のために生きてはおらず、また誰も、自分自身のために死にはしない。
Ro.14:08.(練語版) わたしたちは、生きるのも主のために生き、死ぬのも主のために死ぬ。それゆえに、生きるにしても死ぬにしても、わたしたちは主のものなのです。
Ro.14:09.(練語版) このために、キリストが死んで、そして生きられたのは、彼が死んだ者たちと生きている者たちの主となられるためです。
Ro.14:10.(練語版) それなのに、あなたは、なぜあなたの兄弟を裁くのか。あなたは、なぜあなたの兄弟を軽んじるのか。事実、わたしたちはみな、神の裁きの座の前に立つでしょう。
Ro.14:11.(練語版) 「主が言われる。わたしは生きている。すべてのひざは、わたしに対してかがみ、すべての舌は、神に賛美をささげるであろう」と書いてあるからです。
Ro.14:12.(練語版) したがってそれゆえに、わたしたちひとりびとりは、自分自身についての言い開きをすることになるのです。
Ro.14:13.(練語版) こういうわけで、もはや互いに裁くことがないようにしましょう。むしろ、あなたがたは、つまずきとなる物や、妨げとなる物を兄弟の前に置かないようにするという、このことを決めなさい。
Ro.14:14.(練語版) わたしは、主イエスにあって知り、また確信している。それ自体、汚れているものは一つもない。ただ、何かが汚れていると考える者、その者にとってはそれは汚れている。
Ro.14:15.(練語版) 事実、もし食物のゆえにあなたの兄弟を苦しめるなら、あなたはもはや愛にしたがって歩んでいるのではない。あなたの食物によって、その者を滅ぼしてはならない。その者のために、キリストは死なれたのです。
Ro.14:16.(練語版) それゆえに、あなたがたの善がそしられないようにしなさい。
Ro.14:17.(練語版) なぜなら、神の王国は食べることや飲むことではなく、むしろ義、そして平和、そして聖霊における喜びだからです。
Ro.14:18.(練語版) このことにおいてキリストに隷従する者は、神に喜ばれ、また人々からも是認されるのです。
Ro.14:19.(練語版) したがってそれゆえに、平和のことと、互いに造りあげることを追い求めましょう。
Ro.14:20.(練語版) 食物のゆえに、神のみわざを破壊してはならない。すべてのものは清いのですが、食べてつまずく人にはそれは悪となる。
Ro.14:21.(練語版) 肉を食べないこと、またぶどう酒を飲まないこと、あなたの兄弟がつまずく、また陥れられる、また弱くなるようなことにおいては何もしないことは、良いことです。
Ro.14:22.(練語版) あなたの持っている信仰を、神のみ前に、自分自身に持っていなさい。自分が良しとすることにおいて、自分を裁かない人は幸せです。
Ro.14:23.(練語版) しかし、もし人が疑いながら食べるなら、罪に定められる。それは信仰から出たものではないからです。すべて信仰から出たのでないものは、罪です。

ローマ 第15章

Ro.15:01.(練語版) わたしたち強い者は、強くない者たちの弱さを担うべきであって、自分を喜ばせることをしてはならない。
Ro.15:02.(練語版) わたしたちはおのおの、造りあげるのに良い事柄によって隣人を喜ばすべきです。
Ro.15:03.(練語版) キリストも、ご自身を喜ばせることはされなかったからです。むしろ、書いてあるとおりです。「あなたをそしる者のそしりが、わたしに降りかかった」。
Ro.15:04.(練語版) 事実、以前に書かれた事は、わたしたちの教えのために書かれたのであり、それはわたしたちが、忍耐を通して、また聖書の励ましを通して、期待を持つためです。
Ro.15:05.(練語版) どうか忍耐と励ましの神が、キリスト・イエスにしたがって、互いの間に同じ思いを、あなたがたに与えてくださるように。
Ro.15:06.(練語版) それは、あなたがたが、心を合わせて、一つの口で、わたしたちの主イエス・キリストの神また父に栄光を帰すためです。
Ro.15:07.(練語版) こういうわけで、あなたがたは互いを受け入れなさい。ちょうどキリストもまた、神の栄光のために、あなたがたを受け入れて下さったように。
Ro.15:08.(練語版) わたしは言う。キリストは神の真実のために、割礼の奉仕人となられた。それは父祖たちへの約束を確認するためであり、
Ro.15:09.(練語版) また諸国の民々があわれみのゆえに、神に栄光を帰すためです。書いてあるとおりです。「こういうわけで、わたしは諸国の民々の間であなたをたたえ、またあなたのみ名に賛美を歌う」。
Ro.15:10.(練語版) また、こう言っている。「諸国の民々よ、彼の民と共に喜べ」。
Ro.15:11.(練語版) また、「すべての諸国の民々よ、主をたたえよ。すべての民よ、彼をたたえよ」。
Ro.15:12.(練語版) またイザヤは言っている。「エッサイの根があり、諸国の民々を支配するために立ち上がる者がいるであろう。諸国の民々は彼に期待を置くであろう」。
Ro.15:13.(練語版) どうか、期待の神が、信じることにおけるあらゆる喜びと平和とで、あなたがたを満たしてくださるように。それはあなたがたが、聖霊の力の中で期待に満ちあふれるためです。
Ro.15:14.(練語版) さて、わたしの兄弟たちよ。あなたがた自身が、善に満ち、あらゆる知識で満たされ、そして互に訓戒し合う力のあることを、わたし自身はあなたがたについて確信している。
Ro.15:15.(練語版) しかし、わたしはあなたがたの記憶を新たにするために、神によってわたしに与えられた恵みのゆえに、ところどころかなり大胆にあなたがたに書いた。
Ro.15:16.(練語版) それは,わたしが諸国の民々へのキリスト・イエスの奉仕者となり、神の良い知らせのための祭司となるためであって、こうして、ささげ物である諸国の民々が、聖霊によって聖められたものとされ、受け入れられるものとなるためです。
Ro.15:17.(練語版) それゆえにわたしは、キリスト・イエスにあって、神に対しての誇りを持っている。
Ro.15:18.(練語版) キリストがわたしを通じて働かれたことのほかには、わたしはあえて何も語ろうとはしない。その働きは、諸国の民々を従順に至らせるためであり、言葉とわざにより、
Ro.15:19.(練語版) しるしと不思議との力により、霊の力におけるものでした。こうして、エルサレムから、巡りめぐってイルリコに至るまで、わたしはキリストの良い知らせを満たした。
Ro.15:20.(練語版) このようにして、わたしの切に望んだところは、他人の土台の上に建てることをしないように、キリストのみ名がまだ唱えられていない所に良い知らせを宣べ伝えることでした。
Ro.15:21.(練語版) むしろ、書いてあるとおりです。「彼に関して告げ知らされていなかった者たちが見るであろう。そして聞いたことのない者たちが理解するであろう」。
Ro.15:22.(練語版) こういうわけで、わたしはあなたがたの所に行くことを、たびたび妨げられてきた。
Ro.15:23.(練語版) しかし今では、これらの地方にはもはや働く余地がないので、そしてあなたがたの所に行くことを長年熱望してきたので、
Ro.15:24.(練語版) わたしがイスパニヤへ行く途中あなたがたに会い、まず部分的にでもわたしの願いがあなたがたによって満たされたら、あなたがたに送られてそこへ行くことを、期待しているのです。
Ro.15:25.(練語版) しかし今は、聖なる者たちに仕えるために、わたしはエルサレムに行く。
Ro.15:26.(練語版) なぜなら、マケドニヤとアカヤとは、エルサレムにいる聖なる者たちのうちの貧しい者たちのためにいくらかの交わりの援助を行なうことを、喜んで賛成したからです。
Ro.15:27.(練語版) 確かに、彼らは喜んで賛成した。また彼らは、彼らに負い目のある者たちです。というのは、もし諸国の民々が彼らの霊の物にあずかったとすれば、肉的なものにおいても彼らに仕える負い目を持っているからです。
Ro.15:28.(練語版) そこでわたしは、これを成し終えてから、また彼らにこの実を封印して渡してから、あなたがたの所を通って、イスパニヤに行くでしょう。
Ro.15:29.(練語版) そしてわたしはあなたがたの所に行く時、キリストの満ちあふれる祝福のうちにあって行くことを知っている。
Ro.15:30.(練語版) さて、兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストを通して、そして霊の愛を通して、わたしはあなたがたにお願いする。わたしのため、神への祈りにおいて、わたしと共に力を尽くしてほしい。
Ro.15:31.(練語版) それは、わたしがユダヤにおける頑固である者たちから救い出され、またエルサレムのためのわたしの奉仕が、聖なる者たちに喜ばれるためです。
Ro.15:32.(練語版) 神の意志を通して、わたしが喜びのうちにあなたがたのところに行き、あなたがたと共に休息するようになるためです。
Ro.15:33.(練語版) 平和の神があなたがたすべてと共におられるように。アァメン。

ローマ 第16章

Ro.16:01.(練語版) ケンクレヤにある集会の奉仕者、わたしたちの姉妹フィベを、あなたがたに紹介する。
Ro.16:02.(練語版) どうか、聖なる者たちにふさわしく、主にあって彼女を迎え入れ、そして、彼女があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事でも、助けてあげてほしい。事実、彼女は多くの者たちの援助者となったのであり、わたし自身の援助者ともなったのです。
Ro.16:03.(練語版) キリスト・イエスにあるわたしの同労者プリスカとアクラとによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:04.(練語版) 彼らは、わたしの魂のために、彼ら自身の首を差し出してくれたのです。彼らに対しては、わたしだけではなく、諸国の民々のすべての集会も、感謝している。
Ro.16:05.(練語版) 彼らの家にある集会にもよろしく、と挨拶してください。わたしの愛するエパネトによろしく、と挨拶してください。彼は、キリストにささげられたアジヤの初穂です。
Ro.16:06.(練語版) あなたがたのために多くの苦労をしたマリヤによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:07.(練語版) わたしの同族であって、またわたしの囚人仲間であるアンデロニコとユニアスとによろしく、と挨拶してください。彼らは使徒たちの間で評判がよく、またわたしより先にキリストにある者となった者たちです。
Ro.16:08.(練語版) 主にあってわたしの愛するアムプリアトによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:09.(練語版) キリストにあるわたしたちの同労者ウルバノ、またわたしの愛するスタキスによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:10.(練語版) キリストにあって是認された者アペレによろしく、と挨拶してください。アリストブロの家の者たちによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:11.(練語版) 同族のヘロデオンによろしく、と挨拶してください。主にあるナルキソの家の者たちによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:12.(練語版) 主にあって労苦しているツルパナとツルポサとによろしく、と挨拶してください。主にあって多くの労苦をした愛するペルシスによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:13.(練語版) 主にあって選ばれたルポス、そして彼とわたしとの母によろしく、と挨拶してください。
Ro.16:14.(練語版) アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマス、そして彼らと一緒にいる兄弟たちによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:15.(練語版) ピロロゴとユリヤとに、またネレオと彼の姉妹とに、オルンパに、また彼らと一緒にいるすべての聖なる者たちによろしく、と挨拶してください。
Ro.16:16.(練語版) 聖なる口づけをもって互いに挨拶してください。キリストのすべての集会があなたがたに挨拶を送る。
Ro.16:17.(練語版) さて兄弟たちよ。あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教に反して、分裂やつまずきを起こす者たちに注意しなさい。そして、彼らを避けなさい。
Ro.16:18.(練語版) なぜなら、こうした者たちは、わたしたちの主キリストに隷従しないで、自分の腹に隷従しているからです。そして甘言と美辞とをもって、無垢な人々の心を欺くのです。
Ro.16:19.(練語版) あなたがたの従順は、すべての者の耳に達した。それゆえに、わたしはあなたがたのことを喜んでいる。しかし、わたしの願うところは、あなたがたが善に対しては賢く、悪に対しては純真であってほしいことです。
Ro.16:20.(練語版) 平和の神は、サタンを速やかにあなたがたの足の下に踏み砕くでしょう。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にあるように。
Ro.16:21.(練語版) わたしの同労者であるテモテがあなたがたに挨拶を送る。そしてわたしの同族であるルキオ、ヤソン、ソシパテロもそうしている。
Ro.16:22.(練語版) この手紙を筆記したわたしテルテオも、主にあってあなたがたに挨拶を送る。
Ro.16:23.(練語版) わたしと全集会との家主であるガイオが、あなたがたに挨拶を送る。市の執事であるエラストが、あなたがたに挨拶を送る。そして、兄弟であるクワルトもそうしている。
Ro.16:24.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように、アァメン。
Ro.16:25.(練語版) では、わたしの良い知らせとイエス・キリストを宣べ伝えることにしたがって、また世々の時々間々に亘って沈黙させられてきた奥義の啓示にしたがって、あなたがたを確立することができる方に、
Ro.16:26.(練語版) (しかし今や、この奥義は、預言の書を通し、世々の特質ある神の命令にしたがって、信仰の従順に至らせるために、すべての諸国の民々に知らされた)
Ro.16:27.(練語版) この唯一の知恵ある神に、イエス・キリストを通して、栄光が、世々に亘り、あるように。アァメン。

第1コリント
第1コリント 第1章

1Co.01:01.(練語版) 神のご意志を通して召されたキリスト・イエスの使徒パウロと、兄弟ソステネから、
1Co.01:02.(練語版) コリントにある神の集会、キリスト・イエスにおいて聖められた者たち、召された聖なる者たちと共に、わたしたちの主イエス・キリストのみ名を至る所で呼び求めているすべての者たちへ。彼は彼らのものであり、そしてわたしたちのものです。
1Co.01:03.(練語版) わたしたちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
1Co.01:04.(練語版) わたしは、キリスト・イエスにあってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたについて、いつもわたしの神に感謝している。
1Co.01:05.(練語版) あなたがたは彼にあって、すべてのことにおいて、すなわち、すべての言葉とすべての知識において、豊かにされたからです。
1Co.01:06.(練語版) キリストの証しがあなたがたの間で確かなものとされた。
1Co.01:07.(練語版) こうして、あなたがたはどんな賜物にも欠けることがなく、わたしたちの主イエス・キリストの出現を待ち望んでいる。
1Co.01:08.(練語版) そして彼も、あなたがたを終結まで確固たる者とし、わたしたちの主イエス・キリストの日に、責められるところのない者にしてくださるでしょう。
1Co.01:09.(練語版) 神は忠実です。この方を通して、あなたがたは彼の息子、わたしたちの主イエス・キリストの交わりへと召されたのです。
1Co.01:10.(練語版) さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの名を通して、あなたがたにお願いする。あなたがたがみな同じ事を語り、あなたがたの間に分裂がなく、同じ思いにあって、また同じ意見にあって結び合わされるように、と。
1Co.01:11.(練語版) なぜなら、わたしの兄弟たちよ、あなたがたについて、クロエの家の者たちからわたしに打ち明けられたのですが、あなたがたの間に争いがあるとのことです。
1Co.01:12.(練語版) わたしがこう言う。あなたがたそれぞれが、「わたしはパウロにつく」「いや、わたしはアポロに」「いや、わたしはケパに」「いや、わたしはキリストに」と言っていることです。
1Co.01:13.(練語版) キリストは分けられたのでしょうか。パウロはあなたがたのためにはりつけにされたのでしょうか。それとも、あなたがたは、パウロの名の中へとバプテスマされたのでしょうか。
1Co.01:14.(練語版) わたしはクリスポとガイオ以外には、あなたがたのうちの誰にも、バプテスマしなかったことを、神に感謝している。
1Co.01:15.(練語版) それは、あなたがたがわたしの名の中へとバプテスマされたと、誰も言うことがないためです。
1Co.01:16.(練語版) わたしは、ステパナの家の者にもバプテスマした。ほかの者たちについては、誰かにバプテスマした覚えがない。
1Co.01:17.(練語版) なぜなら、キリストがわたしを遣わされたのは、バプテスマするためではなく、良い知らせを宣べ伝えるためです。しかも、言葉の知恵を用いてではない。それは、キリストの十字架がむなしくならないためです。
1Co.01:18.(練語版) 十字架の言葉は、滅び行く者には愚かですが、救われつつあるわたしたちには、神の力です。
1Co.01:19.(練語版) なぜなら、「わたしは知者の知恵を滅ぼし、賢い者の賢さをむなしいものにする」と書いてあるからです。
1Co.01:20.(練語版) 知者はどこにいるか。書記官はどこにいるか。この世の論者はどこにいるか。神は世界の知恵を、愚かにされたではないか。
1Co.01:21.(練語版) 事実、神の知恵においては、世界が知恵を通して神を知ることはなかったので、神は宣べ伝えることの愚かさを通して、信じる者たちを救うことを喜ばれたのです。
1Co.01:22.(練語版) ユダヤ人はしるしを請い、ギリシヤ人は知恵を追い求める。
1Co.01:23.(練語版) しかしわたしたちは、はりつけにされたキリストを宣べ伝える。これは、ユダヤ人にはつまずかせるもの、諸国の民々には愚かなものです。
1Co.01:24.(練語版) しかし、召された者たち自身にとっては、ユダヤ人にもギリシヤ人にも、キリストは神の力、また神の知恵です。
1Co.01:25.(練語版) 神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。
1Co.01:26.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたの召しについて見ていることですが、肉によれば知恵者は多くはなく、力ある者も多くはなく、生まれの良い者も多くはいない。
1Co.01:27.(練語版) しかし、神は知恵者を辱めるために、この世界の愚かな者を選び、また神は強い者を辱めるために、この世界の弱い者を選び、
1Co.01:28.(練語版) また神は、有るものを無いものとするために、この世界の生まれの卑しい者や軽んじられている者、無きに等しい者を選ばれたのです。
1Co.01:29.(練語版) それは、すべての肉なる者が神の前で誇ることがないためです。
1Co.01:30.(練語版) この方によってこそ、あなたがたはキリスト・イエスのうちにある。彼は、わたしたちにとって、神からの知恵となり、義と聖化と救出とになられたのです。
1Co.01:31.(練語版) それは、「誇る者は主にあって誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

第1コリント 第2章

1Co.02:01.(練語版) 兄弟たちよ。わたしもまた、あなたがたの所に行った時、神の証しを宣べ伝えるのに、すぐれた言葉や知恵を用いなかった。
1Co.02:02.(練語版) なぜなら、わたしはイエス・キリスト、しかもはりつけにされたこの方以外のことは、あなたがたの間では何も知るまいと、決心したからです。
1Co.02:03.(練語版) わたしもまた、弱さと、そして恐れと、そして多くのおののきのうちに、あなたがたと共にいた。
1Co.02:04.(練語版) そして、わたしの言葉もわたしの宣べ伝えも、知恵の説得力のある言葉によらないで、霊と力との証明によったのです。
1Co.02:05.(練語版) それは、あなたがたの信仰が人の知恵によらないで、神の力によるものとなるためでした。
1Co.02:06.(練語版) しかしわたしたちは、円熟している者の間では、知恵を語る。しかし、それは、この世の知恵ではなく、この世の滅び行く支配者たちの知恵でもない。
1Co.02:07.(練語版) むしろ、わたしたちが語るのは、奥義の中にあって隠されてきた神の知恵です。それは神が、わたしたちの栄光のために、世々の前にあらかじめ定めておかれたものです。
1Co.02:08.(練語版) それを、この世の支配者たちは、誰一人知らなかった。もし知っていたなら、彼らは栄光の主をはりつけにしなかったでしょう。
1Co.02:09.(練語版) しかし、書いてあるとおりです。「神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた事柄は、目も見ず、耳も聞かず、人の心に思い浮びもしなかった」のです。
1Co.02:10.(練語版) そして、それを神は、霊を通してわたしたちに啓示されたのです。霊は、すべてを、神の深みをさえも、探るからです。
1Co.02:11.(練語版) というのは、人の事柄は、その人のうちにある人の霊以外に、人々の間で誰が知っているでしょうか。同じように、神の事柄も、神の霊以外には、誰も知らないのです。
1Co.02:12.(練語版) ところが、わたしたちが受けたのは、この世界の霊ではなく、神からの霊です。それはわたしたちが、神によってわたしたちに恵みとして与えられたものを知るためです。
1Co.02:13.(練語版) わたしたちがそれらの事柄を語るのは、人の知恵に教えられた言葉ではなく、霊に教えられた言葉です。わたしたちは霊的なことに霊的なことを結び合わせるのです。
1Co.02:14.(練語版) しかし、魂のままなる人は、神の霊の事柄を受け入れない。それは彼には愚かなものだからです。また彼は、それを知ることができない。それは、霊によって判断されるものだからです。
1Co.02:15.(練語版) しかし、霊的な人は、すべてを判断し、彼自身は誰によっても判断されることはない。
1Co.02:16.(練語版) 「誰が主の思いを知って、彼を教えることができようか」。しかし、わたしたちはキリストの思いを持っている。

第1コリント 第3章

1Co.03:01.(練語版) 兄弟たちよ。わたしはあなたがたには、霊的な人たちに対するように話すことができず、むしろ、肉的な人たち、すなわち、キリストにある幼な子に対するように話した。
1Co.03:02.(練語版) わたしはあなたがたに、食物ではなく、乳を与えた。食べる力が、まだあなたがたになかったからです。しかし今になってもその力がない。
1Co.03:03.(練語版) あなたがたはまだ肉的だからです。あなたがたの間にねたみや争いがあるとすれば、それはあなたがたが肉的であって、人にしたがって歩んでいるのではないか。
1Co.03:04.(練語版) すなわち、ある人は「わたしはパウロにつく」と言い、またほかの人は「わたしはアポロにつく」と言っているようでは、あなたがたはただの人ではないか。
1Co.03:05.(練語版) では、アポロは、何か。また、パウロは何か。奉仕者であり、あなたがたはその者たちを通して信者となった。しかもそれぞれ、主から与えられた分に応じて仕えているのです。
1Co.03:06.(練語版) わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし成長させてくださったのは、神です。
1Co.03:07.(練語版) だから、植える者も水を注ぐ者も取るに足りない。大事なのは、成長させてくださる神です。
1Co.03:08.(練語版) 植える者と水を注ぐ者とは一つであって、各自はそれぞれの働きに応じて自分の報酬を受けるでしょう。
1Co.03:09.(練語版) わたしたちは神の同労者です。あなたがたは神の畑であり、神の建物です。
1Co.03:10.(練語版) わたしに与えられた神の恵みにしたがって、わたしは知恵のあるすぐれた建築家のように、土台を据えたが、他の人がその上に建てるのです。しかし各自は、どのようにその上に建てるか、注意しなさい。
1Co.03:11.(練語版) なぜなら、すでに据えられている土台以外のものを据えることは、誰にもできない。この土台はイエス・キリストです。
1Co.03:12.(練語版) ところが、この土台の上に、誰かが金、銀、宝石、木、草、または、わらで建てるなら、
1Co.03:13.(練語版) それぞれの働きはあらわになる。なぜなら、その日がそれを示すのです。それは火の中に示されるからです。それぞれの働きがどんなものであるかを、その火自身がためすのです。
1Co.03:14.(練語版) もしある者の建てたわざが残れば、彼は報酬を受けるでしょう。
1Co.03:15.(練語版) もし、ある者のわざが焼かれてしまえば、損失を被るでしょう。しかし、彼自身は救われるでしょう。しかし、火をくぐるようにしてでしょう。
1Co.03:16.(練語版) あなたがたは神の聖所であって、神の霊が自分たちのうちに宿っていることを知らないのか。
1Co.03:17.(練語版) もし誰かが、神の聖所を滅ぼすなら、神はその者を滅ぼすでしょう。なぜなら、神の聖所は聖なるものであり、それはあなたがただからです。
1Co.03:18.(練語版) 誰も自分を欺いてはならない。もしあなたがたの間の誰かが、自分はこの世の知恵者だと考えているなら、その者は知恵者になるために愚かになりなさい。
1Co.03:19.(練語版) なぜなら、この世界の知恵は、神にとっては愚かなものだからです。「知恵者たちを、彼らの狡猾さの中で捕える方」と書いてあり、
1Co.03:20.(練語版) そしてまた「主は、知恵者たちの論議が空しいことを知っておられる」とある。
1Co.03:21.(練語版) それゆえ、誰も人を誇ってはいけない。すべてのものは、あなたがたのものだからです。
1Co.03:22.(練語版) パウロであれ、アポロであれ、ケパであれ、世界であれ、命であれ、死であれ、現在のものであれ、来たるべきものであれ、すべてはあなたがたのものです。
1Co.03:23.(練語版) しかし、あなたがたはキリストのものであり、キリストは神のものです。

第1コリント 第4章

1Co.04:01.(練語版) このようなわけだから、人はわたしたちを、キリストに仕える者、また神の奥義の家令とみなすべきです。
1Co.04:02.(練語版) ここで、さらに、家令たちに求められるのは、忠実であることです。
1Co.04:03.(練語版) しかし、わたしにとっては、あなたがたによって裁かれるのも、あるいは人の日によって裁かれるのも、最も小さい事です。いや、わたしは自分を裁くこともしない。
1Co.04:04.(練語版) わたしは自ら省みて、なんらやましいことはないが、このことにおいてわたしが義とされるのではない。わたしを裁く方は、主です。
1Co.04:05.(練語版) だから、主が来られるまで、季節に先立って、何事も裁いてはいけない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられていることを、あらわにされるでしょう。そしてその時、それぞれに賞賛が、神から与えられるでしょう。
1Co.04:06.(練語版) さて兄弟たちよ。わたしはこれらのことを、あなたがたのために、わたし自身とアポロに当てはめた。それはあなたがたが、わたしたちを例にして、書かれていることを越えないことを学ぶためであり、一人がある一人のために高ぶって他の者に対立することのないためです。
1Co.04:07.(練語版) というのは、誰があなたを偉いとするのですか。あなたの持っているもので、もらっていないものは何ですか。もしもらっているなら、なぜもらっていないもののように誇るのか。
1Co.04:08.(練語版) あなたがたはすでに満ち足りている。あなたがたはすでに富んでいる。あなたがたはわたしたちを抜きにして王として支配しはじめた。ああ、あなたがたが王として支配しはじめていてくれたらと思う。そうすれば、わたしたちもあなたがたと一緒に王として支配するためです。
1Co.04:09.(練語版) わたしはこう考える。神はわたしたち最後の使徒たちを、死に定められた者として、引き出された。なぜなら、わたしたちは、世界に対して、また使いの者たちに対して、また人々に対して、見せ物となったからです。
1Co.04:10.(練語版) わたしたちはキリストのゆえに愚かな者ですが、あなたがたはキリストにあって賢い者です。わたしたちは弱いが、あなたがたは強い。あなたがたは栄誉を受けているが、わたしたちは卑しめられている。
1Co.04:11.(練語版) 今この時に至るまで、わたしたちは飢え、そして渇き、そして裸であり、そして打たれ、そして宿なしです。
1Co.04:12.(練語版) またわたしたちは苦労して自分の手で働いている。ののしられれば祝福し、迫害されては耐え忍び、
1Co.04:13.(練語版) 中傷されては懇願するのです。わたしたちは今に至るまで、世界のくず、すべてのもののかすのようになっている。
1Co.04:14.(練語版) わたしがこれらのことを書くのは、あなたがたを辱めるためではなく、むしろ、わたしの愛する子供たちとしてさとすためです。
1Co.04:15.(練語版) たとえあなたがたがキリストにあって何万人の導く者を持っているとしても、しかし多くの父はいないのです。というのは、わたしが、キリスト・イエスにあって、良い知らせを通してあなたがたをもうけたからです。
1Co.04:16.(練語版) そこで、わたしはあなたがたに勧める。わたしにならう者になりなさい。
1Co.04:17.(練語版) このことのために、わたしは主にあって愛する忠実なわたしの子テモテを、あなたがたの所に送った。彼は、キリスト・イエスにおけるわたしの歩んでいる道を、わたしが至る所、すべての集会で教えているとおりに、あなたがたに思い起こさせるでしょう。
1Co.04:18.(練語版) しかしある者たちは、わたしが実際にあなたがたの所に来ないかのように高ぶっている。
1Co.04:19.(練語版) しかし主のみ心であれば、わたしはすみやかにあなたがたの所に行って、高ぶっている者たちの言葉ではなく、その力を知るようになるでしょう。
1Co.04:20.(練語版) なぜなら、神の王国は言葉にではなく、力にあるからです。
1Co.04:21.(練語版) あなたがたは、どちらを望むのか。わたしがむちをもって、あなたがたの所に行くことか、それとも、愛と柔和さの霊において行くことですか。

第1コリント 第5章

1Co.05:01.(練語版) 現に聞くところによると、あなたがたの間に淫売があり、しかもその淫売は、諸国の民々の間にもないほどのもので、ある者が父の妻を有しているとのことです。
1Co.05:02.(練語版) しかもあなたがたは高ぶっている。むしろ、そんな行ないをした者が、あなたがたの中から取り除かれるように、悲しむべきではないか。
1Co.05:03.(練語版) なぜなら、わたしとしては、体ではそこにいなくても、霊においてはそこにおり、現にその場にいる者のように、そんな行ないをした者を、すでに裁いてしまっているからです。
1Co.05:04.(練語版) わたしたちの主イエスの名において、あなたがたもわたしの霊も共に、わたしたちの主イエスの力をもって集まって、
1Co.05:05.(練語版) そのような者を、肉の滅びのためにサタンに引き渡すことになったのです。それは、霊が主の日に救われるためです。
1Co.05:06.(練語版) あなたがたの誇りは良いものではない。あなたがたは、少しのパン種が粉のかたまり全体をふくらませることを、知らないのか。
1Co.05:07.(練語版) 新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過ぎ越しであるキリストがほふられたからです。
1Co.05:08.(練語版) ですから、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、むしろパン種の入っていない純粋で真実なパンをもって、祭りをしましょう。
1Co.05:09.(練語版) わたしがあなたがたに手紙の中で、男娼たちと交際してはいけないと書いたが、
1Co.05:10.(練語版) それは、この世界の男娼たち、あるいは貪欲な者たちや強奪する者たち、あるいは偶像礼拝をする者たちと、全然交際してはいけない、ということではない。もしそうだとしたら、あなたがたはこの世界から出て行かなければならないことになる。
1Co.05:11.(練語版) しかし今、わたしはあなたがたに書くが、もし誰か兄弟と呼ばれている者が、男娼、あるいは貧欲な者、あるいは偶像礼拝をする者、あるいはののしる者、あるいは酒に酔う者、あるいは強奪する者であるなら、交際をしてはいけない、そのような者と共に食事をしてもいけない、ということです。
1Co.05:12.(練語版) 外の者たちを裁くことは、わたしに何の関わりがあるでしょうか。あなたがたは内の者たちを裁くのではないのか。
1Co.05:13.(練語版) 外の者たちは神が裁かれる。あなたがた自身の中から、邪悪な者を除き去りなさい。

第1コリント 第6章

1Co.06:01.(練語版) あなたがたのうちのある者が、他の者に対して訴え事がある場合、聖なる者たちの前にではなく、あえて不義な者たちの前に出て、裁きを受けようとするのですか。
1Co.06:02.(練語版) それともあなたがたは、聖なる者たちが世界を裁くものであることを知らないのか。そして、世界はあなたがたによって裁かれるというのに、最も小さな事柄を裁く資格が、あなたがたにはないのか。
1Co.06:03.(練語版) あなたがたは知らないのか、わたしたちは使いの者たちを裁く者です。まして日常の事柄をです。
1Co.06:04.(練語版) もし日常の事柄が起ると、集会で軽んじられている者たちを、裁きの座に着かせるのですか。
1Co.06:05.(練語版) わたしがこう言うのは、あなたがたを辱めるためです。あなたがたのうちには、兄弟たちの間を裁くことのできる知恵者が、一人もいないのか。
1Co.06:06.(練語版) むしろ、兄弟同士裁かれ、しかもそれを不信者の前でするのですか。
1Co.06:07.(練語版) あなたがたが互いに訴え合うということが、そもそもすでにあなたがたにとって敗北なのです。なぜ、むしろ不義を受けないのか。なぜ、むしろだまし取られていないのか。
1Co.06:08.(練語版) しかし、あなたがたは不義を働き、だまし取り、しかも兄弟に対してそれをしているのです。
1Co.06:09.(練語版) それともあなたがたは、不義なる者たちが神の王国を受け継ぐことはないのを知らないのか。あなたがたは惑わされてはいけない。男娼たちも、偶像礼拝をする者たちも、姦淫をする者たちも、女々しい者たちも、男色者たちも、
1Co.06:10.(練語版) 盗む者たちも、貧欲な者たちも、また酒に酔う者たち、ののしる者たち、強奪する者たちは、神の王国を受け継ぐことはないのです。
1Co.06:11.(練語版) あなたがたのうちのある者たちは、かつてはこれらのような者でした。しかし、あなたがたは主イエス・キリストの名において、またわたしたちの神の霊において、洗われ、聖められ、義とされたのです。
1Co.06:12.(練語版) すべてのことは、わたしに許されている。しかし、すべてのことが益になるわけではない。すべてのことは、わたしに許されている。しかし、わたしは何ものにも支配されることはない。
1Co.06:13.(練語版) 食物は腹のため、腹は食物のためです。しかし神は、それもこれも滅ぼすです。体は淫売のためではなく、主のためであり、主は体のためです。
1Co.06:14.(練語版) さて、神は主を起こされたのであり、ご自分の力を通して、わたしたちをも起こされるでしょう。
1Co.06:15.(練語版) あなたがたはあなたがたの体がキリストの肢体であることを、知らないのか。それで、キリストの肢体を取って売春婦の肢体としてよいのか。決してそのようなことはないように。
1Co.06:16.(練語版) それともあなたがたは、売春婦に結合される者が、一つ体になることを知らないのか。「二人は一つの肉体となるであろう」と言っておられるからです。
1Co.06:17.(練語版) しかし、主に結合される者は一つの霊なのです。
1Co.06:18.(練語版) 淫売をお逃げなさい。人が犯すすべての罪は体の外にある。しかし淫売を習わしにする者は自分の体に対して罪を犯すのです。
1Co.06:19.(練語版) それとも、あなたがたは知らないのか。あなたがたの体は、あなたがたのうちにある聖霊の聖所であること、またそれは、神から受けるもので、あなたがた自分自身のものではないのです。
1Co.06:20.(練語版) あなたがたは、代価をもって買い取られたからです。ですから、あなたがたの体において、神に栄光を帰しなさい。

第1コリント 第7章

1Co.07:01.(練語版) さて、あなたがたが書いてきた事柄についてですが、男が女に触れないことは良いことです。
1Co.07:02.(練語版) しかし、淫売のゆえに、男はそれぞれ自分自身の妻を持ち、そして女はそれぞれは自分自身の夫を持ちなさい。
1Co.07:03.(練語版) 夫は妻に対して義務を果たし、また妻も夫に対して同じようにしなさい。
1Co.07:04.(練語版) 妻は自分の体に関して権限を行使するのではなく、むしろ夫がそうするのです。同じように、夫も自分の体に関して権限を行使するのではなく、むしろ妻がそうするのです。
1Co.07:05.(練語版) 互に拒んではいけない。ただし、合意の上で祈に専念するために、ある時節のあいだ離れ、それからまた一緒になるというの場合は別です。それは、サタンが、あなたがたの自制力のないのに乗じてあなたがたを誘惑することのないためです。
1Co.07:06.(練語版) しかし、これを言うのは譲歩としてであって、命令ではない。
1Co.07:07.(練語版) わたしが望むのは、すべての人がわたしのようであることです。しかし、それぞれは神からの自分自身の恵みの賜物を持っている。ある人はこうしており、他の人はそうしている。
1Co.07:08.(練語版) さて、未婚者たちとやもめたちとに言うが、わたしのように、そのままでいるのはよいことです。
1Co.07:09.(練語版) しかし、もし自制することができないなら、彼らは結婚するがよい。情に燃えるよりは、結婚する方がよいからです。
1Co.07:10.(練語版) 更に、結婚している者たちに命じる。命じるのは、わたしではなく主であるが、妻は夫から別れてはいけない。
1Co.07:11.(練語版) しかし、もし別れているなら、そのまま結婚していない状態に留まるか、それとも夫と和解するがよい。また夫も妻を去らせてはならない。
1Co.07:12.(練語版) しかし、その他の者たちにわたしは言う。これを言うのは、主ではなく、わたしです。ある兄弟が不信者の妻を持ち、彼女が彼と共に住むことを喜んでいる場合には、彼女を去らせてはいけない。
1Co.07:13.(練語版) また、ある女が不信者の夫を持ち、その者が彼女と共に住むことを喜んでいる場合には、夫を去らせてはいけない。
1Co.07:14.(練語版) なぜなら、不信者の夫は妻において聖められており、また不信者の妻はその兄弟において聖められているからです。もしそうでなければ、あなたがたの子供たちは汚れていることになる。しかし今、彼らは聖なる者なのです。
1Co.07:15.(練語版) しかし、もし不信者が別れるなら、別れさせなさい。兄弟あるいは姉妹は、そのような事柄において縛られてはいない。神はわたしたちを平和のうちに召されたのです。
1Co.07:16.(練語版) なぜなら、妻よ、あなたが夫を救うであろうかどうか、どうしてわかるか。また、夫よ、あなたも妻を救うであろうかどうか、どうしてわかるか。
1Co.07:17.(練語版) ただ、主がそれぞれに分け与えられた分に応じ、また神が召されたままの状態にしたがって、歩みなさい。そして、わたしはすべての集会においてこのように命じる。
1Co.07:18.(練語版) 割礼を受けてから召された人がいるか。その人は、無割礼になってはならない。無割礼で召された人がいるか。その人は、割礼を受けてはならない。
1Co.07:19.(練語版) 割礼は何でもないこと、無割礼も何でもないことです。価値があるのは、ただ神の戒めを守ることです。
1Co.07:20.(練語版) 各自は、召された時の召し、その中にとどまっていなさい。
1Co.07:21.(練語版) あなたは奴隷として召されたのですか。それを気にしないがよい。しかし、自由になることもできるなら、むしろその機会をとらえなさい。
1Co.07:22.(練語版) 主にあって奴隷として召された者は、主の自由人であり、同じように、自由人として召された者は、キリストの奴隷だからです。
1Co.07:23.(練語版) あなたがたは代価をもって買われたのです。人の奴隷となってはいけない。
1Co.07:24.(練語版) 兄弟たちよ。神の前では、各自は、その召されたままの状態、それにとどまっていなさい。
1Co.07:25.(練語版) 処女たちについて、わたしは主の命令を持ってはいないが、忠実であるよう主によってあわれみを受けた者として、わたしの意見を伝える。
1Co.07:26.(練語版) それで、現状による必要性のゆえに、わたしはこうするのがよいと考えている。人がそのままにあるのがよいということです。
1Co.07:27.(練語版) あなたは妻に縛られているか。解かれることを求めてはならない。あなたが女性から解かれているか。妻を求めてはならない。
1Co.07:28.(練語版) しかし、たとえあなたが結婚しても、罪を犯すのではない。またもし処女が結婚しても、罪を犯すのではない。しかし、そのような者たちは、その身に患難を受けることでしょう。わたしは、あなたがたを、それからのがれさせたいのです。
1Co.07:29.(練語版) 兄弟たちよ。わたしはこのことを言っておく。時は縮まっている。これからは、妻のある者はないもののように、
1Co.07:30.(練語版) 泣く者は泣かないもののように、喜ぶ者は喜ばないもののように、買う者は持たないもののように、
1Co.07:31.(練語版) 世界を用いる者はそれを十分に用いていないもののようになりなさい。なぜなら、この世界の有り様は過ぎ去っていくからです。
1Co.07:32.(練語版) わたしが欲するのは、あなたがたに思い煩いがないことです。未婚の者は主のことに心をくばって、どうかして主を喜ばせようとするが、
1Co.07:33.(練語版) 結婚している者は世界のことに心をくばって、どうかして妻を喜ばせようとして、
1Co.07:34.(練語版) 彼は分かたれるのです。未婚の女と処女とは、主のことに心をくばって、体においても霊においても聖くなろうとするが、結婚している者は世界のことに心をくばって、どうかして夫を喜ばせようとする。
1Co.07:35.(練語版) わたしがこう言うのは、あなたがた自身の利益のためであって、あなたがたに輪なわを掛けるためではない。そうではなく、あなたがたが折目正しく、余念なく絶えず主に仕えるためです。
1Co.07:36.(練語版) もしある人が、自分の処女に対して、情熱をいだくようになった場合、それは適当でないと思いつつも、やむを得なければ、望みどおりにしてもよい。それは罪を犯すことではない。彼らは結婚すべきです。
1Co.07:37.(練語版) しかし、彼が心の内で堅く立ち、必要もなく、自分の思いを制することができ、その上で、自分の処女をそのままにしておこうと、心の中で決めたなら、そうしてもよい。
1Co.07:38.(練語版) したがって、自分の処女を結婚する者は、良いことを行なうのであり、また彼女を結婚しない者は、さらに良いことを行なうことになるのです。
1Co.07:39.(練語版) 夫が生きている間、妻は縛られている。しかし、夫が眠りについたなら、彼女は欲する者と結婚する自由があるが、ただ主にある者とだけです。
1Co.07:40.(練語版) しかし、わたしの意見では、そのままでいるなら、もっと幸せです。しかし、わたしも神の霊を持っていると思う。

第1コリント 第8章

1Co.08:01.(練語版) 偶像への供え物については、わたしたちがみな知識を持っていることを、わたしたちは知っている。知識は高ぶらせるが、愛は築き上げる。
1Co.08:02.(練語版) もし誰かが、何か知っていると思うなら、その者はまだ、知るべきほどにもそれを知っていない。
1Co.08:03.(練語版) しかし、もし誰かが神を愛するなら、その者は神に知られているのです。
1Co.08:04.(練語版) それで、偶像への供え物を食べることについては、わたしたちは偶像が世界の中に無きに等しいものであること、また、神はただひとりのほかにはいないこと知っている。
1Co.08:05.(練語版) 多くの神々や多くの主がいるとおり、天にであれ地にであれ神々といわれる者たちがいるとしても、8:6 しかし、わたしたちには、父なるただひとりの神がおられ、この方からすべてのものが出ており、わたしたちはこの方のためにあるのです。また、ひとりの主、イエス・キリストがおられ、この方を通してすべてのものがあり、わたしたちもこの方を通してあるのです。
1Co.08:07.(練語版) しかしすべての人にこの知識があるのではない。ある者たちは、今までの偶像の習慣によって偶像への供え物としてそれを食べる。そして彼らの良心は、それが弱いために、汚されるのです。
1Co.08:08.(練語版) しかし、食物がわたしたちを神へと導くことはない。わたしたちが食べても満ちることはなく、食べなくても欠けることはなない。
1Co.08:09.(練語版) しかしあなたがたは、あなたがたのこの権限が、弱い者たちへのつまずきにならないように、注意しなさい。
1Co.08:10.(練語版) なぜなら、もし誰かが、知識を持っているあなたが偶像の神殿で食卓に着いているのを見たなら、彼の良心は、彼自身が弱いために、偶像への供え物を食べるように強められることはないでしょうか。
1Co.08:11.(練語版) 実際には、あなたの知識によって、その弱い人が滅びることになる。それは兄弟で、キリストは彼のために死なれたのです。
1Co.08:12.(練語版) しかし、こうして兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるとき、あなたがたはキリストに対して罪を犯していることになる。
1Co.08:13.(練語版) だから、もし食物がわたしの兄弟をつまずかせるなら、わたしの兄弟をつまずかせないために、わたしは、世に亘って、決して肉を食べない。

第1コリント 第9章

1Co.09:01.(練語版) わたしは自由な者ではないか。使徒ではないか。わたしたちの主イエスを見たではないか。あなたがたは、主にあるわたしのわざではないか。
1Co.09:02.(練語版) わたしは、ほかの人々に対しては使徒でないとしても、あなたがたには使徒です。あなたがたが主にあることは、わたしの使徒職の証印だからです。
1Co.09:03.(練語版) わたしを裁く者たちに対するわたしの弁明はこれです。
1Co.09:04.(練語版) わたしたちには、飲み食いをする権限がないのか。
1Co.09:05.(練語版) わたしたちには、残りの使徒たちや主の兄弟たちやケパのように、姉妹である妻を連れて歩く権限がないのか。
1Co.09:06.(練語版) それとも、わたしとバルナバだけには、労働しなくてもよい権限がないのでしょうか。
1Co.09:07.(練語版) いったい、自分の費用で軍隊に加わる者があろうか。ぶどう畑を作っていて、その実を食べない者があろうか。また、羊の群れを飼っていて、群れの乳を飲まない者があろうか。
1Co.09:08.(練語版) わたしはこれらのことを人間的な標準で言っているのでしょうか。律法もまた、これらの事を言っているではないか。
1Co.09:09.(練語版) なぜなら、モーセの律法の中にこう書かれているからです。脱穀している牛にくつこを掛けてはならない。神は、牛のことを心にかけておられるのでしょうか。
1Co.09:10.(練語版) それとも、もっぱら、わたしたちのために言っておられるのか。たしかにわたしたちのためにこう書かれているのです。耕す者は期待をもって耕し、脱穀する者はあずかる期待をもってそうすべきだからです。
1Co.09:11.(練語版) もしわたしたちが、あなたがたに霊的なものをまいたのなら、わたしたちがあなたがたの肉的なものを刈りとるとしても、それは何か重大なことなのでしょうか。
1Co.09:12.(練語版) もしほかの人があなたがたに対して、この権限にあずかっているのであれば、わたしたちはなおさらそうではないか。しかし、わたしたちはこの権限を利用しなかった。むしろ、わたしたちはすべてのことを耐え忍んでいる。それはキリストの良い知らせに対して何の妨げをも与えないためです。
1Co.09:13.(練語版) あなたがたは、聖なる事に従事している者たちは、神殿から出てくるものを食べ、祭壇に仕えている者たちは、祭壇の分け前にあずかることを、知らないのか。
1Co.09:14.(練語版) そのように、主もまた良い知らせを宣べ伝える者たちに、良い知らせによって生活することを定められたのです。
1Co.09:15.(練語版) しかしわたしは、これらを何一つ利用しなかった。わたしがこれらの事を書いたのは、自分にそうしてもらいたいからではない。なぜなら、わたしにとってはむしろ死ぬことのほうがよいからです。誰もわたしの誇りをむなしくすることはないでしょう。
1Co.09:16.(練語版) 事実、わたしが良い知らせを宣べ伝えても、それはわたしにとって誇りではない。それはわたしに迫る必要です。もし良い知らせを宣べ伝えないなら、わたしは災いです。
1Co.09:17.(練語版) もしわたしがこれを自発的に行なうなら、わたしには報酬がある。しかし、もし強いられてするなら、わたしには家令職がゆだねられているのです。
1Co.09:18.(練語版) それでは、わたしの報酬は何であるか。それは、良い知らせを宣べ伝えるときに無償で良い知らせを提供し、良い知らせにおけるわたしの権限を十分に用いないことです。
1Co.09:19.(練語版) 事実、わたしはすべての人から自由ですが、自らをすべての人に対して奴隷にした。それは、もっと多くの人を得るためです。
1Co.09:20.(練語版) そしてユダヤ人には、ユダヤ人のようになった。ユダヤ人を得るためです。律法の下にある人には、わたし自身は律法の下にはないが、律法の下にある者のようになった。律法の下にある人を得るためです。
1Co.09:21.(練語版) 律法のない人には―わたしは神の律法がないのではなく、キリストの律法の中にあるのですが―律法のない人のようになった。律法のない人を得るためです。
1Co.09:22.(練語版) 弱い人には弱い者になった。弱い人を得るためです。すべての人に対しては、すべてのものになった。いかにもして幾人かを救うためです。
1Co.09:23.(練語版) わたしはすべてのことを良い知らせのゆえにする。それは、わたしがそれに共にあずかる者となるためです。
1Co.09:24.(練語版) あなたがたは知らないのか。競技場で走る者は、みな走りはするが、賞を得る者は一人だけです。あなたがたは賞を得るために、このように走りなさい。
1Co.09:25.(練語版) しかし、すべて競技をする者は、すべての事で節制する。その者たちは朽ちる冠を受けるためにそうするが、わたしたちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。
1Co.09:26.(練語版) そこで、わたしはこのように走る。目標のはっきりしないような走り方ではない。このように拳闘する。空を打つような拳闘ではない。
1Co.09:27.(練語版) むしろわたしは、自分の体を打ちたたき、奴隷として従わせるのです。それは、ほかの人に宣べ伝えておきながら、自分自身が失格することがないためです。

第1コリント 第10章

1Co.10:01.(練語版) 兄弟たちよ。このことを知らずにいてもらいたくない。わたしたちの父祖たちはみな雲の下におり、みな海を通り、
1Co.10:02.(練語版) そしてみな雲の中と海の中で、モーセへとバプテスマされた。
1Co.10:03.(練語版) そして、みな同じ霊的な食物を食べ、
1Co.10:04.(練語版) そしてみな同じ霊的な飲み物を飲んだ。すなわち、彼らについて来た霊的な岩から飲んだのですが、この岩は、キリストでした。
1Co.10:05.(練語版) しかし、神は、彼らの大多数を喜ばれなかった。彼らは荒野でまき散らされたからです。
1Co.10:06.(練語版) さて、これらの事はわたしたちの型になった。その者たちがむさぼったように、わたしたちも悪をむさぼることのないためなのです。
1Co.10:07.(練語版) また、彼らのうちのある者たちのように、偶像礼拝者になってはならない。「民は食べ、そして飲むために、座り、また踊り戯れるために、立った」と書いてあるとおりです。
1Co.10:08.(練語版) また彼らのうちのある者たちが淫売を行なったように、わたしたちは淫売を行なうことがないようにしましょう。彼らはそのため一日に二万三千人が倒れた。
1Co.10:09.(練語版) また彼らのうちのある者たちがためしたように、わたしたちはキリストをためすことがないようにしましょう。彼らはそのため蛇に滅ぼされた。
1Co.10:10.(練語版) また彼らのうちのある者たちがつぶやいたように、つぶやいてはならない。彼らは滅ぼす者に滅ぼされた。
1Co.10:11.(練語版) これらがその者たちに起こったのは型としてです。それが書かれたのは、世々の終々結々に臨んでいるわたしたちに対する訓戒のためです。
1Co.10:12.(練語版) だから、立っていると思う者は、倒れないように注意しなさい。
1Co.10:13.(練語版) 人の常でないのためしがあなたがたに臨んだことはない。しかし、神は忠実であって、あなたがたが耐えられる以上にためされることを許されない。むしろ、あなたがたがそれに耐えることができるように、ためしと共に逃れる道をも作って下さるでしょう。
1Co.10:14.(練語版) それゆえに、愛する者たちよ。偶像礼拝から逃れなさい。
1Co.10:15.(練語版) わたしは賢い者たちに対するようにして語っている。あなたがたは、わたしの言うことを判断しなさい。
1Co.10:16.(練語版) わたしたちが祝福する祝福の杯、それはキリストの血との交わりなのではないのか。わたしたちが裂くパン、それはキリストの体との交わりなのではないのか。
1Co.10:17.(練語版) パンが一つですから、わたしたちは多くいても、一つの体なのです。わたしたちはみな、その一つのパンに共にあずかるからです。
1Co.10:18.(練語版) 肉によるイスラエルを見なさい。供え物を食べる者たちは、祭壇との交わりを持つ者たちではないでしょうか。
1Co.10:19.(練語版) さて、わたしは何を語っているのだろうか。偶像への供え物が何かであるというのか。あるいは、偶像が何かであるというのか。
1Co.10:20.(練語版) むしろ、彼らが供える物は、悪霊たちに供えるのであって、神にではない。わたしはあなたがたが悪霊たちと交わる者になることを望まない。
1Co.10:21.(練語版) あなたがたは主の杯と悪霊たちの杯の両方を飲むことはできない。主の食卓と悪霊たちの食卓の両方にあずかることはできない。
1Co.10:22.(練語版) それとも、わたしたちは主にねたみを起こさせるのか。わたしたちは彼よりも強いのでしょうか。
1Co.10:23.(練語版) すべてのことは許されている。しかし、すべてのことが益になるわけではない。すべてのことは許されている。しかし、すべてのことが築き上げるのではない。
1Co.10:24.(練語版) 誰も自分自身のことを求めないで、むしろ他の人のことを求めなさい。
1Co.10:25.(練語版) 肉市場で売られているすべてのものは、何も良心の問題とせずに食べなさい。
1Co.10:26.(練語版) なぜなら、地とそれに満ちているものとは、主のものだからです。
1Co.10:27.(練語版) 不信者たちの誰かがあなたがたを招待し、あなたがたが行きたいと思う場合、あなたがたに提供されるものはすべて、良心の問題とせずに食べなさい。
1Co.10:28.(練語版) しかし、もし誰かがあなたがたに、「これは聖なる供え物としてささげられた物です」と言うなら、それを知らせてくれた人のために、また良心のために、食べないでください。
1Co.10:29.(練語版) 良心とわたしが言うのは、あなた自身のではなく、その他の人のです。わたしの自由が、どうして他の人の良心によって裁かれるのでしょうか。
1Co.10:30.(練語版) もしわたしが感謝してあずかる場合、どうしてわたしが感謝するものについて、わたしがそしりを受けるのですか。
1Co.10:31.(練語版) だから、あなたがたが食べるにせよ、飲むにせよ、何をするにせよ、あなたがたはすべてのことを、神の栄光のために行ないなさい。
1Co.10:32.(練語版) ユダヤ人にもギリシヤ人にも神の集会にも、つまずきになってはいけない。
1Co.10:33.(練語版) わたしもまた、すべての事においてすべての人を喜ばせ、わたし自身の益ではなく、むしろ多くの人たちの益を求める。それは彼らが救われるためです。

第1コリント 第11章

1Co.11:01.(練語版) わたしがキリストに倣う者であるように、あなたがたはわたしに倣う者となりなさい。
1Co.11:02.(練語版) さてわたしは、あなたがたがわたしのすべてのことを覚えていて、そしてわたしがあなたがたに伝えたとおりに、言い伝えを守っているので、あなたがたをほめる。
1Co.11:03.(練語版) しかし、あなたがたに知っていてもらいたいのは、すべての男の頭はキリストであり、女の頭は男であり、キリストの頭は神であることです。
1Co.11:04.(練語版) 誰でも、頭を覆って祈りまたは預言する男は、自分の頭を辱めることになる。
1Co.11:05.(練語版) しかし、誰でも、頭を覆わないで祈りまたは預言する女は、自分の頭を辱めることになる。それは、髪を剃ったのと全く同じだからです。
1Co.11:06.(練語版) もし女が覆いを着けないなら、髪も切りなさい。しかし、もし女にとって髪を切りまたは剃ることが恥ずべきことであるなら、覆いを着けなさい。
1Co.11:07.(練語版) 男は頭を覆うべきではない。彼は神の像また栄光だからです。しかし、女は男の栄光なのです。
1Co.11:08.(練語版) なぜなら、男が女から出たのではなく、女が男から出たのだからです。
1Co.11:09.(練語版) また、男は女のゆえに創造されたのではなく、女が男のゆえに創造されたのです。
1Co.11:10.(練語版) それゆえ、女は頭の上に権威を、使いの者たちのゆえに、持つべきです。
1Co.11:11.(練語版) ただ、主にあっては、男なしには女はないし、女なしには男はない。
1Co.11:12.(練語版) 女が男から出たのと同じように、男も女を通してあるからです。しかし、すべてのものは神から出ているのです。
1Co.11:13.(練語版) あなたがた自身で判断しなさい。女が覆いをかけずに神に祈るのは、ふさわしいことでしょうか。
1Co.11:14.(練語版) 自然そのものが、あなたがたに教えてはいないでしょうか。男に長い髪があれば、それは彼にとって不名誉ですが、
1Co.11:15.(練語版) 女に長い髪があれば、それは彼女にとって栄光です。長い髪は覆いの代りに女に与えられているものだからです。
1Co.11:16.(練語版) しかし、もし誰かが反論したくても、わたしたちにはそのような習慣はない。また、神の諸集会にもない。
1Co.11:17.(練語版) しかし、わたしはこのことを命じるについて、あなたがたをほめるわけにはいかない。なぜなら、あなたがたの集まることが、益にならないで、むしろ損失になっているからです。
1Co.11:18.(練語版) まず、あなたがたが集会に集まる時、あなたがたの間に分争があるとわたしは聞いており、そしてある程度それを信じている。
1Co.11:19.(練語版) あなたがたの間には分派もあることが避けられないからですが、それは、良しと認められる人たちがあなたがたの間で明らかになるためでもある。
1Co.11:20.(練語版) そこで、あなたがたが一緒に集まるとき、主の晩餐を食べることにはならないのです。
1Co.11:21.(練語版) というのは、あなたがたが食べる時、各自が自分の晩餐をとるので、ある者は空腹で、ある者は酔っているからです。
1Co.11:22.(練語版) あなたがたには、食べ飲みする家がないのか。それとも、神の集会を軽んじ、持っていない人たちを辱めるのですか。わたしはあなたがたに対して、何と言おうか。あなたがたを、ほめようか。この事では、ほめるわけにはいかない。
1Co.11:23.(練語版) わたしは、主から受けたことを、あなたがたにも伝えたのです。すなわち主イエスは、引き渡された夜、パンを取り、
1Co.11:24.(練語版) そして感謝してそれを裂き、そして言われた。「これはあなたがたのためのわたしの体です。わたしを想い起こすために、これを行ないなさい」。
1Co.11:25.(練語版) 食事した後、杯も同じようにして、言われた。「この杯はわたしの血における新しい契約です。あなたがたは飲むたびに、わたしを想い起こすために、これを行ないなさい」。
1Co.11:26.(練語版) だから、あなたがたは、このパンを食べ、杯を飲むたびに、主の死を告げ知らせるのです。それは彼が来られる時にまで及ぶのです。
1Co.11:27.(練語版) したがって、ふさわしくないままでパンを食べ杯を飲む者は、主の体と血に関して罪を負うことになるでしょう。
1Co.11:28.(練語版) 人は自分自身を吟味し、それからパンから食べ、また杯から飲みなさい。
1Co.11:29.(練語版) なぜなら、主の体をわきまえないで食べ飲みする者は、自分自身に対する裁きを、食べ飲みすることになるからです。
1Co.11:30.(練語版) そのゆえに、あなたがたのうちには、弱い者たちや病人たちが多くおり、また眠りついている者たちも少なくないのです。
1Co.11:31.(練語版) しかし、わたしたちが自分をわきまえていたなら、裁かれなかったでしょう。
1Co.11:32.(練語版) しかし、わたしたちが裁かれるのは、主に懲らしめられることなのであり、それは、わたしたちがこの世界と共に、罪に定められないためです。
1Co.11:33.(練語版) それだから、わたしの兄弟たちよ。食事のために集まる時には、互に待ち合わせなさい。
1Co.11:34.(練語版) もし誰かが空腹であったら、裁きを受けに集まることにならないため、家で食べなさい。その残りの事は、わたしが行った時に、命じることにしよう。

第1コリント 第12章

1Co.12:01.(練語版) さて兄弟たちよ。霊的なものについては、わたしはあなたがたに知らずにいてもらいたくない。
1Co.12:02.(練語版) あなたがたが知っているとおり、あなたがたが諸国民の人々であった時には、あなたがたはただ導かれるままに、声のない偶像のもとへと導かれた。
1Co.12:03.(練語版) それゆえに、わたしはあなたがたに知らせておく。すなわち、神の霊において語っている者は誰も、「イエスは呪いなり」とは言わないし、また聖霊においてでなければ誰も、「イエスは主である」と言うこともできないのです。
1Co.12:04.(練語版) ところが、恵みの賜物は種々ですが霊は同じです。
1Co.12:05.(練語版) また、奉仕の務めは種々ですが、主は同じです。
1Co.12:06.(練語版) また、働きは種々ですが、すべてにすべてを働かれる神は同じです。
1Co.12:07.(練語版) しかし、それぞれに霊の現れが与えられているのは、益になるためです。
1Co.12:08.(練語版) 事実、ある者には霊を通して知恵の言葉が与えられており、ほかの者には同じ霊に従って知識の言葉が、
1Co.12:09.(練語版) ほかの者には同じ霊において信仰が、ほかの者には一つの霊においていやしの賜物が、
1Co.12:10.(練語版) ほかの者には力あるわざの働きが、ほかの者には預言が、ほかの者には霊の識別力が、ほかの者には種々の異言が、ほかの者には異言の解釈が与えられている。
1Co.12:11.(練語版) これらすべてを働かせるのは一つで同じ霊であり、これがその欲するとおりにそれぞれ各自に分け与えられるのです。
1Co.12:12.(練語版) 体が一つであっても部分は多くあり、また、体のすべての部分が多くあっても、体は一つであるように、キリストも同様です。
1Co.12:13.(練語版) なぜなら、わたしたちは、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つの御霊において、一つの体の中へとバプテスマされ、そして皆一つの霊を飲むようにされたからです。
1Co.12:14.(練語版) 事実、体は一つの部分ではなく、多くの部分です。
1Co.12:15.(練語版) もし足が、わたしは手ではないから、体に属していないと言っても、それで、体に属さないわけではない。
1Co.12:16.(練語版) また、もし耳が、わたしは目ではないから、体に属していないと言っても、それで、体に属さないわけではない。
1Co.12:17.(練語版) もし体全体が目だとすれば、どこで聞くのか。もし、全体が耳だとすれば、どこで嗅ぐのか。
1Co.12:18.(練語版) しかし今、神は体に部分を、その各々を、彼の欲するままに置かれたのです。
1Co.12:19.(練語版) もし、すべてが一つの部分なら、どこに体があるのか。
1Co.12:20.(練語版) しかし今、部分は多くあるが、体は一つです。
1Co.12:21.(練語版) 目が手に向かって、わたしはあなたが要らないと言うことはできない。また頭が足に向かって、わたしはあなたが要らないと言うことはできない。
1Co.12:22.(練語版) それどころか、ほかより弱いと思われる体の部分がむしろ必要なのです。
1Co.12:23.(練語版) また、体の中でほかより誉れが少ないと思える部分、これをより豊かな誉れをもって着せる。こうして、わたしたちの不格好なところはより多くの恰好のよさを持つようになる。
1Co.12:24.(練語版) しかし、わたしたちの格好よいところには、その必要はない。しかし神は、より劣っているところに、より多くの誉れを与えて、体を結び合わされたのです。
1Co.12:25.(練語版) それは体に分裂がなく、その諸部分が互いに対して同じ配慮するためです。
1Co.12:26.(練語版) もし一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が栄光を受ければ、すべての部分が共に喜ぶ。
1Co.12:27.(練語版) あなたがたはキリストの体であり、それぞれはその部分です。
1Co.12:28.(練語版) そして神が集会の中に置かれたのは、第一に使徒たち、第二に預言者たち、第三に教師たち、次に力あるわざ、次にいやしの賜物、補助の働き、管理すること、各種の異言です。
1Co.12:29.(練語版) すべての者が使徒でしょうか。すべての者が預言者でしょうか。すべての者が教師でしょうか。すべてがカあるわざでしょうか。
1Co.12:30.(練語版) すべての者がいやしの賜物を持っているでしょうか。すべての者が異言で語るでしょうか。すべての者がその解釈をするでしょうか。
1Co.12:31.(練語版) しかし、より大いなる恵みの賜物を求めなさい。そこで、わたしは最もすぐれた道をあなたがたに示そう。

第1コリント 第13章

1Co.13:01.(練語版) たとえわたしが人々や使いの者たちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしは、鳴り響く鐘や騒がしいシンバルになっている。
1Co.13:02.(練語版) たとえまた、わたしには預言があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とを知っていても、また、山々を移すほどのあらゆる信仰があっても、もし愛がなければ、わたしは無です。
1Co.13:03.(練語版) たとえわたしが、わたしのすべての持ち物を分け与えたとしても、またわたしが、わたしの体を焼かれるために引き渡しても、愛がなければ、何の益にもならない。
1Co.13:04.(練語版) 愛は辛抱強く、愛は親切です。愛はねたまず、自慢せず、思い上がらず、
1Co.13:05.(練語版) ふさわしくない振る舞いをせず、自分自身のものを求めず、刺激されても苛立たず、人の悪を数えず、
1Co.13:06.(練語版) 不義を喜ばず、しかし真理を共に喜ぶ。
1Co.13:07.(練語版) すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐える。
1Co.13:08.(練語版) 愛は決して倒れることがない。しかし、預言であれば、それは廃され、異言であれば、それはやみ、知識であれば、それは廃れるでしょう。
1Co.13:09.(練語版) なぜなら、わたしたちが知るのは部分的であり、そして預言するのは部分的であるからです。
1Co.13:10.(練語版) しかし、円熟なものが来る時には、部分的なものは廃れるでしょう。
1Co.13:11.(練語版) わたしたちが幼な子であった時には、幼な子のように語り、幼な子のように思い、幼児のように考えていた。しかしわたしが男になってからは、幼な子のことを捨ててしまった。
1Co.13:12.(練語版) 事実わたしたちは、今は鏡において謎のような形を見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて見るでしょう。今は、わたしは部分的に知っているだけですが、その時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るでしょう。
1Co.13:13.(練語版) しかし今、存続するものは、信仰、期待、愛、これら三つです。しかしこれらの中で最大のものは愛です。

第1コリント 第14章

1Co.14:01.(練語版) 愛を追い求めなさい。霊的なものを、特にあなたがたが預言することを、熱心に求めなさい。
1Co.14:02.(練語版) 異言で語る者は、人に対してではなく、神に対して語るのだからです。それは、誰も聞き取れず、彼はただ霊で奥義を語るからです。
1Co.14:03.(練語版) しかし預言する者は、築き上げることと励ましと慰めを、人々に語るのです。
1Co.14:04.(練語版) 異言で語る者は自分自身を築き上げるが、預言する者は集会を築き上げる。
1Co.14:05.(練語版) わたしは、あなたがたすべてが異言で語ることを望むが、それも、むしろあなたがたが預言することのほうを望む。異言で語る者よりも、預言する者のほうがすぐれている。集会が築き上げられるためには、彼が解釈する場合は別です。
1Co.14:06.(練語版) さて、兄弟たちよ。わたしが今あなたがたのところに行って異言で語るとしても、啓示において、あるいは知識において、あるいは預言において、あるいは教えにおいてあなたがたに語るのでなければ、あなたがたに何の益となるでしょうか。
1Co.14:07.(練語版) 音を出す魂がないものも同様であって、笛であれ、竪琴であれ、音に区別を与えないなら、笛で何が吹かれ竪琴で何が弾かれているのか、どうして分かるでしょうか。
1Co.14:08.(練語版) また、もしラッパが不明瞭な音を出すなら、誰が戦闘の準備をするでしょうか。
1Co.14:09.(練語版) これと同じように、あなたがたもまた、もし異言を通して理解しやすい言葉を語らないなら、どうしてその語ることが分かるでしょうか。それでは、空にむかって語っていることになる。
1Co.14:10.(練語版) 世界には多くの種類の音声があるかもしれない。それでも、意味のないものはない。
1Co.14:11.(練語版) そこで、もしわたしがその音声の意味を理解しないなら、語っている人にとっては、わたしは異国人であり、語っている人も、わたしにとっては異国人です。
1Co.14:12.(練語版) そのようにあなたがたも、霊的なものを熱心に求めている者なのだから、集会を築き上げるために、それに満ちあふれるように求めなさい。
1Co.14:13.(練語版) それゆえに、異言で語る者は、自分がそれを解釈するために祈りなさい。
1Co.14:14.(練語版) なぜなら、もしわたしが異言で祈るなら、わたしの霊は祈るが、わたしの理性は実を結ばないからです。
1Co.14:15.(練語版) それではどうなのですか。わたしは霊で祈り、理性でも祈ろう。わたしは霊で歌い、理性でも歌おう。
1Co.14:16.(練語版) そうでないと、もしあなたが霊で祝福しても、初心者の席を占めている者は、あなたの感謝に対してどうして「アーメン」と言えようか。彼はあなたが何を言っているのか分からないからです。
1Co.14:17.(練語版) なぜなら、あなたが立派に感謝しても、ほかの人は築き上げられてはいないからです。
1Co.14:18.(練語版) わたしは、あなたがたのすべてよりも多く異言で語ることを、神に感謝する。
1Co.14:19.(練語版) しかし集会では、何万の言葉を異言で語るよりも、ほかの人たちをも教えるために、むしろ五つの言葉を理性で語りたく思う。
1Co.14:20.(練語版) 兄弟たちよ。理解力では、子供となってはいけない。悪については幼な子でありなさい。理解力では、完全に成長した者となりなさい。
1Co.14:21.(練語版) 律法の中に書いてある。「わたしは、異国の舌と異国のくちびるとで、この民に語るが、それでも、彼らはわたしに聞こうとしない、と主は言われる」。
1Co.14:22.(練語版) このように、異言は信者のためではなく不信者のためのしるしであるが、預言は不信者のためではなく信者のためです。
1Co.14:23.(練語版) そこでもし集会全体が一つ所に一緒に集まって、すべての者が異言を語っているところに、初心者か不信者かが入ってきたら、彼らはあなたがたは気が狂っていると言わないでしょうか。
1Co.14:24.(練語版) しかし、もしすべての者が預言をしているところに、不信者か初心者が入ってきたら、彼はすべての者によって責められ、すべての者によって裁かれ、
1Co.14:25.(練語版) 彼の心の隠れたものがあらわになり、かくて顔を地にひれ伏して神を拝み、「まことに神があなたがたのうちにおられる」と公言するでしょう。
1Co.14:26.(練語版) それでは兄弟たちよ、どうなのですか。あなたがたが一緒に集まる時、それぞれの人に詩があり、教えがあり、啓示があり、異言があり、解釈がある。すべては築き上げるために行ないなさい。
1Co.14:27.(練語版) もし異言を語る者があれば、二人か、多くて三人の者が、順々に語り、そして、一人が解釈すべきです。
1Co.14:28.(練語版) もし解釈する者がいないなら、彼は集会では黙っていて、自分に対しまた神に対して語るべきです。
1Co.14:29.(練語版) しかし預言者は、二人か三人で語り、そしてほかの者たちは吟味なさい。
1Co.14:30.(練語版) しかし、もし座っているほかの者に啓示があるなら、最初の者は黙りなさい。
1Co.14:31.(練語版) なぜなら、あなたがたすべての者は、一人ずつ預言することができるだからです。それは、すべての者が学び、そしてすべての者が励まされるためです。
1Co.14:32.(練語版) そして、預言者の霊は預言者に服従するものです。
1Co.14:33.(練語版) 神は無秩序の神ではなく、平和の神だからです。聖なる者たちのすべての集会においてそうです。
1Co.14:34.(練語版) 女たちは集会においては黙りなさい。彼女たちには語ることが許されていないからです。むしろ律法も言うとおり、彼女たちは服従しなさい。
1Co.14:35.(練語版) もし彼女たちが何か学びたいと思うなら、家で自分たちの夫に尋ねなさい。女が集会において語るのは恥ずべきことだからです。
1Co.14:36.(練語版) それとも、神の言葉はあなたがたから出て来たのか。それとも、それはあなたがたのところにだけやって来たのか。
1Co.14:37.(練語版) もし誰かが、自分は預言者か霊的な者であると思うなら、わたしがあなたがたに書いていることは、主から出たきたことであると認めなさい。
1Co.14:38.(練語版) しかし、もし誰かがそれを無視するなら、その人は無視される。
1Co.14:39.(練語版) ですから、わたしの兄弟たちよ、預言することを熱心に求めなさい。また、異言を語ることを妨げてはならない。
1Co.14:40.(練語版) しかし、すべてを品位を保つ仕方で、また秩序正しく行なうようにしなさい。

第1コリント 第15章

1Co.15:01.(練語版) さて兄弟たちよ、わたしがあなたがたに宣べ伝えた良い知らせを、あなたがたに知らせる。あなたがたはそれを受け入れ、その中に立っている。
1Co.15:02.(練語版) もしあなたがたが、いたずらに信じたのでない限り、わたしがあなたがたに宣べ伝えた良い知らせの言葉をしっかりと持っていれば、この良い知らせを通して、あなたがたは救われるのです。
1Co.15:03.(練語版) なぜなら、わたしはあなたがたに、最初の事柄の中で、わたしも受けたことを伝えたからです。すなわち、キリストは、聖書に従って、わたしたちの罪のために死んだこと、
1Co.15:04.(練語版) そして葬られたこと、そして聖書に従って、三日目に起こされていること、
1Co.15:05.(練語版) そしてケパに現れ、次に十二人に現れたことです。
1Co.15:06.(練語版) 次いで彼は、五百人以上の兄弟たちに一度に現れた。そのうちの大部分は今に至るまで生存しているが、ある者たちは眠りについた。
1Co.15:07.(練語版) 次いで彼はヤコブに現れ、次にすべての使徒たちに現れた。
1Co.15:08.(練語版) しかし、すべての者の最後に、月足らずに生れたようなわたしにも、現れられたのです。
1Co.15:09.(練語版) 実際わたしは、神の集会を迫害したのであるから、使徒たちの中で最も小さい者であって、使徒と呼ばれる値うちのない者です。
1Co.15:10.(練語版) しかし、神の恵みによって、私は現在の私なのであり、そして、彼のわたしへの恵は無駄にはならず、むしろ、わたしは彼らすべてよりも多く働いてきた。しかしそれは、わたしではなく、わたしと共にあった神の恵みです。
1Co.15:11.(練語版) こういうわけで、わたしであれ彼らであれ、そのように、わたしたちは宣べ伝えており、そのように、あなたがたは信じたのです。
1Co.15:12.(練語版) しかし、キリストは死んだ者たちの中から起こされていると宣べ伝えられているのに、どうしてあなたがたのうちの何人かは、死んだ者たちの復活はない、と言っているのか。
1Co.15:13.(練語版) もし死んだ者たちの復活がないならば、キリストも起こされてはいない。
1Co.15:14.(練語版) そして、もしキリストが起こされてはいないとしたら、事実わたしたちの宣べ伝えはむなしく、あなたがたの信仰もむなしい。
1Co.15:15.(練語版) すると、わたしたちは神の偽証人とさえ見なされる。なぜなら、もし死んだ者たちが起こされないとしたら、わたしたちは、神が起こさなかったキリストを、神は起こしたと、神について証しをしたからです。
1Co.15:16.(練語版) 事実、もし死んだ者たちが起こされないとしたら、キリストも起こされてはいない。
1Co.15:17.(練語版) もしキリストが起こされていないとしたら、あなたがたの信仰は空虚であり、あなたがたはまだあなたがたの罪の中にいるのです。
1Co.15:18.(練語版) そうだとすると、キリストにあって眠りについた者たちは、滅んでしまったのです。
1Co.15:19.(練語版) もしわたしたちが、今の命において、キリストにあってただ単なる望みを抱いているだけだとすれば、わたしたちは、すべての人の中で最もあわれむべき存在となる。
1Co.15:20.(練語版) しかし今やキリストは死んだ者たちの中から起こされ、眠りについている者たちの初穂となられたのです。
1Co.15:21.(練語版) 死が一人の人を通して来たのだから、死んだ者たちの復活もまた、一人の人を通して来たのです。
1Co.15:22.(練語版) なぜなら、アダムにあってすべての者が死ぬように、そのようにキリストにあってもまた、すべての者が生かされるからです。
1Co.15:23.(練語版) しかし、各自はそれぞれの順序に従うのです。初穂はキリストであり、次いでキリストの臨在におけるキリストのものである者たちであり、
1Co.15:24.(練語版) 次に終結です。その時、彼は王国を神また父に渡し、その時、彼はすべての支配とすべての権威と力を滅ぼす。
1Co.15:25.(練語版) なぜなら彼は、すべての敵を彼の足の下に置かれるまでは、支配しなければならないからです。
1Co.15:26.(練語版) 最後の敵として死が滅ぼされる。
1Co.15:27.(練語版) 彼はすべてのものを彼の足下に従わせたからです。しかし、すべてのものが従わせられていると言われるとき、そのすべてのものを彼に従わせた方が含まれていないことは明らかです。
1Co.15:28.(練語版) すべてのものが彼に従わせられる時、その時には息子自身もまた、すべてのものを彼に従わせた方に従うでしょう。それは、神がすべてのものにおいてすべてとなるためです。
1Co.15:29.(練語版) そうでないとすれば、死んだ者たちのためにバプテスマされる者たちは、なぜそれをするのでしょうか。もし死んだ者たちの起こされることが全くないとすれば、なぜ彼らは死んだ者たちのためにバプテスマされるのですか。
1Co.15:30.(練語版) わたしたちも何のために何時も危険を冒しているのか。
1Co.15:31.(練語版) わたしは日ごとに死んでいる。兄弟たちよ。わたしたちの主キリスト・イエスにあって持っているあなたがたにある誇りによってこう言うのです。
1Co.15:32.(練語版) もし、わたしが人間の考えによってエペソで獣と戦ったとすれば、それはわたしに何の益になるのか。もし死んだ者たちが起こされないとすれば、「わたしたちは食べ飲みしよう。わたしたちは明日死ぬのだから」。
1Co.15:33.(練語版) 惑わされてはいけない。悪い交わりは、良い習憤を損なうのです。
1Co.15:34.(練語版) 義しく目覚めていなさい。また罪を犯してはいけない。なぜなら、ある者たちは神について無知だからです。あなたがたを辱めるために、わたしはこう言うのです。
1Co.15:35.(練語版) しかし、ある者は言うでしょう。「どのようにして死んだ者たちが起こされるのか。また、どのような体で彼らは来るのか」。
1Co.15:36.(練語版) 愚かな者です。あなたがまくものは、死ななければ生かされないのです。
1Co.15:37.(練語版) また、あなたのまくのは、やがて成るべき体をまくのではない。ただ裸の種をまくのです。それは小麦、あるいはほかの何物かでしょう。
1Co.15:38.(練語版) しかし神は欲するまま、それに体を与える。そしてそれぞれの種にそれ自身の体を与えられる。
1Co.15:39.(練語版) すべての肉が同じ肉なのではない。むしろ、人の肉があり、また獣の肉があり、また鳥の肉があり、また魚の肉がある。
1Co.15:40.(練語版) そして天上の体があり、地上の体がある。しかし、天上のものの栄光は一つのことであり、地上のものの栄光はまた別のことです。
1Co.15:41.(練語版) 日の栄光があり、月の栄光があり、星の栄光がある。事実、星は他の星と栄光において異なる。
1Co.15:42.(練語版) 死んだ者たちの復活もそのようです。朽ちるものでまかれ、朽ちないもので起こされる。
1Co.15:43.(練語版) 卑しさの中でまかれ、栄光の中で起こされる。弱さの中でまかれ、力の中で起こされる。
1Co.15:44.(練語版) 魂的な体でまかれ、霊的な体で起こされる。魂的な体があるなら、霊的な体もあるのです。
1Co.15:45.(練語版) そのように書かれてもいる。最初の人アダムは生きた魂になった。最後のアダムは、生かす霊となったのです。
1Co.15:46.(練語版) しかし、最初にあったのは、霊的なものではなく魂的なものであって、その後に霊的なものが来たのです。
1Co.15:47.(練語版) 第一の人は地から出た土の者ですが、第二の人は天から出た者です。
1Co.15:48.(練語版) 土の者たちはこの土の者ようであり、天的な者たちは天的な者のようです。
1Co.15:49.(練語版) そしてわたしたちは土の者の像を担ったように、天的な像をも担うでしょう。
1Co.15:50.(練語版) 兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の王国を継ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを継ぐことがない。
1Co.15:51.(練語版) 見よ、わたしはあなたがたに奥義を告げる。わたしたちすべての者が眠りにつくのではない。しかし、わたしたちすべての者は変えられるでしょう。
1Co.15:52.(練語版) 一瞬に、またたく間に、最後のラッパの時です。ラッパが鳴ると、死んだ者たちは朽ちない者として起こされ、そしてわたしたちは変えられるからです。
1Co.15:53.(練語版) なぜなら、この朽ちるものは必ず朽ちないものを着、この死ぬものは必ず死なないものを着なければならないのです。
1Co.15:54.(練語版) この朽ちるものが朽ちないものを着、この死ぬものが死なないものを着る時、書いてある言葉が成就するのです。「死は勝利に呑み込まれた。
1Co.15:55.(練語版) 死よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。死よ、おまえのとげは、どこにあるのか」。
1Co.15:56.(練語版) 死のとげは罪です。罪の力は律法です。
1Co.15:57.(練語版) しかし神に感謝すべきです。彼はわたしたちの主イエス・キリストを通して、わたしたちに勝利を与えられる。
1Co.15:58.(練語版) こうして、わたしの愛する兄弟たちよ、堅く立って動かされず、いつも主のわざに満ちあふれていなさい。主にあっては、あなたがたの労苦が無駄になることはないと、あなたがたは知っているからです。

第1コリント 第16章

1Co.16:01.(練語版) 聖なる者たちへの募金については、わたしはガラテヤの諸集会に指示したように、あなたがたもそのようにしなさい。
1Co.16:02.(練語版) 安息日の一つに、あなたがたはそれぞれ、得た繁栄に応じて手もとに蓄えておき、わたしが行った時に募金を行なうことのないようにしなさい。
1Co.16:03.(練語版) わたしが到着したら、誰でもあなたがたが手紙でよいと認める人たち、その人たちを送って、あなたがたの好意をエルサレムに持参してもらうことになるでしょう。
1Co.16:04.(練語版) しかし、わたしも行くことが適当だとしたら、彼らはわたしと一緒に行くことになる。
1Co.16:05.(練語版) わたしは、マケドニヤを通過していく時、あなたがたのところに行くことになろう。マケドニヤは通過するのですが、
1Co.16:06.(練語版) あなたがたのところでは、たぶん滞在するようになり、あるいは冬を過ごすかも知れない。そうなれば、わたしがどこへ行くにしても、あなたがたに送ってもらえるだろう。
1Co.16:07.(練語版) わたし今、通りすがりにあなたがたに会うことを望んでいないからです。もし主が許されるなら、あなたがたのところにしばらくとどまることを期待しているからです。
1Co.16:08.(練語版) しかし、ペンテコステまでエペソに滞在するつもりです。
1Co.16:09.(練語版) というのは、活動への大きな門がわたしのために開かれているし、また反対者も多いからです。
1Co.16:10.(練語版) しかし、もしテモテが行ったら、彼があなたがたのところで恐れを抱くことのないように、注意してほしい。彼はわたしと同じように、主のわざを行なっているからです。
1Co.16:11.(練語版) したがって、誰も彼を軽んじてはいけない。そして、わたしのところに来るように、彼を平安のうちに送り出してほしい。わたしは兄弟たちと共に彼を待っているのです。
1Co.16:12.(練語版) 兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたのところに行くように、たびたび勧めてみた。しかし彼には、今行く意志は、全くない。適当な機会があれば、彼は行くでしょう。
1Co.16:13.(練語版) 目を覚ましていなさい。信仰に立ちなさい。男らしく、強くありなさい。
1Co.16:14.(練語版) あなたがたのすべての事を愛をもって行ないなさい。
1Co.16:15.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたが知っているように、ステパナの家はアカヤの初穂であって、彼らは身をささげて、聖なる者たちへの奉仕に従事した。
1Co.16:16.(練語版) それで、あなたがたも、このような人々と、またすべて同労し労苦する人々とに服従しなさい。
1Co.16:17.(練語版) また、わたしはステパナとポルトナトとアカイコとの臨在を喜んでいる。この者たちはあなたがたの足りない所を満たした。
1Co.16:18.(練語版) なぜなら、彼らはわたしの霊とあなたがたの霊とを、安らかにしてくれたからです。ですから、このような人々を認めなさい。
1Co.16:19.(練語版) アジヤの諸集会が、あなたがたに挨拶を送る。アクラとプリスカが彼らの家にある集会と共に、主にあってくれぐれもあなたがたに挨拶を送る。
1Co.16:20.(練語版) すべての兄弟たちがあなたがたに挨拶を送る。聖なる口づけをもって互いに挨拶を交わしなさい。
1Co.16:21.(練語版) このあいさつは、わたしパウロの手によるものです。
1Co.16:22.(練語版) もし誰かが主を愛さないなら、その者はのろわれるべきです。主よ来たりませ。
1Co.16:23.(練語版) 主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
1Co.16:24.(練語版) わたしの愛が、キリスト・イエスにあって、あなたがたすべてと共にあるように。

第2コリント
第2コリント 第1章

2Co.01:01.(練語版) 神のご意志によるキリスト・イエスの使徒パウロ、および兄弟テモテが、コリントにある神の集会、それと共に、アカヤ全体にいるすべての聖なる者たちへ。
2Co.01:02.(練語版) わたしたちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
2Co.01:03.(練語版) ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの神また父、あわれみの父、すべての慰めの神。
2Co.01:04.(練語版) この方は、わたしたちのすべての患難の中で、わたしたちを慰めてくださり、また、わたしたち自身が、神によって慰められるその慰めを通して、すべての患難の中にある者たちを慰めることができるようにしてくださる。
2Co.01:05.(練語版) というのは、キリストの苦難がわたしたちにあふれるように、そのようにキリストを通してわたしたちの慰めもあふれるからです。
2Co.01:06.(練語版) わたしたちが患難に会うなら、それはあなたがたの慰めと救いとのためであり、慰めを受けるなら、それはあなたがたの慰めのためであって、その慰めは、わたしたちが受けているのと同じ苦難を、忍耐することの中で働くのです。
2Co.01:07.(練語版) だから、あなたがたに対するわたしたちの期待は、確固たるものです。あなたがたが、わたしたちと共に苦難にあずかっているように、慰めにも共にあずかっていることを知っているからです。
2Co.01:08.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちがアジヤで会った患難を、知らずにいてもらいたくない。わたしたちは自分たちの力を越えて極度に圧迫されて、生きることをさえ断念してしまった。
2Co.01:09.(練語版) 事実、わたしたちは自ら、自分自身のうちに死の宣告を受けたのです。それはわたしたちが、自分自身にではなくて、むしろ死んだ者たちを起こされる神に信頼を置くためだったのです。
2Co.01:10.(練語版) この方は、あれほどの大きな死から、わたしたちを救い出してくださった、また救い出してくださるでしょう。彼がなおも救い出してくださると、わたしたちはこの方に期待を置いてきたのです。
2Co.01:11.(練語版) そして、あなたがたもまた祈願をもって、ともどもに、わたしたちを助けてくれるです。多くの人を通して与えられた私たちへの恵みの賜物のゆえに、多くの人がわたしたちのために、感謝をささげるためです。
2Co.01:12.(練語版) というのは、わたしたちの誇りはこれだからです。すなわち、わたしたちの良心の証しなのですが、神の神聖と誠実において、そして肉の知恵においてではなく神の恵みにおいて、わたしたちは世界にあって振る舞った。そして、あなたがたに対しては、ますますそのように振る舞った。
2Co.01:13.(練語版) わたしたちが書いていることは、あなたがたが読んで理解できること以外は何もない。それを終結まで理解してくれるように、わたしは期待する。
2Co.01:14.(練語版) あなたがたも部分的にわたしたちを理解してくれているとおり、わたしたちの主イエスの日には、あなたがたがわたしたちの誇であるように、わたしたちもあなたがたの誇なのです。
2Co.01:15.(練語版) そこで、この確信をもって、あなたがたが二度目の恵みにあずかるように、わたしは以前あなたがたのところに行くつもりでした。
2Co.01:16.(練語版) そしてあなたがたのところを通過してマケドニヤに行き、そして再びマケドニヤからあなたがたのところに行き、そしてあなたがたに送り出されてユダヤに向かおうとした。
2Co.01:17.(練語版) そこで、このように決めたのは、軽率なことであったでしょうか。それとも、わたしが決めるのは肉にしたがって決めるのであって、わたしにとって「はい、はい」であり、また「いいえ、いいえ」であるのでしょうか。
2Co.01:18.(練語版) しかし神は信実です。ですから、あなたがたに対するわたしたちの言葉は、「はい」であり、また「いいえ」ではない。
2Co.01:19.(練語版) なぜなら、わたしたちを通して、すなわち、わたしとシルワノとテモテとを通して、あなたがたに宣べ伝えた神の息子イエス・キリストは、「はい」であり、また「いいえ」となったのではない。むしろ、「はい」が彼においてなったのです。
2Co.01:20.(練語版) なぜなら、神のすべての約束は、彼において「はい」となったからです。それゆえに、彼を通して神への「アァメン」があり、わたしたちを通して神に栄光が帰されるに至るのです。
2Co.01:21.(練語版) わたしたちをあなたがたと共にキリストへと立たせ、またわたしたちに油を注がれる方は、神です。
2Co.01:22.(練語版) 彼はまた、わたしたちに証印を押し、わたしたちの心のうちに霊の保証を与えられたのです。
2Co.01:23.(練語版) しかしわたしは、わたしの魂にかけて神を証人に呼び求めて言うが、わたしがコリントに行かないでいるのは、あなたがたに対して寛大でありたいためです。
2Co.01:24.(練語版) わたしたちは、あなたがたの信仰を支配する者ではなく、むしろあなたがたの喜びのための同労者なのです。なぜなら、あなたがたは信仰によって立っているからです。

第2コリント 第2章

2Co.02:01.(練語版) そこでわたしは、あなたがたの所に再び悲しみをもって行くことはすまいと、自分で決めたのです。
2Co.02:02.(練語版) もしわたしがあなたがたを悲しませるとすれば、わたしによって悲しまされたその人以外に、誰がわたしを喜ばせてくれるのか。
2Co.02:03.(練語版) そしてわたしがまさにこのような事を書いたのは、わたしが行く時、わたしを喜ばせてくれるはずの人々から、悲しみを受けることのないためです。わたしはあなたがたすべてについて、わたしの喜びはあなたがたすべてのものと確信しているからです。
2Co.02:04.(練語版) わたしは大きな患難と心の憂いから、多くの涙をもってあなたがたに書き送った。それは、あなたがたを悲しませるためではなく、わたしがあなたがたに対して特にあふれるばかりに抱いている愛を、知ってもらうためでした。
2Co.02:05.(練語版) しかし、もし誰かが人を悲しませたとすれば、それはわたしを悲しませたのではなく、控え目に言うが、ある程度、あなたがたすべてを悲しませたのです。
2Co.02:06.(練語版) そのような人にとっては、多数の者たちによるこの叱責で十分です。
2Co.02:07.(練語版) あなたがたはむしろそのような人を赦し、また慰めてやるべきです。そうしないと、その人が過度の悲しみに呑み込まれてしまうかも知れない。
2Co.02:08.(練語版) そこでわたしは、彼に対して愛を示すように決定することを、あなたがたに勧める。
2Co.02:09.(練語版) わたしが書き送ったのも、あなたがたがすべての事について従順であるかどうかという、あなたがたの確証を知るためにほかならなかった。
2Co.02:10.(練語版) しかし、あなたがたが、何かのことについて人を赦すなら、わたしもまた赦す。そして、もしわたしが何かのことで赦したとすれば、それは、あなたがたのゆえにキリストのみ前でしたのです。
2Co.02:11.(練語版) それは、わたしたちがサタンに乗ぜられることのないためです。わたしたちは、彼の思いについて知らないわけではないからです。
2Co.02:12.(練語版) さて、キリストの良い知らせのためにトロアスに行ったとき、主にあって門がわたしに開かれていたが、
2Co.02:13.(練語版) わたしの兄弟テトスに会えなかったので、わたしの霊に安らぎがなく、彼らに別れを告げて、マケドニヤに出かけて行った。
2Co.02:14.(練語版) しかし、神に感謝する。この方はいつもわたしたちをキリストにあって勝利の列に加え、至る所でわたしたちを通じて彼の知識の香りを現される。
2Co.02:15.(練語版) なぜなら、わたしたちは、救われる者たちの中にあっても滅びる者たちの中にあっても、神にとってはキリストの香りだからです。
2Co.02:16.(練語版) 一方にとっては死から死へと至る香りであり、他方にとっては命から命へと至る香りなのです。これらのことに誰がふさわしいでしょうか。
2Co.02:17.(練語版) しかし、わたしたちは、多くの人のように神の言葉を売物にせず、真心から、神によって、神のみ前でキリストにあって語るのです。

第2コリント 第3章

2Co.03:01.(練語版) わたしたちは、またもや、自己推薦をし始めているのでしょうか。それとも、ある人々のように、あなたがたにあてた、あるいは、あなたがたからの推薦の手紙が必要なのでしょうか。
2Co.03:02.(練語版) わたしたちの手紙は、あなたがたなのです。それは、わたしたちの心に書かれており、すべての人に知られ、また読まれている。
2Co.03:03.(練語版) あなたがたがわたしたちの奉仕によるキリストの手紙であり、墨によらず、生ける神の霊により、石の板にでなく、肉の心の板に書かれていることは明らかにされているのです。
2Co.03:04.(練語版) さて、このような確信を、わたしたちはキリストを通し、神に対して抱いている。
2Co.03:05.(練語版) わたしたちは、何かを自分から出ているとみなせるほどわたしたち自身に資格があるというのではない。わたしたちの資格は神から出ているというのです。
2Co.03:06.(練語版) 彼はまたわたしたちを新しい契約の奉仕者として、資格づけてくださった。それは、文字ではなく、霊の奉仕者です。文字は殺し、霊は生かすからです。
2Co.03:07.(練語版) もし石に彫られた文字による死の奉仕が栄光のうちになされ、イスラエルの息子たちは、モーセの顔の消え去っていく栄光のゆえに、彼の顔を見つめることができなかったとすれば、
2Co.03:08.(練語版) まして霊の奉仕は、はるかに栄光あるものではなかろうか。
2Co.03:09.(練語版) 罪定めする奉仕に栄光があるとすれば、まして義の奉仕ははるかに栄光にあふれるのです。
2Co.03:10.(練語版) かつて栄光があるとされたものも、はるかにまさった栄光のゆえに、この場合、栄光のないものとされたのです。
2Co.03:11.(練語版) なぜなら、消え去っていくものが栄光を通して現れたのなら、とどまるものにはなおいっそうの栄光があるはずです。
2Co.03:12.(練語版) それゆえにわたしたちは、このような期待を抱いているので、大いなる大胆さをもって語っており、
2Co.03:13.(練語版) そしてイスラエルの息子たちが消え去っていくものの終結を見つめることがないようにと、モーセが自分の顔に覆いをかけたようなことはしない。
2Co.03:14.(練語版) ところが、彼らの思いは、かたくなにされた。なぜなら、今日という日に至るまで、古い契約を読む時、その同じ覆いが取り去られないままで残っている。それはキリストにあって除き去られるものだからです。
2Co.03:15.(練語版) しかし、今日に至るまで、モーセが読まれるときにはいつも、覆いが彼らの心の上にかかっている。
2Co.03:16.(練語版) しかし、人が主に向かうときはいつも、覆いは取り除かれる。
2Co.03:17.(練語版) さて、主は霊です。主の霊のあるところには、自由がある。
2Co.03:18.(練語版) しかし、わたしたちはすべて、覆いのない顔をもって、主の栄光を鏡のように反映し、栄光から栄光へと、霊なる主によって、彼と同じ像に変えられていく。

第2コリント 第4章

2Co.04:01.(練語版) それゆえにわたしたちはこの奉仕を自分たちに示されたあわれみにしたがって持っているのですから、落胆せずに、
2Co.04:02.(練語版) 恥ずべき隠れたことを捨て去り、悪巧みによって歩かず、神の言葉を曲げず、むしろ真理を明らかにすることによって、神のみ前に、すべての人の良心に自分を推薦するのです。
2Co.04:03.(練語版) もしわたしたちの良い知らせが覆われているなら、滅びる者どもにとって覆われているのです。
2Co.04:04.(練語版) 彼らの場合、この世の神が信じない者たちの思いをくらませて、神の像であるキリストの栄光の良い知らせの輝きを、見えなくしているのです。
2Co.04:05.(練語版) しかし、わたしたちは自分自身を宣べ伝えるのではなく、主なるキリスト・イエスを宣べ伝える。またわたしたち自身は、イエスゆえにあなたがたの奴隷なのです。
2Co.04:06.(練語版) なぜなら、神は「闇から光が照るであろう」と言われる方だからであり、その方は、キリストの顔にある神の栄光の知識を明らかにするために、わたしたちの心を照して下さったのです。
2Co.04:07.(練語版) しかしわたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。それはあふれる力が神のものであって、わたしたちからではないためです。
2Co.04:08.(練語版) わたしたちは、すべてにおいて苦しめられるが、押しつぶされず、途方にくれるが、絶望してはおらず、
2Co.04:09.(練語版) 迫害されるが、見捨てられず、投げ倒されるが、滅びない。
2Co.04:10.(練語版) いつもイエスの死をこの体に負うている。それは、イエスの命もわたしたちの体に現われるためです。
2Co.04:11.(練語版) なぜなら、わたしたち生きている者は、イエスのゆえに、絶えず死に引き渡されているのだからです。それは、イエスの命もわたしたちの死ぬべき肉体に現われるためだからです。
2Co.04:12.(練語版) こうして、死はわたしたちのうちに働くが、命はあなたがたのうちに働くのです。
2Co.04:13.(練語版) 「わたしは信じた。それゆえに語った」と書いてあるとおり、同じ信仰の霊を持っているので、わたしたちも信じている。それゆえに語るのです。
2Co.04:14.(練語版) そして、イエスを起こした方は、イエスと共にわたしたちをも起こされ、あなたがたと共に立たせてくださることを知っているからです。
2Co.04:15.(練語版) 事実、すべてのことはあなたがたのためであり、それは恵みがますます多くの人を通して増し加わり、神の栄光に向けて感謝を満ちあふれさせるためです。
2Co.04:16.(練語版) それゆえに、わたしたちは落胆しない。むしろ、たとえわたたしたちの外なる人は滅びても、しかしわたしたちの内なる人は日ごとに新しくされていく。
2Co.04:17.(練語版) なぜなら、現在のの軽い患難は働いて、世々の重い栄光を、あふれるばかりにわたしたちに得させるからです。
2Co.04:18.(練語版) わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは時節に亘るものが、見えないものは世々の特質あるものだからです。

第2コリント 第5章

2Co.05:01.(練語版) というのは、わたしたちの地上の幕屋である家が壊れるとしても、わたしたちは神からの建物、手で作ったものではなく、天々にある世々の特質ある家を持つことを知っているからです。
2Co.05:02.(練語版) わたしたちはこの幕屋においてうめき、天からのわたしたちの住まいを上に着ようと切望しているのです。
2Co.05:03.(練語版) それを着たなら、わたしたちは裸で見いだされることはないでしょう。
2Co.05:04.(練語版) この幕屋の中にいるわたしたちは、重荷を負ってうめいている。それを脱ごうと願うからではなく、その上に着ようと願うからであり、それによって、死ぬべきものが命によって呑み込まれてしまうためです。
2Co.05:05.(練語版) わたしたちを、まさにこのことへと働いて下さったのは、神です。彼はわたしたちに霊の保証を与えてくださった。
2Co.05:06.(練語版) それゆえに、わたしたちはいつも心強い。そして、わたしたちが体に住んでいる間は、主から離れていることを知っている.
2Co.05:07.(練語版) わたしたちは、見えるものを通さないで、信仰を通して歩いているのです。
2Co.05:08.(練語版) それで、わたしたちは心強い。そして、むしろ体から離れて主のもとに住むことが、願わしいと思っている。
2Co.05:09.(練語版) それゆえに、わたしたちはまた、この体に住んでいるにしても、それから離れているにしても、彼に喜ばれる者となるのが、心からの願いです。
2Co.05:10.(練語版) なぜなら、わたしたちはみな、キリストの裁きの座の前に現れなければならないからです。それは、善であれ悪であれ、自分が行ったことに対しては、体を通して行なったことへの報いをそれぞれが受け取るためです。
2Co.05:11.(練語版) さてわたしたちは、主への恐れを知っているので、人々に説得する。しかし神に対しては、わたしたちは明らかにされている。そしてわたしは、あなたがたの良心にも明らかにされることを期待している。
2Co.05:12.(練語版) わたしたちは、あなたがたに対して、またもや自己推薦をしようとするのではない。むしろわたしたちについて誇る機会を、あなたがたに与えているのです。それはあなたがたが、心においてではなくて顔において誇っている人々に対して、答えうるためです。
2Co.05:13.(練語版) というのは、もしわたしたちが、気が狂っているのなら、それは神に対してなのであり、もし正気であるのなら、それはあなたがたに対してなのです。
2Co.05:14.(練語版) なぜなら、キリストの愛がわたしたちに迫っているからです。わたしたちはこう判断している。一人の人がすべての者のために死んだのであり、それゆえにすべての者が死んだのである、と。
2Co.05:15.(練語版) そして、すべての者のために死んだのは、生きている者たちがもはや自分自身のために生きるのではなく、むしろ彼らのために死に、そして起こされた方のために生きるためです。
2Co.05:16.(練語版) それだから、わたしたちは今後、誰をも肉によって知ることはない。かつてはキリストを肉によって知っていたとしても、しかし今はもはや知らない。
2Co.05:17.(練語版) したがって、誰でもキリストにあるならば、その人は新しい創造物です。古いものは過ぎ去った、見よ、新しいものができたのです。
2Co.05:18.(練語版) しかし、すべてのものは、神から出ている。彼はキリストを通して、わたしたちをご自身に和解させ、そしてわたしたちに和解のための奉仕を与えてくださった。
2Co.05:19.(練語版) すなわち、神はキリストにあって世界をご自身に和解させ、彼らの過ちを彼らにに負わせず、わたしたちのうちに和解の言葉を置かれたのです。
2Co.05:20.(練語版) それで、わたしたちはキリストの大使であり、それはあたかも神がわたしたちを通して懇願しておられるかのようです。わたしたちはキリストのため願う、神と和解してください。
2Co.05:21.(練語版) 彼は罪を知らなかった方を、わたしたちのために罪とされた。それは、わたしたちが彼の中で神の義となるためです。

第2コリント 第6章

2Co.06:01.(練語版) さて、共に働きながら、わたしたちはまた勧める。神の恵みを無駄に受けることがないように。
2Co.06:02.(練語版) なぜなら、彼は言われるからです。「わたしは、受け入れられる時節にあなたに聞き、救いの日にあなたを助けた」。見よ、今は受け入れられる時節です。見よ、今は救いの日です。
2Co.06:03.(練語版) わたしたちはこの奉仕の務めがそしりを招かないために、どんなことにも、人につまずきを与えないようにし、
2Co.06:04.(練語版) むしろすべてのことにおいてわたしたちは、神の奉仕者として自分を推薦するのです。すなわち、多くの忍耐において、患難において、危機において、行き詰まりにおいて、
2Co.06:05.(練語版) むち打たれることにおいて、牢において、騒乱において、労苦において、不眠において、飢餓において、
2Co.06:06.(練語版) 純粋さにおいて、知識において、辛抱強さにおいて、親切さにおいて、聖霊において、偽りのない愛において、
2Co.06:07.(練語版) 真理の言葉において、神の力において、右手と左手の義の武器を通して、
2Co.06:08.(練語版) 栄光と不名誉を通して、悪評と好評を通して、そうしているのです。道迷わす者のようで、真実であり、
2Co.06:09.(練語版) 知られていないようで、よく知られており、死にかかっているようで、見よ、生きており、懲らしめられているようで、殺されず、
2Co.06:10.(練語版) 悲しんでいるようで、常に喜んでおり、貧しいようで、多くの者を富ませ、何も持たないようで、すべてのものを持っている。
2Co.06:11.(練語版) コリントの人々よ。あなたがたに向かってわたしたちの口は開かれており、わたしたちの心は広くなっている。
2Co.06:12.(練語版) わたしたちのうちにあっては、あなたがたが束縛されているのでなく、自分の心において束縛されているのです。
2Co.06:13.(練語版) わたしは子供たちに対するように言うが、あなたがたの方でも心を広くして、わたしたちへの同じ報いをなさい。
2Co.06:14.(練語版) 不信者と、つり合わないくびきを共にしてはならない。義と不法とに何の提携があるか。あるいは光にとって、闇と何の交わりがあるか。
2Co.06:15.(練語版) キリストにとって、ベリアルと何の調和があるか。あるいは信者と不信者とに何の共通部分があるか。
2Co.06:16.(練語版) また神の聖所と偶像とに何の一致があるか。わたしたちは生ける神の聖所です。神が言われたとおりです。「わたしは彼らの間に住み、彼らの間を歩くであろう。そしてわたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となるであろう」。
2Co.06:17.(練語版) それゆえに、「彼らの中から出て、離れよ」と主は言われる。「そして汚れたものに触れてはならない。そうすれば、わたしはあなたがたを受けいれよう」。
2Co.06:18.(練語版) 「そしてわたしは、あなたがたにとって父となるであろう。またあなたがたは、わたしにとって、息子たちおよび娘たちとなるであろう」。全能者なる主は言われる。

第2コリント 第7章

2Co.07:01.(練語版) それゆえに、愛する者たちよ、わたしたちはこれらの約束を持っているのだから、肉と霊のあらゆる汚れから自分を清め、神への恐れのうちに神聖さを完成しようではないか。
2Co.07:02.(練語版) わたしたちに心を開いてほしい。わたしたちは、誰にも不義をしたことがなく、誰をも堕落させたことはなく、誰からもだまし取ったことがない。
2Co.07:03.(練語版) わたしはあなたがたを罪に定めようとしてこう言うのではない。前にも言ったように、あなたがたはわたしたちの心のうちにいて、わたしたちと共に死に、共に生きるからです。
2Co.07:04.(練語版) わたしにはあなたがたに対する大いなる大胆さがある。わたしにはあなたがたについての大いなる誇りがある。わたしは慰めに満たされており、わたしたちのすべての患難のうちにあって喜びにあふれているのです。
2Co.07:05.(練語版) さて、わたしたちがマケドニヤに来た時、わたしたち肉体に少しも安らぎがなく、むしろあらゆることで患難に会い、外には戦いがあり、内には恐れがあった。
2Co.07:06.(練語版) しかし、うちしおれている者を慰める神は、テトスの臨在によって、わたしたちを慰めてくださった。
2Co.07:07.(練語版) ただ彼の臨在によるばかりではなく、彼があなたがたによって慰められた慰めによっても、わたしたちは慰められた。すなわち、あなたがたがの愛慕、あなたがたの嘆き、またわたしに対するあなたがたの熱心であることを知らせてくれたので、わたしはますます喜んだ。
2Co.07:08.(練語版) そこで、たとえ、手紙であなたがたを悲しませたとしても、わたしはそれを悔いていない。たとえ悔いたとしても、(あの手紙があなたがたを悲しませたのは一時間であったことを見ているからです)、
2Co.07:09.(練語版) 今は喜んでいる。それは、あなたがたが悲しんだからではなく、悲しむことで心変えに至ったからです。というのは、あなたがたは神にしたがって悲しんだので、わたしたちから何の損失をも受けなかったのです。
2Co.07:10.(練語版) 神にしたがっての悲しみは、後悔のない救いへと至る心変えを生じさせるのです。しかし、世界の悲しみは死を生み出す。
2Co.07:11.(練語版) 見よ、神にしたがって悲しんだというこのことこそが、どんなにか真剣さをあなたがたのうちに生み出したのでしょう。むしろ弁明を、むしろ義憤を、むしろ恐れを、むしろ愛慕を、むしろ熱意を、むしろ復讐を。あなたがたはあの問題では潔白であると、すべての点において自己推薦したのです。
2Co.07:12.(練語版) それで、わたしがあなたがたに書き送ったのは、不義をした人のためでも、不義を受けた人のためでもなく、むしろわたしたちに対するあなたがたの真剣さが、神の前にあなたがたに対して明らかになるためです。
2Co.07:13.(練語版) こういうわけで、わたしたちは慰められたのです。わたしたちの慰めの上にテトスの喜びが加わって、わたしたちはなおいっそう喜んだ。なぜなら、彼の霊はあなたがたすべてによって休息を与えられたからです。
2Co.07:14.(練語版) たとえわたしがあなたがたについて彼に何かを誇ったとしても、それはわたしの恥にならなかった。むしろ、わたしたちがあなたがたにすべてのことを真実に語ったように、そのようにテトスの前でわたしたちの誇りもまた、真実となったのです。
2Co.07:15.(練語版) また彼は、あなたがたすべてが従順であり、すなわち、どんなに恐れとおののきをもって自分を受け入れてくれたかを思い出して、彼の心はますますあなたがたへと向かっている。
2Co.07:16.(練語版) わたしは、あなたがたのゆえにすべてのことにおいて心強くなれることを喜んでいる。

第2コリント 第8章

2Co.08:01.(練語版) さて、兄弟たちよ、わたしたちは、マケドニヤの諸集会の中で与えられた神の恵みを、あなたがたに知らせる。
2Co.08:02.(練語版) すなわち、彼らは、患難の大きな試練の中で、彼らの満ちあふれる喜びと極度の貧しさは、彼らの惜しみなく施す富へとあふれ出た。
2Co.08:03.(練語版) わたしは証をするが、彼らは力に応じて、また力を越えて、自ら進んで、
2Co.08:04.(練語版) しきりに願い出て、聖なる者たちへの奉仕に加わる恵みと交わりにあずかることを、わたしたちに請い求めた。
2Co.08:05.(練語版) しかも、わたしたちが期待したようにではなく、むしろ神のご意志を通して、自分自身をまず主に、そしてわたしたちに献げたのです。
2Co.08:06.(練語版) そこでわたしたちはテトスに勧めて、彼が前から始めていたとおりに、この恵みをもあなたがたのために完成するようにしたのです。
2Co.08:07.(練語版) さて、あなたがたがすべてにおいて満ちあふれているように、すなわち、信仰にも言葉にも知識にも、すべての真剣さにも、また、わたしたちから出てあなたがたのうちにある愛にも満ちあふれているように、この恵みのわざにおいても、あなたがたは満ちあふれるようになりなさい。
2Co.08:08.(練語版) わたしは命令として言うのではなく、むしろほかの人たちの真剣さを通して、あなたがたの愛の純真さをためすのです。
2Co.08:09.(練語版) あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っている。すなわち、彼は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためです。
2Co.08:10.(練語版) そこで、わたしはこの事について意見を述べよう。この事があなたがたの益になるからです。あなたがたはこの事を、昨年から、行ないはじめたばかりでなく、願いはじめたのでした。
2Co.08:11.(練語版) しかし今、それを完成しなさい。あなたがたが心から願っているように、持っているものの中から、それを完成しなさい。
2Co.08:12.(練語版) もし心から願ってそうするなら、持たないところによらず、持っているところによって、受け入れられるのです。
2Co.08:13.(練語版) それは、ほかの人々には安らぎが与えられるのに、あなたがたには患難が与えられる、というのではなく、むしろ、均等を図ることによって、
2Co.08:14.(練語版) 今の季節においては、あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補い、それはまた、彼らの余裕があなたがたの欠乏を補うためであり、こうして等しくなるようにするのです。
2Co.08:15.(練語版) それは「多く所有している者は余ることがなく、わずかなものを所有している者も不足しなかった」と書いてあるとおりです。
2Co.08:16.(練語版) さて、あなたがたに対する同じ真剣さをテトスの心の中に与えてくださった神に感謝する。
2Co.08:17.(練語版) 彼はわたしの勧めを受け入れ、そして真剣であって、自分から進んであなたがたのところに行った。
2Co.08:18.(練語版) わたしたちはまた、彼と一緒に、一人の兄弟を送った。良い知らせにおける彼の誉れは、すべての集会に知れ渡っている。
2Co.08:19.(練語版) それだけではなく、彼は主ご自身の栄光のために、またわたしたちの願いのために、わたしたちが奉仕しているこの恵みに、わたしたちの同伴者として、諸集会によって選ばれた者でもある。
2Co.08:20.(練語版) それは、わたしたちが奉仕しているこの豊かさに関して、誰かがわたしたちに落ち度を見いだすことを避けるためです。
2Co.08:21.(練語版) わたしたちは、主のみ前だけではなく、人々の前でも、よい事を心がけているのです。
2Co.08:22.(練語版) 彼らと一緒に、わたしたちは一人のわたしたちの兄弟を送った。彼が多くの事においてたびたび真剣であったことはわたしたちが認めた。彼は今、あなたがたに対する大いなる信頼のゆえにますます真剣になっている。
2Co.08:23.(練語版) テトスについて言えば、彼はわたしの仲間であり、あなたがたのための同労者です。わたしたちの兄弟たちについて言えば、彼らは諸集会の使徒であり、キリストの栄光です。
2Co.08:24.(練語版) だから、あなたがたの愛と、あなたがたについてわたしたちの誇りとの証拠を諸集会の前で、彼らに示してください。

第2コリント 第9章

2Co.09:01.(練語版) 聖なる者たちへの奉仕に関してわたしがあなたがたに書くのは余計なことです。
2Co.09:02.(練語版) わたしは、あなたがたの熱意を知っており、そのために、あなたがたのことをマケドニヤの人々に誇って、アカヤでは昨年から、すでに準備をしているのだと言った。そして、あなたがたの熱心は、大多数を奮起させたのです。
2Co.09:03.(練語版) わたしが兄弟たちを送ることにしたのは、あなたがたについてわたしたちの誇ったことが、この場合むなしくならないで、わたしが言ったとおり準備していてもらいたいからです。
2Co.09:04.(練語版) そうでないと、もしマケドニヤ人たちがわたしと一緒に行って、あなたがたの準備ができていないのを見いだしたら、わたしたちは(あなたがたがとは言わないまでも)この確信の中で恥をかくでしょう。
2Co.09:05.(練語版) それでわたしは兄弟たちに勧めて、あなたがたの所へ先に行かせ、以前あなたがたが約束していた祝福の準備をさせておくことが必要だと思った。このように用意するのは、むさぼりとなるためではなく、祝福となるためです。
2Co.09:06.(練語版) しかしこのことについて言えば、控え目にまく者は控え目に刈り取り、そして祝福をもってまく者は、祝福をもって刈り取るでしょう。
2Co.09:07.(練語版) それぞれは惜しむ心からでなく、また、強いられてでもなく、心で決めたとおりに行ないさい。神は喜んで与える者を愛するからです。
2Co.09:08.(練語版) しかし神は、すべての恵みをあなたがたにあふれさせることができる。それはあなたがたが、すべてにおいて、すべての時に、すべての満足を与えられながら、すべての良いわざにおいてあふれるためです。
2Co.09:09.(練語版) 「彼は散らして、貧しい人々に与えた。彼の義は世に亘って残る」と書いてあるとおりです。
2Co.09:10.(練語版) さて、まく人に種を与え、食料としてパンを与える方は、あなたがたの種を与え、そして増し、さらにあなたがたの義の実を成長させてくださるでしょう。
2Co.09:11.(練語版) あなたがたはすべてのことにおいて惜しみなく施すために豊かになって、それはわたしたちを通して、神への感謝を起こさせる。
2Co.09:12.(練語版) なぜなら、この奉仕の務めは、聖なる者たちの欠乏を補うだけではなく、神に対する多くの感謝を通してあふれているからです。
2Co.09:13.(練語版) この奉仕の務めの実証を通して、あなたがたがキリストの良い知らせに服従していることを告白することや、彼らにも、すべての人にも、惜しみない施しの交わりをしていることがわかってきて、彼らは神に栄光を帰し、
2Co.09:14.(練語版) そして彼らは、あなたがたの上に与えられた神の卓越した恵みのゆえに、あなたがたのための祈りにおいて、あなたがた慕うのです。
2Co.09:15.(練語版) 言い尽くせない賜物のゆえに、神に感謝する。

第2コリント 第10章

2Co.10:01.(練語版) さて、あなたがたの中にあって面と向かってはへりくだり、離れているとあなたがたに対して強気になるわたしパウロが自ら、キリストの柔和と寛容を通して、あなたがたに勧める。
2Co.10:02.(練語版) わたしたちが肉に従って歩んでいると考えている者たちに対しては、わたしは勇敢に行動するつもりであるが、あなたがたの所では、確信をもって大胆にならないですむようにと、わたしは願っている。
2Co.10:03.(練語版) なぜなら、わたしたちは、肉において歩いてはいるが、肉に従って戦っているのではないからです。
2Co.10:04.(練語版) わたしたちの戦いの武器は、肉のものではなく、要塞を破壊するために神に力がある。わたしたちは理屈を破壊し、
2Co.10:05.(練語版) そして、神の知恵に逆らって立てられたあらゆる高大なものを破壊し、すべての思いをとりこにしてキリストに従順にならせ、
2Co.10:06.(練語版) そして、あなたがたの従順が満たされる時に、すべての不従順に復讐する用意を整えているのです。
2Co.10:07.(練語版) あなたがたは、うわべの事を見ている。もし誰かが、自分はキリストのものであるという確信があるなら、その人は自分自身について、もう一度よく考えてみなさい。その人がキリストのものであるように、わたしたちもそうであるのです。
2Co.10:08.(練語版) あなたがたを倒すためではなく築き上げるために主がわたしたちに与えてくださった権威について、たとえわたしが多少誇りすぎたとしても、わたしは恥を被ることはないでしょう。
2Co.10:09.(練語版) これは、わたしが手紙を通してあなたがたをおびえさせようとしていると思われないためです。
2Co.10:10.(練語版) というのは、「その手紙は重みがあって力強いが、体の臨在は弱く、言葉は軽蔑されている」と人が言うからです。
2Co.10:11.(練語版) そのような人はこのことを考えなさい。わたしたちは、離れている時に手紙の言葉とおりに、そこにいる時でも同じように振る舞うことを。
2Co.10:12.(練語版) 事実わたしたちは、自己推薦をする者たちのうちのある者たちとあえて自分を同列に置いたり、比較したりはしない。ところが彼らは、自分で自分を測ったり、自分を自分と比較したりしているのは、理解力がないことです。
2Co.10:13.(練語版) しかしわたしたちは、限度を越えて誇ることはしないでしょう。むしろ測りなわをもつ神が、わたしたちに分け与えられた範囲の限度にしたがって、あなたがたの所まで行ったのです。
2Co.10:14.(練語版) 事実わたしたちは、あなたがたの所まで行かなかったもののように限度を超えて手を延ばしているのではない。なぜなら、わたしたちはキリストの良い知らせをもって、あなたがたにまでも行った最初の者だからです。
2Co.10:15.(練語版) わたしたちは限度を越えて他の人たちの労苦を誇っているのではない。ただ、あなたがたの信仰が成長するにつれて、わたしたちの範囲にしたがって、あなたがたのうちでますます大きくなる期待を持っている。
2Co.10:16.(練語版) それは、他の人の範囲において準備されたものを誇らないで、あなたがたを越えて良い知らせを宣べ伝えるためです。
2Co.10:17.(練語版) しかし、誇る者は主にあって誇りなさい。
2Co.10:18.(練語版) なぜなら、自己推薦をする者、その者が認められるのではなく、むしろ主の推薦される者が認められるのです。

第2コリント 第11章

2Co.11:01.(練語版) わたしの少しばかりの愚かさを、どうか、忍んでほしい。いや確かに、あなたがたはわたしを忍んでくれている。
2Co.11:02.(練語版) わたしは神の嫉妬をもってあなたがたを嫉妬しているのです。なぜなら、あなたがたを、清いおとめとしてキリストにささげるために、一人の男に婚約させたからです。
2Co.11:03.(練語版) しかし、わたしが恐れるのは、ちょうど蛇がその狡滑さをもってエバを欺いたように、あなたがたの思いが腐敗させられて、キリストへの純情と純潔から離されはしないかということです。
2Co.11:04.(練語版) というのは、もしある人が来て、わたしたちが宣べ伝えもしなかった他のイエスを宣べ伝え、あるいは、あなたがたが受けたことのない別の霊を受け、あるいは、受け入れたこともない別の良い知らせを受け入れても、あなたがたはよく忍ぶからです。
2Co.11:05.(練語版) 事実、わたしは、優秀な使徒たちに少しも劣っていないと考えている。
2Co.11:06.(練語版) たとえわたしが、言葉に拙くても、知識においてはそうではない。むしろわたしたちは、すべての事において、すべての面において、それをあなたがたに明らかにした。
2Co.11:07.(練語版) それとも、あなたがたが高められるために自分を低くして、神の良い知らせを価なしにあなたがたに宣べ伝えたのは、罪を犯したのですか。
2Co.11:08.(練語版) わたしは、あなたがたに奉仕するために、他の諸集会から奪い取って報酬を受けたのです。
2Co.11:09.(練語版) そしてあなたがたのところにいた時には、貧乏した時にも、誰にも重荷とならなかった。というのは、マケドニヤから来た兄弟たちが、わたしの貧乏を補ってくれた。そしてわたしは、すべてにおいてわたし自身があなたがたにとって重荷とならないようにしてきたし、これからもそうする。
2Co.11:10.(練語版) キリストの真実がわたしの中にある。わたしのこの誇りはアカヤの諸地方において封じられないでしょう。
2Co.11:11.(練語版) なぜですか。わたしがあなたがたを愛していないからか。神が知っておられる。
2Co.11:12.(練語版) しかし、わたしは、現在していることを今後もしていこう。それは、機会をねらっている者たちから、その機会を断ち切るためであり、彼らの誇ることが、わたしたちと同じであると見いだされるためです。
2Co.11:13.(練語版) そのような者たちは、偽使徒、だます働き人であって、キリストの使徒に変装しているのです。
2Co.11:14.(練語版) そしてそれは驚くべきことではない。というのは、サタン自身も光の使いの者に変装するのだからです。
2Co.11:15.(練語版) したがって、サタンの奉仕者たちが義の奉仕者に変様したとしても、それは大したことではない。彼らの終結は、彼らのわざによるでしょう。
2Co.11:16.(練語版) もう一度わたしは言う。誰もわたしを、愚か者と思わないでください。しかし、もしそれができないとするなら、わたしを愚か者として受け入れてください。わたしも少しばかり誇るためです。
2Co.11:17.(練語版) わたしが言うのは、主によって言うのではなく、むしろ愚かさの中にある者として、誇りうる確信の中で言うのです。
2Co.11:18.(練語版) 多くの人が肉によって誇っているから、わたしも誇ろう。
2Co.11:19.(練語版) あなたがたは賢い人たちなのだから、喜んで愚か者を忍んでいる。
2Co.11:20.(練語版) 事実、誰かがあなたがたを奴隷にしても、誰かが食い倒しても、誰かが捕らえても、誰かが高慢になっても、誰かがあなたがたの顔を殴打しても、あなたがたは忍んでいる。
2Co.11:21.(練語版) わたしは恥を忍んで言うが、わたしたちは弱かったのです。誰かが何かを敢えてやろうとするなら、わたしは愚かさの中にあって言うのだが、わたしも敢えてやろう。
2Co.11:22.(練語版) 彼らはヘブル人なのか。わたしもそうです。彼らはイスラエル人なのか。わたしもそうです。彼らはアブラハムの胤なのか。わたしもそうです。
2Co.11:23.(練語版) 彼らはキリストの奉仕者なのか。わたしは気が狂ったようになって言う、わたしは彼ら以上にそうです。苦労したことはもっと多く、牢にあったことはもっと多く、むち打たれたことは過度に多く、死に面したこともしばしばあった。
2Co.11:24.(練語版) ユダヤ人たちから四十に一つ足りないむち打ちを受けたことが五回、
2Co.11:25.(練語版) 杖で打ちたたかれたことが三回、石で打たれたことが一回、難船したことが三回、一昼夜深みで過ごしたこともある。
2Co.11:26.(練語版) 旅をしたことは多く、川の危険、盗賊の危険、同族からの危険、諸国の民々からの危険、都会における危険、荒野における危険、海における危険、偽兄弟たちにおける危険に会い、
2Co.11:27.(練語版) 労苦し、骨折り、たびたびの不眠の中で、飢えと渇きの中で、たびたび食物がないの中で、寒さと裸の中でいたこともあった。
2Co.11:28.(練語版) このような外からのことのほかに、日々わたしに迫って来る諸集会の心配ごとがある。
2Co.11:29.(練語版) 誰が弱ってわたしが弱らないでしょうか。誰がつまずいて、わたしが燃え立たないでしょうか。
2Co.11:30.(練語版) もし誇らねばならないのなら、わたしは自分の弱さを誇ろう。
2Co.11:31.(練語版) 世々に亘ってほむべき、主イエス神また父は、わたしが偽りを言っていないことを知っておられる。
2Co.11:32.(練語版) ダマスコでアレタ王の代官が、わたしを捕えるためにダマスコ人の町を見張っていたが、
2Co.11:33.(練語版) わたしは窓から城壁づたいに、組縄のかごでつり降ろされて、彼の手から逃れた。

第2コリント 第12章

2Co.12:01.(練語版) わたしは誇らねばならない。なるほどそれは有益なことではないが、主の幻と啓示とについて語ろう。
2Co.12:02.(練語版) わたしはキリストにある一人の人を知っている。このような人は十四年前に(体においてであったのか、わたしは知らない。体の外においてであったのか、わたしは知らない。神が知っておられる)第三の天にまで奪い去られた。
2Co.12:03.(練語版) わたしはこのような人を知っている(体においてであったのか、体なしであったのか、わたしは知らない。神が知っておられる)。
2Co.12:04.(練語版) パラダイスに奪い去られ、人にとっては語ることが許されていない、言い表わせない言葉を聞いたのです。
2Co.12:05.(練語版) わたしはこのような人について誇ろう。しかし、わたし自身については、自分の弱さ以外には誇らない。
2Co.12:06.(練語版) 事実、わたしが誇りたいと思う場合があるとしても、わたしは愚か者にはならないでしょう。なぜなら、わたしは真実を語るであろうからです。しかし、わたしは差し控える。誰かがわたしを見たり、あるいは何かわたしから聞いたりすること以上に、わたしを重く見すぎるといけないからです。
2Co.12:07.(練語版) それらの啓示の卓越ゆえに、わたしが高慢にならないようにと、わたしの肉体には刺が与えられた。それは、わたしが高慢にならないようにと、わたしを打つためのサタンの使いの者です。
2Co.12:08.(練語版) このことについて、それがわたしから離れ去るようにと、わたしは三度も主に懇願した。
2Co.12:09.(練語版) すると彼はわたしに言われた。「わたしの恵みはあなたに対して十分である。力は弱さにおいて完全になるのだからである」。それだから、キリストの力がわたしの上にとどまるように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。
2Co.12:10.(練語版) だから、わたしはキリストのために、弱さの中で、侮辱の中で、窮乏の中で、迫害と行き詰まりの中で、喜ぶ。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからです。
2Co.12:11.(練語版) わたしは愚か者となった。あなたがたが、わたしに強いてそうさせてしまったのです。事実は、あなたがたから推薦されるべきでした。というのは、たとえわたしは取るに足りない者だとしても、優秀な使徒たちに少しも劣っていないからです。
2Co.12:12.(練語版) 実際、使徒のしるしは、あらゆる忍耐により、また、しるしと不思議と力あるわざとによって、あなたがたの間に成就された。
2Co.12:13.(練語版) あなたがたが他の集会よりも劣っている点は何か。ただわたし自身があなたがたに重荷とならなかったことだけです。わたしのこの不義は赦してください。
2Co.12:14.(練語版) 見よ、わたしは今、三度目にあなたがたの所に行く用意をしている。そして重荷とならないつもりです。わたしの求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身なのだから。事実、子供は親のために蓄える必要はなく、親が子供のために蓄えるべきです。
2Co.12:15.(練語版) しかし、わたしはあなたがたの魂のためには、大いに喜んで費やし、また費やし尽くされよう。わたしがあなたがたを愛すれば愛するほど、ますますわたしは愛されなくなるのでしょうか。
2Co.12:16.(練語版) しかし、たとえそうであるとしても、わたしはあなたがたに重荷を負わせなかった。しかし、わたしは狡滑であなたがたをだまし取ったのです。
2Co.12:17.(練語版) わたしは、あなたがたに遣わした人たちのうちの誰かを通して、あなたがたからだまし取ったのでしょうか。
2Co.12:18.(練語版) わたしは、テトスに勧めて、そして彼と共に、その兄弟を遣わした。テトスは、あなたがたからだまし取ったのでしょうか。わたしたちは同じ霊の中を歩いたのではないか。同じ足跡にそって歩いたではないか。
2Co.12:19.(練語版) あなたがたは、わたしたちがあなたがたに対して弁明をしているのだと、今までずっと思ってきたでしょう。しかし、わたしたちは、神のみ前でキリストにあって語っているのである。愛する者たちよ。すべてのことは、あなたがたを築き上げるためなのです。
2Co.12:20.(練語版) わたしは心配をしている。わたしが行ってみると、わたしが願っていないようなあなたがたを見いだすのではないか。またわたしも、あなたがたが願っていないような者としてあなたがたに見いだされるのではないか。もしかしたら、争い、ねたみ、憤り、党派心、そしり、耳打ち、高慢、騒乱があるのではないでしょうか。
2Co.12:21.(練語版) また、わたしが再び行った時、わたしの神があなたがたに対してわたしを卑しめられるのではないか。そして、前に罪を犯したのに、その行なった汚れと淫売と放蕩を心変えていない人たちの多くについて、わたしが悲しむことにならないか。

第2コリント 第13章

2Co.13:01.(練語版) わたしはこれで、三度目にあなたがたの所に行こうとしている。すべての言葉は、二人か三人の証人の口によって確定される。
2Co.13:02.(練語版) わたしが前にも言ったことですが、今そこにいないとはいえ、あたかも二度目にそこにいるかのように、前に罪を犯した人たちと他の人たちすべてにあらかじめ言っておく。再び行くことになれば、わたしは容赦はしない。
2Co.13:03.(練語版) なぜなら、あなたがたに対して弱くはなく、あなたがたのうちにあって強いキリストがわたしのうちにあって語っておられるという証拠を、あなたがたは求めているからです。
2Co.13:04.(練語版) 事実、キリストは弱さのゆえにはりつけられたが、神の力によって生きておられるのです。そしてわたしたちも彼にあって弱いのですが、あなたがたに対しては、彼と共に神の力によって生きることになるでしょう。
2Co.13:05.(練語版) あなたがたが信仰のうちにあるかどうか、自分自身をためしなさい。自分自身を吟味しなさい。それとも、イエス・キリストがあなたがたのうちにおられることが分からないのですか。それはあなたがたが失格者でない限りのことですが。
2Co.13:06.(練語版) しかしわたしたちは失格者でないことをあなたがたが知ってくれるようにと、わたしは期待する。
2Co.13:07.(練語版) わたしたちは、あなたがたがどんな悪をも行わないようにと、神に祈る。それは、わたしたちが適格者であることが現れるためではなく、たとえわたしたちが失格者のようであっても、あなたがたに良いことを行なってもらうためです。
2Co.13:08.(練語版) わたしたちは真理に逆らっては何も行えない。ただ真理のためにしか行なえないのです。
2Co.13:09.(練語版) 事実、わたしたちは弱くても、あなたがたが強ければ、それを喜ぶ。そして、あなたがたが成就されること、このことをわたしたちは祈る。
2Co.13:10.(練語版) こういうわけで、わたしがいない時にこれらの事を書くのは、あなたがたと共にいる時、打ち倒すためにではなくて築き上げるために主がわたしに与えてくださった権威にしたがって、厳しくしなくてすむためです。
2Co.13:11.(練語版) 最後に、兄弟たちよ。喜びなさい。成就されなさい。慰めを受けなさい。同じ事を考えなさい。平和でありなさい。そうすれば、愛と平和の神が、あなたがたと共にいてくださるでしょう。
2Co.13:12.(練語版) 聖なる口づけをもって、互いに挨拶を交わしなさい。すべての聖なる者たちが、あなたがたに挨拶を送る。
2Co.13:13.(練語版) 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがたすべてと共にあるように。

ガラテヤ
ガラテヤ 第1章

Ga.01:01.(練語版) 人々からでもなく、人を通してでもなく、むしろイエス・キリストと、彼を死んだ者たちの中から起こされた父なる神を通して使徒パウロ、
Ga.01:02.(練語版) ならびにわたしと共にいるすべての兄弟から、ガラテヤ諸集会へ。
Ga.01:03.(練語版) 父なる神とわたしたちの主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
Ga.01:04.(練語版) 彼はわたしたちの罪のためにご自身を与えられた。それは、わたしたちの父なる神の意志に従って、わたしたちを現在の邪悪の世から救い出すためでした。
Ga.01:05.(練語版) その方に栄光が、世々の世々に亘ってあるように。アァメン。
Ga.01:06.(練語版) わたしは、あなたがたがこんなにも早く、キリストの恵みのうちにあなたがたを召してくださった方から別の良い知らせへと移って行くことに驚いている。
Ga.01:07.(練語版) それがほかの良い知らせではなく、それはある人々があなたがたを動揺させ、キリストの良い知らせを変質させようとしているだけのことです。
Ga.01:08.(練語版) しかし、たとえわたしたちであろうと、天からの使いの者であろうと、わたしたちが宣べ伝えた良い知らせに反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわれるべきです。
Ga.01:09.(練語版) わたしたちが前に言っておいたように、今わたしはもう一度言う。もし誰かが、あなたがたの受け入れた良い知らせに反することを宣べ伝えているなら、その者はのろわれるべきです。
Ga.01:10.(練語版) 今わたしは、人々を説得しようとしているのか、それとも、神をか。あるいは、わたしは人々を喜ばせようと努めているのか。もし今なお人々を喜ばせているとすれば、わたしはキリストの奴隷ではない。
Ga.01:11.(練語版) というのは、兄弟たちよ、わたしはあなたがたに知らせておく。わたしによって宣べ伝えられた良い知らせは、人によるものではないのです。
Ga.01:12.(練語版) なぜなら、わたしはそれを、人から受けたのでもなく教えられたのでもなく、むしろイエス・キリストの啓示を通してそれが来たからです。
Ga.01:13.(練語版) 事実、かつてユダヤ教のうちにあった時のわたしの振舞いについて、あなたがたは聞いた。すなわち、わたしは激しく神の集会を迫害し、また荒しまわっていた。
Ga.01:14.(練語版) そしてわたしは、わたしの同族の中で同年輩の多くの者にまさってユダヤ教に進んでおり、わたしの父祖たちの言い伝えに対しては、きわめて熱心でした。
Ga.01:15.(練語版) しかし、母の胎からわたしを選び分け、ご自身の恵みを通してわたしを召してくださった方がよしとされた時、
Ga.01:16.(練語版) ご自身の息子をわたしのうちに啓示してくださった。それはわたしが諸国の民々の間に彼を宣べ伝えるためでした。そこでわたしは直ちに、血肉に相談もせず、
Ga.01:17.(練語版) またエルサレムにも上ってわたしより前に使徒となった人たちのところへ行くこともせず、むしろアラビヤに出て行った。そして再びダマスコに帰った。
Ga.01:18.(練語版) その後三年たってから、わたしはケパを訪ねるためにエルサレムに上り、彼のもとに十五日間とどまった。
Ga.01:19.(練語版) しかし、主の兄弟ヤコブ以外には、使徒たちのうちの他の者には誰にも会わなかった。
Ga.01:20.(練語版) わたしがあなたがたに書いていることは、見よ、神の前で言うが、わたしは偽ってはいない。
Ga.01:21.(練語版) その後、わたしはシリヤとキリキヤとの地方に行った。
Ga.01:22.(練語版) しかし、キリストにあるユダヤの諸集会には、顔を知られていなかった。
Ga.01:23.(練語版) ただ彼らは、「かつて自分たちを迫害した者が、かつて自分が荒しまわっていた信仰を、今は宣べ伝えている」と聞いていただけでした。
Ga.01:24.(練語版) そして、彼らはわたしのことで神に栄光を帰していた。

ガラテヤ 第2章

Ga.02:01.(練語版) その後十四年たってから、わたしはバルナバと一緒に、テトスをも連れて、再びエルサレムに上った。
Ga.02:02.(練語版) そこに上ったのは、啓示によってです。そして、わたしが諸国の民々の間に宣べ伝えている良い知らせを、彼らに示した。しかし、重んじられている人たちには、個人的にそうした。それはわたしが走っていること、また走ってきたことが、無駄にならないためでした。
Ga.02:03.(練語版) しかし、わたしと一緒にテトスでさえ、ギリシヤ人であったのに、割礼を受けることを強いられなかった。
Ga.02:04.(練語版) それは、こっそり連れ込まれた偽兄弟たちがいたからです。彼らが忍び込んできたのは、キリスト・イエスにあって持っているわたしたちの自由をねらって、わたしたちを奴隷にするためでした。
Ga.02:05.(練語版) しかしわたしたちは一時間すらも彼らに譲歩して屈伏することはしなかった。それは良い知らせの真理があなたがたのところにいつまでもとどまるためです。
Ga.02:06.(練語版) しかし何者かとして重んじられているかの人たちからは―彼らが以前どのような人たちであったにしても、それは、わたしには全く問題ではない。神は人の顔を偏り見ることはされない―事実、重んじられている人たちは、わたしに何も加えることをしなかった。
Ga.02:07.(練語版) それどころか、この者たちは、ペテロが割礼の者たちの良い知らせをゆだねられているように、わたしには無割礼の者たちの良い知らせがゆだねられていることを見て、
Ga.02:08.(練語版) (というのは、割礼の者たちの使徒職へとペテロを動かした方は、わたしをも諸国民の人々へと動かされたからです)、
Ga.02:09.(練語版) そしてわたしに与えられた恵みを知って、ヤコブとケパとヨハネ、すなわち柱として重んじられている人たちは、わたしとバルナバとに、交わりの右手を差し伸べた。それは、わたしたちは諸国民の人々のところへと行き、彼らは割礼の者たちのところへと行くためでした。
Ga.02:10.(練語版) ただ、わたしたちは貧しい人たちのことを覚えておくようにとのことであったが、まさにこのことをするようにわたしも熱心に努めたのです。
Ga.02:11.(練語版) ところが、ケパがアンテオケに来た時、わたしは面と向かって彼に反対した。彼には責めるべきところがあったからです。
Ga.02:12.(練語版) というのは、ヤコブのもとからある人々が来る以前には、彼は諸国民の人々と一緒に食事をしていたのに、彼らが来ると、割礼の者たちを恐れて、彼は退き、自らを引いて離れて行ったからです。
Ga.02:13.(練語版) そして、ほかのユダヤ人たちも彼と共に偽善をし、その結果、バルナバも彼らの偽善に引きずり込まれた。
Ga.02:14.(練語版) しかし、彼らが良い知らせの真理に従ってまっすぐに歩いていないのを見て、わたしは彼らすべての前でケパに言った。「もしあなたがユダヤ人でありながらユダヤ人のようにではなく諸国民の人々のように生活しているのであるなら、どうして諸国民の人々にユダヤ人のようになることを強いるのか」。
Ga.02:15.(練語版) わたしたちは生れながらのユダヤ人であって、諸国の民々の罪人でないが、
Ga.02:16.(練語版) しかし、人が義とされるのは、律法の行ないによるのではなく、ただイエス・キリストの信仰を通してであることを知って、わたしたちもキリスト・イエスを信じたのです。それは、律法の行ないによってではなく、キリストの信仰によって義とされるためです。なぜなら律法の行ないによっては、肉なる者は誰も義とされないからです。
Ga.02:17.(練語版) しかし、キリストにあって義とされることを求めながら、わたしたち自身も罪人であるとされるのなら、キリストは罪の奉仕者なのでしょうか。決してそのようなことはないように。
Ga.02:18.(練語版) なぜなら、もしわたしがいったん打ち壊したものを、再び築き上げるとすれば、わたしは自分が違犯者であることを明示していることになるのです。
Ga.02:19.(練語版) わたしは、神に対して生きるために、律法を通して律法に死んだ。わたしはキリストと共にはりつけられた。
Ga.02:20.(練語版) もはやわたしが生きているのではなく、キリストがわたしのうちで生きておられるのです。しかし、わたしは今肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのためにご自身を引き渡された神の息子の信仰において、生きているのです。
Ga.02:21.(練語版) わたしは神の恵みを無効にはしない。なぜなら、もし律法を通して義があるとすれば、キリストは無駄に死んだことになるからです。

ガラテヤ 第3章

Ga.03:01.(練語版) ああ、愚かなガラテヤ人よ。はりつけられたイエス・キリストが、あなたがたの目の前に描き出されたのに、いったい誰があなたがたを惑わしたのか。
Ga.03:02.(練語版) わたしは、ただこのことを、あなたがたから聞いて知りたい。あなたがたが霊を受けたのは、律法の行ないによてですか、それとも、信仰の伝達によってですか。
Ga.03:03.(練語版) あなたがたはそんなにも愚かなのですか。霊で始めたのに、今は肉で完成しようとするのか。
Ga.03:04.(練語版) あなたがたがあれほど多くの苦しみに遭ったことは無駄であったのか。それが本当に無駄であったならばですが。
Ga.03:05.(練語版) それで、彼があなたがたに霊を供給し、あなたがたの間で力あるわざを行なっておられるのは、律法の行ないによてですか、それとも、信仰の伝達によってですか。
Ga.03:06.(練語版) それは、「アブラハムは神を信じた、そしてそれが彼に対して義とみなされた」とあるのと同じです。
Ga.03:07.(練語版) だから、信仰による者こそアブラハムの息子たちであると知りなさい。
Ga.03:08.(練語版) さて、聖書は、神が諸国の民々を信仰によって義とされることを予見して、アブラハムに、「あなたにおいてすべての諸国の民々は祝福されるであろう」と、良い知らせを前もって宣ベ伝えた。
Ga.03:09.(練語版) したがって、信仰による者たちは、信仰あるアブラハムと共に祝福されるのです。
Ga.03:10.(練語版) というのは、律法の行ないによる者はすべて、のろいの下にあるからです。「律法の書に書かれているすべてのことがらのうちにとどまってそれを行なわない者は、すべてのろわれる」と書いてあるからです。
Ga.03:11.(練語版) しかし、律法のうちにあっては誰も神のみ前に義とされないことは明白です。「義人は信仰によって生きるであろう」からです。
Ga.03:12.(練語版) しかし、律法は信仰によるものではない。むしろ、「それらを行なう者は、それらのうちに生きるであろう」。
Ga.03:13.(練語版) キリストは、わたしたちのためにのろいとなって、わたしたちを律法ののろいから買い取って釈放してくださったのです。なぜなら、「木にかけられる者はすべてのろわれる」と書かれているからです。
Ga.03:14.(練語版) それは、アブラハムの祝福が、キリスト・イエスにあって諸国の民々に及ぶためであり、わたしたちが信仰を通して霊の約束を受けるためです。
Ga.03:15.(練語版) 兄弟たちよ。わたしは人間的な言い方で話す。人の契約も有効であれば誰もそれを無効にしたり、それに付け加えたりしない。
Ga.03:16.(練語版) さて、諸約束は、アブラハムと彼の胤とに対して語られた。彼は「また多くの胤に」と、多数を指してではなく、一人を指して、「またあなたの胤に」と言っている。これは、キリストのことです。
Ga.03:17.(練語版) そこで、わたしはこう言う。神によってあらかじめ有効とされている契約を、四百三十年後にできた律法が無効にして、約束を廃棄するようなことはないのです。
Ga.03:18.(練語版) なぜなら、もし相続が律法によるものであるとすれば、もはやそれは約束によるものではない。しかし神は、約束を通してアブラハムにそれを恵みとして賜わったのです。
Ga.03:19.(練語版) それでは、律法は何ですか。それは違犯のゆえに付け加えられたのであって、約束された胤が来るまで、使いの者たちを通して、仲介者の手によって制定されたのです。
Ga.03:20.(練語版) しかし仲介者は一人のものではないが、神が一人です。
Ga.03:21.(練語版) それでは、律法は神の約束に反するのですか。決してそのようなことはないように。生かす力のある律法が与えられていたとすれば、義は確かに律法によるものであったでしょう。
Ga.03:22.(練語版) しかし聖書は、イエス・キリストの信仰によって、信じる者たちに約束が与えられるために、すべてを罪の下に閉じ込めたのです。
Ga.03:23.(練語版) しかし、信仰が来る前には、わたしたちは律法の下で監視されており、来たるべき信仰が啓示されるまで閉じ込められていた。
Ga.03:24.(練語版) したがって、律法は、キリストへと至るわたしたちの養育係となったのであり、それは,わたしたちが信仰によって義とされるためです。
Ga.03:25.(練語版) しかし信仰が来たからには、わたしたちはもはや養育係の下にはいない。
Ga.03:26.(練語版) あなたがたはみな、キリスト・イエスにある信仰を通して、神の息子たちなのだからです。
Ga.03:27.(練語版) なぜなら、キリストの中へとバプテスマされた者はみな、キリストを着たからです。
Ga.03:28.(練語版) ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もない。あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって一つだからです。
Ga.03:29.(練語版) もしキリストのものであるなら、あなたがたはアブラハムの胤であり、約束による相続人なのです。

ガラテヤ 第4章

Ga.04:01.(練語版) しかしわたしは言うが、相続人は幼な子である間、すべてのものの持ち主であっても、奴隷と何の違いもなく、
Ga.04:02.(練語版) むしろ父親の定めた時までは、管理人たちや家令たちの下にいるのです。
Ga.04:03.(練語版) このようにわたしたちも、幼な子であった時には、世界に属する基礎的な事柄の下に奴隷にされていた。
Ga.04:04.(練語版) しかし時が満ちると、神は自らの息子を遣わされた。彼は女から生まれ、律法の下に生まれた。
Ga.04:05.(練語版) それは、律法の下にある者たちを買い取って釈放するためであり、わたしたちが息子たる身分を受けるためでした。
Ga.04:06.(練語版) さて、あなたがたは息子たちであるのだから、神はわたしたちの心の中へ、「アバ、父よ」と呼ぶ自らの息子の霊を遣わされたのです。
Ga.04:07.(練語版) したがって、あなたがたはもはや奴隷ではなく、息子です。またもし息子であるなら、神を通して相続人です。
Ga.04:08.(練語版) 神を知らなかった時には、あなたがたは、本来神々でないものの奴隷でした。
Ga.04:09.(練語版) しかし、今では神を知りながら、否、むしろ神に知られておりながら、どうしてあなたがたは、弱くて貧弱な基礎の事柄に逆戻りして、再び新たに奴隷になろうとするのか。
Ga.04:10.(練語版) あなたがたは日や月や時節や年を細心に守ってる。
Ga.04:11.(練語版) わたしがあなたがたのために恐れるのは、わたしがあなたがたのために労苦したことが無駄にならないかということです。
Ga.04:12.(練語版) あなたがたはわたしのようになりなさい。なぜなら、わたしもあなたがたのようになったのだからです。兄弟たちよ、あなたがたにお願いする。あなたがたはわたしに、何も不義をしたことはない。
Ga.04:13.(練語版) むしろあなたがたは知っているのですが、最初わたしがあなたがたに良い知らせを宣ベ伝えたのは、肉体の病弱さを通してでした。
Ga.04:14.(練語版) そして、わたしの肉体にあるあなたがたにとってのためしとなるものがあったのに、それを卑しめもせず、また嫌いもせず、むしろわたしを神の使いの者のように、キリスト・イエスのように受け入れてくれた。
Ga.04:15.(練語版) それなのにあなたがたの幸せは今どこにあるのか。なぜなら、わたしはあなたがたについて証しするが、あなたがたはもしできることなら、自分の目をえぐり出して、わたしに与えたことでしょう。
Ga.04:16.(練語版) それでは、真理を語ったために、わたしはあなたがたの敵になったのか。
Ga.04:17.(練語版) 彼らはあなたがたを熱心に求めているのは、善意からではない。むしろあなたがたが彼らを熱心に求めるようになるために、あなたがたを閉め出そうとしているのです。
Ga.04:18.(練語版) わたしがあなたがたの所にいる時だけでなく、いつも、良い事において熱心に求められるのは、良いことです。
Ga.04:19.(練語版) わたしの子供たちよ。キリストがあなたがたのうちに形づくられるまで、わたしは再びあなたがたのために産みの苦しみをする。
Ga.04:20.(練語版) しかしわたしは、今あなたがたの所にいて、語調を変えて話してみたい。わたしは、あなたがたのことで、途方にくれているからです。
Ga.04:21.(練語版) 律法の下にいることを願う人たちよ、わたしに言ってください。あなたがたは律法を聞かないのですか。
Ga.04:22.(練語版) なぜなら、こう書かれているからです。アブラハムに二人の息子があって、一人は女奴隷から、一人は自由の女からです。
Ga.04:23.(練語版) しかし、女奴隷からのものは肉によって生まれたのであるが、自由人の女からのものは、約束を通してです。
Ga.04:24.(練語版) これは比喩的に言われている。彼女らは二つの契約で、一人はシナイ山から出て、奴隷の身分へと者を産む。それがハガルです。
Ga.04:25.(練語版) さて、ハガルとはアラビヤにあるシナイ山であるが、今のエルサレムに相当する。なぜなら、それは自らの子供たちと共に奴隷となっているからです。
Ga.04:26.(練語版) しかし、上なるエルサレムは、自由であって、それはわたしたちの母です。
Ga.04:27.(練語版) というのは、こう書いてある。「喜べ、子を産まない不妊の女よ。声を上げて叫べ、産みの苦しみを苦しまない女よ。ひとり者となっている女の子供たちは、夫をもつ女の子供たちよりも多いからである」。
Ga.04:28.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたは、イサクのように約束の子供たちです。
Ga.04:29.(練語版) しかし、その当時、肉によって生れた者が、霊によって生れた者を迫害したように、今もそれと同じです。
Ga.04:30.(練語版) しかし、聖書は何と言っているか。「女奴隷と彼女の息子を追い出せ。女奴隷の息子は、決して自由の女の息子と共に相続をしてはならない」と。
Ga.04:31.(練語版) だから、兄弟たちよ。わたしたちは女奴隷の子供ではなく、自由の女の子供なのです。

ガラテヤ 第5章

Ga.05:01.(練語版) 自由を得させるために、キリストはわたしたちを解放してくださったのです。だから、堅く立って、二度と奴隷のくびきにつながれてはならない。
Ga.05:02.(練語版) 見よ、このパウロがあなたがたに言う。もし割礼を受けるなら、キリストはあなたがたにとって何の益にもならない。
Ga.05:03.(練語版) わたしは割礼を受けるすべての者に再び証しするが、その人は律法全体を行なう義務があるのです。
Ga.05:04.(練語版) 律法によって義とされるあなたがたは、キリストから引き離されたのであり、恵みから落ちたのです。
Ga.05:05.(練語版) わたしたちは、霊により、信仰によって、義の期待を待ち望んでいるからです。
Ga.05:06.(練語版) なぜなら、キリスト・イエスにあっては、割礼も無割礼も何の効力ももたず、むしろ愛を通して働く信仰が効力をもつのです。
Ga.05:07.(練語版) あなたがたはよく走ってきた。誰があなたがたを妨げ、真理に説得されないようにしたのですか。
Ga.05:08.(練語版) この説得は、あなたがたを召している方からのものではない。
Ga.05:09.(練語版) 少しのパン種が、かたまり全体をふくらませる。
Ga.05:10.(練語版) わたしは主にあって、あなたがたが少しも違った思いをもつことはないであろうと、あなたがたを信頼している。しかし、あなたがたを動揺させている者は、それが誰であろうと、裁きを負うでしょう。
Ga.05:11.(練語版) 兄弟たちよ。わたしがもし今でも割礼を宣べ伝えているなら、どうして、今なお迫害されているのでしょうか。そうしていたなら、十字架のつまずきは棄てられてしまっているでしょう。
Ga.05:12.(練語版) あなたがたを掻き乱す者たちは、自らを切り捨てたらよいでしょう。
Ga.05:13.(練語版) 兄弟たちよ。実に、あなたがたは自由へと召されたのです。ただその自由を、肉のための機会としないで、むしろ愛を通して互いに奴隷として仕えなさい。
Ga.05:14.(練語版) 律法の全体は、「あなたはあなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」というこの一つの言葉において成就されるからです。
Ga.05:15.(練語版) しかし、もしあなたがたが互いに噛み合い、また食い合うなら、あなたがたは互いによって滅ぼされないように気をつけなさい。
Ga.05:16.(練語版) わたしは言うが、あなたがたは霊によって歩きなさい。そうすれば、決して肉の欲を満たすことはない。
Ga.05:17.(練語版) なぜなら、肉は霊に反して欲し、霊は肉に反して欲するからです。これらは互いに対立しており、それゆえにあなたがたが欲することができないのです。
Ga.05:18.(練語版) もしあなたがたが霊によって導かれるなら、律法の下にはいない。
Ga.05:19.(練語版) しかし、肉の働きは明白です。それらは、淫売、不潔、遊蕩、
Ga.05:20.(練語版) 偶像礼拝、まじない、敵意、争い、嫉み、怒り、党派心、分裂、分派、
Ga.05:21.(練語版) ねたみ、泥酔、宴楽、そしてそれらに類するものです。わたしは前にも言ったように、今も前もってあなたがたに言っておくが、これらのようなことを行なう者は、神の王国を受け継ぐことはないでしょう。
Ga.05:22.(練語版) しかし、霊の実は、愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰、
Ga.05:23.(練語版) 柔和、自制であって、これらに反対する律法はない。
Ga.05:24.(練語版) しかし、キリストのものである者たちは、肉をその情と欲と共にはりつけたのです。
Ga.05:25.(練語版) もしわたしたちが霊によって生きるのなら、また霊によって進もうではないか。
Ga.05:26.(練語版) 互にいどみ合い、互にねたみ合って、虚栄に陥るようなことにならないようにしようではないか。

ガラテヤ 第6章

Ga.06:01.(練語版) 兄弟たちよ。もし誰かが何かの過ちに陥ったとしても、霊的な人であるあなたがたは、柔和な霊をもって、そのような人を正しなさい。あなたも、ためされないように、自分自身に気をつけなさい。
Ga.06:02.(練語版) 互に重荷を負い合いなさい。そうすれば、あなたがたはキリストの律法を全うするでしょう。
Ga.06:03.(練語版) もし誰かが、何者でもないのに、自分が何者かであるように思っているとするなら、その人は自分自身を欺いているのです。
Ga.06:04.(練語版) しかし、ひとりひとりは自分自身の行ないを吟味しなさい。そうすれば、自分だけには誇りをもつが、ほかの人には誇りをもつことはないでしょう。
Ga.06:05.(練語版) 人はそれぞれ、自分自身の荷を負うべきだからです。
Ga.06:06.(練語版) さて、言葉を教えられる者は、教える者と、すべての良いものを分かち合いなさい。
Ga.06:07.(練語版) 欺かれてはなりません.神は侮られるような方ではありません.なぜなら、人がまくものは何であれ、これをまた刈り取るからです。
Ga.06:08.(練語版) というのは、自分の肉にまく者は、肉から腐敗を刈り取り、霊にまく者は、霊から世々の特質ある命を刈り取るでしょうから。
Ga.06:09.(練語版) さて、わたしたちは良いことを行ないながら、気を落とさないようにしようではないか。うみ疲れてしまわないなら、しかるべき時節に刈り取ることになるからです。
Ga.06:10.(練語版) だから、わたしたちは機会あるごとに、すべての者に対して、特に信仰の家族の人たちに対して、良いことを行なおうではないか。
Ga.06:11.(練語版) 見なさい、わたしが自分の手をもっていかに大きな字であなたがたに書いたかを。
Ga.06:12.(練語版) 肉においていい顔をしようとする者たちは、あなたがたに割礼を受けることを強いようとするのです。それはただ、彼らがキリストの十字架のゆえに、迫害されないためです。
Ga.06:13.(練語版) 事実、割礼を受ける者たち自身が律法を守らず、むしろ彼らは、あなたがたの肉について誇りたいために、あなたがたが割礼を受けることを欲しているのです。
Ga.06:14.(練語版) しかし、わたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架以外に、誇るようなことが断じてあってはならない。彼を通して、世界はわたしに対してはりつけられ、わたしも世界に対してはりつけられたのです。
Ga.06:15.(練語版) なぜなら、重要なのは割礼でも無割礼でもなく、ただ新しい創造です。
Ga.06:16.(練語版) そして、この法則にしたがって進む人々の上に、すなわち、神のイスラエルの上に、平和とあわれみとがあるように。
Ga.06:17.(練語版) これからは、誰もわたしに労苦を与えないでほしい。わたしは、イエスの焼き印をわたしの体に負っているからです。
Ga.06:18.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように、アァメン。

エペソ
エペソ 第1章

Ep.01:01.(練語版) 神のご意志にを通してキリスト・イエスの使徒パウロから、エペソにいる聖なる者たち、およびキリスト・イエスにあって忠実な者たちへ。
Ep.01:02.(練語版) わたしたちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安が、あなたがたにあるように。
Ep.01:03.(練語版) ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの神また父。彼はキリストにあって、天々の場所においてあらゆる霊的な祝福をもって、わたしたちを祝福し、
Ep.01:04.(練語版) 世界の基が置かれる前から、キリストにおいてわたしたちを選んでくださった。それは、わたしたちが愛のうちに彼のみ前にあって聖く傷のない者になるためでした。
Ep.01:05.(練語版) 彼のご意志にかなうところにしたがって、わたしたちを、イエス・キリストを通して、息子たる身分へと、彼ご自身へあらかじめ定められた。
Ep.01:06.(練語版) それは、愛する者においてわたしたちに恵んでくださった彼の恵みの栄光の賛美となるためです。
Ep.01:07.(練語版) 彼においてわたしたちは彼の血を通して救出と過ちの赦しがあり、それは彼の恵みの豊かさによるものです。
Ep.01:08.(練語版) この恵みを彼はあらゆる知恵と分別においてわたしたちに満ちあふれさせてくださった。
Ep.01:09.(練語版) 彼のご意志にかなうところにしたがって、彼のご意志の奥義をわたしたちに知らせてくださった。これを彼において前もって計画された。
Ep.01:10.(練語版) それは、時節が満ちるに及んでの経綸へ至るためです。すなわち、キリストにおいて天々にあるもの地にあるもの、すべてのものを、彼において一つにまとめるためです。
Ep.01:11.(練語版) 彼においてわたしたちも、彼のご意志の意向のままにすべてのことを行なう方の目的にしたがって前もって定められ、相続分を与えられたのです。
Ep.01:12.(練語版) それは、最初にキリストに期待を置いていたわたしたちが、彼の栄光を賛美する者となるためです。
Ep.01:13.(練語版) あなたがたもまた、彼において、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救いの良い知らせを聞き、また、彼を信じて、約束の聖霊で証印を押されたのです。
Ep.01:14.(練語版) それはわたしたちの相続財産の保証であって、獲得された所有物の救出のため、彼の栄光の賛美となるためです。
Ep.01:15.(練語版) こういうわけで、わたしも、主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖なる者たちに対する愛とを聞き、
Ep.01:16.(練語版) あなたがたのために絶えず感謝して、わたしの祈りの中であなたがたのことを述べている。
Ep.01:17.(練語版) どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、彼を知る知恵と啓示の霊をあなたがたに与えて、
Ep.01:18.(練語版) あなたがたの心の目が照らされ、彼の召しの期待がどんなものであるか、聖なる者たちの間で彼の相続財産の栄光が、どんなに豊かなものであるかを、あなたがたが知るように。
Ep.01:19.(練語版) また、彼の力強い大能の活動にしたがって、信じるわたしたちに対する彼の力が、どんなに超越して偉大なものであるかを知るように。
Ep.01:20.(練語版) 彼はその力をキリストにおいて働かせて、彼を死んだ者たちの中から起こし、天々の場所においてご自身の右に座らせ、
Ep.01:21.(練語版) すべての支配、権威、力、主権の上におき、また、この世ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる、あらゆる名の上におかれたのです。
Ep.01:22.(練語版) そしてすべてのものを彼の足の下に従わせ、そして彼をすべてのものの上に頭として集会に与えられた。
Ep.01:23.(練語版) この集会は彼の体、すべてをすべてに満たしている方の充満です。

エペソ 第2章

Ep.02:01.(練語版) さてあなたがたはあなたがたの過ちや罪に死んでいた者であって、
Ep.02:02.(練語版) かつてはそれらの中で、この世界の世に従い、空中の権威の支配者、すなわち頑固さの息子たちの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのです。
Ep.02:03.(練語版) わたしたちもみな、かつては彼らの間で、わたしたちの肉の欲の中で振る舞い、肉と思いの欲するままを行ない、ほかの人々と同じく、生れながらの怒りの子供でした。
Ep.02:04.(練語版) しかし、あわれみに富んでおられる神は、わたしたちを愛してくださった彼の大きな愛のゆえに、
Ep.02:05.(練語版) 過ちに死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし―あなたがたの救われたのは、恵みによるのです―
Ep.02:06.(練語版) キリスト・イエスにおいて共に起こし、共に天々の場所に座らせてくださったのです。
Ep.02:07.(練語版) それは、キリスト・イエスにおいてわたしたちに対する親切のうちにある彼の恵みの超絶した豊かさを、きたるべき世々に示すためでした。
Ep.02:08.(練語版) 事実、あなたがたの救われたのは、恵みにより、信仰を通してです。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物です。
Ep.02:09.(練語版) それは行ないによるのではない。それは、誰も誇ることがないためなのです。
Ep.02:10.(練語版) 事実、わたしたちは神の作品であって、良い行ないをするように、キリスト・イエスにおいて創造された。それは、わたしたちがそれらのうちに歩むようにと神が前もって準備してくださったものです。
Ep.02:11.(練語版) だから、思い起こしなさい。あなたがたはかつて肉においては諸国民の人々であり、肉に手で行なった割礼の者と呼ばれる人々からは、無割礼の者と呼ばれていた。
Ep.02:12.(練語版) その時節は、あなたがたはキリストから離れ、イスラエルの国籍から疎外され、約束の諸契約に対してはよそ者であり、この世界で期待もなく、神もない者でした。
Ep.02:13.(練語版) しかし、かつて遠くにいたあなたがたは、今やキリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近くなったのです。
Ep.02:14.(練語版) なぜなら、彼こそわたしたちの平和であって、両者を一つにし、彼の肉体の中で敵意という隔ての中垣を取り壊し、
Ep.02:15.(練語版) 数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのです。それは、彼ご自身において、二つのものを一人の新しい人へと創造して、平和をつくるためであり、
Ep.02:16.(練語版) また十字架を通して、両者を一つの体において神と相互和解させ、彼ご自身において敵意を殺してしまったのです。
Ep.02:17.(練語版) そして彼は来られて、あなたがた遠くの者に、平和を良い知らせとして宣べ伝え、また近くの者に、平和を宣べ伝えられた。
Ep.02:18.(練語版) というのは、彼を通して、わたしたち両者が一つ霊の中にあって、父へと近づくことができるからです。
Ep.02:19.(練語版) そこであなたがたは、もはやよそ者でも外人居留者でもなく、聖なる者たちと同じ国籍の者であり、神の家族の者です。
Ep.02:20.(練語版) またあなたがたは、使徒たちと預言者たちの土台の上に築き上げられているのであり、キリスト・イエスご自身が隅のかしら石です。
Ep.02:21.(練語版) 彼において建物全体は共に組み合わされ、主にある聖なる聖所へと成長し、
Ep.02:22.(練語版) 彼においてあなたがたも共に築き上げられ、霊にあって神の住まいへと至るのです。

エペソ 第3章

Ep.03:01.(練語版) こういうわけで、あなたがた諸国の民々のためにキリスト・イエスの囚人となっているわたしパウロ―
Ep.03:02.(練語版) あなたがたのために、わたしに与えられた神の恵みの家令職について、あなたがたは確かに聞いているのであれば、
Ep.03:03.(練語版) 奥義が啓示に従ってわたしに知らされたということを。(前に短く書いたとおり、
Ep.03:04.(練語版) あなたがたはそれを読めば、キリストの奥義に関するわたしの洞察を知ることができる。
Ep.03:05.(練語版) それは今になって彼の聖なる使徒たちと預言者たちに霊の中で啓示されたようには他の時代に人の息子たちに知らされてはいなかった)
Ep.03:06.(練語版) それは、諸国の民々が、良い知らせを通して、キリスト・イエスにおいて、共同の相続人、また共同の体、また共に約束にあずかる者となることです。
Ep.03:07.(練語版) わたしは、神の力の働きによって、わたしに与えられた神の恵みの賜物にしたがい、このことの奉仕者になった。
Ep.03:08.(練語版) すべての聖なる者たちのうちで最も小さな者であるわたしにこの恵みが与えられたが、それは、キリストの計り知れない富を、諸国の民々に良い知らせとして宣べ伝え、
Ep.03:09.(練語版) また、すべてのものを創造された神のうちに世々から隠されてきた奥義の経綸が何であるかを、すべての人に明らかにするためです。
Ep.03:10.(練語版) それは今、天々の場所にある支配者たちと権威たちに、集会を通して、神の多種多様な知恵を知らせるためであって、
Ep.03:11.(練語版) わたしたちの主キリスト・イエスにおいて作られた世々の特質ある計画にしたがっているものです。
Ep.03:12.(練語版) 彼において、わたしたちは、彼の信仰を通して、大胆に確信をもって近づくことができるのです。
Ep.03:13.(練語版) だから、あなたがたのためのわたしの患難のことで、落胆しないよう願っている。これはあなたがたの光栄です。
Ep.03:14.(練語版) こういうわけで、わたしは父に向かってひざをかがめる。
Ep.03:15.(練語版) 彼によって天々と地上のすべての家族が名づけられている。
Ep.03:16.(練語版) 彼の栄光の富にしたがい、力をもって、彼の霊を通して、あなたがたの内なる人を強くしてくださるように、
Ep.03:17.(練語版) また、信仰を通して、キリストがあなたがたの心のうちに住み、あなたがたが愛に根ざし基礎づけられ、
Ep.03:18.(練語版) すべての聖なる者たちと共に、その広さと長さと高さと深さがどれほどであるかを把捉し、
Ep.03:19.(練語版) 知識を超越したキリストの愛を知って、神の全き充満へと満たされるように、と祈る。
Ep.03:20.(練語版) わたしたちのうちに働く力によって、わたしたちが求めまた思うすべてを、はるかに超えて行なうことのできる方に、
Ep.03:21.(練語版) 集会において、またキリスト・イエスにおいて、世々の世のすべての世代に亘り、栄光があるように。アァメン。

エペソ 第4章

Ep.04:01.(練語版) それゆえ、主にある囚人であるわたしは、あなたがたに勧める。あなたがたが召されたその召しにふさわしく歩き、
Ep.04:02.(練語版) 全き謙譲さと柔和さをもって、辛抱強さをもって、愛にあって互いに忍び合い、
Ep.04:03.(練語版) 平和のきずなの中で、霊の一致を守ることを熱心に努めなさい。
Ep.04:04.(練語版) 一つの体と一つの霊、それはあなたがたがあなたがたの召しの一つの期待の中で召されたのと同じです。
Ep.04:05.(練語版) 一人の主、一つの信仰、一つのバプテスマ、
Ep.04:06.(練語版) 一人の神ですべてのものの父、彼はすべての上に、すべてを通し、すべての中におられるのです。
Ep.04:07.(練語版) しかし、わたしたち一人一人に、キリストの賜物のはかりにしたがって恵みが与えられた。
Ep.04:08.(練語版) それゆえに、こう言われている。「彼は高いところに上った時、とりこを捕えて引き行き、人々に賜物を与えた」。
Ep.04:09.(練語版) さて「上った」というのは、彼が地のより低いところへも下ったということ以外に何を意味するでしょうか。
Ep.04:10.(練語版) 下った方自身、すべてのものを満たすためにすべての天々の上にまで上った方でもある。
Ep.04:11.(練語版) そして彼ご自身は、ある人たちを使徒、ある人たちを預言者、ある人たちを伝道者、ある人たちを牧師、教師として与えられた。
Ep.04:12.(練語版) それは、聖なる者たちをととのえて、奉仕のわざへ、キリストの体を築き上げることへと至らせるためであり、
Ep.04:13.(練語版) ついにわたしたちすべては、信仰の一致、また神の息子を知る知識に到達し、完全に成長した人に、キリストの充満の持つ規模に到達するのです
Ep.04:14.(練語版) それは、わたしたちがもはや幼な子ではなく、だまし惑わす策略により、人々の悪巧みによって起るあらゆる教の風に吹きまわされたり、波にもてあそばれたりすることがなく、
Ep.04:15.(練語版) むしろ愛にあって真理を語り、すべての事において彼に向かって成長し、彼すなわち頭であるキリストに達するのです。
Ep.04:16.(練語版) 彼から、体全体は、すべての節々の助けを通して、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、体を成長させ、愛のうちにそれ自身を築き上げるに至るのです。
Ep.04:17.(練語版) こういうわけで、わたしは主にあってこのことを言い、また証しする。もはやあなたがたは、思いのむなしさのままに歩む諸国民の人々と同じように歩んではならない。
Ep.04:18.(練語版) 彼らは、理解することで暗くなり、神の命から疎外されている。それは彼らのうちにある無知のため、彼らの心のかたくなさためです。
Ep.04:19.(練語版) 自ら無感覚になって、放蕩に身を引渡し、貧欲をもって不潔な行ないをしている。
Ep.04:20.(練語版) しかしあなたがたは、そのようにキリストを学んだのではなかった。
Ep.04:21.(練語版) あなたがたはたしかに、イエスのうちにある真理のとおりに、彼に聞き、彼にあって教えられたのであればです。
Ep.04:22.(練語版) あなたがたは以前の行状にしたがい、古い人を脱ぎ捨てるべきです。それは欺きの欲望にしたがって腐敗しているものです。
Ep.04:23.(練語版) あなたがたの思いの霊の中で新しくされて、
Ep.04:24.(練語版) 新しい人を着るべきです。それは真の義と聖のうちに神にしたがって創造されたものです。
Ep.04:25.(練語版) それゆえ、あなたがたは偽りを捨てて、各自、その隣人に真実を語りなさい。わたしたちは、互に肢体なのであるから。
Ep.04:26.(練語版) 怒っても、罪を犯してはならない。あなたがたの怒りの上に日が沈むことがあってはならない。
Ep.04:27.(練語版) また、謗魔にすきを与えてはいけない。
Ep.04:28.(練語版) 盗む者はもう盗んではならない。むしろ、必要のある人に分け与える物を持つためために、労苦して、自分自身の手で良いわざを行ないなさい。
Ep.04:29.(練語版) 腐った言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけない。むしろ、必要に応じて、どんなことにせよ築き上げるのに良い言葉を出して、聞く人々に恵みを与えるようにしなさい。
Ep.04:30.(練語版) 神の聖霊を悲しませてはいけない。それによってあなたがたは救出の日へと証印を押されたのです。
Ep.04:31.(練語版) すべての苦さ、憤り、怒り、騒ぎ、冒瀆、また、すべての悪と共にあなたがたから去らせなさい。
Ep.04:32.(練語版) 互いに親切にし、あわれみ深くなり、互いに赦し合いなさい。神もまたキリストにおいてあなたがたを赦したように。

エペソ 第5章

Ep.05:01.(練語版) こうして、あなたがたは、愛される子供たちとして、神に倣う者になりなさい。
Ep.05:02.(練語版) また愛のうちを歩きなさい。ちょうどキリストもわたしたちを愛して、わたしたちのために、ご自身を、神への良い香りのささげ物、また、供え物として引き渡されたように。
Ep.05:03.(練語版) しかし、淫売やあらゆる汚れ、あるいは貪欲を、聖なる者にふさわしく、あなたがたの間では口にすることさえしてはならない。
Ep.05:04.(練語版) また、卑しい言葉と愚かな話、あるいは下品な冗談、これらは、ふさわしくないことです。それよりは、むしろ感謝をささげなさい。
Ep.05:05.(練語版) あなたがたは、このことをよく知っておかねばならない。すべての男娼、汚れた者、貪欲な者、すなわち、偶像礼拝者は、キリストと神との王国において相続財産を受けることができない。
Ep.05:06.(練語版) 空虚な言葉で誰にも惑わされることがないようにしなさい。これらのことのゆえに、神の怒りは頑固さの息子たちに下るのです。
Ep.05:07.(練語版) だから、彼らにあずかる者となってはいけない。
Ep.05:08.(練語版) あなたがたはかつては闇でしたが、今は主にあって光だからです。光の子供として歩きなさい。
Ep.05:09.(練語版) 光の実はすべての善と義と真理の中にあるからです。
Ep.05:10.(練語版) 主に喜ばれることが何であるかを吟味しなさい。
Ep.05:11.(練語版) そして、実を結ばない闇のわざにあずかってはならない。むしろ、それらを明らかにしなさい。
Ep.05:12.(練語版) 彼らがひそかに行なっていることは、口にすることさえ恥ずかしいことだからです。
Ep.05:13.(練語版) しかし、光によって明らかになるすべてのものはあらわにされる。
Ep.05:14.(練語版) なぜなら、すべてあらわにされるものは光です。それゆえ、こう言われている。「起きなさい、眠っている者よ。立ち上がりなさい、死んだ者たちの中から。そうすれば、キリストがあなたを照すであろう。」
Ep.05:15.(練語版) そこで、あなたがたはどのように歩んでいるのか、正確に注意しなさい。知恵なき者のようにではなく知恵者のように。
Ep.05:16.(練語版) この時節を買い取りなさい。今の日々は邪悪だからです。
Ep.05:17.(練語版) こういうわけで愚かにならないで、むしろ、何が主のご意志であるかを理解しなさい。
Ep.05:18.(練語版) また、ぶどう酒に酔ってはいけない。そこには放蕩があるからです。むしろ霊に満たされ、
Ep.05:19.(練語版) 詩篇と賛美と霊的な歌をもって互いに語り合い、心から主に向かって歌い、賛美しなさい。
Ep.05:20.(練語版) すべてのことについて、いつも、わたしたちの主イエス・キリストの名において神また父に感謝をささげなさい。
Ep.05:21.(練語版) キリストへの恐れをもって互いに服従し合いなさい。
Ep.05:22.(練語版) 妻たちよ、主に対するように自分の夫に服従しなさい。
Ep.05:23.(練語版) 夫は妻の頭だからです。それは、キリストが集会の頭であって、彼ご自身が体の救い主であるようにです。
Ep.05:24.(練語版) しかし、集会がキリストに服従するように、そのように、妻もすべてのことにおいて、夫に服従しなさい。
Ep.05:25.(練語版) 夫たちよ。キリストが集会を愛して、そのためにご自身を引き渡されたように、妻を愛しなさい。
Ep.05:26.(練語版) 彼がそうしたのは言葉による水の洗いで集会を神聖なものとし、
Ep.05:27.(練語版) またそれは、しみやしわ、またそのようなものが何もなく、神聖で傷のない栄光の集会を、彼がご自身に迎えるためです。
Ep.05:28.(練語版) そのように、夫たちも自分の妻を、自分の体のように愛すべきです。自分の妻を愛する者は、自分自身を愛するのです。
Ep.05:29.(練語版) 自分の肉体を憎んだ者はかつていないからです。むしろ人は、それを養い、また大切にする。キリストも集会に対してするのと同じです。
Ep.05:30.(練語版) なぜなら、わたしたちは彼の体の肢体だからです。
Ep.05:31.(練語版) 「それゆえに、人は父と母を離れて、自分の妻と結ばれ、二人は一つの肉体となる」。
Ep.05:32.(練語版) この奥義は偉大です。しかし、わたしはキリストと集会について言っている。
Ep.05:33.(練語版) いずれにしても、あなたがたは、一人一人、自分の妻を自分自身のように愛しなさい。妻もまた夫を畏れなさい。

エペソ 第6章

Ep.06:01.(練語版) 子供たちよ、主にあってあなたがたの両親に従いなさい。これは正しいことだからです。
Ep.06:02.(練語版) 「あなたの父と母とを敬いなさい」。これは約束を伴った最初の戒めです。
Ep.06:03.(練語版) 「そうすれば、あなたは幸福になり、地上で長く生きるであろう」。
Ep.06:04.(練語版) また、父たちよ、あなたがたの子供たちを怒らせないで、むしろ主の訓練と訓戒の中で彼らを養育しなさい。
Ep.06:05.(練語版) 奴隷たちよ、キリストに対してするように、恐れとおののきを抱いて、あなたがたの誠実な心をもって、肉によるあなたがたの主人たちに従いなさい。
Ep.06:06.(練語版) 人にへつらおうとして目先だけの勤めをするのでなく、キリストの奴隷として、神のご意志を、魂をこめて行ないなさい。
Ep.06:07.(練語版) 人に対してではなく、主に対してのように、善意をもって奴隷として仕えなさい.
Ep.06:08.(練語版) あなたがたは、どんな良い事を行なっても、奴隷であろうと自由人であろうと、それぞれは主からその報いを受けることを知っているだから。
Ep.06:09.(練語版) そして主人たちよ、彼らに対して同じことを行ない、脅すことをやめなさい。あなたがたは、彼らとあなたがたの主人は天々におられ、彼には偏り見ることがないことを知っているのだから。
Ep.06:10.(練語版) 最後に、主にあって、また彼の力の強大さの中で、強くなりなさい。
Ep.06:11.(練語版) 謗魔の策略に立ち向かえるように、神の武具を着けなさい。
Ep.06:12.(練語版) わたしたちの戦いは血と肉に対するものではなく、諸支配に、諸権威に、この闇の世界の諸勢力に、天々にある霊的な邪悪の者たちに対するものだからです。
Ep.06:13.(練語版) それゆえに神の武具を取りなさい。それは、あなたがたが邪悪な日にあって抵抗することができ、またすべてのことをなし終えた後、なお立つことができるためです。
Ep.06:14.(練語版) だから立ちなさい。真理を腰に帯として締め、義の胸当てを着け、
Ep.06:15.(練語版) また、平和の良い知らせの備えを足にはき、
Ep.06:16.(練語版) これらすべてにおいて信仰の盾を取りなさい。それをもって、邪悪な者の火矢をみな消すことができるでしょう。
Ep.06:17.(練語版) また、救いのかぶとを受け取りなさい。そして霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。
Ep.06:18.(練語版) すべての祈りと祈願を通して、すべての時節に霊にあって祈りなさい。またそのために目を覚まして、全き忍耐をもってすべての聖なる者たちのために祈願をささげなさい。
Ep.06:19.(練語版) また、わたしのためにも祈ってください。それは、わたしが口を開くとき、言葉がわたしに与えられ、良い知らせの奥義を大胆に知らせることができるためです。
Ep.06:20.(練語版) そのために、わたしは鎖につながれた大使ですが、わたしがそれにあって、語るべき時には大胆に語れるように祈ってください。
Ep.06:21.(練語版) わたしがどういう様子か、何をしているかを、あなたがたにも知ってもらうために、愛する兄弟で主にあって忠実な奉仕者テキコが、あなたがたにすべての事を知らせるでしょう。
Ep.06:22.(練語版) この事のために、わたしは彼をあなたがたに送ったのです。それは、あなたがたがわたしたちに関する事を知り、また彼があなたがたの心を慰めるためです。
Ep.06:23.(練語版) 父なる神とわたしたちの主イエス・キリストから、兄弟たちに平安、そして信仰に伴う愛があるように。
Ep.06:24.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストを腐れのないさまで愛するすべての人々に、恵みがあるように。

ピリピ
ピリピ 第1章

Phl.01:01.(練語版) キリスト・イエスの奴隷たち、パウロとテモテから、ピリピにいる、キリスト・イエスにあるすべての聖なる者たち、ならびに監督たちと奉仕者たちへ。
Phl.01:02.(練語版) わたしたちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
Phl.01:03.(練語版) わたしはあなたがたを思うたびごとに、わたしの神に感謝し、
Phl.01:04.(練語版) あなたがたすべてのために祈願をささげるたびに、いつも喜びをもって祈願をささげ、
Phl.01:05.(練語版) それは、最初の日から今に至るまで、あなたがたが良い知らせに寄与しているからです。
Phl.01:06.(練語版) そして、あなたがたのうちに良いわざを始められた方が、キリスト・イエスの日までにそれを完成してくださるであろうということをわたしは確信している。
Phl.01:07.(練語版) わたしがあなたがたすべてについて、このように考えるのは当然です。なぜなら、わたしはあなたがたを心に抱いており、わたしが獄につながれている時も良い知らせの弁明および確証をしている時も、あなたがたはみな、わたしの恵みに共にあずかる者であるからです。
Phl.01:08.(練語版) わたしがキリスト・イエスの心の中で、どんなにあなたがたすべてを慕っているか、神がわたしの証人です。
Phl.01:09.(練語版) そして、わたしはこう祈る。あなたがたの愛が、深い知識とあらゆる識別力において、ますます満ちあふれ、
Phl.01:10.(練語版) あなたがたが、持ち越すことを見分けることができるようになり、こうして、キリストの日に備えて、純真で責められるところのない者となり、
Phl.01:11.(練語版) イエス・キリストを通して来る義の実に満たされて、神の栄光と賛美となるように。
Phl.01:12.(練語版) さて、兄弟たちよ。わたしの身に起った事が、むしろ良い知らせの前進のためになったことを、あなたがたに知ってもらいたい。
Phl.01:13.(練語版) すなわち、わたしが獄に捕われているのはキリストのためであることが、兵営全体にもそのほかのすべての者にも明らかになり、
Phl.01:14.(練語版) そして兄弟たちのうち多くの者は、わたしの入獄によって主にある確信を得、恐れることなく、ますます勇敢に、言葉を語るようになった。
Phl.01:15.(練語版) 一方では、ある者たちはねたみや闘争心のゆえに、他方では、ある者たちは善意のゆえにキリストを宣べ伝える。
Phl.01:16.(練語版) 愛による者たちは、わたしが良い知らせの弁明のために立てられていることを知り、
Phl.01:17.(練語版) 党派心による者たちはキリストを宣べ伝えても純粋な心からではなく、獄につながれているわたしに患難を引き起こそうと考えているのです。
Phl.01:18.(練語版) それが何ででしょうか。むしろ、口実によってであれ、真実によってであれ、あらゆる方法でキリストが宣べ伝えられるのだから、わたしはそれを喜ぶ。そうです。これからも喜ぶでしょう。
Phl.01:19.(練語版) なぜなら、あなたがたの祈願と、イエス・キリストの霊の供給を通して、この事がついには、わたしにとって救いとなることを知っているからです。
Phl.01:20.(練語版) わたしの切なる待ち望むことと期待によれば、わたしがどんな事にも恥じることなく、むしろいつものように今も、すべての大胆さをもって、生を通してであれ死を通してであれ、わたしの体において、キリストがあがめられるでしょう。
Phl.01:21.(練語版) なぜなら、わたしにとっては、生きることはキリストであり、死ぬことは益だからです。
Phl.01:22.(練語版) しかし、肉体において生きつづけるとすれば、わたしにとってこのことがわたしの働きの実となるですが、どちらを選んだらよいか、わたしには分からない。
Phl.01:23.(練語版) わたしは、これら二つのものの間に板ばさみになっている。わたしの願いを言えば、この世を去ること、そしてキリストと共にいることです。なぜなら、そのほうがはるかに良いからです。
Phl.01:24.(練語版) しかし、肉体にとどまっていることは、あなたがたのためには、さらに必要です。
Phl.01:25.(練語版) このことを確信しているので、あなたがたの前進と信仰の喜びのために自分が留まり、あなたがたすべてと共に留まることになるのを知っている。
Phl.01:26.(練語版) それは、わたしが再びあなたがたのところに臨在することを通して、あなたがたの誇りが、キリスト・イエスの中で、わたしにあって、あふれるようになるためです。
Phl.01:27.(練語版) ただ、あなたがたはキリストの良い知らせにふさわしい市民として生活しなさい。わたしが行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、あなた方についてこのことを聞くことになるためです。すなわち、あなたがたは一つ霊において立ち、一つ魂をもって、良い知らせの信仰と共に奮闘し、
Phl.01:28.(練語版) かつ、何事においても、敵対者たちによっておびやかされることがないということです。このことは、彼らには滅びのしるしですが、あなたがたには救いのしるしであって、それは神からのものです。
Phl.01:29.(練語版) なぜなら、あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼のために苦しむことをも恵みとして与えられたからです。
Phl.01:30.(練語版) あなたがたには、かつてわたしのうちに見、また今わたしについて聞いているのと同じ苦闘があるのです。

ピリピ 第2章

Phl.02:01.(練語版) そこで、いくらかでもキリストにおける励ましがあるなら、またいくらかでも愛の慰めがあるなら、いくらかでも霊の交わりがあるなら、いくらかでも優しい愛情とあわれみがあるなら、
Phl.02:02.(練語版) どうかあなたがたは同じことを思い、同じ愛を持ち、魂を合わせ、一つのことを思って、わたしの喜びを満たしてください。
Phl.02:03.(練語版) 何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に他の人を自分よりすぐれた者と考えなさい。
Phl.02:04.(練語版) おのおの、自分のことだけに注目せず、他の人たちのことにも注目しなさい。
Phl.02:05.(練語版) このことをあなたがたの中に思い向けなさい。それはまたキリスト・イエスの中にあったことです。
Phl.02:06.(練語版) 彼は神の形で存在していたが、神と同等であることを強いて取るべき事とは見なさず、
Phl.02:07.(練語版) むしろご自身を空しくした、奴隷の形をとり、人と似た者になり、人としての有様で見いだされた。
Phl.02:08.(練語版) 彼はご自身を低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順でした。
Phl.02:09.(練語版) それゆえに、神は彼を高く引き上げ、すべての名にまさる名を彼に恵みとして与えられた。
Phl.02:10.(練語版) それは、イエスの名において、天にあるもの、地上にあるもの、地下にあるものの、すべての膝がかがめるためであり、
Phl.02:11.(練語版) そしてすべての舌が、「イエス・キリストは主である」と告白するためです。それは、父なる神の栄光のために。
Phl.02:12.(練語版) したがって、わたしの愛する者たちよ、あなたがたがいつも従順であったように、わたしの臨在の時のみでなく、むしろわたしの不在の今は、ますますそうですが、恐れとおののきをもって自分の救いを達成しなさい。
Phl.02:13.(練語版) なぜなら、ご自身の喜びとなることのために、あなたがたが意志し活動するようにと、あなたがたのうちに活動する方は、神だからです。
Phl.02:14.(練語版) すべてのことを、ぶやきや口論なしで行ないなさい。
Phl.02:15.(練語版) それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり、曲がってねじけた世代の中にあって、傷のない神の子供たちとなるためです。彼らの間で世界にあって星々のように輝き、
Phl.02:16.(練語版) 命の言葉をしっかりつかみながら。そのことは私にとって、キリストの日における誇りとなる。わたしは走ったことがむだでなく、労したこともむだではなかったことになるからです。
Phl.02:17.(練語版) しかし、たとえ、あなたがたの信仰の供え物と奉仕の上に、わたしが飲み物のささげ物として注がれるとしても、わたしは喜ぶ。またあなたがたすべてと共に喜ぶ。
Phl.02:18.(練語版) また、同じように、あなたがたも喜びなさい。そしてわたしと共に喜びなさい。
Phl.02:19.(練語版) さて、わたしは、テモテをあなたがたのところに早く送ることを、主イエスにあって期待している。それは、あなたがたの様子を知って、わたしも元気にあふれた魂となるためです。
Phl.02:20.(練語版) なぜなら、わたしと同じ魂であなたがたのことを真実に配慮している者は、わたしのところにいないからです。
Phl.02:21.(練語版) すべての者は自分自身のことを求めて、イエス・キリストのことを求めないのです。
Phl.02:22.(練語版) しかし、あなたがたは、彼の実証を知っている。すなわち、子供が父に対するようにして、わたしと一緒に良い知らせに奴隷として仕えてきたのです。
Phl.02:23.(練語版) そこでわたしはこの者を、わたしのことがわかり次第、すぐに送ることを期待している。
Phl.02:24.(練語版) しかし、わたし自身も早く行けるであろうと、主にあって確信している。
Phl.02:25.(練語版) しかし、わたしは、わたしの兄弟、そして同労者、そして共閾者であり、あなたがたの使者、そしてわたしの窮乏の時の奉仕者であるエパフロデトを、あなたがたのところに送くることが必要であると考えた。
Phl.02:26.(練語版) というのは、彼はあなたがたすべてにしきりに会いたがっていて、病気になったことがあなたがたに聞えたので、彼は心苦しく思っていた。
Phl.02:27.(練語版) 事実、彼は死にそうなほど病気にかかったが、神は彼をあわれんでくださった。しかし彼だけではなく、わたしをもあわれんでくださった。それはわたしが悲しみに悲しみを重ねないためでした。
Phl.02:28.(練語版) それでわたしは、ますます切に彼を送り出したのです。それはあなたがたが彼を見て再び喜ぶためであり、またわたしも、悲しみを和らげられるためです。
Phl.02:29.(練語版) それで、すべての喜びをもって主にあって彼を迎え入れなさい。そしてこのような人々を尊敬しなさい。
Phl.02:30.(練語版) なぜなら、彼はわたしに対してあなたがたが奉仕のできなかった分を補うために、キリストの働きのために、命をかけ、死ぬばかりになったのだからです。

ピリピ 第3章

Phl.03:01.(練語版) 最後に、わたしの兄弟たちよ。主にあって喜びなさい。同じ事をあなたがたに書くのは、わたしにとっては煩わしいことではなく、あなたがたにとっては安全なことです。
Phl.03:02.(練語版) あなたがたはあの犬たちに注意しなさい。あの悪しき働き人たちに注意しなさい。あの切断の者たちに注意しなさい。
Phl.03:03.(練語版) なぜなら、わたしたちこそが割礼の者だからです。すなわち、神の霊によって神聖な奉仕をささげ、キリスト・イエスの中で誇り、肉を頼りにしない者たちです。
Phl.03:04.(練語版) もっとも、わたし自身が肉にも頼ることを持つ者です。もし誰かほかの者が、肉に頼ることがあると考えるなら、わたしはよりいっそうそうです。
Phl.03:05.(練語版) わたしは八日目に割礼を受けた者、イスラエルの民族の者、ベニヤミン族の者、ヘブル人の中のヘブル人、律法についてはパリサイ人、
Phl.03:06.(練語版) 熱心については集会を迫害し、律法にある義については、責められるところのない者です。
Phl.03:07.(練語版) しかし、わたしにとって益であったこれらのものを、キリストのゆえに損と思うようになった。
Phl.03:08.(練語版) 否、そればかりか、わたしはわたしの主キリスト・イエスについての知識の卓越性のゆえに、すべてのものを損と思っている。彼のゆえに、わたしはすべてを失った。そしてわたしは、それらを廃物と思っている。それは、わたしがキリストを得るためであり、
Phl.03:09.(練語版) そして彼のうちに見いだされるためです。律法からのわたしの義を持つのではなく、キリストの信仰を通しての義、すなわち信仰に基づく神からの義を持つのです。
Phl.03:10.(練語版) それは、キリストと彼の復活の力と彼の苦しみの交わりとを知り、彼の死と同じ形にされて、
Phl.03:11.(練語版) 何とかして、死んだ者たちの中からの外への復活に到達するためです。
Phl.03:12.(練語版) わたしがすでに受けたとか、あるいはすでに完全にされているとか言うのではなく、わたしは、ただ捕らえようと追い求めているのですが、それはキリストによってわたしが捕らえられたからです。
Phl.03:13.(練語版) 兄弟たちよ。わたしはわたし自身がすでに捕えたとは思っていない。ただ一つの事、すなわち、後ろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、
Phl.03:14.(練語版) キリスト・イエスにおける神の上への召しという賞を得るために、目標をめざして追い求めている。
Phl.03:15.(練語版) それで、すべて完全な者たちは、このことを考えようではないか。そしてもしあなたがたが何か別のことを考えているなら、これをも神はあなたがたに啓示してくださるでしょう。
Phl.03:16.(練語版) ただ、わたしたちは、到達したところ、それに従って進もう。
Phl.03:17.(練語版) 兄弟たちよ。共にわたしに倣う者となりなさい。また、あなたがたの模範にされているわたしたちにならって歩く人たちに、目をとめなさい。
Phl.03:18.(練語版) というのは、多くの者がキリストの十字架の敵として歩んでいるからです。彼らについてわたしはあなたがたにしばしば言ったし、今は泣いて言う。
Phl.03:19.(練語版) 彼らの終結は滅びであり、彼らの神は腹であり、彼らの栄光は彼らの恥のうちにあり、彼らの思いは地上のことに向けられている。
Phl.03:20.(練語版) しかし、わたしたちの国籍は天にある。わたしたちはまた、そこから救い主、主イエス・キリストを、待ち望んでいる。
Phl.03:21.(練語版) 彼は、すべてのものを彼に従わせることのできる力の働きによって、わたしたちの卑しい体を変えて、彼の栄光の体と同じ形にしてくださるでしょう。

ピリピ 第4章

Phl.04:01.(練語版) だから、わたしの愛し慕っている兄弟たちよ。わたしの喜びであり冠である愛する者たちよ。このように、主にあって立ちなさい。
Phl.04:02.(練語版) わたしはユウオデヤに勧め、またスントケに勧める。どうか、主にあって同じ事を思いなさい。
Phl.04:03.(練語版) そうです。真実な、くびきを共にする仲間よ、わたしはあなたにもお願いする。彼女たちを助けてあげなさい。彼女たちは、命の書に名があるクレメンスや、その他のわたしの同労者たちと共に、良い知らせのためにわたしと共に戦ったのです。
Phl.04:04.(練語版) あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。もう一度言うが、喜びなさい。
Phl.04:05.(練語版) あなたがたの善意がすべての人に知らせなさい。主は近い。
Phl.04:06.(練語版) 何事も思い煩わず、むしろすべてのことにおいて、感謝をもって祈りと祈願によって、あなたがたの求めを神にお知らせなさい。
Phl.04:07.(練語版) そうすれば、すべての理性を越える神の平安が、あなたがたの心とあなたがたの思いとを、キリスト・イエスにあって守るでしょう。
Phl.04:08.(練語版) 最後に、兄弟たちよ。何であれ真実なこと、何であれ尊ぶべきこと、何であれ義なること、何であれ純粋なこと、何であれ愛すべきこと、何であれほまれあること、何であれ徳とされることや称賛すべきことがあれば、これらのことを心にとめなさい。
Phl.04:09.(練語版) あなたがたが、わたしから学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことは、これらを実行しなさい。そうすれば、平和の神が、あなたがたと共にいてくださるでしょう。
Phl.04:10.(練語版) さて、わたしが主にあって大いに喜んだのは、わたしを思う心が、あなたがたに今ついに再び芽ばえてきたことです。実は、あなたがたは、わたしのことを心にかけてくれてはいたが、機会がなかったのです。
Phl.04:11.(練語版) わたしは乏しいから、こう言うのではない。わたしは置かれたどのような状態においても、自ら足ることを学んだからです。
Phl.04:12.(練語版) わたしは卑しくなる道を知り、また豊かになる道も知ってる。すべての事において、すべての事々において、わたしは満腹することにも飢えることにも、豊かであることにも乏しくあることにも、秘訣を学んだ。
Phl.04:13.(練語版) わたしは、わたしを力づけてくださる方によって、すべてのことを行なうことができるのです。
Phl.04:14.(練語版) しかし、あなたがたがわたしと患難を共にしてくれたのはよいことでした。
Phl.04:15.(練語版) ピリピの人たちよ。あなたがたも知っているとおり、良い知らせの始まりにおいて、わたしがマケドニヤから出かけて行った時、どの集会も物のやりとりでわたしの働きに参加してくれなかったが、あなたがただけはしてくれた。
Phl.04:16.(練語版) またテサロニケでも、一度ならず二度まで、わたしの必要を満たすために送ってくれたからです。
Phl.04:17.(練語版) わたしは、贈り物を求めているのではない。わたしの求めているのは、あなたがたの勘定を増やしていく実なのである。
Phl.04:18.(練語版) しかし、わたしはすべてのものを受けてあり、満ちあふれている。エパフロデトから、あなたがたからの物を受け取り、満たされている。それは、芳しい香り、受け入れられる供え物,神に喜ばれるものです。
Phl.04:19.(練語版) そして、わたしの神は、キリスト・イエスにおいて栄光のうちにご自身の富にしたがって、あなたがたのすべての必要を満たしてくださるでしょう。
Phl.04:20.(練語版) わたしたちの神また父に、栄光が世々の世々に亘ってあるように、アァメン。
Phl.04:21.(練語版) キリスト・イエスにあるすべての聖なる者に挨拶してください。わたしと共にいる兄弟たちがあなたがたに挨拶を送る。
Phl.04:22.(練語版) すべての聖なる者が、特にカイザルの家の者たちが、あなたがたに挨拶を送る。
Phl.04:23.(練語版) 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように。

コロサイ
コロサイ 第1章

Col.01:01.(練語版) 神のご意志を通してキリスト・イエスの使徒パウロと兄弟テモテから、
Col.01:02.(練語版) コロサイの聖なる者たちと、キリストにある忠実な兄弟たちへ。わたしたちの父なる神から、恵みと平安が、あなたがたにあるように。
Col.01:03.(練語版) わたしたちはあなたがたのことについて祈るときにはいつも、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神に感謝している。
Col.01:04.(練語版) それは、キリスト・イエスにあるあなたがたの信仰と、あなたがたがすべての聖なる者たちに対して抱いている愛とを聞いたからです。
Col.01:05.(練語版) それらは、あなたがたのために天に蓄えられている期待に基くものです。その期待については、あなたがたが、良い知らせの真理の言葉によって、以前に聞いたものです。
Col.01:06.(練語版) この良い知らせは、全世界でそうであるように、あなたがたのところにも来て、また全世界で実を結び成長している。それは、あなたがたが真実にある神の恵みについて聞いて知った日以来あなたがたの間でも起きていることと同じです。
Col.01:07.(練語版) これは、あなたがたが、わたしたちの愛する奴隷仲間、エペフラスから学んだとおりです。彼はあなたがたのためのキリストの忠実な奉仕者であって、
Col.01:08.(練語版) 彼はまた、霊にあるあなたがたの愛を、わたしたちに明らかにしてくれたのです。
Col.01:09.(練語版) それゆえにわたしたちもまたそれについて聞いた日以来、あなたがたがあらゆる知恵と霊的な洞察において彼のご意志に関する知識に満たされるように、絶えずあなたがたのために祈り、願っている。
Col.01:10.(練語版) それは、主にふさわしく歩んですべての事で彼を喜ばせ、あらゆる良いわざにおいて実を結び、神に関する知識によって成長し、
Col.01:11.(練語版) 彼の栄光の強大さにしたがい、あらゆる力をもって力づけられ、喜びをもって全き忍耐と辛抱へと至り、
Col.01:12.(練語版) 光のうちにある聖なる者たちの相続財産にあずかるようにとあなたがたを資格づけてくださった父に感謝をささげるためです。
Col.01:13.(練語版) 彼はわたしたちを闇の権威から救い出し、彼の愛の息子の王国に移してくださった。
Col.01:14.(練語版) 彼においてわたしたちは救出、すなわち罪の赦しを得ている。
Col.01:15.(練語版) 彼は見えない神の像であって、全創造物の最初に生まれた方です。
Col.01:16.(練語版) なぜなら、彼においてすべてのものが創造された。天々にあるものも地の上にあるものも、見えるものも見えないものも、諸王座であれ諸主権であれ諸支配であれ諸権勢であれ。すべてのものは彼を通して、そして彼のために創造されている。
Col.01:17.(練語版) また、彼はすべてのものに先立ち、すべてのものは彼にあって成り立っている。
Col.01:18.(練語版) 彼は体の、すなわち集会の頭です。彼は初めであり、死んだ者たちの中からの最初に生まれた方です。それはすべてにおいて彼が第一の者となるためです。
Col.01:19.(練語版) なぜなら、彼は彼のうちに全き充満が宿ることを喜ばれた。
Col.01:20.(練語版) また彼を通して、すべてのものを、すなわち、彼を通して、地の上にあるもの天々にあるものをご自身に相互和解させ、彼の十字架の血を通して平和を作った。
Col.01:21.(練語版) かつてはあなたがたも疎外され、邪悪な行ないのために、思いの中で敵であったのですが、
Col.01:22.(練語版) しかし今では彼の肉の体において、死を通して相互和解させたのです。それは、あなたがたを聖なる、傷のない、責められるところのない者として彼の前に立たせるためでした。
Col.01:23.(練語版) ただ、あなたがたが信仰にとどまり、土台づけられて堅く立って、自分たちの聞いた良い知らせの期待から移り行かないでいるとならのことです。その良い知らせは天の下の全創造物の中で宣べ伝えられたのです。わたしパウロは、この良い知らせの奉仕者となったのです。
Col.01:24.(練語版) 今わたしは、あなたがたのための苦しみにあってそれを喜び、キリストの苦難の欠けたところをわたしの肉体において補い満たしてるのです。それは彼の体すなわち集会のためです。
Col.01:25.(練語版) わたしは、神の家令職にしたがってその奉仕者になった。それは、あなたがたのため、神の言葉を満たすために、わたしに与えられたものです。
Col.01:26.(練語版) その奥義は、世々から、また世々代々から隠されていたが、しかし今や彼の聖なる者たちに明らかにされたのです。
Col.01:27.(練語版) 神は彼らに、諸国の民々の間でこの奥義の栄光の富がどんなものであるかを知らせようした。それはあなたがたの間にあるキリストであり、栄光の期待です。
Col.01:28.(練語版) わたしたちは彼を宣べ伝え、全き知恵をもってすべての人を訓戒し、また、すべての人を教えている。それは、すべての人をキリストにおいて完全な者として立てるためです。
Col.01:29.(練語版) そのために、わたしは苦労もし、わたしのうちに強力く働いている彼の力にしたがって、苦闘しているのです。

コロサイ 第2章

Col.02:01.(練語版) わたしは、あなたがたとラオデキヤにいる人たちのため、また、肉体にあってわたしの顔を見たことのない人々のために、どれほど大きな苦闘をしているか、あなたがたに知ってもらいたいのです。
Col.02:02.(練語版) それは彼らが、心を励まされ、愛において結び合わされ、洞察の全き確信のあらゆる富に至るため、神の奥義なるキリストを知るに至るためです。
Col.02:03.(練語版) 彼のうちには、知恵と知識のすべての宝が隠されている。
Col.02:04.(練語版) わたしがこのことを言うのは、誰もあなたがたを説得力のある言葉で迷わされることのないためです。
Col.02:05.(練語版) たとえ、わたしは肉体においては離れていても、霊においてはあなたがたと一緒にいて、あなたがたの秩序とキリストに対するあなたがたの信仰の堅固さとを見て、喜んでいるからです。
Col.02:06.(練語版) このように、あなたがたはキリスト・イエス、主を受け入れたのだから、彼にあって歩みなさい。
Col.02:07.(練語版) また、彼に根ざし、築き上げられ、そして教えられたように、信仰によって確立され、感謝にあふれなさい。
Col.02:08.(練語版) 誰もあなたがたを、哲学とむなしいだましごとによって、とりこにされないように、気をつけなさい。それは人々の言い伝えにしたがい、世界に属する基礎的な事柄にしたがうものであって、キリストにしたがってはいないのです。
Col.02:09.(練語版) 彼のうちに神性の全き充満が肉体の形をもって宿っており、
Col.02:10.(練語版) そしてあなたがたは彼にあって満たされている。彼はすべての支配と権威の頭であり、
Col.02:11.(練語版) またあなたがたは、彼にあって、手によらない割礼をもって割礼されて、肉の体を脱ぎ捨てた。それは、キリストの割礼によってです。
Col.02:12.(練語版) バプテスマにおいて彼と共にに葬られ、またそれにおいて、死んだ者たちの中から彼を起こした神の力の信仰を通して彼と共に起こされた。
Col.02:13.(練語版) あなたがたは過ちとあなたがたの肉の無割礼の中で死んでいたが、彼はあなたがたを彼と共に生かし、わたしたちのためにすべての過ちを赦し、
Col.02:14.(練語版) わたしたちに逆らっていた手書きの書を塗り消してくださったのです。それは数々の規定から成り、わたしたちに敵対するものでした。それを真ん中から取り除いて、それを十字架に釘づけてしまわれたのです。
Col.02:15.(練語版) そして支配たちと権威たちを剥ぎ取り、彼らを十字架によって凱旋行列に従えて公然とさらし者にしたのでした。
Col.02:16.(練語版) したがって誰もあなたがたを食物や飲物について、あるいは祭りの、あるいは新月の、あるいは安息日々の件で裁くことがあってはならない。
Col.02:17.(練語版) これらは来たるべきものの影であるが、本体はキリストのものです。
Col.02:18.(練語版) 謙そんと使いの者の宗教にふける人が誰もあなたがたをふさわしくないと言って裁いてはならない。その者は自分の見たものにとどまり続け、自分の肉の思いによっていたずらに誇っていて、
Col.02:19.(練語版) 頭に、しっかりと着くことをしない。この方から、体全体は、節と靭帯を通して供給され、結合され、神が成長させてくださるままに成長していくのです。
Col.02:20.(練語版) 世界に属する基礎的な事柄に対してキリストと共に死んだのであれば、なぜあなたがたは、世界に生きているかのように規定に従わせるのですか。
Col.02:21.(練語版) 「さわるな、味わうな、触れるな」と。
Col.02:22.(練語版) これらはすべて使えば消耗されるものであり、人の戒めと教えにしたがうものです。
Col.02:23.(練語版) これらは、ひとりよがりの宗教と謙そんと、体の苦行とのゆえに、知恵という評判を得てはいるが、肉の満足を抑えるには何の価値もない。

コロサイ 第3章

Col.03:01.(練語版) それで、あなたがたはキリストと共に起こされたのであれば、上にあるものを求めなさい。そこではキリストが神の右に座している。
Col.03:02.(練語版) 地上にあるものではなく、上にあるものを思いなさい。
Col.03:03.(練語版) なぜなら、あなたがたは死んだのであり、あなたがたの命は、キリストと共に神のうちに隠されているからです。
Col.03:04.(練語版) わたしたちの命なるキリストが現れる時、その時には、あなたがたも、彼と共に栄光のうちに現れるでしょう。
Col.03:05.(練語版) だから、地上にある肢体、すなわち、淫売、汚れ、情欲、悪欲、またむさぼりを死に至らしめなさい。むさぼりは偶像礼拝です。
Col.03:06.(練語版) これらのことのゆえに、神の怒りは頑固さの息子たちに下るのです。
Col.03:07.(練語版) かつてあなたがたも、これらのことのうちに生きていた時には、彼らの間で歩んでいた。
Col.03:08.(練語版) しかし今、あなたがたもすべてを、すなわち、怒り、憤り、悪、冒瀆、あなたがたの口から出る恥ずべき言葉を捨て去りなさい。
Col.03:09.(練語版) 互いに偽りを言ってはならない。あなたがたは、古い人をその行ないと共に脱ぎ捨て、
Col.03:10.(練語版) 新しい人を身に着けなさい。それは、それを創造された方の像にしたがって知識へと至るように新しくされていくのです。
Col.03:11.(練語版) そこには、ギリシヤ人もユダヤもなく、割礼も無割礼もなく、未開人も、スクテヤ人も、奴隷も、自由人もない。キリストがすべてであり、すべてのもののうちにおられるのです。
Col.03:12.(練語版) だから、あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、優しい愛情のあわれみ、親切、謙そん、柔和、辛抱強さを身に着けなさい。
Col.03:13.(練語版) 互に忍びあい、誰かが誰かに対して苦情があれば互いに赦し合いなさい。主もあなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそのようにしなさい。
Col.03:14.(練語版) しかし、これらすべてのことの上に、愛を加えなさい。それは完成のための結び合わせるきずなです。
Col.03:15.(練語版) キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。このためにあなたがたも、一つ体の中に召されたのです。そして感謝するものになりなさい。
Col.03:16.(練語版) キリストの言葉を、あなたがたのうちに豊かに宿らせなさい。そして、全き知恵をもって互に教えまた訓戒し、詩篇と賛美と霊的な歌によって、恵みの中で、心のうちで神に向かって歌いなさい。
Col.03:17.(練語版) そして、あなたのすることはすべて、言葉や行ないにおいて、すべての事を主イエスの名において、彼を通して父なる神に感謝しなさい。
Col.03:18.(練語版) 妻たちよ、夫に従いなさい。それは主にあってふさわしいことです。
Col.03:19.(練語版) 夫たちよ、妻を愛しなさい。彼女たちに対して苦々しく思ってはならない。
Col.03:20.(練語版) 子供たちよ、すべての事において両親に従いなさい。これが主に喜ばれることです。
Col.03:21.(練語版) 父たちよ、あなたがたの子供をいらだたせてはいけない。彼らが気落ちしないためです。
Col.03:22.(練語版) 奴隷たちよ、すべての事において、肉による主人に従いなさい。人にへつらおうとして、目先だけの勤めをするのではなく、誠実な心をもって主を恐れて、従いなさい。
Col.03:23.(練語版) 何をするにも、魂からそれを行ないなさい。人に対してではなく主に対してのように。
Col.03:24.(練語版) あなたがたは主から報いとして相続財産を受けるであろうことを知っているからです。主キリストに奴隷として仕えなさい。
Col.03:25.(練語版) 不義を行なう者は、自分が行なった不義の報いを受けるでしょう。それには差別扱いはない。

コロサイ 第4章

Col.04:01.(練語版) 主人たちよ、奴隷たちを正しく公平に扱いなさい。あなたがたにも、天に主人がいることを知っているのだから。
Col.04:02.(練語版) あなたがたは祈りに専念しなさい。その際には感謝のうちに目を覚ましていなさい。
Col.04:03.(練語版) 同時に、わたしたちのためにも祈ってください。神が言葉のために門をわたしたちに開き、キリストの奥義を語らせてくださるようにと。この奥義のためにわたしもつながれているのです。
Col.04:04.(練語版) そしてわたしが語るべきとおりにそれを明らかにすることができるようにと祈ってください。
Col.04:05.(練語版) 外の人々に対して知恵をもって歩み、時節を買い取りなさい。
Col.04:06.(練語版) つねに、塩で味つけられた、恵みのうちにある言葉を使いなさい。そうすれば、一人一人にどのように答えるべきかが分かるでしょう。
Col.04:07.(練語版) わたしの様子については、主にあって愛する兄弟、忠実な奉仕者、奴隷仲間であるテキコが、あなたがたにすべてのことを知らせるでしょう.
Col.04:08.(練語版) わたしが彼をあなたがたに送るのは、わたしたちの様子を知り、また彼があなたがたの心を慰めるためです。
Col.04:09.(練語版) 忠実な愛する兄弟で、あなたがたのうちから来たオネシモを、彼と共に送る。彼らはこちらのことのすべてをあなたがたに知らせるでしょう。
Col.04:10.(練語版) わたしの囚人仲間であるアリスタルコと、バルナバのいとこマルコとが、あなたがたに挨拶を送る。このマルコについては、もし彼があなたがたのところに行くなら、彼を迎え入れるようにとの命令を、あなたがたは受けているはずです。
Col.04:11.(練語版) また、ユストと呼ばれているイエスからも挨拶を送る。割礼の者たちの中で、彼らだけが、神の王国のためのわたしの同労者であり、わたしにとって慰めとなった人々です。
Col.04:12.(練語版) あなたがたのうちの一人、キリストの奴隷エパフラスが、あなたがたに挨拶を送る。彼はいつも、祈りのうちであなたがたのために苦闘している。それは、あなたがたが円熟な者として、そして神のご意志のすべてを完全に確信して、立つためです。
Col.04:13.(練語版) わたしは、あなたがた、またラオデキヤとヒエラポリスの人々のために、彼が大きな苦労を払っていることを証しする。
Col.04:14.(練語版) 愛する医者ルカとデマスとが、あなたがたに挨拶を送る。
Col.04:15.(練語版) ラオデキヤの兄弟たちに、またヌンパと彼女の家にある集会によろしく、と挨拶してください。
Col.04:16.(練語版) そして、この手紙があなたがたの間で読まれたなら、それがラオデキヤの集会でも読まれるようにしてください。またあなたがたもラオデキヤからの手紙を読んでください。
Col.04:17.(練語版) そしてアルキポに言ってください。「主にあってあなたが受けた奉仕の務めに心を配り、それを果たすよう」と。
Col.04:18.(練語版) この挨拶はわたしパウロの手によるものです。わたしが獄につながれていることを覚えてください。恵みが、あなたがたと共にあるように。

第1テサロニケ
第1テサロニケ 第1章

1Th.01:01.(練語版) パウロとシルワノとテモテから、父なる神と主イエス・キリストとにあるテサロニケ人たちの集会へ。恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
1Th.01:02.(練語版) わたしたちは、わたしたちの祈りの時にあなたがたについて述べ、あなたがたすべてのことで、いつも神に感謝している。絶えず、
1Th.01:03.(練語版) わたしたちの父なる神の前であなたがたの信仰のわざと、愛の労苦と、わたしたちの主イエス・キリストの期待の忍耐とを、思い起こしている。
1Th.01:04.(練語版) 神に愛されている兄弟たちよ。わたしたちは、あなたがたが選ばれたことを知っている。
1Th.01:05.(練語版) なぜなら、わたしたちの良い知らせがあなたがたに伝えられたとき、それは言葉だけによらず、力と聖霊と多くの確信とによったからです。わたしたちが、あなたがたの間で、あなたがたのためにどのような者となったかは、あなたがたが知っているとおりです。
1Th.01:06.(練語版) そしてあなたがたは、多くの患難の中で、聖霊の喜びをもって言葉を受け入れ、わたしたちと主とに倣う者となり、
1Th.01:07.(練語版) こうして、マケドニヤとアカヤとにいる信じる者すべての模範になった。
1Th.01:08.(練語版) 事実、主の言葉はあなたがたから出て、ただマケドニヤとアカヤとに響きわたっているばかりではなく、あらゆるところで、神に対するあなたがたの信仰が出て行って広まっているので、わたしたちは何も言う必要がないほどです。
1Th.01:09.(練語版) というのは、彼ら自身がわたしたちについて告げ知らせているからです。すなわち、わたしたちがどんなにしてあなたがたのところへ入って行ったか、またあなたがどんなにして偶像から神に向きを変えて、生ける真の神に奴隷として仕えるようになったのか、
1Th.01:10.(練語版) そして、死んだ者たちの中から起こした彼の息子、すなわち、わたしたちをきたるべき怒りから救い出してくださるイエスが、天々からの現われを待ち望むようになったかを告げ知らせているのです。

第1テサロニケ 第2章

1Th.02:01.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがた自身が知っているとおり、わたしたちがあなたがたのところに入って行ったことは、無駄ではなかった。
1Th.02:02.(練語版) むしろ、あなたがたが知っているように、わたしたちは、先にピリピで苦しめられ、辱められたにもかかわらず、わたしたちの神にあって大胆になり、多くの苦闘のうちに神の良い知らせをあなたがたに語ったのです。
1Th.02:03.(練語版) まさに、わたしたちの勧めは、迷いや汚れから出たものでもなく、あざむきによるものでもない。
1Th.02:04.(練語版) むしろ、わたしたちは神によって吟味され、良い知らせを託されるにふさわしい者とされたことにしたがって、人に喜ばれるためではなく、わたしたちの心を吟味される神に喜ばれる者として語るのです。
1Th.02:05.(練語版) なぜなら、あなたがたが知っているように、わたしたちは決してへつらいの言葉を用いたこともなく、口実を設けて、むさぼったこともないからです。神がその証人です。
1Th.02:06.(練語版) またわたしたちは、あなたがたからもほかの人たちからも、人々から栄光を求めることはしなかった。
1Th.02:07.(練語版) わたしたちはキリストの使徒として、重荷を負わせることができたにもかかわらず、そうしなかった。むしろ、わたしたちはあなたがたの間で、ちょうど乳母が彼女自身の子供たちを養うように、幼な子たちのようになった。
1Th.02:08.(練語版) このように、あなたがたを慕わしく思っていたので、わたしたちはあなたがたに、神の良い知らせだけではなく、自分の魂までも、分け与えることをよしとしたのです。なぜなら、あなたがたがわたしたちにとっては愛する者となったのだからです。
1Th.02:09.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたはわたしたちの労苦と骨折りを覚えているでしょう。わたしたちは、あなたがたの誰にも重荷を負わせないために、夜も昼も働きながら、神の良い知らせをあなたがたに宣べ伝えたのでした。
1Th.02:10.(練語版) あなたがたが証人であり、また神も証人ですが、わたしたちはあなたがた信じる者たちに対して、敬虔に、そして義しく、そして責められるところがないように、振る舞ったのです。
1Th.02:11.(練語版) そして、あなたがたも知っているとおり、あなたがたの一人一人に、父が自分の子供たちに対してするようにした。
1Th.02:12.(練語版) ご自身の王国と栄光とにあなたがたを召してくださった神にふさわしく歩むようにと、勧め、励まし、また、証ししたのです。
1Th.02:13.(練語版) このことのゆえに、わたしたちがまた絶えず神に感謝しているのは、あなたがたがわたしたちから聞いた神の言葉を受け入れた時、それを人の言葉としてではなく、神の言葉として―事実そのとおりであるが―受け入れてくれたことです。それはまたあなたがた信じる者のうちに働いているのです。
1Th.02:14.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたは、ユダヤにある、キリスト・イエスにある神の諸集会に倣う者となった。というのは、彼らがユダヤ人たちから苦しめられたと同じように、あなたがたもまた自分の同国人から苦しめられたからです。
1Th.02:15.(練語版) ユダヤ人たちは主イエスと預言者たちとを殺し、わたしたちを迫害し、神を喜ばせず、すべての人に対立し、
1Th.02:16.(練語版) 諸国民の人々が救われるために、わたしたちが彼らに語るのを妨げて、絶えず自分の罪を満たしている。しかし、神の怒りは終結の中へと彼らに至ることになった。
1Th.02:17.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちは、一時間の時節の間、あなたがたから引き離されていたので―顔においてであって心においてではないが―あなたがたの顔を見たいという気持ちに満たされて切に望んだ。
1Th.02:18.(練語版) それで、わたしたちは、あなたがたの所に行こうとした。そうです、わたしパウロです。それも、一度ではなく二度もです。しかし、サタンがわたしたちを妨げた。
1Th.02:19.(練語版) 実際、わたしたちの主イエスの臨在の時、彼の前で、わたしたちの期待、あるいは喜び、あるいは誇りの冠となるべき者は、あなたがたを外にして、誰があるでしょうか。
1Th.02:20.(練語版) あなたがたはわたしたちの栄光であり、そして喜びであるからです。

第1テサロニケ 第3章

1Th.03:01.(練語版) そこで、わたしたちはもはや耐えられなくなって、わたしたちだけがアテネに残ることをよしとし、
1Th.03:02.(練語版) わたしたちの兄弟で、キリストの良い知らせにおける神の同労者テモテを送った。それは、あなたがたを確立し、あなたがたの信仰のために励まして、
1Th.03:03.(練語版) これらの患難の中で誰も動揺されないためでした。なぜなら、あなたがた自身が知っているとおり、わたしたちはこのことへと定められているからです。
1Th.03:04.(練語版) そして、あなたがたのところにいた時、わたしたちが患難に遭うことをあなたがたに前もって言っておいたが、それがそのとおりになったのであり、またあなたがたが知っているとおりです。
1Th.03:05.(練語版) そのために、もはやわたしも耐えられなくなり、あなたがたの信仰を知るために彼を送った。それはためす者があなたがたをためして、わたしたちの労苦が無駄になることのないためです。
1Th.03:06.(練語版) ところが今テモテが、あなたがたのところからわたしたちのところにやって来て、あなたがたの信仰と愛とについて良い知らせを持ってくれた。また、あなたがたがいつもわたしたちのことをよく覚え、わたしたちがあなたがたに会いたく思っていると同じように、わたしたちにしきりに会いたがっているとの良い知らせを持ってくれた。
1Th.03:07.(練語版) 兄弟たちよ。それによって、わたしたちはすべての窮乏と患難との中でも、あなたがたのゆえに、あなたがたの信仰を通して、慰められた。
1Th.03:08.(練語版) なぜなら今、あなたがたが主にあって堅く立ってくれるなら、わたしたちは生きるからです。
1Th.03:09.(練語版) わたしたちの神の前であなたがたのゆえに喜ぶその喜びすべてに対して、わたしたちはあなたがたについてどんな感謝を神にささげることができるでしょうか。
1Th.03:10.(練語版) わたしたちは、あなたがたの顔を見、あなたがたの信仰の欠けているところを補いたいと、夜も昼もしきりに願っているのです。
1Th.03:11.(練語版) どうか、わたしたちの神また父ご自身と、わたしたちの主イエスとが、わたしたちの道をあなたがたのほうに向けてくださるように。
1Th.03:12.(練語版) どうか、主が、あなたがた相互の愛とすべての人に対する愛とを、わたしたちがあなたがたを愛するのと同じように、増し加えて満ちあふれさせてくださるように。
1Th.03:13.(練語版) そして、どうか、わたしたちの主イエスが、彼のすべての聖なる者と共に臨在する時、わたしたちの神また父のみ前に、あなたがたの心を確立し、聖さにおいて責められるところのない者にしてくださるように。

第1テサロニケ 第4章

1Th.04:01.(練語版) 最後に、兄弟たちよ。わたしたちは主イエスにあってあなたがたに願いかつ勧める。あなたがたが、どのように歩んで神を喜ばすべきかをわたしたちから受け入れたように、また、そのとおりに歩んでいるように、し続けなさい。それはあなたがたがますます満ちあふれるためです。
1Th.04:02.(練語版) なぜなら、わたしたちが主イエスを通して、どのような命令をあなたがたに与えたかを、あなたがたは知っているからです。
1Th.04:03.(練語版) というのは、これが神のご意志であるからです。すなわち、あなたがたが神聖な者となり、あなたがたが淫売を避けることです。
1Th.04:04.(練語版) あなたがた一人一人が、自分の器をどのように聖化と誉れのうちに所有すべきかを知り、
1Th.04:05.(練語版) 神を知らない諸国民の人々のように、情欲をほしいままにせず、
1Th.04:06.(練語版) また、この事で自分の兄弟を踏み越えたり、だましたりしてはならない。なぜなら、わたしたちが前にあなたがたに言い、また厳かに証しをしたように、主はこれらすべてのことについて、報復する方であるからです。
1Th.04:07.(練語版) 神はわたしたちを、汚れのためではなく、神聖さにおいて召されたのです。
1Th.04:08.(練語版) それゆえ、拒む者は人を拒むのではなく、ご自身の聖霊をあなたがたに与える神を拒むのです。
1Th.04:09.(練語版) しかし、兄弟愛については、あなたがたに書き送る必要はない。なぜなら、あなたがた自身、互いに愛し合うことを神から教えられているからです。
1Th.04:10.(練語版) また、事実マケドニヤ全体にいるすべての兄弟に対して、それを行なっているのだから。しかし、兄弟たちよ。あなたがたに勧める。ますます、満ちあふれなさい。
1Th.04:11.(練語版) そして、わたしたちがあなたがたに命じておいたように、静かに生活すること、そして自分の務めに励むこと、そして自分の手で働くことをあなたがたの目標としなさい。
1Th.04:12.(練語版) それは、あなたがたが外の人たちに対して、ふさわしく歩み、そして何にも事欠くことのないためです。
1Th.04:13.(練語版) しかし、兄弟たちよ、眠りついている人々については、無知でいてもらいたくない。期待を持たない他の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためです。
1Th.04:14.(練語版) イエスが死んで起き上がったことをわたしたちが信じるなら、神は同じように、イエスを通して眠りついている人々をも、彼と共に連れ出してくださるからです。
1Th.04:15.(練語版) そのために、わたしたちは、主の言葉においてあなたがたに言うが、主の臨在に至るまで生き残るわたしたちが、眠りついた人々より先になることは、決してないでしょう。
1Th.04:16.(練語版) なぜなら、主ご自身が、号令と、天使長の声と神のラッパによって、天から下るでしょう。そしてキリストにある死んだ者たちが最初に立ち上がり、
1Th.04:17.(練語版) 次に、わたしたち生き残っている者たちが、同時に彼らと共に、雲々の中に取り去られて、空中で主に会うでしょう。そしてこのようにして、わたしたちはいつも主と共にいるでしょう。
1Th.04:18.(練語版) だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互に慰め合いなさい。

第1テサロニケ 第5章

1Th.05:01.(練語版) しかし、兄弟たちよ、時々間々と時々節々について、あなたがたは何も書き送ってもらう必要はない。
1Th.05:02.(練語版) なぜなら、あなたがた自身が正確に知っているとおり、主の日は夜中の盗人のように来るからです。
1Th.05:03.(練語版) 彼らが平和だ安全だと言っている時、ちょうど身ごもっている者に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らを襲って来る。そして、彼らは決して逃れることができない。
1Th.05:04.(練語版) しかし、兄弟たちよ。あなたがたは闇にいるのではないのだから、その日が、盗人のようにあなたがたを捕らえることはないでしょう。
1Th.05:05.(練語版) なぜなら、あなたがたすべては光の息子たちであり、昼の息子たちであるからです。わたしたちは、夜の者でも闇の者でもない。
1Th.05:06.(練語版) それで、他の人々のように眠らないで、目を覚まして慎んでいよう。
1Th.05:07.(練語版) 眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのです。
1Th.05:08.(練語版) しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛の胸当を着け、救いの望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。
1Th.05:09.(練語版) というのは、神は、わたしたちを怒りに定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストを通して救いを得るように定められたからです。
1Th.05:10.(練語版) 彼がわたしたちのために死なれたのは、目を覚ましていても眠っていても、わたしたちが彼と共に生きるためです。
1Th.05:11.(練語版) それゆえに、あなたがたは、今もしているように、互に慰め合い、互いに築き上げ合いなさい。
1Th.05:12.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちはお願いする。どうか、あなたがたの間で労苦し、主にあってあなたがたの間で指導し、あなたがたを訓戒している人々を重んじなさい。
1Th.05:13.(練語版) また、彼らの働きのゆえに、愛において彼らを特に深く尊敬しなさい。あなたがたは互いの間で平和に過ごしなさい。
1Th.05:14.(練語版) しかし、兄弟たちよ。あなたがたに勧めする。無秩序な者を訓戒し、小心な者を慰め、弱い者を助け、すべての者たちに対して辛抱強くありなさい。
1Th.05:15.(練語版) あなたがたは誰も、誰に、悪に対して悪を報いることのないように注意しなさい。むしろ、あなたがたは、互いに、またすべての人に対して、いつも善を追い求めなさい。
1Th.05:16.(練語版) いつも喜んでいなさい。
1Th.05:17.(練語版) 絶えず祈りなさい。
1Th.05:18.(練語版) すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、あなたがたに対する神のご意志だからです。
1Th.05:19.(練語版) 霊を消してはいけない。
1Th.05:20.(練語版) 預言を軽んじてはならない。
1Th.05:21.(練語版) すべてのことを吟味し、良いものを守り、
1Th.05:22.(練語版) あらゆる形の邪悪を避けなさい。
1Th.05:23.(練語版) どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖めてくださるように。そしてあなたがたの霊と魂と体を完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの臨在において、責められるところのない者にしてくださるように。
1Th.05:24.(練語版) あなたがたを召された方は真実であり、またそれをしてくださるでしょう。
1Th.05:25.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちのために祈ってください。
1Th.05:26.(練語版) 聖なる口づけをもって、すべての兄弟たちに挨拶をしなさい。
1Th.05:27.(練語版) わたしはあなたがたに主によって命じる。この手紙を、すべての兄弟たちに読み聞かせなさい。
1Th.05:28.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にあるように。

第2テサロニケ
第2テサロニケ 第1章

2Th.01:01.(練語版) パウロとシルワノとテモテから、わたしたちの父なる神と主イエス・キリストにあるテサロニケ人の集会へ。
2Th.01:02.(練語版) 父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安が、あなたがたにあるように。
2Th.01:03.(練語版) 兄弟たちよ。わたしたちは、いつもあなたがたについて神に感謝せずにはおられない。そうするのが当然です。それは、あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがた全員一人一人の互いに対する愛が増し加わっているからです。
2Th.01:04.(練語版) そのために、わたしたち自身は、あなたがたが耐え忍んでいるすべての迫害と患難の中で、あなたがたの忍耐と信仰について、神の諸集会の間であなたがたのことを誇りにしている。
2Th.01:05.(練語版) これは、神の義なる裁きの証拠であり、それによってあなたがたは、神の王国にふさわしい者とされるのです。その王国のために、あなたがたも苦しんでいるのです。
2Th.01:06.(練語版) あなたがたに患難を与える者たちには患難をもって報いるのが、神にとって正義だからです。
2Th.01:07.(練語版) そして患難を受けているあなたがたには、わたしたちと共に安息をもって報いるのが神にとって正義のです。それは主イエスがご自身の力ある使いの者たちと共に天から出現する時、
2Th.01:08.(練語版) 炎の火の中に。神を知らない者たちと、わたしたちの主イエスの良い知らせに従わない者たちに報復するのです。
2Th.01:09.(練語版) 彼らは主のみ顔から、また彼の力の栄光から離れて、世々の特質ある滅びという義なる罰を受けるでしょう。
2Th.01:10.(練語版) 彼は来、自分の聖なる者たちの間で栄光を受け、すべて信じる者たちの間で驚嘆される時―わたしたちの証しいは、あなたがたの間で信じられたのだから―その日に。
2Th.01:11.(練語版) このために、わたしたちもいつもあなたがたについて祈っている。それは、わたしたちの神が、あなたがたを召しにふさわしい者としてみなし、また、善に対するすべての願いと信仰の働きを、力をもって満たしてくださるためです。
2Th.01:12.(練語版) それは、わたしたちの神と主イエス・キリストとの恵みにしたがって、わたしたちの主イエスの名があなたがたの間で栄光を受け、またあなたがたも彼にあって栄光を受けるためです。

第2テサロニケ 第2章

2Th.02:01.(練語版) さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの臨在と、わたしたちが彼のもとに集められることのために、あなたがたにお願いする。
2Th.02:02.(練語版) 霊を通してであれ、言葉を通してであれ、わたしたちから出たかのような手紙を通してであれ、主の日はすでに来ているということで、すぐに分別を失って動揺したり、あわてたりすることのないように。
2Th.02:03.(練語版) 誰がどんな事をしても、だまされてはならない。まず背教が来、不法の人、すなわち滅びの息子が出現するにちがいない。
2Th.02:04.(練語版) 彼は、すべての神と呼ばれるもの、また崇拝の対象ものに反抗して立ち上がり、自ら神の聖所に座して、自分を神として公に示す。
2Th.02:05.(練語版) わたしがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をあなたがたに言ったことを思い出さないのか。
2Th.02:06.(練語版) そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分の時節に出現するように、今彼を阻止しているものがある。
2Th.02:07.(練語版) なぜなら、不法の奥義がすでに働いているからです。ただそれは、今阻止している者が取り除かれるまでのことです。
2Th.02:08.(練語版) その時になると、不法の者は出現するでしょう(この者を、主イエスはご自身の口の息をもって殺し、彼の臨在の現れることによって滅ぼすでしょう)
2Th.02:09.(練語版) その者の臨在は、サタンの働きによるのであって、あらゆる力と、しるしと、偽りの不思議と、
2Th.02:10.(練語版) また、あらゆる不義の欺きとを、滅びゆく者たちに対して行なう。彼らが滅びゆくのは、自分たちが救われるための真理の愛を受け入れなかったことの報いとしてです。
2Th.02:11.(練語版) それゆえに神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす働きを送り、
2Th.02:12.(練語版) それは、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての者が裁かれるためです。
2Th.02:13.(練語版) しかし、主に愛されている兄弟たちよ。わたしたちはいつもあなたがたについて、神に感謝せずにはおられない。それは、神があなたがたを初めから選んで、霊の神聖さと真理への信仰において、救いを得させようとし、
2Th.02:14.(練語版) そのために、わたしたちの良い知らせを通してあなたがたを召して、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にを得させてくださるからです。
2Th.02:15.(練語版) そこで、兄弟たちよ。堅く立って、そして言葉を通して、あるいはわたしたちの手紙を通して教えられた言い伝えを、しっかりと守りなさい。
2Th.02:16.(練語版) どうか、わたしたちの主イエス・キリストご自身と、わたしたちを愛し、恵みのうちに世々の特質ある慰めと良い期待を与えてくださったわたしたちの父なる神が、
2Th.02:17.(練語版) あなたがたの心を励まし、あなたがたをすべての良いわざと言葉において確立してくださるように。

第2テサロニケ 第3章

2Th.03:01.(練語版) 最後に、兄弟たちよ。わたしたちのために祈ってください。主の言葉が、あなたがたの所でのように、速やかに進展し、栄光を受けるように。
2Th.03:02.(練語版) また、わたしたちが不当で邪悪な者たちから救われるように。事実、すべての人が信仰を持っているのではない。
2Th.03:03.(練語版) しかし、主は忠実です。彼はあなたがたを確立し、邪悪な者から守ってくださるでしょう。
2Th.03:04.(練語版) わたしたちが命じる事を、あなたがたは現に行なっており、また、行なうであろうと、わたしたちは、主にあって確信している。
2Th.03:05.(練語版) どうか主があなたがたの心を神の愛へと、そしてキリストの忍耐へと向かわせてくださるように。
2Th.03:06.(練語版) 兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。無秩序な歩み方をして、わたしたちから受けた言い伝えに従わないすべての兄弟たちから離れなさい。
2Th.03:07.(練語版) わたしたちに、どう倣うべきであるかは、あなたがた自身が知っているはずです。わたしたちは、あなたがたの間で無秩序な振る舞いをしなかったし、
2Th.03:08.(練語版) また誰からもパンをただでもらって食べたこともない。むしろ、あなたがたの誰にも重荷を負わせないように、夜も昼も労苦と骨折りをもって働いた。
2Th.03:09.(練語版) それは、わたしたちに権利がないからではなく、ただあなたがたがわたしたちに見倣うように、わたしたちが自分自身を模範としてあなたがたに示すためだったのです。
2Th.03:10.(練語版) また、わたしたちがあなたがたの所にいた時に、わたしたちはあなたがたにこう命じた。「働きたくないなら、その者は食べてはならない」と。
2Th.03:11.(練語版) ところが、聞くところによると、あなたがたのうちのある者たちが無秩序な歩み方をし、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことです。
2Th.03:12.(練語版) このような者たちに対しては、静かに働いて自分のパンを食べるように、主イエス・キリストにおいて命じまた勧める。
2Th.03:13.(練語版) しかし、兄弟たちよ。あなたがたは、たゆまずに善を行ないなさい。
2Th.03:14.(練語版) しかし、もし誰でも、この手紙を通してのわたしたちの言葉に従わないなら、その者に注意を留め、彼とは交際しないようにしなさい。それは、彼が恥じ入るためです。
2Th.03:15.(練語版) しかし、彼を敵と見なすのではなく、兄弟として訓戒しなさい。
2Th.03:16.(練語版) どうか、平和の主ご自身が、すべてを通してあらゆる方法であなたがたに平和を与えてくださるように。主があなたがたすべてと共におられるように。
2Th.03:17.(練語版) この挨拶は、わたしパウロの手によるものです。これはどの手紙にもある印で、わたしはこのように書く。
2Th.03:18.(練語版) どうか、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたすべてと共にあるように。

第1テモテ
第1テモテ 第1章

1Ti.01:01.(練語版) わたしたちの救い主なる神と、わたしたちの期待であるキリスト・イエスとの命令にしたがってキリスト・イエスの使徒パウロから、
1Ti.01:02.(練語版) 信仰におけるわたしの真実の子供、テモテへ。父なる神とわたしたちの主キリスト・イエスから、恵みとあわれみと平安とが、あなたにあるように。
1Ti.01:03.(練語版) わたしがマケドニヤに向かって出発する際、勧めたように、あなたはエペソにとどまっていて、ある人々に、異なった教を説くことをせず、
1Ti.01:04.(練語版) 作り話や果てしのない系図に心をとめることもないように、命じなさい。それらは信仰における神の経綸ではなく、むしろ論議を引き起させるものです。
1Ti.01:05.(練語版) しかし、この命令の終結は、清い心と正しい良心と偽りのない信仰から出て来る愛です。
1Ti.01:06.(練語版) ある者たちはこれらからそれて空論に走り、
1Ti.01:07.(練語版) 律法の教師でありたいと願いながら、自分の言っていることも主張していることも、わからないでいる。
1Ti.01:08.(練語版) しかし、わたしたちが知っているとおり、律法は人が法に従って用いるなら良いものです。
1Ti.01:09.(練語版) 次のことを知っているが、律法は義にかなった人のために定められたのではなく、不法な者と不従順な者、不敬虔な者と罪人、神聖を汚す者と俗悪な者、父を打つ者と母を打つ者、人を殺す者、
1Ti.01:10.(練語版) 淫売を行なう者、男色者、誘かいする者、偽る者、偽り誓う者、またそのほか健全な教に反する事があれば、そのために定められているのです。
1Ti.01:11.(練語版) これは、幸せな神の栄光の良い知らせにしたがっているものであり、わたしはそれをゆだねられているのです。
1Ti.01:12.(練語版) わたしはわたしを力づける方、わたしたちの主キリスト・イエスに感謝する。この方はわたしを忠実な者とみなして、奉仕の務めに任じてくださったのです。
1Ti.01:13.(練語版) わたしは以前には、冒とくする者、迫害する者、凶暴な者でした。しかしわたしが無知で不信のうちに行なったため、あわれみを受けた。
1Ti.01:14.(練語版) わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスにある信仰と愛に伴い、ますます増し加わってきた。
1Ti.01:15.(練語版) 「キリスト・イエスは、罪人たちを救うためにこの世界に来られた」という言葉は、信実で、全く受け入れるに値するものです。その罪人たちの中でわたしこそ第一です。
1Ti.01:16.(練語版) それなのにわたしがあわれみを受けた。それはキリスト・イエスがまず第一にわたしにおいて限りない辛抱を示し、これから彼を信じて世々の特質ある命へと至る者たちの典型となるためでした。
1Ti.01:17.(練語版) 今や、世々の特質ある王、不朽で、目には見えない、唯一の神に、世々の世々に亘り、誉れと栄光があるように。アァメン。
1Ti.01:18.(練語版) わたしの子供テモテよ。以前あなたに対してなされた数々の預言に従って、この命令を与える。それらによってあなたが良い戦いを戦ってゆくためです。
1Ti.01:19.(練語版) 信仰と正しい良心を持ちなさい。ある者たちはそれらを捨てたため信仰について破船した。
1Ti.01:20.(練語版) その中に、ヒメナオとアレキサンデルがいる。わたしは、冒とくしないことを学ばせるため、彼らをサタンに引き渡したのです。

第1テモテ 第2章

1Ti.02:01.(練語版) そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、祈願と、祈と、嘆願と、感謝とをささげなさい。
1Ti.02:02.(練語版) 王たちとすべての高い地位の人のためにもささげなさい。それは、わたしたちが全き敬虔さと威厳をもって閑静で静かな生活をするためです。
1Ti.02:03.(練語版) これは、わたしたちの救い主である神のみ前に良いことであり、また、受け入れられることです。
1Ti.02:04.(練語版) 神のご意志は、すべての人が救われて、真理を知るに至ることなのです。
1Ti.02:05.(練語版) なぜなら、神は一人であり、また神と人との間の仲介者も一人、すなわち人なるキリスト・イエスだからです。
1Ti.02:06.(練語版) この方は、すべての人のために自分自身を身代金として与えてくださったのです。それは然るべき時々節々になされるべき証です。
1Ti.02:07.(練語版) このためにわたしは宣べ伝える者また使徒として立てられたのです。わたしは真実を言っている、偽ってはいない。わたしは信仰と真理にある諸国民の人々の教師です。
1Ti.02:08.(練語版) そこでわたしは、男たちがあらゆる所で怒りもなく争いもなく聖い手を上げて祈るよう望む。
1Ti.02:09.(練語版) 同じように女たちはつつましい身なりで、慎みと良識とをもって身を飾り、編んだ髪、また金や真珠や高価な衣服を身につけないでください。
1Ti.02:10.(練語版) むしろ、良いわざを通して身を飾ることが神を敬うと言い表す女たちにふさわしいのです。
1Ti.02:11.(練語版) 女は静かにして全き従順のうちに学ぶべきです。
1Ti.02:12.(練語版) わたしは女が教えたり男の上に権威を振るったりすることを許さない。むしろ静かにすべきです。
1Ti.02:13.(練語版) なぜなら、アダムがまず第一に形造られ、それからエバが形造られたからです。
1Ti.02:14.(練語版) またアダムは惑わされなかったが、女はすっかり惑わされて、違犯に陥った。
1Ti.02:15.(練語版) しかし、女が健全な思いをもって信仰と愛と神聖さのうちにとどまっているなら、子供を産むことを通して救われるでしょう。

第1テモテ 第3章

1Ti.03:01.(練語版) この言葉は信実です。もし人が監督職を熱心に求めるなら、その人は良いわざを望んでいるのです。
1Ti.03:02.(練語版) したがって、監督は、非難のない人で、一人の妻の夫であり、節度を守り、健全な思いを持ち、礼儀正しく、旅人をよくもてなし、教える能力があり、
1Ti.03:03.(練語版) ぶどう酒に耽溺せず、暴漢でもなく、善意であって、争わず、金銭を愛することなく、
1Ti.03:04.(練語版) 自分の家をよく治め、全き威厳をもって子供たちを従わせる者でなければならない。
1Ti.03:05.(練語版) 自分の家を治めることも知らない者であれば、どうして神の集会を世話できようか。
1Ti.03:06.(練語版) 新参者もいけない。高慢になって、謗魔の裁きを受けないためです。
1Ti.03:07.(練語版) また、外部の人々から良い証しを得ている人でなければならない。非難と謗魔のわなに陥ることのないためです。
1Ti.03:08.(練語版) 奉仕者たちも同じように威厳があり、二枚舌を使わず、大酒を飲まず、利益をむさぼらず、
1Ti.03:09.(練語版) きよい良心をもって、信仰の奥義を保っていなければならない。
1Ti.03:10.(練語版) 彼らはまず審査を受け、非難されるところがなければ、それから奉仕に就かせなさい。
1Ti.03:11.(練語版) 女たちも同じように威厳があり、誹謗せず、節度を守り、すべてのことに忠実でなければならない。
1Ti.03:12.(練語版) 奉仕者は一人の妻の夫であって、子供たちと自分の家をよく治める者でなければならない。
1Ti.03:13.(練語版) というのは、よく奉仕する者は自分のために良い地位を得、そしてキリスト・イエスにある信仰にあって大いなる大胆さを得るからです。
1Ti.03:14.(練語版) わたしは直ちにあなたの所へ行くことを期待しながら、これらのことをあなたに書いている。
1Ti.03:15.(練語版) 万一わたしが遅れる場合には、神の家の中でいかに振る舞うべきかを知ってもらうためです。それは、生ける神の集会であって、真理の柱と基礎です。
1Ti.03:16.(練語版) そして確かに偉大なのは、敬虔の奥義です。彼は肉において現れ、霊において義とされ、み使たちに見られ、諸国の民々の間に宣べ伝えられ、世界の中で信じられ、栄光のうちに上げられた。

第1テモテ 第4章

1Ti.04:01.(練語版) しかし、霊は明らかに言う。後の時々節々に、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教に心をとめられて、信仰から離れ去るでしょう。
1Ti.04:02.(練語版) それは、自分の良心に焼き印を押されている偽りの偽善によるものです。
1Ti.04:03.(練語版) 結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものです。
1Ti.04:04.(練語版) 神の造られたものは、すべて良いものであって、感謝して受けるなら、何一つ捨てるべきものはない。
1Ti.04:05.(練語版) それらは、神の言葉と嘆願を通して、聖められているからです。
1Ti.04:06.(練語版) これらのことを兄弟たちに教示するなら、あなたは、信仰の言葉とあなたの従ってきた良い教えに養われて、キリスト・イエスの良い奉仕者になるでしょう。
1Ti.04:07.(練語版) しかし、俗悪で老いた女たちが語る作り話を拒絶しなさい。敬虔のために自分を訓練しなさい。
1Ti.04:08.(練語版) 体の訓練は少しの事には益があるが、敬虔はすべてに益があるからです。それは、今の命と来たるべき命との約束を伴っているのです。
1Ti.04:09.(練語版) この言葉は信実であって、全く受け入れるに値する。
1Ti.04:10.(練語版) このために、わたしたちは労苦し、ののしりを受けている。それは、すべての人の救い主、特に信じる者たちの救い主である生ける神に、期待を置いてきたからです。
1Ti.04:11.(練語版) これらの事を命じ、また教えなさい。
1Ti.04:12.(練語版) あなたは、年が若いために誰にも軽んじられてはならない。むしろ、言葉にも、振る舞いにも、愛にも、信仰にも、純潔さにも、信者の模範になりなさい。
1Ti.04:13.(練語版) わたしが行く時まで、朗読することと、勧めをすることと、教えることとに専念しなさい。
1Ti.04:14.(練語版) あなたの内にある賜物を軽んじてはいけない。これは長老団の按手を受けた時、預言を通してあなたに与えられたものです。
1Ti.04:15.(練語版) これらのことに心を配り、それらに身を入れなさい。そうすれば、すべての人にあなたの進歩が明らかになるでしょう。
1Ti.04:16.(練語版) 自分のことと教えのこととに注意を払いなさい。これらのことをずっと続けなさい。そうすれば、あなたは自分自身とあなたを聞く者たちとを救うことになる。

第1テモテ 第5章

1Ti.05:01.(練語版) 老人をとがめてはいけない。むしろ父親に対するように勧めなさい。若い男たちには兄弟に対するように、
1Ti.05:02.(練語版) 年とった女たちには母親に対するように、若い女たちには、全き純潔をもって、姉妹に対するように勧めなさい。
1Ti.05:03.(練語版) 本当にやもめであるやもめたちを尊重しなさい。
1Ti.05:04.(練語版) しかし、やもめに子供たちや子孫たちがいるなら、彼らはまず最初に、自分の家を敬い、先祖の恩に報いることを学ぶべきです。これは、神のみ前に受け入れられることだからです。
1Ti.05:05.(練語版) 本当にやもめで一人残されている者は神に期待を置いて、夜も昼も祈願と祈りに専念している。
1Ti.05:06.(練語版) しかし、肉感を満たすことにふける女は、生きつつも死んでしまっている。
1Ti.05:07.(練語版) 彼女たちが非難のない者であるために、これらのことをも命じなさい。
1Ti.05:08.(練語版) もしある者が自分に属する人々、特に自分の家の者を顧みないなら、その者は信仰を否んでおり、不信仰者たちよりも悪いのです。
1Ti.05:09.(練語版) やもめとして登録さるべき者は、六十歳以下のものではなくて、一人の男の妻であった者、
1Ti.05:10.(練語版) 良い行ないに対して十分な証しを立てられている者です。すなわち子供を養育し、旅人をもてなし、聖なる者たちの足を洗い、苦しむ人たちを助け、あらゆる良い行ないに従事した者です。
1Ti.05:11.(練語版) しかし、若いやもめたちは断りなさい。というのは、彼女たちは情欲にかられてキリストから離れると、結婚したがるようになり、
1Ti.05:12.(練語版) 初めの信仰を無視したという裁きを受けることになるからです。
1Ti.05:13.(練語版) また同時に彼女らは、家々を遊び歩いて怠慢さを学び、しかも怠慢さだけではなく、うわさ話をして、いたずらに動きまわり、口にしてはならないことを言う。
1Ti.05:14.(練語版) そういうわけだから、若いやもめは結婚して子供を産み、家をおさめ、そして、反対者に誹謗するための機会を与えないよう望む。
1Ti.05:15.(練語版) なぜなら、ある者たちはすでにそれて行ってサタンの後を追うようになってしまったからです。
1Ti.05:16.(練語版) 女の信者のもとにやもめたちがいるなら、自分で彼女たちの世話をしてあげなさい。集会に負担をかけないようにしなさい。そうすれば、集会は本当にやもめである者たちの世話をすることができる。
1Ti.05:17.(練語版) よく指導している長老たち、特に言葉と教えに労している長老たちを、二倍の尊敬に値するものとみなしなさい。
1Ti.05:18.(練語版) 事実、聖書は言っている。「脱穀している牛にくつこをかけてはならない」、また、「働き人はその報酬を受けるに値する」と。
1Ti.05:19.(練語版) 長老に対する訴えは、二人か三人の証人がないかぎり、受理してはならない。
1Ti.05:20.(練語版) 罪を犯した者たちに対しては、残りの者たちも恐れを抱くために、すべての人の前でとがめなさい。
1Ti.05:21.(練語版) わたしは、神とキリスト・イエスと選ばれた御使たちとの前で、厳かに言い渡す。これらのことを偏見なしに守り、何事についても、不公平な仕方をしてはならない。
1Ti.05:22.(練語版) 誰に対しても性急に手を置いてはならない。また、ほかの人々の罪に加わってはならない。自分を純粋に保ちなさい。
1Ti.05:23.(練語版) もはや水を飲まず、胃のために、またたびたびの病気のために、少量のぶどう酒を用いなさい。
1Ti.05:24.(練語版) ある人々の罪は明白であって、すぐ裁判にかけられるが、ほかの人々の罪は、後になってわかって来る。
1Ti.05:25.(練語版) 同じように、良いわざもすぐ明らかになり、そうならない場合でも、隠れていることはあり得ない。

第1テモテ 第6章

1Ti.06:01.(練語版) くびきの下にある奴隷はすべて、自分の主人を全き尊敬に値する者と考えなさい。それは、神のみ名と教えが冒とくされることのないためです。
1Ti.06:02.(練語版) 信者である主人を持っている者たちは、兄弟であるというので軽視してはならない。むしろ、よりいっそう奴隷として仕えるべきです。その良い奉仕の益を受ける者たちは、信者であり愛されている人々だからです。あなたは、これらの事を教え、また勧めなさい。
1Ti.06:03.(練語版) もしある人が異なった教えを説き、わたしたちの主イエス・キリストの健全な言葉と敬虔にかなう教えに従わないなら、
1Ti.06:04.(練語版) 彼は高慢であって、何も知らず、ただ論議と言葉の争いに病みついている者です。そこから、ねたみ、争い、冒とく、邪悪な疑いが生じ、
1Ti.06:05.(練語版) 思いが腐って、真理を奪い取られ、敬虔を利得と心得る者たちの間に、果てしのないいがみ合いが起るのです。
1Ti.06:06.(練語版) しかし、満ち足りることを伴った敬虔は大きな利得です。
1Ti.06:07.(練語版) なぜなら、わたしたちは何もこの世界に持って来なかったし、また何も持ち出せないからです。
1Ti.06:08.(練語版) わたしたちは食物と身を覆う物があれば、それで満足するでしょう。
1Ti.06:09.(練語版) 富むことを願い求める者は、ためすこととわな、また多くの無分別で有害な欲望に陥るのです。それは人を滅びと破壊に沈み込ませる。
1Ti.06:10.(練語版) なぜなら、金銭を愛することは、すべての悪の根だからです。ある人々はそれを追い求めたために、信仰から迷い出て、多くの苦痛をもって自分自身を刺しとおした。
1Ti.06:11.(練語版) しかし、神の人よ。あなたはこれらの事を避けなさい。そして、義と敬虔と信仰と愛と忍耐と柔和を追い求めなさい。
1Ti.06:12.(練語版) 信仰の良い戦いを戦いなさい。世々の特質ある命を掴み取りなさい。あなたは、そのために召され、多くの証人の前で、良い告白をもって告白したのです。
1Ti.06:13.(練語版) わたしはすべてのものを生かしてくださる神のみ前と、またポンテオ・ピラトの面前で良い告白をもって証しをされたキリスト・イエスのみ前で、あなたに命じる。
1Ti.06:14.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストの現れることまで、この命令を汚すことがなく、非難されることなく守りなさい。
1Ti.06:15.(練語版) その現れることが然るべき時々節々に示すであろうのは、幸せな唯一の力ある方、もろもろの王の王、もろもろの主の主、
1Ti.06:16.(練語版) ただ一人不死を保ち、近づくこともできない光の中に住み、人々の中で誰も見たことがなく、また見ることもできない方。この方に誉れと世々の特質ある偉力があるように、アァメン。
1Ti.06:17.(練語版) この世で富んでいる者たちに、命じなさい。高ぶった思いを抱かず、不確かな富に期待を置かず、むしろ、わたしたちにすべての物を豊かに備えて楽しませてくださる神に、期待を置くように、
1Ti.06:18.(練語版) 良い行ないをし、良いわざに富み、惜しみなく施し、進んで分かち合い、
1Ti.06:19.(練語版) 真の命を掴み取るために、未来に備えて良い土台を宝として、自分のために蓄えるように、と。
1Ti.06:20.(練語版) テモテよ。託されているものを守りなさい。そして、俗悪なむだ話と、偽って知識と呼ばれている反対論から離れなさい。
1Ti.06:21.(練語版) ある者たちはそれを公言して、信仰からそれてしまったのです。恵みが、あなたがたと共にあるように。

第2テモテ
第2テモテ 第1章

2Ti.01:01.(練語版) 神のご意志を通し、またキリスト・イエスにある命の約束にしたがって、キリスト・イエスの使徒となったパウロから、
2Ti.01:02.(練語版) 愛する子供テモテへ。父なる神とわたしたちの主キリスト・イエスから、恵みとあわれみと平安とがあるように。
2Ti.01:03.(練語版) わたしは、夜も昼も、祈願の中で、絶えずあなたについて思い出しては、きよい良心をもって先祖たちから神聖な奉仕をささげている神に感謝している。
2Ti.01:04.(練語版) わたしは、あなたの涙を思い出して、あなたに会って自分が喜びに満たされるようにと、切に願っている。
2Ti.01:05.(練語版) また、あなたの内にある偽りのない信仰を思い起している。この信仰は、まずあなたの祖母ロイスとあなたの母ユニケとに宿ったものであったが、あなたにも宿っていると、わたしは確信している。
2Ti.01:06.(練語版) こういうわけで、あなたに思い出させたいのは、わたしの按手を通してあなたのうちにある神の賜物を、再び燃え立たせることです。
2Ti.01:07.(練語版) というのは、神がわたしたちに与えられたのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みの霊なのです。
2Ti.01:08.(練語版) だから、あなたは、わたしたちの主の証しを、またわたしが主の囚人であることを、恥じてはならない。むしろ、神の力にしたがって、良い知らせと共に苦しみを受けなさい。
2Ti.01:09.(練語版) 神はわたしたちを救い、聖なる招きをもって召してくださったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、ご自身の目的と恵みによるのです。これは、世々の時々間々の前からキリスト・イエスにあってわたしたちに与えられたのです。
2Ti.01:10.(練語版) そして今や、わたしたちの救い主キリスト・イエスの現れることを通して明らかにされたのです。彼は死を滅ぼし、良い知らせを通して命と不朽を明らかに示されたのです。
2Ti.01:11.(練語版) わたしは、この良い知らせのために、宣べ伝える者、使徒、教師として立てられたのです。
2Ti.01:12.(練語版) そのためにまた、わたしはこのような苦しみを受けているが、わたしは恥としない。なぜなら、わたしは自分の信じてきた方を知っており、またその方は、わたしにゆだねられているものを、かの日に至るまで守ってくださることができると、確信しているからです。
2Ti.01:13.(練語版) あなたは、キリスト・イエスにある信仰と愛にあって、わたしから聞いた健全な言葉を模範として保ちなさい。
2Ti.01:14.(練語版) そして、ゆだねられている良いものを、わたしたちの内に宿っている聖霊を通して守りなさい。
2Ti.01:15.(練語版) あなたが知っているように、アジヤにいる者たちはすべて、わたしから離れて行った。その中には、フゲロとヘルモゲネもいる。
2Ti.01:16.(練語版) どうか、主が、オネシポロの家にあわれみを与えられるように。彼はたびたび、わたしの気持ちをさわやかにしてくれ、またわたしの鎖を恥とも思わないで、
2Ti.01:17.(練語版) むしろ、ローマに来た時には、熱心にわたしを捜し回り、見つけ出してくれたからです。
2Ti.01:18.(練語版) どうか、彼がかの日に主からのあわれみを見いだせるよう、主が彼に与えられるように。―彼がエペソで、どれほど奉仕したかは、誰よりもあなたがよく知っている。

第2テモテ 第2章

2Ti.02:01.(練語版) そこで、わたしの子供よ。あなたはキリスト・イエスにある恵みにあって、強くなりなさい。
2Ti.02:02.(練語版) そして、あなたが多くの証人を通してわたしから聞いたことを、ほかの者たちにも教える能力のある忠実な人々にゆだねなさい。
2Ti.02:03.(練語版) キリスト・イエスの良い兵士として、苦しみを共にしなさい。
2Ti.02:04.(練語版) 兵士として仕えている者は誰も、日常生活の事に巻き込まれることがない。兵士として募った者を喜ばせるためです。
2Ti.02:05.(練語版) また、競技をする者は誰でも、規則に従って競技をしなければ、栄冠を受けることはない。
2Ti.02:06.(練語版) 労苦をする農夫が、誰よりも先に、果実にあずかるべきです。
2Ti.02:07.(練語版) わたしの言うことを、考えてみなさい。主はすべての事において理解力を与えてくださるからです。
2Ti.02:08.(練語版) わたしの良い知らせとおりに、死んだ者たちの中から起こされた、ダビデの胤であるイエス・キリストを思い起こしなさい。
2Ti.02:09.(練語版) この良い知らせのために、わたしは悪者のようにつながれるまでに苦しみを受けている。しかし、神の言葉はつながれてはいない。
2Ti.02:10.(練語版) それだから、わたしは選ばれた者たちのために、すべてを耐え忍ぶのです。それは、彼らもキリスト・イエスにある救いを世々の特質ある栄光と共に受けるためです。
2Ti.02:11.(練語版) この言葉は確実です。「わたしたちは、共に死んだのであれば、また共に生きるのでしょう。
2Ti.02:12.(練語版) もし耐え忍ぶなら、共に王として支配するようになるでしょう。もし否むなら、彼もわたしたちを否むでしょう。
2Ti.02:13.(練語版) わたしたちが忠実でなくても、彼は引き続き忠実です。彼は自身を否むことができないのです」。
2Ti.02:14.(練語版) あなたは、これらのことを彼らに思い出させて、何の益もなく、聞いている人々を破滅におとしいれるだけである言葉の争いをしないように、神のみ前で厳かに命じなさい。
2Ti.02:15.(練語版) あなたは自分自身を神の前に、良しと認められた者、恥じることない働き人として、真理の言葉を真っ直ぐに裁断するように、努力しなさい。
2Ti.02:16.(練語版) 俗悪なむだ話を避けなさい。そのため人々はますます不敬虔へと進み、
2Ti.02:17.(練語版) また彼らの言葉は脱疽のように広がるからです。その中にはヒメナオとピレトがいる。
2Ti.02:18.(練語版) 彼らは真理からそれ、復活はすでに起こってしまったと言い、そして、ある人々の信仰を覆している。
2Ti.02:19.(練語版) しかし神の堅固な土台は立ち、この証印がある。すなわち、「主は自分の者たちを知る」、また「主の名を呼ぶ者は、すべて不義から離れよ」と。
2Ti.02:20.(練語版) しかし、大きな家には金や銀の器だけではなく、木や土の器もあり、そして、あるものは栄誉への目的のため、あるものは不名誉への目的のためです。
2Ti.02:21.(練語版) ですから、誰でもこれらから自分自身を清めるなら、彼は栄誉への目的のための器となり、神聖にされ、主人の役に立ち、すべての良い行ないのために備えられた者となろう。
2Ti.02:22.(練語版) そこで、若さの欲望から逃れなさい。そして清い心から主を呼び求める人々と共に、義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。
2Ti.02:23.(練語版) しかし、愚かで無教養な論議は退けなさい。あなたが知っているとおり、それは争いを生むだけです。
2Ti.02:24.(練語版) しかし、主の奴隷は争ってはならない。すべての人に対しても親切であって、よく教え、悪によく耐え、
2Ti.02:25.(練語版) 反対する者を柔和をもって教え導くべきです。おそらく神は、彼らに心変えを与えて、真理の知識に至らせ、
2Ti.02:26.(練語版) そして謗魔によって生け捕りにされていた彼らが、目覚めてそのわなから逃れ、ご意志に至るようになるかもしれない。

第2テモテ 第3章

2Ti.03:01.(練語版) しかし、このことは知っておきなさい。終りの日々には、難しい時々節々が来る。
2Ti.03:02.(練語版) なぜなら、人々は自分を愛する者、金を愛する者、誇る者、高慢な者、冒とくする者、親対して頑固である者、感謝しない者、神聖を汚す者、
2Ti.03:03.(練語版) 無情な者、和解しない者、誹謗する者、自制心のない者、粗暴な者、善を愛さない者、
2Ti.03:04.(練語版) 裏切り者、乱暴者、高言をする者、神を愛するよりも快楽を愛する者、
2Ti.03:05.(練語版) 敬虔深い様子をしながら、その力を否んでいる者となるからです。これらの人々を避けなさい。
2Ti.03:06.(練語版) なぜなら、彼らの中には、人の家にもぐり込み、そして、さまざまの欲に引かれ、罪を積み重ねている愚かな女たちを、とりこにしている者がある。
2Ti.03:07.(練語版) 彼女たちは、常に学んではいるが、決して真理の知識に達することができない。
2Ti.03:08.(練語版) ちょうど、ヤンネとヤンブレがモーセに抵抗したように、これらの者たちも真理に抵抗するのです。思いの腐った、信仰の失格した人々です。
2Ti.03:09.(練語版) しかし、彼らがそれ以上進むことはない。なぜなら、彼らの愚かさは、それらの者たちの場合と同じように、すべての人に明らかになるであろうからです。
2Ti.03:10.(練語版) しかし、あなたは、わたしの教、歩み、目的、信仰、忍耐、愛、辛抱強さに付き従って来、
2Ti.03:11.(練語版) アンテオケ、イコニオム、ルステラで、わたしに起こった迫害と苦難にも。そのような迫害にわたしは耐えてきたが、主はすべてから、わたしを救い出してくださったのです。
2Ti.03:12.(練語版) キリスト・イエスにあって敬虔深く生きようとする者はすべて、迫害を受けるでしょう。
2Ti.03:13.(練語版) しかし、邪悪な人々と詐欺師たちとはますます悪に進み、惑わし惑わされるでしょう。
2Ti.03:14.(練語版) しかし、あなたは、自分が学んで確信しているところに、とどまっていなさい。あなたは、それを誰から学んだか知っており、
2Ti.03:15.(練語版) また幼い時から、聖なる聖書に親しんできたことを知っているのです。それが、キリスト・イエスにおける信仰を通して救いに至る知恵をあなたに与えうるものです。
2Ti.03:16.(練語版) 聖書は、すべて神の霊感を受けたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益です。
2Ti.03:17.(練語版) それは、神の人が十分な能力を備え、すなわちあらゆる良いわざへの備えができるためです。

第2テモテ 第4章

2Ti.04:01.(練語版) 神のみ前と、生きている者たちと死んだ者たちを裁きに来るキリスト・イエスのみ前で、彼の現れることと彼の王国によって、厳かにあなたに証しをする。
2Ti.04:02.(練語版) み言葉を宣べ伝えなさい。時節が良くても悪くても、それを励み、いつも忍耐と教えをもって、責め、戒め、勧めなさい。
2Ti.04:03.(練語版) 人々が健全な教に耐えられなくなり、自分たちの欲望にしたがって、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分たちのために教師たちを寄せ集める時節が来るからです。
2Ti.04:04.(練語版) そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれて行くでしょう。
2Ti.04:05.(練語版) しかし、あなたは、何事にも慎み、諸悪に耐え、伝道者のわざをしてあなたの奉仕の務めを全うしなさい。
2Ti.04:06.(練語版) わたしはすでに飲み物のささげ物として注ぎ出されているのです。わたしの解き放たれる時節は迫っているからです。
2Ti.04:07.(練語版) わたしは良い戦いを戦いぬき、走るべき行程を走り終え、信仰を守り通した。
2Ti.04:08.(練語版) 今からは、わたしに用意されているのは義の冠だけです。それは、義なる審判者である主が、かの日に報いとしてわたしに与えてくださるものです。しかし、わたしだけではなく、彼の現れることを愛してきたすべての人にも与えてくださるのです。
2Ti.04:09.(練語版) 急いでわたしのところへ来るように努めなさい。
2Ti.04:10.(練語版) なぜなら、デマスは今の世を愛し、わたしを捨ててテサロニケに行ってしまったからです。クレスケンスはガラテヤに、テトスはダルマテヤに行った。
2Ti.04:11.(練語版) ルカだけが、わたしと共にいる。マルコを連れて、一緒に来なさい。彼は奉仕の務めのために、わたしに役に立つから。
2Ti.04:12.(練語版) わたしはテキコをエペソに遣わした。
2Ti.04:13.(練語版) あなたが来るときに、わたしがトロアスのカルポの所に残して置いた外套を持って来なさい。また書物も、特に、羊皮紙のものを持って来なさい。
2Ti.04:14.(練語版) 銅細工人のアレキサンデルが、わたしに多くの害悪を加えた。主は彼の行なったことに応じて彼に報いるでしょう。
2Ti.04:15.(練語版) あなたも、彼を警戒しなさい。彼は、わたしたちの言葉に強く抵抗したからです。
2Ti.04:16.(練語版) わたしの第一回の弁明の際には、誰もわたしの側に立たず、みなわたしを捨てて行った。どうか、彼らが、そのために責められることがないように。
2Ti.04:17.(練語版) しかし、主はわたしの側に立って、わたしを力づけてくださった。それはわたしを通して、宣べ伝えが全うされるためであり、またすべての国民が聞くためです。そして、わたしは獅子の口から救い出されたのです。
2Ti.04:18.(練語版) 主はわたしを、すべての邪悪なわざから救い出し、彼の天の王国のために救ってくださるでしょう。この方に栄光が、世々の世々に亘って、あるように。アァメン。
2Ti.04:19.(練語版) プリスカとアクラとに、またオネシポロの家によろしく、と挨拶してください。
2Ti.04:20.(練語版) エラストはコリントにとどまっており、トロピモは病気なので、ミレトに残して来た。
2Ti.04:21.(練語版) 冬になる前に来るように努めなさい。ユブロがあなたに挨拶を送る。また、プデスとリノスとクラウデヤ、そしてすべての兄弟たちもそうしている。
2Ti.04:22.(練語版) 主が、あなたの霊と共におられるように。恵みが、あなたがたと共にあるように。

テトス
テトス 第1章

Tit.01:01.(練語版) 神の奴隷、またイエス・キリストの使徒であるパウロから―わたしが使徒とされたのは、神の選ばれた者たちの信仰と、また、敬虔にかなう真理の知識とによるであり、
Tit.01:02.(練語版) 世々の特質ある命の期待に基づいている。それは、偽りのない神が、世々の時々間々の前に約束されたものですが、
Tit.01:03.(練語版) 然るべき時々節々に、宣べ伝えによって、彼の言葉を明らかにされた。わたしは、わたしたちの救い主なる神の命令によってその宣べ伝えを託されたのです。
Tit.01:04.(練語版) 共通の信仰による真実の子供、テトスへ。父なる神とわたしたちの救い主キリスト・イエスから、恵みと平安とが、あなたにあるように。
Tit.01:05.(練語版) 次の理由でわたしはあなたをクレテに残してきたのでした。すなわち、わたしがあなたに命じておいたように、残していることを整理し、また、町々に長老たちを立てるためです。
Tit.01:06.(練語版) 非難されるところのない人で、一人の妻の夫であって、信者である子供たちを持って、放蕩の責めを受けることのなく、不従順でない人がいるならばです。
Tit.01:07.(練語版) 監督は、神の家令として非難されるところのない人で、わがままでなく、軽々しく怒らず、ぶどう酒に耽溺せず、暴漢でもなく、利益をむさぼらず、
Tit.01:08.(練語版) むしろ、旅人をよくもてなし、善を愛し、節度を守り、義しく、聖く、自制心があり、
Tit.01:09.(練語版) 教えにかなった信実な言葉を守る人でなければならない。それは、彼が健全な教えによって人を勧めることも、また、反対者を戒めることもできるためです。
Tit.01:10.(練語版) というのは、不従順な者、空論に走る者、そして人の心を惑わす者が多くいるからで、特に、割礼の者たちの中に多い。
Tit.01:11.(練語版) 彼らの口を封じることが必要です。彼らは恥ずべき利益のために、教えてはならないことを教えて、家々で家族全体を覆している。
Tit.01:12.(練語版) 彼らのうちのある者で、彼ら自身の預言者が言った。「クレテ人はいつも嘘つき、悪いけもの、怠けものの胃袋」と。
Tit.01:13.(練語版) この証言は真実です。それゆえに、彼らを厳しく責めなさい。彼らが信仰において健全になり、
Tit.01:14.(練語版) ユダヤ人の作り話や、真理からそれている人々のおきてに、気をとられることのないためです。
Tit.01:15.(練語版) 清い人々には、すべてのものが清い。しかし、汚れた人々、不信仰な人々には、清いものは一つもなく、彼らの思いも良心も汚れてしまっている。
Tit.01:16.(練語版) 彼らは神を知っていると公言するが、行ないでは彼を否定している。彼らは忌まわしい者、また頑固である者であって、すべての良いわざに関しては、失格者です。

テトス 第2章

Tit.02:01.(練語版) しかし、あなたは、健全な教えにふさわしいことを語りなさい。
Tit.02:02.(練語版) 老人男性たちには、節度を守り、威厳があり、健全な思いを持ち、また、信仰と愛と忍耐とにおいて健全であるべきです。
Tit.02:03.(練語版) 老女たちにも、同じように、聖なるものにふさわしい態度を保ち、誹謗することなく、大酒の奴隷になることなく、良いことを教える者であるべきです。
Tit.02:04.(練語版) それは彼女たちが、若い女たちの思いを健全して、夫を愛し、子供を愛し、
Tit.02:05.(練語版) 節度を守り、純潔で、家事に努め、善良で、自分の夫に従う者となるためです。そしてそれは神の言葉が冒とくされることのないようにするためです。
Tit.02:06.(練語版) 若い男たちにも、同じく、慎み深くあるように、勧めなさい。
Tit.02:07.(練語版) すべてのことについて、あなた自身を良いわざの模範として示し、そして、教えには腐敗がなく、威厳をもって、
Tit.02:08.(練語版) 言葉が健全で非難されるところのないことを示しなさい。それは、反対者も、わたしたちについて何の悪口も言えなくなり、恥じ入るためです。
Tit.02:09.(練語版) 奴隷には、すべての事において自分の主人たちに服従し、喜ばれるようになり、口答えをせず、
Tit.02:10.(練語版) 盗みをせず、むしろ完全な良き忠実さを示すようにと勧めなさい。それは、すべての事においてわたしたちの救い主なる神の教えを飾るようになるためです。
Tit.02:11.(練語版) 事実、すべての人に救いをもたらす神の恵みが現れたのです。
Tit.02:12.(練語版) そして、それは、わたしたちを導き、不敬虔と現世的な欲望を拒んで、今の世にあって、節度をもって義しく敬虔深く生活し、
Tit.02:13.(練語版) 幸福な期待と、大いなる神およびわたしたちの救い主イエス・キリストの栄光の現れることを待ち望むようにと、教えている。
Tit.02:14.(練語版) 彼はわたしたちのためにご自身を与えてくださったが、それは、わたしたちをすべての不法から救い出し、良いわざに熱心な、また特別な民を、ご自身のために清めるためです。
Tit.02:15.(練語版) あなたは、すべての権威をもってこれらのことを語り、勧め、また責めなさい。誰にもあなたを軽んじることのないようにしなさい。

テトス 第3章

Tit.03:01.(練語版) あなたは彼らに思い出させなさい。すなわち、支配者、権威ある者に服し、これらの者に従い、あらゆる良いわざを行なう用意があり、
Tit.03:02.(練語版) 誰をも冒とくせず、争わず、善意であって、すべての人に対して全き柔和さを示すように、と。
Tit.03:03.(練語版) なぜなら、わたしたちもかつては愚かで、頑固であり、迷っていた者であって、さまざまな欲望と快楽に奴隷として仕え、悪意とねたみのうちを歩み、憎むべき者であり、互いに憎み合う者であったからです。
Tit.03:04.(練語版) しかし、わたしたちの救い主なる神の親切と人間に対する愛とが現れたとき、
Tit.03:05.(練語版) わたしたちの行なった義のわざによってではなく、神のあわれみによって、再生の洗いと聖霊による新たにすることを通して、彼はわたしたちを救ってくださった。
Tit.03:06.(練語版) 彼はこの聖霊を、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、わたしたちの上に豊かに注がれた。
Tit.03:07.(練語版) それは、わたしたちが、その方の恵みによって義とされ、世々の特質ある命の期待にしたがって、相続人となるためでした。
Tit.03:08.(練語版) この言葉は確実です。わたしは、あなたがこれらのことを主張するのを願っている。それは、神を信じている者たちが、努めて良いわざを励むことを心がけるようになるためです。これらのことは良いことであって、人々にとって有益です。
Tit.03:09.(練語版) しかし、愚かな議論と、系図と、争いと、律法についての論争とを、避けなさい。それらは無益でむなしいことです。
Tit.03:10.(練語版) 分派を造る者に対しては、一、二度訓戒した後、退けなさい。
Tit.03:11.(練語版) あなたが知っているように、このような者は道から外れて罪をおかし、自分で自分を裁いているのです。
Tit.03:12.(練語版) わたしがアルテマスかテキコかをあなたのところに送ったなら、ニコポリにいるわたしの所に来れるよう力を尽くしなさい。わたしは、そこで冬を過ごすことに決めたからです。
Tit.03:13.(練語版) 法学者ゼナスと、アポロとを、周到な準備で送って、彼らには欠乏がないようにしてあげなさい。
Tit.03:14.(練語版) わたしたちの仲間も、差し迫った必要のために努めて良いわざを励み、実を結ばない者とならないよう学ばなければならない。
Tit.03:15.(練語版) わたしと共にいる者たちが皆あなたに挨拶を送る。信仰にあってわたしたちを愛している人々によろしく、と挨拶してください。恵みが、あなたがたすべてと共にあるように。

ピレモン
ピレモン 第1章

Phm.01:01.(練語版) キリスト・イエスの囚人パウロと兄弟テモテから、私たちの愛する者、そして同労者であるピレモンへ、
Phm.01:02.(練語版) 姉妹アピヤ、わたしたちの戦友アルキポ、そしてあなたの家にある集会へ。
Phm.01:03.(練語版) わたしたちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。
Phm.01:04.(練語版) わたしは祈りの中であなたのことを述べ、いつもわたしの神に感謝している。
Phm.01:05.(練語版) それは、主イエスに対し、また、すべての聖なる者たちに対するあなたの愛と信仰とについて、聞いているからです。
Phm.01:06.(練語版) どうか、あなたの信仰の交わりが生き生きとしたものとなって、キリストのためのわたしたちのうちのすべての良いことを知るように。
Phm.01:07.(練語版) 兄弟よ。わたしは、あなたの愛によって多くの喜びと慰めを受けたからです。それは、聖なる者たちの心が、あなたを通して力づけられたからです。
Phm.01:08.(練語版) こういうわけで、わたしは、キリストにあってあなたのなすべき事を、きわめて率直に命じることもできるのですが、
Phm.01:09.(練語版) むしろ、愛のゆえにお願いする。わたしパウロはこのとおり老年になり、今またキリスト・イエスの囚人となっているからです。
Phm.01:10.(練語版) 捕われの身でもうけたわたしの子供オネシモについて、あなたにお願いする。
Phm.01:11.(練語版) 彼はかつてはあなたにとって無益な者であったが、今は、あなたにも、わたしにも、有益な者になった。
Phm.01:12.(練語版) 彼をあなたのもとに送り返す。彼はわたしの心です。
Phm.01:13.(練語版) わたしは彼をわたし身近に引きとめておいて、わたしが良い知らせのために捕われている間、あなたに代って仕えてもらいたかったのです。
Phm.01:14.(練語版) しかし、わたしは、あなたの承諾なしには何もしたくない。それは、あなたの良い行ないが強いられたものではなく、自発的なものとなるためです。
Phm.01:15.(練語版) 彼が一時離れていたのは、あなたが彼を、世々の特質ある報酬として、留めておくためであったかも知れない。
Phm.01:16.(練語版) しかも、もはや奴隷としてではなく、奴隷以上のもの、愛する兄弟としてです。とりわけ、わたしにとってそうであるが、ましてあなたにとっては、肉においても、主にあっても、それ以上です。
Phm.01:17.(練語版) そこで、もしわたしを同志とするなら、彼をわたしと同様に受け入れてくれるように。
Phm.01:18.(練語版) もし、彼があなたに何か悪いことをしたか、あるいは、何か負債があれば、それをわたしの借りにしておくように。
Phm.01:19.(練語版) わたしパウロがわたしの手で書いた。わたしがそれを返済する。この際、あなたが、あなた自身をわたしに負っていることについては、何も言わないことにする。
Phm.01:20.(練語版) そうです、兄弟よ。わたしはあなたから、主にあって喜ばせてもらいたいのです。わたしの心を、キリストにあって力づけてもらいたい。
Phm.01:21.(練語版) あなたの従順を確信して、あなたに書いている。わたしが言う以上のことをも、あなたがしてくれることを知っているからです。
Phm.01:22.(練語版) また同時に、わたしのために宿も用意してください。なぜなら、あなたがたの祈りを通して、わたしがあなたがたに恵みとして与えられることを、わたしは期待しているからです。
Phm.01:23.(練語版) キリスト・イエスにあって、わたしと共に囚人となっているエパフラスがあなたに挨拶を送る。
Phm.01:24.(練語版) マルコ、アリスタルコ、デマス、ルカも同様です。彼らはわたしの同労者です。
Phm.01:25.(練語版) 主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように。

ヘブル
ヘブル 第1章

He.01:01.(練語版) 神は、昔は多くの部分に分けて、多くの方法で、預言者たちによって、父祖たちに語られたが、
He.01:02.(練語版) これらの日々の終わりには、息子においてわたしたちに語った。神は彼をすべてのものの相続者と定め、彼を通して世々を造られた。
He.01:03.(練語版) 彼はその方の栄光の光輝、その方の本質の刻印であって、すべてのものをその力ある言葉によって保っておられる。ご自身で罪の清めを行なった後、高い所で荘厳な方の右に座られた。
He.01:04.(練語版) 彼は使いの者たちにはるかにまさるものとなったのです。彼らよりも優れた名を受け継いでいるのだから。
He.01:05.(練語版) というのは、彼はかつて、使いの者たちの誰にこう言われたでしょうか。「あなたはわたしの息子、わたしは今日あなたをもうけた」。また、「わたしは彼の父となり、彼はわたしの息子となるでしょう」と。
He.01:06.(練語版) しかし、その初の息子を人の住む地に再び導き入れる際にはこう言われるのです。「そして神の使いの者たちはみな、彼を拝め」。
He.01:07.(練語版) 一方で、使いの者たちについては、こう言われる。「ご自分の使いの者たちを霊とし、ご自分に仕える者たちを火の炎とする方」。
He.01:08.(練語版) 他方、息子についてはこうです。「神があなたの玉座、世の世に亘り。公正の笏は、あなたの王国の笏。
He.01:09.(練語版) あなたは義を愛し、不法を憎んだ。それゆえに、神、あなたの神は、喜びのオリーブ油をあなたの仲間にまさってあなたに注がれた」。
He.01:10.(練語版) また、主よ、あなたは初めに地の基礎を置かれた。天々はあなたのみ手のわざです。
He.01:11.(練語版) これらのものは滅びてしまうが、あなたはいつまでも存続される。すべてのものは衣のように古び、
He.01:12.(練語版) あなたは外套のようにそれらを巻かれる。それらのものは、衣のように変るが、あなたは同じであり、あなたの年が尽きることはない。
He.01:13.(練語版) しかし、神はかつて、使いの者たちのうちの誰にこう言われたでしょうか。「わたしの右に座っていなさい。わたしがあなたの敵たちをあなたの足の足台として据えるまで」。
He.01:14.(練語版) 彼らはすべて仕える霊であって、救いを受け継ぐことになっている者たちに奉仕するために遣わされたのではないか。

ヘブル 第2章

He.02:01.(練語版) こういうわけだから、わたしたちは聞いた事柄にいっそう注意を払わなければならない。そうでないと、わたしたちは押し流されてしまう。
He.02:02.(練語版) というのは、使いの者たちを通して語られた言葉が揺るぎないものとなり、すべての違反と不従順が正当な報いを受けたのであれば、
He.02:03.(練語版) わたしたちは、これほど偉大な救いを無視しては、どうして逃れることができるでしょうか。この救いは最初に主を通して語られ、聞いた者たちによってわたしたちのために確証され、
He.02:04.(練語版) 神も、しるしと不思議、さまざまな力あるわざ、またご自分のご意志に従って聖霊の分配によって、彼らと共に証しされたのです。
He.02:05.(練語版) というのは、その方は、わたしたちが語っている来たるべき世を、使いの者たちに服従させることはされなかったからです。
He.02:06.(練語版) しかし、ある人がある箇所で厳かに証しをして、こう言っている。「人が何者だから、これをみ心に留められるのでしょうか。人の息子が何者だから、これを顧みられるのでしょうか。
He.02:07.(練語版) あなたは彼をしばらくの間使いの者たちよりも低い者とされ、彼に栄光と誉れを冠として与えられた。
He.02:08.(練語版) あなたはすべてのものを彼の足の下に服従させられた」。その方は、すべてのものを彼に服従させたのですから、彼に服従しないものを何一つ残さなかったのです。しかし、わたしたちはすべてのものが彼に服従しているのをまだ見ていない。
He.02:09.(練語版) ただ、「しばらくの間、み使たちよりも低い者とされた」イエスが、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れを冠として与えられたのを見る。それは、彼が神の恵みによって、すべてのもののために死を味わわれるためでした。
He.02:10.(練語版) なぜなら、すべてのものがその方のためにあり、その方を通してすべてのものがある方が、多くの息子たちを栄光へ導くのに、彼らの救いの創始者を数々の苦しみを通して完成させたことは、彼にふさわしいことであったからです。
He.02:11.(練語版) 実に、きよめる方も、きよめられる者たちも、皆ひとりの方から出ている。それゆえに彼は、彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされない。
He.02:12.(練語版) こう言われている。「わたしはあなたのみ名をわたしの兄弟たちに知らせ、集会の中であなたの賛美を歌おう」。
He.02:13.(練語版) また、「わたしは、彼に信頼を置こう」。また、「見よ、わたしと、神がわたしに与えてくださった子供たちとは」と。
He.02:14.(練語版) このように、子供たちは血と肉にあずかっているので、彼もまた同様に、それらにあずかられたのです。それは、彼が死を通して、死の力を持つ者、すなわち謗魔を滅ぼすためであり、
He.02:15.(練語版) また死の恐れのために一生涯にわたって奴隷の状態に服していた者たちを解放するためでした。
He.02:16.(練語版) 確かに、その恐れは使いの者たちを捉えるのではなく、アブラハムの胤を捉えている。
He.02:17.(練語版) それで、彼はすべての事で、兄弟たちと同じようになる義務があった。それは、彼が神に関わる事柄において、あわれみ深い、忠実な祭司長となって、民の罪のためになだめをなすためでした。
He.02:18.(練語版) というのは、彼自身が苦しみを受けた時にためされたので、ためされている者たちを助けることができるのです。

ヘブル 第3章

He.03:01.(練語版) それゆえ、聖なる兄弟たち、天の召しにあずかっている人たちよ。わたしたちが告白する使徒また祭司長であるイエスのことをよく考えなさい。
He.03:02.(練語版) 彼は自分をそのようにした方に対して忠実でした。モーセもまたその方の家において忠実であったのと同じです。
He.03:03.(練語版) 家を造る者が家そのものよりもさらに尊ばれるように、彼はモーセにまさって栄光にふさわしいものとされている。
He.03:04.(練語版) 家はすべて、誰かによって造られるものであるが、すべてのものを造られた方は、神です。
He.03:05.(練語版) そして、モーセはその方の家全体において仕える者として忠実でした。それは、将来語られる事柄の証しのためでした。
He.03:06.(練語版) しかし、キリストはその方の家の上に立つ息子として忠実でした。わたしたちが期待の確信と誇りとを持ち続けるなら、わたしたちは彼の家なのです。
He.03:07.(練語版) だから、聖霊が言っているように、「今日、あなたがたが彼のみ声を聞くなら、
He.03:08.(練語版) 荒野でのためしの日に、そむいた時のように、あなたがたの心を、かたくなにしてはいけない。
He.03:09.(練語版) その場所であなたがたの父祖たちはためしをもってわたしをためし、わたしのわざを見て
He.03:10.(練語版) 四十年を過ごした。それゆえわたしはこの世代に対して怒り、こう言った。『彼らはいつもその心のうちに迷っている。彼らはわたしの道を知らなかった』。
He.03:11.(練語版) わたしは怒りのうちに誓った。『彼らが決してわたしの休みに入ることはない』」。
He.03:12.(練語版) 兄弟たちよ。あなたがたのうちの誰も、不信仰な邪悪な心を抱いて生ける神から離れることがないように、気をつけなさい。
He.03:13.(練語版) むしろ、「今日」と呼ばれている間中、あなたがたのうちの誰も罪の欺きによってかたくなになることのないように、日ごとに互いに励まし合いなさい。
He.03:14.(練語版) というのは、最初の確信を、終結までしっかりと持ち続けるならば、わたしたちはキリストにあずかる者となるのです。
He.03:15.(練語版) それについて、こう言われている。「今日、あなたがたが彼のみ声を聞くなら、そむいた時のように、あなたがたの心を、かたくなにしてはいけない」。
He.03:16.(練語版) というのは、聞いたのにそむいたのは、誰であったのか。モーセを通して、エジプトから出て来たすべての者ではなかったか。
He.03:17.(練語版) また、四十年の間、神が怒ったのは誰に対してでしたか。罪を犯して、その死体が荒野に倒れた者たちに対してではなかったか。
He.03:18.(練語版) また、その方がご自分の休みに入らせないと誓われたのは、頑固な者たち以外の誰に対してでしたか。
He.03:19.(練語版) こうして、わたしたちは、彼らが入ることのできなかったのは不信仰のゆえであったことを目にする。

ヘブル 第4章

He.04:01.(練語版) それゆえ、その方の休みに入るという約束が残されているのに、あなたがたのうちの誰かがそれに達していないと思えるようなことのないように恐れをもって気遣おう。
He.04:02.(練語版) というのは、彼らと同じく、わたしたちにも良い知らせが宣べ伝えられているからです。しかし、その聞いた言葉は、彼らには無益でした。それが、聞いた者たちに、信仰によって結びつけられなかったからです。
He.04:03.(練語版) わたしたち信じている者は、休みに入るのです。彼が、「わたしは怒りのうちに誓った、彼らが決してわたしの休みに入ることはない」と言われたとおりです。しかも、みわざは世界の基が置かれる時から成就した。
He.04:04.(練語版) ある箇所で七日目についてこう言っておられるからです。「神は七日目にご自分のすべてのわざを休んだ」。
He.04:05.(練語版) そしてここで再び、「彼らが決してわたしの休みに入ることはない」と言われている。
He.04:06.(練語版) それゆえ、ある者たちがそれに入ることが残されているのであり、最初に良い知らせを宣べ伝えられた者たちが頑固さのゆえに入らなかったのですから、
He.04:07.(練語版) その方は再びある日を今日と定めて、先に言われているとおり、長い時を経てから、ダビデを通して言われたのです。「今日、あなたがたは彼のみ声を聞くなら、あなたがたの心を、かたくなにしてはいけない」。
He.04:08.(練語版) もしヨシュアが彼らを休ませていたとすれば、これらの事柄の後に、神は別の日について、語られることはなかったでしょう。
He.04:09.(練語版) こういうわけで、神の民には安息日の休みが残されているのです。
He.04:10.(練語版) というのは、その方の休みに入った者は、神がご自身のわざを休まれたように、自らも自分のわざを休んだからです。
He.04:11.(練語版) したがって、わたしたちは、その休みに入るように努めよう。誰かが同じ頑固さの例にならって堕ちるようなことのないためです。
He.04:12.(練語版) というのは、神の言葉は生きていて、活力があり、あらゆる両刃の剣よりも鋭く、魂と霊、また関節と骨髄を切り分けるほどに刺し通し、心の考えと思いを見分けることができるのです。
He.04:13.(練語版) そして、その方のみ前に隠されている創造物は一つもなく、すべてのものはその方の目には裸であり、あらわにされているのです。その方に対して、わたしたちは言い開きをしなくてはならない。
He.04:14.(練語版) それでは、天々を通って行かれた大いなる祭司長、神の息子イエスがおられるのですから、その告白を堅く保ちましょう。
He.04:15.(練語版) わたしたちの祭司長は、わたしたちの弱さを共に苦しむことのできない方ではなく、罪を別にすれば,すべてについて同じようにためしを受けられた方なのです。
He.04:16.(練語版) ですから、わたしたちは、あわれみを受け、また時節にかなった助けとなる恵みを見いだすために、大胆さをもって恵みのみ座に近づきましょう。

ヘブル 第5章

He.05:01.(練語版) なぜなら、人々の中から取られる祭司長はすべて、人々のため、神に関する事柄について任命されるからです。それは、供え物と罪のための犠牲をささげるためです。
He.05:02.(練語版) 彼は、無知で迷っている者たちを穏やかに扱うことができる。自分自身も弱さにまとわれているからです。
He.05:03.(練語版) そのゆえに、民のためだけではなく自分自身のためにも罪についてささげ物をしなければならないのです。
He.05:04.(練語版) また誰もこの誉れを自分で取るのではなく、アロンもそうであったとおり、神から召されて受けるのです。
He.05:05.(練語版) 同じようにキリストも、祭司長になる栄光を自分で得られたのではなく、「あなたはわたしの息子である。わたしは今日あなたをもうけた」と、彼に対して言われた方から与えられたのです。
He.05:06.(練語版) 別の箇所でもこう言われているとおりです。「あなたは、世に亘って、メルキゼデクの系統による祭司である」。
He.05:07.(練語版) 彼は肉体でおられた日々、自分を死から救うことのできる方に、強い叫びと涙をもって祈願と請願をささげ、その敬虔深さのゆえに聞き入れられた。
He.05:08.(練語版) 彼は息子であられたにもかかわらず、受けた数々の苦しみから従順を学んだのです。
He.05:09.(練語版) そして彼は完成させられて、ご自分に従う者たちすべてに対して世々の特質ある救いの源となった。
He.05:10.(練語版) 神によって、メルキゼデクの系統の祭司長と呼ばれたのです。
He.05:11.(練語版) このことについては、わたしたちには言うべきことがたくさんあるが、語り聞かせるのが難しい。あなたがたが、聞くことに関して鈍くなっているからです。
He.05:12.(練語版) あなたがたは、時間の点からすれば教師になっているはずなのに、神の言の初歩的な基礎をもう一度誰かに教えてもらう必要がある。そしてあなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要としている。
He.05:13.(練語版) すべて乳にあずかっている者は、幼な子なのだから、義の言葉に経験がない。
He.05:14.(練語版) しかし、堅い食物は、成熟した人々、すなわち、良いことと悪いことを見分けるために、習慣によって訓練された感覚を持っている人々のものです。

ヘブル 第6章

He.06:01.(練語版) それゆえ、わたしたちは、キリストの初歩的な言葉を後にして、完成を目ざして進もう。次のような基礎を再び据えることはやめよう。すなわち、死んだわざからの心変え、神に対する信仰、
He.06:02.(練語版) 数々のバプテスマについての教え、手を置くこと、死んだ者たちの復活、そして世々の特質ある裁きに関することです。
He.06:03.(練語版) 神が許してくださるなら、わたしたちはこのことを行なうでしょう。
He.06:04.(練語版) なぜなら、ひとたび光を受けて、天々の賜物を味わい、聖霊にあずかる者となり、
He.06:05.(練語版) また、神の良い言葉と来たるべき世の力を味わっておきながら、
He.06:06.(練語版) その後で離れ落ちた場合には、彼らを再び心変えに立ち返らせるのは不可能なのです。神の息子を自分たちで再びはりつけにして、彼をさらし者にしているからです。
He.06:07.(練語版) たとえば、土地が、その上にたびたび降って来る雨を吸い込み、それを耕している人たちのために役立つ作物を生み出すなら、神からの祝福にあずかる。
He.06:08.(練語版) しかし、いばらやあざみを生えさせるなら、それは無用になり、のろいに近く、その終結には焼かれてしまうことになる。
He.06:09.(練語版) しかし、愛する者たちよ、わたしたちはこのように語ってはいても、あなたがたについては、もっと良い事柄、また救いに伴う事柄があると確信している。
He.06:10.(練語版) というのは、神は不義な方ではないので、あなたがたのわざや、あなたがたが聖なる者たちに仕え、また今も仕えて、み名に対して示した愛を、お忘れになることはない。
He.06:11.(練語版) わたしたちは,あなたがたひとりひとりが、終結に至るまで期待に対する全き確信を保つように、その同じ勤勉さを示して欲しいと思っている。
He.06:12.(練語版) それはあなたがたが鈍いものになることなく、信仰と忍耐を通して約束を受け継ぐ人たちに倣う者となるためです。
He.06:13.(練語版) 神はアブラハムに約束されたとき、さして誓うべきより偉大なものがないので、ご自身をさして誓い、
He.06:14.(練語版) 「わたしは確かに、祝福することにおいてはあなたを祝福し、殖やすことにおいてはあなたを殖やす」と言われたのです。
He.06:15.(練語版) こうして、彼は忍耐したので、約束のものを獲得したのです。
He.06:16.(練語版) というのは、人々は自分より偉大なものをさして誓うのであって、その誓いは確証となってすべての論争を終わらせるのです。
He.06:17.(練語版) このように神は、約束の相続人たちに、ご自分の計画の不変であることを、いっそうはっきり示そうと思われ、誓いによって介入されたのです。
He.06:18.(練語版) それは、目の前に置かれた期待をつかもうとして避難所に逃れて来たわたしたちが、神が偽ることのできない二つの不変の事柄によって、力強い励ましを得るためでした。
He.06:19.(練語版) その期待をわたしたちは魂の錨として持っている。それは確実でしっかりしたものであり、幕の内側に入って行くものです。
He.06:20.(練語版) そこへは先駆者であるイエスがわたしたちのために入り、世に亘って、メルキゼデクの系統による祭司長となっておられるのです。

ヘブル 第7章

He.07:01.(練語版) さて、このメルキゼデクはサレムの王であり、いと高き神の祭司であったが、王たちを撃滅して帰るアブラハムを迎えて祝福した。
He.07:02.(練語版) アブラハムは彼にすべての物の十分の一を分け与えたのです。彼の名を翻訳すれば、まず義の王、次にサレムの王、すなわち平和の王です。
He.07:03.(練語版) 彼には父がなく、母がなく、系図がなく、日々の初めもなく、命の終結もなく、神の息子のようであって、彼はずっと祭司のままです。
He.07:04.(練語版) さあ、この人がどれほど偉大であったかをごらんなさい。族長のアブラハムが、彼には最上の戦利品の中から十分の一を与えたのです。
He.07:05.(練語版) さて、レビの息子たちのうち祭司職を受ける者たちは、民から、すなわち彼らの兄弟たちから、アブラハムの腰から出て来た者たちであるにもかかわらず、十分の一を取るように、律法にしたがって命じられている。
He.07:06.(練語版) ところが、彼らの系図に属さないこの人が、アブラハムから十分の一を受けとり、約束を持っている者を祝福したのです。
He.07:07.(練語版) さて、より劣った者がより優れた者から祝福を受けるということは、議論の余地のないことです。
He.07:08.(練語版) 一方では死んで行く者たちが十分の一を受けているが、他方では彼は生きていると証しされている者がそれを受けている。
He.07:09.(練語版) そこで、十分の一を受けるレビでさえも、アブラハムを通じて十分の一を納めた、と言える。
He.07:10.(練語版) なぜなら、メルキゼデクが彼を迎えた時には、レビはまだ父の腰の中にいたからです。
He.07:11.(練語版) ところで、もしレビの祭司職を通して完成があったとすれば(民はそのもとで律法を受けたのですが)、どうしてこれ以上、アロンの系統ではなく、メルキゼデクの系統によると言われている別の祭司の起こる必要がさらにあるでしょうか。
He.07:12.(練語版) というのは、祭司職が変えられると、律法にも変更が必要になるのです。
He.07:13.(練語版) これらのことが言われている人は、別の部族に属しており、その部族からは誰も祭壇に仕えたことがないからです。
He.07:14.(練語版) なぜなら、わたしたちの主がユダ族の中から出たことは、明らかだからであるが、モーセは、この部族について、祭司に関することを何も語らなかった。
He.07:15.(練語版) そして、メルキゼデクに似た別の祭司が立てられるなら、そのことはますます明らかです。
He.07:16.(練語版) 彼は、肉的なおきての律法によらず、不滅の命の力によって立てられた。
He.07:17.(練語版) なぜなら、「あなたは、世に亘って、メルキゼデクの系統による祭司である」と証しされているからです。
He.07:18.(練語版) というのは、一方では、先行のおきてはその弱さと無益さのゆえに押しのけられることになるが、
He.07:19.(練語版) (律法は何をも完成しなかったからです)、他方では、さらにすぐれた期待が持ち込まれるからです。その期待を通してわたしたちを神に近づくのです。
He.07:20.(練語版) その上に、誓いのないものではなかった。(人々は誓いなしで祭司になっているのですが、
He.07:21.(練語版) この人の場合は、誓いをもってされたのです。すなわち、彼について、こう言われている。「主は誓われた。心を変えることをされないでしょう。あなたは、世に渡って祭司である」。
He.07:22.(練語版) このようにして、イエスはよりすぐれた契約の保証となられたのです。
He.07:23.(練語版) そして、多くの人々が祭司になったが、それは職務にとどまることを死によって妨げられるからです。
He.07:24.(練語版) しかし彼は、世に亘って生きているので、不変の祭司職を持っておられる。
He.07:25.(練語版) それゆえ、彼はまた、ご自分を通して神に進み出る者たちを完全に救うことができる。常に生きていて、彼らのためにとりなしておられるからです。
He.07:26.(練語版) というのは、このような祭司長、聖く、悪に染まりもなく、汚れもなく、罪人とは分離しており、天々より高くなられた方こそ、わたしたちにふさわしいのです。
He.07:27.(練語版) 彼は、祭司長たちのように、まず自分自身の罪のために、次に民の罪のために、日々、犠牲をささげる必要はない。なぜなら、ご自身をささげた時、ただ一度だけこのことを行なわれたからです。
He.07:28.(練語版) なぜなら、律法は弱さを持つ人々を祭司長として立てるが、律法の後に来た誓いの言葉は、世に亘って完成されている息子を立てるからです。

ヘブル 第8章

He.08:01.(練語版) さて、ここまで言われたことの要点は、わたしたちにはこのような祭司長がおられるということです。彼は、天々において荘厳な方のみ座の右に座し、
He.08:02.(練語版) 聖なる場々所々の、また人ではなく主が立てられた真の幕屋の仕える者です。
He.08:03.(練語版) というのは、すべての祭司長は供え物と犠牲をささげるために立てられるからです。それで、この方も、何かささげるものを持つことが必要でした。
He.08:04.(練語版) そこで、もし彼が地上におられたなら、祭司ではなかったでしょう。律法に従って供え物をささげる人々がいるからです。
He.08:05.(練語版) 彼らは天々のものの模型と影に神聖な奉仕をささげているのです。それは、モーセが幕屋を完成しようとした時、神から告げられたとおりです。その方は、「見よ、山であなたに示された型に従って、すべてのものを造りなさい」と言われたのです。
He.08:06.(練語版) しかし今、彼は、さらにすぐれた奉仕の務めを得られたのです。それは、よりまさった約束に基づいて制定された、よりまさった契約の仲介者となられたことによる。
He.08:07.(練語版) というのは、あの第一の契約に欠けたところがなかったなら、第二のものが求められる余地はなかったことでしょう。
He.08:08.(練語版) ところが、彼らを責めて言われた。「『見よ、その日々がやって来る』と、主は言われる。『そして、わたしはイスラエルの家およびユダの家と新しい契約を結ぶことになる。
He.08:09.(練語版) それは、わたしが彼らの父祖たちの手をとって、エジプトの地から導き出した日に、彼らと結んだ契約のようなものではない。彼らがわたしの契約にとどまらなかったので、わたしは彼らを顧みなかったからである』と、主が言われる」。
He.08:10.(練語版) 「『わたしが、それらの日の後、イスラエルの家と立てようとする契約はこれである』、と主が言われる。『わたしの律法を彼らの思いの中に入れ、それを彼らの心に書きつけよう。そしてわたしは彼らにとって神となり、彼らはわたしにとって民となるでしょう』」。
He.08:11.(練語版) 「『彼らは、それぞれ、自分の同胞に、また、それぞれ、自分の兄弟に、「主を知れ」と言って教えることはなくなる。なぜなら、彼らの中の小さな者から大きな者に至るまで、すべての者がわたしを知るようになるからです。
He.08:12.(練語版) わたしは、彼らの不義をあわれみ、もはや、彼らの罪を思い出すことはしない』」。
He.08:13.(練語版) 「新しい契約」と言われることによって、第一のものを古いものとされたのです。そして,古いものとされて年を経たものは、消滅に近づいているのです。

ヘブル 第9章

He.09:01.(練語版) さて、第一の契約には、神聖な奉仕の規定と、この世界的な聖なる場所があった。
He.09:02.(練語版) すなわち、第一の幕屋が設けられ、その中には、燭台と机と供えのパンとが置かれていた。これが、聖なる場所と呼ばれた。
He.09:03.(練語版) また第二の幕の後ろに、幕屋があり、それは聖なる場々所々の聖なる場所と呼ばれている。
He.09:04.(練語版) そこには金の香の祭壇と、全面を金で覆われた契約の箱があり、その箱の中にはマンナを入れた金のつぼ、芽を出したアロンのつえ、そして契約の板々があった。
He.09:05.(練語版) また、その上には、あわれみの座を影で覆っている栄光のケルビムがあった。これらのことについては、今詳しく語ることができない。
He.09:06.(練語版) これらのものが、以上のように設けられた上で、祭司たちは第一の幕屋へ始終入って、神聖な奉仕を行なった。
He.09:07.(練語版) しかし、第二の幕屋へは、祭司長だけが年に一度入って行くのであるが、血を携えないで行くことはない。彼はそれを自分自身のため、そして民が知らずに犯した罪のためにささげるのです。
He.09:08.(練語版) これによって聖霊は、第一の幕屋が存続している限り、聖なる場々所々への道がまだ現されていないことを示している。
He.09:09.(練語版) それは現在の時節に対する比喩です。それにしたがって、供え物や犠牲の両方がささげられるのですが、それらは神聖な奉仕をしている者を良心の面で完成にすることができない。
He.09:10.(練語版) それらは、ただ食物と飲み物とさまざまなバプテスマに関する事柄であって、改革の時節まで課せられている肉の規定に過ぎないのです。
He.09:11.(練語版) しかし、キリストは、来たるべき良い事柄の祭司長として来られたとき、手で造ったのではない、すなわち、この創造に属さない、より偉大で、より完全な幕屋を通して、
He.09:12.(練語版) やぎと子牛の血を通してではなく、ご自身の血を通して、一度だけ聖なる場々所々に入り、世々の特質ある救出を獲得されたのです。
He.09:13.(練語版) というのは、もしやぎと雄牛の血また若い雌牛の灰が、汚れた人々の上にまきかけられて、肉体をきよめ聖別するとすれば、
He.09:14.(練語版) 世々の特質ある聖霊によって、ご自身を傷なき者として神にささげられたキリストの血は、なおさら、わたしたちの良心を死んだわざからきよめて、生ける神に神聖な奉仕をささげる者としないでしょうか。
He.09:15.(練語版) このゆえに、彼は新しい契約の仲保者なのです。それは、第一の契約の下での数々の違反を請け戻すために死が生じたことにより、召された者たちが、世々の特質ある相続財産の約束を受けるためです。
He.09:16.(練語版) というのは、遺言(という契約)のあるところには、遺言する人の死がもたらされることが必要だからです。
He.09:17.(練語版) というのは、遺言は死によって効力を生じ、遺言する人が生きている間は、決して効力がないからです。
He.09:18.(練語版) それゆえ、第一のものも、血なしに制定されたのでない。
He.09:19.(練語版) というのは、すべての戒めが律法にしたがい、モーセによって民のすべてに語られた時、水と緋色の羊毛とヒソプと共に、数々の子牛の血を取って、書そのものと民のすべてに振りかけ、
He.09:20.(練語版) 「これは神があなたがたに命じられた契約の血である」と言ったからです。
He.09:21.(練語版) そして彼は、幕屋と奉仕のためのすべての器に同じように血を振りかけた。
He.09:22.(練語版) こうして、律法によれば、ほとんどすべてのものが血によってきよめられるのです。血を流すことがなければ赦しはないのです。
He.09:23.(練語版) したがって、天々にあるものの模型はこれらのものによってきよめられる必要があるが、天にあるもの自体は、これらのものよりもさらにすぐれた犠牲できよめられねばならない。
He.09:24.(練語版) というのは、キリストは,本物の聖なる場々所々の描出である、手で造った聖なる場々所々ではなく、天そのものに入られたのであり、今やわたしたちのために神のみ前に現れてくださったからです。
He.09:25.(練語版) それは、祭司長が年ごとに他のものの血を持って聖なる場々所々に入るように、何度もご自身をささげるためではなかった。
He.09:26.(練語版) そうだとしたなら、彼は世界の基が置かれて以来、何度も苦しみを受けなければならなかったでしょう。しかし今や、世々の完結に基づいてただ一度、ご自身の犠牲を通して罪を取り除くために現されたのです。
He.09:27.(練語版) そして、人々には一度死ぬこと、その後に裁きと定まっているが、その限りに、
He.09:28.(練語版) そのようにキリストも、多くの人々の罪を担うためにただ一度だけささげられた。そして、二度目には、罪とは関係なく、彼を待ち望んでいる人々に救いをもたらすために現われることになっている。

ヘブル 第10章

He.10:01.(練語版) 律法は来たるべき良いことの影を持っているのであって、それらの事柄の像そのものではないので、年ごとに絶えずささげられる同じ犠牲によって、近づく者たちを完全にすることは決してできないのです。
He.10:02.(練語版) もしできるとすれば、神聖な奉仕をささげる者たちはただ一度だけきよめられ、もはや罪の意識を持たなくなるのですから、それらがささげられることは止んだはずではないか。
He.10:03.(練語版) しかし、これらによって、罪が年ごとに思い出させられるのです。
He.10:04.(練語版) なぜなら、雄牛とやぎの血では罪を取り除くことは不可能だからです。
He.10:05.(練語版) それで、彼は世界に入ろうとする時、こう言われるのです。「犠牲やささげ物をあなたは望まず、わたしのために体を用意してくださった。
He.10:06.(練語版) 全焼のささげ物や罪のための犠牲をあなたは喜ばれなかった。
He.10:07.(練語版) その時、わたしは言った。『見よ、わたしは来た。その書の巻物の中にわたしについて書かれているとおり、神よ、あなたのご意志を行なうために』」。
He.10:08.(練語版) 先に、「犠牲やささげ物,また全焼のささげ物や罪のための犠牲をあなたは望まず、それらを喜ばれなかった」と言い(それらは律法によってささげられるものです)、
He.10:09.(練語版) 次に、「見よ、あなたのご意志を行なうために、わたしは来た」と言われるのです。彼は、第二のものを確立するために、第一のものを取り除かれる。
He.10:10.(練語版) このご意志により、イエス・キリストの体という、ただ一度のささげ物を通して、わたしたちは神聖なものとされているのです。
He.10:11.(練語版) また、祭司はすべて、日ごとに立って奉仕を行ない、決して罪を取り除くことのできない同じ犠牲を何度もささげているが、
He.10:12.(練語版) しかし、この方は罪のために一つの犠牲をささげてから、いつまでも神の右に座った。
He.10:13.(練語版) それ以来、彼の敵たちが彼の足の台として置かれるまで待っておられる。
He.10:14.(練語版) なぜなら、彼は一つのささげ物によって、神聖されている者たちを、いつまでも完全にされたのです。
He.10:15.(練語版) そして、聖霊も、わたしたちに証ししている。そのために、まず次のように言っている。
He.10:16.(練語版) 「『わたしが、それらの日の後、彼らと立てようとする契約はこれである』、と主が言われる。『わたしの律法を彼らの心の上に与え、それを彼らの思いの上に書きつけよう』。
He.10:17.(練語版) そして『もはや、彼らの罪と彼らの不法とを、思い出すことはしない』」。
He.10:18.(練語版) これらのものの赦しがあるところに、もはや罪のためのささげ物はない。
He.10:19.(練語版) 兄弟たちよ。こういうわけで、わたしたちはイエスの血によって、聖なる場々所々の道に入るための大胆さを抱いているのですから、
He.10:20.(練語版) (その道は、彼が、彼の肉体である幕を通して、わたしたちのために開いてくださった、新しい生きた道です。)
He.10:21.(練語版) そして、神の家の上に立つ偉大な祭司がいるのですから、
He.10:22.(練語版) 真実な心をもって、信仰の確かさのうちに近づこう。わたしたちは、心はすすがれて、邪悪な良心から清められおり、体は清い水で洗われているのですから。
He.10:23.(練語版) わたしたちの期待の告白を揺るぎないものとして保ちましょう。約束してくださったのは忠実な方だからです。
He.10:24.(練語版) そして愛と良いわざに励むように、互いのことをよく考えましょう。
He.10:25.(練語版) ある人々が習慣にしているように、集まり合うことをやめることなく、むしろ互いに勧め合いましょう。その日が近づくのを見て、ますますそうしようではないか。
He.10:26.(練語版) というのは、わたしたちが真理の知識を受けた後で、故意に罪を犯し続けるなら、罪のための犠牲はもはや残っておらず、
He.10:27.(練語版) ただ、裁きへの恐ろしい予想のようなものと、敵対する者たちを食いつくそうとしている猛烈さの火だけが残っているのです。
He.10:28.(練語版) モーセの律法を無視する者は、二人か三人の証言に基づいて、あわれみを受けることなく死ぬのです。
He.10:29.(練語版) まして、神の息子を踏みつけ、自分が神聖にされた契約の血を俗なものとみなし、恵みの霊を侮る者は、どれほどひどい刑罰に値すると思うのか。
He.10:30.(練語版) わたしたちは、「復讐はわたしのものである、わたしが報いをする」と言われた方を知っているのです。そしてまた、「主はご自分の民を裁かれるであろう」。
He.10:31.(練語版) 生ける神のみ手に落ちるのは恐ろしいことです。
He.10:32.(練語版) しかし、以前の日々のことを思い出しなさい。あのころあなたがたは光に照らされ、苦しみを伴う大きな戦いを耐え忍んだ。
He.10:33.(練語版) ある時には、そしられ苦しめられて見せ物にされ、またある時には、そのように扱われた人々と共にあずかる者になった。
He.10:34.(練語版) というのは、あなたがたは囚人たちと苦しみを共にしたし、自分たちの持ち物が奪われることを喜びをもって甘受したのです。自分たちには、より良い、そしてなくならない財産があることを知っていたからです。
He.10:35.(練語版) こういうわけで、あなたがたの大胆さを棄ててはならない。それには大いなる報いがあるのです。
He.10:36.(練語版) というのは、神のご意志を行なって約束のものを受けるために、あなたがたには忍耐が必要だからです。
He.10:37.(練語版) 「ほんのしばらくすれば、来たるべき方が来られるだろう。遅れることはない。
He.10:38.(練語版) しかし、わたしの義人は信仰によって生きるであろう。彼がたじろぐなら、わたしの魂は彼を喜ばない」。
He.10:39.(練語版) しかし、わたしたちは、たじろいで滅びに至る者ではなく、信仰を抱いて魂の保全に至る者です。

ヘブル 第11章

He.11:01.(練語版) さて、信仰とは、期待する事柄の実体であり、見ていない事柄の証明です。
He.11:02.(練語版) これによって昔の人々は良い証しを得たのです。
He.11:03.(練語版) 信仰によって、わたしたちは、世々は神の言葉によって調節されたのであり、それゆえ、見えるものは目に見えるものからできたのではないことが分かるのです。
He.11:04.(練語版) 信仰によって、アベルはカインよりもすぐれた犠牲を神にささげ、その信仰を通して、彼が義人であるという証しを得た。神が彼の数々の供え物について証しされたのです。またそれを通して、彼は死んではいても、なお語っているのです。
He.11:05.(練語版) 信仰によって、エノクは死を見ないように移された。神が彼を移されたので、彼は見いだされなくなった。彼が移される前に、神に喜ばれていたことが証しされていたからです。
He.11:06.(練語版) 信仰がなければ、喜ばれることは不可能です。神に近づく者は、その方がおられること、またご自分を求める者たちに報いてくださることを信じなければならないからです。
He.11:07.(練語版) 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事柄について警告を受け、敬虔深さをもって自分の家族の救いのために箱舟を造り、それを通して、彼は世界を罪に定め、信仰による義の相続人となった。
He.11:08.(練語版) 信仰によって、アブラハムは、自分が相続財産として受けることになる場所に出て行くよう召された時、それに従い、どこに行くのかを知らずに出て行ったのです。
He.11:09.(練語版) 信仰によって、彼は約束の地によその者として宿り、同じ約束を継ぐイサク、ヤコブと共に、幕屋に住んだ。
He.11:10.(練語版) なぜなら、彼は土台を持つ都を待ち望んでいたからです。その設計者と建設者は神です。
He.11:11.(練語版) 信仰によって、サラ自身も、時節を過ぎていたのに、種を宿す力を受けた。彼女は、約束してくださった方を忠実な方とみなしたからです。
He.11:12.(練語版) このようにして、この死んでいたも同然の人から、数の多さにおいては天の星のような、また海辺の砂のような、数えきれないほどの人々が生まれたのです。
He.11:13.(練語版) これらの人はみな、信仰をもって死んだ。約束のものは受けていなかったが、遠くからそれらを見て迎え入れ、そして、地上ではよそ者であり滞在者であることを告白したのです。
He.11:14.(練語版) というのは、このように言う人々は、自分たちが祖国を求めていることを明らかにしているからです。
He.11:15.(練語版) 確かに、もし彼らがその出てきた所のことを思っていたのであれば、帰る時節もあったでしょう。
He.11:16.(練語版) しかし今、彼らはよりよい、すなわち天にある所を切望している。それゆえ、神は、彼らを、そして彼らの神として呼ばれることを恥とはされない。彼らのために都を準備されたからです。
He.11:17.(練語版) 信仰によって、アブラハムは、ためしを受けていた時、イサクをささげた。約束を受けていた彼が、そのひとり子をささげたのです。
He.11:18.(練語版) しかも彼に対しては、「あなたの胤はイサクにあって呼ばれることになる」と言われていたのです。
He.11:19.(練語版) 彼は、神は死んだ者たちの中からさえも起こすことができると考えた。それで彼はイサクをひとつの例えとして返してもらったのです。
He.11:20.(練語版) 信仰によって、イサクは、来たるべきことについて、ヤコブとエサウを祝福した。
He.11:21.(練語版) 信仰によって、ヤコブは、死にかけていた時、ヨセフの息子たちをそれぞれ祝福し、そして自分の杖の先のところに寄りかかって礼拝した。
He.11:22.(練語版) 信仰によって、ヨセフは臨終に、イスラエルの息子たちの脱出のことを述べ、自分の骨のことについて命令を与えた。
He.11:23.(練語版) 信仰によって、モーセは生まれた時、彼の両親によって三か月の間隠された。彼らは彼が美しい子であるのを見たからです。そして王の命令を恐れなかったのです。
He.11:24.(練語版) 信仰によって、モーセは、大きくなった時、パロの娘の息子と呼ばれるのを拒み、
He.11:25.(練語版) 罪の時節に亘る楽しみを持つよりも、むしろ神の民と共に苦しめられることを選んだのであり、
He.11:26.(練語版) キリストのそしりをエジプトの宝にまさる富と考えたのです。彼が報いに目を向けていたからです。
He.11:27.(練語版) 信仰によって、彼は王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えない方を見ているようにして、忍びとおした。
He.11:28.(練語版) 信仰によって、初の息子を滅ぼす者が自分たちに触れないよう、過ぎ越しと血の注ぎかけを行なった。
He.11:29.(練語版) 信仰によって、彼らは紅海を乾いた地を通るようにして渡った。エジプト人がそれを試みると、呑み込まれた。
He.11:30.(練語版) 信仰によって、エリコの城壁は、七日間取り巻かれて倒れ落ちた。
He.11:31.(練語版) 信仰によって、売春婦ラハブは、偵察の者たちを平和のうちに迎え入れたので、頑固な者たちと共に滅びることはなかった。
He.11:32.(練語版) この上わたしは何を言おうか。ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、ダビデ、とサムエルそして預言者たちについて語り出すなら、時間が足りないでしょう。
He.11:33.(練語版) 彼らは信仰によって、数々の王国を征服し、義を行ない、約束のものを獲得し、獅子たちの口をふさぎ、
He.11:34.(練語版) 火の力を消し、剣の刃を逃れ、弱さから強められ、戦いにおいて強力な者となり、他国の軍勢を敗走させた。
He.11:35.(練語版) 女たちは自分の死んだ者たちを復活によって受けた。ほかの人たちは、さらにまさった復活を獲得するために、釈放を受け入れずに拷問された。
He.11:36.(練語版) 別の人たちは、あざけりやむち打ちによってためされ、そればかりか、束縛や投獄によってためされた。
He.11:37.(練語版) 彼らは石打ちにされた。のこぎりで切断された。剣による殺りくに遭って死んだ。羊の皮やヤギの皮をまとって巡り歩き、窮乏し、苦しめられ、虐待を受け、
He.11:38.(練語版) (この世界は彼らにふさわしくなかったのです)、荒野、山々、洞窟、地の穴をさまよっていたのです。
He.11:39.(練語版) これらの者はすべて、信仰を通して証しされたが、約束のものを受けなかった。
He.11:40.(練語版) 神はわたしたちのためにさらに良いものを予見し、わたしたちをほかにしては彼らが完全にされることのないようにされたのです。

ヘブル 第12章

He.12:01.(練語版) こういうわけで、わたしたちは、このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから、すべての重荷と絡みつく罪をかなぐり捨てて、わたしたちの前に置かれた競走を忍耐をもって走ろうではないか。
He.12:02.(練語版) 信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。彼は、自分の前に置かれた喜びの代わりに、恥をものともせずに十字架を耐え忍び、神のみ座の右に座られたのです。
He.12:03.(練語版) 罪人たちによるこのような反抗に耐え忍ばれた方のことを考えなさい。あなたがたが疲れ、あなたがたの魂が弱り果てることのないためです。
He.12:04.(練語版) あなたがたは罪と闘うにあたって、まだ血に至るまで抵抗したことがない。
He.12:05.(練語版) そして、息子たちに対するようにしてあなたがたに語られているこの勧めをすっかり忘れてしまっている。「わたしの息子よ、主の懲らしめを軽んじてはならず、彼から咎められるとき、弱り果ててはならない。
He.12:06.(練語版) なぜなら、主は愛する者を懲らしめ、受け入れる息子をすべてむち打たれるからです」。
He.12:07.(練語版) あなたがたが耐え忍んでいるのは鍛練のためです。神はあなたがたを息子たちのように扱っておられる。というのは、父親が懲らしめを与えない息子はいるでしょうか。
He.12:08.(練語版) しかし、みんなが共にあずかっている懲らしめをあなたがたが受けていないとすれば、あなたがたは私生児であって、息子ではない。
He.12:09.(練語版) さらに、わたしたちを懲らしめるわたしたちの肉の父親たちがいて、敬うとすれば、なおさら、わたしたちは、霊たちの父に服従し、そして生きないでしょうか。
He.12:10.(練語版) というのは、確かに彼らは、少しばかりの日々、自分たちが良いと思うままにわたしたちを懲らしめたが、その方は、わたしたちの益のため、わたしたちがご自分の神聖さに共にあずかる者となるためにそうしてくださるのです。
He.12:11.(練語版) 懲らしめはすべて、その時は喜ばしいことではなく、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって訓練された人たちに、義の平和な実を結ばせる。
He.12:12.(練語版) それゆえ、垂れ下がった手と弱った膝をまっすぐにしなさい。
He.12:13.(練語版) そして、不自由なものが脱臼することなく、むしろいやされるように、あなたがたの足のためにまっすぐな道をつくりなさい。
He.12:14.(練語版) すべての人たちとの平和を追い求めなさい。また聖化を追い求めなさい。それなくしては誰も主を見ることはできない。
He.12:15.(練語版) 神の恵みに達していない人が出ることのないよう、また、苦い根が伸びてきてあなたがたを悩まし、それを通して多くの者たちが汚されることのないよう、よく注意しなさい。
He.12:16.(練語版) 男娼や俗悪な者にならないように、すなわち一度の食事のために自分の長子の権利を売ったエサウのようにしなさい。
He.12:17.(練語版) というのは、彼が後になって祝福を受け継ぐことを願ったのに退けられたことを、あなたがたは知っているからです。彼は、涙をもってそれを切に求めたが、心変えの余地を見いだせなかったのです。
He.12:18.(練語版) あなたがたが近づいているのは、触れることのできる、火で燃えているものではなく、また暗黒や暗闇や暴風、
He.12:19.(練語版) またラッパの響き、言葉の声ではない。それを聞いた者たちは、それ以上自分たちに言葉が加えられることのないようにと断ったのです。
He.12:20.(練語版) なぜなら、彼らは、「獣であっても山に触れるなら、それは石打ちにされる」と命じられたことに耐えられなかったからです。
He.12:21.(練語版) また、その光景があまりにも恐ろしかったので、モーセは、「わたしは恐れ、おののいている」と言った。
He.12:22.(練語版) しかし、あなたがたが近づいているのは、シオンの山、また生ける神の都、天のエルサレム、そして数万の使いの者たち、全体の集まり、
He.12:23.(練語版) また天々で登録されている長子たちの集会、すべてのものの裁き主である神、完全にされた義人たちの霊に、
He.12:24.(練語版) 新しい契約の仲介者イエスに、そしてアベルの血よりもよく語る、注ぎかけられた血にです。
He.12:25.(練語版) 語っている方を拒まないように気をつけなさい。地上で警告していた人を拒んだ人々が逃れられなかったのであれば、天から警告される方に背を向けるわたしたちは、なおさら逃れることはできないでしょう。
He.12:26.(練語版) その時、その方の声は地を揺り動かしたが、今や、約束して言われた。「わたしはもう一度、地だけではなく、天をも揺り動かすであろう」。
He.12:27.(練語版) この「もう一度」という表現は、揺り動かされないものが残るために、揺り動かされるものが、造られたものとして変更されることを示している。
He.12:28.(練語版) それゆえ、わたしたちは、揺り動かされることのない王国を受けているのだから、感謝を抱こう。それを通して敬虔深さと畏れをもって、受け入れられる仕方で神に神聖な奉仕をささげよう。
He.12:29.(練語版) わたしたちの神は焼き尽くす火だからです。

ヘブル 第13章

He.13:01.(練語版) 兄弟愛を保ちなさい。
He.13:02.(練語版) 旅人をもてなすことを忘れてはならない。このようにして、ある人々は、気づかないでみ使たちをもてなした。
He.13:03.(練語版) 獄につながれている人たちのことを、彼らと共につながれているようにして覚えておきなさい。また、虐待されている人たちを自分たちも体にあるものとして、覚えておきなさい。
He.13:04.(練語版) すべてのことにおいて結婚が尊ばれるようにし、寝床が汚されないようにしなさい。神は、男娼たちと姦淫を犯す者たちを裁かれるのです。
He.13:05.(練語版) 生活の様は金銭に対する愛のないものとしなさい。自分の持っているもので満足しなさい。なぜなら、彼ご自身こう言われた。「わたしは決してあなたを離れず、決してあなたを見捨てない」と。
He.13:06.(練語版) それで、わたしたちは確信をもって言おう。「主はわたしの助け主である。わたしは恐れない。人がわたしに何をできようか」。
He.13:07.(練語版) あなたがたの指導者たち、あなたがたに神の言葉を語った人々を覚えておきなさい。彼らの活動の成果を注意深く見て、彼らの信仰に倣いなさい。
He.13:08.(練語版) イエス・キリストは、昨日も、今日も、そして世々に亘り、同じ方です。
He.13:09.(練語版) さまざまな異なった教えによって、迷わされてはならない。心は、食物ではなく、恵みによって強められるのが良いことだからです。食物によって歩む人々は益を得ることがなかった。
He.13:10.(練語版) わたしたちには祭壇がる。それは、幕屋で神聖な奉仕をする者たちはそこから食べる権利のないものです。
He.13:11.(練語版) なぜなら、動物の血は罪のために大祭司によって聖なる場々所々に持って行かれるが、それらの体は宿営の外で焼かれるからです。
He.13:12.(練語版) それゆえ、イエスも、ご自分の血を通して民を聖化するために、門の外で苦しみを受けられたのです。
He.13:13.(練語版) したがって、わたしたちは彼のそしりを担って、宿営の外に出て彼のもとに行こうではないか。
He.13:14.(練語版) わたしたちは、ここには存続する都を持っておらず、来たるべき都を求めているのです。
He.13:15.(練語版) それで、彼を通して、絶えず神に賛美の犠牲を、すなわちそのみ名を告白する唇の実をささげようではないか。
He.13:16.(練語版) しかし、良い行ない、そして分け合うことを忘れてはいけない。これらのような犠牲を、神は喜ばれるからです。
He.13:17.(練語版) あなたがたの指導者たちに説得され、また服しなさい。彼らは言い開きをする者として、あなたがたの魂のために見張りをしているからです。彼らが、うめき声ではなく喜びをもって、このことを行なえるようにしなさい。そうでないと、あなたがたの益にならない。
He.13:18.(練語版) わたしたちのために祈ってください。わたしたちは、すべてのことにおいて正直に行動したいと願っており、自分が正しい良心を持っていると確信しているからです。
He.13:19.(練語版) わたしはあなたがたがこのことをしてくれるよう特にお願いする。わたしが早くあなたがたのところに帰れるようになるためです。
He.13:20.(練語版) 世々の特質ある契約の血による羊の偉大な牧者、わたしたちの主イエスを、死んだ者たちの中から導き上げられた平和の神が、
He.13:21.(練語版) イエス・キリストを通して、み前にあってみ心にかなうことをあなたがたのうちで行なってくださり、あなたがたが彼のご意志を行なうため、すべての良いわざにおいてあなたがたを整えてくださるように。この方に、栄光が、世々に亘って、あるように。アァメン。
He.13:22.(練語版) 兄弟たちよ。わたしはあなたがたに、勧めの言葉を我慢して受け入れるように勧める。わたしは少しの言葉を通してあなたがたに書いたからです。
He.13:23.(練語版) わたしたちの兄弟テモテが釈放されたことを知ってください。彼がすぐに来れば、わたしは彼と共にあなたがたに会えるでしょう。
He.13:24.(練語版) あなたがたのすべての指導者と、すべての聖なる者たちによろしく、と挨拶してください。イタリヤからの人々があなたがたに挨拶を送る。
He.13:25.(練語版) 恵みが、あなたがたすべてと共にあるように。

ヤコブ
ヤコブ 第1章

Ja.01:01.(練語版) 神と主イエス・キリストの奴隷ヤコブから、離散のうちにある十二部族へ。喜びなさい。
Ja.01:02.(練語版) わたしの兄弟たちよ。さまざまな試みに陥るときには、それをすべて喜びとみなしなさい。
Ja.01:03.(練語版) 自分の信仰の試みが忍耐を生み出すことを知っているからです。
Ja.01:04.(練語版) あなたがたが何にも欠けることなく、完全な者また完成した者となるよう、忍耐にその完全なわざを持たせなさい。
Ja.01:05.(練語版) しかし、あなたがたのうちに知恵に欠ける人がいるなら、すべての人に寛大にまたとがめることなく与えてくださる神に求めなさい。そうすれば、それはその人に与えられるでしょう。
Ja.01:06.(練語版) しかし、何の疑いも持たず、信仰のうちに求めなさい。疑っている人は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ているからです。
Ja.01:07.(練語版) そのような人は、主から何かをいただけると思ってはいけない。
Ja.01:08.(練語版) 二魂の人であって、彼のすべての道は不安定です。
Ja.01:09.(練語版) しかし、身分の低い兄弟は、自分の高められることを誇りなさい。
Ja.01:10.(練語版) また、富んでいる者は、自分の低められることを誇りなさい。彼は草の花のように過ぎ去ることになるからです。
Ja.01:11.(練語版) 太陽が焼けつくような暑さを伴って昇り、草を枯らすと、その花は落ち、そのうわべの美しさは失せる。そのように、富んでいる者も、その旅の途中で消え去るでしょう。
Ja.01:12.(練語版) 試みに耐え忍ぶ人は幸せです。是認されるとき、その方がご自分を愛する人々に約束されたもの、命の冠を受けることになるからです。
Ja.01:13.(練語版) 試みられる時、誰も、「わたしは神に試みられている」と言ってはならない。神は諸悪に試みられることはないし、ご自身が誰をも試みることもないからです。
Ja.01:14.(練語版) むしろ、それぞれの人は、自分自身の欲望によって引き出され、そそのかされて、試みられているのです。
Ja.01:15.(練語版) 次いで、欲望がはらむと罪を産み、罪が熟すると死を生み出す。
Ja.01:16.(練語版) わたしの愛する兄弟たち、欺かれてはいけない。
Ja.01:17.(練語版) すべての良い贈り物とすべての完全な賜物は、上から、光の父から下って来るのです。その方には、変化も、回転の影もない。
Ja.01:18.(練語版) その方は、自らのご意志のままに、わたしたちがご自分の被造物のいわば初穂となるように、わたしたちを真理の言葉によって生み出してくださった。
Ja.01:19.(練語版) わたしの愛する兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。すべての人は聞くことに速く、語ることに遅く、怒ることに遅くあるべきです。
Ja.01:20.(練語版) 人の怒りは神の義をもたらさないからです。
Ja.01:21.(練語版) それゆえ、すべての不潔さとあふれ出る悪を捨て去り、植え付けられたみ言葉を謙虚に受け入れなさい。それはあなたがたの魂を救うことができる。
Ja.01:22.(練語版) しかし、み言葉の実行者となりなさい。自分自身を惑わしてただ聞くだけの者となってはいけない。
Ja.01:23.(練語版) というのは、誰かがみ言葉の聞き手であっても実行者でないなら、その人は、鏡で自分の生まれつきの顔を眺めている人のようだからです。
Ja.01:24.(練語版) 自分自身を見ても、立ち去ると、自分がどんな姿だったかをすぐに忘れてしまうのです。
Ja.01:25.(練語版) しかし、完全な律法、すなわち自由の律法に見入って、とどまる人は、すぐに忘れてしまう聞き手ではなく、わざの実行者となっているのであって、その人はその行ないにおいて幸せな者となるでしょう。
Ja.01:26.(練語版) あなたがたの中の誰かが、自分は敬虔深い者だと思っていても、自分の舌にくつわをかけず、自分の心を欺いているなら、その人の宗教はむなしいものです。
Ja.01:27.(練語版) わたしたちの神また父のみ前で清く汚れのない宗教とはこれです。すなわち、孤児ややもめをその苦難の際に世話すること、また世界から汚点のない状態に自分を保つことです。

ヤコブ 第2章

Ja.02:01.(練語版) わたしの兄弟たちよ。わたしたちの栄光の主イエス・キリストの信仰を持ちながら、人を分け隔てをしてはならない。
Ja.02:02.(練語版) というのは、あなたがたの会堂に、金の指輪をはめ、立派な衣服を着た人が入って来て、また、汚れた衣服を着た貧しい人も入って来た場合に、
Ja.02:03.(練語版) あなたがたが立派な衣服を身に着けた人に目を留めて、「ここの良い場所にお座りなさい」と言い、貧しい人には、「あなたはそこに立つか、わたしの足台の下に座っていなさい」と言うなら、
Ja.02:04.(練語版) あなたがたは、自分たちの間で差別をし、邪悪な考えの裁き人になったのではないか。
Ja.02:05.(練語版) わたしの愛する兄弟たちよ、聞きなさい。神は、世界において貧しい人たちを、信仰において富んだ人たちとして、またご自分を愛する者たちに対して約束された王国を相続する人たちとして選ばれたのではないか。
Ja.02:06.(練語版) しかし、あなたがたは貧しい人を辱めたのです。富んでいる人たちが、あなたがたを抑圧し、あなたがたを裁判所に引いて行くのではないか。
Ja.02:07.(練語版) あなたがたの上に唱えられた良い名を冒とくしているのは彼らではないか。
Ja.02:08.(練語版) それでも、あなたがたが聖書に従って、「あなたは自分自身のようにあなたの隣人を愛しなさい」という王たる律法を全うしているなら、それは良いことです。
Ja.02:09.(練語版) しかし、偏り見ているなら、あなたがたは罪を犯すのであり、律法によって違反者として宣告される。
Ja.02:10.(練語版) というのは、誰かが律法全体を守るとしても、一つの点でつまずくなら、すべてについて有罪となっているからです。
Ja.02:11.(練語版) なぜなら、「姦淫を犯してはいけない」と言われた方は、「殺人を犯してはいけない」とも言われたのです。それで、もしあなたが姦淫を犯してはいなくても、殺人を犯しているなら、律法の違反者となるのです。
Ja.02:12.(練語版) 自由の律法を通して裁かれようとしている者として、そのように語り、またそのように行ないなさい。
Ja.02:13.(練語版) あわれみを行なわない者に対しては、あわれみのない裁きが下されるからです。あわれみは裁きに対して勝ち誇るのです。
Ja.02:14.(練語版) わたしの兄弟たちよ。もし人が自分には信仰があると言っていても、行ないがなければ、それは何の益になるでしょうか。信仰が彼を救うことができるか。
Ja.02:15.(練語版) もし兄弟か姉妹が裸でいて、日ごとの食物にも事欠いているのに、
Ja.02:16.(練語版) あなたがたのうちの誰かが、「平安のうちに行きなさい。暖かくして、満腹しなさい」と言うだけで、体に必要な物を与えないなら、それは何の益になるでしょうか。
Ja.02:17.(練語版) 同じように信仰も、行ないがなければ、それだけでは死んでいるのです。
Ja.02:18.(練語版) しかし、ある人はこう言うことでしょう。「あなたには信仰があり、わたしには行ないがある。行ないなしのあなたの信仰を、わたしに見せなさい。そうすれば、わたしはわたしの行ないによって信仰をあなたに見せてあげよう」。
Ja.02:19.(練語版) あなたは、神はただひとりであると信じているのか。それはいいことです。悪魔たちも信じて震えている。
Ja.02:20.(練語版) しかし、空虚な人よ。行ないなしの信仰がむなしいことを知りたいのですか。
Ja.02:21.(練語版) わたしたちの父アブラハムは、自分の息子イサクを祭壇の上にささげたとき、行ないによって義とされたのではないか。
Ja.02:22.(練語版) あなたは、信仰が彼の行ないと共に働き、そして行ないによって信仰が完全にされたのを見ている。
Ja.02:23.(練語版) そして、「アブラハムは神を信じ、それが彼の義とみなされた」という聖書が成就し、彼は神の友と呼ばれたのです。
Ja.02:24.(練語版) あなたがたは人が行ないによって義とされるのであって、信仰によってだけではないことを見ている。
Ja.02:25.(練語版) 同じように、売春婦ラハブも、使者たちを迎え入れ、彼らを別の道から送り出したとき、行ないによって義とされたのではないか。
Ja.02:26.(練語版) 霊なしの体が死んだものであると同じように、行ないなしの信仰も死んだものです。

ヤコブ 第3章

Ja.03:01.(練語版) わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうちの多くが教師になってはならない。わたしたちはより大きな裁きを受けることを知っているからです。
Ja.03:02.(練語版) わたしたちは皆、多くのことでつまずくからです。言葉においてつまずかない人がいるなら、その人は完全な人であり、全身を制御することができる。
Ja.03:03.(練語版) 馬を自分たちに従わせるためにその口にくつわをかけるなら、わたしたちはその全身を操ることができる。
Ja.03:04.(練語版) 見よ、船でさえ、あのように大きなもので、また激しい風にあおられているのに、ごく小さなかじによって操縦者の望むところに操られる。
Ja.03:05.(練語版) このように、舌も小さな部分ですが、大きなことを自慢するのです。見よ、あのような火が、あのような森を燃やしてしまう。
Ja.03:06.(練語版) 舌は火です。舌こそ、わたしたちの肢体の中の不義の世界であり、全身を汚し、生来の進路を燃やし、ヒンノムの谷によって燃やされる。
Ja.03:07.(練語版) あらゆる種類の獣、鳥、這うもの、海の生物は、すべて人類に制せられるし、また制せられてきた。
Ja.03:08.(練語版) しかし、人々のうち誰も舌を制しえない。舌は休むことのない悪であり、死の毒に満ちている。
Ja.03:09.(練語版) わたしたちは、舌によって、わたしたちの神また父を賛美し、また舌によって、神に似せて造られた人々をのろっている。
Ja.03:10.(練語版) 同じ口から、祝福とのろいが出て来るのです。わたしの兄弟たちよ。これらのような事は、あるべきでない。
Ja.03:11.(練語版) 泉が、甘い水と苦い水とを、同じ穴からふき出すことがあろうか。
Ja.03:12.(練語版) わたしの兄弟たちよ。いちじくの木がオリブの実を結び、ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができようか。塩水も、甘い水を出すことはできない。
Ja.03:13.(練語版) あなたがたのうちで、知恵と理解力のあるのは誰ですか。その人は、良い振る舞いにより、知恵の柔和さをもって、自分の行ないを示しなさい。
Ja.03:14.(練語版) しかし、あなたがたが心の中に苦々しいねたみやと党派心が抱いているなら、真理に逆らって自慢したり偽ったりしてはいけない。
Ja.03:15.(練語版) そのような知恵は上から下って来たものではなく、地上的で、魂的で、また悪霊的です。
Ja.03:16.(練語版) ねたみと党派心があるところには、無秩序とあらゆる悪い行ないがあるからです。
Ja.03:17.(練語版) しかし、上からの知恵は第一に純粋であり、次いで、平和的で、善意で、温順で、あわれみと良い実に満ちており、不公平な差別をせず、偽善的でもない。
Ja.03:18.(練語版) そして、義の実は、平和を作り出す人たちによって、平和のうちにまかれるのです。

ヤコブ 第4章

Ja.04:01.(練語版) あなたがたの間の戦いや争いはどこから来るのですか。それはほかではなく、あなたがたの肢体の中で戦うあなたがたの快楽からではないか。
Ja.04:02.(練語版) あなたがたは、むさぼるが得られない。あなたがたは人を殺し、またねたみむが、獲得することができない。あなたがたは争い戦う。あなたがたは、求めないから得られないのです。
Ja.04:03.(練語版) 求めても受けていないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い求め方をするからです。
Ja.04:04.(練語版) 姦婦たちよ。あなたがたは世界との交友が神との敵対であることを知らないのですか。それゆえ、誰でも世界の友になりたいと思っている人は、自分を神の敵としているのです。
Ja.04:05.(練語版) それともあなたがたは、「彼は、わたしたちの内に住まわせた霊を、ねたむほどに慕っている」と聖書が言っているのは、むなしいことだと思うのですか。
Ja.04:06.(練語版) しかし、その方はより大きな恵みを与えてくださるのです。それゆえ、こう言われている。「神は高慢な者たちに立ち向かい、謙そんな者たちに恵みを与えられる」。
Ja.04:07.(練語版) ですから、神に服しなさい。しかし悪魔に立ち向かいなさい。そうすればあなたがたから逃げ去るでしょう。
Ja.04:08.(練語版) 神に近づきなさい。そうすれば、彼はあなたがたに近づいてくださるでしょう。罪人たちよ、あなたがたの手を清めなさい。二魂の者たちよ、あなたがたの心を清くしなさい。
Ja.04:09.(練語版) 嘆き、悲しみ、泣きなさい。あなたがたの笑いを悲しみに、あなたがたの喜びを憂いに変えなさい。
Ja.04:10.(練語版) 主のみ前で自分を低くしなさい。そうすれば、彼はあなたがたを高くしてくださるでしょう。
Ja.04:11.(練語版) 兄弟たちよ。互いに悪口を言ってはいけない。兄弟の悪口を言ったり、自分の兄弟を裁いたりする者は、律法を悪く言い、律法を裁いているのです。そして、もし律法を裁いているなら、あなたは律法の実行者ではなく、むしろ裁き人です。
Ja.04:12.(練語版) 律法制定者また裁き手である方はひとりであり、救うことも滅ぼすこともできる方です。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。
Ja.04:13.(練語版) さあ、「今日か明日、わたしたちはこの町へ行き、一年間そこで過ごして、商売をして利益を得よう」と言っている者たちよ。
Ja.04:14.(練語版) あなたがたは明日のこと、あなたがたの命がどうなるかも知らないのです。あなたがたは、少しの間現われて、やがて消え去ってしまう霧なのです。
Ja.04:15.(練語版) むしろ、あなたがたは「主のご意志であれば、わたしたちは生きていて、あの事この事をするでしょう」と言うべきです。
Ja.04:16.(練語版) しかし今、あなたがたは自分の自慢を誇りとしている。そうした自慢はすべて邪悪です。
Ja.04:17.(練語版) それゆえ、行なうべき善を知っていながら、行なわないのは、その人にとって罪です。

ヤコブ 第5章

Ja.05:01.(練語版) さあ、富んでいる人たちよ。あなたがたに臨もうとしているあなたがたの悲惨さのために声を上げて泣きなさい。
Ja.05:02.(練語版) あなたがたの富は朽ち、あなたがたの衣服はガに食われた。
Ja.05:03.(練語版) あなたがたの金と銀はさびている。そして、それらのさびがあなたがたに対する証しとなり、あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたはこの終わりの日々に宝を積み上げたのです。
Ja.05:04.(練語版) 見よ、あなたがたの畑の刈り入れをした労働者たちの賃金、あなたがたがだまして取っておいたその賃金が叫んでおり、刈り入れをした人たちの叫びが万軍の主の耳に入っている。
Ja.05:05.(練語版) あなたがたは地上でぜいたくに暮らし、肉感を満たすことにふけってきた。ほふられる日にあたって、自分の心を養ったのです。
Ja.05:06.(練語版) あなたがたは義人を罪に定めて、殺した。彼はあなたがたに抵抗しない。
Ja.05:07.(練語版) それゆえ、兄弟たちよ。主の臨在まで忍耐しなさい。見よ、農夫は地の尊い実りを待ち望むが、それについては、前の雨と後の雨とがあるまで、忍耐するのです。
Ja.05:08.(練語版) あなたがたも忍耐しなさい。自分の心を強くしていなさい。主の臨在が近づいているのだからです。
Ja.05:09.(練語版) 兄弟たちよ。互に不平を言い合ってはならない。あなたがたが裁かれることのないためです。見よ、裁き手が戸口の前に立っておられる。
Ja.05:10.(練語版) 兄弟たちよ。諸悪に耐えること、忍耐することについては、主の名において語った預言者たちを模範としなさい。
Ja.05:11.(練語版) 見よ、耐え忍んだ人たちは幸せであると、わたしたちは思う。あなたがたはヨブの辛抱について聞き、主がなさったことの終結を見た。主は優しい愛情に富まれ、あわれみ深い方なのです。
Ja.05:12.(練語版) しかし、わたしの兄弟たちよ。何よりも、誓いをしてはならない。天をさしても、地をさしても、そのほかのどんな誓いにさしても、いっさい誓ってはならない。あなたがたの「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」でありなさい。それは、あなたがたが裁きに陥ることがないためです。
Ja.05:13.(練語版) あなたがたの中に苦しんでいる者があるか。その人は祈りなさい。喜んでいる者があるか。その人は賛美を歌いなさい。
Ja.05:14.(練語版) あなたがたの中に病気の人があるか。その人は集会の長老たちを呼び、主の名においてオリブ油を塗ってもらい、自分のために祈ってもらいなさい。
Ja.05:15.(練語版) そうすれば、信仰の祈りは病んでいる人を救い、そして、主がその人を起き上がらせてくださるでしょう。また、その人が罪を犯していたなら、それは赦されるでしょう。
Ja.05:16.(練語版) だから、互に罪を告白し合い、また、いやされるようにお互のために祈りなさい。義人の祈願は働いて、大きな力のあるものです。
Ja.05:17.(練語版) エリヤはわたしたちと同じような性質の人でしたが、雨が降らないようにと祈りをもって祈ったところ、地には三年六か月の間、雨が降らなかった。
Ja.05:18.(練語版) そして、再び祈ったところ、天は雨を降らせ、地はその実をみのらせた。
Ja.05:19.(練語版) わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうち、真理から迷い出た者があり、誰かが彼を立ち返らせるなら、
Ja.05:20.(練語版) その人は、罪人をその迷いの道から立ち返らせる人が、彼の魂を死から救い、また多くの罪を覆うことになることを知っておきなさい。

第1ペテロ
第1ペテロ 第1章

1Pe.01:01.(練語版) イエス・キリストの使徒ペテロから、ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤおよびビテニヤの離散のうちに仮住まいしている選ばれた人々に、
1Pe.01:02.(練語版) すなわち、父なる神の予知にしたがい、霊による聖化をもって、従順な者となってイエス・キリストの血を振りかけられるようにと選ばれた人々へ。あなたがたに恵みと平和が増し加えられるように。
1Pe.01:03.(練語版) ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父また神。その方は、その豊かなあわれみにより、イエス・キリストの死んだ者たちからの復活を通して、わたしたちを生ける期待へと再び生させた。
1Pe.01:04.(練語版) それは、あなたがたのために天々に取って置かれている、朽ちることなく、汚れがなく、消え行くことのない相続財産のためです。
1Pe.01:05.(練語版) あなたがたは、最後の時節に啓示されるために備えられている救いのため、神の力により、信仰を通して守られている。
1Pe.01:06.(練語版) その点で、あなたがたは大いに喜んでいる。たとえ今しばらくの間は、さまざまな試みにあって悲しまなければならないとしてもです。
1Pe.01:07.(練語版) それは、火によって試されていながらも滅びてしまう金よりはるかに貴重な、あなたがたの信仰の試されることが、イエス・キリストの出現の時に、賞賛と栄光と誉れという結果になるためなのです。
1Pe.01:08.(練語版) あなたがたは、彼を見たことはないが、愛している。現在、彼を見てはいないけれども、信じて、言葉に表せない、栄光に満ちた喜びをもって歓喜している。
1Pe.01:09.(練語版) あなたがたの信仰の終結を、すなわちあなたがたの魂の救いを受けているからです。
1Pe.01:10.(練語版) この救いについては、あなたがたに達する恵みについて預言した預言者たちが探し求め、念入りに調べた。
1Pe.01:11.(練語版) 彼らは、自分たちのうちにあるキリストの霊が、キリストの苦難とそれらのことに続く栄光を前もって証ししていた時、それが誰を、あるいはどの時節を指しているのかを調べていたのです。
1Pe.01:12.(練語版) 彼らに啓示されたことは、彼らは自身のためではなく、あなたがたに仕えた、ということでした。それは今や天から遣わされた聖霊によってあなたがたに良い知らせを宣べ伝えた人々を通じてあなたがたに知らされた。これは、使いの者たちもひとめ見たいと望んでいることです。
1Pe.01:13.(練語版) それだから、あなたがたは思いの腰に帯を締め、自制し、イエス・キリストの出現の時に、あなたがたにもたらされる恵みの上に期待を完全に置きなさい。
1Pe.01:14.(練語版) 従順な子供として、あなたがたが以前の無知であったときの欲望に従うのではなく、
1Pe.01:15.(練語版) あなたがたを召された聖なる方に従って、あなたがた自身もすべての振る舞いにおいて聖なるものとなりなさい。
1Pe.01:16.(練語版) それは、「あなたがたは聖なるものでなければならない。わたしは聖なるものだからだ」と書かれているからです。
1Pe.01:17.(練語版) あなたがたが、人を偏り見ずにひとりひとりの行ないにしたがって裁かれる父を呼んでいるのであれば、あなたがたの寄留の時を恐れの気持ちをもって振る舞いなさい。
1Pe.01:18.(練語版) このことを知っているからです。すなわち、あなたがたが、父祖たちから伝えられたむなしい振る舞いから救い出されたのは、朽ちるもの、つまり銀や金によるのではなく、
1Pe.01:19.(練語版) 傷もしみもない小羊のようなキリストの尊い血によるということです。
1Pe.01:20.(練語版) 彼は世界の基が置かれる前から予知されていたが、この時々間々の最後に、あなたがたのために現わされたのです。
1Pe.01:21.(練語版) そのあなたがたは、彼を通して、彼を死んだ者たちの中から起こし、栄光を与えられた神を信じている。それは、あなたがたの信仰と期待が神のうちにあるようになるためです。
1Pe.01:22.(練語版) あなたがたは真理への従順において、自分の魂をきよめ、偽りのない兄弟愛をいだくに至ったのですから、互に心から熱烈に愛し合いなさい。
1Pe.01:23.(練語版) 再び生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちることのない種から、すなわち、生きている、存続する神の言葉を通してであったからです。
1Pe.01:24.(練語版) なぜなら、「すべての肉は草のよう、そのすべての栄光は草の花のようです。草は枯れ、花は落ちる。
1Pe.01:25.(練語版) しかし、主の言葉は、世に亘って、存続する」。これが、あなたがたに良い知らせとして宣べ伝えられた言葉です。

第1ペテロ 第2章

1Pe.02:01.(練語版) ですから、すべての悪、すべての欺き、偽善、ねたみ、そしてすべての悪口を捨て去り、
1Pe.02:02.(練語版) 生まれたばかりの赤子のように、混ぜ物のないみ言葉の乳を慕い求めなさい。それによって、救いへと成長することができるためです。
1Pe.02:03.(練語版) それはあなたがたが、主が親切な方であることを味わったのであればのことです。
1Pe.02:04.(練語版) あなたがたが近づいていくその方は、確かに人々によって捨てられたが、神にとって選ばれた尊い生ける石です。
1Pe.02:05.(練語版) あなたがた自身も生きた石として、聖なる祭司職のため、また、イエス・キリストを通して神に受け入れられる霊的な犠牲をささげるための霊的な家として築き上げられていくのです。
1Pe.02:06.(練語版) なぜなら、聖書にこうあるからです。「見よ、わたしはシオンに、隅のかしら石を、選ばれた尊い石を置く。これを信じる者は決して辱められることがない」。
1Pe.02:07.(練語版) ですから、信じるあなたがたにとっては尊いものですが、信じない者たちにとってはこのようです。「建築者たちの捨てた石で、これが隅のかしらになったもの」、
1Pe.02:08.(練語版) また、「つまずきの石、妨げの岩」です。彼らがみ言葉につまずくのは、頑固であるからであって、また、彼らはそうなるように定められていたのです。
1Pe.02:09.(練語版) しかしあなたがたは、選ばれた種族、王なる祭司、聖なる民族、所有物となる民でです。それは、あなたがたが闇からご自分の驚くべき光へと招き入れてくださった方の美徳を告げ知らせるためです。
1Pe.02:10.(練語版) あなたがたは、かつては民ではなかったのに、今は神の民であり、あわれみを受けていなかったのに、今はあわれみを受けている。
1Pe.02:11.(練語版) 愛する者たちよ。わたしはあなたがたに勧める。あなたがたは外人居留者また滞在者なのですから、魂に戦いを挑む肉的な欲望を避けなさい。
1Pe.02:12.(練語版) 諸国の民々の間で良い振る舞いをしなさい。彼らがあなたがたを悪人として悪く言っていても、自分たちが目にするあなたがたの良い行ないによって、訪れの日に、神に栄光を帰するようになるためです。
1Pe.02:13.(練語版) 人のすべての創造したものに、主のために服しなさい。上に立っている者としての王であろうと、
1Pe.02:14.(練語版) あるいは、悪を行なう者たちを罰し善を行なう者たちをほめるために、王から送られた総督であろうと、そうしなさい。
1Pe.02:15.(練語版) あなたがたが善を行なうことによって愚かな者たちの無知を黙らせることは、神のご意志だからです。
1Pe.02:16.(練語版) 自由人として、しかしその自由を悪の覆いとするのでなく、むしろ神の奴隷としてです。
1Pe.02:17.(練語版) すべての人を敬いなさい。兄弟関係にある人たちを愛しなさい。神を恐れなさい。王を敬いなさい。
1Pe.02:18.(練語版) 家僕たちよ。すべてのことに恐れをもって主人に服従しなさい。善良で善意である者だけではなく、意地の悪い者に対してもそうしなさい。
1Pe.02:19.(練語版) 誰かが不当に苦しんでいながら、神に対する良心のゆえに悲しみを耐え忍ぶなら、これは恵みです。
1Pe.02:20.(練語版) というのは、あなたがたが罪を犯している時に、むち打ちを辛抱強く耐え忍んでいても、それが何の名誉になるでしょうか。しかし、良い行ないをしている時に、苦しみを辛抱強く耐え忍んでいるなら、これは神と共にある恵みです。
1Pe.02:21.(練語版) このためにあなたがたは召されたのです。なぜなら、キリストもあなたがたのために苦しみを受け、あなたがたが彼の足跡について来るようにと、あなたがたに模範を残されたからです。
1Pe.02:22.(練語版) 彼は罪を犯さず、また彼の口に欺きは見いだされなかった。
1Pe.02:23.(練語版) ののしられても、ののしり返さず、苦しみを受けても、脅すこともせず、義をもって裁く方にご自分を引き渡した。
1Pe.02:24.(練語版) 彼はわたしたちの罪をご自身の体のうちに木の上で負われた。それはわたしたちが、罪に対して死に、義に対して生きるためです。彼の打ち傷によって、あなたがたはいやされたのです。
1Pe.02:25.(練語版) というのは、あなたがたは羊のように迷っていたが、今は、あなたがたの魂の牧者また監督である方のもとに戻って来たからです。

第1ペテロ 第3章

1Pe.03:01.(練語版) 同じように、妻たちよ。自分の夫に服従しなさい。それは、み言葉に頑固である者がいても、彼らが言葉なしに妻の振る舞いによって勝ち取られるようになるためです。
1Pe.03:02.(練語版) あなたがたの恐れのある純粋な振る舞いを見るからです。
1Pe.03:03.(練語版) あなたがたは、髪を編み、金の飾りをつけ、衣服の着つけるような外面の飾りではなく、
1Pe.03:04.(練語版) 柔和で静かな霊という朽ちることのない飾りをした、心の中の隠された人のうちにあるようにしなさい。それは神のみ前で貴重なものなのです。
1Pe.03:05.(練語版) というのは、かつて神に期待を置いた聖なる女たちも、このように身を飾り、自分の夫に服従したからです。
1Pe.03:06.(練語版) サラがアブラハムを自分の主と呼んで、彼に従っていたとおりです。良い行ないをしており、どんな恐ろしいことにも恐れを持っていないなら、あなたがたは彼女の子供たちになっているのです。
1Pe.03:07.(練語版) 同じように、夫たちよ、知識に従って自分の妻と共に住みなさい。弱い器として、また命の恵みの共同相続人として、妻に敬意を払いなさい。あなたがたの祈りが妨げられないためです。
1Pe.03:08.(練語版) 最後に、みな同じ思いを持ち、同情し合い、兄弟愛をもち、思いやり深くあり、へりくだった者でありなさい。
1Pe.03:09.(練語版) 悪をもって悪に、ののしりをもってののしりに報いたりせず、かえって祝福しなさい。あなたがたが召されたのは、祝福を受け継ぐためであるからです。
1Pe.03:10.(練語版) というのは、「命を愛して良い日々を見ることを願っている者は、舌に悪を止めさせ、唇に欺きを語らせず、
1Pe.03:11.(練語版) また悪いことから離れて善いことを行ない、平和を求めてこれを追い求めよ。
1Pe.03:12.(練語版) 主の目は義人たちの上にあり、彼の耳は彼らの祈願に向けられるからです。しかし、主の顔は悪いことを行なっている者たちに対して向けられる」。
1Pe.03:13.(練語版) そして、もしあなたがたが善に熱心であれば、誰が、あなたがたに害を加えるでしょうか。
1Pe.03:14.(練語版) しかし、たとえ義のために苦しみを受けるとしても、あなたがたは幸せです。「彼らの恐れるものを恐れてはならず、動揺してもならない」。
1Pe.03:15.(練語版) あなたがたの心の中でキリストを主として神聖なものとしなさい。あなたがたのうちにある期待について、その理由を尋ねるすべての人に対して弁明できるよういつも準備しておきなさい。
1Pe.03:16.(練語版) ただし柔和と恐れをもって、また善い良心を抱いてそうするようにしなさい。それは、あなたがたが悪く言われていることについて、キリストにおける善い振る舞いをののしっている彼らが恥じ入るためです。
1Pe.03:17.(練語版) それが神のご意志によってそう望まれるのであれば、良い行ないのために苦しみを受けるほうが、悪い行ないのために苦しみを受けるよりもよいからです。
1Pe.03:18.(練語版) キリストも罪のために一度だけ苦しみを受けられた。義なる方が不義の者たちのためにです。それは、あなたがたを神のもとに連れて行くためです。彼は、肉においては死に渡されたが、霊においては生かされたのです。
1Pe.03:19.(練語版) その際、彼は牢にいる霊たちのところにも行って宣べ伝えたのでした。
1Pe.03:20.(練語版) この霊たちは、かつてノアの日々に、箱舟が造られていた間、神が忍耐をもって待っておられた時に、頑固であった者たちです。その箱舟の中で少数の人々、すなわち八つ魂が水を通して救われた。
1Pe.03:21.(練語版) その水に象徴されるもの、すなわちバプテスマが今やあなたがたをも救うのです。そのバプテスマは、肉の汚れを取り除くことではなく、イエス・キリストの復活を通して、神に対して正しい良心を願い求めることです。
1Pe.03:22.(練語版) 彼は天に行かれて神の右におられる。使いの者たちと諸権威と諸勢カは彼に服従しているのです。

第1ペテロ 第4章

1Pe.04:01.(練語版) したがって、キリストは肉において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ思いで武装しなさい。肉において苦しみを受けた人は、罪をやめているからです。
1Pe.04:02.(練語版) それは、あなたがたが、肉における残りの時を、もはや人の欲望のためではなく、神のご意志のために生きるためです。
1Pe.04:03.(練語版) 過ぎ去った時には、あなたがたは諸国民の人々の好むことを行ない、遊蕩、欲情、酔酒、宴楽、酒宴、嫌悪すべき偶像崇拝のうちを歩んできたが、もはや十分です。
1Pe.04:04.(練語版) 彼らは、あなたがたが自分たちと共に同じ放蕩の洪水に走り込まないので、ののしりつつ、不審に思っている。
1Pe.04:05.(練語版) 彼らは、生きている者たちと死んだ者たちとを裁く用意のある方に言い開きをすることになる。
1Pe.04:06.(練語版) というのは、この目的のために、良い知らせは死んだ者たちにも宣べ伝えられたからです。すなわち、彼らが肉において人として裁かれ、霊においては神によって生きるためです。
1Pe.04:07.(練語版) しかし、すべての終結が近づいている。ですから、祈りのために、健全な思いを持ち、自制しなさい。
1Pe.04:08.(練語版) 何よりもまず、互いに対して熱烈な愛を抱きなさい。愛は多くの罪を覆うからです。
1Pe.04:09.(練語版) 不平を言わずに互いをもてなし合いなさい。
1Pe.04:10.(練語版) 各自、その贈り物を受けたところに従い、神のさまざまな恵みの良い管理人として、それを互いに対する奉仕に用いなさい。
1Pe.04:11.(練語版) 誰かが語るのであれば、神のみ言葉を語るようにして語りなさい。誰かが奉仕するのであれば、神が供給してくださる力によるようにして奉仕しなさい。それは、神がすべてのことにおいて、イエス・キリストを通して栄光を受けられるためです。栄光と力が世々の世々に亘って、この方にあるように、アァメン。
1Pe.04:12.(練語版) 愛する者たちよ。あなたがたを試みるために臨んできた火のような試練のことで、異常なことが自分たちに生じたかのように驚いてはいけない。
1Pe.04:13.(練語版) むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど、喜びなさい。それは、彼の栄光の出現の時に、あなたがたも歓喜をもって喜ぶためです。
1Pe.04:14.(練語版) キリストの名のためにそしられるなら、あなたがたは幸せです。その時には、栄光の霊、また神の霊が、あなたがたの上にとどまっているからです。
1Pe.04:15.(練語版) あなたがたのうちの誰も、人殺し、盗人、悪を行なう者、または他人のことに干渉する者として苦しみを受けないようにしなさい。
1Pe.04:16.(練語版) しかし、クリスチャンとして苦しみを受けるのであれば、恥じてはなならない。むしろ、この名において神に栄光を帰しなさい。
1Pe.04:17.(練語版) というのは、裁きが神の家から始まる時節だからです。それが最初にわたしたちから始まるのであれば、神の良い知らせに対して頑固である者たちの終結は、どうなるでしょうか。
1Pe.04:18.(練語版) そして義人がかろうじて救われるのだとすれば、不敬虔な者と罪人はどこに出て来るだろうか。
1Pe.04:19.(練語版) ですから、神のご意志によって苦しみを受けている人々は、善を行ないつつ、自分の魂をその方、すなわち忠実な創造者に委ねなさい。

第1ペテロ 第5章

1Pe.05:01.(練語版) あなたがたの中の長老たちに、仲間の長老であり、キリストの苦しみの証人であり、やがて現わされる栄光にあずかる者として、わたしは勧めます。
1Pe.05:02.(練語版) あなたがたの中にいる神の群れを監視し、牧しなさい。強制されてではなく神に従って自発的に、不正な利得のためではなく、本心から、それをしなさい。
1Pe.05:03.(練語版) あなたがたに割り当てられた人々に威張り散らすようにではなく、むしろ群れの模範となりなさい。
1Pe.05:04.(練語版) そうすれば、牧者の長が現れる時、あなたがたは、あせることのない栄光の冠を受けるでしょう。
1Pe.05:05.(練語版) 同じように、若い人たちよ、長老たちに服しなさい。しかし、あなたがたはみな、互いに謙そんを身につけなさい。「神は高慢な者たちに立ち向かい、謙そんな者たちに恵みを与えられる」からです。
1Pe.05:06.(練語版) ですから、神の力強いみ手の下に自分を低くしなさい。そうすれば、その方はしかるべき時節にあなたがたを高くしてくださるためです。
1Pe.05:07.(練語版) あなたがたの心配事をすべてその方のもとに投げなさい。その方はあなたがたのことを気にかけておられるからです。
1Pe.05:08.(練語版) 自制し、目覚めなさい。あなたがたの反対者である謗魔が、ほえる獅子のように、歩き回って、誰かを呑み込もうと求めている。
1Pe.05:09.(練語版) 自分の信仰のうちに確固として彼に立ち向かいなさい。世界にいるあなたがたの仲間の兄弟全体も同じ苦しみに遭っていることを、あなたがたは知っているからです。
1Pe.05:10.(練語版) しかし、すべての恵みの神、あなたがたをキリストにあってご自分の世々の特質ある栄光に召してくださった方は、あなたがたがわずかの間苦しみを受けた後、彼自らあなたがたを回復させ、確立し、強め、基礎づけてくださるでしょう。
1Pe.05:11.(練語版) この方に、世々の世々に亘って、力があるように。アァメン。
1Pe.05:12.(練語版) わたしは、忠実な兄弟だとわたしが考えているシルワノを通して、この短い手紙をあなたがたに書き送り、あなたがたを励まし、また、これが神の真の恵みであることを証しした。この恵みのうちに立ちなさい。
1Pe.05:13.(練語版) あなたがたと共に選ばれてバビロンにいる者が、あなたがたに挨拶を送る。わたしの息子マルコもそうしている。
1Pe.05:14.(練語版) 愛の口づけをもって互いに挨拶しなさい。キリスト・イエスのうちにいるあなたがたすべてに平安があるように。

第2ペテロ
第2ペテロ 第1章

2Pe.01:01.(練語版) イエス・キリストの奴隷また使徒であるシメオン・ペテロから、わたしたちの神と救い主イエス・キリストの義のうちにあって、わたしたちと共に同じ尊い信仰を受けている人々へ。
2Pe.01:02.(練語版) 神とわたしたちの主イエスについての知識のうちにあって、あなたがたに恵みと平和が増し加えられるように。
2Pe.01:03.(練語版) 彼の神的な力が、ご自身の栄光と美徳とによってわたしたちを召してくださった方についての知識を通して、命と敬虔深さに関するすべてのことをわたしたちに与えているからです。
2Pe.01:04.(練語版) これらを通して、尊く、一番大いなる約束が、わたしたちに与えられている。それは、あなたがたがこれらを通して欲望のゆえに世界にある腐敗から逃れて、この神的な性質に共にあずかる者となるためです。
2Pe.01:05.(練語版) それゆえにこそ、あなたがたは、勤勉の限りを尽くして、あなたがたの信仰に美徳を加え、美徳に知識を、
2Pe.01:06.(練語版) 知識に自制を、節制に忍耐を、忍耐に敬虔深さを、
2Pe.01:07.(練語版) 敬虔深さに兄弟愛を、兄弟愛に愛を加えなさい。
2Pe.01:08.(練語版) これらのものがあなたがたに備わり、そして増し加わりつつあるなら、それらのものは、あなたがたを主イエス・キリストについての知識に対して無益で実を結ばない者とはならせない。
2Pe.01:09.(練語版) これらのものが備わっていない者は、盲目であり、近視眼であって、自分の昔の罪からの清めを忘れてしまっているのです。
2Pe.01:10.(練語版) ですから、兄弟たちよ、自分の召しと選びを確実なものとすることにさらに熱心でありなさい。それらのことを行なっているなら、あなたがたは決してつまずかないでしょう。
2Pe.01:11.(練語版) このようにして、わたしたちの主また救い主であるイエス・キリストの世々の特質ある王国に入る道が、あなたがたに豊かに与えられることになるのです。
2Pe.01:12.(練語版) それですから、これらのことをあなたがたに思い出させたいという気持ちを常に抱くことでしょう。あなたがたが、このことを知っており、また自分のもとにある真理のうちにしっかり据えられているとはいってもです。
2Pe.01:13.(練語版) わたしは、自分がこの幕屋にいるかぎりは、思い出させることによってあなたがたを奮い立たせるのが正しいことだと思う。
2Pe.01:14.(練語版) わたしたちの主イエス・キリストがわたしに明らかにされたとおり、自分の幕屋から脱ぎ去る時が速やかにやって来ることを知っているからです。
2Pe.01:15.(練語版) それで、わたしが去った後、あなたがたがこれらのことをいつも思い出すことができるように、わたしも努力を尽くすつもりです。
2Pe.01:16.(練語版) というのは、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの力と臨在についてあなたがたに知らせた時、巧妙に考え出した作り話に従ったのではない。わたしたちは、あの方の荘厳さの目撃証人であったのです。
2Pe.01:17.(練語版) というのは、「これはわたしの息子、わたしの愛する者、わたしは彼を喜ぶ」という声が荘厳な栄光のもとから彼にもたらされた時、彼は父なる神から誉れと栄光を受けられたからです。
2Pe.01:18.(練語版) わたしたちは彼と共に聖なる山にいた時、この声が天からもたらされるのを聞いたのです。
2Pe.01:19.(練語版) また、わたしたちは預言の言葉をより確実なものとして持っている。夜が明けて、あなたがたの心に明けの星が昇るまで、暗い場所で輝くともし火として、あなたがたはこれに注意を払っているのはよいことです。
2Pe.01:20.(練語版) 何よりも、聖書の預言はすべて自分勝手な解釈から出てきたものではないことを知っているからです。
2Pe.01:21.(練語版) というのは、預言は決して人の意志によってもたらされたものではなく、人々が聖霊に導かれ、神からのものとして語ったのだからです。

第2ペテロ 第2章

2Pe.02:01.(練語版) しかし、民の間には偽預言者たちも現われた。あなたがたの間にも偽教師たちが現われることになるのと同じです。彼らは、破壊的な異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主人をさえ否認し、自分たちに速やかな滅びをもたらすのです。
2Pe.02:02.(練語版) そして、多くの者が彼らの放蕩につき従うでしょう。彼らのゆえに、真理の道が冒とくされることになるでしょう。
2Pe.02:03.(練語版) 彼らは、貪欲のために、ごまかしの言葉であなたがたを売り物にするでしょう。彼らに対する裁きは昔からぐずぐずしておらず、彼らの滅びがうとうとするようなことはない。
2Pe.02:04.(練語版) 神は、罪を犯したみ使たちを容赦することはせず、むしろ裁きのために留め置いておくため、彼らを深みの最も低い牢に投げ込んで、闇の縄目に引き渡されたのであれば、
2Pe.02:05.(練語版) また、古い世界を容赦することはせず、不敬虔な者たちの世界に洪水をもたらされた時に義の宣伝者ノアたち八人の者を保護されたのであれば、
2Pe.02:06.(練語版) また、ソドムとゴモラの町々を灰にして滅びに定め、将来の不敬虔に振る舞う者たちに対する見せしめとされたのであれば、
2Pe.02:07.(練語版) また、不法な者たちの放蕩な振る舞いによって悩まされていた義人ロトを救われたのであれば、
2Pe.02:08.(練語版) (というのは、この義人は彼らの間に住んでいたため、不法な行ないを見聞きして、試金石によってのように日々自分の義なる魂を試していたからです。)
2Pe.02:09.(練語版) 主は、敬虔深い者たちを試みから救い出し、不義の者たちを裁きの日に懲らしめるために留め置いておく方法を知っておられるのです。
2Pe.02:10.(練語版) 特に、汚れた欲望のうちに肉を追って歩み、主権者を軽んじている者たちを。大胆不敵でわがままな彼らは、おののかず栄光ある者たちを冒とくしている。
2Pe.02:11.(練語版) 使いの者たちは、強さと力において勝っているのに、彼らを冒とくする裁きを持ち出すことはない。
2Pe.02:12.(練語版) しかしこれらの者たちは、もともと捕らえられて腐敗されるために生まれついた理性のない動物のようであって、自分たちが知らないことについて冒とくしているので、自分たちの腐敗の中で腐敗されるでしょう。
2Pe.02:13.(練語版) 彼らは不義の報いとして不義を被るのです。彼らは、昼間のぜいたくな生活を楽しみとしている人々、しみ、また汚点であり、自分たちの欺きのうちに浮かれ騒ぐ一方で、あなたがたと宴席を共にしている。
2Pe.02:14.(練語版) 彼らは姦婦に満ちた目を持ち、罪を止めず、不安定な魂をそそのかし、貪欲に鍛錬された心を持っている。彼らはのろいの子供たちです。
2Pe.02:15.(練語版) 彼らはまっすぐな道を捨てて、迷い出てしまった。ボソルの息子バラムの道に従ったのです。彼は不義の報酬を愛し、
2Pe.02:16.(練語版) しかし、彼は自分自身の違犯対するとがめを受けた。物を言えない、くびきを負う獣が人の声で物を言い、その預言者の狂気を妨げたのです。
2Pe.02:17.(練語版) これらの者たちは水のない泉、あらしに吹き払われる霧であって、彼らのためには闇の暗黒が用意されている。
2Pe.02:18.(練語版) というのは、彼らは空虚な大言壮語を口にして、迷いのうちに振る舞っている者たちからかろうじて逃れてきた人々を、肉の欲望や放蕩によってそそのかすからです。
2Pe.02:19.(練語版) その人々に自由を約束する一方で、自分たちは腐敗の奴隷なのです。人は誰かに打ち負かされれば、その者の奴隷になるからです。
2Pe.02:20.(練語版) というのは、主また救い主であるイエス・キリストの知識によって世界の汚れから逃れたものが、再びそれに巻き込まれて打ち負かされているなら、彼らにとっては、終わりは初めよりも悪くなるからです。
2Pe.02:21.(練語版) 彼らにとっては、義の道を知らなかった方が、それを知った後、自分たちに伝えられた聖なる誡めから後戻りするよりは、良かったでしょう。
2Pe.02:22.(練語版) しかし、このことが彼らに生じているのは、次の真実のことわざによることなのです。「犬は自分の吐いた物に戻る」、また、「豚は洗われても、また、泥の中に転がって行く」。

第2ペテロ 第3章

2Pe.03:01.(練語版) 愛する者たちよ。わたしは今この第二の手紙をあなたがたに書きおくり、これらの中でわたしは思い出させることによってあなたがたの純真な思いを奮い立たせているのです。
2Pe.03:02.(練語版) それは、聖なる預言者たちによって前もって語られていた言葉と、主また救い主のあなたがたの使徒たちの命令を、あなたがたが思い出すためです。
2Pe.03:03.(練語版) まずこのことを知っておきなさい。最後の日々にはあざける者たちがあざけりをもって出て来て、自分たちの欲望にしたがって進み、
2Pe.03:04.(練語版) こう言うでしょう。「彼の臨在の約束はどこにあるのか。父祖たちが眠りについた日から、すべてのものは創造の初め以来と同じようにして存続しているのだ」。
2Pe.03:05.(練語版) それは,彼らが次のことを故意に忘れているからです。すなわち、神の言葉によって、天々は昔からあり、地は水の中から、また水を通して成り立ったのですが、
2Pe.03:06.(練語版) それらを通して、当時の世界は水に覆われて滅びたのです。
2Pe.03:07.(練語版) 一方、今の天々と地は、その同じ言葉によって火のために蓄えられている。不敬虔な者たちの裁きと滅びの日のために留め置かれているのです。
2Pe.03:08.(練語版) しかし、愛する者たちよ、この一事を忘れてはならない。すなわち、主のもとでは、一日は千年のようであり、千年は一日のようであるということです。
2Pe.03:09.(練語版) 主はある人々が遅れと考えているように約束を遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、誰も滅びることなく、すべての人が心変えに至るようにと望んでいるのです。
2Pe.03:10.(練語版) しかし、主の日は盗人のようにしてやって来うるでしょう。その日、天々は大きな音と共に過ぎ去り、諸要素は極度に熱して崩壊し、地とその中のわざとはあらわにされるでしょう。
2Pe.03:11.(練語版) これらのすべてのものがこのように滅ぼされるのですから、あなたがたはどれほど聖なる振る舞いと敬虔深さのうちにいる者とならなければならないことでしょう。
2Pe.03:12.(練語版) 神の日の臨在を待ち望み、また早めることに努力しなければならないことでしょう。その日に、天々は燃えて崩壊し、諸要素は極度に熱して溶けるのです。
2Pe.03:13.(練語版) しかし、彼の約束によって、わたしたちは義の住む新しい天々と新しい地を待ち望んでいる。
2Pe.03:14.(練語版) それで、愛する者たちよ、あなたがたはこれらのことを待ち望んでいるのですから、彼のみ前にあって、汚点もなく傷もなく、平安のうちに見いだされるように励みなさい。
2Pe.03:15.(練語版) わたしたちの主の忍耐を救いと考えなさい。わたしたちの愛する兄弟パウロも、自分に与えられた知恵にしたがって、あなたがたに書き送ったとおりです。
2Pe.03:16.(練語版) また、彼のすべての手紙の中でも、これらのことについて語っているとおりです。それらの中には、幾つか理解しにくいところもあって、無知で不安定な者たちは、聖書の残りの部分に対してもしているように、それを曲解して、自らの滅びを招いている。
2Pe.03:17.(練語版) そういうわけで、愛する者たちよ、あなたがたはこれらのことをあらかじめ知っているのですから、不法な者たちの迷いに共に連れ去られて、自分の堅実さから離れ落ちることのないように警戒していなさい。
2Pe.03:18.(練語版) しかし、わたしたちの主また救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。彼に栄光が、今も、そして世の日に亘り、あるように。アァメン。

第1ヨハネ
第1ヨハネ 第1章

1Jn.01:01.(練語版) 初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、わたしたちの目で見たもの、わたしたちが見つめ、またわたしたちの手で触ったもの、すなわち、命の言葉について、
1Jn.01:02.(練語版) そして、その命が現れた。そして、父に向かったがわたしたちに現れた世々の特質ある命をわたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えているのです ――
1Jn.01:03.(練語版) わたしたちが見たもの、聞いたものをあなたがたにも伝える。それは、あなたがたもわたしたちと交わりを持つようになるためです。わたしたちの交わりは父と共にあり、彼の息子イエス・キリストと共にあるのです。
1Jn.01:04.(練語版) そして、わたしたちがこれらの事を書くのは、わたしたちの喜びが満たされるためです。
1Jn.01:05.(練語版) そして、わたしたちが彼から聞いて、あなたがたに伝える知らせはこれです。すなわち、神は光であって、彼の内には少しも闇がないということです。
1Jn.01:06.(練語版) もし、わたしたちが彼と交わりを持っていると言いながら、闇の中を歩いているなら、わたしたちは偽っているのであり、真理を行なってはいない。
1Jn.01:07.(練語版) しかし、彼が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、わたしたちは互いに交わりを持ち、彼の息子イエス・キリストの血がわたしたちをすべての罪から清めるのです。
1Jn.01:08.(練語版) もし自分には罪がないと言うなら、わたしたちは自分を欺いており、真理はわたしたちのうちにない。
1Jn.01:09.(練語版) もしわたしたちが自分の罪を告白するなら、彼は忠実で義なる方ですから、わたしたちの罪を赦し、わたしたちをすべての不義から清めてくださる。
1Jn.01:10.(練語版) もし自分は罪を犯したことがないと言うなら、わたしたちは彼を偽り者にするのであり、彼の言葉はわたしたちのうちにない。

第1ヨハネ 第2章

1Jn.02:01.(練語版) わたしの小さな子供たちよ。わたしがこれらの事をあなたがたに書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようにするためです。誰かが罪を犯すなら、わたしたちには父のもとに助け手、義人イエス・キリストがおられる。
1Jn.02:02.(練語版) 彼は、わたしたちの罪のための宥めの供物です。ただ、わたしたちの罪のためだけではなく、全世界の罪のためでもある。
1Jn.02:03.(練語版) もし、わたしたちが彼の戒めを守るなら、それによって彼を知っていることがわかるのです。
1Jn.02:04.(練語版) 「彼を知っている」と言いながら彼の戒めを守らない者は、偽り者であって、真理はその者のうちにない。
1Jn.02:05.(練語版) しかし、誰でも彼の言葉を守っているなら、その人において、真に神の愛が全うされているのです。それによって、わたしたちは、彼のうちにいることを知るのです。
1Jn.02:06.(練語版) 彼の内にとどまっていると言う者は、彼が歩まれたとおりに自らも歩むべきです。
1Jn.02:07.(練語版) 愛する者たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、新しい戒めではなく、あなたがたが初めから持っていた古い戒めです。その古い戒めとは、あなたがたが聞いた言葉です。
1Jn.02:08.(練語版) しかも、新しい戒めを、あなたがたに書き送るのです。そして、それは、彼においてもあなたがたにおいても、真理なのです。なぜなら、闇が過ぎ去り、真の光がすでに輝いているからです。
1Jn.02:09.(練語版) 光の中にいると言いながら自分の兄弟を憎む者は、今なお闇の中にいるのです。
1Jn.02:10.(練語版) 自分の兄弟を愛している者は光の中にとどまっており、彼にはつまずきがない。
1Jn.02:11.(練語版) しかし自分の兄弟を憎む者は、闇の中にいて、闇の中を歩んでおり、自分がどこへ行こうとしているのかを知らない。闇が彼の目を見えなくしてしまったからです。
1Jn.02:12.(練語版) 小さな子供たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたの罪が彼の名のために赦されたからです。
1Jn.02:13.(練語版) 父たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたが初めからおられる方を知っているからです。若者たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたが邪悪な者に打ち勝ったからです。
1Jn.02:14.(練語版) 小さな子供たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたが父を知っているからです。父たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたが初めからおられる方を知っているからです。若者たちよ。わたしがあなたがたに書き送るのは、あなたがたが強く、神の言葉があなたがたの内にとどまっており、あなたがたが邪悪な者に打ち勝ったからです。
1Jn.02:15.(練語版) 世界も世界にあるものをも愛していてはならない。誰かが世界を愛するなら、父の愛は彼のうちにない。
1Jn.02:16.(練語版) すべて世界にあるもの、すなわち肉の欲望と目の欲望、そして暮らしに関する自慢は、父から出たものではなく、世界から出たものだからです。
1Jn.02:17.(練語版) 世界とその欲望とは過ぎ去る。しかし、神のご意志を行なう者は、世に亘って、とどまる。
1Jn.02:18.(練語版) 小さな子供たちよ。今は最後の時です。そして、反キリストが来ることを聞いていたとおり、今でも多くの反キリストが現われている。これによって、わたしたちは今が最後の時であることを知る。
1Jn.02:19.(練語版) 彼らはわたしたちから出て行った。しかし、彼らはわたしたちに属する者ではなかったのです。もし属する者であったなら、わたしたちと一緒にとどまっていたでしょう。しかし、出て行ったのは、彼らがすべてわたしたちに属さない者であることが、明らかにされるためです。
1Jn.02:20.(練語版) そして、あなたがたは聖なる方から塗油を受けており、あなたがたすべては知っている。
1Jn.02:21.(練語版) わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが真理を知っていないからではなく、むしろそれを知っているからであり、また、すべての偽りは真理から出るものでないことを、知っているからです。
1Jn.02:22.(練語版) 偽り者とは誰ですか。イエスはキリストではないと言って否認する者ではではないか。父と息子を否認する者です。
1Jn.02:23.(練語版) すべて息子を否認する者は父をも持たない。息子を告白する者は父をも持つ。
1Jn.02:24.(練語版) あなたがたは初めから聞いたことをあなたがたのうちにとどめて置きなさい。初めから聞いたことが、あなたがたのうちにとどまっておれば、あなたがたも息子のうちに、また父のうちに、とどまるでしょう。
1Jn.02:25.(練語版) これは、彼がわたしたちに約束された約束であって、すなわち、世々の特質ある命です。
1Jn.02:26.(練語版) わたしは、あなたがたを惑わす者たちについて、これらのことをあなたがたに書き送った。
1Jn.02:27.(練語版) あなたがたのうちには、彼から受けた塗油がとどまっており、誰にも教えてもらう必要はない。むしろ、彼の塗油が、すベてのことについてあなたがたに教えており、またそれが真実であって偽りではないから、そしてそれがあなたがたを教えたとおりに、彼のうちにとどまっていなさい。
1Jn.02:28.(練語版) では今、小さな子供たちよ、彼のうちにとどまっていなさい。それは、彼が現われる時に、わたしたちが大胆さを持ち、彼の臨在の際に彼の前で恥じることのないためです。
1Jn.02:29.(練語版) 彼が義なる方だと知っているなら、あなたがたは義を行なう者がすべて彼から生まれた者であることも知っているのです。

第1ヨハネ 第3章

1Jn.03:01.(練語版) 父がどれほどの愛をわたしたちに与えて、わたしたちが神の子供たちと呼ばれるようにしてくださったかを見なさい。このゆえに、世界はわたしたちを知っていない。世界は彼を知っていないからです。
1Jn.03:02.(練語版) 愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子供たちですが、わたしたちが何になるのかはまだ明らかにされていない。しかし、彼が現わされると、わたしたちは彼に似るものとなることは知っている。わたしたちは彼のあるがままを見ることになるからです。
1Jn.03:03.(練語版) この期待を彼の上に置く者はすべて、彼が清いのと同じように、自分を清くするのです。
1Jn.03:04.(練語版) すべて罪を犯す者は、不法をも犯すのです。罪は不法です。
1Jn.03:05.(練語版) 彼が現われたのは罪を取り去るためであることを、あなたがたは知っている。そして、彼のうちには罪がない。
1Jn.03:06.(練語版) すべて彼のうちにとどまっている者は罪を犯さない。すべて罪を犯す者は、彼を見たことがなく、彼を知ったこともない。
1Jn.03:07.(練語版) 小さな子供たちよ。誰にも惑わされてはならない。義を行なう者は、その方が義なる方であるのと同じように、義なる者です。
1Jn.03:08.(練語版) 罪を犯す者は謗魔から出た者です。なぜなら、謗魔は初めから罪を犯しているからです。このために、神の息子が現れた。それは、彼が謗魔のわざを滅ぼすためです。
1Jn.03:09.(練語版) 神から生まれた者は罪を犯さない。彼の種が彼のうちにとどまっているからです。そして、彼は罪を犯すことができない。彼が神から生まれたからです。
1Jn.03:10.(練語版) このことにおいて、神の子供たちと謗魔の子供たちは明らかです。すべて義を行なわない者は、神から出た者ではない。兄弟を愛さない者も、同様です。
1Jn.03:11.(練語版) というのは、わたしたちが互いに愛し合うべきこと、これが、あなたがたが初めから聞いていた知らせだからです。
1Jn.03:12.(練語版) カインのようになってはいけない。彼は邪悪な者から出て、自分の兄弟を殺したのです。なぜ彼を殺したのか。彼のわざが邪悪であって、自分の兄弟のわざは義であったからです。
1Jn.03:13.(練語版) 兄弟たちよ。世界があなたがたを憎んでも、驚いてはいけない。
1Jn.03:14.(練語版) わたしたちは、自分たちが兄弟たちを愛しているので、死から命へと移ったことを知っている。自分の兄弟を愛さない者は死のうちにとどまっている。
1Jn.03:15.(練語版) すべて自分の兄弟を憎む者は人殺しです。すべて人殺しは自分のうちに世々の特質ある命をとどめていないことをあなたがたは知っている。
1Jn.03:16.(練語版) これによって、わたしたちは愛を知っている。彼がわたしたちのために自分の魂を捨ててくださったからです。わたしたちも自分の兄弟たちのために自分の魂を捨てるべきです。
1Jn.03:17.(練語版) しかし、誰でもこの世界の生計の資がありながら、窮乏にある自分の兄弟を見て、あわれみの心を閉じる者には、どうして神の愛が、彼のうちにとどまるでしょうか。
1Jn.03:18.(練語版) 小さな子供たちよ。わたしたちは言葉や舌において愛するのではなく、行ないと真実において愛し合おうではないか。
1Jn.03:19.(練語版) このことにおいて、わたしたちは真理から出たものであることを知っており、彼のみ前で自分の心を説得している。
1Jn.03:20.(練語版) なぜなら、わたしたちの心に責められるようなことがあっても、神はわたしたちの心よりも大いなる方であって、すべての事を知っておられるからです。
1Jn.03:21.(練語版) 愛する者たちよ。もし心に責められるようなことがなければ、わたしたちは神に対して大胆さを抱き、
1Jn.03:22.(練語版) わたしたちが求めることは何でも、彼から受ける。わたしたちが彼の戒めを守り、彼の目に喜ばれる事柄を行なっているからです。
1Jn.03:23.(練語版) これが彼の戒めです。すなわち、わたしたちが彼の息子イエス・キリストの名を信じ、そして彼がわたしたちに戒めを与えられたとおり、互いに愛し合うべきことです。
1Jn.03:24.(練語版) そして、彼の戒めを守る者は彼のうちにとどまっており、彼はその人のうちにとどまっている。そしてこれによって彼がわたしたちのうちにとどまっていることを知るのです。すなわち、彼がわたしたちに与えられた霊によってです。

第1ヨハネ 第4章

1Jn.04:01.(練語版) 愛する者たちよ。すべての霊を信じてはならない。むしろ、それらの霊が神から出ているかどうかをためしなさい。多くの偽預言者が世界に出ているからです。
1Jn.04:02.(練語版) このことにおいて、あなたがたは神の霊を知るのです。すなわち、イエス・キリストが肉において来られたことを告白する霊はすべて神から出ている。
1Jn.04:03.(練語版) そして、すべてイエスを告白しない霊は、神から出ていない。それは反キリストに属している霊です。それが来ることをあなたがたが聞いていた者ですが、今やそれはすでに世界にいるのです。
1Jn.04:04.(練語版) 小さな子供たちよ。あなたがたは神から出ているものであり、彼らに打ち勝ったのです。あなたがたのうちにいる方は、世界にいる者より大いなる方だからです。
1Jn.04:05.(練語版) 彼らは世界から出ている。それゆえに彼らは世界から出たことを語り、そして世界は彼らの言うことを聞くのです。
1Jn.04:06.(練語版) わたしたちは神から出ているのです。神を知っている者はわたしたちに耳を傾ける。神から出ていない者はわたしたちに耳を傾けない。これによって、わたしたちは真理の霊と迷いの霊を知っている。
1Jn.04:07.(練語版) 愛する者たちよ。わたしたちは互いに愛し合おうではないか。愛は神から出ているからです。そして、すべて愛する者は神から生まれており、神を知っている。
1Jn.04:08.(練語版) 愛さない者は神を知っていない。神は愛だからです。
1Jn.04:09.(練語版) 神の愛はこれによってわたしたちのうちに示された。すなわち、神はご自分のひとり息子を世界に遣わして、わたしたちが彼を通して生きるようにしてくださったことです。
1Jn.04:10.(練語版) ここに愛があるのです。すなわち、わたしたちが神を愛したのではなく、彼がわたしたちを愛し、ご自分の息子をわたしたちの罪のための宥めの供物として遣わしてくださったということです。
1Jn.04:11.(練語版) 愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛してくださったのであれば、わたしたちも互いに愛し合うべきです。
1Jn.04:12.(練語版) 神をかつて見た者は誰もいない。わたしたちが互いに愛し合うなら、神はわたしたちのうちにとどまってくださり、彼の愛がわたしたちのうちに全うされているのです。
1Jn.04:13.(練語版) わたしたちはこれによって、わたしたちが彼のうちにとどまっており、彼がわたしたちのうちにとどまっておられることを知っているのです。すなわち、彼がわたしたちにご自分の霊の中から与えてくださったことによってです。
1Jn.04:14.(練語版) わたしたちは、父が息子を世界の救い主として遣わされたことを見て、その証しをするのです。
1Jn.04:15.(練語版) イエスが神の息子であることを告白する者は誰でも、神は彼のうちにとどまっておられ、彼も神のうちにとどまっている。
1Jn.04:16.(練語版) そしてわたしたちは、神がわたしたちのうちに持っておられる愛を知っており、また信じている。神は愛です。愛のうちにとどまる者は神のうちにとどまっており、神も彼のうちにとどまっておられる。
1Jn.04:17.(練語版) このことにおいて、愛はわたしたちの間に全うされているのです。すなわち、わたしたちが裁きの日に大胆さを持つためです。なぜなら、わたしたちはこの世界にあっては、彼がそうであるのと同じだからです。
1Jn.04:18.(練語版) 愛には恐れがない。完全な愛は恐れを追い出す。恐れには懲らしめが伴うからです。恐れる者は愛のうちに全うされていない。
1Jn.04:19.(練語版) わたしたちが愛するのは、彼がまずわたしたちを愛してくださったからです。
1Jn.04:20.(練語版) 「わたしは神を愛している」と言いながら自分の兄弟を憎むなら、彼は偽り者です。というのは、見たことのある自分の兄弟を愛していない者が、見たことのない神を愛することができないからです。
1Jn.04:21.(練語版) 神を愛するる者は自分の兄弟をも愛するべきであるという、この戒めをわたしたちは彼から受けているのです。

第1ヨハネ 第5章

1Jn.05:01.(練語版) イエスがキリストであることを信じる者はすべて、神から生まれた者です。そして生んでくださった方を愛する者はすべて、彼から生まれた者を愛するのです。
1Jn.05:02.(練語版) わたしたちが神を愛し、彼の戒めを行なっている時は、これによってわたしたちは神の子供たちを愛していることを知るのです。
1Jn.05:03.(練語版) というのは、わたしたちが彼の戒めを守ること、これが神への愛だからです。そして、彼の戒めは重荷ではない。
1Jn.05:04.(練語版) なぜなら、すべて神から生れた者は、世界に打ち勝つからです。そして、世界に打ち勝つその勝利、それはすなわち、わたしたちの信仰のことです。
1Jn.05:05.(練語版) 世界に打ち勝つ者とは、イエスが神の息子であることを信じる者以外の誰でしょうか。
1Jn.05:06.(練語版) この方は、水と血を通して来られた方、イエス・キリストです。水においてだけではなく、水においてと血においてです。証しをするのは霊です。霊は真理だからです。
1Jn.05:07.(練語版) 証しをするものは三つあるのです。
1Jn.05:08.(練語版) 霊、水、血です。そして、この三つのものは一致する。
1Jn.05:09.(練語版) わたしたちが人の証しを受け入れるなら、神の証しのほうが偉大です。なぜなら、ご自分の息子について証しをされたこと、これが神の証しだからです。
1Jn.05:10.(練語版) 神の息子を信じる者は自分のうちにこの証しを持っている。神を信じない者は、彼を偽り者としている。神がご自分の息子に関して証ししておられる証しを信じなかったからです。
1Jn.05:11.(練語版) その証しとは、神がわたしたちに世々の特質ある命を与えられたこと、そして、この命が彼の息子のうちにあるということです。
1Jn.05:12.(練語版) 息子を持つ者は命を持つ。神の息子を持たない者は命を持たない。
1Jn.05:13.(練語版) わたしがこれらの事を、神の息子の名を信じているあなたがたに書き送ったのは、自分たちが世々の特質ある命を持っていることをあなたがたが知るようにするためです。
1Jn.05:14.(練語版) そして、わたしたちは彼に対してこのような大胆さを持っている。すなわち、もしわたしたちが彼のご意志に従って何かを求めるなら、彼は聞いてくださるということです。
1Jn.05:15.(練語版) そして、自分たちの求めることは何でも彼が聞いてくださることをわたしたちが知っているのであれば、自分たちが彼に求めた願いをわたしたちがすでに受けていることも知っているのです。
1Jn.05:16.(練語版) もし誰かが、死に至らない罪を犯している自分の兄弟を見るなら、その人は求めなさい。そうすれば彼はその人に、死に至らない罪を犯す者たちのために、命を与えられるでしょう。死に至る罪がある。これについては、わたしは願い求めようにとは言わない。
1Jn.05:17.(練語版) 不義はすべて罪ですが、死に至らない罪もある。
1Jn.05:18.(練語版) わたしたちは、すべて神から生まれた者は罪を犯すことがなく、むしろ神から生まれた者が自分自身を守り、邪悪な者は彼に触れることがないことを知っている。
1Jn.05:19.(練語版) わたしたちは神から出た者であり、そして全世界は邪悪な者のうちに置かれていることを知っている。
1Jn.05:20.(練語版) わたしたちは、神の息子が来て、わたしたちが真実な方を知るための理解力を与えてくださったことを知っている。そして、わたしたちは真実な方のうちに、その方の息子イエス・キリストのうちにいるのです。この方は真実の神であり、また世々の特質ある命です。
1Jn.05:21.(練語版) 小さな子供たちよ、自分を偶像から守りなさい。

第2ヨハネ
第2ヨハネ 第1章

2Jn.01:01.(練語版) 長老から、選ばれた婦人と彼女の子供たちへ。わたしはあなたがたを真実のうちに愛している。それはわたしだけではなく、真理を知っているすべての者も、そうです。
2Jn.01:02.(練語版) それは、わたしたちのうちにとどまっている真理のためであり、その真理は、世に亘って、わたしたちと共にあるでしょう。
2Jn.01:03.(練語版) 父なる神から、また父の息子である主イエス・キリストから、恵みとあわれみと平和が、真理と愛のうちにわたしたちと共にあるでしょう。
2Jn.01:04.(練語版) わたしたちが父から受けた戒めのとおりに、あなたの子供たちのある者たちが真理のうちを歩んでいるのを見て、わたしは大いに喜んだ。
2Jn.01:05.(練語版) 婦人よ。わたしは今あなたにお願いするが、新しい戒めをあなたに書き送るわけではなく、わたしたちが初めから持っていた戒めなのです。それは、わたしたちが互いに愛し合うことです。
2Jn.01:06.(練語版) 彼の戒めに従って歩むこと、それが愛です。あなたがたが初めから聞いていたとおりに、あなたがたがそのうちを歩むこと、これが戒めです。
2Jn.01:07.(練語版) なぜなら、多くの惑わす者たちが世界に出たからです。それは、イエス・キリストが肉において来られたことを告白しない者たちです。これは惑わす者であり、反キリストです。
2Jn.01:08.(練語版) わたしたちが働いて得たものを失わないように、むしろ満ち足りる報いを受けるように、自分自身に気を付けなさい。
2Jn.01:09.(練語版) 先走って、キリストの教えにとどまらない者はすべて、神を持っていない。この教えにとどまっている者は、父も息子も持っているのです。
2Jn.01:10.(練語版) この教を持たずにあなたがたのところに来る者がいれば、彼を家に迎え入れてはいけない。彼に「喜びなさい」と言ってもいけない。
2Jn.01:11.(練語版) 彼に「喜びなさい」と言う者は、彼の邪悪な行ないに加わることになるからです。
2Jn.01:12.(練語版) あなたがたに書き送ることは多くあるが、紙と墨でそうしたいとは思わない。むしろ、あなたがたと共にいて、顔と顔を合わせて語ることを期待している。それはあなたがたの喜びが満ちあふれるようになるためです。
2Jn.01:13.(練語版) あなたがたの選ばれた姉妹の子供たちがあなたがたに挨拶を送る。

第3ヨハネ
第3ヨハネ 第1章

3Jn.01:01.(練語版) 長老から、愛する者、わたしが真実に愛しているガイオへ。
3Jn.01:02.(練語版) 愛する者よ。あなたの魂が栄えているのと同じように、あなたがすべてのことについて栄え、また健康であるようにと祈っている。
3Jn.01:03.(練語版) 兄弟たちが来て、あなたが真理のうちを歩んでいるとおりに、あなたの真実について証ししてくれた時、わたしは大いに喜んだからです。
3Jn.01:04.(練語版) わたしには、自分の子供たちが真理のうちを歩んでいると聞くこと以上に大きな喜びはない。
3Jn.01:05.(練語版) 愛する者よ。あなたは、兄弟たちのため、特によそものたちのために何事をするにも忠実に行なっている。
3Jn.01:06.(練語版) 彼らは集会の前であなたの愛について証しをした。あなたは彼らを神にふさわしい仕方で旅に送り出すのがよいことです。
3Jn.01:07.(練語版) 彼らはみ名のために、諸国民の者たちからは何も受けずに出かけたからです。
3Jn.01:08.(練語版) したがって、わたしたちはこのような者たちを受け入れるべきです。わたしたちが真理のための同労者となるためです。
3Jn.01:09.(練語版) わたしは集会に少しばかり書き送ったのですが、彼らの間で第一人者になりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受け入れない。
3Jn.01:10.(練語版) それで、わたしが行くなら、彼が行なっているわざを指摘しようと思う。彼は邪悪な言葉でわたしたちをののしっており、それらのことで満足せずに、自分が兄弟たちを受け入れず、そうしようとする者たちを妨げて、集会から追い出している。
3Jn.01:11.(練語版) 愛する者よ。悪いことではなく、善いことを見倣いなさい。善を行なう者は神から出た者です。悪を行なう者は神を見たことがない。
3Jn.01:12.(練語版) デメテリオについては、すべての人と真理そのものによって証しされている。そしてわたしたちも証しをする。あなたは、わたしたちの証しが真実であることを知っている。
3Jn.01:13.(練語版) わたしにはあなたに書き送ることが多くあるが、墨と筆で書きたいとは思わない。
3Jn.01:14.(練語版) わたしはすぐにもあなたに会うことを期待している。そして、わたしたちは顔と顔を合わせて話せるでしょう。
3Jn.01:15.(練語版) 平安が、あなたにあるように。友人たちがあなたに挨拶を送る。友人たちの名を呼んでよろしく、と挨拶してください。

ユダ
ユダ 第1章

Ju.01:01.(練語版) イエス・キリストの奴隷、しかしヤコブの兄弟であるユダから、父なる神のうちにあって愛されており、イエス・キリストによって守られている、召された者たちへ。
Ju.01:02.(練語版) あわれみと平和と愛があなたがたに増し加えられるように。
Ju.01:03.(練語版) 愛する者たちよ。わたしたちの共通の救いについてあなたがたに書き送るよう、あらゆる努力をしてきたが、かつて聖なる者たちに伝えられた信仰のために戦うよう勧めるため、あなたがたに書き送る必要が生じた。
Ju.01:04.(練語版) というのは、ある者たちがひそかに忍び込んできたからです。彼らはこの裁きのために昔から前もって書き記されている不敬虔な者たちです。彼はわたしたちの神の恵みを放縦に置き換え、わたしたちの唯一の主人であり主であるイエス・キリストを否認しているのです。
Ju.01:05.(練語版) あなたがたはすでにすべてのことを知っているが、わたしはあなたがたに思い出させたいと思っている。それは、イエスが、民をエジプトの地から救い出し、二度目の時には、信じなかった者たちを滅ぼされたということです。
Ju.01:06.(練語版) また、自分たちの最初の地位を守らずに、自らの住まいを捨て去った使いの者たちを、大いなる日の裁きのために、目に見えない鎖をもって闇のもとに留め置いておられるということです。
Ju.01:07.(練語版) それは、これらの者と同じように売春にふけり、異なる肉を追い求めたソドムとゴモラ、またその周辺の町々が、世々の特質ある火の罰を受けて、見せしめにされているのと同様です。
Ju.01:08.(練語版) それなのに、これらの夢を見ている者たちも同じように、肉を汚し、主権ある者たちを軽んじ、栄光ある者たちを冒とくしている。
Ju.01:09.(練語版) しかし、天使長ミカエルは、謗魔と言い争い、モーセの体について論じ合っていた時、あえて冒とくになる裁きをもたらすことはせず、「主があなたをとがめてくださるように」と言ったのでした。
Ju.01:10.(練語版) しかし、これらの者たちは自分が知っていない事柄をことごとく冒とくし、理性のない動物と同じく生まれつき理解している事柄については、そのすべてにおいて腐敗させられていくのです。
Ju.01:11.(練語版) 彼らは災いです。彼らはカインの道を行き、報酬のためにバラムの迷いに突き進み、コラの反抗によって滅びたからです。
Ju.01:12.(練語版) これらの者たちは、宴席を共にするとはいえ、あなたがたの愛餐における隠れた暗礁であり、恐れもなく自らを養う羊飼い、風に吹きまわされる水のない雲、実を結ばずに二度死んで根こそぎにされた秋の木、
Ju.01:13.(練語版) 自分の恥を泡立たせる海の荒波、さまよう星であって、彼らのためには闇の暗黒が世に亘るほど留め置かれている。
Ju.01:14.(練語版) アダムから七代目にあたるエノクも彼らについて預言して言った。「見よ、主は彼の数万の聖なる者たちと共に来られた。
Ju.01:15.(練語版) すべての者に裁きを行なうため、そして、すべての不敬虔な者を、彼らが不敬虔な仕方で行なったすべての不敬虔な行ないについて、また不敬虔な罪人たちがご自分に対して語ったすべての強情な言葉について責めるためです」。
Ju.01:16.(練語版) これらの者たちは、つぶやく者また不平を言う者であり、自分の欲のままに歩んでおり、彼らの口は大言壮語し、利益のために人にへつらうのです。
Ju.01:17.(練語版) しかし、愛する者たちよ。あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの使徒たちによって前もって語られていた言葉を思い出しなさい。
Ju.01:18.(練語版) 彼らはあなたがたにこう言った。「最後の時には、自分自身の不敬虔な欲のままに歩む、あざける者たちが現われるであろう」。
Ju.01:19.(練語版) これらの者たちは分裂を引き起す者、魂的である者、霊を持たない者たちです。
Ju.01:20.(練語版) しかし、愛する者たちよ。あなたがたは、最も聖なる信仰の上に自らを築き上げ、聖霊のうちにあって祈りなさい。
Ju.01:21.(練語版) 世々の特質ある命へと至らせるわたしたちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みつつ、神の愛のうちに自らを保ちなさい。
Ju.01:22.(練語版) また疑いを抱く者たちをあわれみなさい。
Ju.01:23.(練語版) また、他の者たちを火の中から引き出して救いなさい。また、恐れをもって他の者たちをあわれみ、肉によって汚された上着さえ忌み嫌いなさい。
Ju.01:24.(練語版) しかし、あなたがたをつまずきから守り、あなたがたを傷のない者として大いなる喜びのうちにご自分の栄光のみ前に立たせることができる方に、
Ju.01:25.(練語版) わたしたちの救い主である唯一の神に、わたしたちの主イエス・キリストを通して、世全体の初めにも、今も、また、世々に亘り、栄光、威厳、力、権威があるように、アァメン。

黙示録
黙示録 第1章

Re.01:01.(練語版) イエス・キリストの黙示。これは、速やかに起こるべきことを、神が彼の奴隷たちに示すために彼に与え、そして、彼はそれを彼の使いの者を通して遣わして彼の奴隷であるヨハネに知らせたものです。
Re.01:02.(練語版) 彼は、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち自分が見たすべてのことを証しした。
Re.01:03.(練語版) この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、幸せです。時節が近いからです。
Re.01:04.(練語版) ヨハネからアジヤにある七つの集会へ。恵みと平安があなたがたにあるように。今おられ、またかつておられ、またこれから来られる方から、また、彼のみ座の前にある七つの霊から、
Re.01:05.(練語版) また、忠実な証人、死んだ者たちの中から最初に生れた方、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストからあるように。わたしたちを愛し、彼の血によってわたしたちを罪から解放し、
Re.01:06.(練語版) そしてわたしたちを、彼の神また父に対して王国とし、祭司としてくださった方に、世々の世々に亘り、栄光と権力があるように、アァメン。
Re.01:07.(練語版) 見よ、彼は雲と共に来られる。そして、すべての目は彼を見るでしょう。彼を刺し通した者たちも見る。また地上のすべての諸族は、彼のゆえに嘆き悲しむでしょう。しかり、アァメン。
Re.01:08.(練語版) 主なる神は言われる、「わたしはアルパであり、オメガである。今おられ、またかつておられ、またこれから来られる方、全能者である」。
Re.01:09.(練語版) あなたがたの兄弟であり、イエスにある苦難と王国と忍耐とに共にあずかっている、わたしヨハネは、神の言葉とイエスの証しのゆえに、パトモスと呼ばれる島にいた。
Re.01:10.(練語版) わたしは、主の日に霊のうちにあった。そして、わたしの後ろの方で、ラッパのような大きな声がするのを聞いた。
Re.01:11.(練語版) それはこう言った。「あなたが見ていることを巻物に書いて、それをエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、ヒラデルヒヤ、ラオデキヤにある七つの集会に送りなさい」。
Re.01:12.(練語版) そこで、わたしは振り向いてわたしに語りかけた声を見ようとした。そして、振り向くと、七つの金の燭台を見た。
Re.01:13.(練語版) それらの燭台の間に、足まで垂れた衣を着、胸に金の帯を締めている人の息子のような者がいた。
Re.01:14.(練語版) しかも、彼の頭と髪の毛は、白い羊毛のように雪のように白く、彼の目は火の炎のようでした。
Re.01:15.(練語版) 彼の足は、炉で精練されたもののような、つやのある真鍮に似ていた。また、彼の声は多くの水の音のようでした。
Re.01:16.(練語版) 彼は右手に七つの星を持ち、彼の口からは鋭いもろ刃の剣が突き出ていた。彼の顔は、強く照り輝く太陽のようでした。
Re.01:17.(練語版) そこで、わたしは彼を見た時、彼の足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上に置いて言われた。「恐れるな。わたしは最初であり、また最後であり、
Re.01:18.(練語版) また、生きている者である。わたしは死んだが、見よ、世々の世々に亘り、生きている者である。そして、わたしは死と墓の領域のかぎを持っている。
Re.01:19.(練語版) そこで、あなたの見たこと、現在のこと、これらの事の後に起ころうとしていることを、書き留めなさい。
Re.01:20.(練語版) あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台との奥義は、こうである。すなわち、七つの星は七つの集会の使いの者たちであり、七つの燭台は七つの集会である。

黙示録 第2章

Re.02:01.(練語版) エペソにある集会の使いの者に書き送りなさい。『右手に七つの星を持つ者、七つの金の燭台の間を歩く者が、こう言われる。
Re.02:02.(練語版) わたしは、あなたのわざと労苦と忍耐とを知っている。また、あなたが、悪い者たちに耐えることができず、使徒と自称してはいるが、実はそうではない者たちをためして、彼らが偽り者であるのを見いだした。
Re.02:03.(練語版) あなたは忍耐を持ち、わたしの名のために忍びとおして、うみ疲れたことがない。
Re.02:04.(練語版) しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。
Re.02:05.(練語版) そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、心変えて初めのわざを行ないなさい。しかし、そうしないなら、わたしはあなたの所に来て、あなたの燭台をその場所から除き去る。あなたが心変えない限りです。
Re.02:06.(練語版) しかし、こういうことはある。あなたはニコライの者たちのわざを憎んでおり、わたしもそれを憎んでいる。
Re.02:07.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい。勝利を得る者には、神のパラダイスにある命の木から食べる特権を与えよう』。
Re.02:08.(練語版) スミルナにある集会の使いの者に書き送りなさい。『最初であり、また最後である者、死んだことはあるが生き返った者が、こう言われる。
Re.02:09.(練語版) わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている(しかし、あなたは富んでいるのだ)。また、ユダヤ人と自称してはいるが、実はそうでなく、むしろサタンの会堂に属する者たちによる冒とくを知っている。
Re.02:10.(練語版) あなたの受けようとする苦しみを恐れてはならない。見よ、謗魔が、あなたがたのうちのある者をためすために、牢へ投げ込もうとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、命の冠を与えよう。
Re.02:11.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい。勝利を得る者は、第二の死に損なわれることが決してない』。
Re.02:12.(練語版) ペルガモにある集会の使いの者に書き送りなさい。『鋭いもろ刃の剣を持っている者が、こう言われる。
Re.02:13.(練語版) わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名をしっかり守りつづけており、わたしの証人、またわたしの忠実な者アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしの信仰を否認しなかった。
Re.02:14.(練語版) しかし、わたしには、あなたを責めるべきことが、少しばかりある。あなたがたのところには、バラムの教を守っている者がある。彼はバラクに教えて、イスラエルの息子たちの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また淫売を行なわせたのです。
Re.02:15.(練語版) 同じように、あなたがたのところには、ニコライの者たちの教を守っている者もいる。
Re.02:16.(練語版) だから、心変えなさい。そうしないと、わたしは速やかにあなたのところに行き、わたしの口の剣をもって彼らと戦おう。
Re.02:17.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい。勝利を得る者は、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほか誰も知らない新しい名が書いてある』。
Re.02:18.(練語版) テアテラにある集会の使いの者に書き送りなさい。『火の炎のような目を持ち、その足はつやのある真鍮のようである神の息子が、こう言われる。
Re.02:19.(練語版) わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、あなたの最後のわざが、最初のわざよりもまさっていることを知っている。
Re.02:20.(練語版) しかし、わたしにはあなたを責めるべきことがある。あなたは、女預言者だと自称するあの女イゼベルを容認している。彼女はわたしの奴隷たちを教え、惑わして、淫売を行なわせ、偶像にささげたものを食べさせている。
Re.02:21.(練語版) わたしは彼女に心変える時間を与えたが、彼女はその淫売から心変えようとしない。
Re.02:22.(練語版) 見よ、わたしは彼女を床へ投げ入れる。また、彼女と姦淫を犯す者たちも、彼女のわざから心変えないなら、大きな患難の中に投げ入れる。
Re.02:23.(練語版) また、彼女の子供たちを死をもって殺す。こうしてすべての集会は、わたしが腎臓と心臓を探る者であることを知るであろう。そしてわたしは、あなたがた一人一人のわざにしたがって報いよう。
Re.02:24.(練語版) しかしわたしは、あなたがたテアテラの残りの者で、この教えを持たず、彼らの言う「サタンの深い事柄」を知らない者に言う。わたしは他の重荷を、あなたがたに負わせることはしない。
Re.02:25.(練語版) ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものをしっかりと保っていなさい。
Re.02:26.(練語版) 勝利を得る者、わたしのわざを終結まで守る者には、諸国の民々に対する権威を与える。
Re.02:27.(練語版) 彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを牧するであろう。
Re.02:28.(練語版) それは、わたしもわたしの父から受けたのと同様である。また、わたしはその者に明けの星を与えよう。
Re.02:29.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい』。

黙示録 第3章

Re.03:01.(練語版) サルデスにある集会の使いの者に書き送りなさい。『神の七つの霊と七つの星とを持つ者が、こう言われる。わたしはあなたのわざを知っている。あなたは、生きているというのは名を持ってはいるが、実は死んでいる。
Re.03:02.(練語版) 目を覚まして、死にかけている残りのものを強めなさい。わたしは、あなたのわざが、わたしの神のみ前に完全であるとは見ていないからである。
Re.03:03.(練語版) だから、あなたが、どのようにして受けたか、また聞いたかを思い起して、それを守り、また心変えなさい。もし目を覚まさないなら、わたしは盗人のように来るであろう。どんな時刻にあなたのところに来るか、あなたには決してわからない。
Re.03:04.(練語版) しかし、サルデスには自分の衣を汚さない者が数名いる。彼らは白い衣を着て、わたしと共に歩くであろう。彼らは、それにふさわしい者だからである。
Re.03:05.(練語版) 勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、彼の名を命の書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父の前またその使いの者たちの前で、彼の名を言い表そう。
Re.03:06.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい』。
Re.03:07.(練語版) ヒラデルヒヤにある集会の使いの者に書き送りなさい。『聖なる者、真実なる者、ダビデのかぎを持つ者、開けば誰にも閉じられることがなく、閉じれば誰にも開かれることのない者が、こう言われる。
Re.03:08.(練語版) わたしは、あなたのわざを知っている。見よ、わたしは、あなたの前に、誰も閉じることのできない門を開いておいた。なぜなら、あなたには少しの力があり、わたしの言葉を守り、わたしの名を否認しなかったからである。
Re.03:09.(練語版) 見よ、サタンの会堂に属する者、すなわち、ユダヤ人と自称してはいるが、実はそうではなく、偽る者たちに、こうしよう。見よ、彼らがあなたの足もとに来て拝むようにし、そして、わたしがあなたを愛していることを、彼らに知らせよう。
Re.03:10.(練語版) あなたはわたしの忍耐の言葉を守ったから、わたしも、地上に住む者たちをためすために、人の住む全地に臨もうとしている試みの時から、あなたを守ろう。
Re.03:11.(練語版) わたしは、速やかに来る。あなたの冠が誰にも奪われないように、自分の持っているものをしっかりと保っていなさい。
Re.03:12.(練語版) 勝利を得る者を、わたしの神の聖所における柱にしよう。彼は決して二度と外へ出ることはない。そして彼の上に、わたしの神のみ名と、わたしの神の都、すなわち、天から出て、わたしの神のもとから下ってくる新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名とを、書きつけよう。
Re.03:13.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい』。
Re.03:14.(練語版) ラオデキヤにある集会の使いの者に書き送りなさい。『アァメンたる者、忠実で真実な証人、神の創造の初めである者が、こう言われる。
Re.03:15.(練語版) わたしはあなたのわざを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。
Re.03:16.(練語版) このように、熱くもなく、冷たくもなく、なまぬるいので、あなたを口から吐き出そう。
Re.03:17.(練語版) なぜならあなたは、自分は富んでいる、豊かになった、何一つ必要なものはないと言っているが、実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見えない者、裸な者であることを知らないからである。
Re.03:18.(練語版) そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬された金を買い、また、あなたの裸の恥が現われないため身に着けるように、白い衣を買いなさい。また、見えるようになるため、自分の目にぬる目薬を買いなさい。
Re.03:19.(練語版) すべてわたしの愛している者を、わたしはしかったり、懲らしめたりする。だから、熱心になって心変えなさい。
Re.03:20.(練語版) 見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。誰でもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中に入って彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。
Re.03:21.(練語版) 勝利者、彼に、わたしと共にわたしの座に座ることを許そう。それはちょうど、わたしが勝利を得てわたしの父と共に彼のみ座に座ったのと同様である。
Re.03:22.(練語版) 耳のある者は、霊が諸集会に言うことを聞きなさい』」。

黙示録 第4章

Re.04:01.(練語版) これらのことの後、わたしが見ると、見よ、開いた門が天にあった。そして、わたしが聞いた最初の声はラッパのようであり、わたしに語って言った。「ここに上って来なさい。そうしたら、これらのことの後に起るべきことを、見せてあげよう」。
Re.04:02.(練語版) すると、たちまち、わたしは霊のうちにあった。見よ、み座が天に設けられており、そのみ座に座っている方がおられた。
Re.04:03.(練語版) 座っている方は、碧玉と紅玉髄のように見え、また、み座の周りには、緑玉のように見える虹があった。
Re.04:04.(練語版) また、み座のまわりには二十四の座があって、それらの座には二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、座っていた。
Re.04:05.(練語版) み座からは、稲妻と、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、み座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊です。
Re.04:06.(練語版) み座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。そして、み座の真ん中とみ座の周りには、前にも後ろにも目がいっぱいある四つの生き物がいた。
Re.04:07.(練語版) 第一の生き物は獅子に似ており、第二の生き物は雄牛に似ており、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛んでいる鷲に似ていた。
Re.04:08.(練語版) この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、周りも内側も目でいっぱいでした。そして、それらは昼も夜も休みなく言った。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者、かつておられ、また今おられ、またこれから来られる方」。
Re.04:09.(練語版) これらの生き物が、み座に座っておられる方、世々の世々に亘って生きておられる方に、栄光と誉れと感謝をささげる時、
Re.04:10.(練語版) 二十四人の長老は、み座に座っておられる方の前にひれ伏し、世々の世々に亘って生きておられる方を拝み、彼らの冠をみ座の前に、投げ出して言った。
Re.04:11.(練語版) 「わたしたちの主また神よ、あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたはすべてのものを創造し、あなたのご意志のゆえに、それらは存在し、また創造されたからです」。

黙示録 第5章

Re.05:01.(練語版) わたしはまた、み座に座っておられる方の右手に、巻物があるのを見た。その内側にも裏側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった。
Re.05:02.(練語版) また、一人の強い使いの者が、大声で、「その巻物を開き、封印を解くのにふさわしい者は、誰か」と宣言するのを見た。
Re.05:03.(練語版) しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見ることのできる者は、一人もいなかった。
Re.05:04.(練語版) その巻物を開いてそれを見るのにふさわしい者が見いだされなかったので、わたしは激しく泣いていた。
Re.05:05.(練語版) すると、長老の一人がわたしに言った。「泣くな。見よ、ユダ族の獅子、ダビデの根である方が、勝利を得たので、その巻物と七つの封印を開くことができる」。
Re.05:06.(練語版) わたしはまた、み座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたような小羊が立っているのを見た。それに七つの角と七つの目とがあった。それは全地に遣わされた神の七つの霊です。
Re.05:07.(練語版) そしてその小羊は行って、み座に座っておられる方の右手からそれを受け取った。
Re.05:08.(練語版) そして巻物を受け取った時、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、竪琴と、香の満ちている金の鉢を持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖なる者たちの祈りです。
Re.05:09.(練語版) 彼らは新しい歌を歌って言った。「あなたは、その巻物を受け取り、封印を解くにふさわしい方であります。あなたはほふられ、自分の血をもって、神のために、すべての部族、国語、民族、国民の中から人々を買い取ったからです。
Re.05:10.(練語版) わたしたちの神のために、彼らを王国となし、祭司となさいました。そして彼らは地上を王として支配するでしょう」。
Re.05:11.(練語版) そしてわたしは見た。み座と生き物と長老たちとの周りに、多くの使いの者たちの声を聞いた。彼らの数は数万の数万倍、数千の数千倍であり、
Re.05:12.(練語版) 大声で言った。「ほふられた小羊は、力と、富と、知恵と、強さと、誉と、栄光と、祝福とを受けるにふさわしい」。
Re.05:13.(練語版) またわたしは、天と地、地の下と海の中にあるすべての被造物、そして、それらの中にあるすべてのものが言うのを聞いた。「み座に座っておられる方と小羊とに、祝福と誉れと栄光と権力が、世々の世々に亘ってあるように」。
Re.05:14.(練語版) 四つの生き物はアァメンと唱え、長老たちはひれ伏して拝んだ。

黙示録 第6章

Re.06:01.(練語版) 小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見たが、四つの生き物の一つが、雷のような声で「来たれ」と言うのを聞いた。
Re.06:02.(練語版) そしてわたしは見た。見よ、白い馬が出て来た。そして、それに乗っている者は、弓を持っており、また彼に冠を与えられて、勝利の上にもなお勝利を得ようとして出て行った。
Re.06:03.(練語版) また小羊が第二の封印を解いた時、第二の生き物が「来たれ」と言うのを、わたしは聞いた。
Re.06:04.(練語版) すると、別の、炎色の馬が出て来た。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許された。また、彼に大きな剣が与えられた。
Re.06:05.(練語版) また、第三の封印を解いた時、第三の生き物が「来たれ」と言うのを、わたしは聞いた。そしてわたしは見た。見よ、黒い馬がいて、それに乗っている者は、手に秤を持っていた。
Re.06:06.(練語版) そしてわたしは、四つの生き物の間に声のようなものが、こう言うのを聞いた。「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、損なうな」。
Re.06:07.(練語版) また、小羊が第四の封印を解いた時、第四の生き物が「来たれ」と言う声を、わたしは聞いた。
Re.06:08.(練語版) そしてわたしは見た。見よ、青白い馬がいた。そして、それに乗っている者の名は「死」と言い、彼の後に、墓の領域が付き従っていた。彼らには、地の四分の一を支配する権威、および、剣と、飢きんと、死と、地の獣らとによって殺す権威とが、与えられた。
Re.06:09.(練語版) 小羊が第五の封印を解いた時、神の言葉のゆえに、また、自分たちが持っていた証しのゆえに、殺された者たちの魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。
Re.06:10.(練語版) 彼らは大声で叫んで言った。「聖なる、信実なる主よ。いつまであなたは、裁きをせず、地上に住む者たちに対するわたしたちの血の復讐をしないでおられるのでしょうか」。
Re.06:11.(練語版) すると、彼らの一人一人に白い衣が与えられ、そして、「彼らと同じく殺されようとする彼らの奴隷仲間たちや彼らの兄弟たちの数が満ちるまで、なお少しの間、休んでいるように」と彼らに告げられた。
Re.06:12.(練語版) 小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見たが、大地震が起って、太陽は毛織りの荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
Re.06:13.(練語版) また、天の星々は地に落ちた。それは、いちじくの木が大風に揺られて、未熟な実が振り落とされるようでした。
Re.06:14.(練語版) また、天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移された。
Re.06:15.(練語版) そして、地の王たち、高位の者たち、千人隊長たち、富める者たち、強い者たち、すべての奴隷また自由人は、洞窟や山の岩の中に身を隠した。
Re.06:16.(練語版) そして、山と岩とに向かって言う。「わたしたちの上に落ちて、み座に座っておられる方の顔と小羊の怒りとからわたしたちを隠しておくれ。
Re.06:17.(練語版) 彼らの大いなる怒りの日が来た。誰が立つことができようか」。

黙示録 第7章

Re.07:01.(練語版) この後、わたしは四人の使いの者が地の四隅に立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。
Re.07:02.(練語版) また、別の使いの者が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とを損なう権威を与えられた四人の使いの者に向かって、大声で叫んで
Re.07:03.(練語版) 言った。「わたしたちの神の奴隷たちの額に、わたしたちが印を押してしまうまでは、地も海も木も損なってはならない」。
Re.07:04.(練語版) わたしは印を押された者の数を聞いたが、イスラエルの息子たちのすべての部族の中から、印を押された者は十四万四千人でした。
Re.07:05.(練語版) ユダの部族の中から、一万二千人が印を押され、ルベンの部族の中から、一万二千人、ガドの部族の中から、一万二千人、
Re.07:06.(練語版) アセルの部族の中から、一万二千人、ナフタリの部族の中から、一万二千人、マナセの部族の中から、一万二千人、
Re.07:07.(練語版) シメオンの部族の中から、一万二千人、レビの部族の中から、一万二千人、イサカルの部族の中から、一万二千人、
Re.07:08.(練語版) ゼブルンの部族の中から、一万二千人、ヨセフの部族の中から、一万二千人、ベニヤミンの部族の中から、一万二千人が印を押された。
Re.07:09.(練語版) これらの事の後、わたしが見た。見よ、すべての国民、部族、民族、国語のうちから、誰も数えることのできない大群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、み座と小羊との前に立ち、
Re.07:10.(練語版) 大声で叫んで言った。「救いは、み座に座っておられるわたしたちの神と小羊にあるように」。
Re.07:11.(練語版) すべての使いの者は、み座と長老たちと四つの生き物との周りに立っていたが、み座の前に自分の顔を地につけるようにしてひれ伏し、神を拝んで
Re.07:12.(練語版) 言った。「アァメン。祝福と栄光と知恵と感謝と誉えと力と強さとが、世々の世々に亘って、わたしたちの神にあるように、アァメン」。
Re.07:13.(練語版) 長老たちの一人が、わたしに向かって答えて言った。「この白い衣を身にまとっている者たちは、誰か。また、どこから来たのか」。
Re.07:14.(練語版) わたしは彼に言った。「わたしの主よ、あなたが知っておられます」。すると、彼はわたしに言った。「これらは大きな患難から出て来た者たちであって、彼らの衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。
Re.07:15.(練語版) それだから彼らは、神のみ座の前におり、昼も夜も彼の聖所で彼に神聖な奉仕をささげているのである。また、み座に座っておられる方は、彼らの上に幕屋を張って住まわれるであろう。
Re.07:16.(練語版) 彼らは、もはや飢えることがなく、乾くこともない。太陽もいかなる炎熱も、彼らを侵すことはない。
Re.07:17.(練語版) み座の真ん中におられる小羊が彼らを牧し、生きている水の泉に彼らを導かれるからである。また神は、彼らの目からすべての涙をぬぐい去られるであろう」。

黙示録 第8章

Re.08:01.(練語版) 小羊が第七の封印を解いた時、約半時間の間、天に静けさがあった。
Re.08:02.(練語版) そしてわたしは、神のみ前に立っている七人の使いの者を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。
Re.08:03.(練語版) また、別の使いの者が出て来て、金の香炉を持って祭壇の前に立った。たくさんの香が彼に与えられていたが、これは、すべての聖なる者たちの祈りに加えて、み座の前の金の祭壇の上にささげるためのものでした。
Re.08:04.(練語版) 香の煙は、使いの者の手から、聖なる者たちの祈りと共に神のみ前に立ち上った。
Re.08:05.(練語版) 使いの者はその香炉を取り、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、雷鳴と声と稲妻と地震とが起った。
Re.08:06.(練語版) そして、七つのラッパを持っている七人の使いの者が、それを吹く用意をした。
Re.08:07.(練語版) 第一の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、血の混じった雹と火とが生じ、地上に降ってきた。そして、地の三分の一が焼け、木の三分の一が焼け、また、すべての青草も焼けてしまった。
Re.08:08.(練語版) 第二の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火で燃えている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一は血となり、
Re.08:09.(練語版) そして、海の中にあって、魂を持つ被造物の三分の一は死に、また船の三分の一は壊された。
Re.08:10.(練語版) 第三の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、天から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一と水の源の上に落ちた。
Re.08:11.(練語版) この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」になった。水が苦くなったので、多くの人が死んだ。
Re.08:12.(練語版) 第四の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じようになった。
Re.08:13.(練語版) そしてわたしは見た。一羽の鷲が中天を飛び、大きな声でこう言うのを聞いた。「災いだ、災いだ、災いだ、地に住む者たちにとっては。三人の使いの者がこれから吹き鳴らそうとしている残りのラッパの音のゆえに」。

黙示録 第9章

Re.09:01.(練語版) 第五の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。彼に、底知れぬ所の穴のかぎが与えられた。
Re.09:02.(練語版) そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ち上り、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
Re.09:03.(練語版) その煙の中から、いなごが地に出て来たが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
Re.09:04.(練語版) そして、地の草もどんな青物もどんな木も損なわないように、ただ、額に神の印のない人々だけを損なうようにと、言い渡された。
Re.09:05.(練語版) 彼らは、彼らを殺すことはしないで、五か月の間、試金石をもって試すことだけが許された。彼らの与える試しは、さそりが人を刺したときの試しのようであった。
Re.09:06.(練語版) それらの日には、人々は死を求めるが、決してそれを見いだすことはない。また死にたいと望むが、死は彼らから逃げて行く。
Re.09:07.(練語版) これらのいなごの姿は、戦闘の用意の整えられた馬に似ており、それらの頭には金のような冠のようなものがあり、それらの顔は人の顔のようでした。
Re.09:08.(練語版) また、それらは女の髪のような髪を持ち、それらの歯は獅子の歯のようでした。
Re.09:09.(練語版) また、それらは鉄の胸当のような胸当をつけており、それらの翼の音は、多くの馬に引かれる戦車が戦闘に走り行く音のようでした。
Re.09:10.(練語版) また、それらはさそりのような尾と針とを持っている。それらの尾には、五か月の間、人を痛めるそれらの権力がある。
Re.09:11.(練語版) それらは、底知れぬ所の使いの者を王として持ち、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。
Re.09:12.(練語版) 第一の災いは、過ぎ去った。見よ、これらのことの後、なお二つの災いが来る。
Re.09:13.(練語版) 第六の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、神のみ前にある金の祭壇の角から出る一つの声を聞いた。
Re.09:14.(練語版) それはラッパを持っている第六の使いの者に言った。「大ユウフラテ川につながれている四人の使いの者を解放せよ」。
Re.09:15.(練語版) すると、その四人の使いの者が解放された。彼らは、人々の三分の一を殺すため、その時刻と日と月と年のために用意されていたのです。
Re.09:16.(練語版) そして、騎兵隊の数は数万の数二万倍でした。わたしは彼らの数を聞いた。
Re.09:17.(練語版) そして、幻の中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見た。彼らは、火と青玉と硫黄との胸当をつけていた。そして、それらの馬の頭は獅子の頭のようであって、それらの口から火と煙と硫黄とが、出ていた。
Re.09:18.(練語版) この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人々の三分の一は殺されてしまった。
Re.09:19.(練語版) それらの馬の力はその口と尾とにあるからです。その尾は蛇に似ていて、それに頭があり、それによって損なうのです。
Re.09:20.(練語版) これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、心変えようとせず、また悪霊たちや、金、銀、銅、石、木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を拝んで、やめようともしなかった。
Re.09:21.(練語版) また、彼らは、彼らの人殺し、彼らの魔術、彼らの淫売、彼らの盗みから心変えなかった。

黙示録 第10章

Re.10:01.(練語版) そしてわたしは見た。別の強い使いの者が、雲に包まれて、天から降りて来る。彼の頭に、虹があり、彼の顔は太陽のようで、彼の足は火の柱のようでした。
Re.10:02.(練語版) 彼は、開かれた小さな巻物を手に持っていた。そして、右足を海の上に、左足を地の上に置いた。
Re.10:03.(練語版) そして獅子がほえるように大声で叫んだ。彼が叫んだ時、七つの雷がおのおのの声で語った。
Re.10:04.(練語版) 七つの雷が語った時、わたしはそれを書こうとした。すると、天からの声がこう言うのを聞いた。「七つの雷の語ったことを封印せよ。それを書くな」。
Re.10:05.(練語版) そして、海と地の上に立っているのをわたしが見た使いの者は、天に向けて右手を上げ、
Re.10:06.(練語版) 天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを造り、世々の世々に亘って生きておられる方をさして誓った。「もう時がない。
Re.10:07.
しかし、第七の使いの者の声がする日々には、彼がラッパを吹き鳴らそうとしている時に、神がご自身の奴隷である預言者たちに宣べ伝えられた通りに、神の奥義は終結される」。
Re.10:08.(練語版) すると、わたしが天から聞いたあの声が、もう一度わたしに語って言った。「行って、海と地との上に立っている使いの者の手に開かれている巻物を受け取りなさい」。
Re.10:09.(練語版) そこで、わたしはその使いの者のもとに行って、「その小さな巻物を下さい」と彼に言った。すると、彼は言った。「取って、それを食べてしまいなさい。あなたの腹には苦いが、あなたの口には蜜のように甘い」。
Re.10:10.(練語版) わたしは使いの者の手からその小さな巻物を受け取って食べてしまった。すると、わたしの口には蜜のように甘かったが、それを食べたら、腹が苦くなった。
Re.10:11.(練語版) 彼らはわたしに言った。「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、言語、王たちについて、預言しなければならない」。

黙示録 第11章

Re.11:01.(練語版) それから、杖に似た葦がわたしに与えられて、こう言われた。「立って、神の聖所と祭壇と、そこで拝んでいる人々とを、測りなさい。
Re.11:02.(練語版) 聖所の外の庭は外に放棄しなさい。それを測ってはならない。そこは諸国の民々に与えられたからです。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
Re.11:03.(練語版) そしてわたしは、わたしの二人の証人に、荒布を着て、千二百六十日の間、預言することを許そう」。
Re.11:04.(練語版) 彼らは、全地の主のみ前に立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台です。
Re.11:05.(練語版) もし誰かが彼らを損なおうとするなら、彼らの口から火が出て、彼の敵を焼き尽くす。そして、もし誰かが彼らを損なおうとするなら、その者はこのように殺されねばならない。
Re.11:06.(練語版) 彼らが預言をしている日々の間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする権威を持っている。また、彼らは、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ権威を持っている。
Re.11:07.(練語版) そして、彼らが自分たちの証しを終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。
Re.11:08.(練語版) 彼らの死体は大いなる都の大通りに放置される。その都は霊的にソドムとエジプトと呼ばれており、彼らの主もそこではりつけられた。
Re.11:09.(練語版) いろいろな民族、部族、国語、国民から来た者たちは、三日半の間、彼らの死体を見るが、彼らの死体を墓に納めることは許さない。
Re.11:10.(練語版) 地に住む者たちは、彼らのことで喜び楽しみ、互いに贈り物をしあう。この二人の預言者は、試金石をもって地に住む者たちを試したからです。
Re.11:11.(練語版) 三日半の後、神からの命の霊が彼らに入り、そして、彼らは自分の足で立ち上がったので、大いなる恐れが彼らを見ている者たちに臨んだ。
Re.11:12.(練語版) そして彼らは、天から出る大きな声が、「ここに上って来なさい」と自分たちに言うのを聞いた。そして彼らは、雲のうちにあって天へ上って行った。彼らの敵たちは彼らを見た。
Re.11:13.(練語版) そして、その時刻に大きな地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千名の人々が殺された。また、残りの者たちは恐れに包まれ、天の神に栄光を帰した。
Re.11:14.(練語版) 第二の災いは過ぎ去った。見よ、第三の災いが速やかに来る。
Re.11:15.(練語版) 第七の使いの者が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った。「世界の国は、わたしたちの主と彼のキリストとのものとなった。彼は世々の世々に亘って王として支配するであろう」。
Re.11:16.(練語版) そして、神のみ前で自分の王座についている二十四人の長老は、自分の顔を地につけるようにしてひれ伏し、神を拝み、
Re.11:17.(練語版) こう言った。「今おられ、またかつておられた主なる神、全能者よ、あなたに感謝します。あなたはご自身の大いなる力をみ手に受けて、王として支配されたからです。
Re.11:18.(練語版) 諸国の民々は怒ったが、あなたの怒りが来た。そして、死人を裁き、あなたの奴隷なる預言者たち、聖なる者たち、小さき者たちも、大いなる者たちも、すべてあなたのみ名を恐れる者たちに報酬を与え、また、地を滅ぼす者たちを滅ぼす時節が来た」。
Re.11:19.(練語版) そして、天にある神の聖所が開けて、彼の聖所の中に彼の契約の箱が見えた。また、稲妻と声と雷と地震と大きな雹が生じた。

黙示録 第12章

Re.12:01.(練語版) また、大いなるしるしが天に現れた。一人の女が太陽を着て、月が彼女の足の下にあり、彼女の頭に十二の星の冠があった。
Re.12:02.(練語版) 彼女は身ごもっていて、子を産もうとして、産みの苦しい試しと苦痛で叫んでいた。
Re.12:03.(練語版) また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの王冠があった。
Re.12:04.(練語版) その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、彼女が子を産んだなら、その子を食い尽くそうとしていた。
Re.12:05.(練語版) 彼女は息子、男の子を産んだが、彼は鉄の杖をもってすべての諸国の民々を牧することになっている。彼女の子供は、神のみもとに、彼のみ座のところに、引き上げられた。
Re.12:06.(練語版) そして女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日の間、養われるように、神によって用意された場所があった。
Re.12:07.(練語版) さて、天では戦いが起った。ミカエルと彼の使いの者たちとが、龍と戦ったのです。また、龍とその使いの者たちは戦ったが、
Re.12:08.(練語版) 力足りなかった。そして、もはや天には彼らの場所が見いだされなかった。
Re.12:09.(練語版) こうして、大いなる龍は投げ落とされた。あの古い蛇、謗魔とかサタンとか呼ばれる者、人の住む全地を惑わす者、この者が地に投げ落とされ、また彼の使いの者たちも、彼と共に投げ落とされた。
Re.12:10.(練語版) またわたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた。「今、わたしたちの神の救いと力と王国と、彼のキリストの権威とは、現れた。わたしたちの兄弟たちを訴える者、昼も夜もわたしたちの神のみ前で彼らを訴える者は、投げ落とされたからです。
Re.12:11.(練語版) そして彼らは、小羊の血のゆえに、また彼らの証しの言葉のゆえに、彼に打ち勝った。彼らは死に至るまでも自分の魂を愛さなかった。
Re.12:12.(練語版) それゆえに、天々とそれらの中に住む者たちよ、喜べ。しかし、地と海は災いである。謗魔が、自分の時節が短いのを知り、激しい怒りをもって、あなたがたのところに下って来たからである」。
Re.12:13.(練語版) さて、龍は、自分が地に投げ落されたのを見ると、男子を産んだ女を追いかけた。
Re.12:14.(練語版) すると、彼女は荒野へ、自分の場所へ飛んで行くために、その女に大きな鷲の二つの翼が与えられた。そしてそこで蛇の顔から逃れて、時節と時々節々と半時節の間、養われることになっている。
Re.12:15.(練語版) 蛇は女の後に水を川のように、口から吐き出して、その川によって、彼女を押し流そうとした。
Re.12:16.(練語版) しかし、地は女を助けた。地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を呑み込んだ。
Re.12:17.(練語版) 龍は、女に対して怒り、彼女の胤のうちの残っている者たち、すなわち、神の戒めを守り、イエスの証しを持っている者たちに対して、戦うために、出て行った。
Re.12:18.(練語版) そして、龍は海の砂の上に立った。

黙示録 第13章

Re.13:01.(練語版) またわたしは、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の王冠があって、その頭には冒とく的なさまざまな名があった。
Re.13:02.(練語版) わたしの見たその獣はひょうに似ており、その足は熊の足のようで、その口は獅子の口のようであった。龍は自分の力と自分の座と大いなる権威とを、その獣に与えた。
Re.13:03.(練語版) その頭の一つが、ほふられて死んだかのようになったが、その致命的な傷は治ってしまった。そこで、全地は驚いて獣の後に従った。
Re.13:04.(練語版) また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、また、その獣を拝んで言った。「誰が、この獣に匹敵し得ようか。誰が、この獣と戦うことができようか」。
Re.13:05.(練語版) また、その獣には、大いなることや冒とく的なことを語る口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた。
Re.13:06.(練語版) そこで、その獣は口を開いて神を冒とくし、彼のみ名と、彼の幕屋と、天に幕屋を張る者たちとを冒とくした。
Re.13:07.(練語版) そしてその獣は、聖なる者たちに戦い、彼らに打ち勝つことを許され、また、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。
Re.13:08.(練語版) 地に住む者たち、すなわち、世界の基が置かれる前からほふられていた小羊の命の書に名前の書き込まれていない者たちはみな、その獣を拝むであろう。
Re.13:09.(練語版) 耳のある者は、聞きなさい。
Re.13:10.(練語版) 誰でも、とりこになるなら、とりこになっていく。誰でも、剣で殺されるなら、彼は剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰とがある。
Re.13:11.(練語版) わたしはまた、別の獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のようにものを言った。
Re.13:12.(練語版) そして、最初の獣のすべての権威をその前で行使して、地とそこに住む者たちに、その致命的な傷がいやされた最初の獣を拝ませる。
Re.13:13.(練語版) また、数々の大いなるしるしを行なって、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
Re.13:14.(練語版) そして、最初の獣の前で行なうのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、剣の傷を受けてもなお生きている獣の像を造ることを、地に住む人々に言った。
Re.13:15.(練語版) また、獣の像に霊を与えることが許された。それによって獣の像は話すようになり、また、獣の像を拝まない者をみな殺させるようにするのである。
Re.13:16.(練語版) また、すべての者に、すなわち、小さな者にも、大きな者にも、富む者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、その右手あるいは額に印を付けさせ、
Re.13:17.(練語版) また、その印、すなわち獣の名もしくはその名の数字を持つ者以外には、誰も買うことも売ることもできないようにする。
Re.13:18.(練語版) ここに知恵がある。理性のある者は、その獣の数字を計算しなさい。その数字とは、人間をさすものである。そして、彼の数字は六百六十六である。

黙示録 第14章

Re.14:01.(練語版) そして、わたしは見た。見よ、小羊がシオンの山に立っていた。また、彼と共に十四万四千人がおり、彼らの額に彼の名と彼の父の名とが書かれていた。
Re.14:02.(練語版) またわたしは、天から出る声を聞いたが、それは多くの水の音のようであり、また大いなる雷の音のようであった。わたしの聞いたその声は、竪琴を弾く者たちが竪琴を弾く音のようであった。
Re.14:03.(練語版) 彼らは、み座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。この歌は、地から買い取られた十四万四千人のほかは、誰も学ぶことができなかった。
Re.14:04.(練語版) これらの者たちは、女によって汚されていない者である。彼らは童貞である。これらの者は、小羊の行く所へはどこへでもついて行く。これらの者は、神と小羊への初穂として、人々の中から買い取られたのである。
Re.14:05.(練語版) 彼らの口には偽りが見いだされなかった。彼らは傷のない者たちである。
Re.14:06.(練語版) またわたしは、もう一人の使いの者が中天を飛ぶのを見た。彼は地に住む者に、また、すべての国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、世々の特質ある良い知らせを携えていた。
Re.14:07.(練語版) 彼は大声で言った。「神を恐れ、彼に栄光を帰せよ。彼の裁きの時が来たからである。天と地と海と水の源とを造られた方を拝めよ」。
Re.14:08.(練語版) また、別の、第二の使いの者が、続いて来て言った。「倒れた、倒れた、大いなるバビロンは。その淫売の怒りのぶどう酒を、すべての国民に飲ませた者」。
Re.14:09.(練語版) また、別の、第三の使いの者が彼らに続いて来て、大声で言った。「誰でも、獣と獣の像とを拝み、自分の額または自分の手に印を受ける者は、
Re.14:10.(練語版) 神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の怒りのぶどう酒を飲み、聖なる使いの者たちの前で、また小羊の前で、火と硫黄とで試金石によってのように試される。
Re.14:11.(練語版) 彼らの試しの煙は世々の世々に亘って立ち上り、そして、獣とその像とを拝む者、また、誰でもその名の印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。
Re.14:12.(練語版) ここに、神の戒めとイエスの信仰を守る聖なる者たちの忍耐がある」。
Re.14:13.(練語版) またわたしは、天から出る声がこう言うのを聞いた。「書き記せ、『今から後、主にあって死ぬ死人たちは幸せである』」。霊は言う、「しかり、彼らは彼らの労苦から解かれて休むように。彼らのわざは彼らについて来るのだからである」。
Re.14:14.(練語版) そしてわたしは見た。見よ、白い雲があって、その雲の上に人の息子のような者が座っており、頭には金の冠をいただき、手には鋭い鎌を持っていた。
Re.14:15.(練語版) すると、別の使いの者が聖所から出て来て、雲の上に座っている者に大声で叫んだ。「あなたの鎌を送って刈り取りなさい。刈り取る時が来たからです。それは、地の収穫物が熟しているからです」。
Re.14:16.(練語版) 雲の上に座っている者は、自分が持っている鎌を地に投げ入れた。すると、地が刈り取られた。
Re.14:17.(練語版) また、別の使いの者が、天にある聖所から出て来たが、彼も鋭い鎌を持っていた。
Re.14:18.(練語版) また、別の使いの者で、火を支配する権威を持っている者が、祭壇から出て来て、鋭い鎌を持つ者に大声で叫んで言った。「あなたの鋭い鎌を地に送って、地のぶどうの木の房を刈り集めなさい。そのぶどうが熟しているからである」。
Re.14:19.(練語版) そこで、使いの者はその鎌を地に投げ入れて、地のぶどうの木を刈り集め、神の怒りの大きな酒ぶねに投げ込んだ。
Re.14:20.(練語版) そして、その酒ぶねが都の外で踏まれた。すると、血が酒ぶねから流れ出て、馬のくつわにとどくほどになり、一千六百スタディオンにわたってひろがった。

黙示録 第15章

Re.15:01.(練語版) またわたしは、天に大いなる驚くべき別のしるしを見た。七人の使いの者が、最後の七つの災害を持っていた。これらの災害で神の怒りは終結に至るからである。
Re.15:02.(練語版) またわたしは、火の混じったガラスの海のようなものを見た。そして、獣とその像とその名の数字とに打ち勝った者たちが、このガラスの海の上に立ち、神の竪琴を持っているのを見た。
Re.15:03.(練語版) 彼らは、神の奴隷モーセの歌と小羊の歌とを歌って言った。「主なる神、全能者よ。あなたのみわざは、大いなる、また驚くべきものであります。世々の特質ある王よ、あなたの道は義であって、真実であります。
Re.15:04.(練語版) 主よ、あなたを恐れず、み名に栄光を帰さない者が、ありましょうか。あなただけが聖なる方であり、すべての国民は来て、あなたのみ前に拝むからであります。あなたの義なる摂理は明らかにされたからであります」。
Re.15:05.(練語版) また、これらのことの後にわたしが見たが、天にある証しの幕屋の聖所が開かれ、
Re.15:06.(練語版) そして、その聖所から、七つの災害を持つ七人の使いの者が、清い、輝く亜麻布をまとい、胸には金の帯を締めて、出て来た。
Re.15:07.(練語版) そして、四つの生き物の一つが、世々の世々に亘って生きておられる神の怒りの満ちた七つの金の鉢を、七人の使いの者に与えた。
Re.15:08.(練語版) すると、聖所は神の栄光と彼の力から出た煙で満たされ、七人の使いの者の七つの災害が終結するまでは、誰も聖所に入ることができなかった。

黙示録 第16章

Re.16:01.(練語版) それから、大きな声が聖所から出て、七人の使いの者に、「行って、神の怒りの七つの鉢を、地に注げよ」と言うのを聞いた。
Re.16:02.(練語版) そして、第一の者が出て行って、彼の鉢を地に注いだ。すると、獣の印を持つ人々と、その像を拝む人々の上に、ひどい悪性のでき物ができた。
Re.16:03.(練語版) また、第二の者が、彼の鉢を海に注いだ。すると、海は死んだ者の血のようになって、海の中にあるすべての生きた魂が死んだ。
Re.16:04.(練語版) また、第三の者が彼の鉢を川と水の源とに注いだ。すると、それらは血になった。
Re.16:05.(練語版) そしてわたしは、水の使いの者がこう言うのを聞いた。「今おられ、また、かつておられた聖なる方、あなたは義であります。あなたはこれらの事を裁かれたからであります。
Re.16:06.(練語版) 彼らは聖なる者たちと預言者たちの血を注ぎ出したので、あなたは彼らに血を与えて飲ませました。彼らはそれにふさわしい」。
Re.16:07.(練語版) また、わたしは祭壇がこう言うのを聞いた。「しかり、主なる神、全能者よ。あなたの裁きは真実で、義であります」。
Re.16:08.(練語版) また、第四の者が、彼の鉢を太陽に注いだ。すると、それには、人々を火で焼くことを許された。
Re.16:09.(練語版) そして、人々は激しい熱で焼かれたが、彼らは、これらの災害に対して権威を持っておられる神のみ名を冒とくし、心変えて神に栄光を帰すことをしなかった。
Re.16:10.(練語版) また、第五の者が、彼の鉢を獣の座に注いだ。すると、獣の王国は暗くなり、彼らは苦痛のあまり自分の舌をかみはじめた。
Re.16:11.(練語版) そして、自分たちの苦痛と自分たちのでき物とのゆえに、天の神を冒とくした。そして、自分たちの行ないについて心変えなかった。
Re.16:12.(練語版) そして、第六の者が、彼の鉢を大ユウフラテ川に注いだ。すると、その水は、日の出る方から来る王たちの道が備えられるために、かれてしまった。
Re.16:13.(練語版) そしてわたしは、龍の口から、獣の口から、偽預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出て来るのを見た。
Re.16:14.(練語版) これらは、しるしを行なう悪霊の霊であって、人の住む全地の王たちのところに行く。全能者なる神の大いなる日の戦争に彼らを集めるためである。
Re.16:15.(練語版) (見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、自分の恥を見られないように、目を覚まし、自分の衣を守る者は、幸せである。)
Re.16:16.(練語版) 彼は、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる場所に彼らを集めた。
Re.16:17.(練語版) また、第七の者が、彼の鉢を空中に注いだ。すると、大きな声が聖所の中から、み座から出て、「事は成った」と言った。
Re.16:18.(練語版) すると、稲妻と、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また大きな地震があった。それは人間が地上に現れて以来、かつてなかったようなもので、それほどに大きな地震であった。
Re.16:19.(練語版) 大いなる都は三つに裂かれ、諸国の民々の町々は倒れた。神は大いなるバビロンを思い起し、これに彼の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。
Re.16:20.(練語版) また、すべての島は逃げ去り、山々は見えなくなった。
Re.16:21.(練語版) また一タラントの重さほどの大きな雹が、天から人々の上に降ってきた。人々は、この雹の災害のゆえに神を冒とくした。その災害が、非常に大きかったからである。

黙示録 第17章

Re.17:01.(練語版) それから、七つの鉢を持つ七人の使いの者の一人が来て、わたしと語って言った。「さあ、来なさい。多くの水の上に座っている大売春婦の裁きをあなたに見せよう。
Re.17:02.(練語版) 地の王たちは彼女と淫売を行ない、地に住む者たちは彼女の淫売のぶどう酒に酔いしれている」。
Re.17:03.(練語版) 彼は、わたしを霊のうちに、荒野へ連れて行った。わたしは、一人の女が緋色の獣に座っているのを見た。その獣は冒とく的な名で満ちており、また、それに七つの頭と十の角とがあった。
Re.17:04.(練語版) この女は紫と緋色の衣をまとい、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものと自分の淫売の汚れとで満ちている金の杯を手に持ち、
Re.17:05.(練語版) 彼女の額には、一つの名が書いてあった。それは、「奥義、大いなるバビロン、地の売春婦たちと憎むべきものとの母」というのであった。
Re.17:06.(練語版) わたしは、彼女が聖なる者たちの血とイエスの証人たちの血に酔いしれているのを見た。彼女を見た時、わたしは非常に驚いた。
Re.17:07.(練語版) すると、その使いの者はわたしに言った。「なぜ驚いているのか。この女の奥義と、彼女を乗せている七つの頭と十の角のある獣の奥義とを、話してあげよう。
Re.17:08.(練語版) あなたの見た獣は、かつていたが、今はいない。そして、やがて底知れぬ所から上ってきて、また、滅びに至るものである。地に住む者たち、すなわち、世界の基が置かれる前から命の書に名前の書き込まれていない者たちは、この獣が、かつていたが、今はおらず、やがて来るのを見て、驚くであろう。
Re.17:09.(練語版) ここに、知恵を持つ思いがある。七つの頭は、この女の座っている七つの山であり、また、それは七人の王のことでもある。
Re.17:10.(練語版) そのうちの五人はすでに倒れ、一人は今おり、もう一人は、まだ来ていない。彼が来れば、少しの間とどまらなければならない。
Re.17:11.(練語版) かつていたが今はいない獣とは、自身は八人目の者ではあるが、その七つから出、去って滅びに至るものである。
Re.17:12.(練語版) あなたの見た十の角は、十人の王のことであって、彼らはまだ王国を受けてはいないが、獣と共に一時間で、王としての権威を受ける。
Re.17:13.(練語版) 彼らは一つの思いを持っている。そして、彼らの力と権威を獣に与える。
Re.17:14.(練語版) 彼らは小羊と戦おうが、小羊は主の主、王の王であるから、彼らに打ち勝つ。また、彼と共にいる者たちは召され、選ばれた、忠実な者たちである」。
Re.17:15.(練語版) また彼はわたしに言う。「あなたの見た水、すなわち、売春婦が座っている所は、もろもろの民族、群衆、国民、国語である。
Re.17:16.(練語版) あなたの見た十の角と獣とは、この売春婦を憎み、彼女を荒廃させ、裸にし、彼女の肉を食い、彼女を火で焼き尽すであろう。
Re.17:17.(練語版) 神は、神の言葉が成就するまで、彼らの心の中に、ご自身の思いを行ない、思いを一つにし、彼らの王国を獣に与える思いを与えられた。
Re.17:18.(練語版) あなたの見た女は、地の王たちの上に王国を持つ大いなる都のことである」。

黙示録 第18章

Re.18:01.(練語版) これらのことの後、わたしは、別の使いの者が大いなる権威を持って、天から下って来るのを見た。地は彼の栄光によって明るく照らされた。
Re.18:02.(練語版) そして、彼は力強い声で叫んで言った。「倒れた、倒れた、大いなるバビロンは。そして、それは悪霊たちの住む所、また、すべての汚れた霊の巣くつ、また、すべての汚れた鳥の巣くつ、また、すべての汚れた憎むべき獣の巣くつとなった。
Re.18:03.(練語版) なぜなら、すべての国民は、彼女の淫売の怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と淫売を行ない、地の商人たちは、彼女の極度の好色によって富を得たからである」。
Re.18:04.(練語版) わたしはまた、別の声が天から出るのを聞いた。「わたしの民よ。彼女から離れ去って、彼女の罪にあずからないようにし、彼女の災害を受けないようにせよ。
Re.18:05.(練語版) 彼女の罪は天にまでとどき、神は彼女の不義の行ないを覚えておられる。
Re.18:06.(練語版) 彼女がしたとおりに彼女にし返し、彼女のしわざに応じて二倍の二倍にし、彼女が混ぜて入れた杯の中に、二倍の混ぜ物を彼女のために入れてやれ。
Re.18:07.(練語版) 彼女が自分に栄光を帰し、好色にふけったのと同じだけ、彼女に試金石によってのような試しと悲しみを与えよ。彼女は心の中で『わたしは女王の座についており、やもめではない。わたしは決して悲しみを見ることはない』と言っている。
Re.18:08.(練語版) こういうわけで、彼女の災害は一日のうちに来る。それは死と悲しみと飢きんであって、彼女は火で焼き尽くされるであろう。彼女を裁く主なる神は、強い方だからである。
Re.18:09.(練語版) 彼女と淫売を行ない、好色にふけった地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のことで胸を打って泣き悲しみ、
Re.18:10.(練語版) 彼女の苦しい試すことに恐れをいだき、遠くに立って、こう言う。『災いだ、災いだ、大いなる都バビロン、強力な都。あなたの裁きが一時間のうちに来た』。
Re.18:11.(練語版) また、地の商人たちも彼女のことで泣き悲しむ。もはや、彼らの積荷の品を買う者が、一人もないからである。
Re.18:12.(練語版) その積荷の品は、金、銀、宝石、真珠、上等の亜麻布、紫布、絹、緋布、またあらゆる種類の香木、またあらゆる象芽の器、高価な木材、銅、鉄、大理石の器、
Re.18:13.(練語版) また肉桂、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリブ油、上等の麦粉、麦、家畜、羊、馬、馬車、奴隷、そして人の魂である。
Re.18:14.(練語版) あなたの魂が欲した果物は、あなたから去り、すべてのはでな、はなやかな物はあなたから消え去った。それらのものはもはや決して見いだされることはない。
Re.18:15.(練語版) これらの品々を売って、彼女から富を得た商人たちは、彼女の苦しい試すことに恐れをいだいて遠くに立ち、泣き悲しんで
Re.18:16.(練語版) 言う。『災いだ、災いだ、亜麻布と紫布と緋布をまとい、金と宝石と真珠で飾られた大いなる都よ。
Re.18:17.(練語版) これほどの富が、一時間で荒れすたれてしまうとは』。また、すべての船長、どこであろうと航海をするすべての者、水夫たち、すべて海で働いている者は、遠くに立ち、
Re.18:18.(練語版) 彼女が焼かれる火の煙を見て、叫んで言う。『これほどの大いなる都は、どこにあろう』。
Re.18:19.(練語版) そして、彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫んで言う。『災いだ、災いだ、大いなる都よ。海に船を持つすべての者が、彼女の繁栄で富を得たのに、一時間で彼女が荒れすたれたとは』。
Re.18:20.(練語版) 天よ、聖なる者たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。彼女のことで喜べ。神は、あなたがたのために、彼女を裁かれたのである」。
Re.18:21.(練語版) すると、一人の強い使いの者が、大きなひきうすのような石を持ちあげ、それを海に投げ込んで言った。「大いなる都バビロンは、このように激しく打ち倒され、そして、もはや決して見いだされることはない。
Re.18:22.(練語版) 竪琴を弾く者たち、歌を歌う者たち、笛を吹く者たち、またラッパを吹き鳴らす者たちの音は、あなたの中では、もはや決して聞かれることはない。また、あらゆる職種の職人も、あなたの中では、もはや決して見いだされることはない。ひきうすの音も、あなたの中では、もはや決して聞かれることはない。
Re.18:23.(練語版) また、ともし火の光も、あなたの中では、もはや決して輝くことはない。花婿と花嫁の声も、あなたの中では、もはや決して聞かれることはない。なぜなら、あなたの商人たちは地の大いなる者であり、あなたのまじないによって、すべての国民が惑わされたからである。
Re.18:24.(練語版) また、預言者たちと聖徒たちの血が、また、地上で殺されたすべての者たちの血が、彼女の中に見いだされたからである」。

黙示録 第19章

Re.19:01.(練語版) これらのことの後に、わたしは天で多くの群衆の大声のようなものがこう言うのを聞いた。「ハレルヤ、救いと栄光と力とは、わたしたちの神のものであり、
Re.19:02.(練語版) 彼の裁きは真実で義である。彼は、その淫売で地を汚した大売春婦を裁き、彼女の手で流された彼の奴隷たちの血の復讐をされたからである」。
Re.19:03.(練語版) そして二度目に彼らは言った。「ハレルヤ、彼女の煙は、世々の世々に亘って立ちのぼる」。
Re.19:04.(練語版) すると、二十四人の長老と四つの生き物とがひれ伏し、み座に座っておられる神を拝んで言った。「アァメン、ハレルヤ」。
Re.19:05.(練語版) また、み座から声が出て言った。「神のすべての僕たちよ、そしてまた、神を恐れる者たちよ。小さな者も大きな者も、わたしたちの神を賛美せよ」。
Re.19:06.(練語版) そしてわたしは多くの群衆の声のようなものと、多くの水の音のようなものと、強い雷の音のようなものが、こう言うのを聞いた。「ハレルヤ、主、全能者なる神が王として支配されるからである。
Re.19:07.(練語版) わたしたちは喜び歓喜し、彼に栄光をささげよう。小羊の婚姻の時が来て、彼の花嫁は支度を整えたからである
Re.19:08.(練語版) また、彼女は輝く、清い、上等の亜麻布を着ることを許された。その上等の亜麻布は、聖なる者たちの義である」。
Re.19:09.(練語版) そして彼はわたしに言う。「こう書きなさい。小羊の婚宴に招かれた者は、幸せである」。彼はまたわたしに言う。「これらは、神の真実の言葉である」。
Re.19:10.(練語版) そこで、わたしは彼の足もとにひれ伏して、彼を拝もうとした。すると、彼は言う。「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたの奴隷仲間であり、またイエスの証しを持っているあなたの兄弟たちの一人である。神を拝みなさい。なぜならイエスの証しは預言の霊だからである」。
Re.19:11.(練語版) またわたしは、天が開かれるのを見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている者は忠実と真実と呼ばれ、彼は義をもって裁き、また戦う。
Re.19:12.(練語版) 彼の目は火の炎であり、彼の頭には多くの王冠がある。また、彼には、彼のほか誰も知らない名が書かれている。
Re.19:13.(練語版) 彼は血で染められた衣をまとい、彼の名は「神の言葉」と呼ばれた。
Re.19:14.(練語版) また、天にある軍勢が白い馬に乗って彼の後について行ったが、彼らは白くて清い上等の亜麻布を着ていた。
Re.19:15.(練語版) 彼の口からは、諸国の民々を打つために、鋭い剣が出ている。彼は、鉄の杖をもって彼らを牧する。また、全能者なる神の激しい怒りのぶどう酒の酒ぶねを踏む。
Re.19:16.(練語版) 彼は衣にも、彼のももにも、「王の王、主の主」という名が書かれている。
Re.19:17.(練語版) そしてわたしは見たが、一人の使いの者が太陽の中に立っていた。彼は、中天を飛んでいるすべての鳥にむかって、大声で叫んで言った。「来なさい、神の大宴会に集めなさい。
Re.19:18.(練語版) 王たちの肉、千人隊長たちの肉、強い者たちの肉、馬の肉、それに乗る者たちの肉、また、すべての自由人と奴隷と小さな者と大なる者の肉を食べるためである」。
Re.19:19.(練語版) そしてわたしは見たが、獣と地の王たちと彼らの軍勢が、馬に乗っている方と彼の軍勢に対して戦いをするために集まっていた。
Re.19:20.(練語版) しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行なって、それによって獣の印を受けた者とその像を拝む者とを惑わした偽預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。
Re.19:21.(練語版) 残りの者たちは、馬に乗っている方の口から出る剣で殺された。そして、彼らの肉を、すべての鳥が飽きるまで食べた。

黙示録 第20章

Re.20:01.(練語版) そしてわたしは見たが、一人の使いの者が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とをその手に持って、天から降りてきた。
Re.20:02.(練語版) 彼は、謗魔でありサタンである龍、すなわち、あの古い蛇を捕えて千年の間縛った。
Re.20:03.(練語版) そして、彼を底知れぬ所に投げ込み、彼の上にそれを閉ざし、封印し、千年が終るまで、諸国の民々を惑わすことがないようにしておいた。これらのことの後、彼は短時間解放されるはずである。
Re.20:04.(練語版) そしてわたしは見たが、数々の座があり、その上に人々が座っていた。そして、彼らに裁きの権が与えられていた。また、イエスの証しのゆえに、神の言葉のゆえに首をはねられた人々の魂と、また、獣をもその像をも拝まず、その印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きて、キリストと共に千年の間、王として支配した。
Re.20:05.(練語版) (死んだ者たちの残りの者は、千年が終るまで生き返らなかった。)これが第一の復活である。
Re.20:06.(練語版) この第一の復活にあずかる者は、幸せな者であり、また聖なる者である。この人々に対しては、第二の死は何の権威も持たず、彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、王として支配する。
Re.20:07.(練語版) 千年が終ると、サタンはその牢から解放される。
Re.20:08.(練語版) そして、出て行き、地の四隅にある諸国の民々、ゴグとマゴグを惑わし、彼らを戦いのために集める。それらの者の数は、海の砂のようである。
Re.20:09.(練語版) 彼らは地の面に渡って上ってきて、聖なる者たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。
Re.20:10.(練語版) そして、彼らを惑わした謗魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣も偽預言者もいて、彼らは世々の世々に亘って昼も夜も、試金石によってのように試されるのである。
Re.20:11.(練語版) そしてわたしは、大きな白いみ座、それに座っておられる方とを見た。その方のみ前から地と天が逃げ去り、それらのための場所は見いだされなかった。
Re.20:12.(練語版) そしてわたしは、死んだ者たちが、大いなる者も小さな者も、み座の前に立っているのを見た。そして数々の書物が開かれたが、別の書物が開かれた。これは命の書である。死んだ者たちは彼らの行ないにしたがって、これらの書物に書かれていることによって、裁かれた。
Re.20:13.(練語版) そして、海はその中にいる死んだ者たちを出し、また死と墓の領域はその中にいる死んだ者たちを出し、そして、彼らはそれぞれ自分の行ないにしたがって裁かれた。
Re.20:14.(練語版) また、死と墓の領域が火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。
Re.20:15.(練語版) また、誰でも、命の書に書かれていない者は、火の池に投げ込まれた。

黙示録 第21章

Re.21:01.(練語版) そしてわたしは、新しい天と新しい地とを見た。最初の天と最初の地とは消え去って、もはや海もないからである。
Re.21:02.(練語版) また、聖なる都、新しいエルサレムが、その夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえて、天から、神のもとから下って来るのを見た。
Re.21:03.(練語版) また、わたしはみ座から大きな声がこう言うのを聞いた。「見よ、神の幕屋が人々と共にあり、神が彼らと共に幕屋を張り、彼らは神の民となり、神自ら彼らと共におられる。
Re.21:04.(練語版) 彼はすべての涙を彼らの目からぬぐいとってくださる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。以前のものは過ぎ去ったのである」。
Re.21:05.(練語版) すると、み座に座っておられる方がこう言われた。「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。また言われる。「書きなさい。これらの言葉は信頼でき、また真実だからである」。
Re.21:06.(練語版) そして彼はわたしに言われた。「事は成った。わたしは、アルパでありオメガである。初めであり終結である。渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう。
Re.21:07.(練語版) 勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの息子となる。
Re.21:08.(練語版) しかし、憶病者たち、信じない者たち、忌むべき者たち、人を殺す者たち、男娼たち、まじないをする者たち、偶像を拝む者たち、すべて偽りを言う者には、彼らの受け取る分け前は、火と硫黄で燃える池である。これが第二の死である」。
Re.21:09.(練語版) 最後の七つの災害が満ちている七つの鉢を持っている七人の使いの者の一人が来て、わたしと語って言った。「さあ、来なさい。あなたに小羊の妻なる花嫁を見せよう」。
Re.21:10.(練語版) そして彼はわたしを霊のうちに大きな高い山へ連れて行き、聖なる都エルサレムが天から、神のもとから下って来るのをわたしに見せたが、
Re.21:11.(練語版) それは神の栄光を持っていた。その光は高価な宝石のようであり、水晶のような碧玉のようであった。
Re.21:12.(練語版) それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の使いの者がおり、イスラエルの息子たちの十二部族の名が、それに書いてあった。
Re.21:13.(練語版) 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
Re.21:14.(練語版) また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
Re.21:15.(練語版) わたしと語っていた者は、都とその門とその城壁とを測るために、物差しのような金の葦を持っていた。
Re.21:16.(練語版) その都は四角であって、その長さと幅とは同じである。彼がその葦で都を測ると、一万二千スタディオンであった。その長さと幅と高さとは同じである。
Re.21:17.(練語版) また彼が城壁を測ると、百四十四キュビトであった。これは人の尺度、すなわち使いの者の尺度によるのである。
Re.21:18.(練語版) その城壁は碧玉で築かれ、都は透き通ったガラスに似た純金であった。
Re.21:19.(練語版) 都の城壁の土台は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台は碧玉、第二はサファイヤ、第三は玉髄、第四はエメラルド、
Re.21:20.(練語版) 第五は赤じまめのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十は緑玉髄、第十一はヒヤシンス石、第十二は紫水晶であった。
Re.21:21.(練語版) 十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一つの真珠で造られ、都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。
Re.21:22.(練語版) わたしは、この都の中には聖所を見なかった。主なる神、全能者と小羊とが、その聖所なのである。
Re.21:23.(練語版) そしてその都は、太陽も月もそれを照らす必要はない。神の栄光がそれを照らし、そのともし火は小羊だったからである。
Re.21:24.(練語版) そして、諸国の民々はその光によって歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。
Re.21:25.(練語版) その門は、終日、決して閉ざされることはない。そこには夜がないからである。
Re.21:26.(練語版) そして、彼らは諸国の民々の栄光と誉れをそこに携えて来る。
Re.21:27.(練語版) しかし、すべて汚れたもの、また忌むべきことや偽りを行なう者は、決してそこに入ることはない。小羊の命の書に書かれた者だけが入るのである。

黙示録 第22章

Re.22:01.(練語版) また彼は、水晶のように輝いている命の水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊とのみ座から出て、
Re.22:02.(練語版) その大通りの中央を流れている。そして、川のこちら側と向こう側には命の木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国の民々をいやすためのものであった。
Re.22:03.(練語版) そして、もはや何ののろいもない。神と小羊とのみ座はその中にあり、彼の奴隷たちは彼に神聖な奉仕をささげる。
Re.22:04.(練語版) そして彼らは彼のみ顔を見、また彼のみ名が彼らの額にあるであろう。
Re.22:05.(練語版) また、夜はもはやない。彼らにはともし火の光も太陽の光も必要がない。主なる神が彼ら照らすからである。そして、彼らは世々の世々に亘って王として支配するであろう。
Re.22:06.(練語版) また彼はわたしに言った。「これらの言葉は信頼でき、また真実だからである。預言者たちの霊の神であられる主は、速やかに起こるべき事を自分の奴隷たちに示そうとして、自分の使いの者を遣わされたのである。
Re.22:07.(練語版) 見よ、わたしは、速やかに来る。この書の預言の言葉を守る者は、幸せである」。
Re.22:08.(練語版) これらのことを聞き、また見たのは、わたしヨハネである。わたしは聞き、また見た時、これらのことを見せてくれた使いの者の足もとにひれ伏して拝もうとした。
Re.22:09.(練語版) すると、彼はわたしに言った。「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたの奴隷仲間であり、あなたの兄弟である預言者たち、またこの書の言葉を守る者たちの一人である。神を拝みなさい。
Re.22:10.(練語版) また彼はわたしに言った。「この書の預言の言葉を封じてはならない。時節が近づいているからである。
Re.22:11.(練語版) 不義を行なう者たちはなおも不義を行ない、汚れた者はなおも汚れを行ない、義である者たちはなおも義を行ない、聖なる者はなおも聖なることを行なうままにさせよ」。
Re.22:12.(練語版) 「見よ、わたしは速やかに来る。わたしの報いはわたしと共にある。それぞれの行ないにしたがって報いを与える。
Re.22:13.(練語版) わたしはアルパであり、オメガである。最初であり、また最後である。初めであり、終結である。
Re.22:14.(練語版) 命の木への権利を持ち、また門を通って都に入るために、自分の衣を洗う者たちは、幸せである。
Re.22:15.(練語版) 犬ども、まじないをする者たち、男娼たち、人を殺す者たち、偶像を拝む者たち、また、偽りを愛し行なう者たちはすべて、外にいる。
Re.22:16.(練語版) わたしイエスは、わたしの使いの者を送って、諸集会のために、これらのことをあなたがたに証しした。わたしは、ダビデの根また子孫であり、輝く明けの星である」。
Re.22:17.(練語版) そして霊と花嫁は言う。「来なさい」。また、聞く者は言う。「来なさい」。また、渇いている者は来なさい。欲する者は命の水を価なしに受けなさい。
Re.22:18.(練語版) この書の預言の言葉を聞くすべての者に対して、わたしは証しする。これらのことに付け加える者がいれば、神はその者に、この書に書かれている災害を加えられる。
Re.22:19.(練語版) また、もしこの預言の書の言葉を取り除く者がいれば、神はその者の分け前を、この書に書かれている命の木と聖なる都から、取り除かれる。
Re.22:20.(練語版) これらのことを証しする方が言われる。「しかり、わたしは速やかに来る」。アァメン、主イエスよ、来てください。
Re.22:21.(練語版) 主イエスの恵みが、すべての者たちと共にあるように。